JPH06139520A - 薄膜磁気ヘッドの製造方法 - Google Patents
薄膜磁気ヘッドの製造方法Info
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- JPH06139520A JPH06139520A JP29019592A JP29019592A JPH06139520A JP H06139520 A JPH06139520 A JP H06139520A JP 29019592 A JP29019592 A JP 29019592A JP 29019592 A JP29019592 A JP 29019592A JP H06139520 A JPH06139520 A JP H06139520A
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- magnetic film
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 非磁性基板に対してアジマス角だけ傾斜して
いるギャップ面を機械加工を用いずに形成する。 【構成】 上面にアジマス角に等しい角度θだけ傾斜し
ている傾斜部9を有する転写基板8上に第1の磁性膜1
0を形成する第1の工程と、前記第1の磁性膜10を前
記転写基板8が露出するまで除去し平滑面11を形成す
る第2の工程と、前記転写基板8の平滑面11を非磁性
基板14に接合して接合体15を形成する第3の工程
と、前記接合体15から上記転写基板8を取り除き、前
記第1の磁性膜10にアジマス角だけ傾斜している斜面
16を形成する第4の工程と、前記斜面16上にギャッ
プスペーサ膜17を形成する第5の工程と、前記第1の
磁性膜10及び前記非磁性基板14上に上記ギャップス
ペーサ膜17を介して第2の磁性膜18を形成する第6
の工程と、前記第2の磁性膜18を上記第1の磁性膜1
0が露出するまで除去し平坦化する第7の工程とにより
薄膜磁気ヘッドを製造する。
いるギャップ面を機械加工を用いずに形成する。 【構成】 上面にアジマス角に等しい角度θだけ傾斜し
ている傾斜部9を有する転写基板8上に第1の磁性膜1
0を形成する第1の工程と、前記第1の磁性膜10を前
記転写基板8が露出するまで除去し平滑面11を形成す
る第2の工程と、前記転写基板8の平滑面11を非磁性
基板14に接合して接合体15を形成する第3の工程
と、前記接合体15から上記転写基板8を取り除き、前
記第1の磁性膜10にアジマス角だけ傾斜している斜面
16を形成する第4の工程と、前記斜面16上にギャッ
プスペーサ膜17を形成する第5の工程と、前記第1の
磁性膜10及び前記非磁性基板14上に上記ギャップス
ペーサ膜17を介して第2の磁性膜18を形成する第6
の工程と、前記第2の磁性膜18を上記第1の磁性膜1
0が露出するまで除去し平坦化する第7の工程とにより
薄膜磁気ヘッドを製造する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高品位VTRやデジタル
VTR等の高密度磁気記録装置に用いられる薄膜磁気ヘ
ッドの製造方法に関する。
VTR等の高密度磁気記録装置に用いられる薄膜磁気ヘ
ッドの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】高品位(ハイビジョン)VTRやデジタ
ルVTR等に用いられる磁気ヘッドとしては、30MH
z以上の高周波帯域で高効率であることが必要であり、
近年、VTR用の薄膜磁気ヘッドが開発されている。こ
のVTR用の薄膜磁気ヘッドとしては、例えば特開昭6
1−39211号公報等に示すように、基板に対して傾
斜角を有するギャップ面を持つ構造のものが提案されて
おり、そのギャップ面近傍の構造を図4に示す。
ルVTR等に用いられる磁気ヘッドとしては、30MH
z以上の高周波帯域で高効率であることが必要であり、
近年、VTR用の薄膜磁気ヘッドが開発されている。こ
のVTR用の薄膜磁気ヘッドとしては、例えば特開昭6
1−39211号公報等に示すように、基板に対して傾
斜角を有するギャップ面を持つ構造のものが提案されて
おり、そのギャップ面近傍の構造を図4に示す。
【0003】図4において、非磁性基板1上に、非磁性
膜2と第1の磁性膜3が積層されてなる積層膜と第2の
磁性膜4とがギャップスペーサ膜5を挟んで形成されて
いる。前記ギャップスペーサ膜5の第1、第2の磁性膜
3、4で挟まれた部分は平面状をなし、磁気ギャップ6
を形成している。さらに、磁気ギャップ6を形成するギ
ャップスペーサ膜5の面は非磁性基板1の面に対して傾
斜しており、磁気ギャップ6に所定のアジマス角θを持
たせている。一方、前記ギャップスペーサ膜5の非磁性
膜2と第2の磁性膜4とで挟まれた部分は、その一部が
半径Rの丸みを帯びた曲面状をなしており、ギャップと
して機能することが防止されている。
膜2と第1の磁性膜3が積層されてなる積層膜と第2の
磁性膜4とがギャップスペーサ膜5を挟んで形成されて
いる。前記ギャップスペーサ膜5の第1、第2の磁性膜
3、4で挟まれた部分は平面状をなし、磁気ギャップ6
を形成している。さらに、磁気ギャップ6を形成するギ
ャップスペーサ膜5の面は非磁性基板1の面に対して傾
斜しており、磁気ギャップ6に所定のアジマス角θを持
たせている。一方、前記ギャップスペーサ膜5の非磁性
膜2と第2の磁性膜4とで挟まれた部分は、その一部が
半径Rの丸みを帯びた曲面状をなしており、ギャップと
して機能することが防止されている。
【0004】次に、上記従来の薄膜磁気ヘッドの製造方
法を図5及び図6に示す。
法を図5及び図6に示す。
【0005】まず、図5(a)に示すように、非磁性基
板1上にCr、Zr等の切削容易な非磁性膜2を形成す
る。次に、図5(b)に示すように、前記非磁性膜2上
にセンダスト、アモルファス合金等の第1の磁性膜3を
スパッタリング等により成膜形成する。この時、第1の
磁性膜3の膜厚は少なくともギャップのトラック幅以上
とする。次に、図5(c)に示すように、ダイヤモンド
バイト等により第1の磁性膜3を完全に切断し、且つ切
断刃物の稜線の曲率部分が非磁性膜2を切断するように
溝加工を行い、非磁性基板1に対してアジマス角θだけ
傾斜している斜面7を形成する。次に、図6(a)に示
すように、少なくとも前記第1の磁性膜3の斜面7を含
む部分にSiO2等の非磁性材料よりなるギャップスペ
ーサ膜5をギャップ長に相当する厚みだけ蒸着等により
形成する。次に、図6(b)に示すように、非磁性基板
1及び第1の磁性膜3上にギャップスペーサ膜5を介し
て第2の磁性膜4をスパッタリング等により形成する。
次に図6(c)に示すように、研磨若しくはエッチバッ
ク法等により第1、第2の磁性膜3、4を平坦化し、ギ
ャップスペーサ膜5のギャップを形成する部分が所定の
トラック幅となるように加工し、アジマス角θだけ傾斜
している磁気ギャップ6を形成する。
板1上にCr、Zr等の切削容易な非磁性膜2を形成す
る。次に、図5(b)に示すように、前記非磁性膜2上
にセンダスト、アモルファス合金等の第1の磁性膜3を
スパッタリング等により成膜形成する。この時、第1の
磁性膜3の膜厚は少なくともギャップのトラック幅以上
とする。次に、図5(c)に示すように、ダイヤモンド
バイト等により第1の磁性膜3を完全に切断し、且つ切
断刃物の稜線の曲率部分が非磁性膜2を切断するように
溝加工を行い、非磁性基板1に対してアジマス角θだけ
傾斜している斜面7を形成する。次に、図6(a)に示
すように、少なくとも前記第1の磁性膜3の斜面7を含
む部分にSiO2等の非磁性材料よりなるギャップスペ
ーサ膜5をギャップ長に相当する厚みだけ蒸着等により
形成する。次に、図6(b)に示すように、非磁性基板
1及び第1の磁性膜3上にギャップスペーサ膜5を介し
て第2の磁性膜4をスパッタリング等により形成する。
次に図6(c)に示すように、研磨若しくはエッチバッ
ク法等により第1、第2の磁性膜3、4を平坦化し、ギ
ャップスペーサ膜5のギャップを形成する部分が所定の
トラック幅となるように加工し、アジマス角θだけ傾斜
している磁気ギャップ6を形成する。
【0006】しかしながら、上述した従来の薄膜磁気ヘ
ッドの製造方法では、以下に示す問題がある。
ッドの製造方法では、以下に示す問題がある。
【0007】まず、図5(c)に示す工程において、第
1の磁性膜3を機械加工により切断するため、ギャップ
面となる斜面7に加工変質層が存在し、磁気ギャップ6
での記録再生特性が劣化する。また、この工程において
は、刃物の先端の曲率部分によって加工される部分が磁
気ギャップ6に残ることを避けるために、第1の磁性膜
3よりも深く切り込む必要がある。このため、図4に示
すようなトラックずれaが生じ、隣接トラックからのク
ロストーク成分を再生してしまうという問題が起こる。
さらに、ギャップ面を機械加工により形成しているの
で、巻線を薄膜コイルにより形成することが困難であ
る。
1の磁性膜3を機械加工により切断するため、ギャップ
面となる斜面7に加工変質層が存在し、磁気ギャップ6
での記録再生特性が劣化する。また、この工程において
は、刃物の先端の曲率部分によって加工される部分が磁
気ギャップ6に残ることを避けるために、第1の磁性膜
3よりも深く切り込む必要がある。このため、図4に示
すようなトラックずれaが生じ、隣接トラックからのク
ロストーク成分を再生してしまうという問題が起こる。
さらに、ギャップ面を機械加工により形成しているの
で、巻線を薄膜コイルにより形成することが困難であ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来例の
欠点に鑑み為されたものであり、ギャップ面となる第1
の磁性膜のアジマス角だけ傾斜している斜面を機械加工
することなく形成することにより、ギャップ面に加工変
質層が形成されず、且つトラックずれによる隣接トラッ
クからのクロストーク成分の再生を防止、さらに巻線を
薄膜コイルにより形成することを可能にした薄膜磁気ヘ
ッドの製造方法を提供することを目的とするものであ
る。
欠点に鑑み為されたものであり、ギャップ面となる第1
の磁性膜のアジマス角だけ傾斜している斜面を機械加工
することなく形成することにより、ギャップ面に加工変
質層が形成されず、且つトラックずれによる隣接トラッ
クからのクロストーク成分の再生を防止、さらに巻線を
薄膜コイルにより形成することを可能にした薄膜磁気ヘ
ッドの製造方法を提供することを目的とするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の薄膜磁気ヘッド
の製造方法は、上面にアジマス角に等しい角度だけ傾斜
している傾斜部を有する転写基板上に第1の磁性膜を形
成する第1の工程と、前記第1の磁性膜を前記転写基板
が露出するまで除去し平滑面を形成する第2の工程と、
前記転写基板の平滑面を非磁性基板に接合して接合体を
形成する第3の工程と、前記接合体から上記転写基板を
取り除き、前記第1の磁性膜にアジマス角だけ傾斜して
いる斜面を形成する第4の工程と、前記斜面上にギャッ
プスペーサ膜を形成する第5の工程と、前記第1の磁性
膜及び前記非磁性基板上に上記ギャップスペーサ膜を介
して第2の磁性膜を形成する第6の工程と、前記第2の
磁性膜を上記第1の磁性膜が露出するまで除去し平坦化
する第7の工程とを有することを特徴とする。
の製造方法は、上面にアジマス角に等しい角度だけ傾斜
している傾斜部を有する転写基板上に第1の磁性膜を形
成する第1の工程と、前記第1の磁性膜を前記転写基板
が露出するまで除去し平滑面を形成する第2の工程と、
前記転写基板の平滑面を非磁性基板に接合して接合体を
形成する第3の工程と、前記接合体から上記転写基板を
取り除き、前記第1の磁性膜にアジマス角だけ傾斜して
いる斜面を形成する第4の工程と、前記斜面上にギャッ
プスペーサ膜を形成する第5の工程と、前記第1の磁性
膜及び前記非磁性基板上に上記ギャップスペーサ膜を介
して第2の磁性膜を形成する第6の工程と、前記第2の
磁性膜を上記第1の磁性膜が露出するまで除去し平坦化
する第7の工程とを有することを特徴とする。
【0010】
【作用】上記製造方法によれば、転写基板上の傾斜部に
成膜した第1の磁性膜を転写することにより、機械加工
無しに、ギャップ面となる第1の磁性膜のアジマス角だ
け傾斜している斜面を形成することが可能となる。
成膜した第1の磁性膜を転写することにより、機械加工
無しに、ギャップ面となる第1の磁性膜のアジマス角だ
け傾斜している斜面を形成することが可能となる。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照しつつ本発明の一実施例を
詳細に説明する。
詳細に説明する。
【0012】図1及び図2は本実施例の薄膜磁気ヘッド
製造方法を示す断面図である。
製造方法を示す断面図である。
【0013】まず、図1(a)に示すように、レプリカ
となる転写基板8上にアジマス角θに等しい角度だけ傾
斜している傾斜部9を形成する。この傾斜部9は、ダイ
ヤモンドバイト等による切削加工、あるいは転写基板8
として上面に(100)面をもつ単結晶Siを用い、K
OH溶液による異方性エッチングを施して(100)面
に対して54.7°の角度を持つ(111)面を露出さ
せることにより形成される。
となる転写基板8上にアジマス角θに等しい角度だけ傾
斜している傾斜部9を形成する。この傾斜部9は、ダイ
ヤモンドバイト等による切削加工、あるいは転写基板8
として上面に(100)面をもつ単結晶Siを用い、K
OH溶液による異方性エッチングを施して(100)面
に対して54.7°の角度を持つ(111)面を露出さ
せることにより形成される。
【0014】次に、図1(b)に示すように、前記転写
基板8上にセンダスト、アモルファス合金等の第1の磁
性膜10をスパッタリング等により形成する。
基板8上にセンダスト、アモルファス合金等の第1の磁
性膜10をスパッタリング等により形成する。
【0015】次に、図1(c)に示すように、前記第1
の磁性膜10の上面を研磨あるいはエッチバック法等に
より平坦化して転写基板8及び第1の磁性膜10が露出
している平滑面11を形成する。
の磁性膜10の上面を研磨あるいはエッチバック法等に
より平坦化して転写基板8及び第1の磁性膜10が露出
している平滑面11を形成する。
【0016】次に、図1(d)に示すように、前記平滑
面11上にSiO2等よりなる0.1〜1μm厚の保護
膜12を成膜形成する。
面11上にSiO2等よりなる0.1〜1μm厚の保護
膜12を成膜形成する。
【0017】次に、図1(e)に示すように、上面にス
パッタリングによりガラス層13が形成されている非磁
性基板14上に、上記転写基板8の保護膜12を矢印A
の如く密着させる。
パッタリングによりガラス層13が形成されている非磁
性基板14上に、上記転写基板8の保護膜12を矢印A
の如く密着させる。
【0018】次に、図1(f)に示すように、前記ガラ
ス層13を溶融させることにより、前記転写基板8と非
磁性基板14とを接合して接合体15を形成する。尚、
この接合は、非磁性基板14に数100Vの負の電圧を
印加することにより常温で圧着することも可能である。
また、転写基板8にSiを用い、非磁性基板14に結晶
化ガラスを用いることにより、ガラス層13を形成せず
に、非磁性基板14に数100Vの負の電圧を印加する
ことにより、200〜500℃の温度下で圧着(陽極接
合)することも可能である。
ス層13を溶融させることにより、前記転写基板8と非
磁性基板14とを接合して接合体15を形成する。尚、
この接合は、非磁性基板14に数100Vの負の電圧を
印加することにより常温で圧着することも可能である。
また、転写基板8にSiを用い、非磁性基板14に結晶
化ガラスを用いることにより、ガラス層13を形成せず
に、非磁性基板14に数100Vの負の電圧を印加する
ことにより、200〜500℃の温度下で圧着(陽極接
合)することも可能である。
【0019】次に、図2(a)に示すように、前記接合
体15から転写基板8を取り除き、非磁性基板14上に
アジマス角θだけ傾斜している斜面16を有する第1の
磁性膜10を形成する。尚、この時の転写基板8の除去
は、転写基板8としてSiを用いた場合は、HF+HN
O3あるいはNaOH等の溶液によるエッチングにより
可能である。また、転写基板8としてSiO2単結晶を
用いた場合、NaOH等によるアルカリエッチング、H
F、HNO3等の酸エッチングにより等方的にエッチン
グすることにより、転写基板8を取り除くことが可能で
ある。
体15から転写基板8を取り除き、非磁性基板14上に
アジマス角θだけ傾斜している斜面16を有する第1の
磁性膜10を形成する。尚、この時の転写基板8の除去
は、転写基板8としてSiを用いた場合は、HF+HN
O3あるいはNaOH等の溶液によるエッチングにより
可能である。また、転写基板8としてSiO2単結晶を
用いた場合、NaOH等によるアルカリエッチング、H
F、HNO3等の酸エッチングにより等方的にエッチン
グすることにより、転写基板8を取り除くことが可能で
ある。
【0020】次に、図2(b)に示すように、前記第1
の磁性膜10の斜面16上にSiO2等の非磁性材料よ
りなるギャップスペーサ膜17を形成する。
の磁性膜10の斜面16上にSiO2等の非磁性材料よ
りなるギャップスペーサ膜17を形成する。
【0021】次に、図2(c)に示すように、前記非磁
性基板14及び第1の磁性膜10上にギャップスペーサ
膜17を介してセンダスト、アモルファス合金等の第2
の磁性膜18をスパッタリング等により形成する。
性基板14及び第1の磁性膜10上にギャップスペーサ
膜17を介してセンダスト、アモルファス合金等の第2
の磁性膜18をスパッタリング等により形成する。
【0022】最後に、図2(d)に示すように、前記第
2の磁性膜18を研磨あるいはエッチバック法等により
第1の磁性膜10が露出するまで除去し、ギャップスペ
ーサ膜17のギャップ形成部分が所定のギャップ長にな
るまで、前記第1、第2の磁性膜10、18の平坦化を
行い、本実施例の薄膜磁気ヘッドのギャップ部分を形成
する。
2の磁性膜18を研磨あるいはエッチバック法等により
第1の磁性膜10が露出するまで除去し、ギャップスペ
ーサ膜17のギャップ形成部分が所定のギャップ長にな
るまで、前記第1、第2の磁性膜10、18の平坦化を
行い、本実施例の薄膜磁気ヘッドのギャップ部分を形成
する。
【0023】図3は上述の製造方法により形成された薄
膜磁気ヘッドのギャップ近傍部を示す図である。第1の
磁性膜10の斜面16上に形成されたギャップスペーサ
膜17の部分が、磁気ギャップ19となる。
膜磁気ヘッドのギャップ近傍部を示す図である。第1の
磁性膜10の斜面16上に形成されたギャップスペーサ
膜17の部分が、磁気ギャップ19となる。
【0024】上述した本実施例の薄膜磁気ヘッドの製造
方法では、アジマス角だけ傾斜している傾斜部9を有す
る転写基板8に成膜した第1の磁性膜10を非磁性基板
14上に転写し、前記傾斜部9上に被着した部分をギャ
ップ面とすることにより、アジマス角だけ傾斜している
ギャップ面を形成しており、従来のように磁性膜を機械
加工により直接切断してギャップ面を形成することは行
っていないため、ギャップ面に加工変質層が形成される
ことはない。また、従来のように、刃物の丸みの部分を
考慮する必要がないため、トラックずれが生じることも
なく、隣接トラックからのクロストーク成分の再生が抑
えられる。さらに、機械加工によりギャップ面を形成し
ていないため、巻線を薄膜コイルにより形成することが
可能となる。
方法では、アジマス角だけ傾斜している傾斜部9を有す
る転写基板8に成膜した第1の磁性膜10を非磁性基板
14上に転写し、前記傾斜部9上に被着した部分をギャ
ップ面とすることにより、アジマス角だけ傾斜している
ギャップ面を形成しており、従来のように磁性膜を機械
加工により直接切断してギャップ面を形成することは行
っていないため、ギャップ面に加工変質層が形成される
ことはない。また、従来のように、刃物の丸みの部分を
考慮する必要がないため、トラックずれが生じることも
なく、隣接トラックからのクロストーク成分の再生が抑
えられる。さらに、機械加工によりギャップ面を形成し
ていないため、巻線を薄膜コイルにより形成することが
可能となる。
【0025】尚、上述の図1(f)の接合工程を、ガラ
ス層13を用いる代わりに、両者の接合面間に金属アル
コシド(例えば、テトラエトキシシランSi(OC
2H5)4等の)アルコール溶液を浸透させ、その後、2
〜300℃に加熱して乾燥シリカゲルあるいはSiO2
層をゾル−ゲル反応によって形成することによって行っ
てもよい。
ス層13を用いる代わりに、両者の接合面間に金属アル
コシド(例えば、テトラエトキシシランSi(OC
2H5)4等の)アルコール溶液を浸透させ、その後、2
〜300℃に加熱して乾燥シリカゲルあるいはSiO2
層をゾル−ゲル反応によって形成することによって行っ
てもよい。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、ギャップ面への加工変
質層の発生を抑えることにより、記録再生特性の劣化を
防止し、且つトラックずれによる隣接トラックからのク
ロストーク成分の再生を防止し、さらに巻線を薄膜コイ
ルにより形成することを可能にした薄膜磁気ヘッドの製
造方法を提供し得る。
質層の発生を抑えることにより、記録再生特性の劣化を
防止し、且つトラックずれによる隣接トラックからのク
ロストーク成分の再生を防止し、さらに巻線を薄膜コイ
ルにより形成することを可能にした薄膜磁気ヘッドの製
造方法を提供し得る。
【図1】本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法を示す工程
図である。
図である。
【図2】本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法を示す工程
図である。
図である。
【図3】本発明の薄膜磁気ヘッドのギャップ近傍部を示
す平面図である。
す平面図である。
【図4】従来の薄膜磁気ヘッドのギャップ近傍部を示す
平面図である。
平面図である。
【図5】従来の薄膜磁気ヘッドの製造方法を示す工程図
である。
である。
【図6】従来の薄膜磁気ヘッドの製造方法を示す工程図
である。
である。
8 転写基板 9 傾斜部 10 第1の磁性膜 11 平滑面 14 非磁性基板 15 接合体 16 斜面 17 ギャップスペーサ膜 18 第2の磁性膜
Claims (1)
- 【請求項1】 上面にアジマス角に等しい角度だけ傾斜
している傾斜部を有する転写基板上に第1の磁性膜を形
成する第1の工程と、前記第1の磁性膜を前記転写基板
が露出するまで除去し平滑面を形成する第2の工程と、
前記転写基板の平滑面を非磁性基板に接合して接合体を
形成する第3の工程と、前記接合体から上記転写基板を
取り除き、前記第1の磁性膜にアジマス角だけ傾斜して
いる斜面を形成する第4の工程と、前記斜面上にギャッ
プスペーサ膜を形成する第5の工程と、前記第1の磁性
膜及び前記非磁性基板上に上記ギャップスペーサ膜を介
して第2の磁性膜を形成する第6の工程と、前記第2の
磁性膜を上記第1の磁性膜が露出するまで除去し平坦化
する第7の工程とを有することを特徴とする薄膜磁気ヘ
ッド製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29019592A JPH06139520A (ja) | 1992-10-28 | 1992-10-28 | 薄膜磁気ヘッドの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29019592A JPH06139520A (ja) | 1992-10-28 | 1992-10-28 | 薄膜磁気ヘッドの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06139520A true JPH06139520A (ja) | 1994-05-20 |
Family
ID=17752990
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29019592A Pending JPH06139520A (ja) | 1992-10-28 | 1992-10-28 | 薄膜磁気ヘッドの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06139520A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5679405A (en) * | 1990-07-16 | 1997-10-21 | National Semiconductor Corp. | Method for preventing substrate backside deposition during a chemical vapor deposition operation |
-
1992
- 1992-10-28 JP JP29019592A patent/JPH06139520A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5679405A (en) * | 1990-07-16 | 1997-10-21 | National Semiconductor Corp. | Method for preventing substrate backside deposition during a chemical vapor deposition operation |
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