JPH044093Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 波板を母屋材の上に当接して波板を母屋材に固
定する金具の防錆とシールとを兼ねた波板止め具
に関するものであります。

（従来技術） この種のものとして、例えば、実開昭50−
135868号公報に記載されているように、底部を封
緘膜で塞いだ空間部内に防錆及び接着を兼ねたシ
ール剤を充填してなるものが知られている。

（考案が解決せんとする問題点） このようなものは、パツキン、座金、キヤツプ
と単体の部品の数が多く施工が煩雑で作業性が悪
くその上にシール剤迄充填しなければならない欠
点がある。

（問題点を解決するための手段） 本考案は、上記欠点を解消せんとなされたもの
で、その要旨は、ゴム弾性を有する材料よりなる
頭部の中央部にネジ部材の一端部が埋設固着され
て垂下され、頭部の下面中央部に於いて埋設され
たネジ部材の基端部の外周部に沿つて先端部に向
かうに従つて小径となるテーパーを有する突部が
下方に延設され、上記頭部の外周縁が下方に延設
されて下方に突出する突条が設けられ、ネジ部材
にナツトが螺合されてなる波板止め具。

（実施例） 以下、本考案の実施例を図面に基づき説明す
る。

第１図は、本考案の波板止め具の一例を示す断
面図である。

図中、１は止め具であつて、ゴム弾性を有する
軟質塩化ビニル等の軟質の合成樹脂材料からなる
ほぼ円形の頭部１１のほぼ中央部に、ボルト等の
ネジ部材２の一端部が頭部１１内に埋設固着され
て垂下されている。

頭部１１の外周縁が下方に延設されて突条１２
が設けられ、頭部の中央部が、埋設されたネジ部
材２の基端部の外周部を包むように延設され、先
端部に向かうに従つて小径となるテーパーを有す
る突部１３が設けられている。

この止め具１を、母屋材４に当接された波板３
の山部設けた穴にネジ部材側から挿入して、波板
３の穴の周縁に上記止め具のテーパー部１３が係
止されるようにナツト２１をネジ部に螺合して波
板３を母屋材４に固定されている。

（作用） 波板の穴の周縁に、止め具のテーパーを有する
突部が係止されるようにナツトがネジ部に螺合さ
れているので、波板の穴の周縁と、止め具のテー
パー部とが密着され、又、止め具の頭部の突条の
一部が波板の山部で押圧され山部の長手方向に引
延ばされるので突条の他の部分も波板の山部の側
部に押圧される。

（効果） 本考案に於いては、ネジ部材にナツトが嵌合さ
れているだけであるから施工の作業性がよい。

又、波板の穴の周縁と、止め具のテーパーをゆ
うする突部とが密着されるのでシールされ、止め
具の頭部の突条の一部が波板の山部で押圧され山
部の長手方向に引延ばされ、突条の他の部分も波
板の山部の側部に押圧されるのでここでもシール
されて２重のシールがされることにより雨水の漏
れることがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の波板止め具の一例を示す断
面図である。 符号の説明、１……止め金具、１１……頭部、
１２……突条、１３……突部、２……ネジ部材、
３……波板、４……母屋材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ゴム弾性を有する材料よりなる頭部の中央部に
   ネジ部材の一端部が埋設固着されて垂下され、頭
   部の下面中央部に於いて埋設されたネジ部材の基
   端部の外周部に沿つて先端部に向かうに従つて小
   径となるテーパーを有する突部が下方に延設さ
   れ、上記頭部の外周縁が下方に延設されて下方に
   突出する突条が設けられ、ネジ部材にナツトが螺
   合されてなる波板止め具。