JPH0614198B2 - 電子写真製版用印刷版 - Google Patents
電子写真製版用印刷版Info
- Publication number
- JPH0614198B2 JPH0614198B2 JP61061909A JP6190986A JPH0614198B2 JP H0614198 B2 JPH0614198 B2 JP H0614198B2 JP 61061909 A JP61061909 A JP 61061909A JP 6190986 A JP6190986 A JP 6190986A JP H0614198 B2 JPH0614198 B2 JP H0614198B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plate
- electrophotographic
- weight
- parts
- photosensitive layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G5/00—Recording members for original recording by exposure, e.g. to light, to heat, to electrons; Manufacture thereof; Selection of materials therefor
- G03G5/02—Charge-receiving layers
- G03G5/04—Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor
- G03G5/05—Organic bonding materials; Methods for coating a substrate with a photoconductive layer; Inert supplements for use in photoconductive layers
- G03G5/0528—Macromolecular bonding materials
- G03G5/0596—Macromolecular compounds characterised by their physical properties
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Printing Plates And Materials Therefor (AREA)
- Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (A)技術分野 本発明は電子写真法により製版可能な新規な印刷版に関
する。
する。
(B)技術的背景及び問題点 従来、平版印刷用原版としては、感光性樹脂やハロゲン
化銀感光材料を用いたものが知られている。しかし、感
光性樹脂を用いた平版印刷版では耐刷力が高く画像再現
性も優れているが、感度が低く、また感光波長域も短波
長側に偏っているという欠点がある。このため原稿から
直接製版するダイレクト製版などは向かず、レーザー走
査しても光源が限定されてしまうという問題があった。
化銀感光材料を用いたものが知られている。しかし、感
光性樹脂を用いた平版印刷版では耐刷力が高く画像再現
性も優れているが、感度が低く、また感光波長域も短波
長側に偏っているという欠点がある。このため原稿から
直接製版するダイレクト製版などは向かず、レーザー走
査しても光源が限定されてしまうという問題があった。
また、ハロゲン化銀感光材料の拡散転写現像や硬化現像
方式による印刷版では感度の満足のゆく材料は製造が可
能であるが、耐刷力が悪く、しかも１版当りのコストが
高いという欠点を有している。
方式による印刷版では感度の満足のゆく材料は製造が可
能であるが、耐刷力が悪く、しかも１版当りのコストが
高いという欠点を有している。
電子写真法を利用したダイレクト製版用の印刷版として
は、酸化亜鉛−樹脂分散系の印刷版が知られている。
は、酸化亜鉛−樹脂分散系の印刷版が知られている。
この印刷版は酸化亜鉛−樹脂分散被膜上に帯電露光によ
り帯電した潜像分布を形成させ、トナーにより現像を行
ない、最後に光画像部を親水化して使用する。このよう
にして製版された印刷版は印刷中の機械的圧力や湿し水
の感光層導電処理層への浸透による層破壊などによっ
て、非画像部の表面親水層が損なわれるために、ハロゲ
ン化銀感光材料を用いた印刷版と同様に耐刷力が劣ると
いう欠点を有している。
り帯電した潜像分布を形成させ、トナーにより現像を行
ない、最後に光画像部を親水化して使用する。このよう
にして製版された印刷版は印刷中の機械的圧力や湿し水
の感光層導電処理層への浸透による層破壊などによっ
て、非画像部の表面親水層が損なわれるために、ハロゲ
ン化銀感光材料を用いた印刷版と同様に耐刷力が劣ると
いう欠点を有している。
一方、電子写真法を利用した印刷版として、例えば砂目
立てをし、親水化処理を施した導電性支持体上に有機光
電導性化合物およびアルカリ可溶性樹脂から成る電子写
真感光層を設けた印刷原版が知られている。この種の印
刷版は電子写真感光層に帯電、露光を行ない、トナーに
よって現像をしてアルカリ溶出液によって非画像部の電
子写真感光層を除去して製版される。この結果、親水性
の酸化アルミ表面の非画像部と、トナーの被覆された電
子写真感光層の画像部が形成される。
立てをし、親水化処理を施した導電性支持体上に有機光
電導性化合物およびアルカリ可溶性樹脂から成る電子写
真感光層を設けた印刷原版が知られている。この種の印
刷版は電子写真感光層に帯電、露光を行ない、トナーに
よって現像をしてアルカリ溶出液によって非画像部の電
子写真感光層を除去して製版される。この結果、親水性
の酸化アルミ表面の非画像部と、トナーの被覆された電
子写真感光層の画像部が形成される。
このために耐刷力に優れ、また有機光電導性物質の選択
によって、感光波長域も任意に決定できるという良さを
持っている。しかしアルカリによる溶出という行程を経
るために画像再現性が樹脂のアルカリ可溶性と溶出液の
樹脂可溶性のバランスに微妙に依存してしまうことにな
った。
によって、感光波長域も任意に決定できるという良さを
持っている。しかしアルカリによる溶出という行程を経
るために画像再現性が樹脂のアルカリ可溶性と溶出液の
樹脂可溶性のバランスに微妙に依存してしまうことにな
った。
特に重要な問題となるのは、非画像部の溶出性が支持体
との界面で変化して、この部分での感光層の溶出性が悪
化し、残留物を残すことになり、この残留物を取り除く
ために電子写真感光層の溶出性を増加させてゆくと耐刷
性が悪化してゆくという欠点である。
との界面で変化して、この部分での感光層の溶出性が悪
化し、残留物を残すことになり、この残留物を取り除く
ために電子写真感光層の溶出性を増加させてゆくと耐刷
性が悪化してゆくという欠点である。
(C)発明の目的 本発明の目的は導電性支持体上にアルカリ可溶な電子写
真感光層を設けた電子写真製版用印刷版において、上記
電子写真感光層の溶出性を促進し、かつ高耐刷性の印刷
原版を提供することにある。
真感光層を設けた電子写真製版用印刷版において、上記
電子写真感光層の溶出性を促進し、かつ高耐刷性の印刷
原版を提供することにある。
(D)発明の構成 本発明の電子写真製版用印刷版は、導電性支持体上にア
ルカリ可溶な電子写真感光層を設けた製版用印刷版の該
感光層上に、電子写真法によりトナー画像を形成した
後、非画像部の感光層を溶出液によって除去して印刷版
とする製版用印刷版において、前記電子写真感光層が光
導電性物質、アルカリ可溶な樹脂バインダーおよび粒径
が１０μｍ以下の有機高分子微粒体で構成されているこ
とを特徴とする電子写真製版用印刷版である。
ルカリ可溶な電子写真感光層を設けた製版用印刷版の該
感光層上に、電子写真法によりトナー画像を形成した
後、非画像部の感光層を溶出液によって除去して印刷版
とする製版用印刷版において、前記電子写真感光層が光
導電性物質、アルカリ可溶な樹脂バインダーおよび粒径
が１０μｍ以下の有機高分子微粒体で構成されているこ
とを特徴とする電子写真製版用印刷版である。
ここで電子写真感光層は単層型であってもよいし、機能
分離型の積層構造であってもかまわないが、効果は単層
型で顕著である。
分離型の積層構造であってもかまわないが、効果は単層
型で顕著である。
本発明に用いられる粒径１０μｍ以下の有機高分子微粉
体はアルカリ可溶性樹脂と併用して用いることができな
ければならない。また、電子写真感光膜の形成時に溶解
あるいは融解してアルカリ可溶性樹脂と混和してはなら
ず、電子写真感光層中で微粉体として存在していなけれ
ばならない。また、微粉体表面にカルボニル基、カルボ
キシル基、ヒドロキシル基、カルバモイル基、アルコキ
シ基、アリールオキシ基、スルフォニル基、アルコシキ
カルボニル基、アリールオキシカルボニル基、シアノ基
などの極性基が現われて、アルカリ可溶性樹脂と相互作
用を持つ方が望ましい。
体はアルカリ可溶性樹脂と併用して用いることができな
ければならない。また、電子写真感光膜の形成時に溶解
あるいは融解してアルカリ可溶性樹脂と混和してはなら
ず、電子写真感光層中で微粉体として存在していなけれ
ばならない。また、微粉体表面にカルボニル基、カルボ
キシル基、ヒドロキシル基、カルバモイル基、アルコキ
シ基、アリールオキシ基、スルフォニル基、アルコシキ
カルボニル基、アリールオキシカルボニル基、シアノ基
などの極性基が現われて、アルカリ可溶性樹脂と相互作
用を持つ方が望ましい。
微粉体の粒径は１０μｍ以下であればよいが、分散安定
性および現像時の再像再現性から３μｍ以下が好まし
く、再分再性と酸化被膜を持つ導電性支持体への吸着性
の問題0.1μｍ以上が望ましい。
性および現像時の再像再現性から３μｍ以下が好まし
く、再分再性と酸化被膜を持つ導電性支持体への吸着性
の問題0.1μｍ以上が望ましい。
このような特性を持つ微粉体としては、例えば水中で乳
化重合によって作成される。メタクリル酸−メタクリル
酸メチル−メタクリル酸エステル（エステル部は、プロ
ピル、ブチルなどの脂肪族基を含む）の共重合体、メタ
クリル酸メチルの重合体、メタクリル酸メチル−メタク
リル酸エステル（エステル部はプロピル、ブチルなどの
脂肪族基を含む）の共重合体、スチレンの重合体、スチ
レン−アクリル酸の共重合体、スチレン−アクリル酸、
アクリル酸エステル（エステル部はメチル、エチル、プ
ロピルブチルなどの脂肪族基を含む）の共重合体などや
これらを架橋して、溶剤に溶解性をなくしたものなどを
挙げることができるが、これらに限定されるものではな
い。
化重合によって作成される。メタクリル酸−メタクリル
酸メチル−メタクリル酸エステル（エステル部は、プロ
ピル、ブチルなどの脂肪族基を含む）の共重合体、メタ
クリル酸メチルの重合体、メタクリル酸メチル−メタク
リル酸エステル（エステル部はプロピル、ブチルなどの
脂肪族基を含む）の共重合体、スチレンの重合体、スチ
レン−アクリル酸の共重合体、スチレン−アクリル酸、
アクリル酸エステル（エステル部はメチル、エチル、プ
ロピルブチルなどの脂肪族基を含む）の共重合体などや
これらを架橋して、溶剤に溶解性をなくしたものなどを
挙げることができるが、これらに限定されるものではな
い。
この微粉体は電子写真感光層の構造が単層である場合に
は、層中に均一に存在し、多層構造を持つ場合には、少
なくとも一層に存在する。
は、層中に均一に存在し、多層構造を持つ場合には、少
なくとも一層に存在する。
アルカリ可溶な樹脂とは、アルカリを添加したことによ
り、水性またはアルコール性溶剤に可溶となる樹脂のこ
とである。これらの樹脂には、成膜性、電気的特性、支
持体への付着強度が問題になる他、アルカリ溶液に対す
る溶解特性、分散安定性も重要である。
り、水性またはアルコール性溶剤に可溶となる樹脂のこ
とである。これらの樹脂には、成膜性、電気的特性、支
持体への付着強度が問題になる他、アルカリ溶液に対す
る溶解特性、分散安定性も重要である。
このような特性を有する樹脂としては例えば、酢酸ビニ
ル−クロトン酸共重合体、スチレン−無水マレイン酸共
重合体、スチレン−アクリル酸−アクリル酸エステル
（エステル部はメチル、エチル、プロピル、ブチル、ヘ
キシル、２エチルヘキシル、ミクロヘキシルなどの脂肪
族基を含む）の共重体や、メタクリル酸−メタクリル酸
エステル（エステル部は、プロピル、ブチル、ヘキシ
ル、２エチルヘキシル、シクロヘキシルなどの脂肪族を
含む）の共重合体、メタクリル酸−メタクリル酸エステ
ル−アクリル酸エステル（エステル部はメチル、エチ
ル、プロピル、ブチル、ヘキシル、シクロヘキシル、２
−エチルヘキシルなどの脂肪族基またはグリシジル基、
テトラヒドロフルフリル基などを含む）の共重合体など
のアクリル樹脂またはフェノール樹脂などを挙げること
ができるが、これらに限定されるものではない。これら
の樹脂は単独あるいは２種類以上混合して用いられる。
ル−クロトン酸共重合体、スチレン−無水マレイン酸共
重合体、スチレン−アクリル酸−アクリル酸エステル
（エステル部はメチル、エチル、プロピル、ブチル、ヘ
キシル、２エチルヘキシル、ミクロヘキシルなどの脂肪
族基を含む）の共重体や、メタクリル酸−メタクリル酸
エステル（エステル部は、プロピル、ブチル、ヘキシ
ル、２エチルヘキシル、シクロヘキシルなどの脂肪族を
含む）の共重合体、メタクリル酸−メタクリル酸エステ
ル−アクリル酸エステル（エステル部はメチル、エチ
ル、プロピル、ブチル、ヘキシル、シクロヘキシル、２
−エチルヘキシルなどの脂肪族基またはグリシジル基、
テトラヒドロフルフリル基などを含む）の共重合体など
のアクリル樹脂またはフェノール樹脂などを挙げること
ができるが、これらに限定されるものではない。これら
の樹脂は単独あるいは２種類以上混合して用いられる。
本発明で用いられる光導電性物質とは電荷移動物質と、
電荷発生物質及びその両方の性質を備えている物質の３
つの種類に分類できるが、以下電荷発生能力のあるもの
はすべて電荷発生物質とする。
電荷発生物質及びその両方の性質を備えている物質の３
つの種類に分類できるが、以下電荷発生能力のあるもの
はすべて電荷発生物質とする。
電荷移動剤としては、電子供与性の強い有機化合物があ
り、例えばヒドラゾン類、ピラゾリン類、ジアリールア
ルカン類、アルキレンジアミン類、ジベンジルアニリン
類、トリフェニルアミン類、トリフェニルメタン類、ジ
フェニルベンジルアミン類、トリアリールアルカン類、
アントラセン類、オキサゾール類、オキサジアゾール
類、チアゾール類やポリ−Ｎ−ビニルカルバゾール、ハ
ロゲン化−ポリ−Ｎ−ビニルカルバゾール、ポリビニル
ビレン、ポリビニルアントラセン、ポリビニルアクリジ
ン、ポリグリシジルカルバゾール、ポリビニルアセナフ
チレン、エチルカルバゾールホルムアルデヒド樹脂など
も用いることができるが、これらに限定されるものでは
ない。また、電荷移動剤は２種類以上混合して用いるこ
ともできる。
り、例えばヒドラゾン類、ピラゾリン類、ジアリールア
ルカン類、アルキレンジアミン類、ジベンジルアニリン
類、トリフェニルアミン類、トリフェニルメタン類、ジ
フェニルベンジルアミン類、トリアリールアルカン類、
アントラセン類、オキサゾール類、オキサジアゾール
類、チアゾール類やポリ−Ｎ−ビニルカルバゾール、ハ
ロゲン化−ポリ−Ｎ−ビニルカルバゾール、ポリビニル
ビレン、ポリビニルアントラセン、ポリビニルアクリジ
ン、ポリグリシジルカルバゾール、ポリビニルアセナフ
チレン、エチルカルバゾールホルムアルデヒド樹脂など
も用いることができるが、これらに限定されるものでは
ない。また、電荷移動剤は２種類以上混合して用いるこ
ともできる。
電荷発生物質としては、メチルバイオレット、クリスタ
ルバイオレット、エチルバイオレット、ナイトブルー、
ビクトリアブルーなどで代表されるトリフェニルメタン
系染料、エリスロシン、ローダミンＢ、ローダミン３
Ｂ、アクリジンレッドＢなどに代表されるザンセン染
料、アクリジンオレンジ２Ｇ、アクリジンオレンジＲ、
フラベオシンなどで代表されるアクリジン染料、メチレ
ンブルー、メチレングリーン、メチレンバイオレットな
どで代表されるチオジン染料、カプリブルー、メルドラ
ブルーなどで代表されるオキサジン染料、その他シアニ
ン染料、スチリル染料、ピリリム塩、チアピリリウム塩
のほかに金属フタロシアニン、無金属フタロシアニンな
どのフタロシアニン顔料とその誘導体、金属ポルフィリ
ン、無金属ポルフィリンなどのポルフィリンとその誘導
体、ペリレンイミド、ベリレン酸無水物などのペリレン
系顔料、その他、キナクリドン顔料、アゾ系顔料、アン
トラキノン系顔料が挙げられるが、これらに限定される
ものではない。
ルバイオレット、エチルバイオレット、ナイトブルー、
ビクトリアブルーなどで代表されるトリフェニルメタン
系染料、エリスロシン、ローダミンＢ、ローダミン３
Ｂ、アクリジンレッドＢなどに代表されるザンセン染
料、アクリジンオレンジ２Ｇ、アクリジンオレンジＲ、
フラベオシンなどで代表されるアクリジン染料、メチレ
ンブルー、メチレングリーン、メチレンバイオレットな
どで代表されるチオジン染料、カプリブルー、メルドラ
ブルーなどで代表されるオキサジン染料、その他シアニ
ン染料、スチリル染料、ピリリム塩、チアピリリウム塩
のほかに金属フタロシアニン、無金属フタロシアニンな
どのフタロシアニン顔料とその誘導体、金属ポルフィリ
ン、無金属ポルフィリンなどのポルフィリンとその誘導
体、ペリレンイミド、ベリレン酸無水物などのペリレン
系顔料、その他、キナクリドン顔料、アゾ系顔料、アン
トラキノン系顔料が挙げられるが、これらに限定される
ものではない。
電子写真感光層を構成する上記有機高分子微粉体は感光
層全体に対し、５ないし３０重量パーセント程度が望ま
しい。上記光導電物質は電子写真感光層の層構造によっ
て含有量が変化する。上記アルカリ可溶性樹脂は層構造
によって樹脂を混合あるいは別個に使用してもよい。例
えば積層構造をとる場合には電荷発生層と電荷移動層で
は異なった樹脂を用いてもよい。ただし、有機高分子微
粉体は少なくともどちらか一方に混合する。
層全体に対し、５ないし３０重量パーセント程度が望ま
しい。上記光導電物質は電子写真感光層の層構造によっ
て含有量が変化する。上記アルカリ可溶性樹脂は層構造
によって樹脂を混合あるいは別個に使用してもよい。例
えば積層構造をとる場合には電荷発生層と電荷移動層で
は異なった樹脂を用いてもよい。ただし、有機高分子微
粉体は少なくともどちらか一方に混合する。
導電性支持体としては、アルミニウム板、亜鉛板または
銅−アルミニウム板、銅−ステンレス板、クロム−銅板
などのバイメタル板または、クロム−銅−アルミニウム
板、クロム−銅−鉄板、クロム−銅−ステンレス板など
のトライメタル板などの親水性表面を有する導電性支持
体が用いられ、その厚さは0.1〜1mmが好ましい。
銅−アルミニウム板、銅−ステンレス板、クロム−銅板
などのバイメタル板または、クロム−銅−アルミニウム
板、クロム−銅−鉄板、クロム−銅−ステンレス板など
のトライメタル板などの親水性表面を有する導電性支持
体が用いられ、その厚さは0.1〜1mmが好ましい。
特にアルミニウムの表面を有する場合には砂目立て処
理、ケイ酸ナトリウム、リン酸ナトリウム塩などの水溶
液で浸漬処理、あるいは陽極酸化処理などの表面処理が
行なわれているのが望ましい。
理、ケイ酸ナトリウム、リン酸ナトリウム塩などの水溶
液で浸漬処理、あるいは陽極酸化処理などの表面処理が
行なわれているのが望ましい。
上記陽極酸化処理は例えばリン酸、クロム酸、硫酸、硼
酸などの無機酸またはしゅう酸スルファミン酸などの有
機塩または塩の溶液からなる電解質中でアルミニウム板
を陽極として電流を流すことによって実施される。
酸などの無機酸またはしゅう酸スルファミン酸などの有
機塩または塩の溶液からなる電解質中でアルミニウム板
を陽極として電流を流すことによって実施される。
次に本発明の実施例を示す。
実施例−１ ε型−銅フタロシアニン（東洋インキ製Leophoton）19.
4重量部、アクリル樹脂(A)（メタクリル酸−メタクリル
酸エチル−メタクリル酸プロピル共重合体）固形分66.9
重量部、微粉体(A)（メタクリル酸−メタクリル酸メチ
ル−ジビニルベンゼン共重合体、粒径0.15μｍ）13.8重
量部をメチルセロソルブ７３０重量部に加え１０００cc
とビーズ玉を加え、分割してレッドデビル社製、ペイン
トコンディショナーで２時間分散し、分散物を得た。こ
の分散物を表面処理を施してあるアルミ板（厚さ0.24m
m）に、膜厚５μｍとなるように塗布し電子写真製版用
印刷版を作成した。
4重量部、アクリル樹脂(A)（メタクリル酸−メタクリル
酸エチル−メタクリル酸プロピル共重合体）固形分66.9
重量部、微粉体(A)（メタクリル酸−メタクリル酸メチ
ル−ジビニルベンゼン共重合体、粒径0.15μｍ）13.8重
量部をメチルセロソルブ７３０重量部に加え１０００cc
とビーズ玉を加え、分割してレッドデビル社製、ペイン
トコンディショナーで２時間分散し、分散物を得た。こ
の分散物を表面処理を施してあるアルミ板（厚さ0.24m
m）に、膜厚５μｍとなるように塗布し電子写真製版用
印刷版を作成した。
実施例−２ ε型銅フタロシアニン19.4重量部、樹脂(B)（アクリル
酸−アクリル酸エチル−スチレン共重合体）固形分66.9
重量部、ＰＡＮ（三菱レイヨン製ポリーアクリロニトリ
ル粉体、平均粒径2.6μｍ）13.8重量部、１−フェニル
−３−（ｐ−ジエチルアミノスチリル）−５−（ｐ−ジ
エチルアミノフエニル）ピラゾリン３８重量部をトルエ
ン２８０重量部ｎ−ブチルアルコール４５０重量部に加
え、上記ペイントコンディショナーで２時間分散し、分
散液を得た。この分散液を実施例−１と同様なアルミ支
持体上に膜厚５μｍとなるように塗布し、電子写真製版
用印刷版を作製した。
酸−アクリル酸エチル−スチレン共重合体）固形分66.9
重量部、ＰＡＮ（三菱レイヨン製ポリーアクリロニトリ
ル粉体、平均粒径2.6μｍ）13.8重量部、１−フェニル
−３−（ｐ−ジエチルアミノスチリル）−５−（ｐ−ジ
エチルアミノフエニル）ピラゾリン３８重量部をトルエ
ン２８０重量部ｎ−ブチルアルコール４５０重量部に加
え、上記ペイントコンディショナーで２時間分散し、分
散液を得た。この分散液を実施例−１と同様なアルミ支
持体上に膜厚５μｍとなるように塗布し、電子写真製版
用印刷版を作製した。
実施例−３ アゾ顔料（クロルダイアンブルー）31.5重量部、樹脂
（Ｃ）（スチレン−アクリル酸共重合体）固型分２７重
量部、微粉体（Ｂ）（メタクリル酸メチル−ジビニルベ
ンゼン共重合体粒径0.18μｍ）１１重量部をジオキサン
２５０重量部に加え、ペイントコンディショナーで４時
間分散して分散物を得た。分散物を実施例−１と同様な
アルミ支持体上に0.3μｍ程度に塗布し電荷発生層とし
た。
（Ｃ）（スチレン−アクリル酸共重合体）固型分２７重
量部、微粉体（Ｂ）（メタクリル酸メチル−ジビニルベ
ンゼン共重合体粒径0.18μｍ）１１重量部をジオキサン
２５０重量部に加え、ペイントコンディショナーで４時
間分散して分散物を得た。分散物を実施例−１と同様な
アルミ支持体上に0.3μｍ程度に塗布し電荷発生層とし
た。
別にビドラゾン化合物（パラジエチルアミノベンズアル
デヒド−Ｎ，Ｎ−ジフェニルヒドラゾン）３５重量部、
樹脂（Ｄ）（アクリル酸−アクリル酸ブチル−スチレン
共重合体）固形分56.2重量部、粒粉体（Ｂ）１６重量部
をトルエン７００重量部、イソプロパノール１００重量
部の混合液に加え、ペイントコンディショナーで２時間
分散し、分散物を得た。分散物を上記電荷発生体上に厚
さ約４μｍとなるように塗布し、電子写真製版用印刷版
を作成した。
デヒド−Ｎ，Ｎ−ジフェニルヒドラゾン）３５重量部、
樹脂（Ｄ）（アクリル酸−アクリル酸ブチル−スチレン
共重合体）固形分56.2重量部、粒粉体（Ｂ）１６重量部
をトルエン７００重量部、イソプロパノール１００重量
部の混合液に加え、ペイントコンディショナーで２時間
分散し、分散物を得た。分散物を上記電荷発生体上に厚
さ約４μｍとなるように塗布し、電子写真製版用印刷版
を作成した。
比較例−１ ε型銅フタロシアニン19.4重量部、樹脂（Ａ）固形分8
0.7重量部をメチルセロソルブ７３０重量部に加え、以
下実施例−１と同様に分散塗布し、電子写真製版用印刷
版を作成した。
0.7重量部をメチルセロソルブ７３０重量部に加え、以
下実施例−１と同様に分散塗布し、電子写真製版用印刷
版を作成した。
比較例−２ ε型銅フタロシアニン19.4重量部、樹脂（Ｂ）固形分8
0.7、重量部ピラゾリン系化合物１−フェニル−３−
（Ｐ−ジエチルアミノスチリル）−５−（Ｐ−ジエチル
アミノフェニル）ピラゾリン３８重量部をトルエン２８
０重量部、イソプロパノール４５０重量部に加え、以下
実施例−２と同様に分散塗布し電子写真製版用印刷版を
作成した。
0.7、重量部ピラゾリン系化合物１−フェニル−３−
（Ｐ−ジエチルアミノスチリル）−５−（Ｐ−ジエチル
アミノフェニル）ピラゾリン３８重量部をトルエン２８
０重量部、イソプロパノール４５０重量部に加え、以下
実施例−２と同様に分散塗布し電子写真製版用印刷版を
作成した。
比較例−３ アゾ顔料（クロルダイアンブルー）31.5重量部、樹脂
（Ｃ）固形分３８重量部をジオキサン２５０重量部に加
え、実施例−３と同様に分散、塗布し、電荷発生層を作
成した。
（Ｃ）固形分３８重量部をジオキサン２５０重量部に加
え、実施例−３と同様に分散、塗布し、電荷発生層を作
成した。
別にヒドラゾン化合物パラジエチルアミノベンズアルデ
ヒド−Ｎ，Ｎ−ジフェニルヒドラゾン35重量部、樹脂
（Ｄ）固形分72.2重量部をトルエン７００重量部イソプ
ロパノール１００重量部に加え、加熱溶解させて、上記
電荷発生層上に厚さ４μｍとなるように塗布し、電子写
真製版用印刷版を作成した。
ヒド−Ｎ，Ｎ−ジフェニルヒドラゾン35重量部、樹脂
（Ｄ）固形分72.2重量部をトルエン７００重量部イソプ
ロパノール１００重量部に加え、加熱溶解させて、上記
電荷発生層上に厚さ４μｍとなるように塗布し、電子写
真製版用印刷版を作成した。
比較例−４ ε型銅フタロシアニン19.4重量部、アクリル樹脂（Ｅ）
（メタクリル酸−メタクリル酸エチル−メタクル酸ブチ
ル共重合体）固形分80.7重量部をジオキサン７３０重量
部に加え、以下実施例−１と同様に分散塗布し、電子写
真製版用印刷版を作成した。
（メタクリル酸−メタクリル酸エチル−メタクル酸ブチ
ル共重合体）固形分80.7重量部をジオキサン７３０重量
部に加え、以下実施例−１と同様に分散塗布し、電子写
真製版用印刷版を作成した。
次にこれらの電子写真感光層を溶出するために溶出液を
作成した。
作成した。
溶出液−１ 水酸化ナトリウム及びケイ酸ナトリウムでPH＝13.2の水
溶液を調整した。
溶液を調整した。
溶出液−２ メタケイ酸ナトリウム及びアミルアルコールでPH＝１１
の水溶液を調製した。
の水溶液を調製した。
上記２種類の溶出液で実施例−１、２、３及び比較例−
１、２、３、４で作成した電子写真製版用印刷版の電子
写真感光層を溶出し、その溶出に要する時間を測定し、
結果を表１に与えた。微粉体の混合により溶出が促進さ
れた。
１、２、３、４で作成した電子写真製版用印刷版の電子
写真感光層を溶出し、その溶出に要する時間を測定し、
結果を表１に与えた。微粉体の混合により溶出が促進さ
れた。
次に耐刷性試験を行なうために、上記電子写真製版用印
刷版を帯電・露光・現像し表１で示した溶出液で非画像
部を溶出した後、浮田工業製オフセット印刷機ＯＦＣＯ
Ｎ−２０４ＲＲで耐刷試験を行なった。表２に結果を示
した。微粉体の混合により耐刷性が向上した。
刷版を帯電・露光・現像し表１で示した溶出液で非画像
部を溶出した後、浮田工業製オフセット印刷機ＯＦＣＯ
Ｎ−２０４ＲＲで耐刷試験を行なった。表２に結果を示
した。微粉体の混合により耐刷性が向上した。
Claims (1)
- 【請求項１】導電性支持体上にアルカリ可溶な電子写真
感光層を設けた製版用印刷版の該感光層上に、電子写真
法によりトナー画像を形成した後、非画像部の感光層を
溶出液によって除去して印刷版とする製版用印刷版にお
いて、前記電子写真感光層が光導電性物質、アルカリ可
溶な樹脂バインダーおよび粒径が１０μｍ以下の有機高
分子微粒体で構成されていることを特徴とする電子写真
製版用印刷版。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61061909A JPH0614198B2 (ja) | 1986-03-18 | 1986-03-18 | 電子写真製版用印刷版 |
| US07/023,259 US4788118A (en) | 1986-03-18 | 1987-03-09 | Electrophotographic plate for printing plate making |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61061909A JPH0614198B2 (ja) | 1986-03-18 | 1986-03-18 | 電子写真製版用印刷版 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62217256A JPS62217256A (ja) | 1987-09-24 |
| JPH0614198B2 true JPH0614198B2 (ja) | 1994-02-23 |
Family
ID=13184758
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61061909A Expired - Fee Related JPH0614198B2 (ja) | 1986-03-18 | 1986-03-18 | 電子写真製版用印刷版 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US4788118A (ja) |
| JP (1) | JPH0614198B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE68909278T2 (de) * | 1988-03-14 | 1994-01-13 | Fuji Photo Film Co Ltd | Ausgangsprodukt einer elektrophotographischen, lithographischen Druckplatte. |
| US5069992A (en) * | 1989-11-17 | 1991-12-03 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Electrophotographic printing plate precursor containing alkali-soluble polyurethane resin as binder resin |
| DE4118434C2 (de) * | 1990-06-06 | 1996-01-04 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | Verfahren zur elektrophotographischen Umkehr-Naßentwicklung |
| WO1999010186A1 (en) * | 1997-08-22 | 1999-03-04 | Mitsubishi Paper Mills Limited | Image forming material, image forming method, lithographic printing plate manufacturing method and apparatus, lithographic printing plate making method, and printed wiring board manufacturing method |
| US6214502B1 (en) | 1998-07-21 | 2001-04-10 | Lexmark International, Inc. | Charge generation layers comprising binder blends and photoconductors including the same |
| US6787276B2 (en) * | 2002-06-20 | 2004-09-07 | Lexmark International, Inc. | Dual layer photoconductors with charge transport layer including styrene-acrylic resin |
Family Cites Families (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS548528A (en) * | 1977-06-21 | 1979-01-22 | Ricoh Co Ltd | Photoreceptor for electrophotography |
| US4254163A (en) * | 1979-04-13 | 1981-03-03 | Western Electric Company, Inc. | Strippable resists |
| JPS57132152A (en) * | 1981-02-09 | 1982-08-16 | Canon Inc | Electrophotographic receptor |
| JPS57186756A (en) * | 1981-05-13 | 1982-11-17 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | Improved electrophotographic photosensitive material |
| JPS59232364A (ja) * | 1983-06-16 | 1984-12-27 | Ricoh Co Ltd | 平版印刷用原版 |
-
1986
- 1986-03-18 JP JP61061909A patent/JPH0614198B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1987
- 1987-03-09 US US07/023,259 patent/US4788118A/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62217256A (ja) | 1987-09-24 |
| US4788118A (en) | 1988-11-29 |
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