JP2002188594A - 送風ファンおよびその製造方法 - Google Patents

送風ファンおよびその製造方法

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JP2002188594A JP2000384550A JP2000384550A JP2002188594A JP 2002188594 A JP2002188594 A JP 2002188594A JP 2000384550 A JP2000384550 A JP 2000384550A JP 2000384550 A JP2000384550 A JP 2000384550A JP 2002188594 A JP2002188594 A JP 2002188594A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転方向を異にする少なくとも2種のタイプ
の羽根車(ターボファン)を簡単かつ低コストに製作で
きるようにする。 【解決手段】 回転駆動される主板14と、空気吸込
口を有するシュラウド6と、上記主板14とシュラウド
6との間に設けられた複数枚の羽根26a,26a・・
・、26b,26b・・・とからなる送風ファンにおい
て、上記羽根26a,26a・・・、26b,26b・
・・を回転軸方向の羽根中心高さについて対称な形状と
して共通に成形し、その高さ方向の端部の何れかの側に
おいて上記主板24又はシュラウド6と接合できるよう
にしたことを特徴としている。このような構成による
と、その上下方向の接合関係を逆にするだけで容易に回
転方向を異にする2種類の羽根車11を形成することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、ターボファン等
の送風ファンの羽根車の構造およびその製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図8は、例えば従来一般の天井埋込型空
気調和機1の構造を、また図9および図10は同天井埋
込型空気調和機に適用される従来の送風ファンの一例で
あるターボファンの回転方向が異なる2種の羽根車の構
造を併せて示している。
【0003】先ず図8中、符号2は、当該天井埋込型空
気調和機1のカセット型の本体ケーシングである。該本
体ケーシング2は、その吸気・吹出パネル(下面パネル
部)4が天井3と略同一平面状に連続するようにして、
天井3内に埋設されている。
【0004】そして、上記本体ケーシング2の上記吸気
・吹出パネル4には、中央部に方形の空気吸込グリル5
が設けられ、さらに、その内側にターボファン羽根車1
1用のベルマウス15が連設されている。また、上記本
体ケーシング2の吸気・吹出パネル4の上記空気吸込グ
リル5の外周部4方には、所定の幅の空気吹出口9,9
・・が設けられている。
【0005】一方、上記本体ケーシング2内には上記空
気吸込グリル5からベルマウス15を経て上記空気吹出
口9,9・・方向に到る全周方向の通風路10が形成さ
れており、該通風路10の上記ベルマウス15の背後
(図示上方部)中央に位置して、その空気吸込側(後述
するシュラウド6側)が上記ベルマウス15に対応する
ターボファン羽根車11が、その主板14中央部に一体
成形されたボス部14a部分をファンモータ13の回転
駆動軸13aおよびファンモータ13を介して上記本体
ケーシング2の天井パネル2aに固定することにより吊
設されている。
【0006】また、同通風路10には、当該ターボファ
ン羽根車11を囲む状態で空気熱交換器12が設けられ
ている。
【0007】他方、該ターボファン羽根車11は、上記
ファンモータ13の回転駆動軸13aに固定された中央
部のボス部14a付近が空気吸込方向に高くて外周に所
定幅の縁部14bを有する断面逆ハット形の主板(ハ
ブ)14と、当該ターボファン羽根車11内遠心方向へ
の空気吸込口を形成する中央部側開口縁6aが小径で外
周縁6b側にかけて次第に径が拡大した漏斗形状のシュ
ラウド6とを備え、それらの間に多数枚の動翼羽根1
6,16・・・を回転方向に応じた所定の翼角、所定の
翼間隔で周方向に並設して構成されている。また、その
シュラウド6の空気吸込側端部6a内には、上記ベルマ
ウス15の下流側空気流出口側端部15bが所定の隙間
を保って相対回転可能に所定寸法遊嵌されている。
【0008】上記ベルマウス15の空気導入口は、上記
ターボファンの羽根車11の空気吸込口を形成している
シュラウド6の空気吸込側端部6aに対して上記本体ケ
ーシング2側空気吸込グリル5からの空気をターボファ
ン羽根車11内遠心方向にスムーズに流入させるため
に、図示のように吸気・吹出パネル4への取付縁部15
aから内方に延び、その空気流上流側から空気流下流側
にかけて次第に開口径が縮小した所定曲率半径の空気流
入口部を経て空気流出口部15bに到る気流ガイド面を
有して構成されている。そして、その形状により上記タ
ーボファン羽根車11のシュラウド6に対応して、上記
ターボファン羽根車11の吸込側の空気を当該吸込側に
おいて吹出側遠心方向に可及的にスムーズにガイドする
ことによって、送風時に生じる空力騒音を可能な限り低
減するようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
送風ファンの羽根車11の場合は、一般に上記主板14
と動翼羽根16,16・・・が一体で、その内の羽根1
6,16・・・に対して別途形成したシュラウド6を接
合して形成されるようになっている。そして、主板14
および羽根16,16・・・は、例えばAS樹脂又はA
BS樹脂等の合成樹脂を採用して射出成形により一体に
形成されている。
【0010】そのため、種々の必要性から、例えば図9
と図10に示すような互いに回転方向の異なる2種類の
羽根車11を製造する場合、上記主板14と回転方向が
異なる2種類の羽根16a,16a・・・、16b,1
6b・・・とが一体となるような成型金型をそれぞれ別
々に2種類製作して個別に成形し、さらに、これらとは
別に成形したそれぞれ異なるシュラウド6,6を接合し
て別々に製造しなければならない。したがって、主板お
よび動翼羽根製造用の複雑な構造の成型金型が2種類必
要であり、そのために必然的に製造コストが高くなる問
題があった。
【0011】本願発明は、このような問題を解決するた
めになされたもので、上記送風ファン羽根車の羽根の形
状を回転軸方向の中心高さについて対称な形状として共
通に成形し、その上下方向を逆にして、主板又はシュラ
ウドと接合一体化することにより翼方向の異なる2種類
の送風ファン羽根車を実現できるように構成し、またそ
のように製造することによって、少なくとも主板、動翼
羽根、シュラウド各単体の簡単な構造の3種類の金型で
低コストに回転方向の異なる2種類の送風ファンの羽根
車を同時に提供し得るようにすることを目的とするもの
である。
【0012】
【課題を解決するための手段】本願各発明は、上記の目
的を達成するために、それぞれ次のような課題解決手段
を備えて構成されている。
【0013】(1) 請求項1の発明 この発明の送風ファンは、回転駆動される主板14と、
空気吸込口を有するシュラウド6と、上記主板14とシ
ュラウド6との間に設けられた複数枚の羽根26a,2
6a・・・、26b,26b・・・とからなる送風ファ
ン11において、上記羽根26a,26a・・・、26
b,26b・・・を、その回転軸方向の羽根中心高さに
ついて対称な形状として共通に成形し、その高さ方向の
両端部の何れかの側において上記主板24又はシュラウ
ド6と接合一体化したことを特徴としている。
【0014】このような構成によると、羽根26a,2
6a・・・、26b,26b・・・を、その回転軸方向
の羽根中心高さについて対称な形状として共通に成形
し、その高さ方向の両端部の何れかの側において上記主
板24又はシュラウド6と接合することができるように
構成し、当該接合時の上下関係を逆にするだけで回転方
向を異にする2種類の送風ファンの羽根車を同時に形成
することができる。したがって、回転方向の異なる2種
類の送風ファンの羽根車11を成形するための金型が、
同一形状の羽根26a,26a・・・、26b,26b
・・・、主板24、シュラウド6各単体の簡単な構造の
もの3つのみとなり、従来のように主板および羽根が一
体となった複雑な構造の成形金型2種類を用いて製造す
る構成の場合に比べると、きわめて低コストに回転方向
を異にする2種類の送風ファンの羽根車11を形成する
ことができるようになる。
【0015】(2) 請求項2の発明 この発明の送風ファンは、上記請求項1の発明の構成に
おいて、上記羽根26a,26a・・・、26b,26
b・・・と主板14又はシュラウド6との接合部には、
相互に嵌合一体化し得る又は凹凸係合部27,28、2
7,28・・・が設けられている。
【0016】このような構成によれば、当該凹凸係合部
27,28、27,28・・・を相互に係合させて、例
えば後述のごとく最終的に超音波溶着するようにすれ
ば、容易に接合一体化することが可能となる。
【0017】(3) 請求項3の発明 この発明の送風ファンの製造方法は、回転駆動される主
板14と、空気吸込口を有するシュラウド6と、上記主
板14とシュラウド6との間に設けられた複数枚の羽根
26a,26a・・・、26b,26b・・・とからな
る送風ファンを製造するに際し、先ず上記羽根26a,
26a・・・、26b,26b・・・を、その回転軸方
向の羽根中心高さについて対称な形状として共通に成形
し、その後、その高さ方向の両端部の何れかの側におい
て上記主板24又はシュラウド6と接合一体化するよう
にして、回転方向の異なる2種類の送風ファンの羽根車
11を同時に製造するようにしたことを特徴としてい
る。
【0018】このような構成によると、羽根26a,2
6a・・・、26b,26b・・・を、その回転軸方向
の羽根中心高さについて対称な形状として共通に成形
し、その高さ方向の両端部の何れかの側において上記主
板24又はシュラウド6と接合することができるように
構成し、当該接合時の上下関係を逆にするだけで回転方
向を異にする2種類の送風ファンの羽根車を同時に形成
することができる。したがって、回転方向の異なる2種
類の送風ファンの羽根車11を成形するための金型が、
同一形状の羽根26a,26a・・・、26b,26b
・・・、主板24、シュラウド6各単体の簡単な構造の
もの3つのみとなり、従来のように主板および羽根が一
体となった複雑な構造の成形金型2種類を用いて製造す
る場合に比べると、きわめて低コストに回転方向を異に
する2種類の送風ファンの羽根車11を形成することが
できるようになる。
【0019】(4) 請求項4の発明 この発明の送風ファンの製造方法は、上記請求項3の発
明の構成において、上記羽根26a,26a・・・、2
6b,26b・・・と主板14又はシュラウド6との接
合部には、相互に嵌合一体化し得る凹凸係合部27,2
8、27,28・・・を設け、それら凹凸係合部27,
28、27,28・・・を相互に係合させて一体化する
ようにしている。
【0020】このような構成によれば、当該凹凸係合部
27,28、27,28・・・を係合させて、その後、
例えば後述のごとく最終的に超音波溶着するなどの方法
により、容易に接合一体化することが可能となる。
【0021】(5) 請求項5の発明 この発明の送風ファンの製造方法は、上記請求項4の発
明の構成において、その凹凸係合部27,28,27,
28は、係合後に超音波溶着されることにより、相互に
一体化されるようになっていることを特徴としている。
【0022】このような構成によれば、上記凹凸係合部
27,28、27,28・・・を相互に係合させて、そ
の後、超音波溶着することにより、容易に接合一体化す
ることができる。
【0023】
【発明の効果】以上の結果、本願発明の送風ファンの構
造およびその製造方法によると、複雑な成形金型の数を
減らすことができ、低コストに回転方向の異なる2種類
の送風ファンを提供することが可能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)図1〜図5は、
一例として例えば前述の従来例と同様の天井埋込型空気
調和機用のターボファンの羽根車として構成した本願発
明の実施の形態1に係る送風ファンの構造およびその製
造方法を示している。
【0025】(送風ファンの構造)先ず図1〜図3は、
前述した図8に示すような天井埋込型空気調和機のカセ
ット型の本体ケーシング内の通風路中に設置される当該
ターボファン羽根車11の組付前の状態を、また図4
は、その後の組付後の状態を、さらに図5は同羽根車1
1の動翼羽根単体の全体構造を、それぞれ示している。
【0026】該ターボファン羽根車11は、中央部にフ
ァンモータの回転駆動軸に固定されるボス部24aを備
え、該ボス部24a部分がシュラウド6側空気吸込方向
に高くて、外周側所定幅の扁平部に回転方向を異にする
複数枚の動翼羽根26a,26a・・・(図1参照)、
26b,26b・・・(図2参照)の上方側又は下方側
の相互に異なる端部が接合一体化される所定幅の外周縁
部24bを有する断面逆ハット形の主板(ハブ)24
と、該主板24の上記外周縁部24bの扁平な一側面に
対して、その回転方向に応じた設置角度(羽根角度)で
各々接合一体化される複数枚の動翼羽根26a,26a
・・・、26b,26b・・・と、該複数枚の動翼羽根
26a,26a・・・、26b,26b・・・の反主板
側端部(他端側下部)にターボファン羽根車11内遠心
方向への空気吸込口を形成する中央部側開口縁部6bが
小径で、その外周側縁部6a側にかけて次第に口径が拡
大した漏斗形状のシュラウド6とを備え、これらの各々
を図4に示すように相互に一体に接合固定することによ
って構成されている。
【0027】上記主板24、複数枚の動翼羽根26a,
26a・・・、26b,26b・・・、シュラウド6の
3つのものは、例えばABS樹脂材により各々個別の成
形金型で別々に成形することにより、それぞれ図1およ
び図2に示すように相互に別体に形成されている。そし
て、上記同一の成形金型で成形された上記複数枚の動翼
羽根26a,26a・・・、26b,26b・・・の上
下両端側の半径方向内外両端位置には、例えば図3に詳
細に示すように、各々嵌合用の凸部27,27、27,
27が、またそれに対応する上記主板24およびシュラ
ウド6各々の対向部位には、同凸部27,27、27,
27が嵌合される凹部28,28、28,28が各々設
けられている。
【0028】そして、これら凸部27,27、27,2
7と凹部28,28、28,28を、上記複数枚の動翼
羽根26a,26a・・・、26b,26b・・・の各
々を、例えば図1又は図2に対比して示すように、その
上下関係を相互に逆にして上記主板24およびシュラウ
ド6と嵌合一体化すると、同一の成形金型で成形された
単体としては図5のような全く同一形状のものでありな
がら相互に異なる(逆の)回転方向に適した羽根角度を
もった2種類の動翼羽根26a,26a・・・と26
b,26b・・・とが設置されることになり、結局図
1、図2に示す回転方向を異にする2種類のターボファ
ン羽根車11,11を簡単に構成することができること
になる。
【0029】このように、本実施の形態の送風ファン羽
根車の構成によると、羽根26a,26a・・・、26
b,26b・・・を、その回転軸方向の羽根中心高さに
ついて対称な形状として共通に成形し、その高さ方向の
両端部の何れかの側において上記主板24又はシュラウ
ド6と接合することができるように構成し、当該接合時
の上下関係を逆にするだけで回転方向を異にする2種類
の送風ファンの羽根車を同時に形成することができる。
したがって、回転方向の異なる2種類の送風ファンの羽
根車11を成形するための金型が、同一形状の羽根26
a,26a・・・、26b,26b・・・、主板24、
シュラウド6各単体の簡単な構造のもの3つのみとな
り、従来のように主板および羽根が一体となった複雑な
構造の成形金型2種類を用いて製造する構成の場合に比
べると、きわめて低コストに回転方向を異にする2種類
の送風ファンの羽根車11を形成することができるよう
になる。
【0030】また、同送風ファン羽根車では、上記の構
成において、上記羽根26a,26a・・・、26b,
26b・・・と主板14又はシュラウド6との接合部に
は、相互に嵌合一体化し得る又は凹凸係合部27,2
8、27,28・・・が設けられ、同部分が超音波溶着
により一体化されるようになっている。
【0031】このような構成によれば、当該凹凸係合部
27,28、27,28・・・を相互に係合させて、後
述のごとく最終的に超音波溶着するようにすれば、容易
に接合一体化することができ、製造効率が高くなる。な
お、この凹凸係合部の形状や個数は、図示のものに限ら
ず、長手形状等種々の変形が可能である。
【0032】(送風ファンの製造方法)上記構成のター
ボファン羽根車11は、例えば次のようにして製造され
る。
【0033】(1) 第1工程 回転軸方向の羽根中心高さについて対称な形状の動翼羽
根26a,26a・・・、26b,26b・・・を成形
するための共通の(1種類の)成形金型を製作する。
【0034】(2) 第2工程 上記成形金型を使用して複数枚の動翼羽根26a,26
a・・・、26b,26b・・・を全く共通に射出成形
する。
【0035】(3) 第3工程 主板24、シュラウド6を各々別途成形する。
【0036】(4) 第4工程 以上のようにして各々成形された動翼羽根26a,26
a・・・、26b,26b・・・、主板24、シュラウ
ド6を、例えば図1と図2に別々に示されるように、動
翼羽根26a,26a・・・、26b,26b・・・の
上下方向の関係を逆にした状態で対応させる。
【0037】(5) 第5工程 図1又は図2の状態から、上記動翼羽根26a,26a
・・・、26b,26b・・・の上下各端の凸部27,
27・・・、27,27・・・を対応する主板24又は
シュラウド6の対応する凹部28,28・・・、28,
28・・・に嵌合させて凹凸係合させる。
【0038】(6) 第6工程 最後に、上記凹凸係合部27,28・・・、27,28
・・・を超音波で溶着することによって、確実に一体化
する。
【0039】このような送風ファン羽根車の製造方法に
よると、羽根26a,26a・・・、26b,26b・
・・を、その回転軸方向の羽根中心高さについて対称な
形状として共通に成形し、その高さ方向の両端部の何れ
かの側において上記主板24又はシュラウド6と接合す
ることができるように構成し、当該接合時の上下関係を
逆にするだけで回転方向を異にする2種類の送風ファン
の羽根車を同時に形成することができる。したがって、
回転方向の異なる2種類の送風ファンの羽根車11を成
形するための金型が、同一形状の羽根26a,26a・
・・、26b,26b・・・、主板24、シュラウド6
各単体の簡単な構造のもの3つのみとなり、従来のよう
に主板および羽根が一体となった複雑な構造の成形金型
2種類を用いて製造する場合に比べると、きわめて低コ
ストに回転方向を異にする2種類の送風ファンの羽根車
11を形成することができるようになる。
【0040】(実施の形態2)次に、図6および図7
は、本願発明の実施の形態2に係る実施の形態1のもの
と同様の空気調和機用送風ファン(ターボファン)羽根
車11の構成を示している。
【0041】この実施の形態のものは、上記実施の形態
1の送風ファンの羽根車11の構成において、特に主板
24の中間部の傾斜部を半径方向外端側に所定幅延長す
る一方、組付後において回転方向に応じた2種類の動翼
羽根を形成する同一形状の複数枚の動翼羽根26a,2
6a・・・、26b,26b・・・の半径方向内端側
(前縁側)の上下両端(図8のような組付後の上下両
端)29,30を図7のようなテーパー形状とし、図6
のごとく、主板24の方も同じように中心軸方向にテー
パー形状で延長したことを特徴とするものである。
【0042】このような構成によれば、上記実施の形態
1のものと同様の作用効果に加えて、動翼羽根26a,
26a・・・、26b,26b・・・の翼長さを前縁方
向に長く、シャープにすることができることから、さら
に送風性能を向上させることができる。
【0043】(他の実施の形態)以上の各実施の形態に
おける送風ファンは、何も上記ターボファンに限られる
ものではなく、ラジアルファンを含む各種遠心ファンへ
の適用が可能である。また、成形材料は、必ずしも合成
樹脂に限られるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態1に係る送風ファンの所
定の回転方向の第1のタイプの構成例を示す組付前の状
態の斜視図である。
【図2】同送風ファンの第1のタイプとは回転方向を異
にする第2のタイプの構成例を示す組付前の状態の斜視
図である。
【図3】同送風ファンの構成を示す組付前の状態の断面
図である。
【図4】同送風ファンの構成を示す組付一体化後の状態
(完成状態)の断面図である。
【図5】同送風ファンの動翼羽根単体の構成を示す斜視
図である。
【図6】本願発明の実施の形態2に係る送風ファンの構
成を示す組付一体化状態(完成状態)の断面図である。
【図7】同送風ファンの動翼羽根単体の構成を示す斜視
図である。
【図8】送風ファンを有する天井設置型空気調和機の構
成を示す断面図である。
【図9】同空気調和機の送風ファンの所定の回転方向の
第1のタイプの構成例を示す組付前の状態の斜視図であ
る。
【図10】同送風ファンの図9に示す第1のタイプとは
回転方向を異にする第2のタイプの構成例を示す組付前
の状態の斜視図である。
【符号の説明】
6はシュラウド、11は送風ファンの羽根車、24は主
板、26a,26bは回転方向を異にする動翼羽根、2
7は凸部、28は凹部である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動される主板(14)と、空気吸
    込口を有するシュラウド(6)と、上記主板(14)と
    シュラウド(6)との間に設けられた複数枚の羽根(2
    6a),(26a)・・・、(26b),(26b)・
    ・・とからなる送風ファン(11)において、上記羽根
    (26a),(26a)・・・、(26b),(26
    b)・・・を、その回転軸方向の羽根中心高さについて
    対称な形状として共通に成形し、その高さ方向の両端部
    の何れかの側において上記主板(24)又はシュラウド
    (6)と接合一体化したことを特徴とする送風ファン。
  2. 【請求項2】 上記羽根(26a),(26a)・・
    ・、(26b),(26b)・・・と主板(14)又は
    シュラウド(6)との接合部には、相互に嵌合一体化し
    得る又は凹凸係合部(27,28),(27,28)・
    ・・が設けられていることを特徴とする請求項1記載の
    送風ファン。
  3. 【請求項3】 回転駆動される主板(14)と、空気吸
    込口を有するシュラウド(6)と、上記主板(14)と
    シュラウド(6)との間に設けられた複数枚の羽根(2
    6a),(26a)・・・、(26b),(26b)・
    ・・とからなる送風ファンを製造するに際し、先ず上記
    羽根(26a),(26a)・・・、(26b),(2
    6b)・・・を、その回転軸方向の羽根中心高さについ
    て対称な形状として共通に成形し、その後、その高さ方
    向の両端部の何れかの側において上記主板(24)又は
    シュラウド(6)と接合一体化するようにしたことを特
    徴とする送風ファンの製造方法。
  4. 【請求項4】 上記羽根(26a),(26a)・・
    ・、(26b),(26b)・・・と主板(14)又は
    シュラウド(6)との接合部には、相互に嵌合一体化し
    得る又は凹凸係合部(27,28),(27,28)・
    ・・を設け、該凹凸係合部(27,28),(27,2
    8)・・・を係合させることにより一体化するようにし
    たことを特徴とする請求項3記載の送風ファンの製造方
    法。
  5. 【請求項5】 凹凸係合部(27,28),(27,2
    8)は、係合後に超音波溶着されることにより、相互に
    一体化されるようになっていることを特徴とする請求項
    4記載の送風ファンの製造方法。
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