JP2000181148A - 湿式現像剤及び印字システム - Google Patents

湿式現像剤及び印字システム

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JP2000181148A
JP2000181148A JP10355811A JP35581198A JP2000181148A JP 2000181148 A JP2000181148 A JP 2000181148A JP 10355811 A JP10355811 A JP 10355811A JP 35581198 A JP35581198 A JP 35581198A JP 2000181148 A JP2000181148 A JP 2000181148A
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JP
Japan
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copolymer resin
wet developer
dispersion medium
monomer unit
pigment
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JP10355811A
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English (en)
Inventor
Takekatsu Nakamura
全克 中村
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 帯電安定性、再分散性及び再分散時の帯電安
定性に優れ、長期保存及び再使用が可能な湿式現像剤、
及び、使い残しの湿式現像剤を循環使用する印字システ
ムを提供する。 【解決手段】 電気絶縁性分散媒中に、少なくとも第1
モノマー単位と第2モノマー単位を含む2種以上のモノ
マー単位から構成される共重合樹脂からなり且つ着色剤
を包含してなる共重合樹脂粒子を分散させるとともに、
前記電気絶縁性分散媒に可溶な界面活性剤を含有させた
ことを特徴とする湿式現像剤である。当該湿式現像剤を
用いる印字システム1Aに、現像機構16に付随して分
散機構18を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電転写や静電記
録のような静電気的作用により画像を形成する印字方法
に用いられる湿式現像剤及び当該湿式現像剤を使用する
印字システムに関する。
【0002】
【従来の技術】湿式現像剤を用いて静電気的作用により
画像を形成する方法としては、静電転写法や静電記録法
がよく知られている。これらの方法は、静電潜像を形成
して現像するオンデマンドタイプの印字方法として知ら
れている。静電転写法においては、静電潜像を誘電体上
に形成し、湿式現像剤を用いて現像して可視画像を形成
し、得られた可視画像を被印字体の表面に転写する。誘
電体上に現像した可視画像は、誘電体から被印字体へ直
接転写してもよいし、誘電体から中間転写体を介して被
印字体へ転写してもよい。静電転写が可能な方法には、
電子写真法、静電プロッター法、イオンプリンター法
(特開平6−51591号)、電子平板印刷法(特開平
10−171171号)などがある。一方、静電記録法
においては、誘電性の表面を有する被印字体の表面に静
電潜像を直接形成し、被印字体を湿式現像剤にさらして
可視化する。静電記録が可能な方法には、静電プロッタ
ー法、イオンプリンター法などがある。
【0003】特開平5−48468号公報には、カルボ
キシル基又はエステル基を有するオレフィン系樹脂を使
用し、当該樹脂に対する溶解性において温度依存性が高
いトルエン等の溶媒中に加熱溶解して樹脂溶液とした
後、当該樹脂溶液を冷却してトナー粒子である樹脂粒子
を析出させ、必要に応じて溶液中の溶媒を樹脂を溶解し
ない電気絶縁性液体と置換することにより湿式現像剤を
製造すると、樹脂粒子の凝集等が発生せず、転写性、解
像性に優れることが記載されている。
【0004】特開平7−319221号公報には、少な
くとも2種以上のモノマー成分から構成される共重合樹
脂を、当該樹脂に対して溶解性の高い溶媒に溶解した
後、得られた樹脂溶液を電気絶縁性分散媒と混合してト
ナー粒子である共重合樹脂粒子を析出させ、次いで溶媒
を除去することにより分散安定性に優れた湿式現像剤を
製造することが記載されている。
【0005】しかしながら、上記のような湿式現像剤を
長期にわたり保存したり、使用直前に攪拌するなどして
せん断力を負荷したりすると、トナー粒子のもつ帯電量
が減少し、画像濃度や色相の変化を招く。また、湿式現
像剤を現像に使用すると電界中でトナー粒子が凝集して
粒子径が増大するので、使用済みの湿式現像剤を回収し
て再使用すると画質の悪化を招く。使用済みの湿式現像
剤を超音波ホモジナイザー等の分散機で再分散したとし
ても、トナー粒子の粒子径を再び微細化することは困難
であり、また、再分散のせん断力でトナー粒子の帯電量
も減少してしまうので、初回使用時と比べて画像濃度や
色相の変化が著しい。このような画質の劣化、画像濃度
や色相の変化などの間題は、トナー粒子に包含させる着
色剤としてシアン顔料を用いる時に、特に著しい。
【0006】特開平8−292608号公報には、電気
絶縁性分散媒中に、少なくとも2種以上のモノマー成分
から構成される共重合樹脂を分散させるとともに、当該
電気絶縁性分散媒に可溶な非イオン系界面活性剤と電荷
制御剤を含有させた湿式現像剤が記載されている。しか
しながら、この湿式現像剤は、二色以上の湿式現像剤を
用いることにより重ね印字を行う際の色再現性を向上さ
せることを目的としており、保存安定性や再使用の適性
の向上を目的としたものではない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の実状
に鑑みて成し遂げられたものであり、その第1の目的
は、再分散性及び再分散時の電荷安定性に優れ、従っ
て、長期保存及び再使用が可能な湿式現像剤を提供する
ことにある。
【0008】また、本発明の第2の目的は、印字に使用
した湿式現像剤の過剰分を回収して再使用することがで
き、しかも、再使用による画質の変化が少ない印字シス
テムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明に係る湿式現像剤は、電気絶縁性分散媒中に、
少なくとも第1モノマー単位と第2モノマー単位を含む
2種以上のモノマー単位から構成される共重合樹脂から
なり且つ着色剤を包含してなる共重合樹脂粒子を分散さ
せるとともに、前記電気絶縁性分散媒に可溶な界面活性
剤を含有させたことを特徴としている。
【0010】上記の共重合樹脂は、電気絶縁性分散媒に
対してよりも着色剤に対して親和性又は溶解性の高い第
1モノマー単位と、着色剤に対してよりも電気絶縁性分
散媒に対して親和性又は溶解性の高い第2モノマー単位
とを含む2種以上のモノマー単位から構成されている。
そして、電気絶縁性分散媒中において着色剤の粒子は、
その表面に共重合樹脂の第1モノマー単位及び第1モノ
マー単位とみなすことのできるその他のモノマー単位が
吸着することにより共重合樹脂に包含され、トナー粒子
である共重合樹脂粒子を形成している。
【0011】湿式現像剤中に分散している個々の共重合
樹脂粒子は、着色剤とその周りに吸着した第1モノマー
単位或いは第1モノマー単位とみなされるモノマー単位
により構成された核部分を有し、この核部分は電気絶縁
性分散媒に不溶である。しかしながら、当該核部分の周
囲には、電気絶縁性分散媒に対して親和性又は溶解性の
高い第2モノマー単位及び第2モノマー単位とみなすこ
とのできるその他のモノマー単位により外縁部分が構成
され、この外縁部分は電気絶縁性分散媒に溶解又は膨潤
した状態になっている。そのため、個々の共重合樹脂粒
子は電気絶縁性分散媒中に良好に分散している。
【0012】また、着色剤を共重合樹脂に包含させたト
ナー粒子を電気絶縁性分散媒中に分散させると分散性は
大きいが、帯電安定性に乏しく、長期保存したり、再分
散のために攪拌などを行ってせん断力を負荷したりする
と、帯電量の低下が著しい。これに対して本発明におい
ては、電気絶縁性分散媒に対して可溶性の界面活性剤を
湿式現像剤中に添加することにより、トナー粒子の帯電
安定性及び再分散性を大幅に向上させることができる。
【0013】界面活性剤としては陰イオン界面活性剤を
使用するのが好ましく、その配合割合は、着色剤1重量
部に対して0.01〜2重量部とするのが好ましい。
【0014】また、前記電気絶縁性分散媒と前記共重合
樹脂とが、(i)共重合樹脂の第1モノマー単位のみか
ら構成されたホモポリマーの溶解度パラメーター値δp
1と電気絶縁性分散媒の溶解度パラメーター値δdとの
差△(δp1−δd)が1.0以上であり、(i)共重
合樹脂の第2モノマー単位のみから構成されたホモポリ
マーの溶解度パラメーター値δp2と電気絶縁性分散媒
の溶解度パラメーター値δdとの差△(δp2−δd)
が1.0以下であり、(iii)2つの上記ホモポリマ
ーの溶解度パラメーター値δp1、δp2の差△(δp1
−δp2)が0.5以上となる関係を有していることが
好ましい。
【0015】電気絶縁性分散媒の溶解度パラメーター特
性をこのように調節すると、共重合樹脂の第1モノマー
単位と着色剤の親和性、共重合樹脂の第2モノマー単位
と電気絶縁性分散媒の親和性、及び、第1モノマー単位
と第2モノマー単位の溶解度パラメーターのかい離のど
れをとっても大きいので、共重合樹脂粒子の造粒性、分
散性が非常に良好になる。
【0016】また、本発明に係る印字システムは、上記
の湿式現像剤を静電気的作用によりターゲットの表面に
形成すべき画像に合わせて付着させる選択的付着機構
と、当該選択的付着機構に供給される前記湿式現像剤を
再分散させる分散機構とを備えた可視化手段を具備して
いることを特徴としている。
【0017】このような印字システムの好適な一態様
は、(A)誘電体を備えた潜像担持手段と、(B)前記
誘電体の表面に静電潜像を形成する潜像形成手段と、
(C)前記誘電体の表面に、上記の湿式現像剤を供給し
て静電潜像を現像する現像機構と、当該現像機構に供給
される上記湿式現像剤を再分散させる分散機構とを有す
る可視化手段と、(D)前記誘電体の表面に現像された
画像を被印字体の表面に転写することのできる出力手段
とを具備していることを特徴とする。
【0018】本発明の湿式現像剤は、長期保存をしても
帯電量の低下が極めて少なく、また、再分散のために攪
拌などを行ってせん断力を負荷しても帯電量が低下しに
くい。従って、印字システムの可視化手段に分散機構を
設けておき、本発明の湿式現像剤を再分散させながら選
択的付着機構へ供給するようにすれば、湿式現像剤の取
り扱いが容易になる。例えば、湿式現像剤を注ぎ足して
使用したとしても、画像濃度や色相などの画質は安定し
ている。
【0019】本発明に係る印字システムの可視化手段
は、前記現像機構と、当該現像機構で使用された湿式現
像剤を再使用するために回収する回収機構と、回収され
た湿式現像剤を再使用前に再分散させる分散機構とを有
していてもよい。
【0020】本発明の湿式現像剤は、一旦現像に使用さ
れて電界の作用により凝集しても、再分散により使用前
の粒子径と同じ程度にまで微細化させることができ、微
細化後も使用前とほぼ同じ帯電量を維持している。従っ
て、印字システムの可視化手段に回収機構と分散機構を
設けておいて、湿式現像剤を循環使用することができ
る。そして、このような循環使用を行っても、安定した
画質が得られる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。
【0022】(1)湿式現像剤とその製造方法 本発明の湿式現像剤は、電気絶縁性分散媒中に、少なく
とも第1モノマー単位と第2モノマー単位を含む2種以
上のモノマー単位から構成される共重合樹脂からなり且
つ着色剤を包含してなる共重合樹脂粒子を分散させると
ともに、前記電気絶縁性分散媒に可溶な界面活性剤を含
有させたものである。
【0023】上記の共重合樹脂は、電気絶縁性分散媒に
対してよりも着色剤に対して親和性又は溶解性の高い第
1モノマー単位と、着色剤に対してよりも電気絶縁性分
散媒に対して親和性又は溶解性の高い第2モノマー単位
とを含む2種以上のモノマー単位から構成されている。
そして、電気絶縁性分散媒中において着色剤の粒子は、
その表面に共重合樹脂の第1モノマー単位及び第1モノ
マー単位とみなすことのできるその他のモノマー単位が
吸着することにより共重合樹脂に包含され、トナー粒子
である共重合樹脂粒子を形成している。
【0024】湿式現像剤中に分散している個々の共重合
樹脂粒子は、着色剤とその周りに吸着した第1モノマー
単位或いは第1モノマー単位とみなされるモノマー単位
により構成された核部分を有し、この核部分は電気絶縁
性分散媒に不溶である。しかしながら、当該核部分の周
囲には、電気絶縁性分散媒に対して親和性又は溶解性の
高い第2モノマー単位及び第2モノマー単位とみなすこ
とのできるその他のモノマー単位により外縁部分が構成
され、この外縁部分は電気絶縁性分散媒に溶解又は膨潤
した状態になっている。そのため、個々の共重合樹脂粒
子は電気絶縁性分散媒中に良好に分散している。
【0025】分散性に優れた共重合樹脂粒子を生成させ
るためには、着色剤と共重合樹脂の第1モノマー単位と
の親和性、及び、電気絶縁性分散媒と共重合樹脂の第2
モノマー単位との親和性又は溶解性が良好な組み合わせ
を選択する。その指標として、溶解度パラメーター(S
P値)を利用できる。
【0026】また、本発明の湿式現像剤には、電気絶縁
性分散媒に可溶な界面活性剤が含有されているので帯電
性が安定しており、長期にわたり保存したり或いは使用
直前に攪拌するなどしてせん断力を負荷したりしても帯
電量が減少しにくい。さらに、本発明の湿式現像剤を現
像に使用した後、過剰分を回収して再分散すると、現像
時の電界の作用により凝集していたトナー粒子を使用前
とほぼ同じ程度にまで再び微細化することができ、微細
化後も使用前とほぼ同じ帯電量を維持することができ
る。
【0027】[溶解度パラメーター(SP値)]一般
に、SP値は物質同士の相溶性、非相溶性を示す指標と
して知られている。樹脂と溶媒との関係を例にすると、
溶媒に対する樹脂の溶解性の程度をSP値により示すこ
とができる。樹脂のSP値と溶媒のSP値の差が小さけ
れば溶解性が大きく、易溶性となり、一方、その差が大
きければ溶解性が小さく、不溶性となることを示す。
【0028】樹脂のSP値を測定する方法としては、例
えば、(1)溶解法によるもの、即ち、樹脂を溶解する
溶媒のSP値から推定する方法(H. Burrell, Official
Digest, 27(369), 726(1950))、(2)膨潤法、即
ち、溶解困難な樹脂については、膨潤度が最大となるよ
うな溶媒のSP値から推定する方法(同上)、(3)樹
脂の極限粘度から求める方法、即ち、溶媒中における樹
脂の極限粘度は、樹脂のSP値と溶媒のSP値とが一致
する時に最大値を示す。そのため、樹脂を各種のSP値
を有する溶媒に溶解させてそれぞれ極限粘度を測定し、
極限粘度の最大値を与える溶媒のSP値から樹脂のSP
値を推定する方法(H. Ahmed, M, Yassen,J. Coat. Tec
hnol., 50, 86(1970)、W. R. Song, D. W. Brownawell,
Polym. Eng. Sci., 10, 222(1970))、(4)分子引力
定数から求める方法、即ち、樹脂分子を構成する各官能
基又は原子団の分子引力定数(G)、及びモル容積
(V)から、式 SP値=ΣG/Vにより求める方法
(D. A. Small, J. Appl. Chem.,3, 71(1953)、K. L. H
oy, J. Paint Technol., 42, 76(1970))などが知られ
ている。
【0029】以下、本発明においては、樹脂のSP値と
しては分子引力定数により求められる値を使用する。ま
た、溶媒のSP値としては、Hildebrand-Scatchardの溶
液理論(J. H. Hildebrand, R. L. Scott,「The Solbil
ity of Nonelectrolytes」 3rd Ed., Reinhold Publish
ing cop., New York (1949)、G. Scatchard, Chem.,Re
v., 8, 321(1931))に基づき分子間の引き合う力を考え
て得られるもので、
【0030】
【数1】SP値(δ)=(ΔEV/ΔV11/2 [ただし、ΔEV:蒸発エネルギー、V1:分子容、ΔE
V/ΔV1:凝集エネルギー]で示されるもので、本発明
においては、K. L. Hoy, J. Paint Technol., 42, 76(1
970)に記載されている、25℃での値を使用する。
【0031】樹脂を溶媒に溶解する場合を例として、樹
脂と溶媒の両SP値の関係について説明すると、SP値
が9.1のポリスチレンは、SP値が9.1のテトラヒ
ドロフランには非常に溶解しやすく、SP値が8.5〜
9.3の範囲の溶媒には可溶性があり、SP値が7.3
のn−ヘキサンには全く溶解しない。このように、樹脂
と溶媒のSP値の差を見ることで、溶媒中における樹脂
の状態を推定することができる。
【0032】また、比較的希薄な状態で樹脂をその良溶
媒中に溶解させた後、その溶液を貧溶媒中に添加し、良
溶媒を除去する操作を行なうと樹脂粒子を析出させるこ
とができるが、これは、良溶媒中では単分子状で且つ分
子鎖が伸びた状態で存在していた樹脂が、貧溶媒中では
分子鎖が縮まって粒子化し、析出するに至るものと考え
ることができる。従って、貧溶媒として、樹脂が膨潤す
る程度のSP値の差を有する溶媒を用いるか、また、S
P値の差が大きく、樹脂が完全に不溶性の溶媒を用いる
かにより、溶媒中での樹脂粒子の状態が相違する。ま
た、一般に、樹脂における重量平均分子量が大きくなる
と、形成される樹脂粒子の粒径は大となる。
【0033】[共重合樹脂]共重合樹脂は、着色剤粒子
の分散性を高めるために使用される。そのような共重合
樹脂としては、例えば、スチレン−ブタジエン共重合樹
脂、スチレン−イソプレン共重合樹脂、スチレン−アク
リロニトリル共重合樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合
樹脂、エチレン−アクリレート共重合樹脂、エチレン−
アクリル酸共重合樹脂、エチレン−メタクリレート共重
合樹脂、エチレン−エチルアクリレート共重合樹脂、酢
酸ビニル−メチルメタクリレート共重合樹脂、アクリル
酸−メチルメタクリレート共重合樹脂、塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合樹脂などの熱可塑性樹脂を用いることが
できる。
【0034】共重合樹脂の、ASTM D−1238で
規定されるメルトフローレート(MFR)は、通常は1
〜400dg/min、好ましくは2〜150dg/m
inとする。このMFR値の範囲を重量平均分子量に換
算すると、1〜400dg/minは重量平均分子量で
約6万〜25万に相当し、2〜150dg/minは重
量平均分子量で約7万5千〜20万に相当する。
【0035】本発明で用いられる共重合樹脂は、2種以
上のモノマー単位から構成されており、電気絶縁性分散
媒に対する親和性が低く、それゆえに当該分散媒に対し
て不溶な部分を形成すると見做される第1のモノマー単
位と、電気絶縁性分散媒に対する親和性が高く、それゆ
えに当該分散媒に対して溶解又は膨潤する部分を形成す
ると見做される第2のモノマー単位とを含んでいる。第
1モノマー単位と第2モノマー単位の割合は、重量比で
95/5〜5/95、好ましくは85/15〜15/8
5とする。
【0036】第1モノマー単位としては、例えば、(メ
タ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)
アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチルのような
短鎖メチレンを有する(メタ)アクリル酸エステル;
(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチル、(メタ)ア
クリル酸ジエチルアミノエチルのような窒素含有アクリ
ル酸エステル;アクリルアミド、イソプロピルアクリル
アミド、メチレンビスアクリルアミド、N−アリルアク
リルアミド、N−ジアセトンアクリルアミド、N,N−
ジメチルアクリルアミドのようなアクリルアミド誘導
体;(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシエチルエステ
ル、(メタ)アクリル酸ベンジル、(メタ)アクリル酸
シクロヘキシル、スチレン、メチルスチレン、酢酸ビニ
ル等のその他のモノマーから誘導されるモノマー単位を
例示できる。特に、(メタ)アクリル酸メチル、(メ
タ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸シクロヘキ
シル、メチルスチレン、及び、酢酸ビニルから誘導され
るものが第1モノマー単位として好ましい。
【0037】溶剤への溶解性、分散性を調節するために
有効な第2モノマー単位としては、側鎖として長鎖メチ
レンを有するビニルモノマー、より具体的には(メタ)
アクリル酸−2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸
ラウリル、(メタ)アクリル酸ステアリルのような長鎖
メチレンを有する(メタ)アクリル酸エステルから誘導
されるモノマー単位、ならびに、エチレン、イソプレ
ン、ブタジエン、プロピレンのようなビニルモノマーか
ら誘導されるモノマー単位を例示できる。特に、(メ
タ)アクリル酸−2−エチルヘキシル、あるいはエチレ
ンから誘導されるものが第2モノマー単位として好まし
い。
【0038】モノマー単位が3成分以上からなる共重合
樹脂の場合には、分散媒のSP値との差が一番大きいも
のを第1モノマー単位として特定し、分散媒のSP値と
の差が一番小さいものを第2モノマー単位として特定す
るとよく、その重量比は、上記の2成分からなる共重合
樹脂の場合と同様とするとよい。また、第3のモノマー
成分が分散媒のSP値との関係で不溶性部分又は溶解部
分を形成する第1又は第2モノマー単位のいずれか一方
と同様のSP値を有するのであれば、そのような近似の
SP値を有するモノマー単位と同等の成分と見做してよ
い。
【0039】[着色剤]共重合樹脂粒子の中に包含させ
る着色剤としては、通常、公知の有機顔料又は無機顔料
を使用する。また、共重合樹脂の分子が有色の原子団を
有している場合には共重合樹脂自体又は有色原子団を着
色剤として利用することができる。すなわち本発明にお
いては、着色剤が独立の成分であってもよいし、共重合
樹脂が着色剤として機能するものであってもよい。
【0040】ブラック系の着色剤としては、例えば、カ
ーボンブラックや四三酸化鉄などの無機系着色剤、或い
は、シアニンブラックなどの有機系着色剤を使用でき
る。
【0041】イエロー系着色剤としては、黄鉛、カドミ
ウムイエロー、黄色酸化鉄、チタン黄、オーカーなどの
無機系顔料を使用できる。イエロー系着色剤としては、
次のような難溶性金属塩(アゾレーキ)も使用できる。
すなわち、アセト酢酸アリリド系モノアゾ顔料である、
ハンザイエローG(C. I. No. pigment Yellow 1)、ハ
ンザイエロー10G(C. I. No. pigment Yellow 3)、
ハンザイエローRN(C. I. No. pigment Yellow 6
5)、ハンザブリリアントイエロー5GX(C. I. No. p
igment Yellow 74)、ハンザブリリアントイエロー10
GX(C. I. No. pigment Yellow 98)、パーマネント
イエローFGL(C. I. No. pigment Yellow97)、シム
ラレーキファストイエロー6G(C. I. No. pigment Ye
llow 133)、リオノールイエローK−2R(C. I. No.
pigment Yellow 169);アセト酢酸アリリド系ジスアゾ
顔料である、ジスアゾイエローG(C. I. No. pigment
Yellow12)、ジスアゾイエローGR(C. I. No. pigmen
t Yellow 13)、ジスアゾイエロー5G(C. I. No. pig
ment Yellow 14)、ジスアゾイエロー8G(C. I. No.p
igment Yellow 17)、ジスアゾイエローR(C. I. No.
pigment Yellow 55)、パーマネントイエローHR(C.
I. No. pigment Yellow 83);縮合アゾ顔料である、ク
ロモフタルイエロー3G(C. I. No. pigment Yellow 9
3)、クロモフタルイエロー6G(C. I. No. pigment Y
ellow 94)、クロモフタルイエローGR(C. I. No. pi
gment Yellow 95);ベンズイミダゾロン系モノアゾ顔
料である、ホスタパームイエローH3G(C. I. No. pi
gment Yellow 154)、ホスタパームイエローH4G(C.
I. No. pigment Yellow 151)、ホスタパームイエロー
H2G(C. I. No. pigment Yellow 120)、ホスタパー
ムイエローH6G(C.I. No. pigment Yellow 175)、
ホスタパームイエローHLR(C. I. No. pigment Yell
ow 156);イソインドリノン系顔料である、イルガジン
イエロー3RLTN(C. I. No. pigment Yellow 11
0)、イルガジンイエロー2RLT、イルガジンイエロ
ー2GLT(C. I. No. pigment Yellow 109)、ファス
トゲンスーパーイエローGROH(C. I. No. pigment
Yellow 137)、ファストゲンスーパーイエローGRO
(C. I. No. pigment Yellow 110)、サンドリンイエロ
ー6GL(C. I. No. pigment Yellow 173)などを使用
できる。
【0042】その他のイエロー系着色剤としては、次の
ようなものを例示できる。すなわち、スレン系顔料であ
る、フラバントロン(C. I. No. pigment Yellow 2
4)、アントラミリミジン(C. I. No. pigment Yellow
108)、フタロイルアミド型アントラキノン(C. I. No.
pigment Yellow 123)、ヘリオファストイエローE3
R(C. I. No. pigment Yellow 99);金属錯体顔料で
ある、アゾ系ニッケル錯体顔料(C. I. No. pigment Gr
een 10)、ニトロソ系ニッケル錯体顔料(C. I. No. pi
gment Yellow 153)、アゾメチン系銅錯体顔料(C. I.
No. pigment Yellow117);キノフタロン顔料である、
フタルイミドキノフタロン顔料(C. I. No.pigment Yel
low 138)などを使用できる。
【0043】マゼンタ系着色剤としては、カドミウムレ
ッド、ベンガラ、銀朱、鉛丹、アンチモン朱などの無機
系顔料を使用できる。マゼンタ系着色剤としては、次の
ようなアゾレーキ系顔料も使用できる。すなわち、ブリ
リアントカーミン6B(C. I. No. pigment Red 57:
1)、レーキレッド(C. I. No. pigment Red 53:1)、
パーマネントレッドF5R(C. I. No. pigment Red 4
8)、リソールレッド(C. I. No. pigment Red 49)、
ペルシアオレンジ(C. I. No. pigment Orange 17)、
クロセイオレンジ(C. I. No. pigment Orange 18)、
ヘリオオレンジTD(C. I. No. pigment Orange 1
9)、ピグメントスカーレット(C. I. No. pigmentRed
60:1)、ブリリアントスカーレットG(C. I. No. pigm
ent Red 64:1)、ヘリオレッドRMT(C. I. No. pigm
ent Red 51)、ボルドー10B(C. I. No.pigment Red
63)、ヘリオボルドーBL(C. I. No. pigment Red 5
4)などを使用できる。
【0044】マゼンタ系着色剤としては、次のような不
溶性アゾ系顔料(モノアゾ系、ジスアゾ系、及び縮合ア
ゾ系)も使用できる。すなわち、モノアゾ系またはジス
アゾ系の顔料である、パラレッド(C. I. No. pigment
Red 1)、レーキレッド4R(C. I. No. pigment Red
3)、パーマネントオレンジ(C. I. No. pigment Orang
e 5)、パーマネントレッドFR2(C. I. No. pigment
Red 2)、パーマネントレッドFRLL(C. I. No. pi
gment Red 9)、パーマネントレッドFGR(C. I. No.
pigment Red 112)、ブリリアントカーミンBS(C.
I. No. pigmentRed 114)、パーマネントカーミンFB
(C. I. No. pigment Red 5)、P.V.カーミンHR
(C. I. No. pigment Red 150)、パーマネントカーミ
ンFBB(C. I. No. pigment Red 146)、ノバパーム
レッドF3RK−F5RK(C. I. No. pigment Red 17
0)、ノバパームレッドHFG(C. I. No. pigment Ora
nge 38)、ノバパームレッドHF4B(C. I. No. pigment
Red 187)、ノバパームオレンジHL.HL−70(C.
I. No. pigment Orange 36)、P.V.カーミンHF4
C(C. I. No. pigment Red 185)、ホスタバームブラ
ウンHFR(C. I. No.pigment Brown 25)、バルカン
オレンジ(C. I. No. pigment Orange 16)、ピラゾロ
ンオレンジ(C. I. No. pigment Orange 13)、ピラゾ
ロンレッド(C. I.No. pigment Red 38);縮合アゾ系
顔料である、クロモフタールオレンジ4R(C. I. No.
pigment Orange 31)、クロモフタールスカーレットR
(C. I. No.pigment Red 166)、クロモフタールレッド
BR(C. I. No. pigment Red 144)などを使用でき
る。
【0045】マゼンタ系着色剤としては、次のような縮
合多環系顔料も使用できる。すなわち、アントラキノン
系顔料である、ピランスロンオレンジ(C. I. No. pigm
entOrange 40)、アントアントロンオレンジ(C. I. N
o. pigment Orange 168)、ジアントラキノニルレッド
(C. I. No. pigment Red 177);チオインジゴ系顔料
である、チオインジゴマゼンタ(C. I. No. pigment Vi
olet 38)、チオインジゴバイオレット(C. I. No. pig
ment Violet 36)、チオインジゴレッド(C.I. No. pig
ment Red 88);ペリノン系顔料である、ペリノンオレ
ンジ(C. I. No. pigment Orange 43);ペリレン系顔
料である、ペリレンレッド(C. I. No.pigment Red 19
0)、ペリレンバーミリオン(C. I. No. pigment Red 1
23)、ペリレンマルーン(C. I. No. pigment Red 17
9)、ペリレンスカーレット(C. I.No. pigment Red 14
9)、ペリレンレッド(C. I. No. pigment Red 178);
キナクリドン系顔料である、キナクリドンレッド(C.
I. No. pigment Violet 19)、キナクリドンマゼンタ
(C. I. No. pigment Red 122)、キナクリドンマルー
ン(C. I. No. pigment Red 206)、キナクリドンスカ
ーレット(C. I. No. pigment Red 207);ピロコリン
系顔料;赤色系フルオルビン系顔料を使用できる。
【0046】その他のマゼンタ系着色剤としては、染付
けレーキ系顔料であるローダミン6Gレーキ(C. I. N
o. pigment Red 81)を使用できる。染付けレーキ系顔
料は、水溶性染料と沈殿剤を反応させてレーキ化し、固
着させるものである。
【0047】シアン系着色剤としては、群青、紺青、コ
バルトブルー、セルリアンブルーなどの無機系顔料を使
用できる。シアン系着色剤としては、次のようなものも
使用できる。すなわち、フタロシアニン系顔料である、
ファーストゲンブル−BB(C. I. No. pigment Blue 1
5)、スミトン・シアニン・ブルーHB(C. I. No. pig
ment Blue 15)、シアニンブルー5020(C. I. No.
pigment Blue 15:1)、モナストラルブルーFBR(C.
I. No. pigment Blue 15:2)、パロマーブルーB−48
10(C. I. No. pigment Blue 15:3)、モナストラル
ブルーFGX(C. I. No. pigment Blue 15:4)、リオ
ノールブルーES(C. I. No. pigmentBlue 15:6)、ヘ
リオゲンブルーL6700F(C. I. No. pigment Blue
15:6)、スミカプリント・シアニン・ブルーGN−O
(C. I. No. pigment Blue 15)、ヘリオゲンブルーL
7560(C. I. No. pigment Blue 16)、ファスト・
スカイブルーA−612(C. I. No. pigment Blue 1
7)、シアニン・グリーンGB(C. I. No. pigment Gre
en 7)、シアニングリーンS537−2Y(C. I.No. p
igment Green 36)、スミトン・ファストバイオレット
RL(C. I. No. pigment Violet 23);スレン系顔料
である、インダントロンブルー(PB-60P、PB-22、PB-2
1、PB-64);塩基性染料レーキ顔料である、メチルバイ
オレット・リン・モリブデン酸レーキ(PV-3)などを使
用できる。
【0048】上記着色剤の粒子表面に樹脂をコーティン
グした、いわゆる加工顔料と呼ばれる着色剤を使用して
もよい。
【0049】本発明においては、通常、二次凝集状態で
の平均粒径が0.1〜100μmの顔料を着色剤として
用いる。顔料は、共重合樹脂粒子中に、80重量%ま
で、好ましくは75重量%まで包含させることができ
る。本発明の湿式現像剤は、多量の共重合樹脂粒子を含
有させてもマクロ的凝集等の問題を起こしにくいので、
顔料の含有量を飛躍的に増大させることができる。
【0050】[界面活性剤]顔料等の着色剤を共重合樹
脂に包含させたトナー粒子を電気絶縁性分散媒中に分散
させると分散性は大きいが、優れた帯電安定性を付与す
ることが困難である。また、このような湿式現像剤を用
いて印字すると電界の作用によりトナー粒子が凝集し、
未使用のものと同等の粒子径にまで再分散させることが
非常に困難であり、無理に再分散しようとして強いせん
断力を加えると帯電量が大きく低下する。
【0051】これに対して、電気絶縁性分散媒に対して
可溶性の界面活性剤を湿式現像剤中に添加することによ
り、トナー粒子の帯電安定性及び再分散性を大幅に向上
させることができる。
【0052】本発明においては、陰イオン界面活性剤の
中から、使用する電気絶縁性分散媒に可溶なものを選ん
で使用するのが好ましい。本発明で用いられる陰イオン
界面活性剤としては、例えば、アルキルリン酸カリウム
塩などのリン酸エステル塩;ドデシルベンゼンスルホン
酸ナトリウム、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウ
ム、ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム、アルキルジ
フェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム、アルキルリ
ン酸カリウム塩などのスルホン酸塩;ラウリルアルコー
ル硫酸エステルナトリウム塩、ラウリルアルコール硫酸
エステルアンモニウム、ラウリルエーテル硫酸エステル
ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウ
リル硫酸アンモニウム、ポリオキシエチレンラウリルエ
ーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエ
ーテル硫酸トリエタノールアミン、ポリオキシエチレン
アルキルフェニルエーテル硫酸ナトリウムなどの硫酸エ
ステル塩;ラウリン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリ
ウム、オレイン酸ナトリウムなどのカルボン酸塩を例示
することができる。
【0053】これらの陰イオン界面活性剤のうち、ラウ
リル硫酸アンモニウム等を用いるのが好ましい。
【0054】陰イオン界面活性剤の配合割合は、着色剤
1重量部に対して0.01〜2重量部とするのが好まし
い。この配合割合が0.01重量部未満の場合には、そ
の効果が不十分なことが多い。一方、この配合割合が2
重量部を超えると、界面活性剤としての作用が強くなり
すぎてトナー粒子の周囲に溶媒を過剰に取り込み、トナ
ー粒子の凝集力を低下させすぎるため、画像流れを引き
起こすなどの不具合を生じる。
【0055】界面活性剤は、湿式現像剤の製造過程のい
ずれの段階で添加してもよいが、好ましくは界面活性剤
の共存下で造粒を行う。例えば、後述の造粒工程におい
て、共重合樹脂粒子の造粒工程以前の段階で界面活性剤
を他の原料、溶媒又は中間製造物中に添加しておいて、
共重合樹脂の溶液又はワニスと電気絶縁性分散媒とを、
着色剤と界面活性剤の共存下で混合する。
【0056】[電荷制御剤]本発明においては、電荷制
御剤を使用して、トナー粒子である共重合樹脂粒子の帯
電量及び/又は帯電の極性をコントロールしてもよい。
電荷制御剤としては、例えば、ジアルキルスルホコハク
酸コバルト、ジアルキルスルホコハク酸マンガン、ジア
ルキルスルホコハク酸ジルコニウム、ジアルキルスルホ
コハク酸イットリウム、ジアルキルスルホコハク酸ニッ
ケル等のジアルキルスルホコハク酸金属塩;ナフテン酸
マンガン、ナフテン酸カルシウム、ナフテン酸ジルコニ
ウム、ナフテン酸コバルト、ナフテン酸鉄、ナフテン酸
鉛、ナフテン酸ニッケル、ナフテン酸クロム、ナフテン
酸亜鉛、ナフテン酸マグネシウム、オクチル酸マンガ
ン、オクチル酸カルシウム、オクチル酸ジルコニウム、
オクチル酸鉄、オクチル酸鉛、オクチル酸コバルト、オ
クチル酸クロム、オクチル酸亜鉛、オクチル酸マグネシ
ウム、ドデシル酸マンガン、ドデシル酸カルシウム、ド
デシル酸ジルコニウム、ドデシル酸鉄、ドデシル酸鉛、
ドデシル酸コバルト、ドデシル酸クロム、ドデシル酸亜
鉛、ドデシル酸マグネシウム等の金属石鹸;ドデシルベ
ンゼンスルホン酸カルシウム、ドデシルベンゼンスルホ
ン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸バリウム
等のアルキルベンゼンスルホン酸金属塩;レシチン、セ
ハリン等の燐脂質;n−デシルアミン等の有機アミン類
などを使用できる。
【0057】電荷制御剤の添加量は、電荷制御効果を示
す最低限の量でよく、通常は、湿式現像剤中に電荷制御
剤を0.01〜50重量%の割合で添加する。電荷制御
剤は、後述する製造過程、或いは溶媒を除去した後のい
ずれの段階で添加しても電荷制御効果を示すが、好まし
くは電荷制御剤の共存下で造粒を行う。例えば、後述の
造粒工程において、造粒工程以前の段階で他の原科、溶
媒又は中間製造物中に添加しておき、共重合樹脂の溶液
又はワニスと電気絶縁性分散媒とを、着色剤と電荷制御
剤の共存下で混合する。
【0058】[添加剤]本発明の湿式現像剤には、必要
に応じて、分散剤、定着剤等のようなその他の添加剤を
添加してもよい。本発明における共重合樹脂は、それ自
体分散媒との親和性に優れるので、分散剤は必ずしも必
要ないが、分散剤を後述の造粒工程において存在させる
ことにより良溶媒中での分散性を向上し、且つ、造粒に
際しての分子鎖の絡まりを制御するので、トナー粒子の
粒径をサブミクロンの単位まで小さくすることができ、
且つ、粒度分布を狭くすることができる。
【0059】このような分散剤としては、例えば、ポリ
ヒドロキシカルボン酸エステル等の高分子分散剤を使用
することができる。ポリヒドロキシカルボン酸エステル
は、次の式で表わされるヒドロキシカルボン酸のエステ
ル誘導体の重合体である。
【0060】
【化1】HO−X−COOH [上式において、Xは炭素原子数12以上で、2価の飽
和又は不飽和の脂肪族炭化水素であり、ヒドロキシ基と
カルボキシ基との間には少なくとも4個の炭素原子があ
る。] ヒドロキシカルボン酸の好ましいエステル誘導体として
は、例えば、12−ヒドロキシステアリン酸メチルエス
テル、12−ヒドロキシステアリン酸エチルエステル等
のヒドロキシカルボン酸アルキルエステル;12−ヒド
ロキシカルボン酸リチウム、12−ヒドロキシカルボン
酸アルミニウム等のヒドロキシカルボン酸金属塩;ヒド
ロキシカルボン酸アマイド;硬化ひまし油等を例示する
ことができる。
【0061】ポリヒドロキシカルボン酸エステルは、ヒ
ドロキシカルボン酸エステルを少量のアミン類若しくは
触媒の存在下で部分鹸化することにより重合させて得ら
れる淡灰褐色のワックス状物質であり、その重合形態と
して、分子間でエステル化したものや分子内でエステル
化したもの等の種々の形態のものを含有している。
【0062】ポリヒドロキシカルボン酸エステルは、ヒ
ドロキシカルボン酸エステルの3〜10量体が好まし
い。ポリヒドロキシカルボン酸エステルの重合度が3よ
りも小さいか又は10よりも大きいと、n−ヘキサン等
の分散媒との相溶性がなく、分散剤としての効果が得ら
れない。ポリヒドロキシカルボン酸エステルの添加量は
特に限定されないが、通常は樹脂重量あたり0.01〜
200重量%とする。ポリヒドロキシカルボン酸エステ
ルは、造粒工程以前の製造工程中のどの時点で添加して
もよい。
【0063】定着剤としては、例えば、n−ヘキサン等
の分散媒に可溶な各種樹脂を使用することができ、より
具体的には、変性又は未変性のアルキッド樹脂、通常の
アルキル樹脂、合成ゴム、ポリアルキレンオキシド、ポ
リビニルアセタール(例えばポリビニルブチラール)、
酢酸ビニル樹脂などを例示できる。
【0064】[溶媒]共重合樹脂を溶解又は膨潤するこ
とのできる溶液と電気絶縁性分散媒のSP値の差を利用
して、共重合樹脂粒子を造粒することができる。溶媒
は、共重合樹脂を完全に溶解させられなくてもよいが、
共重合樹脂を室温(25℃)にて溶解、膨潤させること
ができるものであるか、又は、不溶状態であったとして
も共重合樹脂中に存在する部分的なホモポリマー鎖を良
好に分散できるものでなければならない。また溶媒は、
共重合樹脂粒子の核部分を構成する着色剤の粒子に対し
ては、不溶性又は難溶性でなければならない。
【0065】共重合樹脂に対して良好な溶解性を有する
ためには、溶媒のSP値は、共重合樹脂分子中の第1モ
ノマー単位のみから構成されたホモポリマーのSP値δ
1、及び、共重合樹脂分子中の第2モノマー単位のみ
から構成されたホモポリマーのSP値δp2のどちらか
一方に近似している必要があり、δp1及びδp2のどち
らにも近似しているのが好ましい。
【0066】例えば、スチレン−イソプレン共重合樹脂
の場合には、ポリスチレン(第1モノマー単位)のSP
値が9.1、ポリイソプレン(第2モノマー単位)のS
P値が8.15である。従って、トルエン(SP値:
8.9)やシクロヘキサン(SP値:8.2)で溶解す
ることができる。
【0067】共重合樹脂を溶解させる溶媒としては、例
えば、シクロヘキサン(SP値8.2)、酢酸セロソル
ブ(SP値9.4)、トルエン(SP値8.9)、テト
ラヒドロフラン(SP値9.1)、メチルエチルケトン
(SP値9.5)、シクロヘキサノン(SP値10.
4)、アセトン(SP値9.6)、ジオキサン(SP値
10.1)、エチルセロソルブ(SP値10.7)、シ
クロヘキサノール(SP値11.4)、メチルセロソル
ブ(SP値11.7)、イソプロピルアルコール(SP
値11.4)、エタノール(SP値12.8)、メタノ
ール(SP値14.5)等を例示できる。
【0068】[電気絶縁性分散媒]電気絶縁性分散媒と
しては、通常、1010Ω・cm以上の電気抵抗を有する
ものが使用される。本発明においては、次のようなSP
値特性を備えた電気絶縁性分散媒を使用するのが好まし
い。 (i) 共重合樹脂分子の一部としての第1モノマー単
位のみから構成されたホモポリマーのSP値δp1と、
当該分散媒のSP値δdとの差Δ(δp1−δd)が、
1.0以上であること。 (ii) 共重合樹脂分子の一部としての第2モノマー
単位のみから構成されたホモポリマーのSP値δp
2と、当該分散媒のSP値δdとの差Δ(δp2−δd)
が、1.0以下であること。 (iii) 2つの上記ホモポリマーの溶解度パラメー
ター値δp1、δp2の差Δ(δp1−δp2)が0.5以
上であること。
【0069】電気絶縁性分散媒の溶解度パラメーター特
性をこのように調節すると、共重合樹脂の第1モノマー
単位と着色剤粒子の親和性、共重合樹脂の第2モノマー
単位と電気絶縁性分散媒の親和性、及び、第1モノマー
単位と第2モノマー単位の溶解度パラメーターのかい離
のどれをとっても大きいので、共重合樹脂粒子の造粒
性、分散性が非常に良好になる。
【0070】例えば、スチレン−イソプレン共重合樹脂
の溶液を、着色剤粒子の共存下でn−ヘキサンと混合す
ることにより、着色剤粒子を包含するスチレン−イソプ
レン共重合樹脂の粒子を析出させることができる。この
場合には、ポリスチレン(第1モノマー単位)のSP値
δp1が9.1、ポリイソプレン(第2モノマー単位)
のSP値δp2が8.15、そしてn−ヘキサン(分散
媒)のSP値δdが7.3であるから、下記計算式に示
すように、上記の条件を満たしている。
【0071】
【数2】 δp1−δd=9.1−7.3=1.8 ∴ Δ(δp1−δd)≧1 δp2−δd=8.15−7.3=0.85 ∴ Δ(δp2−δd)≦1 δp1−δp2=9.1−8.15=0.95 ∴ Δ(δp1−δp2)≧0.5 そして、スチレン−イソプレン共重合樹脂の粒子は、分
散媒であるn−ヘキサン中において、イソプレン単位に
由来する部分が溶解状態又は膨潤状態の外縁部分を形成
し、スチレン単位に由来する部分が着色剤粒子の表面に
吸着して、当該着色剤粒子と共に不溶性の核部分を形成
した形状をとると考えることができる。
【0072】ここで、共重合樹脂の第1モノマー単位又
は第2モノマー単位のみから構成されたホモポリマーの
SP値を特定するに際して指標となり得るホモポリマー
と各ホモポリマーのSP値を列挙すると、次のようにな
る。ポリエチレン(8.1)、ポリブタジエン(8.
4)、ポリイソプレン(8.15)、ポリイソブチレン
(7.7)、ポリラウリルメタクリレート(8.2)、
ポリステアリルメタクリレート(8.2)、ポリイソボ
ニルメタクリレート(8.2)、ポリ−t−ブチルメタ
クリレート(8.2)、ポリスチレン(9.1)、ポリ
エチルメタクリレート(9.1)、ポリメチルメタクリ
レート(9.3)、ポリメチルアクリレート(9.
7)、ポリエチルアクリレート(9.2)、ポリアクリ
ロニトリル(12.8)。
【0073】また、使用できる電気絶縁性分散媒と各分
散媒のSP値を列挙すると、次のようになる。n−ヘキ
サン(7.3)、n−ヘプタン(7.5)、n−オクタ
ン(7.5)、ノナン(7.6)、デカン(7.7)、
ドデカン(7.9)、シクロヘキサン(8.2)、パー
クロロエチレン(9.3)、トリクロロエタン(9.
9)。エクソン社製からアイソパーの商品名で供給され
ているSP値が7.0〜7.3の電気絶縁性溶媒、より
具体的には、アイソパーG、アイソパーH、アイソパー
L、アイソパーC、アイソパーE、アイソパーM等を分
散媒として使用してもよい。
【0074】共重合樹脂と電気絶縁性分散媒の好ましい
組み合わせとしては、次のような組み合わせを例示する
ことができる。
【0075】先ず、n−ヘキサン(δd=7.3)を分
散媒として用いる場合について、好ましい共重合樹脂を
列挙すると共に、当該共重合樹脂の第1モノマー単位の
みから構成されるホモポリマーのSP値δp1と分散媒
のSP値δdの差Δ(δp1−δd)、当該共重合樹脂
の第2モノマー単位のみから構成されるホモポリマーの
SP値δp2と分散媒のSP値δdの差Δ(δp2−δ
d)、そして、δp1とδp2の差Δ(δp1−δp2)を
併記する。ただし、カッコ内の数値は、そのモノマー単
位のみから構成されるホモポリマーのSP値である。 エチレン(8.1)−酢酸ビニル(9.4)共重合樹
脂、Δ(δp1−δd)=2.1、Δ(δp2−δd)=
0.8、Δ(δp1−δp2)=1.3 エチレン(8.1)−メチルアクリレート(9.7)共
重合樹脂、Δ(δp1−δd)=2.4、Δ(δp2−δ
d)=0.8、Δ(δp1−δp2)=1.6 エチレン(8.1)−エチルアクリレート(9.2)共
重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.9、Δ(δp2−δ
d)=0.8、Δ(δp1−δp2)=1.1 スチレン(9.1)−イソプレン(8.15)共重合樹
脂、Δ(δp1−δd)=1.8、Δ(δp2−δd)=
0.9、Δ(δp1−δp2)=0.9 ラウリルメタクリレート(8.2)−メチルメタクリレ
ート(9.3)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=2.
0、Δ(δp2−δd)=0.9、Δ(δp1−δp2
=1.1 ラウリルメタクリレート(8.2)−エチルメタクリレ
ート(9.1)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
8、Δ(δp2−δd)=0.9、Δ(δp1−δp2
=0.9 ラウリルメタクリレート(8.2)−メチルアクリレー
ト(9.7)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=2.
4、Δ(δp2−δd)=0.9、Δ(δp1−δp2
=1.5 ラウリルメタクリレート(8.2)−エチルアクリレー
ト(9.2)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
9、Δ(δp2−δd)=0.9、Δ(δp1−δp2
=1.0 ラウリルメタクリレート(8.2)−プロピルアクリレ
ート(9.0)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
7、Δ(δp2−δd)=0.9、Δ(δp1−δp2
=0.8 ステアリルメタクリレート(8.2)−メチルメタクリ
レート(9.3)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
2.0、Δ(δp2−δd)=0.9、Δ(δp1−δp
2)=1.1 ステアリルメタクリレート(8.2)−エチルメタクリ
レート(9.1)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.8、Δ(δp2−δd)=0.9、Δ(δp1−δp
2)=0.9 ステアリルメタクリレート(8.2)−メチルアクリレ
ート(9.7)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=2.
4、Δ(δp2−δd)=0.9、Δ(δp1−δp2
=1.5 ステアリルメタクリレート(8.2)−エチルアクリレ
ート(9.2)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
9、Δ(δp2−δd)=0.9、Δ(δp1−δp2
=1.0 ステアリルメタクリレート(8.2)−プロピルアクリ
レート(9.0)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.7、Δ(δp2−δd)=0.9、Δ(δp1−δp
2)=0.8 イソボニルメタクリレート(8.2)−メチルメタクリ
レート(9.3)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
2.0、Δ(δp2−δd)=0.9、Δ(δp1−δp
2)=1.1 イソボニルメタクリレート(8.2)−エチルメタクリ
レート(9.1)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.8、Δ(δp2−δd)=0.9、Δ(δp1−δp
2)=0.9 イソボニルメタクリレート(8.2)−メチルアクリレ
ート(9.7)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=2.
4、Δ(δp2−δd)=0.9、Δ(δp1−δp2
=1.5 イソボニルメタクリレート(8.2)−エチルアクリレ
ート(9.2)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
9、Δ(δp2−δd)=0.9、Δ(δp1−δp2
=1.0 イソボニルメタクリレート(8.2)−プロピルアクリ
レート(9.0)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.7、Δ(δp2−δd)=0.9、Δ(δp1−δp
2)=0.8 t−ブチルメタクリレート(8.3)−メチルメタクリ
レート(9.3)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
2.0、Δ(δp2−δd)=1.0、Δ(δp1−δp
2)=1.0 t−ブチルメタクリレート(8.3)−エチルメタクリ
レート(9.1)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.8、Δ(δp2−δd)=1.0、Δ(δp1−δp
2)=0.8 t−ブチルメタクリレート(8.3)−メチルアクリレ
ート(9.7)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=2.
4、Δ(δp2−δd)=1.0、Δ(δp1−δp2
=1.4 t−ブチルメタクリレート(8.3)−エチルアクリレ
ート(9.2)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
9、Δ(δp2−δd)=1.0、Δ(δp1−δp2
=0.9 t−ブチルメタクリレート(8.3)−プロピルアクリ
レート(9.0)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.7、Δ(δp2−δd)=1.0、Δ(δp1−δp
2)=0.7 上記の共重合樹脂と、n−ヘプタン、n−オクタン、ノ
ナン、デカン、ドデカン、シクロヘキサン等との組み合
わせも好ましい。
【0076】パークロロエチレン(δd=9.3)を分
散媒として用いる場合の好ましい共重合樹脂としては、
例えば、次のようなものがある。 エチレン(8.1)−酢酸ビニル(9.4)共重合樹
脂、Δ(δp1−δd)=1.2、Δ(δp2−δd)=
0.1、Δ(δp1−δp2)=1.3 エチレン(8.1)−メチルアクリレート(9.7)共
重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.2、Δ(δp2−δ
d)=0.4、Δ(δp1−δp2)=1.6 エチレン(8.1)−エチルアクリレート(9.2)共
重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.2、Δ(δp2−δ
d)=0.1、Δ(δp1−δp2)=1.1 スチレン(9.1)−イソプレン(8.15)共重合樹
脂、Δ(δp1−δd)=1.15、Δ(δp2−δd)
=0.2、Δ(δp1−δp2)=0.95 ラウリルメタクリレート(8.2)−メチルメタクリレ
ート(9.3)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
1、Δ(δp2−δd)=0、Δ(δp1−δp2)=
1.1 ラウリルメタクリレート(8.2)−エチルメタクリレ
ート(9.1)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
1、Δ(δp2−δd)=0.2、Δ(δp1−δp2
=0.9 ラウリルメタクリレート(8.2)−メチルアクリレー
ト(9.7)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
1、Δ(δp2−δd)=0.4、Δ(δp1−δp2
=1.5 ラウリルメタクリレート(8.2)−エチルアクリレー
ト(9.2)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
1、Δ(δp2−δd)=0.1、Δ(δp1−δp2
=1.0 ラウリルメタクリレート(8.2)−プロピルアクリレ
ート(9.0)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
1、Δ(δp2−δd)=0.3、Δ(δp1−δp2
=0.8 ステアリルメタクリレート(8.2)−メチルメタクリ
レート(9.3)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.1、Δ(δp2−δd)=0、Δ(δp1−δp2
=1.1 ステアリルメタクリレート(8.2)−エチルメタクリ
レート(9.1)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.1、Δ(δp2−δd)=0.2、Δ(δp1−δp
2)=0.9 ステアリルメタクリレート(8.2)−メチルアクリレ
ート(9.7)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
1、Δ(δp2−δd)=0.4、Δ(δp1−δp2
=1.5 ステアリルメタクリレート(8.2)−エチルアクリレ
ート(9.2)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
1、Δ(δp2−δd)=0.1、Δ(δp1−δp2
=1.0 ステアリルメタクリレート(8.2)−プロピルアクリ
レート(9.0)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.1、Δ(δp2−δd)=0.3、Δ(δp1−δp
2)=0.8 イソボニルメタクリレート(8.2)−メチルメタクリ
レート(9.3)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.1、Δ(δp2−δd)=0、Δ(δp1−δp2
=1.1 イソボニルメタクリレート(8.2)−エチルメタクリ
レート(9.1)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.1、Δ(δp2−δd)=0.2、Δ(δp1−δp
2)=0.9 イソボニルメタクリレート(8.2)−メチルアクリレ
ート(9.7)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
1、Δ(δp2−δd)=0.4、Δ(δp1−δp2
=1.5 イソボニルメタクリレート(8.2)−エチルアクリレ
ート(9.2)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
1、Δ(δp2−δd)=0.1、Δ(δp1−δp2
=1.0 イソボニルメタクリレート(8.2)−プロピルアクリ
レート(9.0)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.1、Δ(δp2−δd)=0.3、Δ(δp1−δp
2)=0.8 t−ブチルメタクリレート(8.3)−メチルメタクリ
レート(9.3)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.0、Δ(δp2−δd)=0、Δ(δp1−δp2
=1.0 t−ブチルメタクリレート(8.3)−エチルメタクリ
レート(9.1)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.0、Δ(δp2−δd)=0.2、Δ(δp1−δp
2)=0.8 t−ブチルメタクリレート(8.3)−メチルアクリレ
ート(9.7)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
0、Δ(δp2−δd)=0.4、Δ(δp1−δp2
=1.4 t−ブチルメタクリレート(8.3)−エチルアクリレ
ート(9.2)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
0、Δ(δp2−δd)=0.1、Δ(δp1−δp2
=0.9 t−ブチルメタクリレート(8.3)−プロピルアクリ
レート(9.0)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.0、Δ(δp2−δd)=0.3、Δ(δp1−δp
2)=0.7 トリクロロエタン(δd=9.9)を分散媒として用い
る場合の好ましい共重合樹脂としては、例えば、次のよ
うなものがある。 n−プロピルメタクリレート(8.8)−メチルアクリ
レート(9.7)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.1、Δ(δp2−δd)=0.2、Δ(δp1−δp
2)=0.9 n−プロピルメタクリレート(8.8)−メチルメタク
リレート(9.3)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.1、Δ(δp2−δd)=0.6、Δ(δp1−δp
2)=0.5 n−ブチルメタクリレート(8.7)−メチルアクリレ
ート(9.7)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
2、Δ(δp2−δd)=0.2、Δ(δp1−δp2
=1.0 n−ブチルメタクリレート(8.7)−エチルアクリレ
ート(9.2)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=1.
2、Δ(δp2−δd)=0.7、Δ(δp1−δp2
=0.5 n−ブチルメタクリレート(8.7)−メチルメタクリ
レート(9.3)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.2、Δ(δp2−δd)=0.6、Δ(δp1−δp
2)=0.6 n−ヘキシルメタクリレート(8.6)−メチルアクリ
レート(9.7)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.3、Δ(δp2−δd)=0.2、Δ(δp1−δp
2)=1.1 n−ヘキシルメタクリレート(8.6)−エチルアクリ
レート(9.2)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.3、Δ(δp2−δd)=0.7、Δ(δp1−δp
2)=0.6 n−ヘキシルメタクリレート(8.6)−メチルメタク
リレート(9.3)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.3、Δ(δp2−δd)=0.6、Δ(δp1−δp
2)=0.7 n−ヘキシルメタクリレート(8.6)−エチルメタク
リレート(9.1)共重合樹脂、Δ(δp1−δd)=
1.3、Δ(δp2−δd)=0.8、Δ(δp1−δp
2)=0.5 [湿式現像剤の製造方法]本発明の湿式現像剤を製造す
る方法には、溶媒と電気絶縁性分散媒のSP値の差を利
用する方法と、かかるSP値の差を使用しない方法があ
る。
【0077】溶媒と電気絶縁性分散媒のSP値の差を利
用しない場合には、共重合樹脂の粉末やペレットをその
まま、或いは共重合樹脂を分散又は溶解したワニスを、
着色剤粒子の共存下で電気絶縁性分散媒と混合すればよ
い。混合の場に着色剤を共存させるには、共重合樹脂又
はそのワニスと着色剤の粉末を電気絶縁性分散媒中に同
時に添加してもよいし、電気絶縁性分散媒中に着色剤の
粉末だけ先に添加したあとで共重合樹脂又はそのワニス
を添加してもよい。共重合樹脂粒子を電気絶縁性分散媒
中に分散させた後、必要に応じてワニスの溶媒をエバポ
レーター等により除去する。ただし、ワニスの溶媒が湿
式現像剤中に残在していてもトナーの物性に悪影響を及
ぼさない場合には、ワニスの溶媒をあえて除去しなくて
もよい。界面活性剤及び電荷制御剤は造粒後に添加して
もよいが、造粒の場に共存させておくのが好ましい。界
面活性剤及び電荷制御剤をあらかじめ着色剤の粉末に混
合しておくか、或いは、電気絶縁性分散媒に溶解してお
くことにより、造粒の場に共存させることができる。
【0078】溶媒と電気絶縁性分散媒のSP値の差を利
用する場合には、(1)共重合樹脂を溶媒に溶解するか
又は共重合樹脂のワニスを溶媒に混合し、(2)得られ
た共重合樹脂の溶液を、着色剤の共存下で電気絶縁性分
散媒と混合し、その後、(3)溶媒を除去すればよい。
共重合樹脂粒子は、(2)の電気絶縁性分散媒混合工
程、若しくは、(3)の溶媒除去工程の少なくとも一つ
の工程で析出(造粒)される。
【0079】先ず、(1)の工程においては、共重合樹
脂を適切な溶媒を用いて溶解する。溶解液中において共
重合樹脂は完全に溶解しているのが好ましいが、膨潤状
態になっていてもよいし、仮に不溶状態であったとして
も共重合樹脂中に存在する部分的なホモポリマー鎖が良
好に分散していればよい。また、溶媒は、共重合樹脂を
室温(25℃)にて溶解、膨潤できるか、又は、部分的
なホモポリマー鎖を良好に分散できるものであるのが好
ましい。さらに溶媒は、着色剤に対しては不溶性又は難
溶性でなければならない。
【0080】分散剤を、共重合樹脂の溶液中に0.3〜
0.5重量%の範囲で含有させておくと、樹脂の分散状
態を良好なものとすることができる。溶媒に対する共重
合樹脂の溶解量は任意であるが、樹脂の割合が高すぎる
と造粒工程において樹脂粒子が相互に接触し、ゲル状の
塊となるおそれがあるので、通常は1〜80重量%の割
合で共重合樹脂を含有する溶液を調製し、好ましくは5
〜10重量%の希薄溶液を調製する。
【0081】次に、(2)の電気絶縁性分散媒混合工程
においては、(1)の工程で調製された溶液と、電気絶
縁性分散媒とを、着色剤の共存下で混合して共重合樹脂
粒子を析出させる。
【0082】例えば、トルエン中にスチレン−イソプレ
ン共重合樹脂をトルエン重量の10重量%の割合で溶解
した溶液をn−ヘキサンと混合すると白濁化し、スチレ
ン−イソプレン共重合樹脂粒子の析出が明瞭に観察でき
る。また、上記の樹脂溶液を、顔料の共存下でn−ヘキ
サンと混合すると、顔料が分散しているせいで白濁の確
認は困難になるが、顔料を包含した樹脂粒子がガラス瓶
の壁面に付着するのが観察できる。
【0083】着色剤を混合時に共存させるには、着色剤
の粉末を樹脂溶液又は電気絶縁性分散媒のいずれかに添
加しておけばよい。樹脂溶液と分散媒とを着色剤の共存
下で混合すると、溶液中で溶解、膨潤、又は分子レベル
で分散した状態にあった樹脂分子鎖が、貧溶媒である電
気絶縁性分散媒で満たされた環境に添加されることにな
る。その結果、共重合樹脂の分子鎖は、分散媒に対して
よりも着色剤に対して親和性の高い第1モノマー単位を
介して着色剤の表面に吸着し、着色剤の粒子を包み込む
形で絡まりあい、樹脂粒子が形成される。
【0084】上述したように、界面活性剤や電荷制御剤
は、製造過程の任意の段階で、共重合樹脂や着色剤など
の原料中に添加したり、原料以外の材料、例えば溶媒中
に添加したり、造粒後或いは溶媒除去後の中間製造物中
に添加してよい。好ましくは、着色剤と共重合樹脂の造
粒を界面活性剤と電荷制御剤の両方の存在下で行えるよ
うに、あらかじめ界面活性剤と電荷制御剤を着色剤の粉
末と混合しておくか、或いは、樹脂溶液又は電気絶縁性
分散媒のいずれかに溶解又は分散させておく。
【0085】そして、(3)の工程においては、共重合
樹脂粒子と分散媒と良溶媒を含有する液状の混合物から
溶媒を除去する。造粒性の観点から見ると、デカンテー
ション、エバポレーション等の方法により溶媒を除去す
るのが好ましい。また、樹脂粒子の粒径を調整するため
に、ボールミル、アトライター、サンドグラインダー、
ケディミル、三本ロール等を使用して、さらに微粒子化
してもよい。
【0086】このようにして着色剤の粒子を包含してな
る共重合樹脂粒子が電気絶縁性分散媒中に分散した湿式
現像剤が得られる。共重合樹脂粒子の核部分は、主とし
て着色剤と当該着色剤の表面に吸着した第1モノマー単
位の部分により形成されており分散媒に不溶であるが、
核部分の周囲には電気絶縁性分散媒との親和性が高い第
2モノマー単位に富んだ外縁部分が形成されている。従
って、分散媒中に多量の着色剤を含有させても、着色剤
粒子同士の接触を回避し、ゲル化、マクロ的凝集、沈殿
等を起こさず、分散安定性に優れている。現像剤中の固
形分濃度は1〜5重量%程度とすればよい。また、湿式
現像剤中の固形分量に対する共重合樹脂粒子の割合は、
通常0.01〜80重量%、好ましくは0.1〜50重
量%とする。
【0087】(2)印字システムの構成 本発明の湿式現像剤を、印字システムの可視化手段に設
けられた選択的付着機構によりターゲットの表面に供給
し、湿式現像剤中の共重合樹脂粒子を静電気的作用を利
用して望みの画像に合わせて付着させることによって、
ターゲットの表面に画像を形成することができる。印字
システムが静電転写の場合にはターゲットは誘電体であ
り、静電潜像を形成した誘電体上に選択的付着機構とし
ての現像機構により湿式現像剤を供給して現像を行い、
得られた可視画像を誘電体から被印字体の表面へ直接或
いは反転ドラムを介して間接的に転写する。印字システ
ムが静電記録の場合にはターゲットは被印字体であり、
静電潜像を形成した被印字体上に選択的付着機構として
の現像機構により本発明の湿式現像剤を供給して、被印
字体上で現像を行う。
【0088】本発明の湿式現像剤は、長期保存をしても
帯電量の低下が極めて少なく、また、再分散のために攪
拌などを行ってせん断力を負荷しても帯電量が低下しに
くい。従って、印字システムの可視化手段に分散機構を
設けておき、本発明の湿式現像剤を再分散させながら選
択的付着機構へ供給するようにすれば、湿式現像剤の取
り扱いが容易になる。例えば、一日の稼動が終了した時
に可視化手段の貯蔵部に使い残しの湿式現像剤が残って
いたとしても、その度に排出する必要はない。そして、
次の稼動開始時に新しい湿式現像剤を注ぎ足して使用し
たとしても、画像濃度や色相などの画質は安定してい
る。
【0089】さらに本発明の湿式現像剤は、一旦現像に
使用されて電界の作用により凝集しても、再分散により
使用前の粒子径と同じ程度にまで微細化させることがで
き、微細化後も使用前とほぼ同じ帯電量を維持してい
る。従って、印字システムの可視化手段に回収機構と分
散機構を設けておき、本発明の湿式現像剤を選択的付着
機構で使用した後、選択的付着機構で使用しきれなかっ
た過剰分を回収機構により回収し、分散機構で再分散し
てから、再び選択的付着機構へ供給することができる。
例えば、選択的付着機構で使用された湿式現像剤の過剰
分を回収し、再分散させてから可視化手段の貯蔵部へ戻
して未使用の湿式現像剤と統合したり、或いは、使用済
みの湿式現像剤を回収し、可視化手段の貯蔵部に戻して
未使用の湿式現像剤と統合させてから再分散することが
できる。そして、このような循環使用を行っても、安定
した画質が得られる。
【0090】図1は、本発明の湿式現像剤を用いる印字
システムの好適な一例である。図1の印字システム1A
は静電転写法、より具体的には電子写真法を適用したも
のである。当該印字システムにおいては、潜像担持手段
に備えられた誘電体11の表面に静電潜像を形成し、そ
れを可視化手段に備えられた現像機構(現像ローラ1
6)により着色剤を含有する湿式現像剤を用いて現像
し、得られた可視画像を出力手段に備えられた中間転写
体29の表面に転写して一時的に担持させ、その後、担
持した可視画像を被印字体31の表面に熱転写(再転
写)する。
【0091】ここで誘電体とは、静電潜像を形成し、担
持することのできる誘電性表面を有する支持部材を意味
している。誘電体は、イオンプリンターに用いられるよ
うな誘電性を常時保持し得るものに限定されるわけでは
なく、たとえば、電子写真プリンターの感光性導電体の
ように誘電性が可逆的に変化するものや、静電平版印刷
の静電印刷版のように不変の導電性部位を備えたもので
あってもよい。
【0092】印字システム1Aの潜像担持手段2は、誘
電体として円筒形のいわゆる感光ドラム11を備えてい
る。感光ドラムは感光性導電体により形成されており、
通常は誘電性を有しているが、レーザー光のような光を
照射された部分だけ一時的に導電性を発現する。感光ド
ラムは、その側面部11aに静電潜像を形成して担持す
ることができ、自己の中心軸11b周りに矢印方向dへ
向けて回転する。
【0093】感光ドラムの側面部11a、すなわち静電
潜像の担持面は、先ず、除電・クリーニング手段3にお
いて、清浄化され、電気的に中性にされる。除電・クリ
ーニング手段3は、少なくともクリーニング機構と除電
機構を備えている。クリーニング機構としては、たとえ
ば図示したようなブレード12などを用いる。除電機構
は、潜像形成手段及び/又は誘電体の種類によって異な
ってくる。電子写真方式を適用する場合すなわち感光性
導電体を用いる場合には、通常、除電機構として大量露
光装置13を用いて、静電潜像の担持面11a全体を大
光量で露光することにより電気的中性にする。
【0094】静電潜像の担持面11aは、除電・クリー
ニング手段3を通過した後、潜像形成手段4に到達し、
そこで静電潜像が形成される。電子写真法を適用する場
合、潜像形成手段は少なくとも帯電機構と露光機構を備
えている。帯電機構は、静電潜像の担持面11a全体を
均一に帯電させる機構であり、たとえば、スコロトロン
のようなコロナ放電装置14を帯電機構として用いる。
また、露光機構は、静電潜像の担持面11aに適切な波
長及びエネルギーを有する光線を再生したい画像に合わ
せて選択的に照射できる機構であり、たとえば、レーザ
ー光を照射しながらその照射位置及びエネルギーを変更
できるレーザー光照射装置15を露光装置として用い
る。
【0095】電子写真法の誘電体である感光性導電体の
表面を均一に帯電させてから露光すると、光を照射した
部分だけ一時的に導電性を発現して電気的に中性にな
り、その結果、静電潜像が形成される。有機感光体を用
いる電子写真法では、通常、負電荷の静電潜像が形成さ
れる。露光後に正像現像したい場合には露光機構により
ポジパターンの静電潜像を形成し、露光後に反転現像し
たい場合には、露光機構によりネガパターンの静電潜像
を形成する。
【0096】イオンプリンターのように誘電性を常時保
持している誘電体を用いる場合には、イオン等の電荷を
誘電体の表面に再生したい画像に合わせて分布させるこ
とのできる電荷供給機構が潜像形成手段に備えられてい
る。そのような電荷供給機構としては、イオン流を制御
しながら誘電体ドラムの表面にイオンを供給することの
できるイオンヘッド、例えば固体放電型のイオンヘッド
を利用することができる。
【0097】また、静電平版印刷の静電印刷版のように
不変の導電性部位を備えた誘電体を用いる場合には、静
電印刷版の表面全体に均等に電荷を供給できる帯電機構
が潜像形成手段に備えられている。そのような帯電機構
としては、たとえばスコロトロンのようなコロナ放電装
置を用いることができる。静電印刷版の表面に均一に電
荷を供給すると、導電性部位の電荷は通電して消失し、
誘電層上の電荷だけ残るので静電潜像が形成される。
【0098】静電潜像の担持面11aに静電潜像を形
成、担持した後、潜像形成部は感光ドラム11の回転に
従って移動して可視化手段5に到達し、そこで湿式現像
剤が供給されて静電潜像の現像が行われる。印字システ
ム1Aの可視化手段5は、選択的付着機構としての現像
機構(現像ローラ16)と、現像機構で使用しきれなか
った使用済みの湿式現像剤を回収して現像機構に戻す回
収機構(反転ローラー17、ドクターブレード16c)
と、現像機構に供給される湿式現像剤を再分散させる分
散機構(ディスパーサー18)とを備えている。通常、
現像機構の現像剤供給部と静電潜像の担持面との間の非
接触的位置関係が維持されたままの状態で、静電気的作
用により現像剤供給部から静電潜像の担持面に湿式現像
剤が供給される。
【0099】現像ローラー16は円筒状であり、その側
面部16aの下部が貯蔵槽19内の湿式現像剤20に浸
され、その側面部16aと静電潜像の担持面11aとの
最接近部に非常に狭い(通常は100μm程度)間隙が
形成され、且つ、感光ドラム11と平行になるように配
置されると共に、自己の中心軸16b周りに回転する。
回転する現像ローラーの側面部16aにより湿式現像剤
がかき上げられるので、その液膜の厚みと、当該現像ロ
ーラーの側面部16aと静電潜像の担持面11aの間の
微小間隙の距離とを調整することで、当該微小間隔が湿
式現像剤で満たされる。
【0100】すると、静電潜像の帯電部又は非帯電部に
トナー粒子が選択的に付着し、可視画像が現像される。
正像現像を行う場合には、静電潜像とは逆の極性に帯電
した湿式現像剤を用い、現像剤中のトナーを電気泳動に
より静電潜像の帯電部分に引きよせて付着させ、潜像の
正像を可視化する。一方、反転現像を行う場合には、静
電潜像と同じ極性に帯電した湿式現像剤を用い、現像ロ
ーラーと感光ドラムの間に適度なバイアス電圧を印加す
ることにより現像剤中のトナーを静電潜像の非帯電部分
に付着させ、潜像の反転像を可視化する。
【0101】現像剤の貯蔵槽20を設ける代わりに、図
2に示すように、現像ローラーの側面部16aに、或い
は現像ローラーの側面部16aと感光ドラムの側面部1
1aの間の微小ギャップに、湿式現像剤20を注入、滴
下、噴霧などの方法で分散機構18等から強制的に供給
してもよい。
【0102】また、現像剤供給部として現像ローラー1
6を設ける代わりに、図3に示すように、感光ドラムの
側面部11aに沿って非接触的位置関係を維持した現像
電極21を設けてもよい。現像電極21は、感光ドラム
の側面部11aとの間に非常に狭い(通常は100μm
程度)間隙22を形成するように配置されている。この
微小間隙22内に、供給路21aから現像剤を供給して
循環させることにより、感光ドラムの側面部11aに担
持された静電潜像を現像することができる。現像を行う
際、特に反転現像を行う際には、現像電極21と感光ド
ラムの側面部11aの間に適切なバイアス電圧を印加す
る。
【0103】現像機構で消費しきれないで残った使用済
みの湿式現像剤を回収して現像機構に戻す回収機構とし
ては、例えば、現像によって感光ドラム表面11aに付
着した現像液の量を一定にして過剰分を回収する反転ロ
ーラー17を例示することができる。反転ローラーに付
着した現像液は、ドクターブレード17aによりかき取
ってもよい。回収機構としては、現像後の現像ローラ表
面16aに付着している使用済みの湿式現像剤をかき取
るドクターブレード16cを例示することもできる。反
転ローラー17及びドクターブレード16cにより回収
された使用済みの湿式現像剤は、分散機構であるディス
パーサー18へ移送され、補充路18bから移送されて
くる未使用の湿式現像剤と統合される。ディスパーサー
18内ではインペラー18aが回転して湿式現像剤が攪
拌される。攪拌・再分散された湿式現像剤は貯蔵槽19
に戻され、再び現像ローラー16により掻き上げられて
現像に使用される。このようにして湿式現像剤が循環使
用される。分散機構としては、デイスパーサーのほかに
も種々のもの、例えば、ボールミル、ビーズミル、サン
ドミル、アトライター等を使用することができる。
【0104】アトライターは図4に示したような構造を
有している。冷却水を還流することができるジャケット
23内にタンク24を格納し、タンク内には湿式現像剤
を攪拌するアジテータ25を設置し、タンクの底部には
排出弁26を設置し、排出弁の出口側は排出液をタンク
内の液面へ循環させることが可能な循環ポンプ及び循環
配管27に連結している。タンク内には湿式現像剤と共
にボール28又はビーズが投入され、アジテータの回転
により攪拌が行われる。
【0105】可視化手段5によって感光ドラム11の側
面部に現像された画像は、感光ドラムの回転に従って移
動して出力手段6に到達し、そこで中間転写体29に転
写されて一時的に担持され、その後、被印字体31に熱
転写される。図1の印字システム1Aにおいて出力手段
6は、少なくとも中間転写体29と、圧胴30のような
圧接部材とを備えている。中間転写体29は円筒形を有
し、その側面部29aは画像の一時的な担持面として働
く。中間転写体29は、その側面部29aと感光ドラム
の側面部11aとが接触するように感光ドラムと平行に
配置され、当該感光ドラムの回転に同調して自己の中心
軸29b周りに回転する。圧胴30は、熱転写を行う位
置において中間転写体29と協働して被印字体31を挟
み込むように、中間転写体29に近接又は接触し且つ当
該中間転写体と平行に配置されている。
【0106】出力手段は、中間転写体を有していなくて
もよい。すなわち、被転写体を感光ドラムに直接接触さ
せ、当該被転写体の背面からスコロトロンのようなコロ
ナ放電装置を用いてトナー粒子の極性とは逆の極性の電
荷を印加して帯電させることによって、トナー粒子でで
きた画像を被転写体へ転写させることができる。
【0107】このようにして画像を備えた印字物が得ら
れる。一方、感光ドラムの側面部11aは画像を放出し
た後、再び除電・クリーニング手段3の位置に回帰し、
次の印字サイクルに移行する。
【0108】
【実施例】本発明に係る湿式現像剤について、実施例を
通じてさらに詳述する。
【0109】[実施例1]下記組成の混合物12gをテ
トラヒドロフラン80g中に投入し、超音波ホモジナイ
ザー(US−300T、日本精機製作所(株)製)を使
用して室温にて溶解、分散させた。得られた溶解・分散
液を室温のアイソパーG(δd=7.3、エクソン社
製)360g中に超音波を照射しながら添加し、次いで
エバポレーターを使用してテトラヒドロフランのみ除去
し、さらに超音波ホモジナイザーで超音波を照射して湿
式現像剤を得た。 <湿式現像剤1の組成> ・2−エチルヘキシルメタクリレート(EHMA)/メ
タクリル酸共重合樹脂(第1モノマー単位:メタクリル
酸(δp1=9.4)、第2モノマー単位:EHMA
(δp2=7.8)):3.75重量部 ・フタロシアニン系シアン顔料(C.I.:P.B.1
5−4):3.75重量部 ・ラウリル硫酸アンモニウム(エマールAD−25R、
花王製):0.5重量部 ・ナフテン酸ジルコニウム(ニッカナフテックスZr、
日本化学産業(株)製):4.0重量部 [実施例2]ラウリル硫酸アンモニウムに代えて、同量
のポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸ナ
トリウム(エマールNC−35、花王製)を使用したほ
かは実施例1と同様に行って、湿式現像剤を得た。
【0110】[実施例3]ラウリル硫酸アンモニウムに
代えて、同量のドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム
(ネオペレックスF25、花王製)を使用したほかは実
施例1と同様に行って、湿式現像剤を得た。
【0111】[比較例1]界面活性剤を添加しないこと
以外は実施例1と同様に行って、比較例の湿式現像剤を
得た。
【0112】[評価方法] (1)帯電量の経時変化 共重合樹脂粒子の製造直後から数日間に渡って、帯電量
の経時変化を観察した。共重合樹脂粒子の帯電量は次の
ような方法で測定した。間隔が1.0cm、縦が5.0
cm、横が4.5cmの真鍮性電極板の間に湿式現像剤
を満たし、高電圧発生装置(KEITHLEY社製237型)を
使用して両電極間に1000Vの電圧を印加し、通電開始
時から60秒間経過するまでの電流値を経時的に測定し
た。測定値に基づいて、先ず、通電開始時の初期電流量
(I0)から60秒経過後の電流値(I60)までを積分
して通電開始から60秒経過するまでに費やした初期総
電荷量Q0を算出した。次に、通電開始から60秒後の
電流値に基づいて、定常状態の60秒間に費やされる電
荷量Q60を算出した。そして、両電荷量の差を算出する
ことにより共重合樹脂粒子の総電荷量Qtを算出した。
上記計算のための式は次のように表わされる。
【0113】
【数3】Qt=Q0−Q60=Q0−I60×60秒 その後、湿式現像剤が付着した電極板を電流値測定用セ
ルから取り出し、乾燥させ、電極板上のトナー付着量
(M)を測定した。この付着量(M)と総電荷量Qt
基づいて、トナー比電荷すなわちトナー1g当りの帯電
量Qt/M(μc/g)を算出した。測定結果を図5に
示す。
【0114】(2)せん断力負荷による帯電量の変化 湿式現像剤及び当該湿式現像剤と同重量のガラスビーズ
をガラス瓶に充填し、ペイントシェーカーで振とうする
ことにより、湿式現像剤にせん断力を負荷した。そし
て、湿式現像剤にせん断力を負荷する前と後に、上記と
同様の方法で帯電量を測定した。測定結果を図6に示
す。
【0115】(3)電界印加後の再分散性 2本の金属ローラを100μmの間隔で対向させ、その
ローラ間に30Vの電圧を印加し、ローラを回転させな
がらトナーを供給して、ローラ上にトナーを凝集させ
た。ローラ上に凝集させたトナーはブレードにより掻き
とり、ローラに20分間循環供給した。このようにして
得られた凝集トナーを、超音波ホモジナイザーで再分散
させた。そして、製造直後、電界印加後、及び、再分散
後のトナー粒子径を測定した。トナー粒子径は、マイク
ロトラックII SRA型(日機装(株)製)を用いて測
定した。測定結果を第1表に示す。
【0116】
【表1】
【0117】
【発明の効果】上述したように、本発明に係る湿式現像
剤は帯電安定性に優れ、長期保存が可能である。また、
本発明に係る湿式現像剤を印字に使用した後の使い残し
は、印字の際の電界により凝集し粒子径が大きくなって
いるが、攪拌等によりせん断力を負荷すると凝集前とほ
ぼ同じ粒子径にまで微細化することができ、しかも、微
細化後も凝集前とほぼ同じ帯電量を保持している。従っ
て、使い残しを回収して再使用しても、画質の変化が少
ない。そして、本発明の湿式現像剤を使用する印字シス
テムに分散機構を設ければ、湿式現像剤の使い残しを回
収して循環使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る印字システムの一例を示す概略図
である。
【図2】現像機構の一例を示す概略図である。
【図3】現像機構の他の一例を示す概略図である。
【図4】分散機構の一例を示す概略図である。
【図5】実施例と比較例の湿式現像剤について、帯電量
の経時変化を測定した結果を示す図である。
【図6】実施例と比較例の湿式現像剤について、せん断
力負荷による帯電量の変化を測定した結果を示す図であ
る。
【符号の説明】
1A…印字システム 2…潜像担持手段 3…除電・クリーニング手段 4…潜像形成手段 5…可視化手段 6…出力手段 11…感光ドラム(誘電体) 11a…感光ドラムの側面部(静電潜像の担持面) 12…ブレード 13…大量露光装置 14…コロナ放電装置(帯電機構) 15…レーザー光照射装置(露光機構) 16…現像ローラー(現像機構) 16c…現像ローラーのドクターブレード 17…反転ローラー(回収機構) 17a…反転ローラーのドクターブレード 18…ディスパーサー(分散機構) 18a…インペラー 18b…補充路 19…貯蔵槽 20…湿式現像剤 21…現像電極 21a…供給路 22…微小間隙 23…ジャケット 24…タンク 25…アジテータ 26…排出弁 27…循環配管 28…ボール 29…中間転写体 29a…中間転写体の側面部(静電潜像の一時的な担持
面) 30…圧胴 31…被印字体

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気絶縁性分散媒中に、少なくとも第1
    モノマー単位と第2モノマー単位を含む2種以上のモノ
    マー単位から構成される共重合樹脂からなり且つ着色剤
    を包含してなる共重合樹脂粒子を分散させるとともに、
    前記電気絶縁性分散媒に可溶な界面活性剤を含有させた
    ことを特徴とする湿式現像剤。
  2. 【請求項2】 前記の界面活性剤が陰イオン界面活性剤
    であることを特徴とする、請求項1に記載の湿式現像
    剤。
  3. 【請求項3】 前記陰イオン界面活性剤の配合割合が、
    着色剤1重量部に対して0.01〜2重量部であること
    を特徴とする、請求項2に記載の湿式現像剤。
  4. 【請求項4】 前記電気絶縁性分散媒と前記共重合樹脂
    とが、(i)共重合樹脂の第1モノマー単位のみから構
    成されたホモポリマーの溶解度パラメーター値δp1
    電気絶縁性分散媒の溶解度パラメーター値δdとの差△
    (δp1−δd)が1.0以上であり、(ii)共重合
    樹脂の第2モノマー単位のみから構成されたホモポリマ
    ーの溶解度パラメーター値δp2と電気絶縁性分散媒の
    溶解度パラメーター値δdとの差△(δp2−δd)が
    1.0以下であり、(iii)2つの上記ホモポリマー
    の溶解度パラメーター値δp1、δp2の差△(δp1
    δp2)が0.5以上となる関係を有していることを特
    徴とする、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の湿
    式現像剤。
  5. 【請求項5】 下記の湿式現像剤を静電気的作用により
    ターゲットの表面に形成すべき画像に合わせて付着させ
    る選択的付着機構と、当該選択的付着機構に供給される
    前記湿式現像剤を再分散させる分散機構とを備えた可視
    化手段を具備していることを特徴とする、印字システ
    ム。 (湿式現像剤)電気絶縁性分散媒中に、少なくとも第1
    モノマー単位と第2モノマー単位を含む2種以上のモノ
    マー単位から構成される共重合樹脂からなり且つ着色剤
    を包含してなる共重合樹脂粒子を分散させるとともに、
    前記電気絶縁性分散媒に可溶な界面活性剤を含有させた
    湿式現像剤。
  6. 【請求項6】 (A)誘電体を備えた潜像担持手段と、 (B)前記誘電体の表面に静電潜像を形成する潜像形成
    手段と、 (C)前記誘電体の表面に、下記の湿式現像剤を供給し
    て静電潜像を現像する現像機構と、当該現像機構に供給
    される前記湿式現像剤を再分散させる分散機構とを有す
    る可視化手段と、 (湿式現像剤)電気絶縁性分散媒中に、少なくとも第1
    モノマー単位と第2モノマー単位を含む2種以上のモノ
    マー単位から構成される共重合樹脂からなり且つ着色剤
    を包含してなる共重合樹脂粒子を分散させるとともに、
    前記電気絶縁性分散媒に可溶な界面活性剤を含有させた
    湿式現像剤。 (D)前記誘電体の表面に現像された画像を被印字体の
    表面に転写することのできる出力手段とを具備している
    ことを特徴とする、印字システム。
  7. 【請求項7】 前記の可視化手段は、前記現像機構と、
    当該現像機構で使用された湿式現像剤を再使用するため
    に回収する回収機構と、回収された湿式現像剤を再使用
    前に再分散させる分散機構とを有していることを特徴と
    する、請求項6に記載の印字システム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6819888B2 (en) 2001-05-30 2004-11-16 Ricoh Company, Limited Liquid development apparatus and image formation apparatus
JP2011175210A (ja) * 2010-02-25 2011-09-08 Mitsubishi Heavy Industries Printing & Packaging Machinery Ltd 液体トナー調整装置
JP2014225000A (ja) * 2013-04-05 2014-12-04 ザイコン アイピー ビーヴイXeikon Ip Bv ケーキングを低減するための方法及びシステム

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