JPH06146180A - セルロ−ス系抜食布 - Google Patents
セルロ−ス系抜食布Info
- Publication number
- JPH06146180A JPH06146180A JP3059591A JP5959191A JPH06146180A JP H06146180 A JPH06146180 A JP H06146180A JP 3059591 A JP3059591 A JP 3059591A JP 5959191 A JP5959191 A JP 5959191A JP H06146180 A JPH06146180 A JP H06146180A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- yarn
- fiber
- woven fabric
- fabric
- cellulosic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
(57)【要約】
〔目的〕 セルロ−ス系 繊維と合成繊維混繊混織布帛
を抜食加工することによってセルロ−ス系繊維を部分的
に溶解して抜食部の光沢透明性を増大し、より意匠性に
富み、衣料用、スポ−ツ用、インテリア用等の拡大され
た用途の抜食布を提供する。 〔構成〕 経糸に無撚〜400 回/mのダル又はセミダル
の合成繊維糸を、緯糸にセルロ−ス糸繊維を20〜70%含
有するセルロ−スと合成繊維との複合糸を使用し完全組
織における経糸浮糸/緯糸浮糸≧1.5 の織物としてセル
ロ−ス系繊維を部分的に溶解した凹凸柄を有する抜食
布。 [効果] 染色又はプリントすることによってフイラメ
ント糸の持つマイルドな光沢と透かし効果によって色彩
効果が得られる。また経糸条件と織組織によって顕出し
た凹凸のある織物表面に透明なフイルムを貼り合わせた
ような透かし効果のある織物の外観を呈する。更に緯糸
が裏糸となる組織のため複合糸特有の杢調が表地の品位
を低下させる障害とならない。
を抜食加工することによってセルロ−ス系繊維を部分的
に溶解して抜食部の光沢透明性を増大し、より意匠性に
富み、衣料用、スポ−ツ用、インテリア用等の拡大され
た用途の抜食布を提供する。 〔構成〕 経糸に無撚〜400 回/mのダル又はセミダル
の合成繊維糸を、緯糸にセルロ−ス糸繊維を20〜70%含
有するセルロ−スと合成繊維との複合糸を使用し完全組
織における経糸浮糸/緯糸浮糸≧1.5 の織物としてセル
ロ−ス系繊維を部分的に溶解した凹凸柄を有する抜食
布。 [効果] 染色又はプリントすることによってフイラメ
ント糸の持つマイルドな光沢と透かし効果によって色彩
効果が得られる。また経糸条件と織組織によって顕出し
た凹凸のある織物表面に透明なフイルムを貼り合わせた
ような透かし効果のある織物の外観を呈する。更に緯糸
が裏糸となる組織のため複合糸特有の杢調が表地の品位
を低下させる障害とならない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は布帛の経糸に甘撚糸又は
交絡処理糸である合繊マルチフィラメント糸を使用し
て、経浮き組織にすることによって、経糸の高透明性を
著しく発揮せしめたマイルドな光沢と優れた意匠効果を
奏するセルロ−ス系抜食布に関するものである。
交絡処理糸である合繊マルチフィラメント糸を使用し
て、経浮き組織にすることによって、経糸の高透明性を
著しく発揮せしめたマイルドな光沢と優れた意匠効果を
奏するセルロ−ス系抜食布に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来絹、人絹等の交織織物を酸を主成分
とした薬剤によってセルロ−ス系繊維を炭化除去して、
特殊な透し織を得る方法が試みられ、所謂オパ−ル加工
と呼ばれていた。その後ドレス、ブラウス等の衣料用並
びにカ−テン等のインテリアの用途にポリエステル糸と
セルロ−ス系糸(レ−ヨン、綿)の混繊、混織布帛の抜
食加工が行われるようになった。しかしながらポリエス
テル糸としてはセミダル(SDと略称)タイプや強撚糸
使いが一般的で、生地の布地と抜食部生地厚との差によ
って、抜食布部分の透明性が強調された織物に限定され
ており、抜食部の光沢性には自ら限界があった。
とした薬剤によってセルロ−ス系繊維を炭化除去して、
特殊な透し織を得る方法が試みられ、所謂オパ−ル加工
と呼ばれていた。その後ドレス、ブラウス等の衣料用並
びにカ−テン等のインテリアの用途にポリエステル糸と
セルロ−ス系糸(レ−ヨン、綿)の混繊、混織布帛の抜
食加工が行われるようになった。しかしながらポリエス
テル糸としてはセミダル(SDと略称)タイプや強撚糸
使いが一般的で、生地の布地と抜食部生地厚との差によ
って、抜食布部分の透明性が強調された織物に限定され
ており、抜食部の光沢性には自ら限界があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の抜食布帛は合繊
マルチフィラメント糸の断面が円形断面のセミダル糸
(SDと略称)及び異型度1.3 〜1.5 程度のブライト糸
を使用し、これらとセルロ−ス系繊維との複合糸を経緯
糸に使用した平織物が中心であり、抜食部の目よれ防止
のため強撚糸を使用するのが一般的であった。即ち生地
の地と抜食部との生地厚の差、抜食部の透明性を強調し
た織物に止まっていた。
マルチフィラメント糸の断面が円形断面のセミダル糸
(SDと略称)及び異型度1.3 〜1.5 程度のブライト糸
を使用し、これらとセルロ−ス系繊維との複合糸を経緯
糸に使用した平織物が中心であり、抜食部の目よれ防止
のため強撚糸を使用するのが一般的であった。即ち生地
の地と抜食部との生地厚の差、抜食部の透明性を強調し
た織物に止まっていた。
【0004】本発明は上記に鑑み、従来の技術の制約を
克服して、用途の拡大をはかり、抜食部の光沢、透明性
を増大し、より意匠性に富んだ抜食加工布帛、例えばド
レス、ブラウス、コ−ト、カジュアル、インナ−等の一
般衣料並びにゴルフ、スキ−、マリン、ウォ−ムウップ
等の快適性に富むスポ−ツ衣料、更にカ−テン、テ−ブ
ルクロス等のインテリア用に適した抜食布を提供するこ
とを目的とするものである。
克服して、用途の拡大をはかり、抜食部の光沢、透明性
を増大し、より意匠性に富んだ抜食加工布帛、例えばド
レス、ブラウス、コ−ト、カジュアル、インナ−等の一
般衣料並びにゴルフ、スキ−、マリン、ウォ−ムウップ
等の快適性に富むスポ−ツ衣料、更にカ−テン、テ−ブ
ルクロス等のインテリア用に適した抜食布を提供するこ
とを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は経糸としてTiO2
0〜0.5 重量%を含有し、第1図に示す(d/D)で表した
繊維の異型度が 1.0〜1.2 又は 2.0〜6.0 にして単糸デ
ニ−ル 1.5〜7.0 デニ−ル、糸のデニ−ルが20〜100 デ
ニ−ルで無撚〜400 回/mの甘撚糸を使用するか、又は
5〜40ケ/mの交絡処理糸である熱可塑性合繊マルチフ
ィラメント糸(レギュラ−ポリエステル糸、カチオン染
料可染性ポリエステル糸又はナイロン糸等)を使用し、
緯糸としてセルロ−ス系繊維を20〜70%含有するレギュ
ラ−ポリエステル糸、カチオン染料可染性ポリエステル
糸又はナイロン糸からなる複合糸を使用し、完全組織に
おける経糸浮数と緯糸浮数との比が1.5 以上の織物と
し、プリント時又は染色前又は染色後、通常の抜食剤で
セルロ−ス系繊維を部分的に溶解することによって凹凸
図柄を有する高光沢性、高透明性に優れたセルロ−ス系
抜食布を提供するものである。
0〜0.5 重量%を含有し、第1図に示す(d/D)で表した
繊維の異型度が 1.0〜1.2 又は 2.0〜6.0 にして単糸デ
ニ−ル 1.5〜7.0 デニ−ル、糸のデニ−ルが20〜100 デ
ニ−ルで無撚〜400 回/mの甘撚糸を使用するか、又は
5〜40ケ/mの交絡処理糸である熱可塑性合繊マルチフ
ィラメント糸(レギュラ−ポリエステル糸、カチオン染
料可染性ポリエステル糸又はナイロン糸等)を使用し、
緯糸としてセルロ−ス系繊維を20〜70%含有するレギュ
ラ−ポリエステル糸、カチオン染料可染性ポリエステル
糸又はナイロン糸からなる複合糸を使用し、完全組織に
おける経糸浮数と緯糸浮数との比が1.5 以上の織物と
し、プリント時又は染色前又は染色後、通常の抜食剤で
セルロ−ス系繊維を部分的に溶解することによって凹凸
図柄を有する高光沢性、高透明性に優れたセルロ−ス系
抜食布を提供するものである。
【0006】本発明に使用されるTiO2含有量が0.5 重量
%を超過したの場合は製品の透明感が低下するため不適
当であり、好ましくは 0〜0.3 重量%である。
%を超過したの場合は製品の透明感が低下するため不適
当であり、好ましくは 0〜0.3 重量%である。
【0007】糸の異型度が 1.2を超過し、2.0 未満の範
囲では表面の乱反射によるギラツキ感が大で透明性が低
下する。また6.0 を超過するとメタリック光沢と生地が
梨地風になり、製品の品位が不良となり、好適には 1.0
〜1.2 又は 2.0〜4.0 である。また単糸デニ−ルが7を
超過すると硬風合となり透明性が低下し、ギラツキ感が
大となる。また1.5 未満では布の糸構造が多層構造糸
(2〜3段配列糸)となり、透明性が低下する。好適に
は 1.5〜6 デニ−ルである。
囲では表面の乱反射によるギラツキ感が大で透明性が低
下する。また6.0 を超過するとメタリック光沢と生地が
梨地風になり、製品の品位が不良となり、好適には 1.0
〜1.2 又は 2.0〜4.0 である。また単糸デニ−ルが7を
超過すると硬風合となり透明性が低下し、ギラツキ感が
大となる。また1.5 未満では布の糸構造が多層構造糸
(2〜3段配列糸)となり、透明性が低下する。好適に
は 1.5〜6 デニ−ルである。
【0008】糸のデニ−ルは20〜100 デニ−ルで好まし
くは30〜75デニ−ルである。100 デニ−ルを超過すると
糸の透明性が低下し、20デニ−ル未満では製織性が低下
して共に好ましくない。
くは30〜75デニ−ルである。100 デニ−ルを超過すると
糸の透明性が低下し、20デニ−ル未満では製織性が低下
して共に好ましくない。
【0009】撚数は 400回/mを超過すると集束性が高
まり透明性が低下する。 0〜300 回/mが好適である。
同様に40ケ/mを超過した交絡処理糸では集束性が高ま
り透明性が低下し、かつインタ−レ−スマ−クのため品
位が低下し、好適には 5〜30ケ/mの交絡処理糸であ
る。
まり透明性が低下する。 0〜300 回/mが好適である。
同様に40ケ/mを超過した交絡処理糸では集束性が高ま
り透明性が低下し、かつインタ−レ−スマ−クのため品
位が低下し、好適には 5〜30ケ/mの交絡処理糸であ
る。
【0010】緯糸としては綿、ポリノジック、レ−ヨ
ン、アセテ−ト等のセルロ−ス系繊維を20〜70%、好適
には30〜50%を含み、20%未満では凹凸差が少なく、70
%を超過すると抜食部に目よれが発生して好ましくな
い。更にポリエステル、カチオン染料可染性ポリエステ
ル糸又はナイロンの混紡、交撚、混織交絡、タスラン加
工、仮撚混繊、カバリング、コアヤ−ン、プライヤ−
ン、多層構造加工糸等が使用可能である。これらの複合
糸の100 %使いでも、また部分使いでもよい。
ン、アセテ−ト等のセルロ−ス系繊維を20〜70%、好適
には30〜50%を含み、20%未満では凹凸差が少なく、70
%を超過すると抜食部に目よれが発生して好ましくな
い。更にポリエステル、カチオン染料可染性ポリエステ
ル糸又はナイロンの混紡、交撚、混織交絡、タスラン加
工、仮撚混繊、カバリング、コアヤ−ン、プライヤ−
ン、多層構造加工糸等が使用可能である。これらの複合
糸の100 %使いでも、また部分使いでもよい。
【0011】経糸、緯糸共にマルチフィラメントは3500
m/分以上で高速紡糸された糸及び/又は延撚糸でもよ
い。緯糸はこれらのスパン糸でもよくまたフィラメント
糸は上記経糸の条件を満たすものでなくてもよい。
m/分以上で高速紡糸された糸及び/又は延撚糸でもよ
い。緯糸はこれらのスパン糸でもよくまたフィラメント
糸は上記経糸の条件を満たすものでなくてもよい。
【0012】経浮数の多い組織とし、緯糸を抜食加工す
る。平織は抜食加工後スリップし易く、本発明の目的と
する意匠効果が弱く、本発明には使用することができな
い。
る。平織は抜食加工後スリップし易く、本発明の目的と
する意匠効果が弱く、本発明には使用することができな
い。
【0013】完全な経浮数(A) /緯浮数(B) ≧1.5 とす
る。例を示すと下記の通りである。 組 織 経浮数(A) 緯浮数(B) A/B 意匠効果 平織 2 2 1 × 2/1 ツイル 6 3 2 ○ 3/1 ツイル 12 4 3 ○ 4/1 サテン 20 5 4 ○ 2.1 カルゼ 15 10 1.5 × 1.1 平織及び2/1ツイルの場合の組織図を図2、図3に示
した。A/B <1.5 では平部多くなり、効果が低下す
る。A/B ≧1.5 では経浮数多く、意匠効果が大で本
発明の目的とする布帛が得られる。抜食と同時にプリン
ト加工してもよく、染色前又は後に抜食加工を施しても
差し支えない。
る。例を示すと下記の通りである。 組 織 経浮数(A) 緯浮数(B) A/B 意匠効果 平織 2 2 1 × 2/1 ツイル 6 3 2 ○ 3/1 ツイル 12 4 3 ○ 4/1 サテン 20 5 4 ○ 2.1 カルゼ 15 10 1.5 × 1.1 平織及び2/1ツイルの場合の組織図を図2、図3に示
した。A/B <1.5 では平部多くなり、効果が低下す
る。A/B ≧1.5 では経浮数多く、意匠効果が大で本
発明の目的とする布帛が得られる。抜食と同時にプリン
ト加工してもよく、染色前又は後に抜食加工を施しても
差し支えない。
【0014】本発明の抜食条件を示すと下記の通りであ
る。硫酸アルミニウム10〜20重量%又は硫酸ナトリウム
10〜20重量%、常圧高温蒸気処理で〔140 ℃,4′〕〜
〔185 〜195 ℃ ,30″〕である。またポリエステルの場
合、ソフトな風合を得るために適度にアルカリ処理を施
してもよい。
る。硫酸アルミニウム10〜20重量%又は硫酸ナトリウム
10〜20重量%、常圧高温蒸気処理で〔140 ℃,4′〕〜
〔185 〜195 ℃ ,30″〕である。またポリエステルの場
合、ソフトな風合を得るために適度にアルカリ処理を施
してもよい。
【0015】
【作用】本発明の効果を奏するためには経糸の条件と織
組織を規定することが重要である。即ち本発明は従来の
生地の地と抜食部の生地厚の差、抜食部の透明性を強調
した織物の制約を克服して用途の拡大を図ったものであ
る。
組織を規定することが重要である。即ち本発明は従来の
生地の地と抜食部の生地厚の差、抜食部の透明性を強調
した織物の制約を克服して用途の拡大を図ったものであ
る。
【0016】経糸に前記記載の合繊、マルチフィラメン
ト糸を使用し、経浮き組織とすることによって、経糸の
高透明性を最大限に生かし、生地裏となる緯糸のセルロ
−ス系繊維を部分的に溶解し、凹凸柄を得、表地となる
経糸を通して透かし効果を奏する織物形態とするもの
で、あたかも凹凸のある織物の表面に透明なフイルムを
貼り合わせたような織物の外観を呈するのである。この
フイルムの効果を本発明においては経糸条件と織組織で
顕出したものである。従って染色又はプリントすること
によって、フィラメント糸の持つマイルドな光沢と透か
し効果によって、微妙な色彩効果が得られる。この色彩
効果は凹凸部が直接的に見える従来の抜食布帛とは根本
的に異なるものである。
ト糸を使用し、経浮き組織とすることによって、経糸の
高透明性を最大限に生かし、生地裏となる緯糸のセルロ
−ス系繊維を部分的に溶解し、凹凸柄を得、表地となる
経糸を通して透かし効果を奏する織物形態とするもの
で、あたかも凹凸のある織物の表面に透明なフイルムを
貼り合わせたような織物の外観を呈するのである。この
フイルムの効果を本発明においては経糸条件と織組織で
顕出したものである。従って染色又はプリントすること
によって、フィラメント糸の持つマイルドな光沢と透か
し効果によって、微妙な色彩効果が得られる。この色彩
効果は凹凸部が直接的に見える従来の抜食布帛とは根本
的に異なるものである。
【0017】尚カチオン染料可染性ポリエステル糸と
は、ポリエステルが80モル%以上のアルキレンテレフタ
レ−トの繰り返し単位を有し、全酸成分の5モル%以下
がスルホン酸金属塩基含有カルボン酸成分であり、グリ
コ−ル成分として下記一般式(1) で示されるグリコ−ル
をポリマ−に対し1〜10重量%含有するアルカリ易加水
分解型共重合ポリエステル糸である。 H0−(Ci H2i O)mR−O−(Cj H2j O)m H ……… (1) 式中、Rは炭素数4〜20の2価の脂肪族炭化水素基又は
芳香族炭化水素基、i,jは同一又は異なる2〜4の正の
整数、m,n は同一又は異なるO又は正の整数で1≦(m
+n)≦15を満足するものである。
は、ポリエステルが80モル%以上のアルキレンテレフタ
レ−トの繰り返し単位を有し、全酸成分の5モル%以下
がスルホン酸金属塩基含有カルボン酸成分であり、グリ
コ−ル成分として下記一般式(1) で示されるグリコ−ル
をポリマ−に対し1〜10重量%含有するアルカリ易加水
分解型共重合ポリエステル糸である。 H0−(Ci H2i O)mR−O−(Cj H2j O)m H ……… (1) 式中、Rは炭素数4〜20の2価の脂肪族炭化水素基又は
芳香族炭化水素基、i,jは同一又は異なる2〜4の正の
整数、m,n は同一又は異なるO又は正の整数で1≦(m
+n)≦15を満足するものである。
【0018】
【実施例1】 緯糸に(芯、ポリエステル100d、フィラ
メント数48本SD、鞘、綿50, ′S)元撚、600t/mのコ
アヤ−ンを使用し、2/1綾に織った。経糸に表1に示
すナイロンマルチフィラメント糸を使用した。緯糸の綿
を硫酸アルミニウム15重量%を含む印捺糊でプリントし
て常圧高温蒸気処理185 ℃,40″で抜食し抜食後、経糸
のナイロンを淡色、緯糸のポリエステル糸を白残しとな
し、綿をナイロンよりも濃色に染色した。 50デニ−ルの糸使いは 経180 本/吋、 緯 92本/吋に仕上げた 70 〃 〃 166 〃 〃 92 〃 〃 110 〃 〃 152 〃 〃 92 〃 〃 結果を表1に示した。本発明の要件を満たした場合のみ
凹凸柄の微妙な色彩効果を伴って、透かして見える意匠
性に富んだ布帛が得られた。
メント数48本SD、鞘、綿50, ′S)元撚、600t/mのコ
アヤ−ンを使用し、2/1綾に織った。経糸に表1に示
すナイロンマルチフィラメント糸を使用した。緯糸の綿
を硫酸アルミニウム15重量%を含む印捺糊でプリントし
て常圧高温蒸気処理185 ℃,40″で抜食し抜食後、経糸
のナイロンを淡色、緯糸のポリエステル糸を白残しとな
し、綿をナイロンよりも濃色に染色した。 50デニ−ルの糸使いは 経180 本/吋、 緯 92本/吋に仕上げた 70 〃 〃 166 〃 〃 92 〃 〃 110 〃 〃 152 〃 〃 92 〃 〃 結果を表1に示した。本発明の要件を満たした場合のみ
凹凸柄の微妙な色彩効果を伴って、透かして見える意匠
性に富んだ布帛が得られた。
【0019】
【表1】
【0020】
【実施例2】 経糸にポリエステルフィラメント糸(レ
ギュラ−ポリエステル糸)50デニ−ル、12フィラメン
ト、TiO2含有量 0.03 重量%、粒径0.3 μm 、糸の異型
度4.0 、撚数8回/mを使用した。
ギュラ−ポリエステル糸)50デニ−ル、12フィラメン
ト、TiO2含有量 0.03 重量%、粒径0.3 μm 、糸の異型
度4.0 、撚数8回/mを使用した。
【0021】緯糸に実施例1と同様でレギュラ−ポリエ
ステル糸部分を5ナトリウムスルホイソフタル酸1.0 モ
ル%及びネオペンチルグリコ−ルエチレンオキサイド付
加物4.0 重量%のポリエステル糸使いのコアヤ−ンとし
抜色加工後、経糸を淡色の鮮明色(ビビッドカラ−)で
分散染色し、緯糸をレギュラ−ポリエステルより濃色の
鮮明なカチオン染色、綿を濃色染めとした。結果は耐光
堅牢度に富み玉虫効果、凹凸感を有する意匠性に優れた
抜食布が得られた。
ステル糸部分を5ナトリウムスルホイソフタル酸1.0 モ
ル%及びネオペンチルグリコ−ルエチレンオキサイド付
加物4.0 重量%のポリエステル糸使いのコアヤ−ンとし
抜色加工後、経糸を淡色の鮮明色(ビビッドカラ−)で
分散染色し、緯糸をレギュラ−ポリエステルより濃色の
鮮明なカチオン染色、綿を濃色染めとした。結果は耐光
堅牢度に富み玉虫効果、凹凸感を有する意匠性に優れた
抜食布が得られた。
【0022】
【発明の効果】本発明の効果を纏めると下記の通りであ
る。本発明は染色又はプリントすることによってフィラ
メント糸の持つマイルドな光沢と透かし効果により微妙
な色彩効果が得られる。この効果は凹凸部が直接的に見
える従来の抜食布とは根本的に異なる。
る。本発明は染色又はプリントすることによってフィラ
メント糸の持つマイルドな光沢と透かし効果により微妙
な色彩効果が得られる。この効果は凹凸部が直接的に見
える従来の抜食布とは根本的に異なる。
【0023】本発明は経糸条件と織組織によって顕出さ
れた凹凸のある織物表面に透明なフイルムを貼合わせた
ような透かし効果のある織物の外観を呈する。緯糸が裏
糸となる組織のため複合糸特有の杢調が表地の品位を低
下させる障害とならない。更に表地外観と異なり裏糸の
セルロ−ス系繊維が吸湿性があり肌触りがよく一般衣料
のみでなくスポ−ツ衣料等にも適した汎用性のある抜食
布を提供する。
れた凹凸のある織物表面に透明なフイルムを貼合わせた
ような透かし効果のある織物の外観を呈する。緯糸が裏
糸となる組織のため複合糸特有の杢調が表地の品位を低
下させる障害とならない。更に表地外観と異なり裏糸の
セルロ−ス系繊維が吸湿性があり肌触りがよく一般衣料
のみでなくスポ−ツ衣料等にも適した汎用性のある抜食
布を提供する。
【図1】本発明の繊維の異型度を示す模式図で繊維の半
径をd、繊維に外接する正三角形に外接する円の半径を
Dとするときd/Dで繊維の異型度を表わす。
径をd、繊維に外接する正三角形に外接する円の半径を
Dとするときd/Dで繊維の異型度を表わす。
【図2】平織の組織図を示す。
【図3】2/1ツイルの織物の組織図を示す。
d 繊維の外径 D 繊維に外接する正三角形に外接する円の半径
【図1】
【図2】
【図3】
Claims (1)
- 【請求項1】 経糸として、Ti02 0〜0.5 重量%を含有
し、繊維の異型度が1.0 〜1.2 又は 2.0〜6.0 にして単
糸デニ−ル1.5 〜7.0 デニ−ル、糸のデニ−ルが20〜10
0 デニ−ルで無撚〜400 回/mの甘撚をかけた合成繊維
糸を使用し、緯糸としてセルロ−ス系繊維を20〜70%含
有する熱可塑性合成繊維からなる複合糸を使用して製織
され、経糸浮数と緯糸浮数との比が1.5 以上の織物と
し、プリント時、染色前又は染色後、通常の抜食剤で該
織物中のセルロ−ス系繊維を部分的に溶解除去すること
によって、凹凸図柄を有することを特徴とするセルロ−
ス系抜食布。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3059591A JPH06146180A (ja) | 1991-02-28 | 1991-02-28 | セルロ−ス系抜食布 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3059591A JPH06146180A (ja) | 1991-02-28 | 1991-02-28 | セルロ−ス系抜食布 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06146180A true JPH06146180A (ja) | 1994-05-27 |
Family
ID=13117634
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3059591A Pending JPH06146180A (ja) | 1991-02-28 | 1991-02-28 | セルロ−ス系抜食布 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06146180A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100465352B1 (ko) * | 2001-10-25 | 2005-01-13 | (주)풍전티.티 | 부분발식가공사의 제조방법 |
KR100469011B1 (ko) * | 2002-06-21 | 2005-02-02 | 주식회사 유상실업 | 폴리에스테르 섬유의 번 아웃 가공방법 |
KR101595947B1 (ko) * | 2015-01-07 | 2016-02-19 | (주)풍전티.티 | 아플리케 타입 포의 제조방법 및 그 포 |
-
1991
- 1991-02-28 JP JP3059591A patent/JPH06146180A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100465352B1 (ko) * | 2001-10-25 | 2005-01-13 | (주)풍전티.티 | 부분발식가공사의 제조방법 |
KR100469011B1 (ko) * | 2002-06-21 | 2005-02-02 | 주식회사 유상실업 | 폴리에스테르 섬유의 번 아웃 가공방법 |
KR101595947B1 (ko) * | 2015-01-07 | 2016-02-19 | (주)풍전티.티 | 아플리케 타입 포의 제조방법 및 그 포 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4362765B2 (ja) | 光沢感の解消されたフルダル調高密度織物 | |
JPH06146180A (ja) | セルロ−ス系抜食布 | |
JP3692001B2 (ja) | 伸縮性織物 | |
JP3145783B2 (ja) | 先より被覆弾性糸およびしぼ織編物 | |
JPH1161595A (ja) | 清涼薄地複合織物及びその製造方法 | |
JP2004107843A (ja) | 白度に優れた高密度織物 | |
JP4846086B2 (ja) | ポリエステルフィラメント織編物及びその織編物からなる衣料並びにカーテン | |
JP4214612B2 (ja) | 洋装用布帛 | |
JPS61152849A (ja) | 内装用パイル布帛 | |
JP2000160452A (ja) | ポリエステル織物およびその製造方法 | |
JP2002242046A (ja) | 透過性伸縮織物 | |
JPH1077535A (ja) | ドライな風合いを呈する複合繊維糸条 | |
JPH07243151A (ja) | 弾撥性織編物およびその製造方法 | |
JPH07258938A (ja) | 接着芯地用基布及びその製造方法 | |
KR100330249B1 (ko) | 멜란지 효과가 우수한 견조(絹調) 폴리에스테르 직물의 제조방법 | |
JP2003328246A (ja) | 高強力ポリエステルマルチフィラメント高密度織物 | |
JP2005105455A (ja) | 織物 | |
JPS6312737A (ja) | 内装用パイル布帛 | |
JPH06173137A (ja) | 光透過性を付加した繊維製品及びその製布方法 | |
JP3079725B2 (ja) | 薄起毛調布帛 | |
JP4070849B2 (ja) | 嵩高軽量ポリエステル繊維織物 | |
JP2804771B2 (ja) | 強撚織編物 | |
JP2840189B2 (ja) | 凹凸感に優れた織編物及びその製造方法 | |
JP2003268643A (ja) | 高強力繊維および高強力を有した織物 | |
JP2023068667A (ja) | 緯二重織物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090502 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090502 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100502 Year of fee payment: 13 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110502 Year of fee payment: 14 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |