JP3576069B2 - Mri装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、医用の磁気共鳴イメージング(MRI)装置に係り、とくに、IR(反転回復)パルスを印加して被検体のスピンを反転させた後、所定の反転(TI)時間後にイメージングを開始するMRI装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
医用の磁気共鳴イメージングは、静磁場中に置かれた被検体の原子核スピンをラーモア周波数の高周波信号で磁気的に励起し、この励起に伴って発生するFID(自由誘導減衰)信号やエコー信号から被検体の画像を得ることを基礎としている。
【0003】
この磁気共鳴イメージングにおいて、スピンのT1(縦緩和時間)コントラストを反映させた画像を得る1つの方法として、IRパルスを印加するイメージング法が用いられている。図9に示す如く、IRパルスを印加すると、例えば2種類の組織a,bのスピンは反転した後、縦緩和時間T1,T1(>T1)で徐々に回復する。このため、適宜なTI時間を設定することで、TI時間後の縦磁化成分Tzは緩和時間の相違に応じた値を呈することになり、この縦磁化成分Tzの違いに応じて異なる信号強度のエコー信号を収集できる。従って、T1コントラストを反映した画像、即ちT1強調画像を得ることができる。
【0004】
従来、このようなIRパルスを付加したイメージングにおいて画像を再構成する場合、エコー信号を直交位相検波した後の実数成分と虚数成分を再構成後に絶対値化し、この絶対値画像が基本的に用いられている。これにより、再構成後の位相の効果は無視される。
【0005】
しかしながら、上述したIRパルス付きのイメージング法にあっては、IRパルスを印加することから、組織のT1時間(時定数)の違いに因って、イメージング用のフリップパルス(最初の励起RFパルス)の印加前(TI時間経過時)に縦磁化成分Mzのナルポイント(null point)が来る組織からのエコー信号と来ない組織からのエコー信号との間で、スピンの位相が互いに反転してしまう。
【0006】
最終画像として絶対値画像を用いる場合、かかる位相反転の影響は画像には反映されない。即ち、図10に示す如く、絶対値演算によって磁化スピンの位相が互いに反転し、信号強度の折返しが生じる。このため、T1緩和時間の違いの程度によっては、例えば、折返しを生じないT1緩和の短い成分と折返しを生じるT1緩和の長い成分とが同じような信号強度になってしまい、T1コントラストを正確に反映した画像を提供することができない。
【0007】
そこで、T1コントラストを正確に反映させた画像を表示させるために、TI時間経過時における縦磁化成分Mzの正負の値を保持して実部成分を表示する、所謂、リアル成分画像のニーズがある。このリアル成分画像を用いることにより、絶対値画像よりも、ダイナミックレンジを広くとることができる(図10参照)。このリアル成分画像を正確に表示するには、磁化スピンのどの位相方向がプラス(正)であるかを示す基準位相の情報が必要になる。なお、ここで「プラス方向」とは、IRパルスを印加しないで、イメージング用のフリップパルスを印加したときに磁化ベクトルが向く方向と定義する。
【0008】
従来、上記基準位相を検出する手法として、IRパルスをFSE(高速SE)法のパルスシーケンスに組み合わせた「Fast IR法」で既に実行されているテンプレートスキャンを用いることができる。Fast IR法では、既に、このテンプレートスキャンで得られるデータを用い、FSE法のパルス列(スキャン)の実行により収集される複数のエコー相互間の位相補正や振幅補正を行っている。テンプレートスキャンは、本スキャンと同じパルス条件の基で、位相エンコード量のみを零として実行される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このテンプレートスキャンでは、IRパルスはそのまま印加されることから、テンプレートスキャンによって収集されるT1緩和時間の遅いエコー成分の位相は、上述した如く、180°反転している。このため、この基準位相を用いて位相補正を行い、リアル成分画像を演算すると、スキャンにおいてT1緩和時間が長く、かつ、そのスキャン開始時にナルポイントに達していない負になるべきエコー成分は、上述した180°だけ位相反転した基準位相に因って正の値になってしまう。つまり、画像の一部で白黒反転が起こり、誤診を招く恐れがある(後述する図8(a)における読出し設定方向の一部領域PARROの参照)。
【0010】
加えて、多様な組織を有する領域から収集された異なるT1緩和時間のエコー信号に基づいて求められた基準位相のデータは、その振幅は小さく、不安定さを拭い切れない(後述する図7(a)参照)。これにより、リアル成分画像も不安定で、信頼性に欠けるデータになる。
【0011】
本発明は、上述した従来技術が抱える状況に鑑みてなされたもので、IRパルスを用いたパルスシーケンスを実行してリアル成分画像を得る場合に、信号値の正負の極性を正確に保持し、現実的なスキャン時間で、オペレータに余分な作業を強いる事も無く、アーチファクトを抑制した高画質で高精細なリアル成分画像を表示させることを、その目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係るMRI装置は、磁化スピン反転用のIR(反転回復)パルスを含まず、テンプレート用パルス列のみを含み、イメージング用パルス列に付加される第1のパルスシーケンスを被検体の撮像領域に実行して第1のエコー信号を収集する第1のスキャン手段と、前記IRパルスと当該IRパルス印加後の所定時間経過時に印加開始される前記イメージング用パルス列とを含む第2のパルスシーケンスを前記撮像領域に実行して第2のエコー信号を収集する第2のスキャン手段と、前記第1のエコー信号から前記磁化スピンの基準位相データを得る基準位相データ取得手段と、前記基準位相データの位相に基づく前記第2のエコー信号の位相の補正を行う処理手段と、この処理手段により処理された前記第2のエコー信号からリアル成分画像を再構成する再構成手段と、を備えることを特徴とする。
【0013】
一例として、前記処理手段は、前記処理手段は、前記第2のエコー信号が前記基準位相データの位相に一致した位相の磁化ベクトルから生じたエコー信号であるとき、当該第2のエコー信号の極性を正として扱うとともに、前記第2のエコー信号が前記基準位相データの反対位相のデータに一致した磁化ベクトルから生じたエコー信号であるとき、当該第2のエコー信号の極性を負として扱って前記位相の補正を行うように構成できる。
【0014】
また、前記処理手段は、前記第2のエコー信号の位相の補正に加えて、当該第2のエコー信号の振幅を補正するように構成できる。
【0015】
上述した各構成における好適な一例は、前記第1、第2のパルスシーケンスが共に高速SE法のパルス列を有して形成されることである。
【0016】
さらに上述した各構成において、前記第1のエコー信号を受信処理する第1の受信処理手段と、前記第2のエコー信号を受信処理する第2の受信処理手段とを備え、この第1、第2の受信処理手段は、前記第1、第2のエコー信号を同一スキャン内で互いに独立してゲイン調整するゲイン調整手段を各別に備えていてもよい。このとき、例えば、前記第2の受信処理手段に備えられるゲイン調整手段は、前記第1の受信処理手段に備えられるゲイン調整手段よりも高いゲインを有する。
【0017】
さらに上述した各構成において、前記第2のパルスシーケンスと前記第1のパルスシーケンスとは共に2次元又は3次元のスキャンを実行するパルスシーケンスである。
【0018】
本発明に係るMRI装置では、上述の如く、テンプレートスキャンのスキャン条件は、イメージングスキャンと同じスキャン条件のうち、位相エンコード量(又は位相エンコード量及びスライスエンコード量)を零とし、且つ、IRパルスの印加を止めた(IRパルスのオフ)ものに設定されている。これにより、テンプレートスキャンにより収集される第1のエコー信号を発生させる磁化スピンの位相は基準位相データとなり得て、第2のエコー信号の位相の補正時に、この基準位相データに一致する位相に在る磁化スピンが発生する第2のエコー信号の極性を「正」と決めることができる。
【0019】
このように第2のエコー信号の極性は、この基準位相データに照らして、その正負が決められるので、従来のように画像上での白黒反転も生じない。これにより、白黒反転に因るアーチファクトの発生も無く、高描出能で、信頼性のあるリアル成分画像を提供することができる。
【0020】
また、その正負の極性を保持したリアル成分画像が生成されるので、絶対値画像に比べてダイナミックレンジが広くなる。
【0021】
また、テンプレートスキャン時とイメージングスキャン時の受信ゲインが、両スキャン時の信号値が適度な値になるように独立して調整される。IRパルスをオフにして信号収集するテンプレートスキャンのときには、そのパルスをオンにしたスキャンに比べて、収集する第1のエコー信号の値は通常、高くなる。このため、テンプレートスキャンとイメージングスキャンとにおいて受信ゲインが同じである場合、イメージングスキャンに拠る第2のエコー信号のS/Nが低下する。しかし、上述のようにテンプレートスキャン及びイメージングスキャンで別々にゲイン調整(イメージングスキャン時の方が受信ゲインは大)とすることで、イメージングスキャンに因るS/Nの低下を防止できる。
【0022】
さらに、イメージングスキャンで用いるパルスシーケンスが高速SE(FSE)法のパルス列である場合、通常、複数のエコー信号の位相補正及び振幅補正を行うためのテンプレートスキャンを、全体のスキャンの一部として実施している(つまり、このスキャン全体は、テンプレートスキャンとイメージングスキャンとから成る。全体のスキャンの中でのテンプレートスキャンの位置は任意である)。このため、本発明のテンプレートスキャンを実施するに際し、従来から高速SE法で実施されているテンプレートスキャンを流用し、そのテンプレートスキャンのIRパルスをオフにすれば済むので、シーケンス設計も容易で、利用者に格別に煩わしい操作を要求することも無い。
【0023】
本発明のその他の態様に係る具体的な構成及び特徴は、以下に記す発明の実施形態及び添付図面により明らかにされる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づき説明する。
【0025】
(第1の実施形態)
第1の実施形態に係るMRI(磁気共鳴イメージング)装置を、図1〜7を参照して説明する。
【0026】
このMRI装置の概略構成を図1に示す。このMRI装置は、被検体としての患者Pを載せる寝台部と、静磁場を発生させる静磁場発生部と、静磁場に位置情報を付加するための傾斜磁場発生部と、高周波信号を送受信する送受信部と、システム全体のコントロール及び画像再構成を担う制御・演算部とを備えている。
【0027】
静磁場発生部は、例えば超電導方式の磁石1と、この磁石1に電流を供給する静磁場電源2とを備え、被検体Pが遊挿される円筒状の開口部(診断用空間)の軸方向(本システムに設定された直交座標軸ではZ軸方向に相当する)に静磁場Hを発生させる。なお、この磁石部には、図示しないシムコイルが設けられている。このシムコイルには、シムコイル電源から静磁場均一化のための電流が供給される。これにより、磁石1が発生する静磁場内に、磁場均一度が一定値以内に保持される静磁場均一領域が形成される。
【0028】
寝台部は、被検体Pを載せた天板14Tを磁石1の開口部に退避可能に挿入できる。被検体Pは、一例として、天板14の長手方向(Z軸方向)に沿って載せられる。
【0029】
傾斜磁場発生部は、磁石1に組み込まれた傾斜磁場コイルユニット(図示せず)を備える。この傾斜磁場コイルユニットは、互いに直交するX、Y及びZ軸方向の傾斜磁場を発生させるための3組(種類)のx,y,zコイルを備える。傾斜磁場部はまた、x,y,zコイルに電流を供給する傾斜磁場アンプ4を備える。この傾斜磁場電源4は、後述するシーケンサ5の制御のもと、x,y,zコイルに傾斜磁場を発生させるためのパルス電流を供給する。
【0030】
傾斜磁場アンプ4からx,y,zコイルに供給されるパルス電流を制御することにより、物理軸である3軸X,Y,Z方向の傾斜磁場を合成して、互いに直交するスライス方向傾斜磁場Gs、位相エンコード方向傾斜磁場Ge、および読出し方向(周波数エンコード方向)傾斜磁場Grの各論理軸方向を任意に設定・変更することができる。スライス方向、位相エンコード方向、及び読出し方向の各傾斜磁場は、静磁場Hに重畳される。
【0031】
送受信部は、磁石1内の撮影空間にて被検体Pの近傍に配設されるRFコイルと、このRFコイル7に接続された送信器8T及び受信器8Rとを備える。送信器8T及び受信器8Rは、後述するシーケンサ5の制御のもとで動作する。送信器8Tは、被検体Pのスピンに核磁気共鳴(NMR)を起こさせるためのラーモア周波数のRF電流パルスをRFコイル7に供給する。
【0032】
受信器8Rは、RFコイル7が受信したエコー信号(高周波信号)を取り込み、そのエコー信号をプリアンプ8Raでゲイン倍した後、所定の受信処理を施し、デジタル量のエコーデータ(原データ)を生成する。
【0033】
プリアンプ8Raのゲインは電子的に調整可能になっており、この調整のための信号はホスト計算機6からシーケンサ5を介してプリアンプ8Raに与えられる。この調整信号により、後述するテンプレートスキャンとイメージングスキャンとで別個にプリアンプゲインが調整される。本実施形態では、イメージングスキャン時のプリアンプゲインGima>テンプレートスキャン時のプリアンプゲインGtempとなるゲインGima又はGtempに自動的に切り替えられる。
【0034】
さらに、制御・演算部は、シーケンサ(シーケンスコントローラとも呼ばれる)5、ホスト計算機6、演算器10、記憶装置11、表示装置12、及び入力器13を備える。この内、ホスト計算機6は、その内部メモリ又は記憶装置11に記憶したソフトウエア手順に基づいて、シーケンサ5にパルスシーケンス情報を送るとともに、装置全体の動作を統括するほか、テンプレートスキャン(ショット)であるか、又は、イメージングスキャン(ショット)であるかの状態に応じてプリアンプ8Raのゲインを変更すべく、シーケンサ5を介して受信器8Rに調整信号を送る。イメージングスキャン時にはプリアンプ8Raのゲインがテンプレートスキャン時よりも高い所定値になるように調整信号が切り替えられる。
【0035】
パルスシーケンス情報に拠るイメージングスキャンは、画像再構成に必要なエコーデータの組を収集するスキャンである。このパルスシーケンスは、3次元(3D)スキャン又は2次元(2D)スキャン)のパルス列から成る。とくに、T1コントラストを付けたT1強調画像を得るために、IR(反転回復)パルスを先頭に付加したFSE(高速SE)法、即ち、「Fast IR」法に基づくパルスシーケンスが好適である。なお、このイメージング部分のパルス列には、FSE法に代えて、FASE(高速 Asymmetric SE)法(すなわち、高速SE法にハーフフーリエ法を組み合わせたイメージング法)も同様に用いることができる、またEPI法などでもよい。
【0036】
シーケンサ5は、CPU及びメモリを備えており、ホスト計算機6から送られてきたパルスシーケンス情報を記憶し、この情報に従って傾斜磁場アンプ4、送信器8T、受信器8Rの動作を制御する。パルスシーケンス情報とは、一連のパルスシーケンスに従って傾斜磁場アンプ4、送信器8Tおよび受信器8Rを動作させるために必要な全ての情報であり、例えばx,y,zコイルに印加するパルス電流の強度、印加時間、印加タイミングなどに関する情報を含む。
【0037】
受信器8Rから出力されたエコーデータ(原データ又は生データ)は、シーケンサ5を通してホスト計算機6又は演算器10に送られる。
【0038】
演算器10には所定の演算プログラムに基づき画像再構成機能が与えられている。このため、演算器10は、その演算機能によって、エコーデータをその内部メモリ上のフーリエ空間(k空間又は周波数空間とも呼ばれる)に配置し、このエコーデータを各組毎に2次元又は3次元のフーリエ変換に付して実空間画像データに再構成する。この画像データは、表示装置12に表示されるとともに、記憶装置11に記憶される。術者が希望する撮影条件、パルスシーケンス、画像合成や差分演算に関する情報は、入力器3を介してホスト計算機6に入力される。
【0039】
このMRI装置によれば、一例として、2次元の「Fast IR」法に拠るスキャンが実行される。
【0040】
この「Fast IR」法のスキャンは、図2に示すテンプレートスキャンと図3に示すイメージングスキャンから成る。イメージングスキャンは画像再構成に必要な一組のエコーデータを収集すべく、ショット(RFパルス印加)毎に位相エンコード量を変えて複数回実行される。形式的には、この複数回のイメージングスキャンに付加する形で、テンプレートスキャンが1回実行される。本実施形態で実行するテンプレートスキャンは、最初のショットとして実行され、その後に複数回のイメージングスキャンが順次実行されるが、テンプレートスキャンは複数回のイメージングスキャンの間に、又は、それらの最後に行われてもよい。
【0041】
各回のイメージングスキャンは図3に示す如く、IRパルスを選択的に印加し(IRパルス:オン)、その後でスポイラーパルスをスライス方向(SS)、位相エンコード方向(PE)、及び読出し方向(RO)夫々に印加すると共に、IRパルス印加から反転TI時間経過後に、FSE法に基づくパルス列の各パルスが印加開始されるようになっている。
【0042】
これに対し、テンプレートスキャンは図2に示す如く、図3に示したパルス列からIRパルスの印加が無く(IRパルス:オフ)、FSE法のパルス列における位相エンコード量も零に設定されている。
【0043】
上述の図2,3のテンプレートスキャン及びイメージングスキャンは、図4に基づく切替制御の基で実行される。
【0044】
この図4の切替制御はホスト計算機6により実行される。具体的には、テンプレートスキャンの実行タイミングか否かをオペレータからの操作情報などを参照して判断する(ステップS1)。テンプレートスキャンの実行タイミング到来のときには、シーケンサ5に「IRパルスのオフ」を指令し(ステップS2)、受信器8Rの受信ゲイン(ここでは一例としてプリアンプゲイン)GをG=Gtempになるように調整信号で指令する(ステップS3)。この後、テンプレートスキャンを行うようにシーケンサ5に指令を出す(ステップS4)。スキャン全体が終了していない場合、この切替制御はステップS1に戻される(ステップS5)。
【0045】
いまの場合、既に1回目でテンプレートスキャンは済んだので、ステップS1における今回の判断はNOとなり、次いで、イメージングスキャンか否かの判断に付される(ステップS6)。イメージングスキャンのタイミングが到来すると、今度は、「IRパルスのオン」の指令がシーケンサ5に出され、受信器8Rの受信ゲインGをG=Gima(>Gtemp)になるように調整信号で指令する(ステップS7、S8)。この後、イメージングスキャンを行うようにシーケンサ5に指令が出される(ステップS9)。このイメージングスキャンは位相エンコード量を変えて複数回指令される(ステップS5,S1,S6)。
【0046】
この切替制御の基でスキャンが開始されると、その最初の1ショットとしてテンプレートスキャンが実行され、IRパルス:オフ時のエコー信号がRFコイル7を介して収集される。このエコー信号は受信器8Rで受信処理されるが、そのときの受信ゲインがイメージングスキャンに対してはプリアンプ8Raで調整される。受信処理されたエコー信号はエコーデータとしてシーケンサ5を介してホスト計算6に送られる。
【0047】
また、2ショット目からnショット目まではイメージングスキャンが実行され、同様に、Fast IR法に基づくエコー信号が収集され、そのエコー信号がシーケンサ5を介して演算ユニット10に送られる。このスキャン時の受信ゲインはテンプレートスキャン時よりも高い値に調整されているので、エコーデータの強度も高くなり、ほぼ同等の値になっている(図5(a),(b)参照)。演算器10は、ショット毎に送られてくるエコーデータを2次元k空間に、位相エンコード量の位置に読出し方向に沿って配置する。
【0048】
このようにスキャン(テンプレートスキャン、イメージングスキャン)が終わると、ホスト計算機6及び演算器10は協働して図6に示す後処理を実行する。
【0049】
ホスト計算機6は、IRパルスをオフにして収集されたテンプレートスキャンから従来周知の方法(例えば特開平6−133942号に記載されている方法)で位相補正データを取り出す。このデータの位相は、定義されているように、正の極性の方向になっているので、基準位相データとして用いることができる(ステップS11)。
【0050】
次いで、ホスト計算機6は、極性を正しく保持したこの基準位相データを演算器10に送る。そこで、演算器10は収集・配置済みのイメージングスキャンに拠るエコーデータを、先に得ている極性を正しく保持した基準位相データの正極性の方向が実部軸の正の方向になる角度分だけ、従来周知の方法で位相補正し(ステップS12)、必要であれば更に振幅補正する(ステップS13)。
【0051】
次いで、この補正されたエコーデータのリアル成分のみについて画像再構成を行い、その画像を表示器12に表示する(ステップS14,S14)。
【0052】
本実施形態では、以上のように、Fast IR法に基づくイメージングを行う際、そのテンプレートスキャンのIRパルスをオフに設定している。このため、図7(a)のようにIRパルスをオンに設定した従来法に相当する場合に比べて、図7(b)に示す如く、読出し方向に1次元フーリエ変換するので、読出し方向の各位置におけるエコー信号の位相は安定し、振幅は十分に確保される。同図(a),(b)は断面が半円状のファントムに対し、IRパルスのオン、オフの両状態についてシミュレーション比較を行ったとき振幅、位相を模式化して示す。
【0053】
同図(a)の場合、IRパルスが印加されるため、前述した如く、多種類のT1緩和時間が混ざったエコー信号を発生する組織部位などでは、T1緩和時間の違いの影響が非常に大きくなる。したがって、そのような部位が局所的に存在する読出し方向(RO)の位置では、エコー信号の振幅も小さく、不安定になるとともに、その一方では、前述した180°の位相反転も起こり得る。
【0054】
しかし、本実施形態のように、テンプレートスキャンではIRパルスを積極的に印加しないことにより、そのような振幅の減少及び位相反転が無くなる。これにより、かかる事態に起因した不都合が排除される。すなわち、T1コントラストを正確に反映した、ダイナミックレンジの広いT1強調画像を、現実的な撮像時間で、且つ、位相反転に起因したアーチファクトの発生を防止した高描出能の状態で得ることができる。
【0055】
従来、T1強調画像を収集する方法としては、特に頭部撮像の場合、実質的にはSE法しか使用できなかった。このため、本発明により、ユーザは現実的な撮像時間で、しかも従来から用いている位相補正データとして収集するテンプレートショットからIRパルスを外すだけで、格別煩わしい操作を要求すること無く、T1強調画像を提供する有力な1つの選択枝を提供することができる。加えて、IRパルスを使用しているので、SE法よりは高い描出能のT1強調画像を提供することができる。
【0056】
また、テンプレートスキャン及びイメージングスキャンの間で受信ゲインの調整を行っているので、イメージングスキャンにより収集するエコー信号の相対的なゲイン低下を防止することができ、これにより、リアル成分画像のS/Nを向上させることができる。
【0057】
本発明の効果を確認すべく、
(a)従来方式(IRパルス:オンのテンプレートスキャンによるFast IR法);
(b)本発明方式1(IRパルス:オフのテンプレートスキャンによるFast IR法:受信ゲインの調整なし);
(c)本発明方式2(IRパルス:オフのテンプレートスキャンによるFast IR法:受信ゲインの調整あり)、
の3種類の撮像態様の基で、頭部のT1強調のアキシャル像を撮像した結果を図8(a),(b),(c)を夫々示す。これらの撮像は、撮像条件をTR=4000ms、TE=17ms、FOV=22cm、マトリクス=256、TI=500ms、厚さ=5mm、ギャップ=1mm、スライス数=15枚、として行われた。
【0058】
これらの撮像結果によれば、図8(a)の従来方式の場合、能脊髄液に相当する読出し方向ROの一部領域PARROが帯状に白黒反転を起こして、アーチファクトとなっている。これに対し、同図(b)の本発明方式1の場合、上述した帯状の白黒反転が生じておらず、クリアなT1強調画像になっている。さらに、同図(c)の本発明方式2の場合、上述した帯状の白黒反転は生じていないことは勿論、S/Nも更に改善されて高精細なT1強調画像になっている。これにより、本発明の有用性が実証された。
【0059】
なお、本発明は、位相補正用データ収集時にIRパルスを印加しないということが本質的な特徴であるが、代表的に例示した上述の実施形態及び変形形態に限定されるものではなく、当業者であれば、特許請求の範囲の記載内容に基づき、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の態様に変形、変更することができ、それらも本発明の権利範囲に属するものである。
【0060】
例えば、Fast IR法を、IRパルスとFASE法とを組み合わせたパルス列としてもよい。
【0061】
また、本発明の第1のスキャン手段が行うテンプレートスキャンは、上述のように基準位相データを求めて後処理でエコーデータの正負を判定する場合に限られず、所謂、IRパルスをオフとしたプレスキャンとして上述のテンプレートスキャンに類似するスキャンを実施し、このプレスキャンによって得た基準位相データの正負の極性を、次の本スキャンの撮像パラメータの制御に反映させるようにしてもよい。
【0062】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のMRI装置によれば、IRパルスを用いたパルスシーケンスを実行してリアル成分画像を得る場合に、信号値の正負の極性を正確に保持し、現実的なスキャン時間で、オペレータに余分な作業を強いる事も無く、アーチファクトを抑制した高画質で高精細なリアル成分画像を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るMRI装置の概略構成を示すブロック図。
【図2】テンプレートスキャンのパルスシーケンス。
【図3】イメージングスキャンのパルスシーケンス。
【図4】ホスト計算機によるスキャン切替制御を説明するフローチャート。
【図5】テンプレートスキャンとイメージングスキャンの受信ゲインによる信号強度の違いを説明する図。
【図6】ホスト計算機及び演算器が協働して行う後処理及び画像再構成の概略フローチャート。
【図7】IRパルスのオン時とオフ時の位相、振幅の違いを説明する図。
【図8】実験結果の頭部アキシャル像について本発明方式を従来方式と対比して説明する図。
【図9】T1緩和時間の長短に拠るIRパルス印加後の緩和過程の違いを説明する図。
【図10】IRパルスの印加に伴うT1緩和とダイナミックレンジの関係を説明する図。
【符号の説明】
1 磁石
2 静磁場電源
3 傾斜磁場コイルユニット
4 傾斜磁場電源
5 シーケンサ
6 ホスト計算機
7 RFコイル
8T 送信器
8R 受信器
10 演算器
11 記憶装置
12 表示器
13 入力器

Claims (7)

  1. 磁化スピン反転用のIR(反転回復)パルスを含まず、テンプレート用パルス列のみを含み、イメージング用パルス列に付加される第1のパルスシーケンスを被検体の撮像領域に実行して第1のエコー信号を収集する第1のスキャン手段と、
    前記IRパルスと当該IRパルス印加後の所定時間経過時に印加開始される前記イメージング用パルス列とを含む第2のパルスシーケンスを前記撮像領域に実行して第2のエコー信号を収集する第2のスキャン手段と、
    前記第1のエコー信号から前記磁化スピンの基準位相データを得る基準位相データ取得手段と、
    前記基準位相データの位相に基づく前記第2のエコー信号の位相の補正を行う処理手段と、
    この処理手段により処理された前記第2のエコー信号からリアル成分画像を再構成する再構成手段と、
    を備えることを特徴とするMRI装置。
  2. 請求項1記載のMRI装置において、
    前記処理手段は、前記第2のエコー信号が前記基準位相データの位相に一致した位相の磁化ベクトルから生じたエコー信号であるとき、当該第2のエコー信号の極性を正として扱うとともに、前記第2のエコー信号が前記基準位相データの反対位相のデータに一致した磁化ベクトルから生じたエコー信号であるとき、当該第2のエコー信号の極性を負として扱って前記位相の補正を行うように構成したことを特徴とするMRI装置。
  3. 請求項1又は2記載のMRI装置において、
    前記処理手段は、前記第2のエコー信号の位相の補正に加えて、当該第2のエコー信号の振幅を補正するように構成したことを特徴とするMRI装置。
  4. 請求項1乃至3の何れか一項記載のMRI装置において、
    前記第1、第2のパルスシーケンスは共に高速SE法のパルス列を有して形成されることを特徴とするMRI装置。
  5. 請求項1乃至4の何れか一項記載のMRI装置において、
    前記第1のエコー信号を受信処理する第1の受信処理手段と、前記第2のエコー信号を受信処理する第2の受信処理手段とを備え、
    前記第1、第2の受信処理手段は、前記第1、第2のエコー信号を同一スキャン内で互いに独立してゲイン調整するゲイン調整手段を各別に備えたことを特徴とするMRI装置。
  6. 請求項5記載のMRI装置において、
    前記第2の受信処理手段に備えられるゲイン調整手段は、前記第1の受信処理手段に備えられるゲイン調整手段よりも高いゲインを有することを特徴とするMRI装置。
  7. 請求項1乃至6の何れか一項記載のMRI装置において、
    前記第2のパルスシーケンスと前記第1のパルスシーケンスとは共に2次元又は3次元のスキャンを実行するパルスシーケンスであることを特徴とするMRI装置。
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