JP2000284547A - 湿式現像剤 - Google Patents

湿式現像剤

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JP2000284547A
JP2000284547A JP11091197A JP9119799A JP2000284547A JP 2000284547 A JP2000284547 A JP 2000284547A JP 11091197 A JP11091197 A JP 11091197A JP 9119799 A JP9119799 A JP 9119799A JP 2000284547 A JP2000284547 A JP 2000284547A
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copolymer resin
dispersion medium
colorant
pigment
value
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JP11091197A
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Takekatsu Nakamura
全克 中村
Makoto Aoyanagi
誠 青柳
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 極めて分散性に優れており、着色剤の含有量
を増大させても沈降や凝集を引き起こしにくい湿式現像
剤であって、トナー粒子が十分に正帯電することができ
るため現像に際して画像流れ等の不具合が生じないカラ
ーの湿式現像剤を提供することを主目的とする。 【解決手段】 電気絶縁性分散媒中に、着色剤を含有し
た少なくとも2種以上のモノマー成分からなる共重合樹
脂粒子を分散してなり、かつ共重合樹脂が電気絶縁性分
散媒に不溶な核部分と、この核部分を含み、かつ該電気
絶縁性分散媒に溶解または膨潤する外縁部分とからなる
湿式現像剤において、前記着色剤が無色の脂肪族アミン
で表面改質された有彩色または白色の着色剤であること
を特徴とする湿式現像剤である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、顔料などの有彩色
または白色の着色剤を含有する共重合樹脂を電気絶縁性
分散媒中に分散してなり、電子写真用,静電印刷用、静
電記録用として適した正帯電性のカラー湿式現像剤に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、湿式現像剤は、電気絶縁性分散
媒中に顔料分子を分散してなるものであるが、電子写真
等における電気潜像の現象は、着色剤である顔料粒子表
面と電気絶縁性分散媒との接触面での帯電に基づく電気
二重層によるものであるため、色合い等から顔料を選択
しても、顔料粒子自体が有する電荷により、現像方法が
特定されたり、しかも顔料毎にその帯電性が相違すると
いう問題がある。
【0003】そのため、電荷制御剤を添加して顔料表面
に吸着させ、現像剤中の顔料粒子の帯電性を調整するこ
とが行なわれているが、金属石鹸等の電荷制御剤は脂肪
族炭化水素等の電気絶縁性分散媒に可溶性であるため、
顔料粒子表面から電荷制御剤が脱離しやすく、また、顔
料濃度を高めると、顔料粒子が沈降したり、凝集等によ
り湿式現像剤の現像性の経時的劣化を生じ、顔料濃度を
高められないという問題がある。
【0004】一方、このような湿式現像剤を製造する方
法としては、先ず、固体樹脂を分散媒中で機械的に粉砕
する粉砕法がある。しかしながら、粉砕法で得られる樹
脂微粒子は粒度分布が広く、粒子形状も不定形である。
また、モノマー成分を電気絶縁性分散媒中で重合させて
樹脂微粒子を形成する重合法がある。しかしながら重合
法では、水系で重合反応を進行させるものが多く、重合
後に、分散媒体中に残存する不純物や粒子表面に吸着し
た添加剤を除去する工程を必要とする。これに対して、
温度或いは溶媒の種類の違いによる樹脂の溶解度差を利
用して、樹脂溶液から微粒子を析出させる析出法があ
る。析出法によれば、粉砕法と比べて粒度分布を狭くす
ることができる。また、重合法と比べて、粒子の物性を
制御できる範囲は狭くなるものの、制御自体は容易であ
り且つ製造プロセスも単純なので、簡便に樹脂微粒子を
得ることができる。
【0005】本出願人の出願にかかる特開平7−319
221号公報には、析出法による湿式現像剤の製造方
法、及び、当該製造方法により得られる湿式現像剤が記
載されている。特開平7−319221号公報の方法に
よれば、少なくとも2種以上のモノマー単位からなる共
重合樹脂を良溶媒に溶解した溶液を、顔料の存在下或い
は非存在下で電気絶縁性分散媒中に混合することによ
り、共重合微粒子を造粒して湿式現像剤を製造するが、
その際に使用される電気絶縁性分散媒は、共重合樹脂を
構成するいずれかのモノマー単位のみから構成されるホ
モポリマーの溶解度パラメーター値と当該分散媒の溶解
度パラメーター値の差が1.0以上であると共に、共重
合樹脂を構成する他のモノマー単位のうちのいずれかで
構成されるホモポリマーの溶解度パラメーター値と当該
分散媒の溶解度パラメーター値の差が1.0以下であ
り、且つ、1.0以上とされる前者の値と、1.0以下
とされる後者の値の差が0.5以上となる関係を有して
いる。この方法によって得られる湿式現像剤は極めて分
散性に優れており、顔料の含有量を増大させても沈降や
凝集を引き起こしにくい。
【0006】しかしながら、このように分散性に優れた
湿式現像剤であっても、これを用いる電子写真等におけ
る電気潜像の現像において、トナー粒子の有する電荷量
が不充分であると、電界に対しての応答性が十分でな
く、画像流れ等の不良が生じてしまうおそれがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記実状に
鑑みてなされたものであり、極めて分散性に優れてお
り、顔料の含有量を増大させても沈降や凝集を引き起こ
しにくい湿式現像剤であって、トナー粒子が十分に正帯
電することができるため現像に際して画像流れ等の不具
合が生じないカラーの湿式現像剤を提供することを主目
的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1にお
いて、電気絶縁性分散媒中に、着色剤を含有した少なく
とも第1モノマー単位と第2モノマー単位とを含む2種
以上のモノマー単位からなる共重合樹脂粒子を分散して
なり、かつこの共重合樹脂粒子が電気絶縁性分散媒に不
溶な核部分と、この核部分を含みかつ前記電気絶縁性分
散媒に溶解または膨潤する外縁部分とからなる湿式現像
剤において、前記着色剤が無色の脂肪族アミンで表面改
質された有彩色または白色の着色剤であることを特徴と
する湿式現像剤を提供することにより上記目的を達成す
るようにしたものである。
【0009】本発明は、このように着色剤が無色の脂肪
族アミンで表面改質されているので、十分な正の帯電量
を有する。したがって、現像に際して画像流れ等の不具
合が生じない。また改質する脂肪族アミンが透明である
ので、着色剤の表面の改質処理を行なっても、着色剤の
発色に対して影響を与えるものでなく、良好なカラー画
像を得ることができる。さらに、湿式現像剤が着色剤を
含有した少なくとも2種以上のモノマー成分からなる共
重合樹脂粒子を分散してなり、かつ共重合樹脂が電気絶
縁性分散媒に不溶な核部分と、この核部分を含み、かつ
該電気絶縁性分散媒に溶解または膨潤する外縁部分とか
らなるので、分散性に優れており、顔料等の着色剤の含
有量を増大させても沈降や凝集を引き起こしにくい。
【0010】本発明においては、請求項2に記載するよ
うに、上記の電気絶縁性分散媒と共重合樹脂とは、
(i)共重合樹脂の第1モノマー単位のみから構成され
たホモポリマーの溶解度パラメーター値δp1と電気絶
縁性分散媒の溶解度パラメーター値δdとの差Δ(δp
1−δd)が1.0以上であり、(ii)共重合樹脂の
第2モノマー単位のみから構成されたホモポリマーの溶
解度パラメーター値δp2と電気絶縁性分散媒の溶解度
パラメーター値δdとの差Δ(δp2−δd)が1.0
以下であり、(iii)2つの上記ホモポリマーの溶解
度パラメーター値δp1、δp2の差Δ(δp1−δp2
が0.5以上となる関係を有していることが好ましい。
【0011】電気絶縁性分散媒と共重合樹脂とが、この
ような関係を有していると、着色剤を含有する共重合樹
脂粒子の分散性が極めて優れたものになる。したがっ
て、顔料等の着色剤の含有量を増加させた場合であって
も、この着色剤を含む共重合樹脂粒子が沈降したり、凝
集を引き起こしたりしにくくなる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明にかかる湿式現像剤は、電気絶縁性分散媒
中に、着色剤を含有した少なくとも第1モノマー単位と
第2モノマー単位とを含む2種以上のモノマー単位から
なる共重合樹脂粒子を分散してなり、かつこの共重合樹
脂粒子が電気絶縁性分散媒に不溶な核部分と、この核部
分を含みかつ前記電気絶縁性分散媒に溶解または膨潤す
る外縁部分とからなる湿式現像剤において、前記着色剤
が無色の脂肪族アミンで表面改質された有彩色または白
色の着色剤であることを特徴とするものであり、特に共
重合樹脂に含有される着色剤が、無色の脂肪族アミンで
表面改質された有彩色または白色の着色剤であるところ
に大きな特徴を有するものである。
【0013】[脂肪族アミン]本発明に用いられるこの
無色の脂肪族アミンとしては、透明無色の脂肪族アミン
であれば特に限定されるものではないが、化合物の炭素
鎖中の炭素数が3〜30の範囲内であることが好まし
い。炭素数が3より小さい場合は、沸点が低く、着色剤
乾燥工程において揮発、脱離などにより安定した効果を
得ることができず、また炭素数が30を越える場合は、
処理に用いる溶媒に溶解せず十分な効果を得ることがで
きないからである。このような脂肪族アミンとして具体
的には、n−プロピルアミン、N−Nジメチル1,3−
プロパンアミン、ステアリルアミン等を挙げることがで
きる。これら脂肪族アミンは、単独で用いてもよいし、
複数を組み合わせて用いてもよい。
【0014】このような透明無色の脂肪族アミンを着色
剤の表面改質に用いることにより、着色剤の発色性に影
響を与えることなく着色剤の表面改質を行なうことがで
き、これにより着色剤の正電荷を増大させることができ
る。
【0015】[着色剤]本発明において脂肪族アミンに
より表面改質される着色剤は、有彩色または白色の着色
剤である。したがって、本発明の着色剤には黒色の着色
剤は除かれる。このような着色剤としては、通常、公知
の有機顔料又は無機顔料を使用する。また、共重合樹脂
の分子が有色の原子団を有している場合には共重合樹脂
自体又は有色原子団を着色剤として利用することができ
る。すなわち本発明においては、着色剤が独立の成分で
あってもよいし、共重合樹脂が着色剤として機能するも
のであってもよい。このような着色剤としては、具体的
には以下のものを挙げることができる。
【0016】イエロー系着色剤としては、黄鉛、カドミ
ウムイエロー、黄色酸化鉄、チタン黄、オーカーなどの
無機系顔料を使用できる。イエロー系着色剤としては、
次のような難溶性金属塩(アゾレーキ)も使用できる。
すなわち、アセト酢酸アリリド系モノアゾ顔料である、
ハンザイエローG(C. I. No. pigment Yellow 1)、ハ
ンザイエロー10G(C. I. No. pigment Yellow 3)、
ハンザイエローRN(C. I. No. pigment Yellow 6
5)、ハンザブリリアントイエロー5GX(C. I. No. p
igment Yellow 74)、ハンザブリリアントイエロー10
GX(C. I. No. pigment Yellow 98)、パーマネント
イエローFGL(C. I. No. pigment Yellow97)、シム
ラレーキファストイエロー6G(C. I. No. pigment Ye
llow 133)、リオノールイエローK−2R(C. I. No.
pigment Yellow 169);アセト酢酸アリリド系ジスアゾ
顔料である、ジスアゾイエローG(C. I. No. pigment
Yellow12)、ジスアゾイエローGR(C. I. No. pigmen
t Yellow 13)、ジスアゾイエロー5G(C. I. No. pig
ment Yellow 14)、ジスアゾイエロー8G(C. I. No.p
igment Yellow 17)、ジスアゾイエローR(C. I. No.
pigment Yellow 55)、パーマネントイエローHR(C.
I. No. pigment Yellow 83);縮合アゾ顔料である、ク
ロモフタルイエロー3G(C. I. No. pigment Yellow 9
3)、クロモフタルイエロー6G(C. I. No. pigment Y
ellow 94)、クロモフタルイエローGR(C. I. No. pi
gment Yellow 95);ベンズイミダゾロン系モノアゾ顔
料である、ホスタパームイエローH3G(C. I. No. pi
gment Yellow 154)、ホスタパームイエローH4G(C.
I. No. pigment Yellow 151)、ホスタパームイエロー
H2G(C. I. No. pigment Yellow 120)、ホスタパー
ムイエローH6G(C.I. No. pigment Yellow 175)、
ホスタパームイエローHLR(C. I. No. pigment Yell
ow 156);イソインドリノン系顔料である、イルガジン
イエロー3RLTN(C. I. No. pigment Yellow 11
0)、イルガジンイエロー2RLT、イルガジンイエロ
ー2GLT(C. I. No. pigment Yellow 109)、ファス
トゲンスーパーイエローGROH(C. I. No. pigment
Yellow 137)、ファストゲンスーパーイエローGRO
(C. I. No. pigment Yellow 110)、サンドリンイエロ
ー6GL(C. I. No. pigment Yellow 173)などを使用
できる。
【0017】その他のイエロー系着色剤としては、次の
ようなものを例示できる。すなわち、スレン系顔料であ
る、フラバントロン(C. I. No. pigment Yellow 2
4)、アントラミリミジン(C. I. No. pigment Yellow
108)、フタロイルアミド型アントラキノン(C. I. No.
pigment Yellow 123)、ヘリオファストイエローE3
R(C. I. No. pigment Yellow 99);金属錯体顔料で
ある、アゾ系ニッケル錯体顔料(C. I. No. pigment Gr
een 10)、ニトロソ系ニッケル錯体顔料(C. I. No. pi
gment Yellow 153)、アゾメチン系銅錯体顔料(C. I.
No. pigment Yellow117);キノフタロン顔料である、
フタルイミドキノフタロン顔料(C. I. No.pigment Yel
low 138)などを使用できる。
【0018】マゼンタ系着色剤としては、カドミウムレ
ッド、ベンガラ、銀朱、鉛丹、アンチモン朱などの無機
系顔料を使用できる。マゼンタ系着色剤としては、次の
ようなアゾレーキ系顔料も使用できる。すなわち、ブリ
リアントカーミン6B(C. I. No. pigment Red 57:
1)、レーキレッド(C. I. No. pigment Red 53:1)、
パーマネントレッドF5R(C. I. No. pigment Red 4
8)、リソールレッド(C. I. No. pigment Red 49)、
ペルシアオレンジ(C. I. No. pigment Orange 17)、
クロセイオレンジ(C. I. No. pigment Orange 18)、
ヘリオオレンジTD(C. I. No. pigment Orange 1
9)、ピグメントスカーレット(C. I. No. pigmentRed
60:1)、ブリリアントスカーレットG(C. I. No. pigm
ent Red 64:1)、ヘリオレッドRMT(C. I. No. pigm
ent Red 51)、ボルドー10B(C. I. No.pigment Red
63)、ヘリオボルドーBL(C. I. No. pigment Red 5
4)などを使用できる。
【0019】マゼンタ系着色剤としては、次のような不
溶性アゾ系顔料(モノアゾ系、ジスアゾ系、及び縮合ア
ゾ系)も使用できる。すなわち、モノアゾ系またはジス
アゾ系の顔料である、パラレッド(C. I. No. pigment
Red 1)、レーキレッド4R(C. I. No. pigment Red
3)、パーマネントオレンジ(C. I. No. pigment Orang
e 5)、パーマネントレッドFR2(C. I. No. pigment
Red 2)、パーマネントレッドFRLL(C. I. No. pi
gment Red 9)、パーマネントレッドFGR(C. I. No.
pigment Red 112)、ブリリアントカーミンBS(C.
I. No. pigmentRed 114)、パーマネントカーミンFB
(C. I. No. pigment Red 5)、P.V.カーミンHR
(C. I. No. pigment Red 150)、パーマネントカーミ
ンFBB(C. I. No. pigment Red 146)、ノバパーム
レッドF3RK−F5RK(C. I. No. pigment Red 17
0)、ノバパームレッドHFG(C. I. No. pigment Ora
nge 38)、ノバパームレッドHF4B(C. I. No. pigment
Red 187)、ノバパームオレンジHL.HL−70(C.
I. No. pigment Orange 36)、P.V.カーミンHF4
C(C. I. No. pigment Red 185)、ホスタバームブラ
ウンHFR(C. I. No.pigment Brown 25)、バルカン
オレンジ(C. I. No. pigment Orange 16)、ピラゾロ
ンオレンジ(C. I. No. pigment Orange 13)、ピラゾ
ロンレッド(C. I.No. pigment Red 38);縮合アゾ系
顔料である、クロモフタールオレンジ4R(C. I. No.
pigment Orange 31)、クロモフタールスカーレットR
(C. I. No.pigment Red 166)、クロモフタールレッド
BR(C. I. No. pigment Red 144)などを使用でき
る。
【0020】マゼンタ系着色剤としては、次のような縮
合多環系顔料も使用できる。すなわち、アントラキノン
系顔料である、ピランスロンオレンジ(C. I. No. pigm
entOrange 40)、アントアントロンオレンジ(C. I. N
o. pigment Orange 168)、ジアントラキノニルレッド
(C. I. No. pigment Red 177);チオインジゴ系顔料
である、チオインジゴマゼンタ(C. I. No. pigment Vi
olet 38)、チオインジゴバイオレット(C. I. No. pig
ment Violet 36)、チオインジゴレッド(C.I. No. pig
ment Red 88);ペリノン系顔料である、ペリノンオレ
ンジ(C. I. No. pigment Orange 43);ペリレン系顔
料である、ペリレンレッド(C. I. No.pigment Red 19
0)、ペリレンバーミリオン(C. I. No. pigment Red 1
23)、ペリレンマルーン(C. I. No. pigment Red 17
9)、ペリレンスカーレット(C. I.No. pigment Red 14
9)、ペリレンレッド(C. I. No. pigment Red 178);
キナクリドン系顔料である、キナクリドンレッド(C.
I. No. pigment Violet 19)、キナクリドンマゼンタ
(C. I. No. pigment Red 122)、キナクリドンマルー
ン(C. I. No. pigment Red 206)、キナクリドンスカ
ーレット(C. I. No. pigment Red 207);ピロコリン
系顔料;赤色系フルオルビン系顔料を使用できる。
【0021】その他のマゼンタ系着色剤としては、染付
けレーキ系顔料であるローダミン6Gレーキ(C. I. N
o. pigment Red 81)を使用できる。染付けレーキ系顔
料は、水溶性染料と沈殿剤を反応させてレーキ化し、固
着させるものである。
【0022】シアン系着色剤としては、群青、紺青、コ
バルトブルー、セルリアンブルーなどの無機系顔料を使
用できる。シアン系着色剤としては、次のようなものも
使用できる。すなわち、フタロシアニン系顔料である、
ファーストゲンブル−BB(C. I. No. pigment Blue 1
5)、スミトン・シアニン・ブルーHB(C. I. No. pig
ment Blue 15)、シアニンブルー5020(C. I. No.
pigment Blue 15:1)、モナストラルブルーFBR(C.
I. No. pigment Blue 15:2)、パロマーブルーB−48
10(C. I. No. pigment Blue 15:3)、モナストラル
ブルーFGX(C. I. No. pigment Blue 15:4)、リオ
ノールブルーES(C. I. No. pigmentBlue 15:6)、ヘ
リオゲンブルーL6700F(C. I. No. pigment Blue
15:6)、スミカプリント・シアニン・ブルーGN−O
(C. I. No. pigment Blue 15)、ヘリオゲンブルーL
7560(C. I. No. pigment Blue 16)、ファスト・
スカイブルーA−612(C. I. No. pigment Blue 1
7)、シアニン・グリーンGB(C. I. No. pigment Gre
en 7)、シアニングリーンS537−2Y(C. I.No. p
igment Green 36)、スミトン・ファストバイオレット
RL(C. I. No. pigment Violet 23);スレン系顔料
である、インダントロンブルー(PB-60P、PB-22、PB-2
1、PB-64);塩基性染料レーキ顔料である、メチルバイ
オレット・リン・モリブデン酸レーキ(PV-3)などを使
用できる。
【0023】上記着色剤の粒子表面に樹脂をコーティン
グした、いわゆる加工顔料と呼ばれる着色剤を使用して
もよい。
【0024】このような着色剤の粒径は、通常、二次凝
集状態での平均粒径が0.1〜100μmである。着色
剤は、共重合樹脂粒子中に、80重量%まで、好ましく
は75重量%まで包含させることができる。本発明の湿
式現像剤は、多量の共重合樹脂粒子を含有させてもマク
ロ的凝集等の問題を起こしにくいので、着色剤の含有量
を飛躍的に増大させることができる。
【0025】[着色剤の表面改質]本発明においては、
このような着色剤を上記無色の脂肪族アミンで表面改質
を行ない、この表面改質された着色剤を用いて湿式現像
剤を製造する。この表面改質を行なう方法としては、例
えば、適当な溶媒に無色の脂肪族アミンおよび着色剤を
添加し、ビーズミル、ボールミル等により所定の時間攪
拌する。そして、これを120℃〜160℃の温度で加
熱することにより溶媒を除去し表面改質された着色剤を
得るといった方法が挙げられる。
【0026】ここで、着色剤に対する無色の脂肪族アミ
ンの添加量は、着色量の種類またはアミンの種類によっ
て異なるが、一般に脂肪族アミンの量が少ないと帯電量
を十分大きくすることができず画像流れを改善するとい
う効果を十分得ることができなくなる。また、脂肪族ア
ミンの量が多いと帯電量が大きくなりすぎて画像濃度を
十分得ることができなくなる。したがって、脂肪族アミ
ンを用いた着色剤の表面改質における脂肪族アミンの添
加割合は、上記着色剤100重量部に対して3〜50重
量部、好ましくは5〜30重量部の範囲内であることが
好ましい。
【0027】また、処理に用いる溶媒としては、表面改
質処理に用いる脂肪族アミンを溶解することが可能であ
り、かつ処理後に十分乾燥・除去することができるもの
であれば特に限定されるものではなく、例えばエタノー
ル等を挙げることができる。またこの溶媒の使用量は、
着色剤100重量部に対して500〜2000重量部、
好ましくは500〜1000重量部の範囲内であること
が好ましい。
【0028】[溶解度パラメーター(SP値)]本発明
の湿式現像剤は、このように表面改質された着色剤と、
共重合樹脂を混合溶媒中に溶解させた溶液と、電気絶縁
性分散媒とを混合したのち、溶解に用いた溶媒を除去す
ることにより製造することができる。
【0029】本発明によれば、共重合樹脂を溶解するた
めの溶媒のSP値と、共重合樹脂の溶液から顔料等の着
色剤を包含する共重合樹脂粒子を析出させ、分散させる
電気絶縁性分散媒のSP値を調節することにより、共重
合樹脂粒子すなわちトナー粒子の分散性に優れた湿式現
像剤が提供される。
【0030】一般に、SP値は物質同士の相溶性、非相
溶性を示す指標として知られている。樹脂と溶媒との関
係を例にすると、溶媒に対する樹脂の溶解性の程度をS
P値により示すことができる。樹脂のSP値と溶媒のS
P値の差が小さければ溶解性が大きく、易溶性となり、
一方、その差が大きければ溶解性が小さく、不溶性とな
ることを示す。
【0031】樹脂のSP値を測定する方法としては、例
えば、(1)溶解法によるもの、即ち、樹脂を溶解する
溶媒のSP値から推定する方法(H. Burrell, Official
Digest, 27(369), 726(1950))、(2)膨潤法、即
ち、溶解困難な樹脂については、膨潤度が最大となるよ
うな溶媒のSP値から推定する方法(同上)、(3)樹
脂の極限粘度から求める方法、即ち、溶媒中における樹
脂の極限粘度は、樹脂のSP値と溶媒のSP値とが一致
する時に最大値を示す。そのため、樹脂を各種のSP値
を有する溶媒に溶解させてそれぞれ極限粘度を測定し、
極限粘度の最大値を与える溶媒のSP値から樹脂のSP
値を推定する方法(H. Ahmed, M, Yassen,J. Coat. Tec
hnol., 50, 86(1970)、W. R. Song, D. W. Brownawell,
Polym. Eng. Sci., 10, 222(1970))、(4)分子引力
定数から求める方法、即ち、樹脂分子を構成する各官能
基又は原子団の分子引力定数(G)、及びモル容積
(V)から、式 SP値=ΣG/Vにより求める方法
(D. A. Small, J. Appl. Chem.,3, 71(1953)、K. L. H
oy, J. Paint Technol., 42, 76(1970))などが知られ
ている。
【0032】以下、本発明においては、樹脂のSP値と
しては分子引力定数により求められる値を使用する。ま
た、溶媒のSP値としては、Hildebrand-Scatchardの溶
液理論(J. H. Hildebrand, R. L. Scott,「The Solbil
ity of Nonelectrolytes」 3rd Ed., Reinhold Publish
ing cop., New York (1949)、G. Scatchard, Chem.,Re
v., 8, 321(1931))に基づき分子間の引き合う力を考え
て得られるもので、
【0033】
【数1】SP値(δ)=(ΔEV/ΔV11/2 [ただし、ΔEV:蒸発エネルギー、V1:分子容、ΔE
V/ΔV1:凝集エネルギー]で示されるもので、本発明
においては、K. L. Hoy, J. Paint Technol., 42, 76(1
970)に記載されている、25℃での値を使用する。
【0034】樹脂を溶媒に溶解する場合を例として、樹
脂と溶媒の両SP値の関係について説明すると、SP値
が9.1のポリスチレンは、SP値が9.1のテトラヒ
ドロフランには非常に溶解しやすく、SP値が8.5〜
9.3の範囲の溶媒には可溶性があり、SP値が7.3
のn−ヘキサンには全く溶解しない。このように、樹脂
と溶媒のSP値の差を見ることで、溶媒中における樹脂
の状態を推定することができる。
【0035】また、比較的希薄な状態で樹脂をその良溶
媒中に溶解させた後、その溶液を貧溶媒中に添加し、良
溶媒を除去する操作を行なうと樹脂粒子を析出させるこ
とができるが、これは、良溶媒中では単分子状で且つ分
子鎖が伸びた状態で存在していた樹脂が、貧溶媒中では
分子鎖が縮まって粒子化し、析出するに至るものと考え
ることができる。従って、貧溶媒として、樹脂が膨潤す
る程度のSP値の差を有する溶媒を用いるか、また、S
P値の差が大きく、樹脂が完全に不溶性の溶媒を用いる
かにより、溶媒中での樹脂粒子の状態が相違する。ま
た、一般に、樹脂における重量平均分子量が大きくなる
と、形成される樹脂粒子の粒径は大となる。
【0036】[共重合樹脂]共重合樹脂は、顔料等の表
面改質された有彩色または白色の着色剤の分散性を高め
るために使用される。そのような共重合樹脂としては、
例えば、スチレン−ブタジエン共重合樹脂、スチレン−
イソプレン共重合樹脂、スチレン−アクリロニトリル共
重合樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン
−アクリレート共重合樹脂、エチレン−アクリル酸共重
合樹脂、エチレン−メチルアクリレート共重合樹脂、エ
チレン−エチルアクリレート共重合樹脂、酢酸ビニル−
メチルメタクリレート共重合樹脂、アクリル酸−メチル
メタクリレート共重合樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合樹脂などの熱可塑性樹脂を用いることができる。共
重合樹脂の、ASTM D−1238で規定されるメル
トフローレート(MFR)は、通常は1〜400dg/
min、好ましくは2〜150dg/minとする。こ
のMFR値の範囲を重量平均分子量に換算すると、1〜
400dg/minは重量平均分子量で約6万〜25万
に相当し、2〜150dg/minは重量平均分子量で
約7万5千〜20万に相当する。
【0037】本発明で用いられる共重合樹脂は、2種以
上のモノマー単位から構成されており、電気絶縁性分散
媒に対する親和性が低く、それゆえに当該分散媒に対し
て不溶な部分を形成すると見做される第1のモノマー単
位と、電気絶縁性分散媒に対する親和性が高く、それゆ
えに当該分散媒に対して溶解又は膨潤する部分を形成す
ると見做される第2のモノマー単位とを含んでいる。第
1モノマー単位と第2モノマー単位の割合は、重量比で
95/5〜5/95、好ましくは85/15〜15/8
5とする。
【0038】第1モノマー単位としては、例えば、(メ
タ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)
アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチルのような
短鎖メチレンを有する(メタ)アクリル酸エステル;
(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチル、(メタ)ア
クリル酸ジエチルアミノエチルのような窒素含有アクリ
ル酸エステル;アクリルアミド、イソプロピルアクリル
アミド、メチレンビスアクリルアミド、N−アリルアク
リルアミド、N−ジアセトンアクリルアミド、N,N−
ジメチルアクリルアミドのようなアクリルアミド誘導
体;(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシエチルエステ
ル、(メタ)アクリル酸ベンジル、(メタ)アクリル酸
シクロヘキシル、スチレン、メチルスチレン、酢酸ビニ
ル等のその他のモノマーから誘導されるモノマー単位を
例示できる。特に、(メタ)アクリル酸メチル、(メ
タ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸シクロヘキ
シル、メチルスチレン、及び、酢酸ビニルから誘導され
るものが第1モノマー単位として好ましい。
【0039】溶剤への溶解性、分散性を調節するために
有効な第2モノマー単位としては、側鎖として長鎖メチ
レンを有するビニルモノマー、より具体的には(メタ)
アクリル酸−2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸
ラウリル、(メタ)アクリル酸ステアリルのような長鎖
メチレンを有する(メタ)アクリル酸エステルから誘導
されるモノマー単位、ならびに、エチレン、イソプレ
ン、ブタジエン、プロピレンのようなビニルモノマーか
ら誘導されるモノマー単位を例示できる。特に、(メ
タ)アクリル酸−2−エチルヘキシル、あるいはエチレ
ンから誘導されるものが第2モノマー単位として好まし
い。
【0040】モノマー単位が3成分以上からなる共重合
樹脂の場合には、分散媒のSP値との差が一番大きいも
のを第1モノマー単位として特定し、分散媒のSP値と
の差が一番小さいものを第2モノマー単位として特定す
るとよく、その重量比は、上記の2成分からなる共重合
樹脂の場合と同様とするとよい。また、第3のモノマー
成分が分散媒のSP値との関係で不溶性部分又は溶解部
分を形成する第1又は第2モノマー単位のいずれか一方
と同様のSP値を有するのであれば、そのような近似の
SP値を有するモノマー単位と同等の成分と見做してよ
い。
【0041】[添加剤]本発明の湿式現像剤には、必要
に応じて、分散剤、電荷制御剤、定着剤等のようなその
他の添加剤を添加してもよい。本発明における共重合樹
脂は、それ自体分散媒との親和性に優れるので、分散剤
は必ずしも必要ないが、分散剤を後述の造粒工程におい
て存在させることにより、良溶媒中での分散性を向上
し、且つ、造粒に際しての分子鎖の絡まりを制御するの
で、トナー粒子の粒径をサブミクロンの単位まで小さく
することができ、且つ、粒度分布を狭くすることができ
る。
【0042】このような分散剤としては、例えば、ポリ
ヒドロキシカルボン酸エステル等の高分子分散剤を使用
することができる。ポリヒドロキシカルボン酸エステル
は、次の式で表わされるヒドロキシカルボン酸のエステ
ル誘導体の重合体である。
【0043】
【化1】HO−X−COOH [上式において、Xは炭素原子数12以上で、2価の飽
和又は不飽和の脂肪族炭化水素であり、ヒドロキシ基と
カルボキシ基との間には少なくとも4個の炭素原子があ
る。]
【0044】ヒドロキシカルボン酸の好ましいエステル
誘導体としては、例えば、12−ヒドロキシステアリン
酸メチルエステル、12−ヒドロキシステアリン酸エチ
ルエステル等のヒドロキシカルボン酸アルキルエステ
ル;12−ヒドロキシカルボン酸リチウム、12−ヒド
ロキシカルボン酸アルミニウム等のヒドロキシカルボン
酸金属塩;ヒドロキシカルボン酸アマイド;硬化ひまし
油等を例示することができる。
【0045】ポリヒドロキシカルボン酸エステルは、ヒ
ドロキシカルボン酸エステルを少量のアミン類若しくは
触媒の存在下で部分鹸化することにより重合させて得ら
れる淡灰褐色のワックス状物質であり、その重合形態と
して、分子間でエステル化したものや分子内でエステル
化したもの等の種々の形態のものを含有している。
【0046】ポリヒドロキシカルボン酸エステルは、ヒ
ドロキシカルボン酸エステルの3〜10量体が好まし
い。ポリヒドロキシカルボン酸エステルの重合度が3よ
りも小さいか又は10よりも大きいと、n−ヘキサン等
の分散媒との相溶性がなく、分散剤としての効果が得ら
れない。ポリヒドロキシカルボン酸エステルの添加量は
特に限定されないが、通常は樹脂重量あたり0.01〜
200重量%とする。ポリヒドロキシカルボン酸エステ
ルは、造粒工程以前の製造工程中のどの時点で添加して
もよい。
【0047】電荷制御剤としては、例えば、ジアルキル
スルホコハク酸コバルト、ジアルキルスルホコハク酸マ
ンガン、ジアルキルスルホコハク酸ジルコニウム、ジア
ルキルスルホコハク酸イットリウム、ジアルキルスルホ
コハク酸ニッケル等のジアルキルスルホコハク酸金属
塩;ナフテン酸マンガン、ナフテン酸カルシウム、ナフ
テン酸ジルコニウム、ナフテン酸コバルト、ナフテン酸
鉄、ナフテン酸鉛、ナフテン酸ニッケル、ナフテン酸ク
ロム、ナフテン酸亜鉛、ナフテン酸マグネシウム、オク
チル酸マンガン、オクチル酸カルシウム、オクチル酸ジ
ルコニウム、オクチル酸鉄、オクチル酸鉛、オクチル酸
コバルト、オクチル酸クロム、オクチル酸亜鉛、オクチ
ル酸マグネシウム、ドデシル酸マンガン、ドデシル酸カ
ルシウム、ドデシル酸ジルコニウム、ドデシル酸鉄、ド
デシル酸鉛、ドデシル酸コバルト、ドデシル酸クロム、
ドデシル酸亜鉛、ドデシル酸マグネシウム等の金属石
鹸;ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム、ドデシル
ベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスル
ホン酸バリウム等のアルキルベンゼンスルホン酸金属
塩;レシチン、セハリン等の燐脂質;n−デシルアミン
等の有機アミン類などを使用できる。
【0048】電荷制御剤の添加量は、電荷制御効果を示
す最低限の量でよく、通常は、湿式現像剤中に電荷制御
剤を0.01〜50重量%の割合で添加する。電荷制御
剤は、後述する製造過程、或いは溶媒を除去した後のい
ずれの段階で添加しても電荷制御効果を示すが、好まし
くは造粒工程以前の製造工程において添加する。
【0049】定着剤としては、例えば、n−ヘキサン等
の分散媒に可溶な各種樹脂を使用することができ、より
具体的には、変性又は未変性のアルキッド樹脂、通常の
アルキル樹脂、合成ゴム、ポリアルキレンオキシド、ポ
リビニルアセタール(例えばポリビニルブチラール)、
酢酸ビニル樹脂などを例示できる。
【0050】[溶媒]共重合樹脂を溶解又は膨潤するこ
とのできる溶液と電気絶縁性分散媒のSP値の差を利用
して、共重合樹脂粒子を造粒することができる。溶媒
は、共重合樹脂を完全に溶解させられなくてもよいが、
共重合樹脂を室温(25℃)にて溶解、膨潤させること
ができるものであるか、又は、不溶状態であったとして
も共重合樹脂中に存在する部分的なホモポリマー鎖を良
好に分散できるものでなければならない。また溶媒は、
共重合樹脂粒子の核部分を構成する無色の脂肪族アミン
で表面改質された有彩色または白色の着色剤に対して
は、不溶性又は難溶性でなければならない。
【0051】共重合樹脂に対して良好な溶解性を有する
ためには、溶媒のSP値は、共重合樹脂分子中の第1モ
ノマー単位のみから構成されたホモポリマーのSP値δ
1、及び、共重合樹脂分子中の第2モノマー単位のみ
から構成されたホモポリマーのSP値δp2のどちらか
一方に近似している必要があり、δp1及びδp2のどち
らにも近似しているのが好ましい。
【0052】例えば、スチレン−イソプレン共重合樹脂
の場合には、ポリスチレン(第1モノマー単位)のSP
値が9.1、ポリイソプレン(第2モノマー単位)のS
P値が8.15である。従って、トルエン(SP値:
8.9)やシクロヘキサン(SP値:8.2)で溶解す
ることができる。
【0053】共重合樹脂を溶解させる溶媒としては、例
えば、シクロヘキサン(SP値8.2)、酢酸セロソル
ブ(SP値9.4)、トルエン(SP値8.9)、テト
ラヒドロフラン(SP値9.1)、メチルエチルケトン
(SP値9.5)、シクロヘキサノン(SP値10.
4)、アセトン(SP値9.6)、ジオキサン(SP値
10.1)、エチルセロソルブ(SP値10.7)、シ
クロヘキサノール(SP値11.4)、メチルセロソル
ブ(SP値11.7)、イソプロピルアルコール(SP
値11.4)、エタノール(SP値12.8)、メタノ
ール(SP値14.5)等を例示できる。
【0054】[電気絶縁性分散媒]電気絶縁性分散媒と
しては、通常、1010Ω・cm以上の電気抵抗を有する
ものが使用される。本発明においては、この電気絶縁性
分散媒中で前記共重合樹脂が、電気絶縁性分散媒に不溶
な核部分と、この核部分を含みこの電気絶縁性分散媒に
溶解または膨潤する外縁部分とからなるような、電気絶
縁性分散媒を用いる必要がある。
【0055】本発明における共重合樹脂粒子のこのよう
な形状は、電気絶縁性分散媒に不溶な部分は分散媒とは
非親和性であり、また電気絶縁性分散媒に溶解、または
膨潤する部分は分散媒とは親和性を有する結果、不溶な
部分を核部分とし、溶解、または膨潤する部分を外縁部
分とする二重層の粒子構造を有するに至るものである。
この膨潤部分の割合が大きくなるとその粒径は大きくな
り、膨潤部分の割合が小さくなるとその粒径は小さくな
るものと考えられる。また、共重合樹脂における成分と
して、溶解するものとみなされる場合には、その溶解部
分は粒径には寄与せず、その粒径部分は不溶部分に依存
するものと考えられる。
【0056】このような電気絶縁性分散媒としては、次
のようなSP値特性を備えた電気絶縁性分散媒を挙げる
ことができる。 (i) 共重合樹脂分子の一部としての第1モノマー単
位のみから構成されたホモポリマーのSP値δp1と、
当該分散媒のSP値δdとの差Δ(δp1−δd)が、
1.0以上であること。 (ii) 共重合樹脂分子の一部としての第2モノマー
単位のみから構成されたホモポリマーのSP値δp
2と、当該分散媒のSP値δdとの差Δ(δp2−δd)
が、1.0以下であること。 (iii) 2つの上記ホモポリマーの溶解度パラメー
ター値δp1、δp2の差Δ(δp1−δp2)が0.5以
上であること。
【0057】例えば、スチレン−イソプレン共重合樹脂
の溶液を、有彩色または白色の表面改質された着色剤の
共存下でn−ヘキサンと混合することにより、着色剤を
包含するスチレン−イソプレン共重合樹脂の粒子を析出
させることができる。この場合には、ポリスチレン(第
1モノマー単位)のSP値δp1が9.1、ポリイソプ
レン(第2モノマー単位)のSP値δp2が8.15、
そしてn−ヘキサン(分散媒)のSP値δdが7.3で
あるから、下記計算式に示すように、上記の条件を満た
している。
【0058】
【数2】δp1−δd=9.1−7.3=1.8 ∴ Δ(δp1−δd)≧1 δp2−δd=8.15−7.3=0.85 ∴ Δ(δp2−δd)≦1 δp1−δp2=9.1−8.15=0.95 ∴ Δ(δp1−δp2)≧0.5
【0059】そして、スチレン−イソプレン共重合樹脂
の粒子は、分散媒であるn−ヘキサン中において、イソ
プレン単位に由来する部分が溶解状態又は膨潤状態の外
縁部分を形成し、スチレン単位に由来する部分が着色剤
の表面に吸着して、当該表面改質された有彩色または白
色の着色剤と共に不溶性の核部分を形成した形状をとる
と考えることができる。
【0060】ここで、共重合樹脂の第1モノマー単位又
は第2モノマー単位のみから構成されたホモポリマーの
SP値を特定するに際して指標となり得るホモポリマー
と各ホモポリマーのSP値を列挙すると、次のようにな
る。ポリエチレン(8.1)、ポリブタジエン(8.
4)、ポリイソプレン(8.15)、ポリイソブチレン
(7.7)、ポリラウリルメタクリレート(8.2)、
ポリステアリルメタクリレート(8.2)、ポリイソボ
ニルメタクリレート(8.2)、ポリ−t−ブチルメタ
クリレート(8.2)、ポリスチレン(9.1)、ポリ
エチルメタクリレート(9.1)、ポリメチルメタクリ
レート(9.3)、ポリメチルアクリレート(9.
7)、ポリエチルアクリレート(9.2)、ポリアクリ
ロニトリル(12.8)。
【0061】また、使用できる電気絶縁性分散媒と各分
散媒のSP値を列挙すると、次のようになる。n−ヘキ
サン(7.3)、n−ヘプタン(7.5)、n−オクタ
ン(7.5)、ノナン(7.6)、デカン(7.7)、
ドデカン(7.9)、シクロヘキサン(8.2)、パー
クロロエチレン(9.3)、トリクロロエタン(9.
9)。エクソン社製からアイソパーの商品名で供給され
ているSP値が7.0〜7.3の電気絶縁性溶媒、より
具体的には、アイソパーG、アイソパーH、アイソパー
L、アイソパーC、アイソパーE、アイソパーM等を分
散媒として使用してもよい。
【0062】共重合樹脂と電気絶縁性分散媒の好ましい
組み合わせとしては、次のような組み合わせを例示する
ことができる。
【0063】先ず、n−ヘキサン(δd=7.3)を分
散媒として用いる場合について、好ましい共重合樹脂を
列挙すると共に、当該共重合樹脂の第1モノマー単位の
みから構成されるホモポリマーのSP値δp1と分散媒
のSP値δdの差Δ(δp1−δd)、当該共重合樹脂
の第2モノマー単位のみから構成されるホモポリマーの
SP値δp2と分散媒のSP値δdの差Δ(δp2−δ
d)、そして、δp1とδp2の差Δ(δp1−δp2)を
併記する。ただし、カッコ内の数値は、そのモノマー単
位のみから構成されるホモポリマーのSP値である。 エチレン(8.1)−酢酸ビニル(9.4)共重合樹
脂、Δ(δp1−δd)=2.1、Δ(δp2−δd)=
0.8、Δ(δp1−δp2)=1.3 エチレン(8.1)−メチルアクリレート(9.7)共
重合樹脂、Δ(δp1−δd)=2.4、Δ(δp2−δ
d)=0.8、Δ(δp1−δp2)=1.6 エチレン(8.1)−エチルアクリレート(9.2)共
重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.9、Δ(δp2−δ
d)=0.8、Δ(δp1−δp2)=1.1 スチレン(9.1)−イソプレン(8.15)共重合樹
脂、Δ(δp1−δd)=1.8、Δ(δp2−δd)=
0.9、Δ(δp1−δp2)=0.9 ラウリルメタクリレート(8.2)−メチルメタクリレ
ート(9.3)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=2.
0、Δ(δp2−δd)=0.9、Δ(δp1−δp2
=1.1 ラウリルメタクリレート(8.2)−エチルメタクリレ
ート(9.1)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
8、Δ(δp2−δd)=0.9、Δ(δp1−δp2
=0.9 ラウリルメタクリレート(8.2)−メチルアクリレー
ト(9.7)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=2.
4、Δ(δp2−δd)=0.9、Δ(δp1−δp2
=1.5 ラウリルメタクリレート(8.2)−エチルアクリレー
ト(9.2)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
9、Δ(δp2−δd)=0.9、Δ(δp1−δp2
=1.0 ラウリルメタクリレート(8.2)−プロピルアクリレ
ート(9.0)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
7、Δ(δp2−δd)=0.9、Δ(δp1−δp2
=0.8 ステアリルメタクリレート(8.2)−メチルメタクリ
レート(9.3)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
2.0、Δ(δp2−δd)=0.9、Δ(δp1−δp
2)=1.1 ステアリルメタクリレート(8.2)−エチルメタクリ
レート(9.1)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.8、Δ(δp2−δd)=0.9、Δ(δp1−δp
2)=0.9 ステアリルメタクリレート(8.2)−メチルアクリレ
ート(9.7)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=2.
4、Δ(δp2−δd)=0.9、Δ(δp1−δp2
=1.5 ステアリルメタクリレート(8.2)−エチルアクリレ
ート(9.2)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
9、Δ(δp2−δd)=0.9、Δ(δp1−δp2
=1.0 ステアリルメタクリレート(8.2)−プロピルアクリ
レート(9.0)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.7、Δ(δp2−δd)=0.9、Δ(δp1−δp
2)=0.8 イソボニルメタクリレート(8.2)−メチルメタクリ
レート(9.3)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
2.0、Δ(δp2−δd)=0.9、Δ(δp1−δp
2)=1.1 イソボニルメタクリレート(8.2)−エチルメタクリ
レート(9.1)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.8、Δ(δp2−δd)=0.9、Δ(δp1−δp
2)=0.9 イソボニルメタクリレート(8.2)−メチルアクリレ
ート(9.7)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=2.
4、Δ(δp2−δd)=0.9、Δ(δp1−δp2
=1.5 イソボニルメタクリレート(8.2)−エチルアクリレ
ート(9.2)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
9、Δ(δp2−δd)=0.9、Δ(δp1−δp2
=1.0 イソボニルメタクリレート(8.2)−プロピルアクリ
レート(9.0)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.7、Δ(δp2−δd)=0.9、Δ(δp1−δp
2)=0.8 t−ブチルメタクリレート(8.3)−メチルメタクリ
レート(9.3)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
2.0、Δ(δp2−δd)=1.0、Δ(δp1−δp
2)=1.0 t−ブチルメタクリレート(8.3)−エチルメタクリ
レート(9.1)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.8、Δ(δp2−δd)=1.0、Δ(δp1−δp
2)=0.8 t−ブチルメタクリレート(8.3)−メチルアクリレ
ート(9.7)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=2.
4、Δ(δp2−δd)=1.0、Δ(δp1−δp2
=1.4 t−ブチルメタクリレート(8.3)−エチルアクリレ
ート(9.2)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
9、Δ(δp2−δd)=1.0、Δ(δp1−δp2
=0.9 t−ブチルメタクリレート(8.3)−プロピルアクリ
レート(9.0)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.7、Δ(δp2−δd)=1.0、Δ(δp1−δp
2)=0.7 上記の共重合樹脂と、n−ヘプタン、n−オクタン、ノ
ナン、デカン、ドデカン、シクロヘキサン等との組み合
わせも好ましい。
【0064】パークロロエチレン(δd=9.3)を分
散媒として用いる場合の好ましい共重合樹脂としては、
例えば、次のようなものがある。 エチレン(8.1)−酢酸ビニル(9.4)共重合樹
脂、Δ(δp1−δd)=1.2、Δ(δp2−δd)=
0.1、Δ(δp1−δp2)=1.3 エチレン(8.1)−メチルアクリレート(9.7)共
重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.2、Δ(δp2−δ
d)=0.4、Δ(δp1−δp2)=1.6 エチレン(8.1)−エチルアクリレート(9.2)共
重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.2、Δ(δp2−δ
d)=0.1、Δ(δp1−δp2)=1.1 スチレン(9.1)−イソプレン(8.15)共重合樹
脂、Δ(δp1−δd)=1.15、Δ(δp2−δd)
=0.2、Δ(δp1−δp2)=0.95 ラウリルメタクリレート(8.2)−メチルメタクリレ
ート(9.3)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
1、Δ(δp2−δd)=0、Δ(δp1−δp2)=
1.1 ラウリルメタクリレート(8.2)−エチルメタクリレ
ート(9.1)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
1、Δ(δp2−δd)=0.2、Δ(δp1−δp2
=0.9 ラウリルメタクリレート(8.2)−メチルアクリレー
ト(9.7)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
1、Δ(δp2−δd)=0.4、Δ(δp1−δp2
=1.5 ラウリルメタクリレート(8.2)−エチルアクリレー
ト(9.2)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
1、Δ(δp2−δd)=0.1、Δ(δp1−δp2
=1.0 ラウリルメタクリレート(8.2)−プロピルアクリレ
ート(9.0)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
1、Δ(δp2−δd)=0.3、Δ(δp1−δp2
=0.8 ステアリルメタクリレート(8.2)−メチルメタクリ
レート(9.3)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.1、Δ(δp2−δd)=0、Δ(δp1−δp2
=1.1 ステアリルメタクリレート(8.2)−エチルメタクリ
レート(9.1)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.1、Δ(δp2−δd)=0.2、Δ(δp1−δp
2)=0.9 ステアリルメタクリレート(8.2)−メチルアクリレ
ート(9.7)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
1、Δ(δp2−δd)=0.4、Δ(δp1−δp2
=1.5 ステアリルメタクリレート(8.2)−エチルアクリレ
ート(9.2)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
1、Δ(δp2−δd)=0.1、Δ(δp1−δp2
=1.0 ステアリルメタクリレート(8.2)−プロピルアクリ
レート(9.0)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.1、Δ(δp2−δd)=0.3、Δ(δp1−δp
2)=0.8 イソボニルメタクリレート(8.2)−メチルメタクリ
レート(9.3)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.1、Δ(δp2−δd)=0、Δ(δp1−δp2
=1.1 イソボニルメタクリレート(8.2)−エチルメタクリ
レート(9.1)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.1、Δ(δp2−δd)=0.2、Δ(δp1−δp
2)=0.9 イソボニルメタクリレート(8.2)−メチルアクリレ
ート(9.7)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
1、Δ(δp2−δd)=0.4、Δ(δp1−δp2
=1.5 イソボニルメタクリレート(8.2)−エチルアクリレ
ート(9.2)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
1、Δ(δp2−δd)=0.1、Δ(δp1−δp2
=1.0 イソボニルメタクリレート(8.2)−プロピルアクリ
レート(9.0)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.1、Δ(δp2−δd)=0.3、Δ(δp1−δp
2)=0.8 t−ブチルメタクリレート(8.3)−メチルメタクリ
レート(9.3)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.0、Δ(δp2−δd)=0、Δ(δp1−δp2
=1.0 t−ブチルメタクリレート(8.3)−エチルメタクリ
レート(9.1)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.0、Δ(δp2−δd)=0.2、Δ(δp1−δp
2)=0.8 t−ブチルメタクリレート(8.3)−メチルアクリレ
ート(9.7)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
0、Δ(δp2−δd)=0.4、Δ(δp1−δp2
=1.4 t−ブチルメタクリレート(8.3)−エチルアクリレ
ート(9.2)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
0、Δ(δp2−δd)=0.1、Δ(δp1−δp2
=0.9 t−ブチルメタクリレート(8.3)−プロピルアクリ
レート(9.0)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.0、Δ(δp2−δd)=0.3、Δ(δp1−δp
2)=0.7 トリクロロエタン(δd=9.9)を分散媒として用い
る場合の好ましい共重合樹脂としては、例えば、次のよ
うなものがある。 n−プロピルメタクリレート(8.8)−メチルアクリ
レート(9.7)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.1、Δ(δp2−δd)=0.2、Δ(δp1−δp
2)=0.9 n−プロピルメタクリレート(8.8)−メチルメタク
リレート(9.3)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.1、Δ(δp2−δd)=0.6、Δ(δp1−δp
2)=0.5 n−ブチルメタクリレート(8.7)−メチルアクリレ
ート(9.7)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
2、Δ(δp2−δd)=0.2、Δ(δp1−δp2
=1.0 n−ブチルメタクリレート(8.7)−エチルアクリレ
ート(9.2)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
2、Δ(δp2−δd)=0.7、Δ(δp1−δp2
=0.5 n−ブチルメタクリレート(8.7)−メチルメタクリ
レート(9.3)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.2、Δ(δp2−δd)=0.6、Δ(δp1−δp
2)=0.6 n−ヘキシルメタクリレート(8.6)−メチルアクリ
レート(9.7)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.3、Δ(δp2−δd)=0.2、Δ(δp1−δp
2)=1.1 n−ヘキシルメタクリレート(8.6)−エチルアクリ
レート(9.2)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.3、Δ(δp2−δd)=0.7、Δ(δp1−δp
2)=0.6 n−ヘキシルメタクリレート(8.6)−メチルメタク
リレート(9.3)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.3、Δ(δp2−δd)=0.6、Δ(δp1−δp
2)=0.7 n−ヘキシルメタクリレート(8.6)−エチルメタク
リレート(9.1)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.3、Δ(δp2−δd)=0.8、Δ(δp1−δp
2)=0.5
【0065】[湿式現像剤の製造方法]本発明の湿式現
像剤を製造する方法には、溶媒と電気絶縁性分散媒のS
P値の差を利用する方法と、かかるSP値の差を使用し
ない方法がある。
【0066】溶媒と電気絶縁性分散媒のSP値の差を利
用しない場合には、共重合樹脂の粉末やペレットをその
まま、或いは共重合樹脂を分散又は溶解したワニスを、
無色の脂肪族アミンを用いて表面改質した有彩色または
白色の着色剤の共存下で電気絶縁性分散媒と混合すれば
よい。混合の場に表面改質された有彩色または白色の着
色剤を共存させるには、共重合樹脂又はそのワニスと着
色剤の粉末を、電気絶縁性分散媒中に同時に添加しても
よいし、電気絶縁性分散媒中に表面改質された着色剤だ
け先に添加したあとで共重合樹脂又はそのワニスを添加
してもよい。有彩色または白色の表面改質された着色剤
を電気絶縁性分散媒中に分散させた後、必要に応じてワ
ニスの溶媒をエバポレーター等により除去する。ただ
し、ワニスの溶媒が湿式現像剤中に残在していてもトナ
ーの物性に悪影響を及ぼさない場合には、ワニスの溶媒
をあえて除去しなくてもよい。
【0067】溶媒と電気絶縁性分散媒のSP値の差を利
用する場合には、(1)共重合樹脂を溶媒に溶解するか
又は共重合樹脂のワニスを溶媒に混合し、(2)得られ
た共重合樹脂の溶液を、無色の脂肪族アミンで表面改質
された有彩色または白色の着色剤の共存下で電気絶縁性
分散媒と混合し、その後、(3)溶媒を除去すればよ
い。共重合樹脂粒子は、(2)の電気絶縁性分散媒混合
工程、若しくは、(3)の溶媒除去工程の少なくとも一
つの工程で析出(造粒)される。
【0068】先ず、(1)の工程においては、共重合樹
脂を適切な溶媒を用いて溶解する。溶解液中において共
重合樹脂は完全に溶解しているのが好ましいが、膨潤状
態になっていてもよいし、仮に不溶状態であったとして
も共重合樹脂中に存在する部分的なホモポリマー鎖が良
好に分散していればよい。また、溶媒は、共重合樹脂を
室温(25℃)にて溶解、膨潤できるか、又は、部分的
なホモポリマー鎖を良好に分散できるものであるのが好
ましい。さらに溶媒は、有彩色または白色の表面改質さ
れた着色剤に対しては不溶性又は難溶性でなければなら
ない。
【0069】分散剤を、共重合樹脂の溶液中に0.3〜
0.5重量%の範囲で含有させておくと、樹脂の分散状
態を良好なものとすることができる。溶媒に対する共重
合樹脂の溶解量は任意であるが、樹脂の割合が高すぎる
と造粒工程において樹脂粒子が相互に接触し、ゲル状の
塊となるおそれがあるので、通常は1〜80重量%の割
合で共重合樹脂を含有する溶液を調製し、好ましくは5
〜10重量%の希薄溶液を調製する。
【0070】次に、(2)の電気絶縁性分散媒混合工程
においては、(1)の工程で調製された溶液と、電気絶
縁性分散媒とを、有彩色または白色の着色剤の共存下で
混合して共重合樹脂粒子を析出させる。
【0071】例えば、トルエン中にスチレン−イソプレ
ン共重合樹脂をトルエン重量の10重量%の割合で溶解
した溶液をn−ヘキサンと混合すると白濁化し、スチレ
ン−イソプレン共重合樹脂粒子の析出が明瞭に観察でき
る。また、上記の樹脂溶液を、表面改質された有彩色ま
たは白色の着色剤の共存下でn−ヘキサンと混合する
と、着色剤が分散しているので白濁の確認は困難になる
が、着色剤を包含した樹脂粒子がガラス瓶の壁面に付着
するのが観察できる。
【0072】無色の脂肪族アミンで表面改質された有彩
色または白色の着色剤を混合時に共存させるには、着色
剤を樹脂溶液又は電気絶縁性分散媒のいずれかに添加し
ておけばよい。なお、有色の原子団が共重合樹脂の分子
に結合している場合には、共重合樹脂自体又は有色原子
団が着色剤として機能するので、樹脂溶液と分散媒とを
ただ混合するだけでよい。
【0073】樹脂溶液と分散媒とを、顔料や有色原子団
のような着色剤の共存下で混合すると、溶液中で溶解、
膨潤、又は分子レベルで分散した状態にあった樹脂分子
鎖が、貧溶媒である電気絶縁性分散媒で満たされた環境
に添加されることになる。その結果、共重合樹脂の分子
鎖は、分散媒に対してよりも着色剤に対して親和性の高
い第1モノマー単位を介して着色剤の表面に吸着し、着
色剤の粒子又は原子団を包み込む形で絡まりあい、樹脂
粒子が形成される。このようにして形成された共重合樹
脂粒子の表面は、分散媒に対して親和性の高い第2モノ
マー単位の部分に富んでおり、分散媒中で溶解部分又は
膨潤部分となっているので、多量の着色剤を含有させて
も着色剤同士の接触を回避し、優れた分散安定性を発揮
する。この段階では、0.1〜100μm程度の粒子径
を有する樹脂粒子が得られる。
【0074】本発明においては、レーザー散乱法により
測定した共重合樹脂粒子の平均粒子径を1〜4μmの範
囲内に調節することにより、画像の転写性と解像度を向
上させることができる。共重合樹脂粒子の平均粒子径を
1〜4μmに調節する方法としては、造粒に用いる着色
剤や造粒された共重合樹脂粒子をボールミル等を用いて
機械的に粉砕する方法や、共重合樹脂とこれを溶解する
混合溶媒の相溶性を調節する方法がある。
【0075】添加剤である電荷制御剤は、製造過程の任
意の段階で、共重合樹脂や表面改質された着色剤などの
原料中に添加したり、原料以外の材料、例えば溶媒中に
添加したり、造粒後或いは溶媒除去後の中間製造物中に
添加してよい。好ましくは、表面改質された着色剤と電
荷制御剤の両方の存在下で造粒を行えるように、あらか
じめ樹脂溶液又は電気絶縁性分散媒のいずれかに添加し
ておくのが好ましい。
【0076】そして、(3)の工程においては、共重合
樹脂粒子と分散媒と良溶媒を含有する液状の混合物から
溶媒を除去する。造粒性の観点から見ると、デカンテー
ション、エバポレーション等の方法により溶媒を除去す
るのが好ましい。また、樹脂粒子の粒径を調整するため
に、ボールミル、アトライター、サンドグラインダー、
ケディミル、三本ロール等を使用して、さらに微粒子化
してもよい。
【0077】このようにして、透明な脂肪族アミンによ
り表面改質された有彩色または白色の着色剤を包含して
なる共重合樹脂粒子が電気絶縁性分散媒中に分散した湿
式現像剤が得られる。共重合樹脂粒子の核部分は、主と
して有彩色または白色の着色剤とこの着色剤の表面に吸
着した第1モノマー単位の部分により形成されており分
散媒に不溶であるが、核部分の周囲には電気絶縁性分散
媒との親和性が高い第2モノマー単位に富んだ外縁部分
が形成されている。従って、分散媒中に多量の表面改質
された着色剤を含有させても、着色剤同士の接触を回避
し、ゲル化、マクロ的凝集、沈殿等を起こさず、分散安
定性に優れている。現像剤中の固形分濃度は1〜5重量
%程度とすればよい。また、湿式現像剤中の固形分量に
対する共重合樹脂粒子の割合は、通常0.01〜80重
量%、好ましくは0.1〜50重量%とする。
【0078】
【実施例】以下、本発明に係る湿式現像剤について、実
施例を通じてさらに詳述する。 (実施例1)エタノール75重量部中にn−プロピルア
ミン3.0重量部を溶解し、モナストラルブルーFGX
(C.I. No. P.B.15-4、ゼネカ社製)15gを加えてスラ
リー状にし、ビースミルにより3時間攪拌した後、スラ
リーを濾過した。得られた着色剤を140℃オーブン中
にて加熱・乾燥、粉砕することにより着色剤(1)を得
た。
【0079】次いで、EHMA(エチルへキシルメタク
リレート)/メタクリル酸共重合体3.75重量部、上
記着色剤(1)3.75重量部、およびナフテン酸ジル
コニウム(日本化学産業(株)製、ニッカナフテックス
Zr)2重量部からなる組成物をテトラヒドロフラン8
0g中に溶解させた後、超音波ホモジナイザー(日本精
機製作所(株)、US−300T)を使用して室温にて
分散させた後、室温のアイソバーG(エクソン化学
(株)製)360g中に超音波ホモジナイザーを照射し
ながら添加し、次いでエバポレーターを使用してテトラ
ヒドロフランのみを除去し、再度、超音波ホモジナイザ
ーを照射して、湿式現像剤を得た。
【0080】静電記録紙上に約120Vの静電パターン
を形成させたあと、ローラー現像器にて現像印刷評価
(画像流れの評価)を行なった。
【0081】また、湿式現像剤の特性として、その電気
泳動性を評価するために、237 HIGHVOLTAGE SOUCE MEAS
URE UNIT (KEITHLEY社製))を使用し、電極間1cm、
電極面積5.0cm×4.5cmの真鍮製電極間に湿式
現像剤を満たし、両電極間に1000Vの電圧を印加
し、初期電流値および60秒後の電流値を測定すると共
に、電極に付着した湿式現像剤の重量当りの電流値(Q
/m値、単位μC/g)を測定した。Q/m値がトナー
の電気泳動性に影響する値である。
【0082】(実施例2)n−プロピルアミンのかわり
にN−Nジメチル1,3−プロパンアミンを用いる以外
は実施例1と同様にして着色剤(2)を得、これを用い
て実施例1と同様にして湿式現像剤を得た。これを実施
例1と同様にして現像印刷評価およびQ/m値の測定を
行なった。
【0083】(実施例3)n−プロピルアミンのかわり
にステアリルアミンを用いる以外は実施例1と同様にし
て着色剤(3)を得、これを用いて実施例1と同様にし
て湿式現像剤を得た。これを実施例1と同様にして現像
印刷評価およびQ/m値の測定を行なった。
【0084】(実施例4)顔料として、ウォッチングレ
ッド(C.I. No. P.R.48、大日精化工業社製)を用いる以
外は実施例1と同様にして着色剤(4)を得、これを用
いて実施例1と同様にして湿式現像剤を得た。これを実
施例1と同様にして現像印刷評価およびQ/m値の測定
を行なった。
【0085】(実施例5)n−プロピルアミンのかわり
にN−Nジメチル1,3−プロパンアミンを用いる以外
は実施例4と同様にして着色剤(5)を得、これを用い
て実施例1と同様にして湿式現像剤を得た。これを実施
例1と同様にして現像印刷評価およびQ/m値の測定を
行なった。
【0086】(実施例6)顔料として、セイカファスト
エロー2400B(C.I. No. P.Y. 17、大日精化社製)を
用いる以外は実施例1と同様にして着色剤(6)を得、
これを用いて実施例1と同様にして湿式現像剤を得た。
これを実施例1と同様にして現像印刷評価およびQ/m
値の測定を行なった。
【0087】(実施例7)n−プロピルアミンのかわり
にN−Nジメチル1,3−プロパンアミンを用いる以外
は実施例6と同様にして着色剤(7)を得、これを用い
て実施例1と同様にして湿式現像剤を得た。これを実施
例1と同様にして現像印刷評価およびQ/m値の測定を
行なった。
【0088】(実施例8)n−プロピルアミンのかわり
にステアリルアミンを用いる以外は実施例6と同様にし
て着色剤(8)を得、これを用いて実施例1と同様にし
て湿式現像剤を得た。これを実施例1と同様にして現像
印刷評価およびQ/m値の測定を行なった。
【0089】(比較例1)実施例1の着色剤として脂肪
族アミンによる処理の行なわれていない着色剤(1)を
用いた以外は、実施例1と同様にして湿式現像剤を得
た。これを実施例1と同様にして現像印刷評価およびQ
/m値の測定を行なった。
【0090】(比較例2)実施例1の着色剤として脂肪
族アミンによる処理の行なわれていない着色剤(4)を
用いた以外は、実施例1と同様にして湿式現像剤を得
た。これを実施例1と同様にして現像印刷評価およびQ
/m値の測定を行なった。
【0091】(比較例3)実施例1の着色剤として脂肪
族アミンによる処理の行なわれていない着色剤(6)を
用いた以外は、実施例1と同様にして湿式現像剤を得
た。これを実施例1と同様にして現像印刷評価およびQ
/m値の測定を行なった。
【0092】上記実施例1〜8および比較例1〜3まで
の結果を表1にまとめる。
【0093】
【表1】
【0094】処理前は同じ着色剤を用いた例である、実
施例1、2,3および比較例1、実施例4、5および比
較例2、実施例6、7,8および比較例3との比較から
明らかなように、脂肪酸アミンによる表面改質を行なっ
た実施例の湿式現像材は、行なっていないものと比較し
て、帯電量が多く、画像流れが良好であることがわか
る。
【0095】
【発明の効果】本発明は、電気絶縁性分散媒中に、着色
剤を含有した少なくとも第1モノマー単位と第2モノマ
ー単位とを含む2種以上のモノマー単位からなる共重合
樹脂粒子を分散してなり、かつこの共重合樹脂粒子が電
気絶縁性分散媒に不溶な核部分と、この核部分を含みか
つ前記電気絶縁性分散媒に溶解または膨潤する外縁部分
とからなる湿式現像剤において、前記着色剤が無色の脂
肪族アミンで表面改質された有彩色または白色の着色剤
であることを特徴とする湿式現像剤である。
【0096】したがって、このように着色剤が無色の脂
肪族アミンで表面改質されているので、十分な正の帯電
量を有する。よって、現像に際して画像流れ等の不具合
が生じない。また改質する脂肪族アミンが透明であるの
で、着色剤の表面の改質処理を行なっても、着色剤の発
色に対して影響を与えるものでなく、良好なカラー画像
を得ることができる。さらに、湿式現像剤が着色剤を含
有した少なくとも2種以上のモノマー成分からなる共重
合樹脂粒子を分散してなり、かつ共重合樹脂が電気絶縁
性分散媒に不溶な核部分と、この核部分を含み、かつ該
電気絶縁性分散媒に溶解または膨潤する外縁部分とから
なるので、分散性に優れており、着色剤の含有量を増大
させても沈降や凝集を引き起こしにくいという効果を奏
するものである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気絶縁性分散媒中に、着色剤を含有し
    た少なくとも第1モノマー単位と第2モノマー単位とを
    含む2種以上のモノマー単位からなる共重合樹脂粒子を
    分散してなり、かつこの共重合樹脂粒子が電気絶縁性分
    散媒に不溶な核部分と、この核部分を含みかつ前記電気
    絶縁性分散媒に溶解または膨潤する外縁部分とからなる
    湿式現像剤において、前記着色剤が無色の脂肪族アミン
    で表面改質された有彩色または白色の着色剤であること
    を特徴とする湿式現像剤。
  2. 【請求項2】 前記電気絶縁性分散媒と共重合樹脂と
    は、(i)共重合樹脂の第1モノマー単位のみから構成
    されたホモポリマーの溶解度パラメーター値δp1と電
    気絶縁性分散媒の溶解度パラメーター値δdとの差Δ
    (δp1−δd)が1.0以上であり、(ii)共重合
    樹脂の第2モノマー単位のみから構成されたホモポリマ
    ーの溶解度パラメーター値δp2と電気絶縁性分散媒の
    溶解度パラメーター値δdとの差Δ(δp2−δd)が
    1.0以下であり、(iii)2つの上記ホモポリマー
    の溶解度パラメーター値δp1、δp2の差Δ(δp1
    δp2)が0.5以上となる関係を有していることを特
    徴とする請求項1記載の湿式現像剤。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008310284A (ja) * 2007-05-11 2008-12-25 Ricoh Co Ltd トナー、並びにこれを用いた画像形成装置、画像形成方法、及びプロセスカートリッジ
JP5975132B1 (ja) * 2015-03-19 2016-08-23 東洋インキScホールディングス株式会社 液体現像剤セット、及びそれを用いた印刷物
JP2019194633A (ja) * 2018-05-01 2019-11-07 キヤノン株式会社 液体現像剤
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