JPH0614674A - 養殖真珠用核材料及びその製造方法 - Google Patents

養殖真珠用核材料及びその製造方法

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JPH0614674A
JPH0614674A JP3084332A JP8433291A JPH0614674A JP H0614674 A JPH0614674 A JP H0614674A JP 3084332 A JP3084332 A JP 3084332A JP 8433291 A JP8433291 A JP 8433291A JP H0614674 A JPH0614674 A JP H0614674A
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資三 川村
Hajime Nagae
肇 長江
Tatsuya Sato
佐藤  達也
Yuji Katsumura
祐次 勝村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 加工性に適した硬さ及び強度を有し、耐熱性
及び耐薬品性が優れ、真珠貝との優れた親和性を有し、
かつ真珠に完成されたときの被膜の色調、色彩、光沢が
優れている養殖真珠用核材料及びその製造方法を提供す
る。 【構成】下記組成の焼結体からなる養殖真珠用核材料。 (1)リン酸カルシウム及び/又はアパタイトからなる
マトリックス70〜96重量%;及び(2)酸化ケイ
素、酸化アルミニウム、P,Al及びOを含有する化合
物、P,Si及びOを含有する化合物ならびにこれらの
相互固溶体のうちの少なくとも1種のスケルトン4〜3
0重量%。 また、このような核材料を得るために、上記のマトリッ
クス及びスケルトンのそれぞれ少なくとも1種の粉末か
らなる原材料を混合する工程;該混合粉末を圧粉成形体
にした後、大気中、1200〜1400℃で焼成する工
程;該焼結体を不活性ガス雰囲気中、1000〜150
0気圧、1000〜1400℃で熱間静水圧処理する工
程からなる養殖真珠用核材料の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被加工性、耐薬品及び
耐熱性が優れ、アコヤ貝、イケチョウ貝、イガイ、カラ
ス貝などの真珠貝との親和性が優れ、かつ被膜が形成さ
れたときの被膜の色調、色彩及び光沢が優れている養殖
真珠用核材料及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】養殖真珠は、真珠の核になる物体を真珠
貝に挿入して養殖し、該核物体の表面に被膜を形成させ
ることにより得られる。この核物体としては、一般にド
ブ貝やバカ貝などの天然の貝殻を切断及び研摩加工する
ことにより小球体状としたものが実用されている。
【0003】この天然の貝殻からなる核材料は、切断及
び研摩加工によって小球体状の核物体を製造するとき、
又は養殖真珠を得た後に装飾品用として穴あけ加工等を
行うときに、亀裂もしくは欠損を生じやすいという問題
がある。また、天然の貝殻は、組織に不均一な筋模様を
有し、核物体として加工した後もその縞筋模様の影響が
残存し、核物体の表面に被膜を形成させたときに色調む
らを生じやすいという問題がある。さらに、天然の貝殻
は、得られる貝殻の大きさに限度があるので最大径12
mmの核物体までしか製造できない。また、資源的にも限
界がある。そのうえ、被膜形成後における加熱薬品処理
時の耐熱性及び耐薬品性が劣るという問題がある。
【0004】これらの天然貝殻の問題点を解決すること
を目的として、人工の養殖真珠用核材料に関する提案が
多数なされており、その代表的なものに、特開昭60−
259135号公報及び特開昭61−25428号公報
がある。
【0005】特開昭60−259135号公報には、粒
径0.1〜105μmの真珠粉、サンゴ粉、甲殻粉など
の粉末20〜100重量%と、粒径1〜100μmの炭
酸カルシウム0〜80重量%と、無機顔料0〜20重量
%とを混合した材料を400〜1500℃の温度で加圧
成形して得た、径20mm以下の成形体を核物体として用
いる有色真珠の養殖法が開示されている。同公報に開示
されている養殖真珠用核材料は、天然貝殻では不可能な
大径の核物体が得られるという利点があるけれども、ホ
ットプレス法で製造するために、量産化が困難であるこ
と、焼結後に核物体の形状に成形加工するときの加工取
しろが多いために長い加工時間を要すること、この成形
加工時に亀裂や欠損を生ずる確率が高いこと、及び炭酸
カルシウムを含有させる場合には炭酸カルシウムの熱解
離を制御するために高圧で焼結する必要があるという問
題がある。
【0006】一方、特開昭61−25428号公報に
は、ケイ酸カルシウム,リン酸カルシウムなどのカルシ
ウム化合物、マグネシウム化合物をガラス中に多量に含
ませて焼き固めた快削性結晶化ガラスからなる養殖真珠
用核材料が開示されている。同公報に開示されている核
材料は、耐薬品性及び被加工性が優れているという利点
があるけれども、真珠貝との親和性が低く、真珠貝の体
内に挿入した場合に、真珠貝が拒絶反応を示して核物体
を吐出したり、真珠貝自体が死滅する率が高くなるとい
う問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述のよう
な問題点を解決することを意図したもので、具体的に
は、被加工性に適した硬さ及び強度を有し、耐熱性及び
耐薬品性が優れ、真珠貝との優れた親和性を有し、かつ
完成された真珠の被膜の色調、色彩、光沢が優れている
養殖真珠用核材料及びその製造方法を提供することを目
的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、真珠貝と
の親和性が優れ、被加工性に優れた硬さと強度を有する
養殖真珠用核材料を得る目的で検討していたところ、次
のような知見を得て、本発明をなすに至った。
【0009】第1に、真珠貝との親和性という観点から
みると、養殖真珠用核材料は、天然貝殻と同材質、すな
わち炭酸カルシウムを主成分とすることが望ましいが、
炭酸カルシウムを主成分とする緻密で高強度の焼結体と
する場合、大気中で高温焼結又は加圧焼結する必要があ
る。このうち前者の方法で得た焼結体を養殖真珠用核材
料として使用すると、水溶性の酸化カルシウムを生じ、
母貝である真珠貝自体の死滅率を高める。一方、後者の
方法では、例えば、300kg/cm2 の加圧、1300℃
の温度という条件においてさえも緻密な焼結体を得るこ
とが困難である。また、仮に緻密な焼結体を得たとして
も、核物体の加工コストが高くなる。
【0010】第2に、リン酸カルシウム、酸化ケイ素及
び酸化アルミニウム;又はアパタイト、酸化ケイ素及び
酸化アルミニウムの粉末を、有機溶媒中もしくは純水中
で混合し、焼結すると、リン酸カルシウム又はアパタイ
トの他に、リン酸アルミニウムが生成することがわかっ
た。さらに、本発明者らは、リン酸アルミニウムがこれ
らの焼結体の焼結を促進し、結晶粒の接合強度を向上さ
せる作用があり、それゆえ、得られる焼結体の色調も天
然貝殻と同等になること;及び得られる焼結体は緻密
で、かつ被加工性も優れていることを見出した。なお、
この場合、酸化ケイ素は焼結性や強度の向上に直接に寄
与するものではないが、P25 −SiO2 −Al2
3 の擬三元系はP25 −Al23 二元系よりも低融
点共晶を形成しやすく、リン酸アルミニウムの生成を促
進するので、本発明にとって重要な成分となる。
【0011】すなわち、本発明の養殖真珠用核材料は下
記組成の焼結体からなる。 (1)リン酸カルシウム及び/又はアパタイトからなる
マトリックス70〜96重量%;及び (2)酸化ケイ素、酸化アルミニウム、P,Al及びO
を含有する化合物、P,Si及びOを含有する化合物な
らびにこれらの相互固溶体のうちの少なくとも1種のス
ケルトン4〜30重量%。
【0012】前記マトリックスは、たとえば第三リン酸
カルシウム、第二リン酸カルシウム、第一リン酸カルシ
ウム、メタリン酸カルシウムで代表されるリン酸カルシ
ウム;及び水酸アパタイト、炭酸アパタイト、塩素アパ
タイトで代表されるアパタイトの少なくとも1種からな
る。これらのうち、第三リン酸カルシウム及び/又は水
酸アパタイトが好ましく、第三リン酸カルシウムとして
は高温で生成し、硬度の低いα型よりも、生成が容易で
強度の優れたβ型が好ましく、β型第三リン酸カルシウ
ムを主成分としたリン酸カルシウムと水酸アパタイトか
らなる場合は、真珠用核材料としての被加工性及び真珠
貝との生体親和性が優れていることから特に好ましい。
【0013】前記スケルトンは、養殖真珠用核材料のう
ち、前記のマトリックス以外の物質をさす。具体的に
は、たとえば一酸化ケイ素、二酸化ケイ素の酸化ケイ
素;α型、β型及びγ型で代表される酸化アルミニウ
ム;リン酸アルミニウム(AlPO4 )で代表される
P,Al及びOを含有する化合物;リン酸ケイ素(Si
3 PO4 )で代表されるP,Si及びOを含有する化合
物;から選ばれる。これらのうち、特に二酸化ケイ素と
リン酸アルミニウムのようなP,Al及びOを含有する
化合物とよりなる場合は、β型第三リン酸カルシウムの
α型への転移の抑制に効果があること、マトリックスと
の結合性が優れること、及び諸特性が安定して品質上優
れた焼結体が得られることから好ましい。
【0014】上述のP,Al及びOを含有する化合物、
ならびにP,Si及びOを含有する化合物は、具体的に
は、酸化アルミニウムとマトリックス、二酸化ケイ素と
マトリックス、又は酸化アルミニウムと酸化ケイ素とマ
トリックスの反応によって生じる化合物のことをさす。
【0015】上述のマトリックスとスケルトンの量比
は、養殖真珠核材料のうち、マトリックスの量が70〜
96重量%、スケルトンの量が4〜30重量%の範囲で
ある。マトリックスの量が70重量%未満では、相対的
にスケルトンの量が30重量%を越えて多くなるため
に、焼結し難くなる、そのうえ、真珠貝との生体親和性
が低下する。逆にマトリックスの量が96重量%を越え
ると、相対的にスケルトンの量が4重量%未満となるた
めに強度低下を生じ、また養殖真珠用核材料としての被
加工性が悪くなる。なお、本発明の養殖真珠用核材料に
は、このほかに、不可避的に混入する不純物を含有して
いても差支えない。
【0016】本発明の養殖真珠用核材料は、従来から行
われている粉末冶金の方法を応用することにより製造す
ることができるが、特に次の製造方法で行うことが、製
造が容易であること、安定した品質のものを得やすいこ
と、及び工業化しやすいことから好ましい。
【0017】すなわち、本発明の養殖真珠用核材料の製
造方法は、 (1)リン酸カルシウム及び/又はアパタイトの粉末も
しくはこれらの前駆体と;酸化ケイ素、酸化アルミニウ
ム、P,Al及びOを含有する化合物、P,Si及びO
を含有する化合物及びこれらの相互固溶体の中の少なく
とも1種の粉末とを混合する工程; (2)該混合粉末を圧粉成形体にした後、大気中、12
00〜1400℃で焼成する工程;及び (3)該焼結体を不活性ガス雰囲気中、1000〜15
00気圧、1000〜1400℃で熱間静水圧処理する
工程;からなる方法である。
【0018】本発明の養殖真珠用核材料の製造方法にお
ける原材料は、具体的には、平均粒径0.1〜3.0μ
mの粉末を用いることが好ましいが、他にリン酸カルシ
ウム又は水酸アタパイトの前駆体として、たとえばリン
酸ナトリウムもしくはリン酸カリウムの水溶液にカルシ
ウム塩とアンモニアを加えて沈殿させた状態で用いるこ
ともできる。
【0019】この原材料を所定量配合して混合粉砕する
場合、混合及び粉砕の効果を高めるために湿式混合が好
ましく、有機溶媒又は純水を用いることが好ましい。有
機溶媒としては、メタノール、エタノール、イソプロパ
ノール、ブタノールなどが例示される。
【0020】この原材料を混合後、圧粉成形体にする場
合は、従来から粉末冶金の成形方法として用いられてい
る、たとえばスリップキャスト法、金型による粉末プレ
ス成形法、遠心力成形法、射出成形法、押出成形法など
を用いて圧粉成形体とすることができる。
【0021】こうして得た圧粉成形体から、上述の焼結
工程及び熱間静水圧処理(HIP処理)工程によって、
本発明の養殖真珠用核材料を得ることができる。
【0022】
【作用】本発明の養殖真珠用核材料は、マトリックスが
真珠貝との親和性を高める作用をし、スケルトンが主と
して強度及び硬さをバランスよく保持させる。したがっ
て、マトリックスとスケルトンの最適量を組み合わせる
ことによって、焼結の促進、緻密化、耐熱性、耐薬品
性、表面の面粗度を高める作用をし、さらに天然真珠と
同等の表面色調、色彩及び光沢のコントロールを可能に
する。
【0023】
【実施例】以下、本発明を実施例によって説明する。本
発明は実施例によって限定されるものではない。実施例
中、%は重量%を表わす。
【0024】実施例1 市販の平均粒径0.1μmのβ−第三リン酸カルシウム
(Ca3 (PO42)粉末(以下、βTCPとい
う)、平均粒径0.1μmの水酸アパタイト(Ca
10(PO46 (OH)2 )粉末(以下、HAPとい
う)平均粒径0.3μmの二酸化ケイ素粉末、平均粒径
0.3μmのα−酸化アルミニウム粉末、平均粒径1.
0μmの炭酸カルシウム粉末及び平均粒径0.1μmの
酸化マグネシウム粉末を原材料として用いた。これらを
表1のように配合し、この配合粉末をアルミナボールと
メタノールとともにウレタン樹脂で内張されたポットに
仕込み、ボールミルで48時間混合した。
【0025】このそれぞれの混合粉末を100℃で乾燥
し、成形助剤として8%のパラフィンワックスをそれぞ
れ添加し、1ton/cm2 で加圧成形して圧粉体とした後、
真空中、500℃で脱ワックスし、大気中,1300℃
に1時間保持することによって焼成した。ついでアルゴ
ンガス中,1200℃,1000気圧に1時間保持して
HIP処理することにより、表1に示す本発明品1〜7
及び比較品1,2を得た。また、本発明品と同一配合組
成で混合工程時に水溶媒を用いた以外は本発明品2と同
様に行って本発明品8を得た。さらに、比較品として、
引用した先行技術に近似して、表1の配合組成とし、こ
れを混合、乾燥及び加圧成形後、1300℃に1時間保
持して焼成し、表1に示す比較品3,4を得た。また、
参考品としてメキシコ産天然貝を用いた。
【0026】こうして得た本発明品1〜8及び比較品1
〜4と、参考として用いた天然貝のそれぞれについて、
X線回折によって組成を確認した。その結果を表1に併
記する。
【0027】
【表1】
【0028】ついで、表1のそれぞれの試料の密度、硬
度、抗折力及び熱膨張係数を測定し、また、それぞれの
試料の焼結体表面の色調を観察した。その結果を表2に
示す。
【0029】
【表2】
【0030】実施例2 実施例1の表1に示したそれぞれの試料のうち、本発明
品1〜3及び7、比較品1,2,4ならびに参考品をそ
れぞれ直径6ミリの球状体に加工成形し、この時の加工
歩留りを求めた。こうして成形した球状体をアコヤ貝に
挿入して、それぞれの核物体とアコヤ貝との親和性を調
べた。核物体とアコヤ貝との親和性は、アコヤ貝が死亡
するか、核物体をアコヤ貝が吐出する率を用いて比較し
た。また、核物体の表面に真珠層が形成された後、被膜
の表面状態、色調を観察した。さらに、核物体の表面に
被膜が形成された後、ドリルで穴あけ加工を行い、穴あ
け加工時における加工歩留を求めた。これらの結果をま
とめて表3に示す。
【0031】
【表3】
【0032】
【発明の効果】本発明の養殖真珠用核材料は、本発明に
よらない比較品に比べて、核物体として加工する時の加
工歩留り率、及び表面に被膜を形成させた後、装飾品用
として穴あけ加工する時の歩留り率が顕著に優れてい
る。さらに、表面に被膜を形成させるために真珠貝の中
に挿入した時の貝の死亡率と真珠貝が吐出する吐出率の
合計から判断した真珠貝との生体親和性も優れている。
【0033】また、本発明の養殖真珠用核材料は、天然
貝の核材料に比べても、加工歩留り率が顕著に優れてい
る。特にβ型第三リン酸カルシウムを主体にしたマトリ
ックスからなる本発明品の場合は、真珠貝との生体親和
性がほぼ同等であり、かつ被膜を被覆させた後の被膜表
面色調もほぼ同等である。天然貝の核材料が色むらを生
じる確率が高いのに対し、本発明品を核材料として用い
ると、色むらを生じない。
【0034】このように、本発明の効果はきわめて顕著
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長江 肇 愛知県名古屋市名東区平和が丘1−70 猪 子石住宅9−402号 (72)発明者 佐藤 達也 神奈川県川崎市幸区塚越1丁目7番地 東 芝タンガロイ株式会社内 (72)発明者 勝村 祐次 神奈川県川崎市幸区塚越1丁目7番地 東 芝タンガロイ株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記組成の焼結体からなる養殖真珠用核
    材料。 (1)リン酸カルシウム及び/又はアパタイトからなる
    マトリックス70〜96重量%;及び (2)酸化ケイ素、酸化アルミニウム、P,Al及びO
    を含有する化合物、P,Si及びOを含有する化合物な
    らびにこれらの相互固溶体のうちの少なくとも1種のス
    ケルトン4〜30重量%。
  2. 【請求項2】 前記マトリックスがβ型第三リン酸カル
    シウムを主体としたリン酸カルシウム及び水酸アパタイ
    トからなり、前記スケルトンが酸化ケイ素ならびにP,
    Al及びOを含有する化合物からなることを特徴とする
    請求項1記載の養殖真珠用核材料。
  3. 【請求項3】 (1)リン酸カルシウム及び/又はアパ
    タイトの粉末もしくはこれらの前駆体と;酸化ケイ素、
    酸化アルミニウム、P,Al及びOを含有する化合物、
    P,Si及びOを含有する化合物及びこれらの相互固溶
    体の中の少なくとも1種の粉末とを混合する工程; (2)該混合粉末を圧粉成形体にした後、大気中、12
    00〜1400℃で焼成する工程;及び (3)該焼結体を不活性ガス雰囲気中、1000〜15
    00気圧、1000〜1400℃で熱間静水圧処理する
    工程;からなることを特徴とする養殖真珠用核材料の製
    造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10132431B2 (en) 2013-05-08 2018-11-20 Nippon Pillar Packing Co., Ltd. Pipe connecting device

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