JPH0614530U - 防水装置 - Google Patents
防水装置Info
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- JPH0614530U JPH0614530U JP5156092U JP5156092U JPH0614530U JP H0614530 U JPH0614530 U JP H0614530U JP 5156092 U JP5156092 U JP 5156092U JP 5156092 U JP5156092 U JP 5156092U JP H0614530 U JPH0614530 U JP H0614530U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 シール材の劣化を妨げて、締結部のボルトや
ナット部分からの雨露や外気の侵入を長年月にわたって
完全に防止することができる防水装置の提供。 【構成】 内径がボルト頭部7aより大きく、高さが前
記ボルト頭部の高さBとほぼ等しい高さのキャップ12
を、前記ボルト頭部7aに被せ、前記キャップの内面と
の間の空間にシール材15を充填する。
ナット部分からの雨露や外気の侵入を長年月にわたって
完全に防止することができる防水装置の提供。 【構成】 内径がボルト頭部7aより大きく、高さが前
記ボルト頭部の高さBとほぼ等しい高さのキャップ12
を、前記ボルト頭部7aに被せ、前記キャップの内面と
の間の空間にシール材15を充填する。
Description
【0001】
本考案は屋外変電設備等の締結部におけるボルトやナットの防水装置に関する 。
【0002】
絶縁流体を封入した屋外変電設備等では、内部に封入した絶縁油又は絶縁ガス といった流体が容器外部に漏れ出すのを防止するとともに、雨水や外気が容器内 部に侵入するのを防止するためにフランジ接続部,アンホールやハンドボール等 の蓋取付部の締付ボルト部分には種々の防水手段が講じられている。
【0003】 図5は蓋取付部の例を示す図で、1は母材、2は母材1に穿設された溝で、該 溝2にはパッキング3が嵌入されて内部に封入された絶縁流体の漏出を防止して おり、その外側には螺子孔4が穿設されている。5は透孔6が穿設された被締結 部材である蓋、7はボルトである。透孔6と螺子孔4との軸芯を合わせてボルト 7を螺合し、母材1に蓋5を締付けた後、締結面外周8を溶接し、さらにボルト 頭部7aと蓋5との接触面外周にシリコンゴム系のシーラント等のシール材9を 塗布して雨水や外気の侵入を防止している。
【0004】 図6は、図5におけるボルト7の代わりに螺子孔4に両ネジボルト10を植設 し、ナット11により蓋5を母材1に締付けた例で、ナット11と蓋5との接触 面外周、およびナット11を螺合した両ネジボルト10のナット11を突出する 部分の外周にシール材9が塗布されて雨水や外気の侵入が防止されている。
【0005】
屋外変電設備等の使用期間は30年とも言われており、毎年あるいは2年に1 回等と定期点検が義務付けられている部分を除くと、たとえ耐候性が良いと言わ れるシリコンゴム系のシール材を塗布したとしても、長年にわたり雨水や外気の 侵入を防止することは困難である。大気中に露出して風雨に晒されるシール材は 、長年月を経る間に表面から逐次劣化し、亀裂や剥離を生じて雨水や外気の侵入 を許すこととなる。雨水が侵入した場合は勿論、湿度の高い外気が侵入した場合 も母材や被締結部材等により冷却されて結露し銹を発生したり、また冬期に結氷 すると体積の膨張により構造物を変形し、あるいは破損する等の問題を生ずる。
【0006】 本考案はシール材の劣化を妨げて、締結部のボルトやナット部分からの雨水や 外気の侵入を長年月にわたって完全に防止することができる防水装置の提供を目 的としている。
【0007】
本考案における上記課題を解決するための手段は、内径がボルト頭部又はナッ トの対角距離より大きく、高さが前記ボルト頭部の高さ、又は前記ナットを螺合 したボルトのナット底面からの高さと等しい高さのキャップを、前記ボルト頭部 又は前記ナットを螺合したボルトに被せ、前記キャップの内面との間の空間にシ ール材を充填するものである。
【0008】
キャップ内に充填されたシール材は大気中に露出して風雨に晒されて劣化する ことがなく、長年月にわたって気密性,水密性を維持することができる。
【0009】
以下、本考案を図面に示す一実施例に基づいて説明する。なお、図5,図6と 同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0010】 図1において、12は内径がボルト頭部7aの対角距離Aより大きく、かつボ ルト頭部7aの高さBとほぼ等しい高さの有底円筒状のキャップで、底部中心に 取付用の孔が穿設されている。13は取付ボルトで、ボルト頭部7aに穿設され た螺子孔14に座金を介して螺合され、キャップ12をボルト頭部7aの頂部に 締着している。なお、取付ボルト13は丸小ネジや平小ネジ等であっても良い。 15はボルト頭部7aとキャップ12の内面との間に充填されたシール材で、シ ール材15を必要量より多く充填したキャップ12を、締付けが終わったボルト 頭部7aに被せている。また、図1ではキャップ12の裾部付近の内径を拡げて 、シール材15と被締結部材である蓋5との接着長さを大きくしている。
【0011】 以上のように、キャップ12の内部にシール材15を充填することにより、シ ール材15が外気に露出し、直接日光や風雨に晒されて劣化することはなくなり 、溶着された母材1と蓋5との接合面外周8とともに、ボルト頭部7aと蓋5と の接触面から内部に雨水や外気が侵入することは防止される。
【0012】 図2はボルト7の代わりに螺子孔4にボルト10を植設し、ナット11により 蓋5を母材1に締付けた例で、16は内径がナット11の対角距離より大きく、 高さがボルト10の蓋5の上面からの突出高さ、すなわちナット11を螺合した ボルト10のナット11の底面からの高さCとほぼ等しい高さの有底円筒状のキ ャップで、底部中心には取付用の孔が穿設されている。17はボルト10の一端 に穿設された螺子孔、13は取付ボルトでナット11を螺合したボルト10に被 せたキャップ16をボルト10の頂部に締着している。シール材15はボルト1 0およびナット11とキャップ16の内面との間の空間に充填されて、ナット1 1と蓋5との接触部、およびボルト10とナット11との螺合部からの雨水や外 気の侵入を防止している。この場合もシール材15は外気に露出することなく劣 化が防止されて、長年月にわたり防水効果が持続される。
【0013】 図3はキャップ12をナット18によりボルト頂部に締着するようにしたもの で、図1のボルト7の代わりにボルト19が使用されている。ボルト19はボル ト頭部19aの頂部に、キャップ12をナット18により締着するための小径の 雄螺子部19bを穿設したものである。なお、ナット18の代わりに袋ナットを 使用すればキャップ12の内部への雨水や外気の侵入も防止される。
【0014】 図4は、図1,図3におけるキャップ12の底部に突出部20aを設けてキャ ップ20とし、前記突出部20aにゴムパッキング21を挿入することにより、 キャップ20の内部への雨水および外気の侵入を防止したものである。すなわち 、20は内径がボルト頭部7aの対角距離Aより大きく、かつボルト頭部7aの 高さBと等しい高さの有底円筒状のキャップで、底部には図示を省略したボルト 頭部7aの対辺距離より小さい内径Dで、ゴムパッキング21の厚さより締代分 浅くした深さEの突出部20aが設けられ、その中心には取付ボルト13用透孔 が穿設されている。パッキング21の孔径は取付ボルト13の外径に等しくし、 外径は突出部内径Dに等しくして、取付ボルト13によりキャップ20をボルト 頭部7aに締付けることによりパッキング21は取付ボルト13の螺子部に食い 込み、取付ボルト13や座金とキャップ20との接触部からキャップ20の内部 への雨水や外気の侵入を防止し、銹の発生や結氷による変形や破壊を防止してい る。材質を適当に選択したゴムパッキング21の締代を劣化進行限度内とするこ とにより、長年月にわたり防水効果を維持することができる。
【0015】 また、図2のようにナット11で蓋5を締付けるものにあっては、キャップ2 0の突出部20aの内径Dをボルト10の外径以下としてパッキング21に相当 するパッキングを挿入することにより、ボルト13とキャップ20との接触部か らキャップ20の内部への雨水や外気の侵入を防止することができる。さらにキ ャップ20の突出部内径Dをナット11の対辺距離以下とし、ボルト10の蓋5 上への突出高さCをナット11の高さと等しくしてパッキング21を挿入するこ とにより、取付ボルト13とキャップ20との接触部からの雨水や外気の侵入を 防止するとともにボルト10とナット11の螺合部から容器内部への雨水や外気 の侵入をも防止することができる。
【0016】 このように図4に示すものはシール材15とともにゴムパッキング21を使用 して防水効果をより実効のあるものとしている。
【0017】
【考案の効果】 本考案に係る防水装置は、屋外変電設備等の締結部におけるボルトやナットに シール材を充填したキャップを被せて、ボルトやナットと被締結部材との接触面 や螺子部からの雨水や外気の侵入を防止したもので、シール材が外気に露出せず 直接日光や風雨に晒されることがないから、シール材が劣化して亀裂や剥離を生 ずることがなく、長年月にわたり防水性や気密性を維持することができるという 実用的効果を奏するものである。
【図1】本考案の一実施例を示す要部断面図。
【図2】本考案の他の実施例を示す要部断面図。
【図3】本考案の第3の実施例を示す要部断面図。
【図4】本考案の第4の実施例を示す要部断面図。
【図5】本考案の従来例を示す断面説明図。
【図6】本考案の他の従来例を示す断面説明図。
7a,19a…ボルト頭部 10…ナットを螺合したボルト 11…ナット 12,16,20…キャップ 15…シール材 A…ボルト頭部又はナットの対角距離 B…ボルト頭部の高さ C…ナットを螺合したボルトのナット底面からの高さ
Claims (1)
- 【請求項1】 内径がボルト頭部又はナットの対角距離
より大きく、高さが前記ボルト頭部の高さ、又は前記ナ
ットを螺合したボルトのナット底面からの高さとほぼ等
しい高さのキャップを、前記ボルト頭部又は前記ナット
を螺合したボルトに被せ、前記キャップの内面との間の
空間にシール材を充填したことを特徴とする防水装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5156092U JPH0614530U (ja) | 1992-07-23 | 1992-07-23 | 防水装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5156092U JPH0614530U (ja) | 1992-07-23 | 1992-07-23 | 防水装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0614530U true JPH0614530U (ja) | 1994-02-25 |
Family
ID=12890375
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5156092U Pending JPH0614530U (ja) | 1992-07-23 | 1992-07-23 | 防水装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0614530U (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61176719U (ja) * | 1985-04-24 | 1986-11-04 | ||
EP2703296A4 (en) * | 2011-04-28 | 2015-11-11 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | CAP AND FASTENING STRUCTURE SECTION THEREWITH |
CN108253000A (zh) * | 2018-01-30 | 2018-07-06 | 苏州船用动力系统股份有限公司 | 一种螺栓防腐蚀装置 |
JP2021114805A (ja) * | 2020-01-16 | 2021-08-05 | 積水ハウス株式会社 | 支持具 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH0218912B2 (ja) * | 1985-11-15 | 1990-04-27 | Degremont | |
JPH02138488A (ja) * | 1988-11-18 | 1990-05-28 | Dainippon Toryo Co Ltd | ボルト・ナットの防食方法 |
-
1992
- 1992-07-23 JP JP5156092U patent/JPH0614530U/ja active Pending
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