JPH06144346A - 船体構造 - Google Patents

船体構造

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JPH06144346A
JPH06144346A JP30399492A JP30399492A JPH06144346A JP H06144346 A JPH06144346 A JP H06144346A JP 30399492 A JP30399492 A JP 30399492A JP 30399492 A JP30399492 A JP 30399492A JP H06144346 A JPH06144346 A JP H06144346A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ladder
cockpit
hull
frame member
ship
Prior art date
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Pending
Application number
JP30399492A
Other languages
English (en)
Inventor
Noboru Kobayashi
▲昇▼ 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP30399492A priority Critical patent/JPH06144346A/ja
Publication of JPH06144346A publication Critical patent/JPH06144346A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 船体に大きな横揺れを生じさせることなく乗
下船することができるようにする。 【構成】 船体1の中央部にコックピット2が形成さ
れ、この前側には船体幅方向中央部にコックピット2へ
の乗下船用のラダー9が取出し、収納可能に取付けられ
た第1通路手段3が形成され、コックピット2の後側に
は運転席4が形成されてその後側には運転者用の乗下船
用の第2通路手段5が形成され、運転席4の下側に推進
機が配置され、上記ラダー9は一端部が船首部によって
保持された状態で他端部が接地するように、接地状態か
らデッキ上への収納状態に切換可能に構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コックピットに遊覧
客などを乗せて水面を滑走する船の船体構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】最近、ジェット推進艇であって水面を滑
走して種々の運動を行なうものが広く用いられるように
なっている。このジェット推進艇は艇体底部に形成した
流路内で回転するプロペラにより、船底から水を吸引し
て流路後端部のノズルを通して船尾から後方に噴射する
ようにし、このノズルが垂直軸回りに揺動することによ
り、艇体の推進および旋回を行なわせて水面を滑走させ
るようにしている。そして船体中央部にコックピットを
形成してそこに遊覧客などを乗せるようにし、沖合で停
泊して水泳の基地として利用することも行なわれてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記ジェット推進艇に
おいては、船体の側部など周囲すべてから乗下船が可能
な構造であるために、遊覧客や操縦者が乗下船する際
に、船体周縁部の種々の部分をステップとして利用する
ことになり、このため乗下船が行なわれる際には船体が
大きく横揺れすることがしばしば生じていた。また操縦
者の乗下船が遊覧客に邪魔になるという問題もあった。
【0004】また一般に、岸壁などにはジェット推進艇
用の乗下船設備が少ないために、乗下船する際には岸壁
と船体との間に渡り板を掛け渡して乗下船用通路として
いるが、このための渡り板が必要であり、またその掛け
渡し作業も煩雑であり、また船の大きさや水位の変動に
より渡り板が船体より外れてしまうなどの問題がある。
またジェット推進艇は砂浜に艇体を乗り上げることはで
きるが、その場合にも上記同様に乗下船には不便であ
る。
【0005】この発明は、このような従来の課題の解決
のためになされたものであり、船体に大きな横揺れを生
じさせることなく乗下船することができ、また岸壁や乗
下船設備のない砂浜などでも容易に乗下船することがで
きる船の船体構造を提供することを目的とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、船体の中央
部にコックピットが形成され、このコックピットの前側
には船体幅方向中央部にコックピットへの乗下船用の第
1通路手段が形成され、コックピットの後側には運転席
が形成されてその後側には運転者の乗下船用の第2通路
手段が形成されているものである。
【0007】上記運転席の下側には、ジェット推進機お
よびこのジェット推進艇を駆動するエンジンが配置され
た構成とすることが好ましい。また上記第1通路手段に
は、乗下船用のラダーが取出し、収納可能に取付けられ
ている構成とすることが好ましい。さらに上記ラダー
は、一端部が船首部によって保持された状態で他端部が
接地するように、接地状態からデッキ上への収納状態に
切換可能に構成されていることが好ましい。また船首デ
ッキ上には前後方向の通路が凹入して形成され、この通
路内にラダーが挿入されるように構成することが好まし
い。
【0008】上記ラダーは基端部側の第1の枠部材と先
端部側の第2の枠部材とが連結部で連結されてなり、こ
の連結部において第1の枠部材と第2の枠部材とを互い
に回転可能に構成してもよく、さらに上記ラダーの平面
形状に対応する形状の溝が船首デッキ上に形成され、収
納状態では上記ラダーが平面状に溝中に嵌入され、張出
し状態では第1の枠部材が船首端に支持され、第2の枠
部材が下方に延びてその先端部が接地するように構成し
てもよい。
【0009】
【作用】上記構成では、第1通路手段は船幅方向中央部
に形成されているために、乗下船の際に船体が横揺れす
るおそれがなく、安全に乗下船することができる。また
運転者は第2通路手段を通って乗下船するようにしてお
り、この第2通路手段も船幅方向中央部に形成されてい
るために、この乗下船の際に船体が横揺れするおそれが
なく、しかもコックピットへは船首部から、運転席へは
コックピット中を通らずに船尾部からそれぞれ乗下船が
可能である。
【0010】また船体の船首部に設置されたラダーが簡
単な操作で出し入れすることができるように保持されて
いるために、船体を砂浜に乗り上げさせるなどして乗下
船設備のない砂浜などからの乗下船を容易に行なうこと
ができる。またラダーを収納する部分を凹入して全体的
に平面状になるようにすることにより、船体の外観を損
なうことなくラダーを容易に収納することができる。さ
らにラダー自体を折れ曲がり可能にすることにより収納
状態を平面状にし、使用状態を折れ曲がり状態にするこ
ともでき、したがって乗下船設備のない砂浜などにおい
ても船体の船首部に設置されたラダーを前方へ展開させ
ることにより、乗下船を容易に行なうことができる。
【0011】
【実施例】図1〜図5において、船底板を構成する船体
部材12と上部デッキを構成するデッキ部材11とがそ
れぞれFRPで一体に構成され、それらが周縁部で互い
に接合されてそれらの間に実質上密閉された空間が形成
されて船体1が構成されている。船体1の中央部にはコ
ックピット2が形成され、このコックピット2の前側に
は前部デッキ13が形成され、その船体幅方向中央部に
コックピット2への乗下船用の第1通路手段3が形成さ
れ、その両側には物入れが設けられ、前部デッキ13上
には物入れハッチ131が設けられている。またコック
ピット2の後側には幅方向中央部に操作ハンドル7およ
び運転席4が形成されてその後側には運転者の乗下船用
の第2通路手段5が形成されている。この運転席4はエ
ンジンルーム用のハッチカバーによって形成され、その
下側にはエンジン60が配置され、このエンジン60に
よって駆動されるジェット推進機6がその後側に配置さ
れている。そしてこのジェット推進機6によって船底開
口部から水を吸引し、船尾端のノズル61から後方に水
を噴射させ、このノズル61が図示しない垂直軸回りに
揺動することにより、船体1の推進および旋回を行なわ
せて水面を滑走させるようにしている。
【0012】上記コックピット2中には、複数人の遊覧
客が乗船できるようにシート21が設置され、その前側
中央部には通路22が形成されている。また上記第1通
路手段3には、乗下船用のラダー9が取出し、収納可能
に取付けられている。すなわち、前部デッキ13の中央
部が凹入されて通路30が形成され、この通路30にラ
ダー9が配置され、このラダー9の前端部は船首張出し
部10に設けられた保持部材14によって水平な軸回り
に回転可能に保持されている。そしてラダー9の収納状
態では、ラダー9は通路30中に嵌入されて外部からは
目立たないようにしており、船体1の外観を損ねないよ
うにしている。
【0013】図6および図7に示すように、ラダー9は
パイプ材がU字形に曲げられてなる第1の枠部材92と
第2の枠部材93とが連結部94で互いに連結されてな
り、第1の枠部材92の端部は保持部材14によって水
平軸921回りに回転可能に保持され、第2の枠部材9
3には一対の踏み部95が形成されている。踏み部95
は図8に示すように、パイプ951とその両端部に取付
けられた継手部材952とこれらに外嵌されたゴム製の
スリーブ953とからなり、その両端部を第2の枠部材
93の内側に突合わせた状態で、ねじ954で締め付け
ることにより固定されている。この構成により踏み部9
5に滑り止めが施されている。また連結部94は、図9
に示すように第1の枠部材92の端部に第1継手部材9
41が嵌入されて取付けられ、第2の枠部材93の端部
には第2継手部材942が嵌入されて取付けられ、第1
継手部材941の先端の平板状の突出部946が第2継
手部材942の凹部945に嵌入されてピン943が貫
通することによりピン943回りに両者が相対的に回転
可能に構成されている。
【0014】一方、上記ラダー9の平面形状に対応する
形状の溝18が船首デッキ上に形成され、この溝18中
の一方の端部には受け部材15がねじ16により取付け
られ、上記ラダー9が平面状にこの溝18中に嵌入され
て第1部材92は保持部材14によって保持され、第2
部材93は上記受け部材15によって係止された状態で
収納されている。また溝18の船首側の半分の領域を覆
うカバー96がねじ17によって着脱可能に取付けら
れ、これによってラダー9の収納時に保持部材14を覆
うようにしている。
【0015】上記構成において、ラダー9を第1通路手
段3に載置した状態にしておき、運転席4上の人は操作
ハンドル7を握ってエンジン5を駆動させ、ジェット推
進機により船底の開口部から水を吸引し、船尾のノズル
61を通して船尾後方に水を噴射させることにより、船
体1を推進、旋回させる。
【0016】またラダー9はその収納状態では図6に示
すように全体的に溝18中に嵌入され、カバー96も取
付けられて船首デッキが平滑な外表面を形成している。
この状態からラダー9を使用する際には、カバー96を
取外した後、凹部19の部分で第2の枠部材93を手で
つかみ、図10に示すように起こす(反時計方向に回転
させる)。これによって、ラダー9は連結部94の部分
でピン943回りに回転して折れ曲がり、第1の枠部材
92は船体1の船首端に支持され、第2の枠部材93は
下方に延びてその先端部が砂浜91上に接地し、使用状
態になる。すなわち、収納時には平面状となって船首デ
ッキ13上に収納され、張出し時には船首端と干渉しな
いように連結部94の位置で折れ曲がり、砂浜91に接
地することになる。しかも船首デッキと接地部との間に
多少の高さの変化があっても連結部94での折れ曲がり
の程度が変化することにより対応することができる。ま
た保持部材14は船首端より内側位置に配置されている
ために、桟橋や岸壁に船体を当てた場合でも、ラダー9
を損傷させることはない。
【0017】そして乗下船を行なう際には、図2に示す
ように船体1を砂浜91上に乗り上げ、ラダー9を水平
軸回りに回転させて、仮想線に示すように先端部を砂浜
91上に接地させる。したがって、砂浜91上からラダ
ー9および第1通路手段3を通ってコックピット2中に
乗船し、あるいは逆にコックピット2から砂浜91上に
下船することができる。そして、第1通路手段3は船幅
方向中央部に形成されているために、この乗下船の際に
船体1が横揺れするおそれがなく、安全に乗下船するこ
とができる。また運転者は第2通路手段5を通って乗下
船するが、この第2通路手段5も船幅方向中央部に形成
されているために、この乗下船の際に船体1が横揺れす
るおそれがなく、しかも運転者はコックピット2中を通
らずに乗下船が可能である。
【0018】このようにコックピット2への乗下船は船
首部の第1通路手段3を通って行ない、運転席4への乗
下船は船尾部の第2通路手段5を通って行なうようにし
ているために、遊覧客および運転者は互いに邪魔になる
ことがなく自由に乗下船ができる。また推進機6および
エンジン60は船尾の運転席4の下側に配置しているた
めに、コックピット2を船体1の中央部に大きく確保す
ることができる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、船首部の第1通路手段は船幅方向中央部に形成され
ているために、この乗下船の際に船体が横揺れするおそ
れがなく、安全に乗下船することができる。また運転者
は船尾部の第2通路手段を通って乗下船するようにして
おり、この第2通路手段も船幅方向中央部に形成されて
いるために、この乗下船の際に船体が横揺れするおそれ
がなく、しかもコックピットへは船首部から、運転席へ
はコックピット中を通らずに船尾部からそれぞれ乗下船
が可能である。
【0020】また船体の船首部に設置されたラダーが簡
単な操作で出し入れすることができるように保持されて
いるために、船体を砂浜に乗り上げさせるなどして乗下
船設備のない砂浜などからの乗下船を容易に行なうこと
ができる。またラダーを収納する部分を凹入して船首デ
ッキを全体的に平面状になるようにすることにより、船
体の外観を損なうことがない。さらにラダー自体を折れ
曲がり可能にすることにより収納状態を平面状にし、使
用状態を折れ曲がり状態にすることもできる。なお、こ
の発明の装置は砂浜以外の岸壁における乗下船にも利用
できることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す船体の平面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】図1のA−A線断面図である。
【図4】図1のB−B線断面図である。
【図5】図1のC−C線断面図である。
【図6】第1通路手段の拡大斜視図である。
【図7】図6の分解斜視図である。
【図8】ラダーの踏み部取付け部の断面図である。
【図9】ラダーの連結部の断面図である。
【図10】ラダーの作用説明図である。
【符号の説明】
1 船体 2 コックピット 3 第1通路手段 4 運転席 5 第2通路手段 6 ジェット推進機 7 操作ハンドル 9 ラダー 14 保持部材 21 座席シート 60 エンジン 94 連結部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船体の中央部にコックピットが形成さ
    れ、このコックピットの前側には船体幅方向中央部にコ
    ックピットへの乗下船用の第1通路手段が形成され、コ
    ックピットの後側には運転席が形成されてその後側には
    運転者の乗下船用の第2通路手段が形成されていること
    を特徴とする船体構造。
  2. 【請求項2】 上記運転席の下側には、ジェット推進機
    およびこのジェット推進艇を駆動するエンジンが配置さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の船体構造。
  3. 【請求項3】 上記第1通路手段には、乗下船用のラダ
    ーが取出し、収納可能に取付けられていることを特徴と
    する請求項1記載の船体構造。
  4. 【請求項4】 上記ラダーは、一端部が船首部によって
    保持された状態で他端部が接地するように、接地状態か
    らデッキ上への収納状態に切換可能に構成されているこ
    とを特徴とする請求項3記載の船体構造。
  5. 【請求項5】 船首デッキ上には前後方向の通路が凹入
    して形成され、この通路内にラダーが挿入されるように
    構成されていることを特徴とする請求項4記載の船体構
    造。
  6. 【請求項6】 上記ラダーは基端部側の第1の枠部材と
    先端部側の第2の枠部材とが連結部で連結されてなり、
    この連結部において第1の枠部材と第2の枠部材とが互
    いに回転可能に構成されていることを特徴とする請求項
    5記載の船体構造。
  7. 【請求項7】 上記ラダーの平面形状に対応する形状の
    溝が船首デッキ上に形成され、収納状態では上記ラダー
    が平面状に溝中に嵌入され、張出し状態では第1の枠部
    材が船首端に支持され、第2の枠部材が下方に延びてそ
    の先端部が接地するように構成されていることを特徴と
    する請求項6記載の船体構造。
JP30399492A 1992-11-13 1992-11-13 船体構造 Pending JPH06144346A (ja)

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JP30399492A JPH06144346A (ja) 1992-11-13 1992-11-13 船体構造

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