JPH06144351A - 小型船舶の船体構造 - Google Patents

小型船舶の船体構造

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Publication number
JPH06144351A
JPH06144351A JP5052586A JP5258693A JPH06144351A JP H06144351 A JPH06144351 A JP H06144351A JP 5052586 A JP5052586 A JP 5052586A JP 5258693 A JP5258693 A JP 5258693A JP H06144351 A JPH06144351 A JP H06144351A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cockpit
steering
driver
seat
bulwark
Prior art date
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Pending
Application number
JP5052586A
Other languages
English (en)
Inventor
Noboru Kobayashi
▲昇▼ 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP5052586A priority Critical patent/JPH06144351A/ja
Publication of JPH06144351A publication Critical patent/JPH06144351A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コックピットに上部構造物を設けることな
く、運転者が良好な前方視界を確保することができ、し
かも嵩ばらずに運搬や保管に便利なようにする。 【構成】 船首デッキ18およびブルワーク14によっ
て囲まれる領域に上部構造のないコックピットが形成さ
れてなる船体において、このコックピット内には先端部
にステアリングハンドル4が設けられたステアリングポ
ール41の基端部が水平な軸43回りに回転可能に取付
けられ、このステアリングポール41は船尾方向に延び
て上記ブルワーク14の上端部より低い位置で収納さ
れ、ハンドル操作時には上記ステアリングハンドル4が
ブルワーク14の上端部より高い位置まで上昇可能に構
成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、船首デッキおよび手
摺り、ガンネル等の舷側部材からなるブルワークによっ
て囲まれる領域にブルワークより上方に突出する上部構
造が設けられていないコックピットが形成されてなる船
体、いわゆるオープンボートに最適な操舵部の船体構造
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、釣り舟などとして用いられる小型
船舶であって、船首デッキおよび手摺り、ガンネル等の
舷側部材からなるブルワークによって囲まれる領域にキ
ャビンなどの上部構造を有しないコックピットが形成さ
れてなる船体、いわゆるオープンボートが知られてい
る。このオープンボートにおいては、船体後部にエンジ
ンや燃料タンクが設置され、またコックピットの後部に
運転者用座席が形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の小型船舶で
は、航走中に波の影響を受けてトリムが変化しやすく、
あるいは低速航走状態から滑走状態に移る際に大きなト
リムが生じやすく、このため後部の運転者用座席の運転
者にとって良好な前方視界が確保されにくいという問題
がある。この問題を解決するために、運転者用座席を高
い位置に設置することが考えられるが、このようにする
と船体に上部構造物を設けることになって船体の重心が
上昇することになり、また船体の嵩が増大することにな
って積み重ねができず、陸上の運搬や保管の際に不便で
あるという問題がある。
【0004】この発明は、このような従来の欠点を解消
するためになされたものであり、運転者が良好な前方視
界を確保することができ、しかも嵩ばらずに運搬や保管
に便利な小型船舶の船体構造を提供することを目的とす
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、船首デッキ
および手摺り、ガンネル等の舷側部材からなるブルワー
クによって囲まれる領域にコックピットが形成されてな
る船体において、このコックピット内には先端部にステ
アリングハンドルが設けられたステアリングポールの基
端部が水平な軸回りに回転可能に取付けられ、このステ
アリングポールは船尾方向に延びて上記ブルワークの上
端部より低い位置で収納され、ハンドル操作時には上記
ステアリングハンドルがブルワークの上端部より高い位
置まで上昇可能に構成されているものである。なお、上
記ガンネル等の舷側部材からなるブルワークによって囲
まれる領域とは、トランサム側のブルワークは設けずに
後方に開放した態様をも含む概念である。
【0006】上記ステアリングハンドルの後側にはコッ
クピットの床より上方に突出した運転者用座席が形成さ
れ、この運転者用座席の下側に推進機、エンジンまたは
物入れ室が配置された構成とすることが好ましい。さら
に上記ステアリングハンドルの後側にはコックピットの
床より上方に突出した運転者用座席が形成され、ステア
リングポールの両側部には側部シートが形成され、ステ
アリングポールの下降姿勢でその上側がカバーによって
覆われた状態で、上記運転者用座席と側部シートとカバ
ーとによりコックピット内に単一の平面が形成されるよ
うに構成してもよい。
【0007】
【作用】上記構成では、ステアリングポールが枢軸回り
に揺動することによって、ステアリングハンドルは自由
に高さを変更することができるために、人は前方視界の
程度に応じて運転者用座席に腰掛けて運転することがで
き、あるいは必要に応じて立上って運転することもでき
る。このようにステアリングハンドルはその高さが自由
に調整できるために、前方視界を常に良好に保つことが
できる。またステアリングハンドルの不使用時には、下
降状態にしておけば、手摺り、ガンネル等の舷側部材か
らなるブルワークより上方には突出しないために、船体
は嵩ばることはなく積み重ねて運搬や保管をすることが
でき、また船体の重心が高くなることもない。
【0008】また上記ステアリングハンドルの後側にコ
ックピットの床より上方に突出した運転者用座席が形成
され、この運転者用座席の下側に推進機、エンジンまた
は物入れ室が配置された構成とすると、船内空間を有効
に利用することができる。さらに上記ステアリングハン
ドルの後側にはコックピットの床より上方に突出した運
転者用座席が形成され、ステアリングポールの両側部に
は側部シートが形成され、ステアリングポールの下降姿
勢でその上側がカバーによって覆われた状態で、上記運
転者用座席と側部シートとカバーとによりコックピット
内に単一の平面が形成されるように構成すると、コック
ピット内のスペースを有効に利用することができる。
【0009】
【実施例】図1および図2において、船体1は船体部材
11とデッキ部材12とがそれらの周縁部で接合されて
構成され、船体1の中央部にはコックピットが形成され
てその床板13の両側部は立上ってブルワーク14が形
成され、前側には船首デッキ18が形成されている。す
なわち、船首デッキ18とブルワーク14とによって囲
まれる領域にコックピットが形成されている。またコッ
クピットの床板13の後側も立上ってその船幅方向中央
部に運転者用座席15が形成され、この運転者用座席1
5の後側には水中からの再乗船のためのステップ16が
形成されている。この運転者用座席15およびステップ
16の下側の空間にはエンジンルーム20が形成され、
ここにエンジン2およびジェット推進機3が配置されて
いる。このジェット推進機3は内部に流路が形成された
本体とエンジン2からの回転力がインペラー軸21を介
して伝達されることによって流路中で回転するインペラ
ーと、船底に開口した水導入口から吸引された水を船尾
後方に噴射させる水噴射口31とを備え、この水噴射口
31が水平面内で揺動して水を所定方向に噴射させるこ
とにより、推進力および旋回力を発生させるようにして
いる。
【0010】上記運転者用座席15の前側には、コック
ピットの床板13に支持台40が設置され、図3に示す
ようにこの支持台40に対して船幅方向に配置された一
対のブラケット46が取付けられ、このブラケット46
によってステアリングポール41が枢軸43回りに回転
可能に保持されている。このステアリングポール41の
先端部にはステアリングハンドル4が取付けられ、運転
者用座席15上の人100がこのステアリングハンドル
4を握って操船するようにしている。またブラケット4
6間にはケーブルカバー44が配置されてその上端部は
ステアリングポール41中に突出し、その下端部はエン
ジン2へ導かれ、このケーブルカバー44中をステアリ
ングハンドル4からのスロットルケーブルやワイヤハー
ネスなどが貫通し、これを介してスロットル制御などが
行なわれるようにしている。
【0011】上記支持台40の前側にはハッチカバー1
9が設けられ、その下側にはいけすが形成され、また船
首デッキ18の後側にもハッチカバー17が形成されて
その下側に物入れが形成されている。
【0012】図4および図5はこの発明の別の実施例を
示し、船首デッキ28とブルワーク14とによって囲ま
れる領域にコックピットが形成されている点は上記実施
例と同様であるが、ステアリングポール41用の支持台
27は一方の側部のブルワーク14から内側に向かって
突出して形成され、この支持台27によってステアリン
グポール41が上記同様に枢軸43回りに回転可能に保
持されている。また不使用時にステアリングポール41
を保持するための支持台20が上記支持台27に連続し
て形成されている。
【0013】コックピット内にはその前側および前側両
側部にU字形の配置で座席26が設置され、またステア
リングハンドル4の後側には運転者用座席25が形成さ
れ、さらに船尾端には水中の人が再乗船するための手摺
り51が設置されている。またブルワーク14上にも手
摺り5が設けられており、この場合のブルワークの高さ
は手摺り5の上面の高さになる。
【0014】図6〜図9はこの発明のさらに別の実施例
を示し、船首デッキ28の後側にはブルワーク14によ
って囲まれる領域にコックピットが形成され、コックピ
ット内にステアリングポールが配置されている。すなわ
ち、コックピット内の前端部には支持台29が形成され
て、この支持台29にステアリングポール41の基端部
が水平軸43回りに回転可能に取付けられ、ステアリン
グポール41は後方に延び、その先端部のステアリング
ハンドル4の後側には運転者用座席35が形成されてい
る。この座席35の下側の空間にはエンジン2が配置さ
れている。またステアリングポール41の両側には複数
人の乗船者用の側部シート26が設置されている。そし
てこれら支持台29、運転者用座席用座席35および側
部シート26は互いに同一平面を形成している。
【0015】また側部シート26などに囲まれる領域に
配置されたステアリングポール41は、図6に示すよう
に、これらの平面より低い位置に下降させることがで
き、ステアリングハンドル4の不使用時にはその上側に
カバー33が取付けられて収納されることになる。そし
てこの収納状態では、図9にも示すようにカバー33は
側部シート26などと同一平面を形成し、これによって
コックピット内に単一平面の床が構成されることにな
る。このカバー33は、図10に示すように幅方向の中
央部で折畳み可能にヒンジ330で結合されている。
【0016】上記ステアリングポール41は、図6に示
すように水平軸43回りに回転して種々の姿勢に変化さ
せることができるように構成されている。すなわち、収
納状態(A位置)では先端部のステアリングハンドル4
がコックピットの床13に接触してカバー33によって
覆われるようになり、運転者が着座状態で運転する場合
にはA位置から少し上昇したB位置に保たれ、運転者が
立ち姿勢で運転する際にはB位置よりさらに上昇したC
位置に保たれ、さらにステアリングハンドル4の不使用
状態で運転者用座席35および側部シート26に着座し
ている人が足をコックピットの床13上に乗せる場合に
は、ステアリングポール41が邪魔にならないようにA
位置から90°以上回転したD位置に跳ね上げた状態に
保たれるように構成されている。これらA,B,C,D
の各位置に保持するために、適宜の係止手段を設けるこ
とが好ましい。
【0017】上記側部シート26は、図11に示すよう
に各側部とも4つのシート単体261,262,26
3,264が互いに連結されてなり、中央部の単体26
1と262とは支持台265によって支持され、両側の
単体263と264とはその下部に設けられた脚26
6,267によって支持されている。そして必要に応じ
て単体261と262とを起こして単体263と264
とを接近させることにより、互いに背中合わせの一対の
座席が形成されるようにしている。
【0018】上記コックピットの後側には、船尾に開放
された船尾デッキ60が形成され、その両側には手摺り
5が形成されている。またその中央部には図8および図
13にも示すように台座61が形成され、水上からの乗
下船の際に船尾端に垂下させるラダー62が上記台座6
1上に収納されている。また上記コックピットの前側に
は船首デッキ28の下側の空間に物入れが形成され、そ
のハッチカバー280が船首デッキ28に形成されてい
る。
【0019】上記各実施例の構成において、人100が
コックピットの床板13上でステアリングハンドル4を
握って操船する。この際、ステアリングポール41が枢
軸43回りに揺動することによってステアリングハンド
ル4は自由に高さを変更することができるために、人1
00は前方視界の程度に応じて図1実線に示すように運
転者用座席15に腰掛けて運転してもよく、あるいは必
要に応じて図1仮想線に示すように立上って運転しても
よい。
【0020】このようにステアリングハンドル4はその
高さが自由に調整できるために、前方視界を常に良好に
保つことができる。またステアリングハンドル4の不使
用時には、図1および図4の仮想線に示すように下降状
態にしておけば、ブルワーク14より上方には突出しな
いために、船体1は嵩ばることはなく積み重ねて運搬や
保管をすることができ、また船体の重心が高くなること
もないという利点がある。さらに図6および図7に示す
実施例のものでは、ステアリングポール41を収納状態
にするとともに、カバー33を取付けることによりコッ
クピット内が全面的に突出部のない平面に形成されるこ
とになり、これによってコックピット内のスペースを有
効に利用することができる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば
ステアリングポールが枢軸回りに揺動することによって
ステアリングハンドルは自由に高さを変更することがで
きるために、人は前方視界の程度に応じて運転者用座席
に腰掛けて運転してもよく、あるいは必要に応じて立上
って運転してもよい。このようにステアリングハンドル
はその高さが自由に調整できるために、前方視界を常に
良好に保つことができる。またステアリングハンドルの
不使用時には、下降状態にしておけば、手摺り、ガンネ
ル等の舷側部材からなるブルワークより上方には突出し
ないために、船体は嵩ばることはなく積み重ねて運搬や
保管をすることができ、また船体の重心が高くなること
もないという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す船体の側面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1のステアリングポール取付け部の正面図で
ある。
【図4】この発明の別の実施例を示す船体の側面図であ
る。
【図5】図4の平面図である。
【図6】この発明の他の実施例を示す船体の部分切欠き
側面図である。
【図7】図6の平面図である。
【図8】図7のA−A線断面図である。
【図9】図7のB−B線断面図である。
【図10】図7のステアリングポールカバーの断面図で
ある。
【図11】図7のシートの使用態様を示す斜視説明図で
ある。
【図12】図7の正面図である。
【図13】図7の背面図である。
【符号の説明】
1 船体 2 エンジン 4 ステアリングハンドル 13 コックピットの床板 14 ブルワーク 15,25,35 運転者用座席 18,28 船首デッキ 27,40 支持台 41 ステアリングポール

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船首デッキおよび手摺り、ガンネル等の
    舷側部材からなるブルワークによって囲まれる領域にコ
    ックピットが形成されてなる船体において、このコック
    ピット内には先端部にステアリングハンドルが設けられ
    たステアリングポールの基端部が水平な軸回りに回転可
    能に取付けられ、このステアリングポールは船尾方向に
    延びて上記ブルワークの上端部より低い位置で収納さ
    れ、ハンドル操作時には上記ステアリングハンドルがブ
    ルワークの上端部より高い位置まで上昇可能に構成され
    ていることを特徴とする小型船舶の船体構造。
  2. 【請求項2】 上記ステアリングハンドルの後側にはコ
    ックピットの床より上方に突出した運転者用座席が形成
    され、この運転者用座席の下側に推進機が配置されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の小型船舶の船体構
    造。
  3. 【請求項3】 上記ステアリングハンドルの後側にはコ
    ックピットの床より上方に突出した運転者用座席が形成
    され、ステアリングポールの両側部にはシートが形成さ
    れ、ステアリングポールの下降姿勢でその上側がカバー
    によって覆われた状態で、上記運転者用座席と側部シー
    トとカバーとによりコックピット内に単一の平面が形成
    されるように構成されていることを特徴とする請求項1
    記載の小型船舶の船体構造。
JP5052586A 1992-09-16 1993-03-12 小型船舶の船体構造 Pending JPH06144351A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5052586A JPH06144351A (ja) 1992-09-16 1993-03-12 小型船舶の船体構造

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24651092 1992-09-16
JP4-246510 1992-09-16
JP5052586A JPH06144351A (ja) 1992-09-16 1993-03-12 小型船舶の船体構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06144351A true JPH06144351A (ja) 1994-05-24

Family

ID=26393205

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5052586A Pending JPH06144351A (ja) 1992-09-16 1993-03-12 小型船舶の船体構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06144351A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103935464A (zh) * 2013-01-23 2014-07-23 上海心尔新材料科技股份有限公司 滚塑塑料船艇及其制作方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103935464A (zh) * 2013-01-23 2014-07-23 上海心尔新材料科技股份有限公司 滚塑塑料船艇及其制作方法

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