JPH0614431A - 配線器具のパネル壁取り付け装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 配線器具の取替交換工事のために、取り付け
ねじを緩めても、取り付け枠から挟み金具が脱落するこ
とがない。 【構成】 配線器具Ａが装着された取り付け枠１の両側
の係止孔２，２′に、基端６，６が回動自在に支持され
ているＬ字状の挟み金具５の先端に鋸歯状部７を設け、
係止孔２，２′間の貫通孔３を介して挟み金具５のＬ字
状片８に螺装されている取り付けねじ９を回動して取り
付け枠１の側片４の下面と挟み金具５の鋸歯状部７との
間に、パネル壁Ｂを挟持する。係止孔２の形状を横幅
イ，縦幅ホを有する矩形状孔とし、挟み金具５の基端
６，６の幅を幅ニとすれば、横幅イ＜幅ニの関係が成立
する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、埋込ボックスを使用
しないで挟み金具を使用することにより、パネル壁に配
線器具を取り付ける場合の配線器具のパネル壁取り付け
装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図４および図５は挟み金具を使用した従
来における配線器具のパネル壁取付装置の平面図および
側面図を示している。これは、建造物の壁体Ｄの表面に
空洞部Ｃを介して設置されているパネル壁Ｂに、配線器
具Ａを取り付けた状態を示している。ここで、配線器具
Ａが装着された取り付け枠ａの側片ｄに設けられている
係止孔ｂ，ｂに、基端ｆ，ｆが回動自在に支持されてい
るＬ字状の挟み金具ｅの先端に鋸歯状部ｇを設け、係止
孔ｂ，ｂ間の貫通孔ｃを介して挟み金具ｅのＬ字状片ｈ
に螺装されている取り付けねじｉを回動することによ
り、取り付け枠ａの側片ｄの下面と挟み金具ｅの鋸歯状
部ｇとの間にパネル壁Ｂを挟持することにより、配線器
具Ａをパネル壁Ｂに取り付けている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記した従来における
配線器具のパネル壁取り付け装置では、例えば、配線器
具Ａの取替交換工事のために、取り付けねじｉを緩めて
挟み金具ｅのＬ字状片ｈからその取り付けねじｉを離脱
すると、挟み金具ｅはその自重のために下方にずれて基
端ｆ，ｆと取り付け枠ａの係止孔ｂ，ｂとの係合状態が
離脱することになり、挟み金具ｅが空洞部Ｃ内に落下し
てしまうという問題点がある。

【０００４】この発明は、このような問題点に鑑み、配
線器具の取替交換工事のために、取り付けねじを緩めて
も、取り付け枠から挟み金具が脱落することがないよう
にすることをその目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明は、配線器具を装着する取り付け枠の側片
に設けられている係止孔に、基端が回動自在に支持され
ているＬ字状の挟み金具の先端に鋸歯状部を設け、前記
係止孔間の貫通孔を介して前記挟み金具のＬ字状片に螺
装されている取り付けねじを回動することにより、前記
取り付け枠の側片の下面と前記挟み金具の鋸歯状部との
間にパネル壁を挟持して配線器具を取り付けるようにし
た配線器具のパネル壁取り付け装置であるが、このよう
な配線器具のパネル壁取り付け装置において、前記取り
付け枠の一方の側片の係止孔のうち、いずれか片方の係
止孔の形状を矩形状孔とし、その矩形状孔の横幅を前記
挟み金具の基端の幅よりも小さくしている。

【０００６】

【作用】この発明の作用について述べる。取り付けねじ
を緩めた場合に、挟み金具のＬ字状片からその取り付け
ねじが離脱して挟み金具の一方の基端が係止孔の下方に
ずれて挟み金具から外れても、その挟み金具の他方の基
端は他方の係止孔とは依然として係止状態にあって、挟
み金具は取り付け枠から脱落しないのである。

【０００７】そして、挟み金具の基端が取り付け枠の係
止孔の下方にずれた状態で、挟み金具を９０度回転する
と、挟み金具の一方の基端は、矩形状の係止孔側でその
縦長方向に沿うような状態となるので、この状態で挟み
金具を取り付け枠から取り外すことができる。

【０００８】

【実施例】以下この発明の実施例を図面を参照しながら
具体的に説明する。図１および図２はこの考案の配線器
具のパネル壁取り付け装置の拡大平面図および側面図で
ある。配線器具Ａが装着されている取り付け枠１の側片
４に設けられている係止孔２，２′に、基端６，６が回
動自在に支持されている図３に示すようなＬ字状の挟み
金具５の先端に鋸歯状部７，７を設け、係止孔２，２′
間の貫通孔３を介して挟み金具５のＬ字状片８に螺装さ
れている取り付けねじ９を回動することにより、取り付
け枠１の側片４の下面と挟み金具５の鋸歯状部７，７と
の間に、パネル壁Ｂを挟持するのである。

【０００９】而して、係止孔２，２′のうちいずれか一
方の例えば、係止孔２の形状を横幅イ、縦幅ホを有する
矩形状孔とし、他方の係止孔２′の形状を横幅ハ，ロを
有するＬ字状孔に形成する。そして、挟み金具５の基端
６，６の幅をニとすれば、各幅の大きさの間には、幅ロ
＝幅イ＜幅ニ＜幅ハの関係が成立するようにする。この
ようにすると、取り付けねじ９を緩めることにより、挟
み金具５のＬ字状片８からその取り付けねじ９が離脱し
て挟み金具５の一方の基端６が係止孔２′の下方にずれ
て幅ハ部分から外れても、挟み金具５の他方の基端６と
係止孔２とは依然として係止状態にあるので、挟み金具
５は取り付け枠１から脱落しないのである。そして、挟
み金具５の基端６，６が取り付け枠１の係止孔２，２′
の下方にずれた状態で、挟み金具５を９０度回転する
と、挟み金具５の一方の基端６は、係止孔２側で矩形状
孔の縦長方向（縦幅ホ＞基端６，６の幅ニ）に沿うよう
な状態となるので、その挟み金具５を取り付け枠１から
取り外すことができる。

【００１０】

【発明の効果】この発明は前記のように構成して成るも
ので、例えば、配線器具の取替交換工事のために、取り
付けねじを緩めることにより挟み金具のＬ字状片からそ
の取り付けねじが離脱しても、依然として挟み金具は一
方の基端は取り付け枠の係止孔との係合状態を維持し
て、挟み金具が取り付け枠から脱落することがなく、そ
の挟み金具を紛失することがない効果を有している。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の配線器具のパネル壁取り付け装置の
拡大平面図。

【図２】同上の側面図。

【図３】挟み金具の斜視図。

【図４】挟み金具を使用した従来における配線器具のパ
ネル壁取り付け装置の平面図。

【図５】同上の側面図。

【符号の説明】

１ 取り付け枠 ２，２′取り付け枠の係止孔 ３ 取り付け枠の貫通孔 ４ 取り付け枠の側片 ５ 挟み金具 ６ 挟み金具の基端 ７ 挟み金具の鋸歯状部 ８ 挟み金具のＬ字状片 ９ 取り付けねじ Ａ 配線器具

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 配線器具を装着する取り付け枠の側片に
   設けられている係止孔に、基端が回動自在に支持されて
   いるＬ字状の挟み金具の先端に鋸歯状部を設け、前記係
   止孔間の貫通孔を介して前記挟み金具のＬ字状片に螺装
   されている取り付けねじを回動することにより、前記取
   り付け枠の側片の下面と前記挟み金具の鋸歯状部との間
   にパネル壁を挟持して配線器具を取り付けるようにした
   配線器具のパネル壁取り付け装置において、前記取り付
   け枠の一方の側片の係止孔のうち、いずれか片方の係止
   孔の形状を矩形状孔とし、その矩形状孔の横幅を前記挟
   み金具の基端の幅よりも小さくすることを特徴とする配
   線器具のパネル壁取り付け装置。