JPH0614912B2 - 磁気共鳴イメージング方法 - Google Patents

磁気共鳴イメージング方法

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JPH0614912B2
JPH0614912B2 JP63308966A JP30896688A JPH0614912B2 JP H0614912 B2 JPH0614912 B2 JP H0614912B2 JP 63308966 A JP63308966 A JP 63308966A JP 30896688 A JP30896688 A JP 30896688A JP H0614912 B2 JPH0614912 B2 JP H0614912B2
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政幸 萩原
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Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、磁気共鳴イメージング装置における画像デー
タの抽出方法に関する。
(従来の技術) 従来、磁気共鳴現象を利用して断層像を得る磁気共鳴イ
メージング装置においては、予定スライス断面のスピン
を選択励起させ、さらに選択励起されたスピンを収束さ
せることにより発生するスピンエコーを収集するが、こ
のときエコー信号が発生する前に傾斜磁場を印加し、強
度を変化させることによってエコー信号に位相情報をあ
たえて、スピンの選択励起、収束、エコー収集のサイク
ルを繰りかえすことによりフーリエ空間全体のデータを
収集し、2次元フーリエ変換方式(2DFT方式)を使
って、断層像を得ている。
ところがフーリエ空間全体のデータを収集するには相当
の時間を要し、その対策として、複素数として得られる
画像データの共役性を利用することにより、例えば、標
準スキャンにて256回の位相エンコード数が必要であ
った画像と同等の分解能を、128回の位相エンコード
で得るハーフエンコード方式、縦長あるいは横長のスキ
ャン対象に対して、画像化に必要な位相エンコード分の
みをスキャンするハーフマトリクス方式等が考え出され
ている。
しかしこれらの方法には、分解能は低下しないがS/N
が著しく低下する等の欠点があり、このような欠点を少
なからず解決しているRICE法と呼ばれるものがあ
る。
以下RICE法について図面を使って説明する。第5図
はRICE法におけるパルスシーケンスを示す図であ
る。図中、RF/MR:RFパルスとMR信号、G
スライス用傾斜磁場、GE:位相エンコード用傾斜磁
場、GR:リード用傾斜磁場である。
このパルスシーケンスによれば、90°パルス−180
°パルス−180°パルスの3つのRFパルスにより2
エコーが発生する。
またで示される位相エンコード用傾斜磁場GEは第1
エコーをコード化するために印加されるが、このとき所
定の最大磁場強度の半分の強さからその最大磁場強度の
範囲において被検体の予定スライス断面のスピンをRF
パルスで選択励起する毎に順次変化させることにより、
第1エコーには高周波成分を与えるための位相変調がな
される。従って、第1エコーより位相エンコーディング
方向の高周波成分の画像データを抽出することができ
る。
で示される位相エンコード用傾斜磁場GEは所定の最
大磁場強度の半分の強さで一定に維持させて印加される
が、これはで示される位相エンコード用傾斜磁場GE
とともに第2エコーをコード化するために印加される。
このとき第1エコーの位相エンコーディング量よりも第
2エコーの位相エンコーディング量が小さくなるので、
で示されるエンコード用傾斜磁場GEの強度が順次変
化される毎に、第2エコーには低周波成分を与えるため
の位相変調がなされる。従って、第2エコーより位相エ
ンコーディング方向の低周波成分の画像データを抽出す
ることができる。
このようにして得られた画像データを2DFT方式によ
り再構成した画像は、第1エコーの高周波データを用い
るのでハーフエンコード法に対しS/Nが大きく、しか
もハーフマトリクス方式にあらわれるデータ打切りによ
るギブスリングが防止されて、これによるアーチファク
トが生じないものとなる。また、90°パルスから第2
エコーが発生するまでのエコー時間が相当長いことか
ら、T2差強調が充分となって、十分な組織間コントラ
ストが得られる。
(発明が解決しようとする課題) 従来のRICE法においては位相エンコードの高周波成
分を第1エコーで、低周波成分を第2エコーで収集して
T2強調画像を得ていたので、1エコーによってT2強
調画像を得るのに比べ、データを収集するまでの時間が
1/2になるという利点がある。
ところが位相エンコードの高周波成分と低周波成分とで
は、90°RFパルスの印加からエコー信号発生までの
時間が異なることから、スピンの大きさ及び信号の性質
が異なり、フーリエ面データを構成する際、高周波成分
と低周波成分のつなぎ目がなめらかとならず問題となっ
ていた。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 上記問題点を解決するため、本発明は、被検体の所望の
領域内のスピンを励起し、励起された前記領域から第1
および第2エコー信号を順次発生させる工程を、位相エ
ンコード量を変えながら複数回繰り返す磁気共鳴イメー
ジング方法であって、前記励起から所望の時間後に第1
のエコーが発生するよう反転高周波パルスを印加する工
程と、前記第1のエコー発生に先立ち、エコー信号に高
周波成分を与える第1の位相エンコード用傾斜磁場を印
加する工程と、前記第1のエコーを読み出すためのリー
ド用傾斜磁場を印加する工程と、前記リード用傾斜磁場
を反転させることにより第2のエコー信号を発生させる
工程と、前記第2のエコー発生に先立ち、エコー信号に
低周波成分を与える第2の位相エンコード用傾斜磁場を
印加する工程とを有することを特徴としている。
(作用) 本発明のパルスシーケンスによれば、分解能、S/N、
組織間コントラストを低下させることなく、画像再構成
され、さらにリード用傾斜磁場を反転させることにより
第2エコーを発生させるので、リード用傾斜磁場の印加
時間およびエコー収集時間を短くすることが可能とな
り、第1エコーと第2エコーの性質が似たものとなる。
(実施例) 第2図は、磁気共鳴イメージング装置(以下MRI装置
という)の構成図である。
このMRI装置は、静磁場を発生させるための磁石1
と、高周波励起パルス(RFパルスという)の発信及び
エコー信号等の磁気共鳴信号(MR信号という)の受信
を行う送受信コイル2と、磁石1により発生した静磁場
にX,Y,Z軸方向の傾斜磁場を重畳印加するための傾
斜磁場コイル3と、それぞれの傾斜磁場を発生させるX
軸傾斜磁場電源4;Y軸傾斜磁場電源5、Z軸傾斜磁場
電源6と、RFパルスの発信の場合送受信コイル2を駆
動するRFパルス送信器7と、MR信号の受信の場合送
受信コイル2を駆動する受信器8と、磁石1、各傾斜磁
場電源、RFパルス送信器7、受信器8を制御し、受信
器8からの画像データを2DFT方式によって画像再構
成するためのコンピュータシステム9と、再構成された
画像を出力するモニタ10から構成されている。
第1図は本発明におけるパルスシーケンスを模式的に表
現した図であるが、このパルスシーケンスは、コンピュ
ータ・システム9に内蔵されたメモリに設定されてい
る。第1図において、RF/MR:RFパルスおよびM
R信号、G:スライス用傾斜磁場、GE:位相エンコ
ード用傾斜磁場、GR:リード用傾斜磁場である。
磁気共鳴による断層撮影が開始されると、磁石1により
静磁場が発生し、第1図(A)のパルスシーケンスに示
すごとく、傾斜磁場コイル3によって適宜スライス用傾
斜磁場G、位相エンコード用傾斜磁場GE、リード用
傾斜磁場GRが静磁場に重畳印加され、送受信コイル2
によりRFパルスが印加される。図中上向きのスライス
用傾斜磁場Gによって被検体に傾斜磁場Gが重畳印
加され、さらに90°RFパルス(以下簡単に90°パ
ルスという)、180°RFパルス(以下簡単に180
°パルスという)が順次印加され所望スライス面が選択
励起される。
また90°パルスと180°パルスの間で第1エコー位
相コード化のためにで示される位相エンコード用傾斜
磁場GEを重畳印加し、さらに第1エコーを取り出すた
めにリード用傾斜磁場GRが重畳印加される。第1エコ
ー収集が終わると、リード用傾斜磁場GRが反転し、発
散し始めたスピンがふたたび収束し始め、第2エコーを
取り出すためにリード用傾斜磁場を重畳印加して、第2
エコーが収集される。
また、第1エコー発生時と第2エコー発生時の間で、第
2エコーの位相エンコード化のために、で示される位
相エンコード用傾斜磁場が重畳印加される。
第1図(A)において、で示される位相エンコード用
傾斜磁場GEを、所定の最大磁場強度の半分の強さか
ら、その最大磁場強度の範囲において被検体の所望スラ
イス面のスピンをRFパルスで選択励起する毎に順次変
化させると、第1エコーには高周波成分を与えるための
位相変調がなされる。従って、第1エコーより位相エン
コーディング方向の高周波成分の画像データを抽出する
ことができる。
またで示される位相エンコード用傾斜磁場は、その後
180°パルスの印加によってスピンに与える性質が反
転し、で示される位相エンコード用傾斜磁場GEと相
重なって、で示される位相エンコード用傾斜磁場GE
の強度が順次変化される毎に、第2エコーには低周波成
分を与えるための位相変調がなされる。従って、第2エ
コーにより位相エンコーディング方向の低周波成分の画
像データを抽出することができる。
第3図に示すごとく第1エコーと第2エコーから抽出さ
れたフーリエ空間全体の画像データは2DFT方式によ
って画像再構成される。これによって得られる画像は第
1エコーの高周波データを用いているので、従来例と同
様に高分解能のものとなり、しかもデータ打ち切りによ
るギブスリンギングが防止されて、これによるアーチフ
ァクトが生じない。
また、に示される位相エンコード用傾斜磁場印加時間
及び第1エコー、第2エコーのデータ収集時間を短かく
することによって、第1エコーと第2エコーのエコー時
間(90°パルスからエコー信号が発生するまでの時
間)は、ほぼ等しい、あるいは近いものとなり、それに
伴って信号の性質も似たものとなる。これによって画像
再構成するデータの位相エンコード方向の高周波成分と
低周波成分の継ぎ目がスムーズになり、補正が楽にな
る。さらに、RFパルスは90°パルス、180°パル
スそれぞれ1回ずつなので第1エコーのエコー時間を十
分長くとることができ、それに伴って第2エコーのエコ
ー時間も長くなり、T2差強調が十分となって組織間コ
ントラストの大きい画像が得られる。
高周波パルスの人体に与える影響はまだ十分に解明され
てはいないが、人体に印加する高周波パルスを少量にお
さえることが望ましく、このパルスシーケンスはそれを
も充している。
第1図(B)は第1図(A)の位相エンコード用傾斜磁
場GEを反転させたものであり、第4図(A),(B)
は第1の位相エンコード用傾斜磁場GEを180°パル
ス印加後に印加する場合であるが、この場合第1図にお
ける第1の位相エンコード用傾斜磁場GEを反転させて
いる。いずれの場合も第1図(A)のパルスシーケンス
と同様の効力が得られる。
上記の場合にかぎらず、他のパルスシーケンスにおいて
も第1エコー収集時のリード用傾斜磁場を反転させるこ
とによって第2エコーを発生させることで同様の効果が
得られ、3つあるいはそれ以上のエコー信号を発生させ
るパルスシーケンスにおいても、エコー収集時のリード
用傾斜磁場を反転させることにより次のエコー発生させ
ることも可能である。
[発明の効果] 以上説明したように、特許請求の範囲第1項に記載の方
法においては、位相エンコードの高周波成分と低周波成
分と低周波成分の信号が、ほぼ同じエコー時間の所で得
られるので(信号の性質もT2強調の似たものにな
り、)高周波成分と低周波成分の継ぎ目がなめらかにな
る。それによって画像再構成の際、補正が楽になる。
また特許請求の範囲第2項に記載の方法においては、画
像データの低周波成分が得られる第2エコーが発生する
までの時間を十分長くとることができるので、上記の効
果に加えて組織間コントラストが十分得られるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明における一実施例のパルスシーケンス
を示すタイムチャート、第2図は本発明が実施されるM
RI装置の構成図、第3図は本発明の一実施例における
画像データ収集を模式的に表現した図、第4図は本発明
における他の実施例のパルスシーケンスを示すタイムチ
ャート、第5図は従来例のパルスシーケンスを示すタイ
ムチャートである。 1……静磁場用磁石、2……送受信コイル 3……傾斜磁場コイル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被検体の所望の領域内のスピンを励起し、
    励起された前記領域から第1および第2エコー信号を順
    次発生させる工程を、位相エンコード量を変えながら複
    数回繰り返す磁気共鳴イメージング方法であって、 前記励起から所望の時間後に第1のエコーが発生するよ
    う反転高周波パルスを印加する工程と、 前記第1のエコー発生に先立ち、エコー信号に高周波成
    分を与える第1の位相エンコード用傾斜磁場を印加する
    工程と、 前記第1のエコーを読み出すためのリード用傾斜磁場を
    印加する工程と、 前記リード用傾斜磁場を反転させることにより第2のエ
    コー信号を発生させる工程と、 前記第2のエコー発生に先立ち、エコー信号に低周波成
    分を与える第2の位相エンコード用傾斜磁場を印加する
    工程とを有することを特徴とする磁気共鳴イメージング
    方法。
  2. 【請求項2】前記第1の位相エンコード用傾斜磁場は、
    その強度の絶対値があらかじめ定められた値以上であっ
    て、各励起ごとにその値が変化するものであることを特
    徴とする請求項1記載の磁気共鳴イメージング方法。
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