JPH0614461U - 水平対向式エンジン - Google Patents
水平対向式エンジンInfo
- Publication number
- JPH0614461U JPH0614461U JP5898192U JP5898192U JPH0614461U JP H0614461 U JPH0614461 U JP H0614461U JP 5898192 U JP5898192 U JP 5898192U JP 5898192 U JP5898192 U JP 5898192U JP H0614461 U JPH0614461 U JP H0614461U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- collector chamber
- water
- damping material
- intake
- intake manifold
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 左右バンクのシリンダヘッドに結合される吸
気マニホールドとコレクタチャンバとを結合して、薄肉
化等により軽量化する場合の剛性,振動の発生を防止す
る。 【構成】 クランクケース2上部に冷却水通路4の水連
通部材5を水平に結合して、左右バンクのシリンダヘッ
ド3L,3R上部にコレクタチャンバ20を備えた吸気
マニホールド21L,21Rを結合し、水連通部材5の
上部のコレクタチャンバ領域にダンピング材25が収納
される収納壁23を立設し、このダンピング材25を圧
縮して水連通部材5とコレクタチャンバ20の間に挟み
込み、且つコレクタチャンバ20の中心と吸気マニホー
ルド分岐部の3箇所をボルト26により水連通部材5に
結合して、コレクタチャンバ20と吸気マニホールド2
1L,21Rの結合剛性等を強化し、且つ振動の発生を
規制する。
気マニホールドとコレクタチャンバとを結合して、薄肉
化等により軽量化する場合の剛性,振動の発生を防止す
る。 【構成】 クランクケース2上部に冷却水通路4の水連
通部材5を水平に結合して、左右バンクのシリンダヘッ
ド3L,3R上部にコレクタチャンバ20を備えた吸気
マニホールド21L,21Rを結合し、水連通部材5の
上部のコレクタチャンバ領域にダンピング材25が収納
される収納壁23を立設し、このダンピング材25を圧
縮して水連通部材5とコレクタチャンバ20の間に挟み
込み、且つコレクタチャンバ20の中心と吸気マニホー
ルド分岐部の3箇所をボルト26により水連通部材5に
結合して、コレクタチャンバ20と吸気マニホールド2
1L,21Rの結合剛性等を強化し、且つ振動の発生を
規制する。
Description
【0001】
本考案は、車両用の水平対向式エンジンに関し、詳しくは、左右バンクのシリ ンダヘッド上部に結合されるコレクタチャンバと左右の吸気マニホールドの支持 構造に関する。
【0002】
この種の水平対向式エンジンとして、クランクケースの左右バンクのシリンダ ヘッドの上方に各気筒の吸気ポートを設ける。また、左右の吸気マニホールドを コレクタチャンバを介して一体結合し、この吸気マニホールドを左右のシリンダ ヘッドの上部に橋渡しして、各気筒の吸気ポートと連通するように結合した構造 が、既に本件出願人により提案されている。この場合にこの吸気マニホールドは 左右バンクを結合する大物の構造材として活用され、スロットル弁のみならず、 各種のソレノイドバルブ、点火コイル、燃料パイプ等が艤装されている。
【0003】 ところでエンジンを軽量化するには、必然的に上記吸気マニホールド、コレク タチャンバの構造材も薄肉化、板金化、樹脂化等により軽量化することが必要に なる。すると吸気マニホールド、コレクタチャンバは、軽量化により剛性が低下 し、且つ振動、吸気脈動、機械的ノイズを生じ易くなる。従って、吸気マニホー ルドとコレクタチャンバを軽量化するには、これらの剛性低下や振動の悪化を生 じないように支持することが要求される。
【0004】 従来、上記水平対向式エンジンに関しては、例えば実開昭64−58722号 公報の先行技術がある。各気筒毎の複数の吸気管が分岐する部分にチャンバを連 設し、吸気管とチャンバとの連通部に、吸入管長を可変するように開閉バルブを 設けることが示されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】 ところで、上記先行技術のものにあっては、複数の吸気管が分岐する部分にチ ャンバを連設しただけの構造であるから、これらを軽量化した場合の剛性や振動 等の問題を解決することはできない。
【0006】 本考案は、この点に鑑みてなされたもので、左右バンクのシリンダヘッドに結 合される吸気マニホールド、コレクタチャンバを、薄肉化等により軽量化する場 合の剛性や振動の悪化を防止することを目的とする。
【0007】
上記目的を達成するため、本考案は、クランクケース上部に冷却水通路の水連 通部材が水平に結合され、左右バンクのシリンダヘッド上部にコレクタチャンバ を備えた吸気マニホールドが結合される水平対向式エンジンにおいて、水連通部 材の上部のコレクタチャンバ領域にダンピング材が収納される収納壁を立設し、 このダンピング材を圧縮して水連通部材とコレクタチャンバの間に挟み込み、且 つコレクタチャンバの所定の箇所をボルトにより水連通部材に結合するものであ る。
【0008】
上記構成に基づき、左右バンクのシリンダヘッド上部に結合されるコレクタチ ャンバと吸気マニホールドが、コレクタチャンバの部分でダンピング材を介して クランクケース上部の水連通部材にボルト結合されることで、これらのコレクタ チャンバ、吸気マニホールドが薄肉化等により軽量化されても高い結合剛性を得 るようになる。またこのような結合構造とダンピング材により、コレクタチャン バ自体の振動、コレクタチャンバと水連通部材の膜振動が共に低減されるように なる。
【0009】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。図1と図2において、本考 案の第1の実施例について説明する。符号1は水平対向式エンジンのエンジン本 体であり、クランクケース2の左右にシリンダヘッド3L,3Rが水平に結合さ れ、クランクケース2の上部に冷却水通路4を有する水連通部材5が、シリンダ 周囲のウオータジャケット2aと連通するようにボルト6により締結して水平に 装着され、クランクケース2の下部にオイルパン7が取付けられている。クラン クケース2の内部の中心にはクランク軸8が配置され、このクランク軸8がコン ロッド9を介してシリンダ10のピストン11に連結される。左右バンクL,R のシリンダヘッド3L,3Rには燃焼室12が設けられ、この燃焼室12の吸気 ポート13が上方に設けられ、排気ポート14が下方に設けら、各ポートの吸、 排気弁15,16が動弁機構17により開閉するようになっている。
【0010】 またスロットルボデーと連結される略方形立方体のコレクタチャンバ20を有 し、このコレクタチャンバ20の左右に逆U字形に屈曲する吸気マニホールド2 1L,21Rが、例えば2本づつ一体的に連結される。そしてこれらの吸気マニ ホールド21L,21Rの端部をそれぞれ左右のシリンダヘッド3L,3Rの上 に載置し、且つボルト22で締結することにより、コレクタチャンバ20と左右 の吸気マニホールド21L,21Rがシリンダヘッド3L,3Rの上部に橋渡し して、吸気ポート13と連通するように搭載される。ここでこれらのコレクタチ ャンバ20、吸気マニホールド21L,21Rは、エンジンの軽量化に伴い、薄 肉化等により軽量化されている。
【0011】 上記構成において図2のように、水連通部材5がコレクタチャンバ20の略中 心下部を斜めに横切るように配置されている。そこで水連通部材5の上面におい て、コレクタチャンバ20の占有面積より少し大き目の領域に収納壁23が、平 面視平行四辺形の形状で立設される。この収納壁23の左右の2辺は、吸気マニ ホールド21L,21Rと略同一の高さであり、この2辺において吸気マニホー ルド21L,21Rが前後に分岐する箇所に支柱23a,23bがそれぞれ設け られる。そして水連通部材5の支柱23a,23bからボルト締めする箇所に補 強用のリブ24が設けられ、吸気マニホールド側の支柱23a,23bと一致す る箇所の上下方向にボルトボス20a,20bが形成される。またコレクタチャ ンバ20の中心の上下方向にはボルトボス20cが形成され、このボルトボス2 0cの下の水連通部材5には冷却通路4からの支柱23cが設けられる。
【0012】 これにより上記吸気マニホールド21L,21Rの取付けの際に、先ず水連通 部材5の収納壁23の内部にダンピング材25を収納し、このダンピング材25 の上にコレクタチャンバ20を載置し、その中心と周囲の3箇所の支柱23a〜 23cとボルトボス20a〜20cの部分をボルト26で締付ける。そして水連 通部材5とコレクタチャンバ20との間にダンピング材25を所定の圧縮応力を 保った状態で挟み込み、且つコレクタチャンバ20の部分を水連通部材5に結合 して支持するように構成される。
【0013】 上記構成によりエンジン運転時には、コレクタチャンバ20から吸気マニホー ルド21L,21Rを介してシリンダヘッド3L,3Rの各気筒に吸気される。 一方、吸気マニホールド21L,21Rの端部はシリンダヘッド3L,3Rにボ ルト22により結合され、更にコレクタチャンバ20の中心部と吸気マニホール ド21L,21Rの分岐部も、3箇所のボルト26により水連通部材5に結合さ れて複合構造に構成されている。そのためエンジンの軽量化に伴いコレクタチャ ンバ20と吸気マニホールド21L,21Rが薄肉化等により軽量化される場合 でも、これらのコレクタチャンバ20と吸気マニホールド21L,21Rは高い 曲げ剛性と結合剛性でエンジン本体側に結合支持される。
【0014】 またエンジン運転時の振動モードとしては、コレクタチャンバ20自体の上下 振動と、コレクタチャンバ20と水連通部材5の表面の膜振動がある。ここでコ レクタチャンバ20が上述のように高い剛性で結合されることで、コレクタチャ ンバ20自体の振動は効果的に規制される。またコレクタチャンバ20と水連通 部材5の膜振動は、コレクタチャンバ20中心のボルトボス20c、支柱23c 及びボルト26の結合により規制され、更に圧縮応力を受けているダンピング材 25が密着して吸収緩和されるのであり、こうしてその振動が低減する。
【0015】 図3において、本考案の第2の実施例について説明すると、この実施例では更 にダンピング材25の内部にウエイト30が封入される。尚、これ以外は第1の 実施例と同一に構成されており、同一部分には同一の符号を付して説明を省略す る。そこでこの実施例では、コレクタチャンバ20の部分が振動する際に、ダン ピング材25とウエイト30がダイナミックダンパとして作用し、その振動が更 に低減される。
【0016】 図4において、本考案の第3の実施例について説明すると、この実施例ではダ ンピング材25の内部の広い領域にウエイト31が封入され、コレクタチャンバ 20の中心のボルト26がウエイト31に締結される。そこでこの場合のダンピ ング材25とウエイト31は、コレクタチャンバ20の膜振動に対してダイナミ ックダンパとして作用する。
【0017】 図5において、本考案の第4の実施例について説明すると、この実施例では吸 気マニホールド21L,21Rとシリンダヘッド3L,3Rの接合部、コレクタ チャンバ20を結合するボルト26にゴムブッシュ32が挿入される。そこでコ レクタチャンバ20と吸気マニホールド21L,21Rは、ゴムインシュレータ 33によりフルフロート支持され、騒音が有効に低減される。
【0018】 以上、本考案の実施例について説明したが、これのみに限定されない。
【0019】
以上説明したように、本考案によれば、水平対向式エンジンにおいてコレクタ チャンバを備えた吸気マニホールドが、コレクタチャンバの部分で水連通部材に 結合されて高い結合等の剛性を得るように構成されるので、これらの薄肉化、板 金化、樹脂化等により剛性低下しても充分な結合強度を確保することができ、こ れらの軽量化が実質的に可能になり、材料や加工の自由度が増す。またこのよう な結合構造とダンピング材によりコレクタチャンバ、水連通部材の振動が規制さ れるので、上述のようにコレクタチャンバと吸気マニホールドを軽量化する際の 振動の問題も解消される。
【0020】 クランクケース上部の水連通部材を利用してコレクタチャンバが結合されるの で、構造が簡単になる。コレクタチャンバの中心と吸気マニホールド分岐部の3 箇所のボルトにより、効果的に結合すると共に振動防止することができる。水連 通部材もダンピング材の収納壁、リブにより剛性が増して軽量化できる。
【0021】 ダンピング材にウエイトを封入した実施例では、ダイナミックダンパの機能も 有することができる。またコレクタチャンバと吸気マニホールドをフルフロート で支持する実施例では、騒音等が一層低減する。
【図1】本考案に係る水平対向式エンジンの第1の実施
例を示す断面図である。
例を示す断面図である。
【図2】同実施例の水平断面図である。
【図3】本考案の第2の実施例を示す断面図である。
【図4】本考案の第3の実施例を示す断面図である。
【図5】本考案の第4の実施例を示す断面図である。
2 クランクケース 3L,3R シリンダヘッド 4 冷却水通路 5 水連通部材 20 コレクタチャンバ 21L,21R 吸気マニホールド 23 収納壁 25 ダンピング材 26 ボルト
Claims (3)
- 【請求項1】 クランクケース上部に冷却水通路の水連
通部材が水平に結合され、左右バンクのシリンダヘッド
上部にコレクタチャンバを備えた吸気マニホールドが結
合される水平対向式エンジンにおいて、水連通部材の上
部のコレクタチャンバ領域にダンピング材が収納される
収納壁を立設し、このダンピング材を圧縮して水連通部
材とコレクタチャンバの間に挟み込み、且つコレクタチ
ャンバの所定の箇所をボルトにより水連通部材に結合す
ることを特徴とする水平対向式エンジン。 - 【請求項2】 上記コレクタチャンバはその中心と吸気
マニホールドの分岐部の上下方向にボルトボスが形成さ
れ、水連通部材の収納壁のボルトボスと一致する箇所に
それぞれ支柱が設けられ、これらのボルトボスと支柱を
3箇所でボルトにより結合されることを特徴とする請求
項1記載の水平対向式エンジン。 - 【請求項3】 上記ダンピング材は内部にウエイトが封
入されることを特徴とする請求項1記載の水平対向式エ
ンジン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5898192U JPH0614461U (ja) | 1992-07-30 | 1992-07-30 | 水平対向式エンジン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5898192U JPH0614461U (ja) | 1992-07-30 | 1992-07-30 | 水平対向式エンジン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0614461U true JPH0614461U (ja) | 1994-02-25 |
Family
ID=13100039
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5898192U Pending JPH0614461U (ja) | 1992-07-30 | 1992-07-30 | 水平対向式エンジン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0614461U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5498691U (ja) * | 1977-12-24 | 1979-07-12 | ||
JP2019127913A (ja) * | 2018-01-25 | 2019-08-01 | トヨタ自動車株式会社 | 車両の内燃機関 |
-
1992
- 1992-07-30 JP JP5898192U patent/JPH0614461U/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5498691U (ja) * | 1977-12-24 | 1979-07-12 | ||
JP2019127913A (ja) * | 2018-01-25 | 2019-08-01 | トヨタ自動車株式会社 | 車両の内燃機関 |
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