JPH06143858A - ブランケット並びに印刷方法 - Google Patents

ブランケット並びに印刷方法

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JPH06143858A
JPH06143858A JP30073492A JP30073492A JPH06143858A JP H06143858 A JPH06143858 A JP H06143858A JP 30073492 A JP30073492 A JP 30073492A JP 30073492 A JP30073492 A JP 30073492A JP H06143858 A JPH06143858 A JP H06143858A
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JP
Japan
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blanket
silicone rubber
printing
layer
ink
Prior art date
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Pending
Application number
JP30073492A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Kawamura
浩幸 河村
Takashi Inami
敬 井波
Noboru Aikawa
昇 相川
Yutaka Nishimura
豊 西村
Koji Matsuo
孝二 松尾
Hiroshi Iwamoto
洋 岩本
Norihisa Komatsu
徳久 小松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP30073492A priority Critical patent/JPH06143858A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 連続印刷を行っても高精度の印刷パターンを
形成できるブランケットおよび印刷装置を提供すること
を目的とする。 【構成】 ブランケットは、シリコーンゴム1、補強層
としての不織布2、ウレタンのスポンジ状圧力吸収層3
が、アルミニウム等で形成した心材4に積層された構成
である。そして、不織布には複数Hが形成されている。 【効果】 インキ中に含まれる有機溶剤の一部は、その
ままシリコーンゴム1に蓄積されるが、残部は不織布の
PET2に開いた孔を通して、ウレタンのスポンジ層3
に浸透して吸収される。そのため、有機溶剤10はシリ
コーンゴム1とウレタンのスポンジ層3に吸収され、シ
リコーンゴム1の膨潤を抑制することができる。このた
め、ブランケットの印刷回数を増やすことが可能とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカラーフィルタ等の基板
上にパターンを印刷するオフセット印刷装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば液晶用受像機に使用される
カラーフィルタなどにパターンを印刷する技術として、
各種の方式が知られているが、オフセット印刷装置が一
般に用いられている。
【0003】オフセット印刷装置において、インキ転移
は、版からブランケットへ、ブランケットから被印刷体
への2回行われ、ブランケットから被印刷体へのインキ
転移量が印刷品質を決定している。このように、ブラン
ケットが印刷品質に与える影響は非常に大きい。
【0004】従来のブランケットの構成を図4を用いて
説明する。12はシリコンゴムで、13は収縮性が少な
く耐溶剤性にすぐれたPET(ポリエチレンテレフタレ
ート)からなる補強層、14はウレタン等のスポンジ状
圧力吸収層、15はアルミニウム等の心材である。
【0005】このように、ブランケットを3層構造とす
ることで、ブランケットが版もしくは被印刷体に押し付
けたられた場合、シリコーンゴムの水平方向への変形は
補強層で、垂直方向の変形は圧力吸収層で吸収するので
印刷インキのパターンを崩すことなく印刷を行うことが
できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来のよ
うな方法では、例えば連続印刷を行う際、印刷回数の増
加に伴ってインキに含まれる有機溶剤をシリコーンゴム
が吸収しても、PET層によって有機溶剤がスポンジ層
に吸収されないため、有機溶剤のシリコーンゴムへの蓄
積が急速に進行するため、ブランケット表面の膨潤が起
こり、印刷パターンの乱れや直線性の劣化が起こってい
た。そのため、予めブランケットの印刷回数を設定して
おき、新しいブランケットに交換したり、ブランケット
を加熱して溶剤成分を蒸発させる等の対策を行ってい
た。
【0007】本発明はこのような課題を解決するもの
で、シリコーンゴム層が吸収したインキ中の有機溶剤を
補強層に形成した複数個の孔を通してスポンジ層に吸収
させることで、シリコーンゴム層の膨潤を抑え、繰り返
し印刷を行っても高精度の印刷が実現できるブランケッ
トおよび印刷装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
の本発明のブランケットは、シリコーンゴムと、伸縮性
の少ない耐溶剤性にすぐれた高分子材料からなるシート
に複数個の孔を開けた補強層と、スポンジ状の圧力吸収
層と、心材とで構成したものである。
【0009】
【作用】本発明は上記の構成によって、シリコーンゴム
層が吸収したインキ中の有機溶剤が補強層に形成した複
数個の孔を通してスポンジ層に吸収されるため、シリコ
ーンゴム層の膨潤を抑えてブランケットの使用回数を増
加するとともに、高精度の印刷物を供給することができ
る。
【0010】
【実施例】以下本発明の実施例のブランケットを用いた
印刷装置について、図面を参照しながら説明する。
【0011】図1は本発明の実施例におけるブランケッ
トの構成を示すものである。図1において、1はシリコ
ーンゴム、2は補強層としての不織布、3はウレタンの
スポンジ状圧力吸収層、4はアルミニウム等で形成した
心材である。このような構成とすることで、不織布に開
いた複数個の孔からシリコーンゴムが吸収した溶剤をス
ポンジ層に吸収させることができる。
【0012】上記のように構成されたブランケットを用
いて、どのように印刷するかを、図2を用いて説明す
る。図2は本発明の実施例によるブランケットを用いて
オフセット印刷を行う場合のインキ挙動を示したもので
ある。
【0013】図2(a)において、5は凹版で、インキ
6がスキージ7により凹版5に形成された溝に充填され
る。
【0014】次に同図(b)に示すように、スキージ7
によりスキージングされた凹版5の表面に、ブランケッ
ト8が一定の押圧力で接触する。ブランケット8と凹版
5が接触した状態で、ブランケット8が回転することに
よって凹版5上のインキパターン像9がブランケット8
の周表面上に転写される。このとき、インキ中の有機溶
剤10の一部がシリコーンゴムに吸収され高粘度化す
る。
【0015】次に、同図(c)に示すように、ブランケ
ット8と被印刷体11が一定の押圧力で接触する。ブラ
ンケット8と被印刷体11が接触した状態で、ブランケ
ット8が回転することでブランケット8上のインキパタ
ーン像が被印刷体11の表面上に印刷される。
【0016】ここで、図3に基づいて、本実施例のブラ
ンケットにおいて、インキ中の有機溶剤のシリコーンゴ
ムへの吸収をどのように抑えるかを説明する。ブランケ
ット8上にインキパターン像9が転写されると、シリコ
ーンゴム1の表面から有機溶剤10が吸収される。有機
溶剤10の一部はそのままシリコーンゴム1に蓄積され
るが、一部は不織布2に開いた孔を通して、ウレタンの
スポンジ層3に浸透して吸収される。そのため、有機溶
剤10はシリコーンゴム1とウレタンのスポンジ層3に
吸収されるため、シリコーンゴム1の膨潤を抑制するこ
とができる。このため、ブランケットの印刷回数を増や
すことが可能となる。
【0017】なお、不織布としては、例えば旭化成
(株)製のスマッシュPET「YA5150」などを用
いることができる。
【0018】なお、本実施例では補強層として不織布と
したが、例えばPETのシートに複数個の孔加工を施し
たものを用いてもよい。
【0019】なお、本実施例では圧力吸収層としてウレ
タンを用いたが、空気含有のゴム等のスポンジ状のもの
でも使用することが可能である。
【0020】なお、本実施例では心材としてアルミニウ
ムを用いたが、ステンレス等を用いてもよい。
【0021】
【発明の効果】以上の実施例の説明から明らかなように
本発明によれば、印刷中のブランケット周表面のシリコ
ーンゴムが吸収した印刷インキ中の有機溶剤が補強層に
形成した複数個の孔を通してスポンジ層に吸収されるの
で、シリコーンゴム層の膨潤を抑え、ブランケットの使
用回数を増加させることができる。そのため、例えばオ
フセット印刷装置を連続運転させても、ブランケットが
インキ中の有機溶剤を吸収して膨潤することによる印刷
インキパターンの直線性の劣化や、エッジ部の欠けを見
つけ出し印刷品質を維持することができる。
【0022】また、ブランケットが版もしくは被印刷体
に押し付けたられた場合、シリコーンゴムの水平方向へ
の変形は補強層で、垂直方向の変形は圧力吸収層で吸収
するので印刷インキのパターンを崩すことなく印刷を行
うことができる。このように、本発明は工業的価値が極
めて高いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例におけるブランケットの構成図
【図2】同実施例のブランケットを用いた印刷工程図
【図3】同実施例における溶剤吸収防止の原理説明図
【図4】従来のブランケットの構成図
【符号の説明】
1 シリコーンゴム 2 不織布 3 スポンジ層 4 心材 5 凹版 6 インキ 7 スキージ 8 ブランケット 9 インキパターン像 10 有機溶剤 11 被印刷体 12 シリコーンゴム 13 PET 14 スポンジ層 15 心材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西村 豊 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 松尾 孝二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 岩本 洋 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 小松 徳久 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリコーンゴムと、伸縮性の少ない耐溶剤
    性にすぐれた高分子材料からなるシートに複数個の孔を
    開けた補強層と、スポンジ状の圧力吸収層と、心材を積
    層し、シリコーンゴムを最外層としたブランケット。
  2. 【請求項2】印刷版のパターンに、スキージによりイン
    キを供給し、その後、前記印刷版表面にブランケットを
    接触させて印刷版のインキパターン像を前記ブランケッ
    トの外周表面に転写し、その後、前記ブランケットの外
    周表面を被印刷物に押圧して被印刷物に前記パターンを
    形成する印刷方法であって、前記ブランケットに請求項
    1に記載のブランケットを用いることを特徴とする印刷
    方法。
JP30073492A 1992-11-11 1992-11-11 ブランケット並びに印刷方法 Pending JPH06143858A (ja)

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