JPH06138712A - 電子写真用液体現像剤 - Google Patents

電子写真用液体現像剤

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JPH06138712A
JPH06138712A JP4311106A JP31110692A JPH06138712A JP H06138712 A JPH06138712 A JP H06138712A JP 4311106 A JP4311106 A JP 4311106A JP 31110692 A JP31110692 A JP 31110692A JP H06138712 A JPH06138712 A JP H06138712A
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JP
Japan
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resin
colorant
weight
carrier liquid
liquid
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JP4311106A
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English (en)
Inventor
Haruhiko Yoshizaki
東彦 吉崎
Mitsutaka Arai
光隆 新井
Masanori Kono
正範 河野
Hironori Kobayashi
弘典 小林
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Nippon Steel Chemical and Materials Co Ltd
Original Assignee
Nippon Steel Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シングルパス方式の現像の場合のようにトナ
ー・オン・トナー方式が採用される現像方法において
も、高解像度の画像を形成することができ、画像のカブ
リや尾引きがなく、また、色重ね性に優れた正電荷の電
子写真用液体現像剤を提供する。 【構成】 絶縁性担体液に着色剤と樹脂とを主成分とす
るトナーを分散してなる電子写真用液体現像剤におい
て、前記樹脂が前記担体液に可溶性の樹脂と前記担体液
に不溶性の樹脂粒子との組合せからなり、また、前記着
色剤が前記担体液に不溶性の樹脂で被覆された顔料及び
染料の一種以上からなり、かつ、電荷調整剤としてチタ
ネートカップリング剤を含有する電子写真用液体現像剤
である。 【効果】 絶縁性担体液の存在下でも着色剤の電荷を極
めて安定に保持させることができ、かつ、液体現像剤を
構成する他の成分との組合せと相俟って、極めて良好な
画像を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、主として静電潜像の
現像に供される電子写真用液体現像剤に関する。
【0002】
【従来の技術】画像形成技術の分野において、従来よ
り、電子写真法、静電記録法、あるいは静電印刷法等と
呼ばれる方法が知られており、これらの方法において
は、静電荷による潜像を形成し、得られた静電潜像を着
色剤と樹脂とを主成分とするトナーで現像して可視化す
ることが行われている。そして、このような静電潜像の
現像に用いる現像剤として、絶縁性の担体液中に粒子状
トナー(トナー粒子)を分散させた液体現像剤が知られ
ており、この液体現像剤においては、その多くの場合
に、例えば絶縁性担体液としてアイソパーを用いる場合
には液体現像剤中の固形分濃度がある程度低い方が鮮明
な画像が得られるため、消費された固形分の補充を固形
分濃度の高いコンク液を用いて行う方法が採用されてい
る。この場合、トナー像は、紙やフィルム等の被印刷体
上に現像され、熱圧力、溶媒蒸発等の処理で定着され
る。また、用途によっては、その後、布やフイルム等に
再度転写され、得られた画像は衣装、広告等の用途に活
用される。
【0003】ところで、このような静電潜像の現像に用
いる液体現像剤については、多くの提案がされている
が、その何れのものも画像のカブリや尾引き等が発生し
易いという問題があり、満足し得る性能を有するものは
ない。特に、シングルパス方式のように、ワンパスでカ
ラー像を形成する方式においてはトナー・オン・トナー
(Toner on Toner)方式と呼ばれる方法が採用されてお
り、この方法では、現像された前段の画像の溶媒が乾き
切らないうちに、その上に後段の静電潜像の形成とその
現像とを行って画像形成が行われており、このような場
合に、後段の潜像形成時に電荷の流れ等が発生し易く、
このために画像のカブリや尾引き等が発生し易くなり、
色重ね性の不十分な箇所が多々発生するという問題があ
った。このため、シングルパス方式の現像において色重
ね性の良好な液体現像剤の開発が要請されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者ら
は、シングルパス方式の現像においても優れた色重ね性
を発揮することができる液体現像剤の開発について鋭意
研究を重ねた結果、液体現像剤における構成成分におけ
る電荷保持機能を解明することにより、この電荷保持機
能を十分に発揮することができる液体現像剤の構成成分
の組合せを見出し、本発明を完成した。従って、本発明
の目的は、シングルパス方式の現像の場合のように、前
段の画像の溶媒が乾き切らないうちに、その上に後段の
静電潜像の形成とその現像とを順次行って重ね合わせる
ことにより描画を形成するトナー・オン・トナー方式が
採用される現像方法においても、高解像度の画像を形成
することができ、画像のカブリや尾引きがなく、また、
色重ね性に優れた正電荷の電子写真用液体現像剤を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、絶
縁性担体液に着色剤と樹脂とを主成分とするトナーを分
散してなる電子写真用液体現像剤において、前記樹脂が
前記担体液に可溶性の樹脂と前記担体液に不溶性の樹脂
粒子との組合せからなり、また、前記着色剤が前記担体
液に不溶性の樹脂で被覆された顔料及び染料の一種以上
からなり、かつ、電荷調整剤としてチタネートカップリ
ング剤を含有する電子写真用液体現像剤である。
【0006】本発明において、絶縁性担体液が用いられ
るのは、電子写真用の液体現像剤としてはその現像原理
からして当然のことである。そして、この絶縁性担体液
としては、具体的には、ヘキサン等の炭化水素、エッソ
スタンダード石油社製の「アイソパー」の商品名で知ら
れている溶媒、シリコンオイル、植物油、鉱油、各種合
成油等の電気絶縁性液体が挙げられ、好ましくは109
Ω・cm以上の電気抵抗と、3.0以下の誘電率とを有
しているものがよい。
【0007】ところで、樹脂の役割としては、主に着色
剤の被印刷体への定着作用で有り、その様な機能を有す
る物であれば、何れでもよい。通常、フラッシング法と
呼ばれる着色剤又は着色剤の含水ペーストを樹脂溶液又
は樹脂とともにフラッシャーと呼ばれるニーダーに入れ
混合の後、樹脂溶液又は樹脂中に着色剤が加熱又は常温
で混練分散されたものを乾燥、溶剤除去し、得る方法、
樹脂と着色剤を溶融混練し、粉砕して作成する方法等
が、着色剤と組合せた液体現像剤用樹脂の製造法に使わ
れている。また、ICIの研究者により精力的に研究が
行われた分散重合法等多くの公知の方法が液体現像剤用
樹脂の製造法として知られている。特に分散重合法は、
微粒子ポリマー生成を絶縁性液体中で合成可能なため液
体現像剤用樹脂製造法にも活用されている(米国特許第
3,900,412号明細書)。なお、分散重合につい
てはバレット(Barret)の成書、Dispersion Polymerizat
ion in Organic Media (1975) が良く知られている。高
解像度の描画を得るためには、液体現像剤の個々の粒子
が細かい方が良く、サブミクロンの樹脂微粒子の得られ
る分散重合法を活用するのがより好ましいと言える。
【0008】本発明において、絶縁性担体液に可溶性の
樹脂の役割は、着色剤及び絶縁性担体液に不溶な樹脂
の分散安定化剤として、沈澱物の再分散性の補助剤と
して、配管途中での液体現像剤の凝固防止剤としての
役割が主であり、この絶縁性担体液に可溶性の樹脂は、
現像剤の定着にはほとんど寄与しない。この目的で使用
される絶縁性担体液に可溶性の樹脂としては、通常、こ
の絶縁性担体液に可溶性を有する樹脂であれば何でもよ
く、重合が容易であることから、アクリル系モノマーの
重合体や共重合体が好ましい。
【0009】本発明において、絶縁性担体液に不溶性の
樹脂の役割は、現像後の画像の定着や電荷保持機能
等であって、液体現像剤を構成する上で大きな役割を担
っている。そして、上記の役割からして樹脂の最低造
膜温度が定着温度以下であり、また、形成される膜の強
度の点から樹脂のTgが定着温度近くであることが好ま
しい。このような観点で、本発明で用いることのできる
樹脂としては、ポリメチルメタクリレート等のアクリル
系重合体若しくは共重合体や、酢酸ビニル樹脂、エチレ
ン−酢酸ビニル樹脂等の酢酸ビニル系重合体若しくは共
重合体や、ポリスチレン、ポリビニルトルエン、スチレ
ンーブタジエン樹脂等のスチレン系重合体若しくは共重
合体や、ビニルピロリドン等の含窒素モノマーの共重合
体等を挙げることができる。具体的には、例えば、メチ
ルメタクリレート、メチルアクリレート、エチルアクリ
レート、プロピルメタクリレート、n−ブチルメタクリ
レート、iso−ブチルメタクリレート、酢酸ビニル、
ビニルトルエン、スチレン、p−クロルスチレン、ジビ
ニルベンゼン、ジエチレングリコールジメタクリレー
ト、トリメチロールプロパントリメタクリレート、ジメ
チルアミノエチルメタクリレート、アクリロニトリル、
ビニルピロリドン、ビニルピリジン、ジメチルアミノメ
チルメタクリレート等の多くの樹脂が挙げられる。
【0010】また、上記の役割からして、このような
絶縁性担体液に不溶性な樹脂については、着色剤との均
一化並びに高解像性の付与という観点からその粒径が小
さい方が好ましく、また、均一な電荷を保持するために
はその形状が球状であることが好ましい。そして、この
ように粒径が小さく、かつ、形状が球状である樹脂を製
造する方法としては、例えば、乳化重合等の方法を採用
できるが、担体液中でサブミクロン単位の球状微粒子が
得られる分散重合法が好ましい方法である。この絶縁性
担体液に可溶性の樹脂と絶縁性担体液に不溶性の樹脂と
を組合せて分散重合法により樹脂粒子を製造するには、
通常、絶縁性担体液に可溶性の樹脂をこの絶縁性担体
液に溶解し、溶媒不溶性ポリマーとなるモノマーをいわ
ゆるグラフト重合したのち、更に溶媒不溶性ポリマーと
なるモノマーを重合して溶媒不溶性の樹脂粒子を形成す
る方法や、絶縁性担体液に可溶性の樹脂となるモノマ
ーと絶縁性担体液に不溶性の樹脂となるモノマーとを同
時に重合し、共重合速度比を利用して一段階で重合す
る、いわゆるワンスポット(One Spot)重合法があり、何
れの方法も前記バレット(Barret)の成書に紹介されてい
る。
【0011】本発明で用いられる着色剤については、顔
料又は染料の何れも用いることができるが、主としてそ
の色相の強さから顔料が用いられ、染料は補助的に用い
られる。しかしながら、染料の昇華性を利用して布等に
画像形成を行うような用途、例えば捺染染色では、この
着色剤として染料のみが用いられ、この場合には、絶縁
性担体液に不溶な分散染料に属する昇華性染料が選択さ
れる。本発明の液体現像剤を調製する場合、この着色剤
は、通常は0.1〜3μm程度の微粒子に粉砕処理して
使用される。着色剤の具体例としては、公知の多くの着
色剤が挙げられる。顔料としては、所望の色相を示すも
のであれば何でもよいが、例えば、カーボンブラック
や、不溶性アゾ顔料、溶性アゾ顔料、フタロシアニン系
顔料、イソインドリノン系顔料、キナクリドン系顔料、
ペリノン・ペリレン系顔料等の有機顔料が挙げられる。
また、この顔料と併用して、例えば、塩基性染料や油溶
性染料に分類される染料であって絶縁性担体液に対して
可溶性となるように変性された絶縁性担体液可溶化変性
物を使用することもできる。この場合の染料は、絶縁性
担体液に不溶性の樹脂で被覆する必要はなく、所望の色
相を得るための補助的な役割や所望の電荷を得るための
電荷付与の補助機能を発揮する。
【0012】前記着色剤を絶縁性担体液に不溶性の樹脂
で被覆する方法については、従来より一般に知られてい
る各種の方法を挙げることができ、例えば、界面重合
法、insitu 重合法、液中硬化被覆法、水溶液からの相
分離法、有機溶液からの相分離法、液中乾燥法、融解分
散冷却法、粉床法、気中懸濁被覆法、静電合体法等があ
るが、好ましくは、絶縁性担体液中で処理する方法であ
り、具体的には、絶縁性担体液に担体液不溶性の樹脂を
分散し、着色剤の存在下に粉砕を行い、着色剤の粉砕と
同時に樹脂の被覆を行う方法、フラッシング法により着
色剤を樹脂で被覆する方法、絶縁性担体液に不溶なポリ
マーとなるモノマーを着色剤の存在下に重合してこの着
色剤を樹脂被覆する方法等を挙げることができる。
【0013】着色剤自体の極性は、電荷を付与する場合
に極めて大きな影響を及ぼすが、絶縁性担体液に不溶性
の樹脂でこの着色剤を被覆処理することにより、着色剤
の極性は弱くなり、所望の電荷を付与し易くなるほか、
本発明においては、担体液に不溶性の樹脂により被覆し
てなる顔料及び染料の一種以上とチタネートカップリン
グ剤とを併用使用することにより、電荷保持機能が高
く、絶縁性担体液中でも着色剤に電荷が保持されるた
め、特にこの絶縁性担体液が十分に乾燥しないうちに次
の静電潜像を形成するシングルパス方式を採用しても、
色重ね性に優れた現像性を示し、また、画像のカブリや
尾引き等の発生も可及的に防止される。このような作用
効果が生じる原因については、現在のところ解明されて
いないが、樹脂の種類や、チタネートカップリング剤で
あれば電荷調整剤の種類を変えても、上記と同様の作用
効果が得られる。従って、本発明においては、樹脂が絶
縁性担体液に可溶性の樹脂とこの絶縁性担体液に不溶性
の樹脂との組合せで形成されていると共に、顔料及び染
料から選ばれた着色剤が絶縁性担体液に不溶性の樹脂で
被覆されており、かつ、電荷調整剤としてチタネートカ
ップリング剤を用いることが必須の条件であり、特に、
シングルパス方式でかつトナー・オン・トナー方式で色
重ねを行う場合にも満足する画像が得られる。
【0014】ところで、チタネートカップリング剤を用
いた方法は、特開平1−210,964号公報に負電荷
トナーとして提案されているが、正電荷液体現像剤でか
つ樹脂被覆着色剤との組合せにより効果を示すことにつ
いては知られていない。チタネートカップリング剤とし
ては、イソプロピルトリイソステアロイルチタネート、
イソプロピルトリデシルベンゼンスルホニルチタネー
ト、イソプロピルトリス(ジオクチルピロホスフェー
ト)チタネート、テトライソプロピルビス(ジオクチル
ホスファイト)チタネート、テトラオクチルビス(ジト
リデシルホスファイト)チタネート、テトラ(2,2−
ジアリルオキシメチル−1−ブチル)ビス(ジ−トリデ
シル)ホスファイトチタネート、ビス(ジオクチルパイ
ロホスフェート)エチレンチタネート、イソプロピルト
リオクタノイルチタネート、イソプロピルジメタクリル
イソステアロイルチタネート、イソプロピルイソステア
ロイルジアクリルチタネート、イソプロピルトリ(ジオ
クチルホスフェート)チタネート、イソプロピルトリク
ミルフェニルチタネート、イソプロピルトリ(Nーアミ
ノエチルーアミノエチル)チタネート、等を挙げること
ができる。これらのうちで好ましいものは、絶縁性担体
液に可溶化できれば大きな電荷を付与することができる
ので、この絶縁性担体液に対して可溶性を有するもので
あり、一部分でも可溶化できるものであればよい。
【0015】
【作用】本発明の電子写真用液体現像剤は、樹脂が絶縁
性担体液に可溶性の樹脂と絶縁性担体液に不溶性の樹脂
との組合せからなり、また、樹脂被覆着色剤とチタネー
トカップリング剤とを組合せて使用するので、電荷保持
能が向上し、静電潜像に現像された画像が絶縁性担体液
の存在下でも安定に保持され、これによって画像のカブ
リや尾引きがなく、かつ、色重ね性の良好な画像を得る
ことができるものと推定される。
【0016】
【実施例】以下、実施例及び比較例に基づいて、本発明
を具体的に説明する。なお、以下の実施例及び比較例に
おいて、粒径及び粒度分布の測定は、レーザー回折式粒
度分布測定装置を用いて行った。
【0017】〔樹脂溶液の合成〕 調製例1 アイソパーG(エッソスタンダード石油社製商品名)1
00重量部に2−エチルヘキシルメタクリレート(2−
EHMA)ポリマー13.5重量部を加えて70℃で溶
解した後、触媒としてジベンゾイルパーオキサイド(B
PO)を上記2−EHMAポリマー当り0.74重量部
添加し、窒素雰囲気下で2時間反応させ、更にメチルメ
タクリレート(MMA)モノマー1.5重量部を添加し
て18時間反応させ、次いで2−EHMAポリマー当り
BPO1.85重量部及びMMAモノマー58重量部を
添加し、20時間重合して40.1重量%の樹脂溶液を
合成した。
【0018】調製例2 アイソパーG100重量部に2−EHMAポリマー1
3.5重量部を加えて70℃で溶解した後、触媒として
BPOを上記2−EHMAポリマー当り0.74重量部
添加し、窒素雰囲気下で2時間反応させ、更にブチルア
クリレート(BA)モノマー1.5重量部添加して18
時間反応させ、次いで2−EHMAポリマー当りBPO
1.85重量部及びBAモノマー50重量部を添加し、
20時間重合して38.6重量%の樹脂溶液を合成し
た。
【0019】調製例3 アイソパーG100重量部にラウリルメタクリレート6
5重量部とアリルメタクリレート3.5重量部とを仕込
み、90℃の窒素雰囲気下で上記モノマーに対してアゾ
ビスイソブチロニトリル(AIBN)0.95重量部を
添加し、2時間重合した後、更にメチルメタクリレート
33重量部を加え、次いでBPOを上記モノマーに対し
て1.0重量部添加し、70℃で4時間重合した。重合
率は96%で、得られた樹脂粒子の平均粒径は0.24
μmであった。
【0020】調製例4 アイソパーG100重量部に2−エチルヘキシルメタク
リレート65重量部とアリルメタクリレート3.5重量
部とを仕込み、90℃の窒素雰囲気下で上記モノマーに
対してAIBN0.95重量部を添加し、2時間重合し
た後、メチルメタクリレート33重量部を加え、次いで
BPOを上記モノマーに対して1.0重量部添加し、7
0℃で4時間重合した。重合率は98%で、得られた樹
脂粒子の平均粒径は0.27μmであった。
【0021】調製例5 アイソパーG100重量部にトリデシルメタクリレート
25重量部と酢酸ビニル75重量部とを仕込み、80℃
の窒素雰囲気下に重合触媒AIBNを上記モノマーに対
して1重量部添加し、4時間重合して50重量%の樹脂
溶液を合成した。得られた樹脂溶液中の樹脂粒子の平均
粒径は0.27μmであった。
【0022】調製例6 アイソパーG100重量部にラウリルメタクリレート5
0重量部と酢酸ビニル50重量部とを仕込み、80℃の
窒素雰囲気下に重合触媒AIBNを上記モノマーに対し
て1重量部添加し、4時間重合した後、50重量%の樹
脂溶液を合成した。得られた樹脂溶液中の樹脂粒子の平
均粒径は0.10μmであった。
【0023】調製例7 アイソパーG100重量部に2−エチルヘキシルメタク
リレート40重量部と酢酸ビニル60重量部とを仕込
み、80℃の窒素雰囲気下に重合触媒AIBNを上記モ
ノマーに対して1重量部添加し、4時間重合して50重
量%の樹脂溶液を合成した。得られた樹脂溶液中の樹脂
粒子の平均粒径は0.10μm以下であった。
【0024】調製例8 アイソパーG100重量部にステアリルメタクリレート
25重量部と酢酸ビニル75重量部とを仕込み、80℃
の窒素雰囲気下に重合触媒AIBNを上記モノマーに対
して1重量部添加し、4時間重合して50重量%の樹脂
溶液を合成した。得られた樹脂溶液中の樹脂粒子の平均
粒径は0.27μmであった。
【0025】〔着色剤溶液の調製〕 調製例9 ブラック色の着色剤としてカーボンブラック(カラー用
カーボン)を用い、フラッシング法によりロジン10重
量%被覆のブラック着色剤を得た。この着色剤をアイソ
パーGに分散させた後、湿式粉砕器で粉砕処理し、平均
粒径0.3μmの着色剤20重量%を含有する着色剤溶
液を調製した。
【0026】調製例10 シアン色の着色剤としてβ型銅フタロシアニンブルー
(P.B.15.3)を用い、フラッシング法によりエ
ステルガムグリセリンエステル変性マレイン酸樹脂10
重量%被覆のシアン着色剤を得た。この着色剤をアイソ
パーGに分散させた後、湿式粉砕器で粉砕処理し、平均
粒径0.3μmの着色剤20重量%を含有する着色剤溶
液を調製した。
【0027】調製例11 マゼンタ色の着色剤として溶性アゾ系Ca塩金属レーキ
(P.R.48.2)を用い、フラッシング法によりス
チレンブタジエン共重合樹脂10重量%被覆のマゼンタ
着色剤を得た。この着色剤をアイソパーGに分散させた
後、湿式粉砕器で粉砕処理し、平均粒径0.3μmの着
色剤20重量%を含有する着色剤溶液を調製した。
【0028】調製例12 マゼンタ色の着色剤としてジメチルキナクリドン(P.
R.122)を用い、フラッシング法によりビニルトル
エンブタジエン共重合樹脂10重量%被覆のマゼンタ着
色剤を得た。この着色剤をアイソパーGに分散させた
後、湿式粉砕器で粉砕処理し、平均粒径0.3μmの着
色剤20重量%を含有する着色剤溶液を調製した。
【0029】調製例13 イエロー色の着色剤として不溶性ジスアゾ系アセト酢酸
アリリド(P.Y.13)を用い、フラッシング法によ
りロジン10重量%被覆のイエロー着色剤を得た。この
着色剤をアイソパーGに分散させた後、湿式粉砕器で粉
砕処理し、平均粒径0.3μmの着色剤20重量%を含
有する着色剤溶液を調製した。
【0030】調製例14 イエロー色の着色剤として縮合アゾ系アセト酢酸アリリ
ド(P.Y.95)を用い、フラッシング法によりロジ
ン10重量%被覆のイエロー着色剤を得た。この着色剤
をアイソパーGに分散させた後、湿式粉砕器で粉砕処理
し、平均粒径0.3μmの着色剤20重量%を含有する
着色剤溶液を調製した。
【0031】調製例15 ブラック色の染料としてC. I. Disperse Black 30 を用
い、フラッシング法によりロジン5重量%被覆のブラッ
ク着色剤を得た。この着色剤をアイソパーGに分散させ
た後、湿式粉砕器で粉砕処理し、平均粒径0.8μmの
着色剤20重量%を含有する着色剤溶液を調製した。
【0032】調製例16 シアン色の染料としてC. I. Disperse Blue 60を用い、
フラッシング法によりロジン5重量%被覆のシアン着色
剤を得た。この着色剤をアイソパーGに分散させた後、
湿式粉砕器で粉砕処理し、平均粒径0.8μmの着色剤
20重量%を含有する着色剤溶液を調製した。
【0033】調製例17 マゼンタ色の染料としてC. I. Disperse Red 60 を用
い、フラッシング法によりロジン5重量%被覆のマゼン
タ着色剤を得た。この着色剤をアイソパーGに分散させ
た後、湿式粉砕器で粉砕処理し、平均粒径0.8μmの
着色剤20重量%を含有する着色剤溶液を調製した。
【0034】調製例18 イエロー色の染料としてC. I. Disperse Yellow 76を用
い、フラッシング法によりロジン5重量%被覆のイエロ
ー着色剤を得た。この着色剤をアイソパーGに分散させ
た後、湿式粉砕器で粉砕処理し、平均粒径0.8μmの
着色剤20重量%を含有する着色剤溶液を調製した。
【0035】実施例1 電荷調整剤としてテトラオクチルビス(ジトリデシルホ
スファイト)チタネートを用い、調製例1〜8の樹脂溶
液と調製例9、10、11及び13の着色剤溶液とをそ
れぞれ組合せて使用し、固形分濃度1重量%のアイソパ
ーG溶液からなる液体現像剤を製造した。各組成比は、
樹脂溶液100重量部当り、着色剤溶液125重量部及
び電荷調整剤5重量部であった。得られた液体現像剤を
用いて、新日鐵カラー静電プロッターX2010で画像
を得た。結果は、何れも画像のカブリや尾引きがなく、
また、良好な色重ね性を示した。
【0036】実施例2 電荷調整剤としてイソプロピルトリイソステアロイルチ
タネートを用い、調製例1〜8の樹脂溶液と調製例9、
10、12及び14の着色剤溶液とをそれぞれ組合せて
使用し、固形分濃度1重量%のアイソパーG溶液からな
る液体現像剤を製造した。各組成比は、樹脂溶液100
重量部当り、着色剤溶液125重量部及び電荷調整剤5
重量部であった。得られた液体現像剤を用いて、新日鐵
カラー静電プロッターX2010で画像を得た。結果
は、何れも画像のカブリや尾引きがなく、また、良好な
色重ね性を示した。
【0037】実施例3 電荷調整剤としてテトラ(2、2−ジアリルオキシメチ
ル−1−ブチル)ビス(ジトリデシル)ホスファイトチ
タネートを用い、調製例1〜8の樹脂溶液と調製例9、
10、12及び14の着色剤溶液とをそれぞれ組合せて
使用し、固形分濃度1重量%のアイソパーG溶液からな
る液体現像剤を製造した。各組成比は、樹脂溶液100
重量部当り、着色剤溶液125重量部及び電荷調整剤5
重量部であった。得られた液体現像剤を用いて、新日鐵
カラー静電プロッターX2010で画像を得た。結果
は、何れも画像のカブリや尾引きがなく、また、良好な
色重ね性を示した。
【0038】実施例4 電荷調整剤としてイソプロピルトリス(ジオクチルパイ
ロホスフェート)チタネートを用い、調製例1〜8の樹
脂溶液と調製例9、10、12及び14の着色剤溶液と
をそれぞれ組合せて使用し、固形分濃度1重量%のアイ
ソパーG溶液からなる液体現像剤を製造した。各組成比
は、樹脂溶液100重量部当り、着色剤溶液125重量
部及び電荷調整剤5重量部であった。得られた液体現像
剤を用いて、新日鐵カラー静電プロッターX2010で
画像を得た。結果は、何れも画像のカブリや尾引きがな
く、また、良好な色重ね性を示した。
【0039】実施例5 電荷調整剤としてテトラオクチルビス(ジトリデシルホ
スファイト)チタネートを用い、調製例1〜8の樹脂溶
液と調製例15〜18の着色剤溶液とをそれぞれ組合せ
て使用し、固形分濃度1重量%のアイソパーG溶液から
なる液体現像剤を製造した。各組成比は、樹脂溶液10
0重量部当り、着色剤溶液125重量部及び電荷調整剤
5重量部であった。得られた液体現像剤を用いて、新日
鐵カラー静電プロッターX2010で画像を得た。結果
は、何れも画像のカブリや尾引きがなく、また、良好な
色重ね性を示した。
【0040】〔着色剤溶液の調製〕 調製例19 ブラック色の着色剤としてカーボンブラック(カラー用
カーボン)を用い、アイソパーGに分散させた後、湿式
粉砕器で粉砕処理し、平均粒径0.3μmの着色剤20
重量%を含有する着色剤溶液を調製した。
【0041】調製例20 シアン色の着色剤としてβ型銅フタロシアニンブルー
(P.B.15.3)を用い、アイソパーGに分散させ
た後、湿式粉砕器で粉砕処理し、平均粒径0.3μmの
着色剤20重量%を含有する着色剤溶液を調製した。
【0042】調製例21 マゼンタ色の着色剤として溶性アゾ系Ca塩金属レーキ
(P.R.48.2)を用い、アイソパーGに分散させ
た後、湿式粉砕機で粉砕処理し、平均粒径0.3μmの
着色剤20重量%を含有する着色剤溶液を調製した。
【0043】調製例22 イエロー色の着色剤として不溶性ジスアゾ系アセト酢酸
アリリド(P.Y.13)を用い、アイソパーGに分散
させた後、湿式粉砕器で粉砕処理し、平均粒径0.3μ
mの着色剤20重量%を含有する着色剤溶液を調製し
た。
【0044】比較例1 電荷調整剤としてイソプロピルトリス(ジオクチルパイ
ロホスフェート)チタネートを用い、調製例1〜8の樹
脂溶液と調製例19〜22の着色剤溶液とをそれぞれ組
合せて使用し、固形分濃度1重量%のアイソパーG溶液
からなる液体現像剤を製造した。各組成比は、樹脂溶液
100重量部当り、着色剤溶液125重量部及び電荷調
整剤5重量部であった。得られた液体現像剤を用いて、
新日鐵カラー静電プロッターX2010で画像を得た。
結果は、何れも画像にカブリや尾引きが一部認められ、
また、色重ね性においても不十分な箇所が一部認められ
た。
【0045】比較例2 電荷調整剤としてアビエチン酸カルシウムを用い、調製
例1〜5及び8の樹脂溶液と調製例9、10、11及び
13の着色剤溶液とをそれぞれ組合せて使用し、固形分
濃度1重量%のアイソパーG溶液からなる液体現像剤を
製造した。各組成比は、樹脂溶液100重量部当り、着
色剤溶液125重量部及び電荷調整剤5重量部であっ
た。得られた液体現像剤を用いて、新日鐵カラー静電プ
ロッターX2010で画像を得た。結果は、何れも画像
のカブリや尾引きは無いが、色重ね性において不十分な
箇所が認められた。
【0046】比較例3 電荷調整剤としてオクチル酸ジルコニウムを用い、調製
例1〜5及び8の樹脂溶液と調製例9、10、12及び
14の着色剤溶液とをそれぞれ組合せて使用し、固形分
濃度1重量%のアイソパーG溶液からなる液体現像剤を
製造した。各組成比は、樹脂溶液100重量部当り、着
色剤溶液125重量部及び電荷調整剤5重量部であっ
た。得られた液体現像剤を用いて、新日鐵カラー静電プ
ロッターX2010で画像を得た。結果は、何れも画像
のカブリや尾引きは少ないが、色重ね性において不十分
な箇所が認められた。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、絶縁性担体液の存在下
でも着色剤の電荷を極めて安定に保持させることがで
き、かつ、液体現像剤を構成する他の成分との組合せと
相俟って、極めて良好な画像を得ることができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性担体液に着色剤と樹脂とを主成分
    とするトナーを分散してなる電子写真用液体現像剤にお
    いて、前記樹脂が前記担体液に可溶性の樹脂と前記担体
    液に不溶性の樹脂粒子との組合せからなり、また、前記
    着色剤が前記担体液に不溶性の樹脂で被覆された顔料及
    び染料の一種以上からなり、かつ、電荷調整剤としてチ
    タネートカップリング剤を含有することを特徴とする電
    子写真用液体現像剤。
  2. 【請求項2】 電荷調整剤として使用するチタネートカ
    ップリング剤が絶縁性担体液に可溶性である請求項1記
    載の電子写真用液体現像剤。
  3. 【請求項3】 シングルパス方式の現像に使用される請
    求項1記載の電子写真用液体現像剤。
JP4311106A 1992-10-28 1992-10-28 電子写真用液体現像剤 Withdrawn JPH06138712A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5650253A (en) * 1995-09-29 1997-07-22 Minnesota Mining And Manufacturing Company Method and apparatus having improved image transfer characteristics for producing an image on a receptor medium such as a plain paper
US5916718A (en) * 1995-09-29 1999-06-29 Imation Corp. Method and apparatus for producing a multi-colored image in an electrophotographic system

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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US5916718A (en) * 1995-09-29 1999-06-29 Imation Corp. Method and apparatus for producing a multi-colored image in an electrophotographic system

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