JPH06142022A - 電気掃除機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 モータへの電源電流を制御する電源スイッチ
操作用の握りレバーがロックされた状態であっても、握
り部を床に放置することにより自動的にロックが解除さ
れ、電源電流がオフになる他、ロック状態か否かの確認
が容易にでき、ロックの解除にも手間がかからない。 【構成】 電気掃除機の本体送風機及び回転ブラシを制
御する電源スイッチ２４が設けられた操作部を備え、こ
の操作部はループ状に形成された握り部２２を有し、こ
の握り部２２に前記電源スイッチ２４を操作する握りレ
バー２３及びそのロック用のロックレバー２６を設ける
と共に、この握り部２２の側面に前記ロックレバー２６
による握りレバー２３のロックを解除する、パイプ３６
より突出したロック解除レバー３０を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、電気掃除機、特にそ
の操作部に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、電気掃除機は使い勝手の面から、
図３に示す床ブラシ１に続くパイプ２の終端の握り部３
にスライドスイッチ等からなる電源スイッチを備えたも
のが多くなっている。この電源スイッチは掃除機本体の
送風機を駆動するモータ及び床ブラシの回転ブラシを駆
動するモータをオン、オフ制御する他、前記送風機を駆
動するモータのみをオンにするものである。尚、図３に
おいて、４はホース、５は掃除機本体を示すものであ
る。

【０００３】従来、前記の電源スイッチの他に、この電
源スイッチを介して前記モータに供給される電源電流を
オン、オフする他の電源スイッチを設け、該他の電源ス
イッチを前記握り部に設けた握りレバーにより操作する
ようにしたものも知られている（特開平3-90121号公
報、特開平3-90122号公報参照）。このものでは、握り
レバーを握るとモータに電源電流が供給される状態にな
り、握りレバーを放すと電源電流が供給され得ない状態
になる。従って、掃除中に電話が鳴ったときや、来客の
ため掃除を中断する場合等には、簡単にモータを停止す
ることができ、省電力の面のみならず、回転ブラシでの
事故に対しての対策ともなり、安全面でも有効である。
また、この握りレバーにはロック機構が設けられ、握り
レバーをロックすることにより連続運転に便利なように
していた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、握りレバー
をロックするようにすると、回転ブラシでの事故に対す
る安全面では問題がある他、このロック機構のロックレ
バー（操作子）がループ状に形成された握り部の内側に
配設されているため、ロック状態か否かが確認しずら
く、またロックの解除にも手間がかかるという課題があ
った。この発明は、上記の課題を解決するものであり、
握りレバーがロックされた状態であっても、握り部を床
に放置することにより自動的にロックが解除され、電源
電流がオフになる他、ロック状態か否かの確認が容易に
でき、ロックの解除にも手間がかからない電気掃除機を
提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明は、電気掃除機の本体送風機及び回転ブ
ラシを制御する電源スイッチが設けられた操作部を備
え、この操作部はループ状に形成された握り部を有し、
この握り部に前記電源スイッチを操作する握りレバー及
びそのロック機構を設けると共に、この握り部の側面に
前記ロック機構による握りレバーのロックを解除する、
外寸より突出したロック解除レバーを設けたことを特徴
とするものである。

【０００６】

【作用】上記のような構成を有する電気掃除機では、連
続運転のために握りレバーをロックさせると、握り部の
側面にロック解除レバーが突出するので、ロック状態か
否かを容易に確認することができると共に、突出したロ
ック解除レバーを押すだけでロックが解除されるので、
容易に握りレバーのロックを解除することができる。ま
た、握り部の側面にロック解除レバーが突出しているの
で、握り部を床に放置することによりこのロック解除レ
バーが押され、握りレバーのロックが解除される。

【０００７】

【実施例】以下に、この発明の一実施例について図１及
び図２を用いて説明する。図１の（ａ）は握り部の断面
図、（ｂ）は握り部の外観図、図２は握り部の要部を示
す横断平面図である。図において、２１は電源スイッチ
として作用するスライドスイッチであり、このスライド
スイッチは掃除機本体の送風機を駆動するモータ及び床
ブラシの回転ブラシを駆動するモータをオン、オフ制御
する他、前記送風機を駆動するモータのみをオンにする
ことができるものである。２２は握り部であり、その内
側には握りレバー２３が配設されている。２４は電源ス
イッチであり、前記スライドスイッチ２１を介して流れ
るモータへの電源電流がオン、オフされる。このスイッ
チ２４は前記の握りレバー２３を握って、該レバーが矢
印２５の方向に回動したときのみオンになり、該レバー
を放すことによりオフになる。

【０００８】前記握りレバー２３を握った状態でロック
レバー２６を矢印２７の方向にスライドさせると、握り
レバー２３の左端２８の握り部２２との間にロックレバ
ー２６の右端２９が楔のように割り込み、握りレバー２
３はこれを握ったときと同じ状態にロックされる。３０
はロック解除レバーであり、これはロックレバー２６と
連動していて、該ロックレバーをセットした状態では図
２に示すように握り部２３の側面に突出されるように構
成されている。具体的には、ロックレバー２６を矢印２
７の方向に移動、即ちロック状態にスライドすると、ロ
ックレバー２６の上面に配置されたピン３１が３２で示
す位置から３１の位置に移動し、ロック解除レバー３０
に内設されたアーム３３を後退させる。このため、ロッ
ク解除レバー３０は支持中心３４を軸として開いた状態
にセットされる。尚、この状態はロックレバー２６の左
部の突起３５により保持される。

【０００９】図３はロック状態、即ちロック解除レバー
３０がセットされた状態を示し、ロック解除レバー３０
がパイプ３６の幅よりも広がった状態が示されている。
このロック解除レバー３０の位置は握り部２２の前方側
面であるため、掃除中でも視界に入り易く、充分にロッ
ク状態を確認することができる。尚、ロック解除レバー
３０の先端に外装と異なる色の塗装を施すことにより、
ロック状態の確認が一層容易になる。前記ロック解除レ
バー３０は、図３に示すように左右独立しているため、
どちらか一方を押すことにより容易にロック状態を解除
でき、通電をオフにすることができる。緊急の場合に
は、握り部２２を床に放置することにより、ロック解除
レバー３０が自重により押され、ロック状態が解除され
る。

【００１０】図１の符号３７は握りレバー２３の回動の
軸を示し、また３８は握りレバー２３を矢印２５とは逆
方向に付勢するばねである。また、図３の符号３９はロ
ック解除レバー３０を引っ込める方向に付勢するばねで
ある。

【００１１】

【発明の効果】この発明は以上説明したように構成され
ているため、一時的な掃除の中断の時には従来のものと
同様にモータへの通電をオフすることができるので、省
電力化になり、また回転ブラシによる異物の巻き込み、
子供の怪我等に対する安全を確保することができる。更
に、ロック状態にした連続使用中であっても、握り部を
床に放置することにより自動的にロックが解除され、モ
ータへの通電がオフになるので、緊急時にも充分に安全
を確保することができる他、ロック状態か否かの確認が
容易にでき、ロックの解除にも手間がかからない等の効
果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施例を示す電気掃除機の操作部近
傍の縦断正面図（ａ）、及びこの操作部近傍の外観を示
す正面図（ｂ）である。

【図２】この発明の実施例を示す電気掃除機の操作部近
傍の横断平面図である。

【符号の説明】

２２ 握り部 ２３ 握りレバー ２４ 電源スイッチ ２６ ロックレバー ３０ ロック解除レバー ３６ パイプ

【手続補正書】

【提出日】平成５年７月２３日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】図３

【補正方法】追加

【補正内容】

【図３】従来のものの外観図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 電気掃除機の本体送風機及び回転ブラシ
   を制御する電源スイッチが設けられた操作部を備え、こ
   の操作部はループ状に形成された握り部を有し、この握
   り部に前記電源スイッチを操作する握りレバー及びその
   ロック機構を設けると共に、この握り部の側面に前記ロ
   ック機構による握りレバーのロックを解除する、外寸よ
   り突出したロック解除レバーを設けたことを特徴とする
   電気掃除機。