JPH0613880B2 - 遠心送風機 - Google Patents

遠心送風機

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JPH0613880B2
JPH0613880B2 JP60089729A JP8972985A JPH0613880B2 JP H0613880 B2 JPH0613880 B2 JP H0613880B2 JP 60089729 A JP60089729 A JP 60089729A JP 8972985 A JP8972985 A JP 8972985A JP H0613880 B2 JPH0613880 B2 JP H0613880B2
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JP
Japan
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centrifugal fan
air
casing
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centrifugal
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充 近藤
稔 橋本
和也 村田
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Denso Corp
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NipponDenso Co Ltd
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、自動車用空調装置等に使用されて有効な遠心
送風機に関し、さらに詳細には遠心送風機から発生する
騒音の低減に関する改良である。
〔従来の技術〕
従来この種の遠心送風機は、第8図(a)、(b)にその軸方
向およびそのa−a断面図を示すように、渦巻状に形成
されたケーシング1と、該ケーシング1内に収納され、
多数の羽根をその円筒面に沿って配設した遠心ファン2
と、前記ケーシング1に取付固定された回転用電動モー
タ3とで構成されている。そしてこのモータ3で、遠心
ファン2を回転させ、遠心ファン2内の空気を外に向っ
て吹き出すことによって、ケーシング1の吸気口6から
吹出口8に至る第8図中実線矢印で示す風の流れに従っ
て送風を行うものであった。
〔発明が解決しようとする問題点〕 このような従来の遠心送風機においては、遠心ファン2
の回転により、遠心ファン2内は負圧となり吸気口側端
部2aから空気は流入し、遠心ファン2の接線方向に吹
出される。このとき、端部2aの付近では、流入空気は
相当な速度を持っているため空気は半径方向にはほとん
ど流れないが、反対に端面2aから遠心ファン2のモー
タ側端部2bに向うに従って流入速度が弱められるので
該端部2b部においては半径方向への流れが大きくな
る。従って、羽根車2の軸方向に風量の変化が生じるこ
とになり、ケーシング1の吹出口8では第9図に示すよ
うに、吹出口8の吸気口側端部Aから反対側端部Bに向
って順次風速が増加するという現象がおこることが知ら
れている。従って、上記の如き構成の遠心送風機では、
第10図に示すような吹出口部での風速不均一による動
圧変化を生じるために空気の著しい乱れを発生し騒音を
発生させるという問題があった。
例えば車両用空調装置においては、車両の高級化、静粛
化に伴って送風機から発生する騒音は大きな問題となっ
ており、上記のような原理で発生する騒音を低減するこ
とも重要な課題のひとつとなっている。
〔問題点を解決するための手段〕
本案は、上記の問題点を解決するために、吸気口と吹出
口を有する渦巻型ケーシングと、 このケーシング内に収納され、断面が円弧形状の多数の
羽根によって円筒状に形成されたシロッコ型の遠心ファ
ンと、 前記ケーシングの内周面と前記遠心ファンの外周面との
間に形成される空間と、 前記遠心ファンの外周面から径方向に延びて、前記空間
を遠心ファンの軸方向に仕切る仕切板とを具備し、 前記仕切板は前記遠心ファンの外周面に対して微小な隙
間を有した状態で前記ケーシングの内周面に設けられた
構成とするものである。
〔作用〕
上記構成において、ケーシングの吸気口から流入した空
気は、仕切板によって遠心ファン軸方向への流れの慣性
のためにケーシング内の吸気口反対側端面に押しやら
れ、モータ側の空間に集中することを防止し、遠心ファ
ンの半径方向への風の流れを与えることができる。従っ
て、従来の遠心送風機において遠心ファンの軸方向に発
生する風速分布の不均一を緩和することによって、ケー
シングの吹出口の動圧変化を均一化し騒音を低減するこ
とができる。
〔発明の効果〕
従って本発明は、例えば車両用あるいは家庭用空調装置
等に用いられて、室内に伝播する騒音を低減することに
よってより快適な居住性を達成できるというすぐれた効
果がある。
〔実施例〕
以下本発明を図に示す実施例に基づいて説明する。
第1図は本発明にかかる自動車用遠心送風機の縦断面図
であって、1は遠心ファンの回転軸回りに渦巻形をなす
遠心送風機ケーシング、2は断面が円弧形状の多数の羽
根20によって円筒形状に形成されたシロッコ型の遠心
ファン、3は遠心ファン2の回転用モータ、4はモータ
3の回転軸3aの嵌着用ボスを一体的に形成させた回転
板であって、その周縁部は遠心ファン2の一方の側端周
縁部に接合合体されている。6はケーシング1の側壁部
に開口する円形の吸気口、7は吸気口6の口縁部に滑ら
かな吸入空気の流れを生じさせるためのベルマウス、紙
面垂直方向に開口している8は空気吹出口である。
なおケーシング1は遠心ファン2の軸方向に分割面1A
で2分割できる構造を整えており、その一半部のケーシ
ング1Bには内外気切替用ダンパ9を納めた内外気切替
箱10が合成樹脂製ケーシング1の成形時に一体的に成
形されている。5は、樹脂又は金属製の平滑平面状の仕
切板で、遠心ファン2の円筒状の外周面に対して、微小
な隙間を有した状態で遠心ファン2の外周面に対向する
ケーシング1の内周面に設けられ、遠心ファン2の回転
によって遠心ファン2内に空気が吹出される空間11内
に遠心ファン2をとり囲むようにして配設されている。
そしてこの仕切板5は前記空間11を吸気口側空間11
Aと、モータ側空間11Bとに仕切っている。仕切板5
は、ケーシング1の吸気口6側端面1bからの距離l
が25.5cmの位置に遠心ファン2の半径方向と平行に
配設されており、第1図のb−b断面図である第2図に
示すように空間11をほぼ全面にわたっておおわれるよ
うな形状となっている。なおケーシング1のモータ固定
側端面1cと端面1bとの距離lは76.5cmであり
/l=1/3となっている。仕切板5の取付方法
は第3図の拡大断面図に示すように仕切板5の外周縁部
に取付フランジ部5aを設けタッピングスクリュー12
で固定している。また第4図に示すようにケーシング1
を曲面部1aに沿って分割し、分割端部を溝部1dとそ
の溝にはめ込み固定されるはめ込み部1eで構成し、仕
切板の外周縁をはさみ込むように固定した後、接着また
は溶接固定してもよい。さらに、ケーシング1のあらか
じめ設けられた分割面1Aを利用して第4図のように固
定することもできる。次に上記構成においてその作動を
説明する。
モータ3の起動に伴って遠心ファン2が高速回転し、断
面が円弧形状を有する各羽根20が円筒状の遠心ファン
2の内空部に存在する空気を掬い上げたうえ遠心力によ
って外側方向に吹き飛ばし、空間11を経て吹出口8に
吹出させる一方、減圧状態にある筒状の遠心ファン2内
には吸気口6から次々に外気が吸入されて空気圧送仕事
が営まれる事になる。ところで、吸気口6から吸入され
た空気はもし仕切板5が存在しなければ、すでに説明し
たように吹出口8の吸気口側端部Aから反対側端部Bに
向って第9図に示すような風速分布変化が発生し、第1
0図に示すような動圧分布の不均一を形成する。
これが吹出口部での空気の乱れをおこして騒音を発生さ
せる。一方、本発明においては仕切板5は、吸気口6か
ら流入した空気が、遠心ファン軸方向への流れの慣性の
ためにケーシング内のモータ側空間へ集中するのを防止
し遠心ファン半径方向への風の流れを与えることができ
る。従って、従来の遠心送風機において遠心ファンの軸
方向に発生する風速分布の不均一を第5図に示す如く緩
和することができ、吹出口部での動圧分布変化も第6図
に示すように均一させることによって空気の乱れの発生
を減らし、騒音を低減させることができる。
第7図は、本発明の遠心送風機の騒音レベルを従来のも
のと比較した結果を説明する特性図で、風量400m
/h,風圧40mmaqの送風状態となるように遠心送風機
を運転させたときの吸気口6の中心から1mの位置にマ
イクロホンを設置して測定した結果である。図から明ら
かなように本発明の遠心送風機では、315Hz以下の
低周波騒音を1〜4dBも低減することができた。
または仕切板5の取付位置すなわちlはlの間で任
意に変えることができるが、実験を行った結果では、上
記実施例のようにl=l/3となるように取付けら
れたときに最も騒音低減効果が大きいことが明らかとな
った。さらに上記実施例おいて仕切板5を設けたことに
よる風量の低下は全くなく、同一モータ電圧における各
モードの風量は従来品と同一であった。
次に本発明の他の実施例について説明する。上記実施例
において仕切板5は第2図に示すように、空間11のほ
ぼ全周にわたって形成したが、これは一部のみでもよ
く、例えば構造の簡単化のために吹出口にのみ形成させ
るように構成してもよい。
また上記実施例は、本発明を自動車用空調装置に適用し
た場合について説明したが、本発明はこれ以外にも、家
庭用空調装置、温風送風機等送風手段を備えた装置に有
効に利用できる。
さらに上記実施例では仕切板5は1枚で構成したが複数
枚設けてもよく、その場合にはより軸線方向の風速分布
の不均一を平均化することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の遠心送風機の一実施例の構造を説明す
る断面図、第2図は第1図におけるb−b断面図、第3
図、第4図は第1図における仕切板5の取付構造を説明
する断面図、第5図、第6図は本発明の遠心送風機の吹
出口部における風速分布および動圧分布を説明する特性
図、第7図は本発明の遠心送風機と従来のものとの騒音
レベルを比較した特性図、第8図(a)、(b)は従来の遠心
送風機の構造を説明する断面図、およびそのa−a断面
図、第9図、第10図は従来の遠心送風機の吹出口部に
おける風速分布および動圧分布を説明する特性図であ
る。 1……渦巻形ケーシング,2……遠心ファン,5……仕
切板。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】吸気口と吹出口を有する渦巻型のケーシン
    グと、 このケーシング内に収納され、断面が円弧形状の多数の
    羽根によって円筒状に形成されたシロッコ型の遠心ファ
    ンと、 前記ケーシングの内周面と前記遠心ファンの外周面との
    間に形成される空間と、 前記遠心ファンの外周面から径方向に延びて、前記空間
    を遠心ファンの軸方向に仕切る仕切板とを具備し、 前記仕切板は前記遠心ファンの外周面に対して微小な隙
    間を有した状態で前記ケーシングの内周面に設けられた
    ことを特徴とする遠心送風機。
JP60089729A 1985-04-25 1985-04-25 遠心送風機 Expired - Fee Related JPH0613880B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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DE19951369A1 (de) * 1999-10-26 2001-05-10 Bosch Gmbh Robert Gebläse
JP4660031B2 (ja) * 2001-08-09 2011-03-30 三洋電機株式会社 加湿機
JP6685249B2 (ja) * 2017-02-22 2020-04-22 株式会社ヴァレオジャパン 遠心送風機

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