JPS60235144A - 電子写真製版用印刷原版 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は電子写真法により製版可能な新規な印刷版に関
する。さらに詳しくは、特定のアゾ顔料を含有する新規
な印刷版で、帯電およびそれに続く像露光により得られ
る静電潜像をトナーにより現像し、定着してトナー像を
得た後、非画像部の感光層を溶出除去することにより製
版する印刷版に関する。

従来技術 従来、平版印刷用原版と］〜では、感光性樹脂やハロダ
ン化銀感光材刺を用いたものが知られている。

しかしながら、感光性樹脂を用いた平版印刷版は、血Ｊ
刷力は高いが、感度が低いこと、いわゆるダイレクト製
版ができず、原稿からいったん銀塩フィルムによりネガ
捷たはＩジを作る操作が必要であり、そのために犬がか
りな設備を要し、製版に時間がかかることｈどの欠点が
ある。

寸だ、ハロケ゛ン化銀感光材料の拡散転写現像や硬化現
像方式による印刷版はダイレクト製版ができるが、耐刷
力が低く、シかも１枚当りのコストも高いという欠点を
有している。

電子写真法を利用したダイレクト製版用の印刷版として
は、例えば特公昭４７−４７ｆｉｌＯ１特公昭４８−４
０００２、特公昭４Ｂ−１８３２５、特公昭５１−１５
７６６、特公昭５］−２５７６１号公報に示されるよう
々酸イに亜鉛−樹脂分散系の印刷版が知られている。こ
の印刷版は電子写真法によりトナー像を形成した後、非
画像部を親水化するため、例えばフェロシアン塩を含む
酸性水溶液で処理される。

このようにして製版された印刷版は、印刷中に加えられ
る機械的圧力や湿し水の感光層、導電処理層への浸透に
よって剥離が起こり、表面の親木層が破壊されるために
、その耐刷力け５，０００〜１０，０００枚石ｉ度であ
った。

寸だ、酸化卯鉛・樹脂分散系印刷版では、可視光領域に
感度を持たせるため、色素増感が行なわれるが、そわで
も６００ｎｍ以上の長波長光領域では実用に耐える感度
は示さ々い。しだがって、低出力で安価なＨｅ　−Ｎｅ
レーザーあるいは半導体レーザーで露光ができないとい
う欠点がある。

一方、特公昭３７−１７１６２、特公昭３８−７７５８
、特公昭４６−３９４０５、特開昭５２−２４３７、特
開昭５６−１０７２４６、特開昭５５−１０５２５４、
特開昭（３） ５５−１５３９４８、特開昭５６−１６１２５、特開昭
５７−１４７６５６、特開昭５６−１４６１４５、特開
昭５７−１６１８６３号公報々どには、たとえば、砂１
」立てしたアルミニウム板のよう々親水性の導電性支持
体上に有機光導電性化合物およびアルカリ可に１件の樹
脂から々る層、あるいは、フタロシアニン系顔料などの
電荷発生順相をアルツ１り可溶性樹脂に分散した層、あ
るい−、この分散層に電子吸引１’１物質１だは電子供
力性物質を加えて増感した層々どを設けた電子写真製版
用の印刷原版が示さねている。この種の印刷原版は電子
写真法により感光層上にトナー画像を形成した後、アル
カリ性の溶液で非画像部の感光層を溶出除去することに
よって製版され、グイレフト製版で高い面］刷件の印刷
版が得られるという利点があるが、電子写真用の感光体
としては感度が低く、その／Ｃめ、製版速度がおそく、
大出力の光源を用いなければならんいという欠点を有し
ていた。

１並 本発明の目的に一１以」二のよう々従来公知の電子（４
） 写真製版用印刷原版が持っている問題点を解決し、特に
高感度で高耐刷性の印刷原版を提供することにある。

構成 本発明の電子写真製版用印刷原版は、導電性支持体上に
下記一般式（１）で表わされるアゾ顔料を含有する電荷
発生層と電荷搬送物質およびアルカリ可溶性樹脂を含有
する電荷搬送層の二層から々る電子写真感光層を設けた
ことを特徴とするものである。

一般式（１） （だだし、Ａはカップラー残基を表わす。）本発明の電
子写真製版用印刷原版の基本的々構成を第１図に示す。

ここで、１は導電性支持体であり、その−１−に電荷発
生層３、さらに電荷搬送層４が積層され、電子写真感光
層２を形成している。

電荷発生層３および電荷搬送層４は上下逆に積層するこ
とも可能である。

電荷発生層３に用いるアゾ顔料のカップラーとしては、
例えばフェノール類、ナフト−ル類などのフェノール性
水酸基を有する化合物、アミン基を有する芳香族アミン
化合物、アミノ基とフェノール性水酸基を有するアミノ
ナフト−ル類あるいは脂肪原寸たは芳香族のエノール性
ケトン基（活性メチレン基）をもつ化合物が用いられ、
好１しくはカップラー残基Ａが下記一般式（Ｉｔ）、（
Ｉｎ）、（ＩＶ）、（Ｖ）、（Ｖｌ）、（■）、で表わ
される群から選択される。

〔式中、Ｒ１は水素、アルキル基、フェニル基捷たはそ
の置換体、Ｘは炭化水素環またはそれらの置換体、複素
環１だはそれらの置換体、Ｙは炭化水素環基またはそれ
らの置換体、複素環基またはそ（６） 捷たけそれらの置換体、あるいはスチリル基捷たｄその
ｆｆ’　検体、Ｒ３は水素、アルキル基、フェニル基、
〜またはその置換体を表わすか、あるいは、Ｒ２および
Ｒ３はそれらが結合する炭素原子とともに環を形成ｊ〜
でもよい。）〕 す （式（１■）お」：び（ＩＶ）中のＲ４は、置換捷たは
無置換の炭化水素基を表わす。） 看 　ｒ　１ （式中、Ｒ５はアルキル基、カルバモイル基、カルボキ
シル基またｄ−そのエステルを表わし、丑たＡｒ１は炭
化水素環基またはそれらの置換体を表わす。） １”ＩＴＪ ６Ｏ Ｎ　Ｃ−Ａ　ｒ　２ １１ ６０ （式中、Ｒ６は炭化水素環基だはそれらの置換体、Ａ　
ｒ　７は炭化水素環基寸たはそれらの置換体を表わす。

） 本発明で使用される前記一般式中のＸにおける炭イＬ水
素項としては、例えばベンゼン環、ナフタレン環々と、
複素環としては、例えばインドール環、カルバゾール環
、ベンゾブラン環など、ＹまたはＲ２における炭化水素
環基としては、フェニル基、ナフチル基、アントリル基
、ピレニル基など、複素環基としては、ピリノル基、チ
ェニル基、フリル基、インドリル基、ベンゾフラニル基
、カルバゾリル基、ノベンゾフラニル基々ど、寸たＲ２
およびＲ３がそれらの結合する炭素原子と共に形成でき
る環としてはフルオレン環などが例示できる。

さらにＲ４ｔたはＲ６における炭化水素基としては、メ
チル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などのアルギ
ル基、ベンノル基々どのアラルキル基、フェニル基々ど
のアリール基またはこれらの置換体が例示できる。Ｒ４
−！たはＲ６の炭化水素基における置換基としては、メ
チル基、エチル基、プロ（９） ピル基、ブチル基などのアルギル基、メトギシ基、エト
キシ基、プロ月？ギン基、ブトギン基々どのアルコキシ
基、塩素原子、臭素原イ々どのハロケ゛ン原子、水酸基
、二ｌ・口塞々どが挙げられる。Ｒ１のフェニル基捷た
はＸの環における置換基としては、塩素原子、臭素原子
々どのハロヶ゛ン原子が、Ｊ／ζＹまたはＲ２の炭素環
基まだは複素環基あるいはＲ２およびＲ３によって形成
できる環における置換基としては、メチル基、エチル基
、プロピル基、ブチル基々どのアルギル基、メトキシ基
、工トギシ基、プロポキシ基、ブトキシ基々どのアルコ
キシ基、塩素原子、臭素原子などのハロケ８ン原子、ジ
メチルアミン基、ノエチルアミノ基などのノアルキルア
ミノ基、ノベンジルアミノ基などのノアノルキルアミノ
基、トリフルオロメチル基々どのハロメチル基、メトロ
基、シアン基、カルボキシル基またはそのエステル、水
酸基、スルホン酸基（−８（）３Ｎａ　）々どが挙げら
れる。さらに、Ａｒ＋！ｌだはＡ　ｒ　２における炭化
水素環基としては、フェニル基、ナフチル基々とが、壕
だどれらの基における（１０） 置換基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブ
チル基々どのアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、ゾ
ロポキシ基、ブトキシ基々どのアルコキシ基、ニトロ基
、塩素原子、臭素原子々どのハロケゞン原子、シアノ基
、ジメチルアミン基、ジエチルアミノ基などのブチルキ
ルアミノ基などが例示できる。

本発明に用いられるアゾ顔料は、例えば、特開昭５４−
７４２８、特開昭５４−１７７３３号公報に記載されて
いる。これらのアゾ顔料を例示すれば下記のとおりであ
る。

（以下余白） 以下Ａの部分のみを示す。

（１１） （１３） （１２） （１４） 電荷発生層３は一般式（１）で表わされるアゾ顔料を主
体とする層であるが、必要に応じ結着剤を含有すること
ができる。この場合、電荷発生層中のアゾ顔料の割合は
好１しくけ３０重量係以上である。本発明の印刷原版は
製版工程で非画像部を溶出するため、結着剤を用いる場
合の結着剤としては、たとえばスチレン−無水マレイン
酸共重合体、ノボラック型フェノール樹脂などのアルカ
リ可溶性樹脂（後で詳しく述べる。）を用いることが好
ましい。しかし結着剤の割合が少々ければ、これ以外の
樹脂を用いることも可能である。捷だ、電荷発生層３の
厚さは好１しくはＱ、０１〜５μｍさらに好寸しくは０
０５〜２１１ｍである。この厚さが００１μｍ以下であ
ると電荷の発生は十分では々く、１だ５μｍ以上である
と残留電位が高く実用に耐えない。

電荷搬送層４は電荷搬送物質とアルカリ可溶性樹脂によ
って形成される。電荷搬送物質には正孔搬送物質と電子
搬送物質があるが、正孔搬送物質としては、例えば、２
，５−ビス（４−ジエチルアミノフェニル）’−１，３
，４−オキサジアゾール、２．５−ビス［４，−（４−
ゾエチルアミノスチリノ０フェニル）　−１，３，４−
オキサジアゾール、２−（９−エチルカルバゾリル−３
−）−５−（４−ジエチルアミノフェニル）　−１，３
，４−オキサジアゾールなどのオキサノアゾール化合物
、２−ビニル−４−（２−クロルフェニル）−５−（４
−ジエチルアミノ）オキサゾール、２−（４−ジエチル
アミノフェニル）−４−フェニルオキサゾール々どのオ
キサゾール化合物、１−フエ＝　ルー　３−（４−ジエ
チルアミノスチリル）−５−（４−ジエチルアミノフェ
ニル）ピラゾリン、１−フェニル−３−（４−ジメチル
アミノスチリル）−５−（４−ジメチルアミノフェニル
）ピラゾリン々どのピラゾリン化合物、２．２’−ジメ
チル−４，４′−ビス（ジエチルアミノ）トリフェニル
メタン、１，１−ヒス（４−ジベンジルアミノフェニル
）７Ｄ口パン、トリス（４−ジエチルアミノフェニル）
メタンナトのジフェニルメタン化合物、９−（４−ジメ
チルアミノベンジリデン）フルオレン、３−（１７） （９−フルオレン化合物）−９−エチルカルバゾリルカ
どのフルオレン化合物、９−（４−ジエチルアミノスチ
リル）アントラセン、９−ブロム−１０−（４−ジエチ
ルアミノスチリル）アントラセン々どのスチリルアント
ラセン化合物、１．２−ビス（４−ジエチルアミノスチ
リル）ベンゼン、１．２−ビス（２，４−ジメトキシス
チリル）ベンゼンナトのジスチリルベンゼン化合物、９
−エチルカルバゾール−３−アルデヒド］−メチルー１
−フェニルヒドラソン、９−エチルカルバゾール−３−
アルデヒド１−ベンジル−１−フェニルヒドラゾン、４
−ノエチルアミノベンズアルデヒド１．１−ジンェニル
ヒドラゾン、２，４−ジメトキシベンズアルデヒド１−
ベンジル−１−フェニルヒドラゾン、４−ジフェニルア
ミノベンズアルデヒド１−）ｆルー１−フェニルヒドラ
ゾン々どのヒドラゾン化合物、４−ジフェニルアミノス
チルベン、４−ジベンジルアミノスチルベン、４−ジｌ
Ｊルアミノスチルベンなどのスチルベン化合物、１−（
４−ジフェニルアミノスチリル）ナフタレン、（１８） ］−（］４−ソベンジルアミノスチリルナフタレン々ど
のスチリルナフタレン化合物、４／−ジフェニルアミノ
−α−フェニルスチルベン、４′−メチルフェニルアミ
ノ−α−フェニルスチルベン々どのα−フェニルスチル
ベン化合物、３−スチリル−９−エチルカルバゾール、
３−（４−ノエチルアミン）スチリル−９−エチルカル
バゾール々どのスチリルカルバゾール化合物が用いられ
る。

電子搬送物質としては、たとえば、クロルアニル、ブロ
ムアニル、テトラシアノエチレン、テトラシアノキノン
ジメタン、２，４．．７−　）　！Ｊニトロー９−フル
オレノン、２，４，５．７−テトラニトロ−９−フルオ
レノン、２，４，５．７−チトラニトロキザントン２、
６．８　−　ｌ□リニトロー４Ｈ−インデノ［　１，２
　−　ｂ　）チオフェン−４−オン、１，３．７　−　
ト！Ｊニトロジベンゾチオフェン−５，５−ジオキサイ
ドなどがある。

電荷搬送層４に用いられるアルカリ可溶性樹脂とはアル
カリを添加することにより水性またはアルコール性溶剤
に可溶となる樹脂をいう。本発明（１９） の目的から、これらの樹脂には、成膜性、’？ｆｊ気特
性、支持体への伺着強度々どの特性の他、特に溶解度特
性が重要である。この」；う々特性を有する樹脂として
は、例えば、スチレン−無水マレイン酸共重合体、スチ
レン−メタクリル酸−メタクリレ−ト共重合体、メタク
リル酸−メタクリレート共重合体およびフェノール樹脂
等が例示さノ′１，る。

フェノール樹脂としてｒｌ、フェノール、ｏ−クレゾー
ル、ｍ−クレゾール、ｐ−クレゾール、エチルフェノー
ル、インプロピルフェノール、ｔ−ブチルフェノール、
ｔ−アミルフェノール、ヘギシルフェノール、ｔ−オク
チルフェノール、シクロヘキシルフェノール、３−メチ
ル−４−クロル−６−ｔ−ブチルフェノール、イソゾロ
ビルクレゾール、ｔ−ブチルクレゾール、Ｌ−アミルク
レゾール、ヘギシルクレゾール、ｔ−オクチルクレゾー
ルお」：びシクロヘキシルクレゾールなどの置換フェノ
ール類の少々くとも一種とホルムアルデヒド、アセトア
ルデヒド、アクロレイン、クロトンアルデヒド、フルフ
ラール々どのアルデヒド類を（２０） 酸性条件で縮合させて得られるノボラック型樹脂が用い
られる。

電荷搬送層４は電荷搬送物質とアルカリ可溶性樹脂を主
体とした層であり、層中の電荷搬送物質の割合は１０〜
７０重量係、好捷しくけ２０〜６０重創％である。電荷
搬送物質の占める割合がこの範囲以下では、電荷の搬送
がほとんど行なわれず、これ以上では層の機械的強度は
極めて悪く実用に供しイ（Ｊない。捷だ、電荷搬送層４
の厚さは２〜５　０／１ｍ　Ｓ好捷しくは３〜２０μｍ
である。この範囲以下では帯電量が不十分と々す、これ
以上では残留電位が高く々す、また、層の溶出に時間が
かがり、実用的では々い。

電荷搬送層４には、可塑剤を含有させることができる。

可塑剤としては、例えばノメチルフタレ−１−、ジエチ
ルフタレート、ジブチルフタレート々とのフタル酸エス
テル類、ジメチルグリコールフタレ−１・、エチルフタ
リールエチルグリコレート々どのグリコールエステル類
などが有効である。

これらの可塑剤は、光導電層の静電特性および（２１） アルカリ溶解性を劣化させない範囲で含有させることが
できる。

本発明に用いられる導電性支持体１としては、アルミニ
ウム板、亜鉛板、捷たは銅−アルミニウム板、銅−ステ
ンレス板、クロム−銅板々どのバイメタル板寸たはクロ
ノ・−銅一アルミニウｌ、板、クロム−鉛−鉄板、クロ
ム−銅−ステンレス板すどのトライメタル板々どの親水
性表向を有する導電性支持体が用いられ、その厚さは０
１〜１郭が好ましい。

壕だ、特にアルミニウド・の表面を有する支持体の場合
には、砂目立て処理、ケイ酸すトリウム、フッ化ジルコ
ニウム酸カリウド、リン酸塩々どの水溶液への浸漬処理
あるいは陽極酸化処理などの表面処理が行なわれている
ものが好捷しい。１だ米国特許第２　７　１　４．　０
　６　６号に示されるように、砂目立て処理後、ケイ酸
すｌ・リウム水溶液に浸漬処理されたアルミニウム板、
１だ特開昭４７−５１２５号公報に示される」＝うに陽
極酸化処理したのち、アルカリ金属ケイ酸塩の水溶液に
浸漬処理したも（２２） のも好捷しい。

」二記陽極酸化処理は、例えば、リン酸、クロム酸、硫
酸、硼酸などの無機酸またはしゅう酸、スルファミン酸
などの有機酸捷たはこれらの塩の溶液から々る電解液中
で、アルミニウム板を陽極として電流を流すことによっ
て実施される。

本発明の電子写真製版用印刷版を製造するには斗ず、前
記一般式（１）で表わされる順相と必要に応じ結着剤と
を／ことえば、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ツメ
チルホルムアミド、アセトンメチルエチルケトン エーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、酢
酸エチル、酢酸ブチル、ｌ・ルエン、ハロケ８ン化炭化
水素々どの有機溶剤中で混合し、ボールミル、超音波分
散機々との分散手段により均一に分散ｉ〜だ塗布液を前
記導電性支持体上に塗布し乾燥ｌ−で、電荷発生層３を
設ける。次に、電荷搬送物質お」：びアルカリ可溶性樹
脂を前記と同様の有機溶剤に溶解した溶液を電荷発生層
上に塗布し、乾燥して電荷搬送層４を設ける。

本発明の電子写真製版用印刷原版の製版は、寸ず通常の
電７写真法にしたがい、コロナ帯電器などにより暗所で
一様に帯電し、タングステンランプ、ハロケ゛ンランプ
、ギセノンランプまたは螢光灯などの光源を用いた反射
画像露光や透明陽画フィルムを通しての密着像露光ある
いは、ｌＴｅ　−　Ｎｅレーザー、アルゴンレーザー捷
たけ半導体レーザー々どのレーザー光によるスキャニン
グ露光を行ない静電潜像を形成ｊ〜、この静電潜像をト
ナーで現像し、加熱定着して、電子写真感光層上にトナ
ー像を得る（第２図）。

次に、このようにしてトナー像を形成した印刷版をアル
カリ性の溶出液中に浸漬すると、ｌ−ナー像によりマス
クされてい々い非画像部の電子写真感光層（電荷発生層
と電荷搬送層）が溶解除去され、導電性支持体の親水性
表面が露出し、トナー像部分のみが残り、良好な印刷版
を得ることができる（第３図）。

ここで用いる溶出液は、例えば珪酸ナトリウム、燐酸ナ
トリウム、水酸化すトリウム、炭酸すトリウムのようん
無機塩のアルカリ性水溶液またはトリエタノールアミン
、エチレンノアミンなどの有機アミン類を含むアルカリ
性水溶液あるいはこれラニエタノール、ベンジルアルコ
ール、エチレングリコール、グリセリン々どの有機溶剤
捷たは界面活性剤などを添加した溶液が用いられる。

本発明の印刷版は、トナー像形成後、溶出液中で非画像
部を溶解除去するものであるから、トナー成分中には、
この溶出液にレジスト性を有する樹脂成分を含有してい
ることが好ましい。

この樹脂成分としては、溶出液に対して不溶性のもので
あればよく、例えば、メタクリル酸、メタクリル酸エス
テルなどを用いたアクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂、酢酸
ビニルとエチレン寸たは塩化ビニル々どの共重合体、塩
化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリビニルブチラ
ール々どのビニルア士タール樹脂、ポリスチレン、スチ
レンとブタノエン、メタクリル酸エステル々どの共重合
体、ポリエチレン、ポリプロピレンおよびその塩化物、
ポリカーボネート、ポリエステル樹脂、ポ（２５） リアミド樹脂、フェノール樹脂、キシレン樹脂、アルキ
ッド樹脂、ワックス、ポリ第１ノフイン、ろうなどがあ
る。

本発明の印刷原版には、トナー像形成後、全面露光によ
り電子写真感光層の溶解性を増す目的で、例えば０−ナ
フトギノンソアノドなどのギノンノアノド化合物または
ノアゾ化合物を含有することもできる。

本発明の印刷原版は、製造工程終了後、非画像部は親水
性表面を有する導電性基板が露出し、親油性トナーによ
り被覆された画像部分が残るため、通常の平版印刷にお
いて、油性インキは画像部のみに付着し、地汚れの々い
良好々印刷物が得られる。

壕だ、本発明の印刷原版は従来公知の印刷原版に比べ、
特に感度が高く、Ｈｅ　−　Ｎｅレーザー、半導体レー
ザー々ど種々の光源でダイレクト製版が可能であり、こ
れによって得られる印刷版は高い耐刷性を有している。

次に、本発明を実施例によりさらに具体的に説（２６） 明する。々お、実施例中の「部」はすべて重量部を表わ
す。

実施例１ アゾ顔＄１ｒ１を１部、ｍ−クレゾール−フェノール共
重合ノボラック樹脂（都電化学製：ＭＰ−７０７）の０
．７４　ｗｔ　％テトラヒドロフラン溶液６６７部をボ
ールミル中で粉砕混合し得られた分散液を厚さ約０２５
咽の砂目室て処理されたアルミニウム板上に塗布し８０
℃で１０分間乾燥して、厚さ約１μｍの電荷発生層を形
成した。

この電荷発生層上に電荷搬送物質として２，５−ビス（
４−、）エチルアミノフェニル）　−１，３，４−オキ
サジアゾール０９部、スチレン−無水マレイン酸共重合
体（アルドリッヒ・ケミカル・カンパニー製共重合モル
比１：１）１．８部およびテトラヒドロフラン１３２部
を混合溶解した溶液を塗布し、８０℃で２０分間乾燥し
て厚さ約１０μｍの電荷搬送層を形成して、本発明の電
子写真製版用印刷原版を作成した。

この印刷原版について、静電複写紙試験装置（（株）川
口電機製作新製：　５Ｐ−４２８型）を用いて、−６ｋ
Ｖのコロナ放電を２０秒間行々って負に帯電せしめた後
、１０秒間暗所に放置し、その時の表面電位Ｖ。（ボル
ト）を測定し、次にタングステンランプによってその表
面が照度４５ルツクスになるようにして光を照射し、そ
の表面電位がＶ　の係になる１での時間をめ、半減露光
量Ｅ１／２（ルックス・秒）を算出した。この結果を表
−１に示す。

次に、この印刷原版を電子複写製版機（リコー製Ｓ−１
型）にかけ、帯電、画像露光、現像、定着を行ない電荷
搬送層上に鮮明々トナー画像を形成させた。、 この原版をメタ珪酸すトリウム７０ｇ、グリセリン１４
０ｍ１．、エチレングリコール５５０ｍ１およびエタノ
ール１５０ｍ１よりなる溶液に１分間浸漬し、さらに水
流で軽くブラッシングし々から洗い、トナーの付着して
い々い非画像部の電子写真感光層を除去した。

このようにして製版された印刷版をオフセット印刷機（
リコー製ＡＰ−１３１０型）にかけ常法により印刷した
ところ、鮮明々印刷物を５０，０００枚以上印刷するこ
とができた。

実施例２および３ 電荷発生層に用いるアゾ顔料および電荷搬送層に用いる
電荷搬送物質として、それぞれ表−１に示す化合物を用
いた以外は実施例１と同様にして、本発明の電子写真製
版用印刷原版を作成し、ｖｏおよびＥ１／２を測定した
。

以上の結果を表−１に示す。

（以下余白） （２９） 実施例４ アゾ顔料ｊ６１０を１部、ｍ−クレゾール−フェノール
共重合ノボラック樹脂（都電化学製：ＭＰ−７０７）の
Ｑ、７４ｗｔ％のテトラヒドロフラン溶液６６７部をボ
ールミル中で粉砕混合し、得られた分散液を厚さ約０２
５胡の砂目室て処理されたアルミニウム板上に塗布１〜
８０℃で１０分間乾燥して、厚さ約１１部ｍの電荷発生
層を形成した。

この電荷発生層上に電荷搬送物質として３−スチリル−
９−エチルノノルパゾール１５部、ｍ−クレゾール−フ
ェノール共重合ノボラック樹脂（都電化学製　ＭＰ−７
０７）３．０部およびテトラヒドロフラン１２．（１部
を混合浴Ｍ１〜だ溶液を塗布し、８０℃で２分間、続い
て１００℃で１０分間乾燥して厚さ約１０１１ｍの電荷
搬送層を形成ｌ〜で、本発明の電子写真製版用印刷原版
を作成した。この印刷原版について、実施例１と同様に
Ｖ。およびＥ１７２を測定した結果を表−２に示す。

次に、この印刷原版の電子写真感光層」−に実施例１と
同様にしてトナー画像を形成した後、メタ（３１） 珪酸ツートリウム２５部、水１００部よりなる溶液に約
４５秒浸漬し、さらに水流で軽くブラッシングしんから
洗い、非画像部の電子写真感光層を除去した。

との」：うにして製版された印刷版をオフセット印刷機
にかけ印刷したところ鮮明々印刷物を５０．０００枚以
上印刷することができた。

実施例５〜８ 電荷発生層に用いるアゾ顔料および電荷搬送層に用いる
電荷搬送物質として、それぞれ表−２に示す化合物を用
いた以外は実施例４と同様にして、本発明の電子写真製
版用印刷原版を作成し、■ｏおよびＥ１／２を測定した
。

以−にの結果を表−２に示す。

（以下余白） （３２）

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の電子写真製版用印刷原版の基本的々構
成を表わす図である。 第２図および第３図は本発明の印刷原版の製版工程を説
明する図であり、第２図はトナー画像を形成した状態を
示し、第３図は非画像部を溶出除去した状態を示す。 １・・導電性支持体、２・・・電子写真感光層、３・電
荷発生層、４・・・電荷搬送層、５・・・トナー像。 特許出願人　株式会社　リ　コ　− （３４） 第１図 第２図 第３図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 ｉ電性支持体上に、下記一般式（Ｉ）で表わされるアゾ
   顔料を含有する電荷発生層と電荷搬送物質およびアルカ
   リ可溶性樹脂を含有する電荷搬送層の二層から彦る電子
   写真感光層を設けたことを特徴とする電子写真製版用印
   刷原版。 一般式（１）