JPS5831927Y2

JPS5831927Y2 - アンカ−ボルトの防水装置

Info

Publication number: JPS5831927Y2
Application number: JP5667379U
Authority: JP
Inventors: 二郎西村; 恭敏白鳥
Original assignee: 鹿島建設株式会社
Priority date: 1979-04-27
Filing date: 1979-04-27
Publication date: 1983-07-15
Also published as: JPS55156107U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は屋上コンクリートスラブ等にアンカーボルト
を埋設する際の防水装置に関する。

コンクリート建物の屋上等に貯水槽やクーリングタワー
等を設置するに際し、コンクリートスラブにアンカーボ
ルトを埋設し突出した端部に機器、装置類を固定する。

しかし、機器、装置の重量、運転負荷に耐えるためには
アンカーボルトはコンクリートスラブ内に深ぐ埋設する
必要がある。

この場合、アンカーボルトはコンクリートスラブ上部を
覆う防水材層を貫通し、雨水等がアンカーボルトとコン
クリートスラブ界面を伝って防水材層内部に浸水しトラ
ブルを起しやすい。

このため、従来は埋設アンカーボルドーとコンクリート
層との間にウレタン樹脂等のシール材を充填して浸水を
防止する処置を施しているが完全に浸水を防止するに至
っていない。

この考案は上記の問題点に着目してなされたものであり
、碇止力の高いアンカーボルトを高い防水の信頼性をも
って、安価に施工できるアンカーボルトの防水装置を提
案するものである。

以下図示する実施例により説明する。

第１図はこの防水装置を示すもので、アンカーボルトは
埋設ボルト１と連結ボルト２とよりなっている。

埋設ボルト１は一端部にその外周部をとりまいて、円板
状のフランジ３があり、このフランジ３より突出した端
面には雌ねじ孔４が開口している。

また７ランジ３のねじ孔４方向の面にはフランジ外周縁
に向って下る緩やかな勾配があり、さらに同心の２条の
円形突条５が形成されている。

連結ボルト２は、一端部に端方向に向いラッパ状に開い
た円形７ランジ６を備え、その先端部はフランジ６より
突出し雄ねじ部７となっている。

このフランジ６の直径は埋設ボルトのフランジ３１７）
直径＆ｌしくそのラッパ状内面周部は７ランジ３と嵌合
する緩やかな勾配と同心の２条の凹溝８が形成されてい
る。

またフランジ６の基端部は六角形の膨出部９となってい
る。

なお、第１図において連結ボルト２のフランジ６を横切
る２本線（ま空気抜き孔を示し、この孔は雌雄ねじ部を
螺合する際フランジ間に滞留する空気を排出する機能を
もつ。

この埋設ボルト１と連結ボルト２とよりなるアンカーボ
ルトの防水装置を実施例の施工の順序に従い説明する。

第２図において、埋設ボルト１は雌ねじ孔４ハ端を上方
に向は露出し、他端をコンクリートスラプ１０内のスラ
ブ筋１１に溶着してコンクリートスラブ内に埋設する。

コンクリートスラブ１０上１／ｆｆｌ均Ｌモルタル１２
をフランジ３の下面レベルまで打設し、その上面に埋設
ボルト上を連続して覆うアスファルトシート１３を被せ
る。

続いて、第３図のごとく、突出した埋設ボルトの雌ねじ
孔端部に上方よりポンチ１４を当ててアスファルトシー
ト１３を押切り、雌ねじ孔端部を突出させる。

第４図はこの状態を示すもので、アスファルトシーＮ３
は７ランジ３面ヲ覆い、コンクリートスラブ１０上部の
均しモルタル面１２に連続して覆っている。

続いて、第５図のごとく、雌ねじ孔４に連結ボルト２の
雄ねじ部１を螺合し、埋設ボルト１と連結ボルト２とを
接続し一体とする。

螺合は六角形の膨出部９をスパナ等でグリップし強固に
締付け、フランジ３上のアスファルトシート１３を連結
ボルト２の７ランジ６で押圧する。

向い合った２枚のフランジ３，６は嵌合する勾配と突条
５と凹溝８を有するので、アスファルトシート１３は２
枚のフランジ３，６面間に添い圧縮挟着される。

埋設ボルト１と連結ボルト２の接続が終った後、アスフ
ァルトシート１３上に押えモルタル１５を打設し、連結
ボルト２のフランジ６部はこの中に埋設される。

設置する機器、装置はこの連結ボルト２の上方突出部１
６に固定して設置される。

上記実施例において、アスファルトシート１３は雌ねじ
端部において、ポンチ１４によって押切り孔を開けたが
、第６図のように、予め雌ねじ孔４に頭部が鋭利な刃１
７となったボルト１８を螺合し、アスファルトシート１
３に孔を開けることもできる。

このボルト１８は連結ボルト２の接続に先だち取外され
る。

なお、アスファルトシート１３の代りにシート防水等地
の防水材層を用いることができることは言うまでもない
。

また、実施例では、埋設ボルトの先端に雌ねじ孔を設け
たが、これを雄ねじとなし連結ボルトの先端に雌ねじ孔
を設けることもできる。

この考案は以上の通りであり、次の効果をもたらす。

■防水材は埋設ボルトと連結ボルトのフランジ間に押圧
されて挟着され、コンクリートスラブ上面部に連続して
広がり覆っているので、フランジ間に水が浸入して防水
材層下面に漏水することがなく、防水の信頼性が高い。

■埋設ボルトは漏水の懸念がないので、スラブ中に深く
埋設でき、連結ボルトと螺合して一体となっているので
碇止力が高い。

■合成樹脂等のシール材による防水処理が不要となり工
期、工数を低減できる。

またメンテナンスの費用も低減する。

なお、実施例のように、２枚の７ランジに勾配を設けた
り、突条や凹溝を設けるならば一層防水の信頼性を高め
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は実施例のアンカーボルトの防水装置の縦断面図
、第２図、第３図、第４図、第５図はこの防水装置の施
工を工程順に示す縦断面図、第６図はこの防水装置の施
工に際し防水材の孔開は工程の変形例を示す縦断面図で
ある。１・・・埋設ボルト、２・・・連結ボルト、３・・・フ
ランジ、４・・・雌ねじ孔、５・・・突条、６・・・フ
ランジ、１・・・雄ねじ部、８・・・凹溝、９・・・膨
出部、１０・・・コンクリ−トスラフ、１１・・・スラ
ブ筋、１２・・・均しモルタル、１３・・・アスファル
トシート、１４・・・ポンチ、１５・・・押えモルタル
、１６・・・突出部、１７・・・刃、１８・・・ボルト
。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

一端に雌ねじ孔を有しその端部外周にフランジが張り出
した雌ボルトと、一端部外周に７ランジが張出しこのフ
ランジ面より雄ねじ部が突出した雄ボルトとよりアンカ
ーボルトは構成され、雌・雄ボルトのいずれか一方を埋
設ボルト、他方を連結ボルトとなし、埋設ボルトをフラ
ンジ面を露出してコンクリートスラブに埋設し、このボ
ルトに連結ボルトを雌ねじ孔と雄ねじ部とを螺合して締
付は一体となし、かつ、２つのボルトのフランジ間で前
記コンクリートスラブ上部面に連続する防水材層を押圧
挟着してなることを特徴とするアンカーボルトの防水装
置。