JPH06146478A - Rc造柱・梁パネルゾーンにおける梁筋の継手方法 - Google Patents

Rc造柱・梁パネルゾーンにおける梁筋の継手方法

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JPH06146478A
JPH06146478A JP4298785A JP29878592A JPH06146478A JP H06146478 A JPH06146478 A JP H06146478A JP 4298785 A JP4298785 A JP 4298785A JP 29878592 A JP29878592 A JP 29878592A JP H06146478 A JPH06146478 A JP H06146478A
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JP
Japan
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grout
box
grout box
panel zone
column
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JP4298785A
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English (en)
Inventor
Hirotoshi Ikeda
宏俊 池田
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Taisei Corp
Original Assignee
Taisei Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 RC積層工法において、パネルゾーンにおけ
る梁筋の継手部を束ねてグラウト定着により柱に接合す
る。 【構成】 RC造柱の柱頭にグラウトボックスの下半部
10bを定置し、X方向のRC造梁20は下端筋21の
突設端部22に下向き屈折段部23を形成し、Y方向の
RC造梁30は下端筋31の突設端部32に上向き屈折
段部33を形成したものを用いて、グラウトボックスの
溝12xにRC造梁20の下端筋21の突設端部22を
係止させ、次いでグラウトボックスの溝12yにRC造
梁30の下端筋31の突設端部32を係止して互いに立
体交差させた後、グラウトボックスの上半部10aを下
半部10bに載せてボルト50,ナット51により結合
し、一体となったグラウトボックス10をシール材によ
り密封した後グラウト口13からグラウト材を注入す
る。この方法によれば、施工性,品質上の問題が生じる
ことがなく、梁筋の継手部の位置管理にも高精度が要求
されない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、RC積層工法におけ
るパネルゾーンの梁筋の継手部を束ねてグラウト定着に
より柱と接合する工法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、RC積層工法において、柱・梁の
接合部であるパネルゾーンにおける梁筋の定着は、L型
のアンカーを複雑に組み合わせて行なうか、あるいはパ
ネルゾーンの中、もしくはパネルゾーンの近傍において
1本毎に溶接する方法が一般的に採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のL型アンカーに
よる工法は、パネルゾーンの納まりが非常に複雑である
という問題があり、溶接による工法は雨天時の施工性の
問題と、溶接のポイントが2個所になることがあるほ
か、梁筋の軸心にずれが生じるなど、品質上大きな問題
があった。
【0004】さらに、上記いずれの工法においても、梁
筋の継手部の位置管理に高精度が要求されるため、部材
製作及び組立時に煩雑かつ多大の手数と時間を消費する
という問題があった。この発明は、上記のような問題の
すべてが解決できる梁筋の継手方法を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の工法においては、2分割された上半部と
下半部との少なくとも下半部の合わせ面にX方向及びY
方向の鉄筋係止溝を設けたグラウトボックスを使用す
る。接合されるRC造梁の梁筋のうち、下端筋の突設端
部には、下向き屈折段部を形成したものと上向き屈折段
部を形成したものとの2種類をあらかじめ用意する。
【0006】まず、RC造柱の柱頭の定位置に前記グラ
ウトボックスの下半部を設置した後、パネルゾーンのX
方向に配置されるRC造梁とY方向に配置されるRC造
梁のうち、いずれか一方向の梁は前記2種のうち、いず
れか1種のRC造梁を用いてその下端筋の突設端部を前
記グラウトボックスの該方向の鉄筋係止溝に係止させ、
然る後、パネルゾーンの他方向の梁に他種のRC造梁を
用いてその下端筋の突設端部を前記グラウトボックスの
該方向の鉄筋係止溝に係止させて、X方向とY方向との
各梁の下端筋の突設端部をグラウトボックスの下半部内
において上下2段に立体交差させた状態に配置する。
【0007】これに続いて、グラウトボックスの上半部
を前記下半部上に載置して合わせ面同士を合致させた
後、適宜の締結手段により一体に結合して、すき間にシ
ール材を充填する。このようにして密閉されたグラウト
ボックスの内部にグラウト材を注入する。これにより、
X方向及びY方向の各RC造梁の下端筋の突設端部は、
グラウトボックス内で硬化したグラウト材により一括し
て固結し、束ねられた継手としてRC造柱に接合され
る。
【0008】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図1は、この発明において使用するグラウトボ
ックス10の概略構造と使用状態を分解して示す概略斜
視図である。同図のグラウトボックス10は、正方形状
の箱体を水平な面で上半部10aと下半部10bとに2
分割した鋼板製のものであり、上半部10a及び下半部
10bの各合わせ面11及び12には、X方向とY方向
とで深さの異なる半円形状の鉄筋係止溝11x,11
y;12x,12yがそれぞれ複数列設けられている。
また、上半部10aの上板と下半部10bの底板には、
複数個の図示しないボルト穴が同一位置に設けてあり、
さらに上半部10aの上板にはグラウト注入口13とエ
ア抜き15とを設けている。上記の上半部10a及び下
半部10bの隅角部における合わせ面11及び12は、
ずれ止め用の相欠き継ぎ構造になっており、パッキン1
6aを別図に示すように挟んで一体に結合するようにし
てある。
【0009】なお、上半部10a及び下半部10bの内
面には、補強リブ17,18が付設してある(後述する
図2,図3参照)。X方向に接合されるRC造梁20の
梁筋のうち、下端筋(主筋)21の突設端部22には下
向き屈折段部23を形成して、先端部分の軸線に下り段
差をつけ、Y方向に接合されるRC造梁30の梁筋のう
ち、下端筋(主筋)31の突設端部32には上向き屈折
段部33を形成して、先端部分の軸線に上り段差がつけ
てある。
【0010】上記のグラウトボックス10を用いてパネ
ルゾーンにおいて、X方向及びY方向のRC造梁をRC
造柱と接合する工程は、次のとおりである(図2及び図
3参照)。まず、パネルゾーン1におけるRC造柱40
の柱頭に、中心位置と配置方向とを定められた位置及び
方向に合わせてグラウトボックス10の下半部10bを
設置する。このとき、下半部10b底板に設けられてい
るボルト穴を、RC造柱40に植込みしてあるアンカー
ボルト50に挿通する。
【0011】次に、X方向に敷設するRC造梁20をR
C造柱40の柱頭の左右両側に吊下して載置し、下端筋
21の突設端部22をそれぞれグラウトボックスの下半
部10bの鉄筋係止溝12xに挿入して係止させ、これ
に続いてY方向に敷設するRC造梁30をRC造柱40
の柱頭の前後両側に吊下して載置し、下端筋31の突設
端部32をそれぞれグラウトボックス下半部10bの鉄
筋係止溝12yに挿入して係止させる。
【0012】上記下端筋21,31は、鉄筋係止溝12
x,12yとの係止部に別図に示すようなパッキン材1
6bを介して載置し、後述するグラウト材注入時の漏れ
による流出を防止する。これにより、X方向とY方向と
の各RC造梁20,30の下端筋21,31の突設端部
22,32は、それぞれ下向き屈折段部23と上向き屈
折段部33とにより上下2段に立体交差した状態となる
ため、上下方向に干渉することのない間隔を保持して配
置されることになる。
【0013】次に、グラウトボックスの上半部10aを
下半部10bに溝方向を合わせてかぶせ、上半部10a
に設けてあるボルト穴に前記ボルト50を挿通して各合
わせ面11,12を合致させた後、ボルト50にナット
51を螺着して締め付け、一体に結合したグラウトボッ
クス10を構成する。その後、グラウトボックス10の
合わせ面11,12同士の接合部、鉄筋係止溝11x,
11y;12x,12yの周囲のすき間にシール材60
を添着、充填して密封した後、グラウトボックスの上半
部10aに設けてあるグラウト注入口13からグラウト
ボックス内にグラウト材を注入する。
【0014】このようにして、X方向に敷設されたRC
造梁20とY方向に敷設されたRC造梁30との各下端
筋21,31の突設端部22,32が、グラウトボック
ス10内で硬化したグラウト材70によって一括して固
結することにより、束ねた状態でRC造柱40に接合さ
れることになる。上記実施例では、グラウトボックス1
0の上半部10aと下半部10bとの双方に鉄筋係止溝
11x,11y;12x,12yを設けているが、この
鉄筋係止溝はグラウトボックス10の下半部10bのみ
に設けてもよい。
【0015】また、上記実施例の工程では、下端筋の突
設端部に下向き屈折段部が形成されたRC造梁をパネル
ゾーンのX方向に配置した後、下端筋の突設端部に上向
き屈折段部が形成されたRC造梁をパネルゾーンのY方
向に配置しているが、各RC造梁のX方向とY方向との
配置方向は上記と反対にしてもよく、また、2種のRC
造梁のうち、最初に下端筋の突設端部に上向き屈折段部
が形成されたRC造梁をX方向とY方向とのいずれか1
方向に配置し、次いで下端筋の突設端部に下向き屈折段
部が形成されたRC造梁をX方向とY方向とのいずれか
他方向に配置するようにしてもよい。このような工程で
後に配置されるRC造梁の下端筋の突設端部は、パネル
ゾーンに対して水平移動させながら、グラウトボックス
の鉄筋係止溝に挿入することになる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、パネルゾーンのRC造柱の柱頭にグラウトボックス
の下半部を設置し、X方向及びY方向のRC造梁は、下
端筋の突設端部のいずれか一方といずれか他方とに上向
き及び下向きの屈折段部を形成してグラウトボックスの
鉄筋係止溝に係止させ、両方向のRC造梁の下端筋の突
設端部を立体交差させた状態としてグラウトボックスの
上半部をかぶせて一体に結合した後、グラウトボックス
内にグラウト材を注入する構成としているため、従来の
L型アンカー工法や溶接工法の問題すべてが解決され、
施工が天候に左右されず、品質も良好になり、しかも、
梁筋の継手部の配置が機械的に規正されるため、高精度
の位置管理の必要がなくなる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の継手方法に使用するグラウトボック
スと梁筋の接合部とを示す分解斜視図である。
【図2】この発明により施工されたパネルゾーンの一例
を示す平面図である。
【図3】図2のX方向の側面の一部断面図である。
【符号の説明】
1 パネルゾーン 10 グラウトボックス 10a グラウトボックスの上半部 10b グラウトボックスの下半部 11x,11y グラウトボックス上半部の鉄筋係止
溝 12x,12y グラウトボックス下半部の鉄筋係止
溝 13 グラウト注入口 20 X方向のRC造梁 21 下端筋 22 下端筋の突設端部 23 下向き屈折段部 30 Y方向のRC造梁 31 下端筋 32 下端筋の突設端部 33 上向き屈折段部 40 RC造柱 70 グラウト材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上半部と下半部とに2分割された少なく
    とも下半部の合わせ面にX方向及びY方向の鉄筋係止溝
    を設けたグラウトボックスを用意し、X方向及びY方向
    に接合されるRC造梁のうち、いずれか一方といずれか
    他方との各梁筋の下端筋の突設端部にそれぞれあらかじ
    め下向き屈折段部と上向き屈折段部とを形成し、パネル
    ゾーンにおけるRC造柱の柱頭に前記グラウトボックス
    の下半部を位置決めして設置した後、前記2種のRC造
    梁のうち、いずれか1種のRC造梁をパネルゾーンのX
    方向とY方向のいずれか1方向に配設して該下端筋の突
    設端部をグラウトボックスの同方向の鉄筋係止溝に係止
    させ、次いで他種のRC造梁をパネルゾーンのX方向と
    Y方向とのいずれか他方向に配設して該下端筋の突設端
    部をグラウトボックスの同方向の鉄筋係止溝に係止させ
    て、X方向及びY方向の各RC造梁の下端筋の突設端部
    を互いに上下2段に立体交差させた後、グラウトボック
    スの下半部に上半部を載せて密閉状態に結合し、然る
    後、グラウトボックスの内部にグラウト材を注入するこ
    とを特徴とするRC造柱・梁パネルゾーンにおける梁筋
    の継手方法。
JP4298785A 1992-11-09 1992-11-09 Rc造柱・梁パネルゾーンにおける梁筋の継手方法 Pending JPH06146478A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001057338A1 (en) * 2000-02-03 2001-08-09 M.S.Asia Co., Ltd. Locking device of a latticed reinforced member and method for reinforcing a concrete construction using it
EP2966232A1 (en) * 2014-07-07 2016-01-13 Fundacíon Tecnalia Research & Innovation Dry joint joining device between columns and beams of precast reinforced concrete

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WO2016005632A3 (es) * 2014-07-07 2016-05-06 Fundación Tecnalia Research & Innovation Dispositivo de unión entre vigas y pilares prefabricados de hormigón armado con junta seca

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