JPH0614707Y2 - コ−ヒ−メ−カ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案はコーヒーメーカー、特にその付属部品の収納機
構の改良に関するものである。

［従来の技術］ コーヒー豆の粉砕物よりコーヒー液を抽出するコーヒー
メーカーが周知であり、簡易な構成により本格的なコー
ヒーを楽しめる装置として広く普及している。

第４図には、このような従来のコーヒーメーカーの構成
例が示されている。

同図に示すコーヒーメーカーは、本体（１）と、バケッ
ト（２）と、ガラス容器（３）と、を含む。

そして、前記本体（１）は本体ケース（４）、底蓋
（５）、上カバー（６）、下カバー（７）、水タンク
（８）等により構成される。

前記本体ケース（４）は略Ｌ字状の中空体であり、その
底面水平部には、熱板（９）及び保温板（１０）が環状
のホルダ（１１）によって保持・固定され、その垂直部
には給湯パイプの立ち上がり部（１２）が配設されてい
る。

また、本体ケース（４）の最下部は、底蓋（５）によっ
て塞がれている。

前記熱板（９）にはシーズヒータ（１３）と水パイプ
（１４）が配設され、水パイプ（１４）内の水は水タン
ク（８）から供給される。

従って、水パイプ（１４）内の水はシーズヒータ（１
３）により加熱された後、給湯パイプの立ち上がり部
（１２）を介して吹き出し口（１５）へ押し上げられ
る。

そして、この吹き出し口（１５）から前記バケット
（２）内に熱湯が吹き出される。

尚、保温板（１０）は、パッキング（１６）によって熱
板（９）の上面に密着状態で重ねられている。この保温
板（１０）の上面にはガラス容器（３）が載置され、前
記バケット（２）の下部から滴下するコーヒー抽出液を
受ける。

ガラス容器（３）は、その上部開口を開閉自在に覆う蓋
（１７）及びバンド（１８）とネジ（１９）によって取
り付けられた把手（２０）を備える。

そして、ガラス容器（３）の底部は、前記ホルダ（１
１）の上側突起部の内側に嵌入するようになっており、
ガラス容器（３）は保温板（１０）上の所定位置に正し
く位置決めされた状態で載置される。

前記上カバー（６）は本体ケース（４）の垂直部上端に
取り付けられ、この状態を以て保温板（１０）の上方を
覆いながら水平に位置する。

そして、上カバー（６）の下面側には下カバー（７）が
取り付けられ、更に、該下カバー（７）の下側に前記バ
ケット（２）が装着される。バケット（２）は、底部に
穴（２１）を有する逆円錘台の漏斗状に形成され、その
内側にコーヒー瀘過用の紙フィルタ（２２）が装填され
る。このバケット（２）は所定位置に載置されたガラス
容器（３）の蓋（１７）上部に取り付けられ、前記下カ
バー（７）の下側に位置する。

また、バケット（２）の外側底部には、アーム（２３）
がバネ（２４）の弾性勢力を受けながら軸支されてい
る。このアーム（２３）の先端には、バケット（２）の
底部穴（２１）を下方から塞ぐ弁（２５）が形成されて
いる。この弁（２５）は、バケット（２）をガラス容器
（３）の蓋（１７）上に載置したときに、その蓋（１
７）の上端部がアーム（２３）の基端側を前記バネ（２
４）の付勢力に抗して押し上げることにより、下方に後
退して上記穴（２１）を開放するようになっている。

水タンク（８）は、本体ケース（４）の側部に着脱自在
な状態で垂直に装着される。

この水タンク（８）の上部にはタンク蓋（２６）が、そ
の底部には底弁（２７）が設けられている。この底弁
（２７）は、水タンク（８）が装着されるときには開
き、取り外されるときには閉じて水洩れを防ぐ。

本体ケース（４）側には、底弁（２７）に対応する位置
に逆止弁（２８）が設けられている。水タンク（８）が
装着された状態では、水タンク（８）内の水が、底弁
（２７）から逆止弁（２８）及び導水パイプを通って熱
板（９）内の水パイプ（１４）に一方的に供給される。

図示例に係るコーヒーメーカーは概略以上のように構成
され、次にその作用について説明する。

まず、前記バケット（２）を本体ケース（４）より取り
外した状態で、該バケット（２）内に紙フィルタ（２
２）を配置し、その内部にコーヒー豆粉（２９）を計量
スプーン等で所定量入れる。

そして、本体ケース（４）に載置されたガラス容器
（３）上に該バケット（２）を設置する。

この後、水タンク（８）に水を満たし、本体ケース
（４）に装着し、図示を省略したスイッチをオン作動す
る。

そうすると、シーズヒータ（１３）に電流が流れ発熱
し、熱板（９）を介して水パイプ（１４）内の水が順次
熱湯となり、吹き出し口（１５）よりバケット（２）内
に注入される。該熱湯は、コーヒー豆粉（２９）よりコ
ーヒー液を抽出し、紙フィルタ（２２）を介して穴（２
１）より滴下する。

この結果、ガラス容器（３）内にはコーヒー抽出液が貯
溜されることとなる。ここで、ガラス容器（３）内のコ
ーヒー抽出液は、保温板（１０）を介して保温され、冷
めてしまうことがない。

コーヒー液の抽出が終わったならば、バケット（２）を
取り外し、フィルタ（２２）とともに、コーヒー豆粉
（２９）を廃棄する。

この際、アーム（２３）の先端に形成された凸状弁（２
５）は穴（２１）を塞ぎ、残留液が滴下することはな
い。

このようにして、常時美味なコーヒーを楽しむことが可
能となる。

［考案が解決しようとする問題点］ ところが、従来のコーヒーメーカーは以上のように構成
されているで、コーヒー液抽出時に使用する瀘過用の紙
フィルタあるいはコーヒー豆粉を計量する計量スプーン
等が必須の付属部品であるにもかかわらずその収納場所
がなく、使用時に付属品を探すのに手間取るだけでな
く、使用後の収納場所にも問題を生じる。

本考案は前記従来技術の問題点に鑑み為されたものであ
り、コーヒー液抽出時に使用する付属部品を、場所を取
らずに簡単に収納できる収納機構を備えたコーヒーメー
カーを得ることを目的とする。

［問題点を解決するための手段］ 前記目的を達成するために、本考案にかかるコーヒーメ
ーカーは、コーヒーメーカー本体の外壁の一部に付属部
品を収納する収納ボックスを開閉自在かつ着脱可能に形
成している。

そして、前記収納ボックスとコーヒーメーカー本体の間
隙にコーヒーメーカー付属部品を保持する保持部を設け
たことを特徴とする。

［作用］ 本考案にかかるコーヒーメーカーは、前述したように、
付属部品収納ボックスを備えるので、コーヒー液抽出時
に使用される例えば紙フィルタあるいは計量スプーン等
は通常その収納ボックス内に収納しておき、使用時のみ
に取り出すことができる。

従って、付属品を探す必要がなくなり、しかも収納場所
に困ることもない。

また、前記付属部品収納ボックスは、コーヒーメーカー
本体に対し着脱可能に形成されているので、収納ボック
ス内の洗浄も容易に行うことができる。

さらに、前記収納ボックスとコーヒーメーカー本体の間
隙には付属部品を保持する保持部が設けられているの
で、整理した状態で各種付属部品を収納することができ
る。

［実施例］ 以下、図面に基づき本考案の好適な実施例を説明する。

尚、前記従来例と対応する部分には、同一の符号を付し
説明を省略する。

第１図には本考案の一実施例にかかるコーヒーメーカー
の外観斜視図が示されている。

本考案において、本体の外壁に付属品収納ボックスを開
閉自在かつ着脱可能に設けており、この為に、本実施例
においては、本体（１）をロ字状に形成し、その垂直部
（１ａ）に前記水タンク及び電源スイッチ（５０）等を
設け、他方の垂直部（１ｂ）に付属部品収納ボックス
（５１）を形成している。

該付属部品収納ボックス（５１）は、第２図に示す要部
縦断面図からも明らかなように、その下部両側に支軸
（５２）を有し、該支軸（５２）は本体ケース（４）に
形成された軸受部（５３）に軸支されている。

また、付属品収納ボックス（５１）の上方には、前面に
開閉ツマミ（５４）、内面に鍵型の係止部（５５）が形
成され、該係止部（５５）は本体ケース（４）の内壁
（５６）より突出した係止突部（５７）と係止可能とな
っている。

このようにして、凹状形成された内壁（５６）と、付属
部品収納ボックス（５１）との間隙に開口部（５８）が
形成され、該開口部（５８）に所望の付属部品を収納す
ることができる。

即ち、付属部品収納ボックス（５１）が閉じられた状態
では、前記係止部（５５）と係止突部（５７）が係合し
ている。

この状態より、開閉ツマミ（５４）を矢印Ｉ方向に引く
と、付属部品収納ボックス（５１）の係止部（５５）は
係止突部（５７）より離脱する。さらに収納ボックス
（５１）は支軸（５２）を中心として回動し、開口部
（５８）に付属部品を収納可能な状態となる。

そして、例えば第３図に示すように、紙フィルタ（２
２）、あるいはコーヒーメーカー豆粉を計量する計量ス
プーン（５９）を収納したのち再度付属部品収納ボック
ス（５１）を閉じる。

本考案において特徴的なことは、付属部品収納ボックス
とコーヒーメーカー本体の間隙に付属部品の保持部を設
けたことであり、このために本実施例においては付属部
品収納ボックス（５１）の内面にコの字状保持部（７
０），（７１）を設けている。

そして、保持部（７０）は紙フィルタ（２２）の大きさ
に合わせた開口幅を有しており、該保持部（７０）に紙
フィルタ（２２）を挿入することで整理した状態で収納
することができる。

また、保持部（７１）は、計量スプーン（５９）の柄の
幅に合わせた開口を有しており、該保持部（７１）に計
量スプーン（５９）の柄を差し込むことで同じく整理さ
れた状態で収納することができる。

このようにして、本実施例にかかるコーヒーメーカーに
よれば、付属部品を整理した状態で収納し、必要に応じ
て取り出しを行うことが可能となる。

一方、前記付属品収納ボックス（５１）の支軸（５２）
近傍には切欠溝（６０）が形成されている。

従って、支軸（５２）は、弾性変形可能な舌片（６１）
上に形成されることとなり、該舌片（６１）部分を内側
に押圧することにより、支軸（５２）は軸受部（５３）
より離脱し、収納ボックス（５１）をコーヒーメーカー
本体より取り外すことができる。

この結果、付属品収納ボックス（５１）自体あるいは本
体ケース（４）の内壁（５６）を洗浄することが極めて
容易となり、常に清潔な状態での使用が可能となる。

尚、前記実施例においては保持部を付属部品収納ボック
ス内面に形成した例について説明したが、これに限られ
るものではなく、例えばコーヒーメーカー本体側に形成
することも好適である。

［考案の効果］ 以上説明したように、本考案にかかるコーヒーメーカー
によれば、付属部品収納ボックスをコーヒーメーカー本
体の外壁に開閉自在かつ着脱可能に形成し、前記ボック
スと本体間隙に付属部品保持部を設けたので、整理した
状態での付属部品の収納・取り出しを行い、しかも付属
部品収納部分の洗浄が容易となり、美観・清潔性及び使
用性の向上、スペースの有効利用を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の１実施例にかかるコーヒーメーカーの
外観斜視図、第２図は第１図に示したコーヒーメーカー
の部分縦断面図、第３図は第１図に示すコーヒーメーカ
ーに用いられる付属部品収納ボックスの収納状態の説明
図、第４図は従来のコーヒーメーカーの縦断面図であ
る。 図において、（１）は本体、（２）はバケット、（３）
はガラス容器、（５１）は付属部品収納ボックス、（７
０），（７１）は保持部である。 尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 高橋 健三 埼玉県大里郡花園町大字小前田1728番地１ 三菱電機ホーム機器株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−34228（ＪＰ，Ａ) 実開 昭59−178939（ＪＰ，Ｕ)

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】コーヒーメーカー本体の外壁の一部にコー
   ヒーメーカー付属部品の収納ボックスを開閉自在かつ着
   脱可能に取付け、該ボックスとコーヒーメーカー本体の
   間隙にコーヒーメーカー付属部品を保持する保持部を設
   けたことを特徴とするコーヒーメーカー。
2. 【請求項２】実用新案登録請求の範囲（１）記載のコー
   ヒーメーカーにおいて、コーヒーメーカー本体の外壁の
   一部には凹部が形成され、該凹部と対応して付属部品収
   納ボックスを取り付けたことを特徴とするコーヒーメー
   カー。
3. 【請求項３】実用新案登録請求の範囲（１）又は（２）
   記載のコーヒーメーカーにおいて、付属部品収納ボック
   スは、その下部がコーヒーメーカー本体に軸支されてお
   り、該軸支部分は押圧により弾性変形可能に形成されて
   いることを特徴とするコーヒーメーカー。