JPH0615003Y2 - 成形用金型 - Google Patents

成形用金型

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JPH0615003Y2
JPH0615003Y2 JP15107189U JP15107189U JPH0615003Y2 JP H0615003 Y2 JPH0615003 Y2 JP H0615003Y2 JP 15107189 U JP15107189 U JP 15107189U JP 15107189 U JP15107189 U JP 15107189U JP H0615003 Y2 JPH0615003 Y2 JP H0615003Y2
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slide
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JP15107189U
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勝実 高橋
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Toyoda Gosei Co Ltd
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Toyoda Gosei Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は広範囲のアンダーカット部を有する成形体を成
形する成形用金型に関する。
[従来の技術] 例えば第8図に示すような自動車のコンソールボックス
を成形する場合、後面部が広範囲のアンダーカット部3
00となる。従ってこのような成形体を成形する成形用
金型においては、このアンダーカット部300を処理す
る機構が必要となる。そこで従来は第9図および第10
図に示すような金型構造が用いられている。
この金型は、固定型100および可動型200と、可動
型200に設けられた第1スライドコア201および第
2スライドコア(内スライドコア)202と、押出コア
203とから構成される。第1スライドコア201は傾
斜ピンを介して可動型200に保持され、型開き駆動に
よりアンダーカット部300から離れる方向に駆動され
る。また第2スライドコア202はT溝204を介して
可動型200に保持され、図示しない油圧シリンダによ
りアンダーカット部300に近接する方向及び遠ざかる
方向に駆動される。
この金型の離型機構を説明すると、まず固定型100と
可動型200とが型開きされると、第1スライドコア2
01が矢印A方向に移動して成形体のアンダーカット部
300から離れる。次に図示しない油圧シリンダの駆動
により第2スライドコア202が矢印B方向に駆動さ
れ、次いで押出コア203が上昇することにより成形体
が離型される。
[考案が解決しようとする課題] ところで上記した従来の成形用金型においては、アンダ
ーカット部300が広範囲であるために、第2スライド
コア202を駆動する油圧シリンダの作動ストロークが
大きくなる。そのため金型の厚さが厚くなり成形機全体
の大きさが大きくなるという不具合がある。また平面視
で成形体中央部に、第2スライドコア202および第2
スライドコア202を駆動する油圧シリンダが大きな体
積を占めるため、その部分に押出ピン、スリーブピンな
どの押出機構、あるいは傾斜押出コアなどのアンダーカ
ット処理機構などを設けることが困難である。そのため
離型不良が発生し易く、かつ製品設計上の自由度が小さ
いという不具合があった。
本考案はこのような事情に鑑みてなされたものであり、
小さいスペースで広範囲なアンダーカット部を処理する
ことができる構造とすることを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本考案の成形用金型は、固定型と可動型とよりなる成形
用金型の該可動型に設けられ、スライドコアと、型面よ
り突出する方向へ駆動される押出ロッドと、押出ロッド
の先端に固定され押出ロッドの押出方向に対して傾斜す
る第1ガイド面をもつ押出ブロックと、押出ブロックに
保持されスライドコアとともに幅広のアンダーカット部
を成形するアンダーカット面をもち第1ガイド面に案内
されて移動自在なるスライド押出ブロックと、スライド
押出ブロックを第1ガイド面に案内させて移動させる駆
動手段と、スライド押出ブロックと係合し押出ロッドの
押出方向と平行に延びる所定長さの第2ガイド面と、を
備え、 成形体の離型時にスライドコアが移動すると押出ロッド
の駆動によりスライド押出ブロックは第2ガイド面に案
内されて所定距離移動してその後第2ガイド面との係合
が解除され駆動手段の駆動によりスライド押出ブロック
は第1ガイド面に案内されて移動してアンダーカット面
から成形体が離型されるように構成されたことを特徴と
する。
[作用] 上記した構成の本考案の成形用金型の作動を説明する
と、成形終了後固定型と可動型とが型開きされると、ま
ず型開きの力などにより傾斜ピンなどで保持されたスラ
イドコアがスライド移動してアンダーカット部より離れ
る。次に押出ロッドが駆動され押出ブロックとスライド
押出ブロックとを型面から突出する方向に押出す。この
ときスライド押出ブロックは可動型に設けられ押出ロッ
ドの押出方向と平行に延びる第2ガイド面に沿って案内
されるので、押出ブロックとの相対移動は生じず押出ブ
ロックと結合した状態を維持しながら押出される。
ここで第2ガイド面は予め設定された所定長さに設けら
れており、その長さ分だけスライド押出ブロックが押出
されると、スライド押出ブロックと可動型との干渉が回
避されるように構成されている。その状態でスライド押
出ブロックと第2ガイド面との係合が解除される。する
と駆動手段がスライド押出ブロックを押出方向に対して
傾斜した第1ガイド面に案内させつつ移動させる。この
駆動手段としては、スプリング、シリンダ装置、あるい
は重力などの付勢力を利用することができる。そしてス
ライド押出ブロックが第1ガイド面に案内されて移動す
ることにより、スライド押出ブロックは押出ブロックに
対して相対移動し、アンダーカット部から離れてアンダ
ーカット部が離型される。
[考案の効果] 従って本考案の成形用金型よれば、押出ブロックと、押
出ブロックと相対移動可能なスライド押出ブロックによ
りアンダーカット部を処理する構成とし、さらにスライ
ド押出ブロックの駆動は簡単な構成の駆動手段により行
うことができるので、従来用いられていたようなシリン
ダ装置や内スライドコアを用いる必要がない。従って金
型の厚さを薄くすることができ成形機を小型化すること
ができる。そして金型の構成が単純となるため、金型の
加工工数を低減することができる。またシリンダの駆動
などの工程が不必要となるため、成形サイクルを短縮す
ることができる。以上の効果により生産コストの低減を
図ることができる。
さらにアンダーカット処理機構、スリーブピンなどの機
構を設けることができる範囲が広くなるため、製品設計
上の自由度が増大する。
[実施例] 以下実施例により具体的に説明する。
第1図および第2図に成形終了時の本実施例の金型構造
を示す。この成形用金型は、固定型1と可動型2とより
なり、可動型2にはスライドコア3、押出ロッド4、押
出ブロック5、スライド押出ブロック6および案内棒7
が設けられている。
スライドコア3は傾斜ピン30を介して可動型2に保持
されている。
押出ロッド4は図示しない背板に固定され、図示しない
油圧シリンダの駆動により可動型2型面から突出する方
向に駆動される。そして押出ロッド4の先端には押出ブ
ロック5が固定されている。この押出ブロック5は、押
出ロッド4の押出方向に対して傾斜する一対の第1ガイ
ド面50を有している。
スライド押出ブロック6は略筒状で押出ブロック5に挿
着され、押出ブロック5の周囲を第1ガイド面50に沿
って相対移動自在に構成されている。このスライド押出
ブロック6は、一方の第1ガイド面50に対向する部分
に第1ガイド面50に沿って延びる凹部60をもち、一
方の第1ガイド面50から突出する制限板51が凹部6
0内に位置している。そして制限板51と凹部60の下
方の端面の間にはスプリング61が介在し、スライド押
出ブロック6を第1ガイド面50に沿って下方へ付勢し
ている。またスライド押出ブロック6は、スライドコア
3との間にアンダーカット面62をもつ。
また、可動型2からは案内棒7が突出している。この案
内棒7は第3図に示すように、押出ロッド5の駆動方向
に延びる第2ガイド面70をもつ平行溝71と、平行溝
71に連続し第2ガイド面70に対して傾斜するテーパ
面72をもつ傾斜溝73とを有している。そして平行溝
71の上端部には係合突部74が突出している。この案
内棒7には、第4図に示すようにスライド押出ブロック
6端部に設けられた係合部63が係合し、係合部63は
第2ガイド面70およびテーパ面72に案内されて、平
行溝71および傾斜溝73内を移動自在に構成されてい
る。また、係合部63の平行溝71に対向する内側表面
には、係合突起64が形成されている。
上記のように構成された本実施例の成形用金型の作動を
以下に説明する。成形終了後固定型1と可動型2とが型
開きされると、傾斜ピン30によりスライドコア3がア
ンダーカット部300から離れる。次に押出ロッド4が
駆動され、押出ブロック5が型面から突出する方向に移
動する。このときスライド押出ブロック6は、係合部6
3が案内棒7の第2ガイド面70に当接しているので、
第1ガイド面50に沿う押出ブロック5との相対移動が
規制されている。従ってスライド押出ブロック6は第2
ガイド面70に案内されつつ押出ブロック5とともに押
出方向へ移動して成形体を可動型2から離型する。
ここでスライド押出ブロック6の係合部63が第2ガイ
ド面70の端部に到達すると、第5図に示すように係合
突部74と係合突起64とが係合する。すると押出ロッ
ド4の駆動により係合部63はテーパ面72に沿って移
動し、スライド押出ブロック6は第1ガイド面50に沿
って下方に移動する。そして第6図に示すように、係合
部63がテーパ面72の端部に到達すると、係合突部7
4と係合突起64との間には間隙が発生し、案内棒7と
スライド押出ブロック6との係合が解除される。なお、
この状態でスライド押出ブロック6と可動型2型面との
干渉が回避されるように構成されている。したがって押
出ロッド4がさらに押出されることにより、スプリング
61の付勢力でスライド押出ブロック6が第1ガイド面
50に案内されて移動し、アンダーカット部300がア
ンダーカット面62から離型される。
なお、スライド押出ブロック6の移動量は凹部60の端
部が制限板51に当接することで規制され、それ以後は
スライド押出ブロック6は第7図に示すように押出ブロ
ック5とともに押出される。
成形体を取外した後は、押出ロッド4を下降駆動する
と、係合部63は傾斜溝73とテーパ面72に案内され
て案内棒7と係合する。そして押出ロッド4の下降によ
りスライド押出ブロック6はスプリング61の付勢力に
抗してテーパ面72から押圧され、係合部63が第2ガ
イド面70と当接した状態で保持されて押出ブロック5
と一体化する。そして押出ブロック5とともに可動型2
内に没入し、可動型2とともに型面を構成して次の成形
が行なわれる。
従って本実施例の成形用金型によれば、可動型内部には
押出ロッドを設けるのみでよく、従来のようにシリンダ
装置を設ける必要がないため、金型の厚さを薄くするこ
とができ小型の成形機を採用することができる。また可
動型内部にアンダーカット処理機構、スリーブピンなど
を設けることが可能となり製品設計上の自由度が大き
い。そして押出ロッドの駆動のみでアンダーカット部を
離型することができるので、成形サイクルの短縮化を図
ることができ、金型の加工費を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第7図は本考案の一実施例の成形用金型に関
し、第1図は成形終了後の状態で示すその要部断面図、
第2図は第1図のC−C断面図、第3図は案内棒の斜視
図、第4図はスライド押出ブロックの要部拡大斜視図、
第5図、第6図および第7図はそれぞれ成形体の離型時
の状態を示す要部断面図である。第8図は成形体として
のコンソールボックスの斜視図、第9図および第10図
は従来の成形用金型の断面図である。 1……固定型、2……可動型 3……スライドコア、4……押出ロッド 5……押出ブロック、6……スライド押出ブロック 7……案内棒、50……第1ガイド面 61……スプリング(駆動手段) 70……第2ガイド面、62……アンダーカット面

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定型と可動型とよりなる成形用金型の該
    可動型に設けられ、スライドコアと、型面より突出する
    方向へ駆動される押出ロッドと、該押出ロッドの先端に
    固定され該押出ロッドの押出方向に対して傾斜する第1
    ガイド面をもつ押出ブロックと、該押出ブロックに保持
    され該スライドコアとともに幅広のアンダーカット部を
    成形するアンダーカット面をもち該第1ガイド面に案内
    されて移動自在なスライド押出ブロックと、該スライド
    押出ブロックを該第1ガイド面に案内させて移動させる
    駆動手段と、該スライド押出ブロックと係合し該押出ロ
    ッドの押出方向と平行に延びる所定長さの第2ガイド面
    と、を備え、 成形体の離型時に前記スライドコアが移動すると前記押
    出ロッドの駆動により前記スライド押出ブロックは前記
    第2ガイド面に案内されて所定距離移動しその後該第2
    ガイド面との係合が解除され前記駆動手段の駆動により
    該スライド押出ブロックは前記第1ガイド面に案内され
    て移動して前記アンダーカット面から成形体が離型され
    るように構成されたことを特徴とする成形用金型。
JP15107189U 1989-12-29 1989-12-29 成形用金型 Expired - Lifetime JPH0615003Y2 (ja)

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JP15107189U JPH0615003Y2 (ja) 1989-12-29 1989-12-29 成形用金型

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JPH0390926U JPH0390926U (ja) 1991-09-17
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