JPH06148822A - 現像液の保存方法 - Google Patents

現像液の保存方法

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JPH06148822A
JPH06148822A JP29461292A JP29461292A JPH06148822A JP H06148822 A JPH06148822 A JP H06148822A JP 29461292 A JP29461292 A JP 29461292A JP 29461292 A JP29461292 A JP 29461292A JP H06148822 A JPH06148822 A JP H06148822A
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JP29461292A
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Eiichi Okutsu
栄一 奥津
Takashi Toyoda
隆 豊田
Kiyoshi Morimoto
潔 守本
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】現像液の保存安定性を向上させ、併せて少ない
補充液量で現像する。 【構成】(1) ジヒドロキシベンゼン現像主薬 (2) アスコルビン酸又はその誘導体をジヒドロキシベン
の5モル%以上25%モル%以下の割合で含有する現像
液を酸素透過性が50ml/m2・atom・day (温度20℃
相対湿度65%)以下のプラスチック包装材料の容器
に貯蔵することを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料
用現像液の保存方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は黒白ハロゲン化銀写真感
光材料用現像液の保存方法に関するものであり、更にそ
の現像液を用いて感光材料の単位面積当りの現像補充液
量の少なくすることが可能になる処理方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】黒白ハロゲン化銀写真感光材料は、一般
に露光後、現像、定着、水洗、乾燥という工程で処理さ
れる。最近は、その殆んどが自動現像機(以下自現機と
略称する)を用いて処理される。その際自現機の現像タ
ンクの中に現像液が空気と接触した状態で置かれて感光
材料が適宜処理される。かかる処理を行った時現像液の
安定性が高いことが望まれてきた。さらに感光材料の単
位面積当りの必要補充液量をより少なくすることが望ま
れてきた。従来は例えばX−レイ写真やグラフィックア
ーツ用感光材料のようないわゆるシート状の写真感光材
料1m2に対して現像液を約330ml以上補充することが
一般的であった。しかし写真用現像廃液は高い化学的酸
素要求量(いわゆるC.O.D)又は生物的酸素要求量
(いわゆるB.O.D)を有しているため、現像廃液に
化学的又は生物的な処理等を施して無害化してから廃液
することが行われている。これらの廃液処理には多大な
経済的負担がかかる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】黒白ハロゲン化銀感光
材料用の現像液の安定性を向上することであり、更に感
光材料の単位面積当り少ない補充量で処理する方法を提
供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はジヒドロキシベ
ンゼン現像主薬、アスコルビン酸又はその誘導体をジヒ
ドロキシベンの5モル%以上25モル%以下好ましくは
10モル%以上20モル%以下含有する現像液を酸素透
過性が50ml/m2・atom・day (温度20℃相対湿度6
5%)以下より好ましくは35ml/m2・atom・day 以下
のプラスチック包装材料の容器に貯蔵すること及びこの
現像液を感光材料1m2当り300ml以下の割合で補充す
ることによって達成された。
【0005】酸素透過性の測定方法としては N. J. Cal
vanoらのO2 permeation of plastic containers,Moder
n Packing 1968年12月号143〜145ページに
記載のように、コンテナー中に金属銅とアンモニア水溶
液を存在させると透過した酸素の量に応じて発色したア
ンモニウム銅を形成するこの吸光度を測定することによ
って単位時間当りの酸素の透過量を測定することができ
る。
【0006】酸素透過性が50ml/m2・atom・day (温
度20℃ 相対湿度65%)以下のプラスティック包装
材料としては、例えばポリ塩化ビニリデン、ナイロン、
エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(商品名エバー
ル)、ポリビニルアルコール(商品面ビニロン)、ポリ
塩化ビニル、アルミニウム箔ラミネートフィルム、アル
ミニウム等金属蒸着フィルム等を単独又は組合せて使用
することができポリエチレン又はエチレン−酢酸ビニル
共重合物等の基体に貼り合せた複合フィルムも使用でき
る。更に高密度ポリエチレンの厚み0.5mm以上、好ま
しくは1.0mm以上の包装材料を用いることができる。
特に好ましいポリマーとしてはナイロンである。これら
のプラスティック包装材料を用いて作られる容器の形状
としては瓶、キュービックタイプ又は貼り合せピロータ
イプ等がある。瓶、キュービックタイプの場合には上記
の酸素透過性の小さい材料を用い押出しにより積層材と
して成型することもできる。
【0007】本発明の現像液に好ましく用いられる現像
主薬はジヒドロキシベンゼン系現像主薬である。ジヒド
ロキシベンゼン系現像主薬としては、ハイドロキノン、
クロロハイドロキノン、ブロムハイドロキノン、イソプ
ロピルハイドロキノン、メチルハイドロキノン、2,3
−ジクロロハイドロキノン、2,5−ジクロロハイドロ
キノン、2,3−ジブロモハイドロキノン、2,5−ジ
メチルハイドロキノンハイドロキノンモノスルフォン酸
カリウムなどがあるが特にハイドロキノンが好ましい。
現像主薬は通常0.05モル/リットル〜0.8モル/
リットルの量で用いられるのが好ましい。本発明では特
に上記のジヒドロキシベンゼン系現像主薬と共に1−フ
ェニル−3−ピラゾリドン類またはp−アミノフェノー
ル類を併用するのが好ましい。
【0008】1−フェニル−3−ピラゾリドン類として
は、1−フェニル−3−ピラゾリドン、1−フェニル−
4,4−ジメチル−3−ピラゾリドン、1−フェニル−
4−メチル−4−ヒドロキシメチル−3−ピラゾリド
ン、1−フェニル−4,4−ジヒドロキシメチル−3−
ピラゾリドン、1−フェニル−5−メチル−3−ピラゾ
リドンなどがある。p−アミノフェノール類としては、
N−メチル−p−アミノフェノール、N−(β−ヒドロ
キシエチル)−p−アミノフェノール、N−(4−ヒド
ロキシフェニル)グリシン、2−メチル−p−アミノフ
ェノール、p、ベンジルアミノフェノールなどがある
が、なかでもN−メチル−p−アミノフェノールが好ま
しい。
【0009】ジヒドロキシベンゼン系現像主薬と1−フ
ェニル−3−ピラゾリドン類またはp−アミノフェノー
ル類等の補助現像主薬を組合せて使用する場合には前者
を0.05モル/リットル〜0.5モル/リットル、後
者を0.001〜0.06モル/リットル(特に0.0
03〜0.06モル/リットル)の量で用いるのが好ま
しい。
【0010】亜硫酸塩としては、亜硫酸ナトリウム、亜
硫酸カリウム、亜硫酸リチウム、亜硫酸アンモニウム、
重亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸カリウム、ホルムア
ルデヒド重亜硫酸ナトリウムなどがある。亜硫酸塩は
0.10モル/リットル以上、特に0.15モル/リッ
トル以上含有することが好ましい。上限は2.5モル/
リットルまで、特に1.2モル/リットル迄とするのが
好ましい。
【0011】アスコルビン酸又はその誘導体としては下
記一般式で表わされる化合物が好ましい。 一般式A
【0012】
【化1】
【0013】式中、R1 、R2 はそれぞれヒドロキシ
基、アミノ基、アシルアミノ基、アルキルスルホニルア
ミノ基、アリールスルホニルアミノ基、アルコキシカル
ボニルアミノ基、メルカプト基、アルキルチオ基を表
し、Xは炭素原子あるいは酸素原子あるいは窒素原子か
ら構成され、R1 、R2 が置換している二つのビニル炭
素とカルボニル炭素と共同でXは5〜6員環を構成す
る。以下、一般式(A)について詳しく説明する。式
中、R1 、R2 はそれぞれヒドロキシ基、アミノ基(置
換基としては炭素数1〜10のアルキル基、例えばメチ
ル基、エチル基、n−ブチル基、ヒドロキシエチル基な
どを置換基として有するものを含む。)、アシルアミノ
基、(アセチルアミノ基、ベンゾイルアミノ基など)、
アルキルスルホニルアミノ基、(メタンスルホニルアミ
ノ基など)、アリールスルホニルアミノ基(ベンゼンス
ルホニルアミノ基、p−トルエンスルホニルアミノ基な
ど)、アルコキシカルボニルアミノ基(メトキシカルボ
ニルアミノ基など)、メルカプト基、アルキルチオ基
(メチルチオ基、エチルチオ基など)を表す。R1 、R
2 として好ましい例として、ヒドロキシ基、アミノ基、
アルキルスルホニルアミノ基、アリールスルホニルアミ
ノ基を挙げることができる。Xは炭素原子あるいは酸素
原子あるいは窒素原子から構成され、R1 、R2 が置換
している二つのビニル炭素とカルボニル炭素と共同でX
は5〜6員環を構成する。Xの具体例として、−O−、
−C(R3 )(R4 )−、−C(R5 )=、−C(=
O)−、−N(R6 )−、−N=、を組み合わせて構成
される。ただしR3 、R4 、R5 、R6 は水素原子、炭
素数1〜10の置換してもよいアルキル基(置換基とし
てヒドロキシ基、カルボキシ基、スルホ基を挙げること
ができる)、炭素数6〜15の置換してもよいアリール
基(置換基としてアルキル基、ハロゲン原子、ヒドロキ
シ基、カルボキシ基、スルホ基を挙げることができ
る)、ヒドロキシ基、カルボキシ基を表す。更にこの5
〜6員環には飽和あるいは不飽和の縮合環を形成しても
よい。この5〜6員環の例として、ジヒドロフラノン
環、ジヒドロピロン環、ピラノン環、シクロペンテノン
環、シクロヘキセノン環、ピロリノン環、ピラゾリノン
環、ピリドン環、アザシクロヘキセノン環、ウラシル環
などが挙げられ、好ましい5〜6員環の例として、ジヒ
ドロフラノン環、シクロペンテノン環、シクロヘキセノ
ン環、ピラゾリノン環、アザシクロヘキセノン環、ウラ
シル環を挙げることができる。
【0014】具体的化合物例を以下に示す。
【0015】
【化2】
【0016】
【化3】
【0017】
【化4】
【0018】
【化5】
【0019】
【化6】
【0020】本発明に用いる現像液には現像促進のため
にアミノ化合物を含有してもよい。特に特開昭56−1
06244号、特開昭61−267759号、特開平2
−208652号に記載のアミノ化合物を用いてもよ
い。
【0021】本発明に用いられる現像液のpH値の設定
のために用いるアルカリ剤には通常の水溶性無機アルカ
リ金属塩(例えば水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム)
を用いることができる。本発明の現像液にはその他、ホ
ウ酸、ホウ砂、第二リン酸ナトリウム、第二リン酸カリ
ウム、第一リン酸ナトリウム、第一リン酸カリウムの如
きpH緩衝剤それ以外に特開昭60−93433号に記
載のpH緩衝剤を用いることができる;臭化カリウム、
沃化カリウムの如き現像抑制剤;ジメチルホルムアミ
ド、メチルセロソルブ、ヘキシレングリコール、エタノ
ール、メタノールの如き有機溶剤;ベンツトリアゾール
誘導体としては5−メチルベンツトリアゾル、5−ブロ
ムベンツトリアゾール、5−クロルベンツトリアゾー
ル、5−ブチルベンツトリアゾール、ベンツトリアゾー
ル等があるが特に5−メチルベンツトリアゾールが好ま
しいニトロインダゾールとしては5ニトロインダゾー
ル、6ニトロインダゾール、4ニトロインダゾール、7
ニトロインダゾール、3シアノ−5−ニトロインダゾー
ル等があるが特に5−ニトロインダゾールが好ましい。
特に5−ニトロインダゾール等の化合物を用いるときは
ジヒドロキシベンゼン系現像主薬や亜硫酸塩保恒剤を含
む部分とは別の部分にあらかじめ溶解しておき使用時に
両部分を混合して水を加えること等が一般的である。さ
らに5−ニトロインダゾールの溶解せしめる部分をアル
カリ性にしておくと黄色く着色し取扱い等に便利であ
る。更に必要に応じて色調剤、界面活性剤、硬水軟化
剤、硬膜剤などを含んでもよい。
【0022】現像液中のキレート剤としてはエチレンジ
アミンジオルトヒドロキシフェニル酢酸、ジアミノプロ
パン四酢酸、ニトリロ三酢酸、ヒドロキシエチルエチレ
ンジアミン三酢酸、ジヒドロキシエチルグリシン、エチ
レンジアミン二酢酸、エチレンジアミン二プロピオン
酸、イミノ二酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、ヒド
ロキシエチルイミノ二酢酸、1,3−ジアミノプロパノ
ール四酢酸、トリエチレンテトラミン六酢酸、トランス
シクロヘキサンジアミン四酢酸、エチレンジアミン四酢
酸、グリコールエーテルジアミン四酢酸、エチレンジア
ミンテトラキスメチレンホスホン酸、ジエチレントリア
ミンペンタメチレンホスホン酸、ニトリロトリメチレン
ホスホン酸、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホ
スホン酸、1,1−ジホスホノエタン−2−カルボン
酸、2−ホスホノブタン−1,2,4−トリカルボン
酸、1−ヒドロキシ−1−ホスホノプロパン−1,3,
3−トリカルボン酸、カテコール−3,5−ジスルホン
酸、ピロリン酸ナトリウム、テトラポリリン酸ナトリウ
ム、ヘキサメタリン酸ナトリウムが挙げられ、特に好ま
しくは例えばジエチレントリアミン五酢酸、トリエチレ
ンテトラミン六酢酸、1,3−ジアミノプロパノール四
酢酸、グリコールエーテルジアミン四酢酸、ヒドロキシ
エチルエチレンジアミン三酢酸、2−ホスホノブタン−
1,2,4−トリカルボン酸、1,1−ジホスホノエタ
ン−2−カルボン酸、ニトリロトリメチレンホスホン
酸、エチレンジアミンテトラホスホン酸、ジエチレント
リアミンペンタホスホン酸、1−ヒドロキシプロピリデ
ン−1,1−ジホスホン酸、1−アミノエチリデン−
1,1−ジホスホン酸、1−ヒドロキシエチリデン−
1,1−ジホスホン酸やこれらの塩がある。
【0023】本発明において現像液に銀汚れ防止剤とし
て特公昭56−46585号、特公昭62−4702
号、特公昭62−4703号、米国特許第4,254,
215号、同3,318,701号、特開昭58−20
3439号、同62−56959号、同62−1782
47号、特開平1−200249号、特願平3−949
55号、同3−112275号、同3−233718号
に記載の化合物を用いることができる。本発明に用いる
処理剤の調液方法としては特開昭61−177132
号、特開平3−134666号、特開平3−67258
号に記載の方法を用いることができる。本発明の処理方
法としての現像液の補充方法としては特願平4−541
31号に記載の方法を用いることができる。
【0024】本発明に用いる定着液はチオ硫酸塩を含む
水溶液であり、pH3.8以上、好ましくは4.2〜
6.0を有する。定着剤としてはチオ硫酸ナトリウム、
チオ硫酸アンモニウムなどがある。定着剤の使用量は適
宜変えることができ、定着液には硬膜剤として作用する
水溶性アルミニウム塩を含んでもよく、それらには、例
えば塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、カリ明ばん
などがある。
【0025】定着液には、酒石酸、クエン酸、グルコン
酸あるいはそれらの誘導体を単独であるいは2種以上用
いることができる。これらの化合物は定着液1リットル
につき0.005モル以上含むものが有効で、特に0.
01モル/リットル〜0.03モル/リットルがとくに
有効である。
【0026】定着液には所望により保恒剤(例えば、亜
硫酸塩、重亜硫酸塩)、pH緩衝剤(例えば、酢酸、硼
酸)、pH調整剤(例えば、硫酸)、硬水軟化能のある
キレート剤や特開昭62−78551号記載の化合物を
含むことができる。本発明の処理方法として定着促進の
ために特開平1−4739号、同3−101728号に
記載の方法を用いることができる。上記本発明における
処理方法では、現像、定着工程の後、水洗水または安定
化液で処理され、次いで乾燥される。
【0027】本発明に用いられる自現機としてはローラ
ー搬送型、ベルト搬送型等種々の形式のものを用いるこ
とができるが、ローラー搬送型の自現機が好ましい。ま
た特開平1−166040号や同1−193853号記
載のような開口率が小さい現像タンクの自現機を用いる
ことにより、空気酸化や蒸発が少なく、処理環境料は水
洗水をしぼり切る、すなわちスクイズローラーを経て乾
燥される。乾燥は約40℃〜約100℃で行われ、乾燥
時間は周囲の状態によって適宜変えられるが、通常は約
5秒〜1分でよく、特により好ましくは40〜80℃で
約5秒〜30秒である。
【0028】本発明の感材/処理システムで Dry to Dr
y で100秒以下の現像処理をするときには、迅速処理
特有の現像ムラを防止するために特開昭63−1519
43号公報に記載されているようなゴム材質のローラー
を現像タンク出口のローラーに適用することや、特開昭
63−151944号公報に記載されているように現像
液タンク内の現像液攪拌のための吐出流速を10m/分
以上にすることや、さらには、特開昭63−26475
8号公報に記載されているように、少なくとも現像処理
中は待機中より強い攪拌をすることがより好ましい。さ
らに迅速処理のためには、特に定着液タンクのローラー
の構成は、定着速度を速めるために、対向ローラーであ
ることがより好ましい。対向ローラーで構成することに
よって、ローラーの本数を少なくでき、処理タンクを小
さくできる。すなわち自現機をよりコンパクトにするこ
とが可能となる。
【0029】少量の水洗水で水洗するときには特開昭6
3−18350号に記載のスクイズローラー洗浄槽を設
けることがより好ましい。また、特開昭63−1435
48号のような水洗工程の構成をとることが好ましい。
さらに、本発明の方法で水洗または安定化浴に防ばい手
段を施した水を処理に応じて補充することによって生ず
る水洗または安定化浴からのオーバーフローの一部また
は全部は特開昭60−235133号に記載されている
ようにその前の処理工程である定着能を有する処理液に
利用することもできる。水洗水の補充量を少なくする方
法として、古くより多段向流方式(例えば2段、3段な
ど)が知られている。この多段向流方式を本発明に適用
すれば定着後の感光材料は徐々に清浄な方向、つまり定
着液で汚れていない処理液の方に順次接触して処理され
ていくので、さらに効率の良い水洗がなされる。上記の
節水処理または無配管処理には、水洗水または安定化液
に防ばい手段を施すことが好ましい。
【0030】防ばい手段としては、特開昭60−263
939号に記された紫外線照射法、同60−26394
0号に記された磁場を用いる方法、同61−13163
2号に記されたイオン交換樹脂を用いて純水にする方
法、特開昭61−115154号、同62−15395
2号、同62−220951号、同62−209532
号に記載の防菌剤を用いる方法を用いることができる。
さらには、L. F. West, "Water Quality Criteria" Pho
to. Sci. & Eng, Vol.No. 6(1965)、M. W. Beac
h, "Wicrobiological Growths in Montionpicture Proc
essing" SMPTE Journal Vol.85、(1976)、R.
D. Deegan,"PhotProcessing Wash Water Biocides "J.
Imaging Tech 10、 No.6(1984)および特開昭
57−8542号、同57−58143号、同58−1
05145号、同57−132146号、同58−18
631号、同57−97530号、同57−15724
4号などに記載されているが防菌剤、防ばい剤、界面活
性剤などを併用することもできる。さらに特開平2−2
69339号、特開平3−168745号、特願平3−
24138号に記載された方法を用いることができる。
【0031】さらに、水洗浴または安定化浴には、R.
T. Kreiman 著、J. Image. Tech10、(6)242頁
(1984)に記載されたイソチアゾリン系化合物、Re
searchDisclosure 第205巻、 No.20526(19
81年5月号)に記載されたイソチアゾリン系化合物、
同第228巻、 No.22845(1983年4月号)に
記載されたイソチアゾリン系化合物、特開昭62−20
9532号に記載された化合物などを防菌剤(Microbio
cide) として併用するこもとできる。その他、「防菌防
黴の化学」堀口博著、三共出版(昭和57)、「防菌防
黴技術ハンドブック」日本防菌防黴学会・博報堂(昭和
61)に記載されているような化合物を含んでもよい。
【0032】以下に実施例を揚げ、本発明を更に詳細に
説明する。
【実施例】実施例1 次の現像液組成の濃縮液を333mlに溶解し使用時に水
667mlを加えて使用液1リットルとする。現像液組成
の濃縮液10リットルを表1に示す。各包装材料に入れ
1年間保存した。 ハイドロキノン 20.0g 1−フェニル−4−メチル−4−ヒドロキシ−3− 3.0g ピラゾリドン 亜硫酸カリウム 50.0g 炭酸ナトリウム(1水塩) 25.0g ジエチレングリコール 10.0g 臭化カリウム 1.0g ジエチレントリアミン五酢酸 2.0g 5−メチルベンツトリアゾール 0.10g 2−メルカプトイミダゾール−5−スルフォン酸 0.10g 2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−2−チオキソ 0.10g −(1H)−キナゾリン L−アスコルビン酸 7.0g 水を加えて333ml(KOHでpH=10.50に合せる)
【0033】
【表1】
【0034】各包装材料で1年間保存した後、L−アス
コルビン酸を分析した結果表2の様な結果が得られた。
【0035】
【表2】
【0036】表2の結果が示すように酸素の透過率が5
0ml/m2・atom・day 以下のプラスチック包装材料に保
存された現像液ではL−アルコルビン酸が一年間経時し
て安定に存在していることが言える。前記現像液処方を
現像液Aとする。さらに現像液AからL−アスコルビン
酸を除いたものを現像液Bとする。それぞれを表1の包
装材料A.Dに保存したこの条件で1年間経時した現像
液で、富士画像記録用フイルムCR・780(富士フイ
ルム製)を用いて自現機としては富士写真フイルム
(株)製FPM200でフイルム挿入口から乾燥出口の
所まで90秒になるようにしかつ現像液温度、定着液温
度ともに35℃に設定した。定着液処方としては富士写
真フイルム(株)製RF−10を用いた。得られた結果
を表3に示す。
【0037】
【表3】
【0038】表3で感度とは調液直後の現像液Aを使用
液にしたものでフィルム黒化濃度1.0を得るに必要な
露光量の逆数を100として相対的に表示した。300
ml/m2でランニングした条件は毎日5m2づつ黒化率40
%でフィルム処理を行い3週間後に得られた結果を示
す。表3の結果が示すようにL−アスコルビン酸を含有
する現像液Aでかつ包装材料Dのように酸素透過率の小
さい包装材料にした時、感度の変化なくかつランニング
時の感度低下もなく、安定した写真性能を得ることがで
きる。 (本発明の好ましい実施態様) 1.1液濃縮現像液であることを特徴とする請求項1の
現像液の保存方法。 2.ジアルデヒド硬膜剤を別のパートに含有する2液以
上の濃縮現像液であることを特徴とする請求項1の現像
液の保存方法。 3.ハロゲン化銀粒子が平板状粒子でありその平均アス
ペクト比が4以上であるハロゲン化銀感光材料を用いる
ことを特徴とする請求項3の処理方法。 4.膨潤率が180%以上であるハロゲン化銀写真感光
材料を用いることを特徴とする請求項3の処理方法。 5.写真感光材料の両側に塗布された銀量が1m2当り
3.5g以下であることを特徴とする上記3の処理方
法。 6.ハロゲン化銀粒子が0.4μ以下である立方体単分
散であるハロゲン化銀写真感光材料を用いることを特徴
とする請求項3の処理方法。 7.ハロゲン化銀粒子の塩化銀が10〜100モル%、
臭化銀が10〜100モル%、沃化銀が0〜5モル%で
あるハロゲン化銀感光材料を用いることを特徴とする請
求項3の処理方法。 8.全処理時間( Dry to Dry )が20秒〜100秒で
あることを特徴とする請求項3の処理方法。 9.自動現像処理装置の乾燥部の前段に感光材料が接触
するローラー部分の加熱手段が70℃以上であることを
特徴とする請求項3の処理方法。 10. 自動現像処理装置にケミカルミキサーを内蔵する
際、現像液と定着液のカートリッジが同時に使い終わる
機構を有する自動現像処理装置であることを特徴とする
請求項3の処理方法。 11. 自動現像処理装置の現像タンクの開口率が0.04
以下であることを特徴とする請求項3の処理方法。 12. 現像液中にホウ素化合物を実質的に含有しないこと
を特徴とする請求項1の現像液の保存方法。 13. 現像液中にホウ素化合物を実質的に含有しないこと
を特徴とする請求項2の現像液の保存方法。
【手続補正書】
【提出日】平成5年3月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】以下に実施例を揚げ、本発明を更に詳細に
説明する。
【実施例】実施例1 次の現像液組成の濃縮液を333mlに溶解し使用時に水
667mlを加えて使用液1リットルとする。現像液組成
の濃縮液10リットルを表1に示す。各包装材料に入れ
1年間保存した。 ハイドロキノン 20.0g 1−フェニル−4−メチル−4−ヒドロキシメチル−3− 3.0g ピラゾリドン 亜硫酸カリウム 50.0g 炭酸ナトリウム(1水塩) 25.0g ジエチレングリコール 10.0g 臭化カリウム 1.0g ジエチレントリアミン五酢酸 2.0g 5−メチルベンツトリアゾール 0.10g 2−メルカプトイミダゾール−5−スルフォン酸 0.10g 2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−2−チオキソ 0.10g −(1H)−キナゾリン L−アスコルビン酸 7.0g 水を加えて333ml(KOHでpH=10.50に合せる)
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】表2の結果が示すように酸素の透過率が5
0ml/m2・atom・day 以下のプラスチック包装材料に保
存された現像液ではL−アルコルビン酸が一年間経時し
て安定に存在していることが言える。前記現像液処方を
現像液Aとする。さらに現像液AからL−アスコルビン
酸を除いたものを現像液Bとする。それぞれを表1の包
装材料A.Dに保存したこの条件で1年間経時した現像
液で、富士画像記録用フイルムCR・780(富士フイ
ルム製)を用いて自現機としては富士写真フイルム
(株)製FPM2000でフイルム挿入口から乾燥出口
の所まで90秒になるようにしかつ現像液温度、定着液
温度ともに35℃に設定した。定着液処方としては富士
写真フイルム(株)製RF−10を用いた。得られた結
果を表3に示す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(1) ジヒドロキシベンゼン現像主薬 (2) アスコルビン酸又はその誘導体をジヒドロキシベン
    の5モル%以上25%モル%以下の割合で 含有する現像液を酸素透過性が50ml/m2・atom・day
    (温度20℃ 相対湿度65%)以下のプラスチック包
    装材料の容器に貯蔵することを特徴とするハロゲン化銀
    写真感光材料用現像液の保存方法。
  2. 【請求項2】 現像液が亜硫酸塩を少なくとも0.15
    モル/リットル含有することを特徴とする請求項1の現
    像液の保存方法。
  3. 【請求項3】 請求項1の現像液を用いて黒白ハロゲン
    化銀写真感光材料1m2当り300ml以下の割合で補充す
    ることを特徴とする処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0777153A1 (en) 1995-11-30 1997-06-04 Fuji Photo Film Co., Ltd. Silver halide color photographic light-sensitive material

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JPH0429233A (ja) * 1990-05-25 1992-01-31 Fuji Photo Film Co Ltd ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法

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