JP3161490B2 - 金型装置 - Google Patents
金型装置Info
- Publication number
- JP3161490B2 JP3161490B2 JP18957793A JP18957793A JP3161490B2 JP 3161490 B2 JP3161490 B2 JP 3161490B2 JP 18957793 A JP18957793 A JP 18957793A JP 18957793 A JP18957793 A JP 18957793A JP 3161490 B2 JP3161490 B2 JP 3161490B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- main body
- mold
- slide body
- movable nest
- molding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/40—Removing or ejecting moulded articles
- B29C45/44—Removing or ejecting moulded articles for undercut articles
- B29C45/4421—Removing or ejecting moulded articles for undercut articles using expansible or collapsible cores
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は金型装置に関し、詳しく
は、金型の分離方向に平行な面に有する窪み成形部に、
前記の分離方向と交差する方向に進退して進出時に前記
窪み成形部での成形に関与し、また後退時に金型分離に
よる成形品の突き出しを可能にする可動入れ子を備えた
金型装置に関するものである。
は、金型の分離方向に平行な面に有する窪み成形部に、
前記の分離方向と交差する方向に進退して進出時に前記
窪み成形部での成形に関与し、また後退時に金型分離に
よる成形品の突き出しを可能にする可動入れ子を備えた
金型装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】図３は従来のこの種の金型装置の一例を
示している。図に示すように、上側に配される図示しな
い固定側金型に設けられる固定側入れ子５と、下側に配
される図示しない可動側金型に設けられる可動側入れ子
３との間で成形品１を成形するようになっている。
示している。図に示すように、上側に配される図示しな
い固定側金型に設けられる固定側入れ子５と、下側に配
される図示しない可動側金型に設けられる可動側入れ子
３との間で成形品１を成形するようになっている。
【０００３】成形品１は固定側金型と可動側金型との上
下方向の型開き動作後に突き出されることにより取り出
される。しかし成形品１は外周壁１ａの端縁内側に窪み
部１ｂを有しているので、金型はこれを成形するため
に、可動側入れ子３の型開き方向と平行な面に窪み成形
部３ａが形成され、この窪み成形部３ａに対応したいわ
ゆるキャビスライドとしての可動入れ子２を有してい
る。
下方向の型開き動作後に突き出されることにより取り出
される。しかし成形品１は外周壁１ａの端縁内側に窪み
部１ｂを有しているので、金型はこれを成形するため
に、可動側入れ子３の型開き方向と平行な面に窪み成形
部３ａが形成され、この窪み成形部３ａに対応したいわ
ゆるキャビスライドとしての可動入れ子２を有してい
る。
【０００４】この可動入れ子２は図示しないアクチュエ
ータとしてのシリンダロッド４に連結されて、型開き方
向と直交する方向に進退される。そして図の進出方向成
形位置にて窪み成形部３ａでの成形に関与し、型開き動
作に先立ち図の進出方向成形位置から後退される先抜き
動作によって型開き時の成形品１の突き出しを可能にす
る。
ータとしてのシリンダロッド４に連結されて、型開き方
向と直交する方向に進退される。そして図の進出方向成
形位置にて窪み成形部３ａでの成形に関与し、型開き動
作に先立ち図の進出方向成形位置から後退される先抜き
動作によって型開き時の成形品１の突き出しを可能にす
る。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】ところで、可動入れ子
２は前記成形後の後退が容易なように図に示すような抜
き勾配が設けられるのが一般的である。
２は前記成形後の後退が容易なように図に示すような抜
き勾配が設けられるのが一般的である。
【０００６】このため、成形品１の窪み部１ｂは奥側で
狭くなる形状を有し、フラットな外面を有する外周壁１
ａの肉厚が窪み部１ｂの奥部に向かって次第に大きくな
る。
狭くなる形状を有し、フラットな外面を有する外周壁１
ａの肉厚が窪み部１ｂの奥部に向かって次第に大きくな
る。
【０００７】そして、これによる厚肉部１ｃは溶融樹脂
が冷却されて体積収縮するときのヒケの発生の原因にな
るし、徒な肉厚の増大は樹脂材料の無駄な消費になる。
が冷却されて体積収縮するときのヒケの発生の原因にな
るし、徒な肉厚の増大は樹脂材料の無駄な消費になる。
【０００８】これらの問題を解消するのに、図３に仮想
線で示すように薄肉化を図るとともに、強度保証のため
のリブ状フランジ１ｄを設けるようにすることが考えら
れる。
線で示すように薄肉化を図るとともに、強度保証のため
のリブ状フランジ１ｄを設けるようにすることが考えら
れる。
【０００９】しかし、このような成形品１の形状は可動
入れ子２の進退方向に平行な面に窪み成形部が必要とな
るので、従来のままの可動入れ子２では窪み成形部が引
っ掛かりをなして進退できず成形不能である。
入れ子２の進退方向に平行な面に窪み成形部が必要とな
るので、従来のままの可動入れ子２では窪み成形部が引
っ掛かりをなして進退できず成形不能である。
【００１０】本発明は、このような問題を解消すること
を課題とし、可動入れ子の進退方向に平行な面に窪み成
形部が必要な製品でも成形することができる金型装置を
提供することを目的とするものである。
を課題とし、可動入れ子の進退方向に平行な面に窪み成
形部が必要な製品でも成形することができる金型装置を
提供することを目的とするものである。
【００１１】
【課題を解決するための手段】本発明の金型装置は、上
記のような目的を達成するために、金型の型開き方向に
平行な面に有する窪み成形部に、前記の型開き方向と交
差する方向に進退して進出時に前記窪み成形部での窪み
成形に関与し、また後退時に型開きによる成形品の突き
出しを可能にする可動入れ子を備えた金型装置におい
て、可動入れ子を、前記進退される本体と、この本体に
対し前記進退方向に所定の範囲でスライドできるように
ガイドで支持したスライド体とで構成し、スライド体を
本体との間で進出方向側に付勢する付勢手段を働かせる
とともに、金型にスライド体を成形に関与する所定の進
退方向成形位置に受止めて停止させるストッパ手段を設
け、進退方向成形位置に停止されているスライド体を本
体が進退するときの相対移動により進退方向と直交する
向きにせり出させ、また非せり出し位置に復帰させるよ
うに前記ガイドを本体の進退方向に対し傾斜させたこと
を特徴とするものである。
記のような目的を達成するために、金型の型開き方向に
平行な面に有する窪み成形部に、前記の型開き方向と交
差する方向に進退して進出時に前記窪み成形部での窪み
成形に関与し、また後退時に型開きによる成形品の突き
出しを可能にする可動入れ子を備えた金型装置におい
て、可動入れ子を、前記進退される本体と、この本体に
対し前記進退方向に所定の範囲でスライドできるように
ガイドで支持したスライド体とで構成し、スライド体を
本体との間で進出方向側に付勢する付勢手段を働かせる
とともに、金型にスライド体を成形に関与する所定の進
退方向成形位置に受止めて停止させるストッパ手段を設
け、進退方向成形位置に停止されているスライド体を本
体が進退するときの相対移動により進退方向と直交する
向きにせり出させ、また非せり出し位置に復帰させるよ
うに前記ガイドを本体の進退方向に対し傾斜させたこと
を特徴とするものである。
【００１２】
【作用】本発明の金型装置の上記構成では、可動入れ子
の本体が最後退位置にあるとき、スライド体は付勢手段
によって可動入れ子の本体から進出方向に最大限突出さ
せられ、可動入れ子の本体上の非せり出し位置にガイド
によって復帰された非せり出し状態にある。この非せり
出し状態で本体が進出されるとスライド体は付勢手段を
介しこれに同動する。
の本体が最後退位置にあるとき、スライド体は付勢手段
によって可動入れ子の本体から進出方向に最大限突出さ
せられ、可動入れ子の本体上の非せり出し位置にガイド
によって復帰された非せり出し状態にある。この非せり
出し状態で本体が進出されるとスライド体は付勢手段を
介しこれに同動する。
【００１３】そしてスライド体が成形に関与する所定の
進出方向成形位置に到達すると、ストッパによって受止
められてそれ以上進出せず、後は本体のみがスライド体
との間の付勢手段に抗して進出を続け、成形に関与する
所定の進出方向成形位置に近づきながら、スライド体と
の相対移動によりこれを進退方向成形位置のまま可動入
れ子の進退方向に直交する向きにせり出させ、本体の進
出方向成形位置への到達と同時に、スライド体をせり出
し側で成形に関与する所定のせり出し側成形位置に到達
させるので、可動入れ子の進退方向に平行な面に窪み成
形部があってもこれの邪魔なしにスライド体を２方向の
各成形位置に正しく臨ませ、成形可能な状態にすること
ができる。
進出方向成形位置に到達すると、ストッパによって受止
められてそれ以上進出せず、後は本体のみがスライド体
との間の付勢手段に抗して進出を続け、成形に関与する
所定の進出方向成形位置に近づきながら、スライド体と
の相対移動によりこれを進退方向成形位置のまま可動入
れ子の進退方向に直交する向きにせり出させ、本体の進
出方向成形位置への到達と同時に、スライド体をせり出
し側で成形に関与する所定のせり出し側成形位置に到達
させるので、可動入れ子の進退方向に平行な面に窪み成
形部があってもこれの邪魔なしにスライド体を２方向の
各成形位置に正しく臨ませ、成形可能な状態にすること
ができる。
【００１４】また、この成形可能な状態から可動入れ子
の本体を後退させると、最初スライド体は付勢手段の付
勢によってストッパに受止められた所定の進出方向成形
位置に保持されたままで、後退する本体との相対移動に
よりせり出し側成形位置から非せり出し位置に復帰させ
られ、スライド体の前記せり出し側に窪み成形部があっ
ても、本体の後退に同動されない間に前記復帰動作によ
って成形品の窪み部から抜き出される。したがって、そ
の後本体がスライド体との間の遊びが無くなり、以降ス
ライド体が本体に同動して所定の進退方向成形位置から
後退されるが、スライド体に前記せり出し側窪み成形部
があっても既に前記のように成形品の窪みから抜き出さ
れているので、これに邪魔されることなく可動入れ子の
本体およびスライド体を後退させ、成形品の型開き動作
時の突き出しを可能にする。
の本体を後退させると、最初スライド体は付勢手段の付
勢によってストッパに受止められた所定の進出方向成形
位置に保持されたままで、後退する本体との相対移動に
よりせり出し側成形位置から非せり出し位置に復帰させ
られ、スライド体の前記せり出し側に窪み成形部があっ
ても、本体の後退に同動されない間に前記復帰動作によ
って成形品の窪み部から抜き出される。したがって、そ
の後本体がスライド体との間の遊びが無くなり、以降ス
ライド体が本体に同動して所定の進退方向成形位置から
後退されるが、スライド体に前記せり出し側窪み成形部
があっても既に前記のように成形品の窪みから抜き出さ
れているので、これに邪魔されることなく可動入れ子の
本体およびスライド体を後退させ、成形品の型開き動作
時の突き出しを可能にする。
【００１５】
【実施例】以下本発明の一実施例としての金型装置につ
いて、図１、図２を参照しながら説明する。
いて、図１、図２を参照しながら説明する。
【００１６】図１に示すように、上側に配される固定側
金型に設けられる固定側入れ子１５と、下側に配される
可動側金型に設けられる可動側入れ子１３との間で成形
品１１の一部を成形している。
金型に設けられる固定側入れ子１５と、下側に配される
可動側金型に設けられる可動側入れ子１３との間で成形
品１１の一部を成形している。
【００１７】成形品１１は固定側金型と可動側金型との
垂直方向の型開き動作後、図示しない突き出し機構によ
って突き出され取り出される。しかし成形品１１は外周
壁１１ａの端部の内側にて、この外周壁１ａを周壁の一
部に持って図の左方に開放されるようにした窪み部１１
ｂを有しているので、金型はこれを成形するために、可
動側入れ子１３の型開き方向と平行な面に窪み成形部１
３ａが形成され、この窪み成形部１３ａに対応したいわ
ゆるキャビスライドである可動入れ子１２を有してい
る。
垂直方向の型開き動作後、図示しない突き出し機構によ
って突き出され取り出される。しかし成形品１１は外周
壁１１ａの端部の内側にて、この外周壁１ａを周壁の一
部に持って図の左方に開放されるようにした窪み部１１
ｂを有しているので、金型はこれを成形するために、可
動側入れ子１３の型開き方向と平行な面に窪み成形部１
３ａが形成され、この窪み成形部１３ａに対応したいわ
ゆるキャビスライドである可動入れ子１２を有してい
る。
【００１８】この可動入れ子１２は図示しないアクチュ
エータとしてのシリンダロッド１４に連結されて、型開
き方向と直交する水平方向に進退される。そして図の成
形位置にまで進出して窪み成形部１３ａでの成形に関与
し、型開き動作に先立ち図の成形位置から後退される先
抜き動作によって型開き時の成形品１の突き出しを可能
とし、抜き出せるようにする。
エータとしてのシリンダロッド１４に連結されて、型開
き方向と直交する水平方向に進退される。そして図の成
形位置にまで進出して窪み成形部１３ａでの成形に関与
し、型開き動作に先立ち図の成形位置から後退される先
抜き動作によって型開き時の成形品１の突き出しを可能
とし、抜き出せるようにする。
【００１９】特に本実施例では、前記窪み部１１ｂの成
形品１１の外周壁１ａに沿う内面に下向きに開放した窪
み部１１ｃを形成することにより図に示すような薄肉化
を図るとともに、強度保証のためのリブ状フランジ１１
ｄを有した成形品１１を成形するようにしてある。
形品１１の外周壁１ａに沿う内面に下向きに開放した窪
み部１１ｃを形成することにより図に示すような薄肉化
を図るとともに、強度保証のためのリブ状フランジ１１
ｄを有した成形品１１を成形するようにしてある。
【００２０】これに伴い可動入れ子１２には、この薄肉
化を図り、リブ状フランジ１１ｄを形成するための窪み
成形部１２ａを設けてある。この窪み成形部１２ａは可
動入れ子１２の進退方向に平行な面に設けられるもの
で、従来通りの可動入れ子１２ではこれの進退ができず
成形不能である。
化を図り、リブ状フランジ１１ｄを形成するための窪み
成形部１２ａを設けてある。この窪み成形部１２ａは可
動入れ子１２の進退方向に平行な面に設けられるもの
で、従来通りの可動入れ子１２ではこれの進退ができず
成形不能である。
【００２１】これを可能とするのに、まず可動入れ子１
２を、前記進退される本体１２１と、この本体１２１に
対し前記進退方向に所定の範囲でスライドできるように
ガイド１２３で支持したスライド体１２２とで構成して
ある。そしてこのスライド体１２２の本体１２１と対向
している側とは反対の側に前記窪み成形部１２ａを設け
るとともに、スライド体１２２を本体１２１のこれに一
体化して設けられたばね受１２８との間で進出方向側に
付勢するばね１２４を働かせ、スライド体１２２と金型
の可動側入れ子１３との間にスライド体１２２を成形に
関与する所定の進出位置に受止めて停止させるストッパ
１２５を設けてある。さらに、所定の成形位置に受止め
停止されているスライド体１２２を本体１２１の進退に
より進退方向と直角な向きに押し出しまた引き戻すよう
に前記ガイド１２３を本体１２１の進退方向に傾斜させ
てある。
２を、前記進退される本体１２１と、この本体１２１に
対し前記進退方向に所定の範囲でスライドできるように
ガイド１２３で支持したスライド体１２２とで構成して
ある。そしてこのスライド体１２２の本体１２１と対向
している側とは反対の側に前記窪み成形部１２ａを設け
るとともに、スライド体１２２を本体１２１のこれに一
体化して設けられたばね受１２８との間で進出方向側に
付勢するばね１２４を働かせ、スライド体１２２と金型
の可動側入れ子１３との間にスライド体１２２を成形に
関与する所定の進出位置に受止めて停止させるストッパ
１２５を設けてある。さらに、所定の成形位置に受止め
停止されているスライド体１２２を本体１２１の進退に
より進退方向と直角な向きに押し出しまた引き戻すよう
に前記ガイド１２３を本体１２１の進退方向に傾斜させ
てある。
【００２２】なお、ガイド１２３は本体１２１の側に設
けたＴ字断面の突条１２６と、これがスライド可能に嵌
まり合うようにスライド体１２２に設けたＴ字断面の溝
条１２７とで形成してあるが、同様のガイド機能を発揮
する限りどのような構成のものでもよく、ガイド棒を用
いたもの等種々のものを採用することができる。
けたＴ字断面の突条１２６と、これがスライド可能に嵌
まり合うようにスライド体１２２に設けたＴ字断面の溝
条１２７とで形成してあるが、同様のガイド機能を発揮
する限りどのような構成のものでもよく、ガイド棒を用
いたもの等種々のものを採用することができる。
【００２３】可動入れ子１２の本体１２１が最後退位置
にあるとき、スライド体１２２はばね１２４によって可
動入れ子１２の本体１２１から進出方向に最大限突出さ
せられ、可動入れ子１２の本体１２１上の非せり出し位
置にガイド１２３によって復帰された図２に示す非せり
出し状態にある。この非せり出し状態で本体１２１が進
出されるとスライド体１２２はばね１２４を介しこれに
同動する。
にあるとき、スライド体１２２はばね１２４によって可
動入れ子１２の本体１２１から進出方向に最大限突出さ
せられ、可動入れ子１２の本体１２１上の非せり出し位
置にガイド１２３によって復帰された図２に示す非せり
出し状態にある。この非せり出し状態で本体１２１が進
出されるとスライド体１２２はばね１２４を介しこれに
同動する。
【００２４】そしてスライド体１２２が成形に関与する
所定の進出方向成形位置に到達すると、ストッパ１２５
によって受止められてそれ以上進出せず、後は本体１２
１のみがスライド体１２２との間のばね１２４に抗して
進出を続け、成形に関与する図１に示す所定の進出方向
成形位置に近づきながら、スライド体１２２との相対移
動によりこれを進退方向成形位置のまま可動入れ子１２
の進退方向に直交する向きにせり出させ、本体１２１の
進出方向成形位置への到達と同時に、スライド体１２２
をせり出し側で成形に関与する図１に示す所定のせり出
し側成形位置に到達させるので、可動入れ子１２の進退
方向に平行な面に窪み成形部１２ａがあってもこれの邪
魔なしにスライド体１２２を２方向の各成形位置に正し
く臨ませ、成形可能な図１の状態にすることができる。
所定の進出方向成形位置に到達すると、ストッパ１２５
によって受止められてそれ以上進出せず、後は本体１２
１のみがスライド体１２２との間のばね１２４に抗して
進出を続け、成形に関与する図１に示す所定の進出方向
成形位置に近づきながら、スライド体１２２との相対移
動によりこれを進退方向成形位置のまま可動入れ子１２
の進退方向に直交する向きにせり出させ、本体１２１の
進出方向成形位置への到達と同時に、スライド体１２２
をせり出し側で成形に関与する図１に示す所定のせり出
し側成形位置に到達させるので、可動入れ子１２の進退
方向に平行な面に窪み成形部１２ａがあってもこれの邪
魔なしにスライド体１２２を２方向の各成形位置に正し
く臨ませ、成形可能な図１の状態にすることができる。
【００２５】また、この成形可能な図１の状態から可動
入れ子１２の本体１２１を後退させると、最初スライド
体１２２はばね１２４の付勢によってストッパ１２５に
受止められた所定の進出方向成形位置に図２に示すよう
に保持されたままで、後退する本体１２１との相対移動
によりせり出し側成形位置から図２に示す非せり出し位
置に復帰させられ、スライド体１２２の前記せり出し側
に窪み成形部１２ａがあっても、本体１２１の後退に同
動されない間に前記復帰動作によって成形品１１の窪み
部１１ｃから抜き出される。したがって、その後本体１
２１がスライド体１２２との間の遊びが無くなり、以降
スライド体１２２が本体１２１に同動して所定の進退方
向成形位置から後退されるが、スライド体１２２に前記
せり出し側窪み成形部１２ａがあっても既に前記のよう
に成形品１１の窪み部１１ｃから抜き出されているの
で、これに邪魔されることなく可動入れ子１２の本体１
２１およびスライド体１２２を後退させ、型開き動作後
の成形品１１の突き出しを可能にする。
入れ子１２の本体１２１を後退させると、最初スライド
体１２２はばね１２４の付勢によってストッパ１２５に
受止められた所定の進出方向成形位置に図２に示すよう
に保持されたままで、後退する本体１２１との相対移動
によりせり出し側成形位置から図２に示す非せり出し位
置に復帰させられ、スライド体１２２の前記せり出し側
に窪み成形部１２ａがあっても、本体１２１の後退に同
動されない間に前記復帰動作によって成形品１１の窪み
部１１ｃから抜き出される。したがって、その後本体１
２１がスライド体１２２との間の遊びが無くなり、以降
スライド体１２２が本体１２１に同動して所定の進退方
向成形位置から後退されるが、スライド体１２２に前記
せり出し側窪み成形部１２ａがあっても既に前記のよう
に成形品１１の窪み部１１ｃから抜き出されているの
で、これに邪魔されることなく可動入れ子１２の本体１
２１およびスライド体１２２を後退させ、型開き動作後
の成形品１１の突き出しを可能にする。
【００２６】したがって、前記窪み部１１ｂおよび１１
ｃのある成形品１１でも、これを成形することができ
る。
ｃのある成形品１１でも、これを成形することができ
る。
【００２７】また、本実施例に示す可動入れ子１２の構
成は、これの進退方向に平行な面に窪み成形部１２ａが
設けられるような場合以外でも、抜き勾配なしに可動入
れ子を成形品から難なく抜き出せる利点もある。
成は、これの進退方向に平行な面に窪み成形部１２ａが
設けられるような場合以外でも、抜き勾配なしに可動入
れ子を成形品から難なく抜き出せる利点もある。
【００２８】
【発明の効果】本発明の金型装置によれば、可動入れ子
の本体の、成形品の窪み部の形成に関与する所定の進退
方向成形位置への進出、およびこの進退方向成形位置か
らの後退と、これに伴うスライド体のガイドを介した本
体との相対移動とにより、本体の進出時にスライド体が
先に進退方向成形位置に到達した後、本体が進出方向成
形位置に到達するのと同時に、スライド体が進出方向成
形位置にて進退方向と直交する方向にせり出されてせり
出し側成形位置に到達し、可動入れ子の進退方向に平行
な面に窪み成形部があってもこれの形成部分をスライド
体のせり出し側に設定することにより、この窪み成形部
の邪魔なしにスライド体を２方向の各成形位置に正しく
臨ませて成形可能な状態にするし、可動入れ子の本体が
後退するときの、本体とスライド体との逆の相対移動に
より、スライド体に前記せり出し側窪み成形部があって
もこれに邪魔されることなく可動入れ子の本体およびス
ライド体を後退させるので、可動入れ子の進退方向に平
行な面に窪み成形部を設けるような形状の成形品を成形
し、これを型開き後難なく取り出すことができる。
の本体の、成形品の窪み部の形成に関与する所定の進退
方向成形位置への進出、およびこの進退方向成形位置か
らの後退と、これに伴うスライド体のガイドを介した本
体との相対移動とにより、本体の進出時にスライド体が
先に進退方向成形位置に到達した後、本体が進出方向成
形位置に到達するのと同時に、スライド体が進出方向成
形位置にて進退方向と直交する方向にせり出されてせり
出し側成形位置に到達し、可動入れ子の進退方向に平行
な面に窪み成形部があってもこれの形成部分をスライド
体のせり出し側に設定することにより、この窪み成形部
の邪魔なしにスライド体を２方向の各成形位置に正しく
臨ませて成形可能な状態にするし、可動入れ子の本体が
後退するときの、本体とスライド体との逆の相対移動に
より、スライド体に前記せり出し側窪み成形部があって
もこれに邪魔されることなく可動入れ子の本体およびス
ライド体を後退させるので、可動入れ子の進退方向に平
行な面に窪み成形部を設けるような形状の成形品を成形
し、これを型開き後難なく取り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明が適用された一実施例としての樹脂成形
金型の成形時の状態を示す組み立て断面図である。
金型の成形時の状態を示す組み立て断面図である。
【図２】図１の金型装置の可動入れ子を後退させる途中
の状態を示す断面図である。
の状態を示す断面図である。
【図３】従来例の樹脂成形金型の成形時の状態を示す組
み立て断面図である。
み立て断面図である。
１１ 成形品 １１ｂ 窪み部 １２ 可動入れ子 １２ａ 把持ピン １３ 可動側入れ子 １４ ピストンロッド １５ 固定側入れ子 １２１ 本体 １２２ スライド体 １２３ ガイド １２４ ばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平３−262610（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−159712（ＪＰ，Ａ) 特開 平７−24845（ＪＰ，Ａ) 実開 昭58−48414（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭59−17910（ＪＰ，Ｕ) 特公 昭48−39583（ＪＰ，Ｂ１) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B29C 33/00 - 33/76 B29C 45/26 - 45/44
Claims (1)
- 【請求項１】 金型の型開き方向に平行な面に有する窪
み成形部に、前記の型開き方向と交差する方向に進退し
て進出時に前記窪み成形部での窪み成形に関与し、また
後退時に型開きによる成形品の突き出しを可能にする可
動入れ子を備えた金型装置において、 可動入れ子を、前記進退される本体と、この本体に対し
前記進退方向に所定の範囲でスライドできるようにガイ
ドで支持したスライド体とで構成し、スライド体を本体
との間で進出方向側に付勢する付勢手段を働かせるとと
もに、金型にスライド体を成形に関与する所定の進退方
向成形位置に受止めて停止させるストッパ手段を設け、
進退方向成形位置に停止されているスライド体を本体が
進退するときの相対移動により進退方向と直交する向き
にせり出させ、また非せり出し位置に復帰させるように
前記ガイドを本体の進退方向に対し傾斜させたことを特
徴とする金型装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18957793A JP3161490B2 (ja) | 1993-07-30 | 1993-07-30 | 金型装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18957793A JP3161490B2 (ja) | 1993-07-30 | 1993-07-30 | 金型装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0740352A JPH0740352A (ja) | 1995-02-10 |
| JP3161490B2 true JP3161490B2 (ja) | 2001-04-25 |
Family
ID=16243663
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18957793A Expired - Fee Related JP3161490B2 (ja) | 1993-07-30 | 1993-07-30 | 金型装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3161490B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8603483B2 (en) | 2004-12-09 | 2013-12-10 | Janssen Biotech, Inc. | Anti-integrin immunoconjugates, methods and uses |
| USRE44704E1 (en) | 1999-10-01 | 2014-01-14 | Immunogen Inc. | Compositions and methods for treating cancer using immunoconjugates and chemotherapeutic agents |
| US8663643B2 (en) | 2008-03-18 | 2014-03-04 | Genentech, Inc. | Combinations of an anti-HER2 antibody-drug conjugate and chemotherapeutic agents, and methods of use |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101889364B1 (ko) * | 2016-05-26 | 2018-08-17 | 에이테크솔루션(주) | 유압식 캠 슬라이드 조립체를 가진 사출금형기 |
| CN114161669B (zh) * | 2022-02-09 | 2022-06-28 | 宁波周龙塑胶模具有限公司 | 一种汽车用塑件的注塑模具 |
-
1993
- 1993-07-30 JP JP18957793A patent/JP3161490B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| USRE44704E1 (en) | 1999-10-01 | 2014-01-14 | Immunogen Inc. | Compositions and methods for treating cancer using immunoconjugates and chemotherapeutic agents |
| US8603483B2 (en) | 2004-12-09 | 2013-12-10 | Janssen Biotech, Inc. | Anti-integrin immunoconjugates, methods and uses |
| US8663643B2 (en) | 2008-03-18 | 2014-03-04 | Genentech, Inc. | Combinations of an anti-HER2 antibody-drug conjugate and chemotherapeutic agents, and methods of use |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0740352A (ja) | 1995-02-10 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| KR102554618B1 (ko) | 언더컷 처리 기구, 성형용 금형 및 성형품 | |
| JP6892090B2 (ja) | アンダーカット処理機構及び成形用金型 | |
| KR102305751B1 (ko) | 언더컷 처리 기구, 성형용 금형 및 성형품 | |
| JP3161490B2 (ja) | 金型装置 | |
| JP7007690B2 (ja) | スライド機構、可動型及び成形用金型 | |
| JPH081680A (ja) | 成形用金型装置 | |
| JP2000052384A (ja) | アンダーカットを有する成形品の射出成形用金型、射出成形品のアンダーカット処理方法 | |
| CN113334703A (zh) | 多方向脱模机构 | |
| JP7128558B2 (ja) | アンダーカット処理機構、成形用金型 | |
| JPH11342526A (ja) | 射出成形用金型 | |
| JPS5937215B2 (ja) | 合成樹脂成形金型 | |
| CN210308890U (zh) | 注塑模具 | |
| CN112692161A (zh) | 一种汽车零部件的侧冲模具 | |
| CN109590382B (zh) | 一种侧抽芯斜导柱 | |
| CN219095790U (zh) | 模具及注塑机 | |
| CN217395454U (zh) | 精密塑胶模具内行位内抽芯结构 | |
| JPH0533313Y2 (ja) | ||
| CN220180048U (zh) | 一种用于模具的斜顶出结构 | |
| JPS58134726A (ja) | 射出成形金型 | |
| CN217803115U (zh) | 一种注塑模具强制脱模成型机构 | |
| CN218660179U (zh) | 一种用于模具的滑块运动机构 | |
| JPH0514827Y2 (ja) | ||
| CN213082209U (zh) | 一种壳体塑料产品模具脱模机构 | |
| CN220562096U (zh) | 一种顶出抽芯装置及模具 | |
| JPS6023969B2 (ja) | 射出成形金型 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |