JPH06148253A - 回路パターン検査装置及び検査方法 - Google Patents

回路パターン検査装置及び検査方法

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JPH06148253A
JPH06148253A JP4321207A JP32120792A JPH06148253A JP H06148253 A JPH06148253 A JP H06148253A JP 4321207 A JP4321207 A JP 4321207A JP 32120792 A JP32120792 A JP 32120792A JP H06148253 A JPH06148253 A JP H06148253A
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田 憲 明 金
Masashi Tanaka
中 正 史 田
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  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】ショート欠陥Sとオープン欠陥Oの検出及びシ
ョート欠陥S位置の特定が可能で、且つ種々の回路パタ
ーンに対応できる汎用性の高いパターンの検査装置及び
方法を提供する。 【構成】パターンPに接触可能なニードルピン1とニー
ドルピン2及びニードルピン3とニードルピン4にそれ
ぞれ電流源6と電流源7を接続し、電圧計8と電圧計9
により所定位置間のパターンPの抵抗を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はLCDなどの回路パタ
ーンの検査装置及び検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年LCD(液晶)表示装置が普及しつ
つあり、その大型画面化も促進されている。LCD表示
装置の中、TFTと呼ばれる薄膜トランジスタを用いた
タイプのもの等においては、各画素に1つのトランジス
タが形成されているため、その回路パターンは複雑化
し、該パターンの歩留りの向上が今後の課題になってい
る。 このような回路パターンの検査装置として、従来
なぞり方式の検査装置とプローブ方式の検査装置が知ら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしなぞり方式の検
査装置の場合、ショート欠陥位置の検出ができない欠点
がある。またLCDでは静電破壊による不良を低下させ
るために、LCDパターンの外周をショートパターンで
囲む構成のものが主流になりつつあるが、従来のなぞり
方式ではこのような外周パターンを有するパターンの検
査はできなかった。一方、プローブ方式の検査装置は上
記した欠点はないが、汎用性がなく、LCDパターンが
替わるたびに、プローバ部を作り直さなければならない
欠点がある。またプローバ部が高価である等の欠点があ
った。本発明は上記した従来技術の問題点を解決するこ
とを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の回路パターン検査装置は、同一又は異なる回
路パターンの任意の2ヶ所に接触可能な一対の第1接触
手段と、該一対の第1接触手段に接続する電流源と、該
一対の第1接触手段が接触する回路パターンの接触点間
の抵抗を表すデータを検出する第1検出手段と、同一又
は異なる回路パターンの任意の2ヶ所に接触可能な一対
の第2接触手段と、該一対の第2接触手段に接続する電
流源と、該一対の第2接触手段が接触する回路パターン
の接触点の中の少なくとも一方の接触点と、他方の接触
点を含む任意の点との間の抵抗を表すデータを検出する
第2検出手段と、を備えたことを特徴とする。
【0005】
【作用】第1接触手段と第2接触手段を所定の回路パタ
ーンの所定の位置に接触させ、該パターンの第1の接触
手段による接触点間の抵抗を表すデータ、例えば電圧を
第1検出手段により検出し、第2接触手段の一方の接触
点と他方の接触点又は所定の点との間の抵抗を表すデー
タを第2検出手段により検出する。これらの検出データ
に基づいて、ショート欠陥及びオープン欠陥の有無及び
ショート欠陥の位置を検出する。
【0006】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。図1及び図2において、所定のパターンPを有する
LCD回路基板などのワークWを載置するテーブル20
はテーブル駆動機構21を介して演算制御装置10によ
り駆動され、該テーブル20の位置はエンコーダカウン
タ22により検出されて演算制御装置10に供給される
ようになっている。テーブル20は図2に示すようにな
ぞり方向(y方向)に移動可能になっており、ワークW
はそのパターンPの方向がなぞり方向と直交する方向
(x方向)となるように載置される。
【0007】一対のニードルピン1、2はx方向に離間
して配置され、x方向の位置を変えることが出来るよう
になっている。また上下方向に昇降可能であり、下降し
てワークWのパターンPに接触し、テーブル20をy方
向に移動させることにより該ニードルピン1、2は順次
次のパターンPに接触する、所謂「なぞり」を行うよう
に構成されている。一対のニードルピン3、4も同様に
x方向に離間して配置され、x方向の位置を変えること
が出来、且つ上下方向に昇降可能であり、下降してワー
クWのパターンPに接触して順次次のパターンPに接触
して、なぞりを行うようになっている。ニードルピン
1、2は電流源6に接続し、またニードルピン3、4は
電流源7に接続して、ここから電源の供給を受けてい
る。電流源6と電流源7はこの実施例では直列に接続さ
れており、その電流Iは等しくなっている。またニード
ルピン1とニードルピン3とは共通化されている。
【0008】ニードルピン1とニードルピン2のパター
ンP上の接触点間の電圧を測定する電圧計8がニードル
ピン1とニードルピン2とに接続されている。また、ニ
ードルピン4には電圧計9が接続され、該電圧計9は第
5のニードルピン5を備え、ニードルピン4のパターン
P上の接触点とニードルピン5が接触する所定の点との
間の電圧を測定するようになっている。
【0009】この電流源7および電圧計8の測定値は演
算制御装置10に送られて、ここで所定の演算がおこな
われ、ショート欠陥やオープン欠陥の有無及びショート
欠陥の位置が判定されるようになっている。この結果は
表示装置11に表示される。
【0010】なお、制御スイッチ部13から操作者が所
定の操作を行えるように構成されている。また12は外
部記憶装置、14は校正用標準抵抗である。
【0011】次に上記装置による検査方法の原理を説明
する。図3に示すように、パターンP上にショート欠陥
Sが存在する場合、このショート欠陥Sまでの距離lと
その抵抗値rとの間には次の関係がある。 r= R/L × l ーーー 式1 (L:パターンPの全長、 R:パターンPの全抵抗)
ここでパターンPの幅は一定であるとすれば、Rは正常
なパターンPから求められる。またLは既知であるか
ら、rを知ることによりlを特定することが可能であ
る。なお、抵抗rの測定は同一パターンP上でn回行
い、最大値と最小値を省き、残りの数値の平均を求める
ことが精度上望ましい。また過渡現象を考慮してニード
ルが接触してから所定時間経過後に測定を開始するのが
望ましい。パターンPとニードルの接触は前記したエン
コーダカウンタ22からの信号による位置確認か、或い
はトリガ用のニードルを別途設けて、このトリガ用のニ
ードルからの信号により行っても良い。
【0012】上記装置による検査方法を説明する。ニー
ドルピン1、2、3、4及び5を下降させ、図4に示す
ようにパターンPに接触させ、テーブル20をy方向に
移動させつつなぞり検査を行う。ニードルピン1、2は
パターンPnの両端に接触し、ニードルピン3はニード
ルピン1と同一点に接触する。ニードルピン4とニード
ルピン5はパターンPnの隣りのパターンPn+1の両端に
接触し、この状態を維持しつつテーブル20をy方向へ
移動させて検査方向へなぞって検査を行うようになって
いる。なお、パターンPnとパターンPn+1は逆であって
も良い。図4に示すようにパターンPn、パターンPn+1
になんら欠陥のない場合、電圧計8の電圧V1と電圧計
9の電圧V2は、 V1= I × R =一定 V2= 0 (V) で表される。この計測値は演算制御装置10に送られ、
演算制御装置10ではV1とV2の値により欠陥無しと
判断し、表示装置11にその旨を表示する。
【0013】図5に示すようにパターンPnにオープン
欠陥Oがある場合には、電圧計8の電圧V1と電圧計9
の電圧V2は、 V1=∞(オーバレンジ) V2= 0 (V) となる。この計測値は同様に演算制御装置10に送ら
れ、演算制御装置10ではV1とV2の値によりオープ
ン欠陥Oありと判断し、表示装置11にその旨を表示す
る。
【0014】図6に示すようにパターンPnとパターン
Pn+1間にショート欠陥Sがある場合には、電圧計8の
電圧V1と電圧計9の電圧V2は、電流源6と電流源7
の電流が等しく、パターンPnの左端とショート欠陥S
までの間に流れる該電流による電圧は無視できるから、 V1=(R−r)I(V) V2=(R−r)I(V) となる。この計測値は同様に演算制御装置10に送ら
れ、演算制御装置10ではV1とV2の値によりショー
ト欠陥Sありと判断し、またR及びIは既知であるか
ら、rを計算して前記式1により、lを求めてショート
欠陥Sの位置を求める。これらの結果は表示装置11に
表示される。なお、上記判断はショート抵抗Rs+Rが
測定レンジより小さい場合に成り立つ。測定レンジより
大きい場合には、図7に示すようにニードルピン1とニ
ードルピン2をそれぞれパターンPn+1とパターンPnに
接触させて確認すれば良い。この時ショート欠陥Sがあ
れば、 V1=(R+Rs)I(V) ショート欠陥Sがなければ、 V1=∞ となる。
【0015】次に外周パターンPoがあるパターンPの
測定方法を説明する。外周パターンPoは図8に示すよ
うに、各パターンPn、パターンPn+1、ーーを連結して
おり、連結抵抗Rrを有している。ニードルピン1とニ
ードルピン2をパターンPnに接触させ、ニードルピン
3とニードルピン5をニードルピン1と同一点に接触さ
せる。そしてニードルピン4をパターンPn+1の一端に
接触させ、この状態でなぞり動作を行わせる。パターン
Pn、パターンPn+1が正常であれば、 V1=I × R (V) V2=I × Rr(V) となる。なお、この実施例においては被測定パターンP
の始端と終端のパターンPをノイズ除去用ニードル16
により制御回路のグランドに接続し、外周パターンPo
によるノイズの影響を除去している。このノイズ除去用
ニードル16の効果については後述する。
【0016】図9に示すようにパターンPnにオープン
欠陥Oがある場合には、 V1=∞(オーバレンジ) V2=I × Rr(V) となる。
【0017】図10に示すようにパターンPnとパター
ンPn+1の間にショート欠陥Sが存在する場合には、図
11に示す等価回路により計算できる。即ち、Rsを流
れる電流をiとすると、キルヒホッフの法則により、B
点でr1に流れる電流をXとすると、 IーiーX=0 X=I−i となる。r1にはI−iの電流が流れる。A点ではRr
に流れる電流をXとすると、 Iーi+IーX−I=0 X=I−i となる。RrにはI−iの電流が流れる。D点ではIー
iーI+i=0 となる。r1=r2=rであるから、 V1=r(I−i)+(R−r)I=(Iーi)R(V)ーー式2 V2=(I−i)Rr(V) ーー式3 が求められる。Rsi+ri−(I−i)Rrー(I−
i)r=0 より、 ー(Rr+r)I+(Rs+Rr+2r)i=0 ーー式4 が求められる。式4より
【数1】 が求められ、また式2と式5により
【数2】 が求められる。そして、式3と式5により
【数3】 が求められ、式6と式7の右辺RI、RrIの項を左辺
に移行して割り、両辺にRrを掛けると、
【数4】 が求められる。このrを求めることによりショート欠陥
S位置を特定できる。
【0018】図12にショート欠陥Sが連続してパター
ンP上に存在する場合の測定方法を示す。この場合も同
様に計算によりショート欠陥S位置の特定が可能であ
る。
【0019】なお、図13に外周パターンPoにおいて
ノイズ除去用ニードル16を用いた場合の抵抗測定デー
タを示す。また図14にノイズ除去用ニードル16を用
いない場合のデータを示す。このグラフから分かるよう
に図14では本来各パターンPで均一であるべき抵抗が
大きく変動していることが分かる。一方ノイズ除去用ニ
ードル16を使用した図13のグラフでは各パターンラ
インの抵抗変化はほとんどない。これによりノイズ除去
用ニードル16を用いることにより高精度のパターン検
査が可能であることが明かである。
【0020】以上説明した構成によれば、ニードルピン
を使用したなぞり方式であるため、異なるパターン形状
に対応でき汎用性が高い上、装置のコストも安い利点が
ある。しかも、ショート欠陥S及びオープン欠陥Oの検
出が可能であり、またショート欠陥S位置の特定が可能
である。更にニードルピンの配置変更や計算のアルゴリ
ズムの変更により、単純なパターンから外周パターンP
oまで種々のパターンPに応用でき、複合するパターン
欠陥の検出も可能である。また外周パターンPoにおけ
る検査においては、ノイズ除去用ニードル16を用いる
ことによりノイズの影響を低減でき高精度の検査が可能
になる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明の回路パター
ン検査装置及び検査方法によれば、ニードルピンを使用
したなぞり方式により、ショート欠陥Sとオープン欠陥
Oの検出及びショート欠陥Sの位置の特定が可能にな
る。また、種々のパターンPに対処可能であり、装置の
コストも低減できる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図。
【図2】本発明の一実施例を示す斜視図。
【図3】本発明の検査原理の説明図。
【図4】本発明の検査方法の一実施例の説明図。
【図5】本発明の検査方法の一実施例の説明図。
【図6】本発明の検査方法の一実施例の説明図。
【図7】本発明の検査方法の一実施例の説明図。
【図8】本発明の検査方法の他の実施例の説明図。
【図9】本発明の検査方法の他の実施例の説明図。
【図10】本発明の検査方法の他の実施例の説明図。
【図11】図10における実施例の等価回路図。
【図12】本発明の検査方法の他の実施例の説明図。
【図13】ノイズ除去用ニードル16を用いた場合の効
果を示す各パターンの抵抗値グラフ。
【図14】ノイズ除去用ニードル16を用いない場合の
各パターンの抵抗値グラフ。
【符号の説明】
1:ニードルピン、2:ニードルピン、3:ニードルピ
ン、4:ニードルピン、5:ニードルピン、6:電流
源、7:電流源、8:電圧計、9:電圧計、10:演算
制御装置、11:表示装置、12:外部記憶装置、1
3:制御スイッチ部、14:校正用標準抵抗、16:ノ
イズ除去用ニードル、20:テーブル、21:テーブル
駆動機構、22:エンコーダカウンタ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一又は異なる回路パターンの任意の2
    ヶ所に接触可能な一対の第1接触手段と、 該一対の第1接触手段に接続する電流源と、 該一対の第1接触手段が接触する回路パターンの接触点
    間の抵抗を表すデータを検出する第1検出手段と、 同一又は異なる回路パターンの任意の2ヶ所に接触可能
    な一対の第2接触手段と、 該一対の第2接触手段に接続する電流源と、 該一対の第2接触手段が接触する回路パターンの接触点
    の中の少なくとも一方の接触点と、他方の接触点を含む
    任意の点との間の抵抗を表すデータを検出する第2検出
    手段と、 を備えたことを特徴とする回路パターン検査装置。
  2. 【請求項2】 前記第1検出手段と第2検出手段からの
    検出結果により、前記回路パターンのショート欠陥位置
    を推測する手段を備えた、 請求項1に記載の回路パターン検査装置。
  3. 【請求項3】 外周パターンを有する回路パターンを測
    定するに際して、該被測定回路パターンの両端のパター
    ンを接地する手段を備えた、 請求項1に記載の回路パターン検査装置。
  4. 【請求項4】 第1のパターンの両端に電流源を接続し
    て該両端間の抵抗を表すデータを検出し、 該第1のパターンの一端と第2のパターンの他端に電流
    源を接続し、 該第2のパターンの一端と他端の間の抵抗を表すデータ
    を検出し、 前記検出したデータに基づいて前記第1のパターンのオ
    ープンの有無及び該第1と第2のパターン間のショート
    の有無及びその位置を推測する、 ことを特徴とする回路パターンの検査方法。
  5. 【請求項5】 外周パターンを有する回路パターン検査
    方法において、 第1のパターンの両端に電流源を接続して該両端間の抵
    抗を表すデータを検出し、 該第1のパターンの一端と第2のパターンの一端に電流
    源を接続して該両端間の抵抗を表すデータを検出し、 前記検出したデータに基づいて前記第1のパターンのオ
    ープンの有無及び該第1と第2のパターン間のショート
    の有無及びその位置を推測する、 ことを特徴とする回路パターンの検査方法。
  6. 【請求項6】 外周パターンを有する回路パターンの両
    端のパターンを接地する、 請求項5に記載の回路パターンの検査方法。
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