JPH06144726A - エレベーターのかご操作盤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 乗客用釦、各種機能の特定者用釦の変更に容
易に対応可能なエレベーターのかご操作盤を得る。 【構成】 かご(1)の副制御盤(26)を、人の指のタッチ
により動作する入力手段を装備し、画面が複数の機能モ
ードに切替え可能な多機能タッチコントロールパネル(2
7)により構成し機能モードごとに主制御盤(19)に接続可
能にする。そして、通常時は、行先階登録、戸開、戸閉
等の乗客操作機能を表示し、戸閉釦と特定階登録釦を同
時に４秒間押し続ける等の所定操作によりエレベーター
の各種機能用の特定者操作機能(29)を表示する。 【効果】 乗客用釦、エレベーターの各種機能の特定者
用釦の変更が容易にでき、また、エレベーターの各種機
能が増加しても大形化せず装着容易で、良好な操作性を
得る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、エレベーターかごに
設けられて運転、管理に使用されるエレベーターのかご
操作盤に関する。

【０００２】

【従来の技術】図７及び図８は、例えば特開平１−２６
７２７９号公報に示されたものに類似した従来のエレベ
ーターのかご操作盤を示す図で、図７はエレベーターの
かご内の透視図、図８は図７のかご操作盤の拡大図であ
る。図において、(1)はエレベーターのかご、(2)はかご
(1)の出入口を開閉するかごの戸、(3)はかご(1)の天井
に設けられた照明装置、(4)はかご(1)に設けられた操作
盤、(5)は操作盤(4)に設けられた非常呼び釦、(6)は操
作盤(4)に設けられた複数個の行先登録釦、(7)は操作盤
(4)に設けられた戸開釦、(8)は操作盤(4)に設けられた
戸閉釦、(9)は操作盤(4)に設けられ錠付の蓋(10)を有す
る多機能オプションモード収納箱で、調光釦(11)、エア
コン釦(12)、戸開放延長釦(13)、香りコントロール釦(1
4)、Ｂ．Ｇ．Ｍ釦(15)、手動切替釦(16)、及び運転モー
ド切替釦(17)が配置されている。

【０００３】従来のエレベーターのかご操作盤は上記の
ように構成され、一般乗客が操作する行先登録釦(6)、
戸開釦(7)、戸閉釦(8)等は操作盤(4)に直接に設けられ
て、操作された釦に応じてエレベーターが動作する。ま
た、調光釦(11)、エアコン釦(12)等は錠付の蓋(10)を有
する多機能オプションモード収納箱(9)内に設けられて
エレベーター装置の管理者等の特定者のみが操作できる
ようにし、一般乗客による誤用、悪戯が防止される。そ
して、調光釦(11)、エアコン釦(12)等の操作された釦に
応じてエレベーターの各種機能が付勢されるようになっ
ている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のエ
レベーターのかご操作盤は行先登録釦(6)等の一般乗客
が操作する釦、及びエアコン釦(12)等のエレベーターの
各種機能が付勢される釦、すなわち、特定者操作釦がそ
れぞれ固定的に操作盤(4)に設けられている。このた
め、一般乗客操作釦、エレベーターの各種機能が付勢さ
れる特定者操作釦の変更、追加に対応することが困難で
あり、また、エレベーターの各種機能の種類が増加する
とかご操作盤(4)が大型化して、かご(1)への装着が制約
され、また操作性が悪くなるという問題点があった。

【０００５】この発明は、かかる問題点を解消するため
になされたものであり、一般乗客操作釦類、及びエレベ
ーターの各種機能用の特定者操作釦類の変更、追加に容
易に対応可能であって、小形に構成できるエレベーター
のかご操作盤を得ることを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この発明に係るエレベー
ターのかご操作盤においては、エレベーターの主制御盤
を介して制御されて動作するかごに設けられ、人の指で
タッチすることにより動作する入力手段が装備されると
共に、画面が複数の機能モードに切替え可能に構成され
た多機能タッチコントロールパネルからなり複数の機能
モードごとに主制御盤に接続可能に構成され、その機能
モードによりエレベーターが制御される副制御盤が形成
される。

【０００７】

【作用】上記のように構成されたエレベーターのかご操
作盤では、通常時は副制御盤に人の指でタッチすること
により動作する入力手段による一般乗客操作機能が表示
される。また、変更、追加が可能であって人の指でタッ
チすることにより動作する入力手段によるエレベーター
の各種機能用の特定者操作機能が所定操作によって副制
御盤に表示される。

【０００８】

【実施例】図１〜図６は、この発明の一実施例を示す図
で、図１はエレベーターの概念的全体構成図、図２は図
１のエレベーターのかご内の斜視図、図３は図２のかご
の操作盤における通常時表示を示す図、図４は図２のか
ごの操作盤における特定者操作機能表示を示す図、図５
は図２のかごの操作盤における特定者操作機能の調光機
能表示を示す図、図６は図２のかごの操作盤における特
定者操作機能の香りコントロール機能表示を示す図であ
る。

【０００９】図において、(1)はエレベーターのかご、
(2)はかご(1)の出入口を開閉するかごの戸、(3)はかご
(1)の天井に設けられた照明装置、(18)は主制御盤(19)
によって制御される巻上機、(20)は巻上機(18)に巻掛ら
れて一端にかご(1)を、他端につり合おもり(21)をそれ
ぞれ吊持したエレベーターの主索、(22)はかご(1)に設
けられた香り発生装置、(23)はかご(1)に設けられたエ
アコン装置、(24)はかご(1)に設けられたＢ．Ｇ．Ｍ装
置、(25)はかご(1)に設けられてかごの戸(2)を駆動する
戸開閉装置である。

【００１０】(26)はかご(1)の袖壁に設けられて人の指
でタッチすることにより動作する入力手段が構成された
多機能タッチコントロールパネル(27)を有するた第１副
制御盤で、多機能タッチコントロールパネル(27)には通
常時に一般乗客操作機能(28)である非常呼び釦(5)、複
数個の行先登録釦(6)、戸開釦(7)、戸閉釦(8)が表示さ
れる。

【００１１】さらに、多機能タッチコントロールパネル
(27)には変更、追加が可能である複数のオプションモー
ド、すなわち、エレベーターの各種機能用の特定者操作
機能(29)であり、照明装置(3)に対応した調光コントロ
ールモード(11)、エアコン装置(23)に対応したエアコン
コントロールモード(12)、戸開閉装置(25)に対応した戸
開放延長コントロールモード(13)、香り発生装置(22)に
対応した香りコントロールモード(14)、Ｂ．Ｇ．Ｍ装置
(24)に対応したＢ．Ｇ．Ｍコントロールモード(15)、及
び主制御盤(19)に接続された運転モードコントロールモ
ード(17)が所定操作によって、例えば戸閉釦(8)と行先
登録釦(6)の特定釦を同時に４秒間押し続けることによ
って表示される。

【００１２】(30)は調光コントロールモード(11)が第１
副制御盤(26)の多機能タッチコントロールパネル(27)に
入力されたときに多機能タッチコントロールパネル(27)
に表示される調光コントロール事項で、(31)は調光コン
トロール事項のコントロール指示タッチ釦部である。(3
2)は香りコントロールモード(14)が第１副制御盤(26)の
多機能タッチコントロールパネル(27)に入力されたとき
に多機能タッチコントロールパネル(27)に表示される香
り発生装置(22)に対応した香りコントロール事項で、(3
3)は香りコントロール事項のコントロール指示タッチ釦
部である。(34)はかご(1)の奥寄りの壁に設けられた第
１副制御盤(26)と同様な第２副制御盤でかご(1)の奥寄
りに乗り込んだ乗客の便宜のために設けられている。

【００１３】上記のように構成されたエレベーターのか
ご操作盤においては、かご(1)に設けられて人の指でタ
ッチすることにより動作する入力手段が構成された多機
能タッチコントロールパネル(27)を有するた第１副制御
盤(26)、第２副制御盤(34)に通常時は図３に示すよう
に、多機能タッチコントロールパネル(27)に一般乗客操
作機能(28)である非常呼び釦(5)、複数個の行先登録釦
(6)、戸開釦(7)、戸閉釦(8)が表示される。そして、多
機能タッチコントロールパネル(27)の一般乗客操作機能
(28)に対応した釦を乗客が操作してエレベーターが運転
される。

【００１４】また、エレベーターの保守時等にあって
は、多機能タッチコントロールパネル(27)が戸閉釦(8)
と行先登録釦(6)の特定釦を同時に４秒間押し続けるこ
と等による所定の操作が行われるとと図４に示すよう
に、変更、追加が可能である複数のオプションモード、
すなわち、エレベーターの各種機能用の特定者操作機能
(29)が表示される。そして、所要の機能モードが操作さ
れると図５に示す照明装置(3)に対応した調光コントロ
ール事項(30)、香り発生装置(22)に対応した香りコント
ロール事項(32)等がそれぞれ表示される。これにより、
コントロール指示タッチ釦部(31)、(33)が操作されて所
要の機能モードのコントロールが行われる。

【００１５】このように、人の指でタッチすることによ
り動作する入力手段が構成された多機能タッチコントロ
ールパネル(27)を有する第１副制御盤(26)等からなるか
ご操作盤に通常時は図３に示すように、多機能タッチコ
ントロールパネル(27)に一般乗客操作機能(28)である釦
類が表示されて、多機能タッチコントロールパネル(27)
の一般乗客操作機能(28)に対応した釦を乗客が操作して
エレベーターが運転される。

【００１６】また、エレベーターの保守時等にあって
は、多機能タッチコントロールパネル(27)が所定操作さ
れると図４に示すように、変更、追加が可能である複数
のオプションモード、すなわち、エレベーターの各種機
能用の特定者操作機能(29)が表示されて、所要の機能モ
ードのコントロールが行われる。したがって、一般乗客
操作釦、エレベーターの各種機能が付勢される特定者操
作釦の変更、追加に容易に対応することができ、また、
エレベーターの各種機能の種類が増加しても小形のかご
操作盤により対応することが可能で、かごへ容易に装着
でき、また良好な操作性を得ることができる。

【００１７】また、多機能タッチコントロールパネル(2
7)に所要のオプションモード、すなわち、エレベーター
の各種機能用の特定者操作機能(29)を変更、追加するこ
とが容易に可能であり、特定者操作機能(29)の変更、追
加のために予備的に制御回路部品を付加しておくか、又
は主制御盤(19)等を改造すること等の費用、作業時間を
節減することができる。

【００１８】さらに、エレベーターの各種機能用の特定
者操作機能の変更、追加に容易に対応可能であるため、
納入後のエレベーターに顧客の要求に応えたエレベータ
ーの各種機能を容易に設けることができる。また、新し
く商品化された新規オプション機能を既設のエレベータ
ーにも容易に追加することが可能であり新設エレベータ
ーと同様に新規オプション機能による運転を行うことが
できる。

【００１９】

【発明の効果】この発明は、以上説明したようにエレベ
ーターの主制御盤を介して制御されて動作するかごに設
けられ、人の指でタッチすることにより動作する入力手
段が装備されると共に、画面が複数の機能モードに切替
え可能に構成された多機能タッチコントロールパネルか
らなり複数の機能モードごとに主制御盤に接続可能に構
成され、その機能モードによりエレベーターが制御され
る副制御盤を形成したものである。

【００２０】これによって、通常時は副制御盤に人の指
でタッチすることにより動作する入力手段による一般乗
客操作機能が表示される。また、変更、追加が可能であ
って人の指でタッチすることにより動作する入力手段に
よるエレベーターの各種機能用の特定者操作機能が所定
操作によって副制御盤に表示される。

【００２１】したがって、一般乗客操作釦、エレベータ
ーの各種機能が付勢される特定者操作釦の変更、追加を
容易化する効果がある。また、エレベーターの各種機能
の種類が増加しても小形のかご操作盤により対応するこ
とが可能で、かごへ容易に装着でき、また良好な操作性
を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施例１を示すエレベーターの概念
的全体構成図。

【図２】図１のエレベーターかご内の斜視図。

【図３】図２のかごの操作盤における通常時表示を示す
図。

【図４】図２のかごの操作盤における特定者操作機能表
示を示す図。

【図５】図２のかごの操作盤における特定者操作機能の
調光機能表示を示す図。

【図６】図２のかごの操作盤における特定者操作機能の
香りコントロール機能表示を示す図。

【図７】従来のエレベーターのかご操作盤を示すエレベ
ーターかご内の透視図。

【図８】図７のかご操作盤の拡大図。

【符号の説明】

１ かご １９ 主制御盤 ２６ 第１副制御盤 ２７ 多機能タッチコントロールパネル ２８ 一般乗客操作機能 ２９ 特定者操作機能 ３４ 第２副制御盤

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 エレベーターの主制御盤を介して制御さ
   れて動作するかごに設けられ、人の指でタッチすること
   により動作する入力手段が装備されると共に、画面が複
   数の機能モードに切替え可能に構成された多機能タッチ
   コントロールパネルからなり上記複数の機能モードごと
   に上記主制御盤に接続可能に構成され、上記機能モード
   により上記エレベーターが制御される副制御盤により形
   成されたエレベーターのかご操作盤。