JPH06214431A - 電子写真用液体現像剤 - Google Patents

電子写真用液体現像剤

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JPH06214431A
JPH06214431A JP5267217A JP26721793A JPH06214431A JP H06214431 A JPH06214431 A JP H06214431A JP 5267217 A JP5267217 A JP 5267217A JP 26721793 A JP26721793 A JP 26721793A JP H06214431 A JPH06214431 A JP H06214431A
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JP
Japan
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resin
carrier liquid
liquid
colorant
weight
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JP5267217A
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English (en)
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Satoru Okita
哲 大北
Hironori Kobayashi
弘典 小林
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Nippon Steel Chemical and Materials Co Ltd
Original Assignee
Nippon Steel Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 シリコンを主成分とする担体液に良く適合
し、良好な現像能力を有して空気汚染の問題のない電子
写真用の正電荷液体現像剤を提供する。 【構成】 シリコンを主成分とする高絶縁性担体液に着
色剤と樹脂とを主成分とするトナーを分散してなる電子
写真用液体現像剤において、樹脂が前記担体液に可溶性
の樹脂と前記担体液に不溶性の樹脂との組合せからな
り、着色剤が顔料及び染料から選択された一種以上のも
のからなり、かつ、電荷調整剤として2〜4価の何れか
の金属を含む有機化合物を含有し、前記担体液中の不溶
性の樹脂と着色剤とからなる固形分濃度が10〜35重
量%である電子写真用液体現像剤である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、主として静電潜像の
現像に供される電子写真用液体現像剤に関する。
【0002】
【従来の技術】画像形成技術の分野において、従来よ
り、電子写真法、静電記録法、あるいは静電印刷法等と
呼ばれる方法が知られており、これらの方法において
は、静電荷による潜像を形成し、得られた静電潜像を着
色剤と定着樹脂とを主成分とするトナーで現像して可視
化することが行われている。そして、このような静電潜
像の現像に用いる現像剤として、絶縁性の担体液中に粒
子状トナー(トナー粒子)を分散させた液体現像剤が知
られており、この液体現像剤は、一般に、熱可塑性樹
脂、着色剤、その他の添加剤で構成されている。この場
合、トナー像は、紙やフィルム等の被印刷体上に現像さ
れ、熱圧力、溶媒蒸発等の処理で定着される。また、用
途によっては、その後、布やフイルム等に再度転写さ
れ、得られた画像は衣装、広告等の用途に活用される。
【0003】ところで、このような液体現像剤の組成に
ついては、多くの提案があるが、何れもアイソパー又は
これに類似した炭化水素を担体液とする組成のものが提
案されている。しかしながら、このような炭化水素を担
体液として用いることは、未定着トナー像からこの担体
液が蒸発し、画像の定着が可能である等の利点を有する
ものの、蒸発する炭化水素に起因して空気汚染(Air Po
llution )の問題が生じる。
【0004】また、米国特許第3,806,354号明
細書には、担体液としてシリコンを用いることが記載さ
れている。更に、Air Pollusion の問題を少しでも緩和
する目的でシリコンとアイソパーの混合液等を用いる例
も報告されており、特開平3−33,867号、同3−
120,555号、同3−120,556号、同3−1
20,557号、同3−120,558号、同3−20
9,268号、同3−225,359号、同3−22
5,363号等の各公報に数多くの提案がなされてい
る。しかしながら、これらのものの多くは、アイソパー
を担体液とするものと同じ考えで構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】シリコンを主成分とす
る担体液を用いる場合、現像現象はアイソパーを担体液
として用いる場合と類似しているとはいえ、シリコンの
持つ特性、特に超高絶縁性と溶解性の悪さとから、アイ
ソパーを担体液とする場合とは極めて異なる設計思想が
要求される。このため、このような観点からの提案は今
までに無く、シリコンを主成分とする担体液に適合する
液体現像剤の開発が望まれていた。そこで、本発明者ら
は、シリコンを主成分とする担体液に良く適合し、良好
な現像能力を発揮する電子写真用液体現像剤を開発すべ
く鋭意研究した結果、アイソパー等の炭化水素からなる
担体液とシリコンを主成分とする担体液との違いを明ら
かにし、この結果に基づいてシリコンを主成分とする担
体液に良く適合する良好な液体現像剤を見出し、本発明
を完成した。
【0006】すなわち、シリコンを主成分とする担体液
とアイソパー等の炭化水素担体液との主な違いは、シ
リコンの方がより高い絶縁性を有すること、シリコン
の方が樹脂に対する溶解性が低いこと、シリコンは蒸
気圧が低いため、担体液の蒸発による自然定着方式が使
いづらく、熱定着方式が好ましい、の3つの点である。
そして、上記の性質のため、従来より提案されてきた
液体現像剤ではその電荷が低すぎて使用できず、極めて
高い電荷を付与する電荷調整剤を使用しても、アイソパ
ー等の炭化水素担体液を用いた場合には現像されるトナ
ーの量が少なく、良好な画像を得ることが困難である。
また、上記の性質によりトナーの分散性に劣り、担体
液に対して良好な可溶性を示す樹脂を選定しない限り、
液体現像剤としての役割を果たさない。本発明は、この
ような観点で、シリコンを主成分とする担体液に適した
液体現像剤の設計を行い、達成されたものである。従っ
て、本発明の目的は、シリコンを主成分とする担体液か
らなる電子写真用の正電荷液体現像剤を提供することに
ある。また、本発明の他の目的は、シリコンを主成分と
する担体液に良く適合し、良好な現像能力を有して空気
汚染の問題のない良好な液体現像剤を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、シ
リコンを主成分とする高絶縁性担体液に着色剤と樹脂と
を主成分とするトナーを分散してなる電子写真用液体現
像剤において、樹脂が前記担体液に可溶性の樹脂と前記
担体液に不溶性の樹脂との組合せからなり、着色剤が顔
料及び染料から選択された一種以上のものからなり、か
つ、電荷調整剤として2〜4価の何れかの金属を含む有
機化合物を含有し、前記担体液中の不溶性の樹脂と着色
剤とからなる固形分濃度が10〜35重量%である電子
写真用液体現像剤である。
【0008】電子写真用の液体現像剤において絶縁性担
体液が用いられるのは、その現像原理からして当然のこ
とであるが、本発明においては、この絶縁性担体液とし
てシリコンを主成分とする担体液を用いる。ここで、
「シリコンを主成分とする担体液」というのは、シリコ
ン含有化合物単独でもよく、また、シリコン含有化合物
と他の絶縁性担体液との混合物でもよい。他の絶縁性担
体液としてアイソパー等の自然蒸発性を有する炭化水素
を用いる場合、この担体液については、シリコンの量が
50重量%以上であればどのような割合でもよいが、空
気汚染の極めて少ない割合としては、シリコンの量が8
0重量%以上である。
【0009】そして、本発明で用いるシリコンを主成分
とする担体液の具体例としては、例えば、ジメチルシリ
コーン、メチルフェニルシリコーン、メチル水素シリコ
ーン、環状ポリジメチルシロキサン、フロロシリコーン
等の各種のシリコーンオイルや、アクリル変性、アルキ
ル変性、アミノ変性、脂肪酸変性、エポキシ変性等のシ
リコーンオイルを変性した各種の変性シリコーンオイル
や、シリコーンとポリオキシアルキレンとのコポリマー
等のシリコーン−ポリエーテル共重合オイル等を挙げる
ことができる。また、上記シリコンと併用して用いる担
体液として、ヘキサン等の炭化水素、エッソスタンダー
ド石油社製の商品名「アイソパー」で知られている溶
媒、植物油、鉱油、各種合成油等の各種の炭化水素担体
液を使用することができる。この炭化水素担体液につい
ては、電気絶縁性液体であって109 Ω・cmを超える
電気抵抗と3.0以下の誘電率とを有しているものであ
ればよく、担体液中に50重量%未満、好ましくは20
重量%未満の範囲で使用される。
【0010】ところで、樹脂の役割としては、主に着色
剤の被印刷体への定着作用で有り、その様な機能を有す
る物であれば、何れでもよい。通常、フラッシング法と
呼ばれる着色剤又は着色剤の含水ペーストを樹脂溶液又
は樹脂とともにフラッシャーと呼ばれるニーダーに入れ
混合の後、樹脂溶液又は樹脂中に着色剤が加熱又は常温
で混練分散されたものを乾燥、溶剤除去し、得る方法、
樹脂と着色剤を溶融混練し、粉砕して作成する方法等
が、着色剤と組合せた液体現像剤用樹脂の製造法に使わ
れている。また、ICIの研究者により精力的に研究が
行われた分散重合法等多くの公知の方法が液体現像剤用
樹脂の製造法として知られている。特に分散重合法は、
微粒子ポリマー生成を絶縁性液体中で合成可能なため液
体現像剤用樹脂製造法にも活用されている(米国特許第
3,900,412号明細書)。なお、分散重合につい
てはバレット(Barret)の成書、Dispersion Polymerizat
ion in Organic Media (1975) が良く知られている。高
解像度の描画を得るためには、液体現像剤の個々の粒子
が細かい方が良く、サブミクロンの樹脂微粒子の得られ
る分散重合法を活用するのがより好ましいと言える。
【0011】本発明において、絶縁性担体液に可溶性の
樹脂の役割は、着色剤及び絶縁性担体液に不溶な樹脂
の分散安定化剤として、沈澱物の再分散性の補助剤と
して、配管途中での液体現像剤の凝固防止剤としての
役割が主であり、この絶縁性担体液に可溶性の樹脂は、
現像剤の定着にはほとんど寄与しない。この目的で使用
される絶縁性担体液に可溶性の樹脂としては、シリコン
に可溶性の樹脂は限られており、例えば、アルキル変
性、アミノ変性、脂肪酸変性、エポキシ変性、アクリル
変性等の変性シリコーン重合体若しくは共重合体、ポリ
オキシアルキレンとのコポリマー等のシリコーン−ポリ
エーテル共重合体等を挙げることができる。なお、併用
する担体液に可溶な樹脂も、その併用量により可溶化可
能な範囲で使用できる。このような樹脂としては、通
常、重合が容易であることから、アクリル系モノマーの
重合体や共重合体等が挙げられる。
【0012】絶縁性担体液に不溶性な樹脂の役割は、
現像後の画像の定着、電荷保持機能等であり、液体現
像剤の中でその役割が大きい。そして、上記の役割よ
り、樹脂の最低造膜温度が定着温度以下であることが要
求され、また、膜強度の面から樹脂のTgが定着温度近
くであることが好ましい。このような条件を満たす樹脂
としては、ポリメチルメタクリレート等のアクリル系重
合体若しくは共重合体や、酢酸ビニル樹脂、エチレン−
酢酸ビニル樹脂等の酢酸ビニル系重合体若しくは共重合
体や、ポリスチレン、ポリビニルトルエン、スチレンー
ブタジエン樹脂等のスチレン系重合体若しくは共重合体
や、ビニルピロリドン等の含窒素モノマーの共重合体等
が挙げられる。また、上記の役割からして、このよう
な絶縁性担体液に不溶性な樹脂については、着色剤との
均一化並びに高解像性の付与という観点からその粒径が
小さい方が好ましく、また、均一な電荷を保持するため
にはその形状が球状であることが好ましい。
【0013】そして、このように粒径が小さく、かつ、
形状が球状である樹脂を製造する方法としては、例え
ば、乳化重合等の方法を採用できるが、担体液中でサブ
ミクロン単位の球状微粒子が得られる分散重合法が好ま
しい方法である。この絶縁性担体液に可溶性の樹脂と絶
縁性担体液に不溶性の樹脂とを組合せて分散重合法によ
り樹脂粒子を製造するには、通常、絶縁性担体液に可
溶性の樹脂をこの絶縁性担体液に溶解し、溶媒不溶性ポ
リマーとなるモノマーをいわゆるグラフト重合したの
ち、更に溶媒不溶性ポリマーとなるモノマーを重合して
溶媒不溶性の樹脂粒子を形成する方法や、絶縁性担体
液に可溶性の樹脂となるモノマーと絶縁性担体液に不溶
性の樹脂となるモノマーとを同時に重合し、共重合速度
比を利用して一段階で重合する、いわゆるワンポット(O
ne Pot) 重合法があり、何れの方法も前記バレット(Bar
ret)の成書に紹介されている。
【0014】上記分散重合法は、シリコン担体液中で行
うこともできるが、ヘキサン等の炭化水素溶媒中で分散
重合を行った後、これをシリコンと混合して製造するこ
ともでき、また、この際に使用した炭化水素溶媒を蒸留
等で完全に除去してシリコン担体液と置き換えることに
より担体液をシリコンのみにしてもよい。
【0015】シリコンを主成分とする担体液中における
樹脂粒子の粒径は、好ましくは、0.1μm以下の微粒
子の含有量が30体積%以上あることである。これは、
樹脂粒子の粒径が顔料や染料からなる着色剤との一体化
に大きく関与し、0.1μm以下の微粒子の含有量が3
0体積%以上であれば、着色剤と樹脂が同時に定着さ
れ、消費される着色剤と定着樹脂の比率が液体現像剤中
の比率と同じになり、これによって使用途中で液体現像
液中の組成が常に一定に保たれ、極めて安定性の良い、
つまり寿命の永い液体現像剤が得られるからである。
【0016】本発明で用いられる着色剤については、顔
料又は染料の何れも用いることができるが、主としてそ
の色相の強さから顔料が用いられ、染料は補助的に用い
られる。しかしながら、染料の昇華性を利用して布等に
画像形成を行うような用途、例えば捺染染色では、この
着色剤として染料のみが用いられ、この場合には、絶縁
性担体液に不溶な分散染料に属する昇華性染料が選択さ
れる。本発明の液体現像剤を調製する場合、この着色剤
は、通常は0.1〜3μm程度の微粒子に粉砕処理して
使用される。着色剤の具体例としては、公知の多くの着
色剤が挙げられる。顔料としては、所望の色相を示すも
のであれば何でもよいが、例えば、カーボンブラック
や、不溶性アゾ顔料、溶性アゾ顔料、フタロシアニン系
顔料、イソインドリノン系顔料、キナクリドン系顔料、
ペリノン・ペリレン系顔料等の有機顔料が挙げられる。
【0017】本発明においては、好ましくは前記着色剤
を担体液に不溶性の樹脂で被覆するのがよい。着色剤を
担体液に不溶性の樹脂で被覆することにより、着色剤の
極性が弱くなり、所望の電荷を付与し易くなるという利
点が得られる。また、着色剤を樹脂で被覆する方法につ
いては、従来より一般に知られている各種の方法を挙げ
ることができ、例えば、界面重合法、in situ 重合法、
液中硬化被覆法、水溶液からの相分離法、有機溶液から
の相分離法、液中乾燥法、融解分散冷却法、粉床法、気
中懸濁被覆法、静電合体法等があるが、好ましくは、絶
縁性担体液中で処理する方法であり、具体的には、絶縁
性担体液に担体液不溶性の樹脂を分散し、着色剤の存在
下に粉砕を行い、着色剤の粉砕と同時に樹脂の被覆を行
う方法、フラッシング法により着色剤を樹脂で被覆する
方法、絶縁性担体液に不溶なポリマーとなるモノマーを
着色剤の存在下に重合してこの着色剤を樹脂被覆する方
法等を挙げることができる。
【0018】また、本発明においては、電荷調整剤とし
て2〜4価の金属を含む有機化合物を使用するものであ
り、これによってシリコンを主成分とする担体液中でも
十分な電荷が得られるためである。このように電荷調整
剤として使用できる2〜4価の金属を含む有機化合物と
しては、化合物中にMn、Ca、Al、Zn、Zr、C
u、Fe、Cr、Ba、Ce、Ni、Ti、Si、S
n、Mg等の金属を含有する有機化合物がよく、例え
ば、ナフテン酸金属塩や、オクチル酸金属塩や、ラウリ
ン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オ
レイン酸等の脂肪酸金属塩や、アビエチン酸金属塩や、
エチレンジアミン四酢酸金属錯塩や、アルキルベンゼン
スルホン酸金属塩等の有機金属化合物のほか、チタンカ
ップリング剤、シランカップリング剤等を挙げることが
できる。また、このような電荷調整剤として、アクリル
酸金属塩、メタクリル酸金属塩、マレイン酸金属塩、イ
タコン酸金属塩、フマル酸金属塩、スチレンスルホン酸
金属塩等の重合性有機金属化合物を使用し、この重合性
有機金属化合物を本発明で用いる樹脂の共重合成分とし
て用いることもできる。更に、電荷を上げる目的で、絶
縁性担体液に可溶性を有する染料を併用することもでき
る。
【0019】そして、本発明においては、担体液中の樹
脂と着色剤とからなる固形分濃度が10〜35重量%で
あることが必要である。この固形分濃度が10重量%よ
り少ないと十分な電荷が得られないという問題があり、
また、35重量%より多くなると被印刷体の地汚れの発
生が起こるという問題が生じる。
【0020】
【作用】本発明の液体現像剤によれば、シリコンを主成
分とする担体液中においても充分な電荷保持機能を付与
し、また、静電潜像に現像された画像が担体液の存在下
でも安定に保持され、これによって画像のカブリや尾引
きがなく、かつ、色重ね性の良好な画像を得ることがで
きるものと推定される。また、シリコンを主成分とする
担体液を使用することにより空気汚染が防止することが
できる。
【0021】
【実施例】以下、実施例及び比較例に基づいて、本発明
を具体的に説明する。なお、以下の実施例及び比較例に
おいて、電荷量の測定は、20mm×34mmの大きさ
の2枚のステンレス板を電極とし、これらを液体現像剤
中に電極間距離10mmの間隔で配置し、これら電極間
に1,000Vの電圧を60秒間印加し、この時に電極
間で移動した電荷をエレクトロメーターで測定し、その
値を電荷量とした。
【0022】実施例1 溶媒としてアイソパーE(エッソスタンダード石油社製
商品名)100重量部に、メタクリル酸変性ジメチルシ
リコン20重量部と酢酸ビニル80重量部とを加え、更
に開始剤としてアゾビスイソブチロニトリル(AIB
N)0.8重量部を添加し、窒素雰囲気下で80℃に保
持して3時間重合を行い、樹脂分50%のアイソパー溶
液(樹脂溶液)を調製した。次に、担体液としてジメチ
ルシリコンを用い、この担体液100重量部中に、前記
樹脂溶液20重量部と、顔料としてカーボンブラック
(カラー用カーボン)、β型銅フタロシアニンブルー
(P.B.15.3)、ジメチルキナクリドン(P.
R.122)又は不溶性ジスアゾ系アセト酢酸アリリド
(P.Y.13)の6重量部と、電荷調整剤としてテト
ラオクチルビス(ジトリデシルホスファイト)チタネー
ト2重量部とを添加し、それぞれブラック、シアン、マ
ゼンタ、イエローの4色の液体現像液を製造した。この
ようにして得られたブラック、シアン、マゼンタ及びイ
エローの液体現像剤の電荷量を測定した結果、何れもそ
の電荷量は14〜18μCの範囲内であり、良好なカラ
ー画像が得られた。
【0023】実施例2 溶媒としてアイソパーE100重量部に、メタクリル酸
変性ジメチルシリコン20重量部とメタクリル酸メチル
80重量部とを加え、更に開始剤としてAIBN0.8
重量部を添加し、窒素雰囲気下で80℃に保持して3時
間重合を行い、樹脂分50%のアイソパー溶液(樹脂溶
液)を調製した。次に、担体液としてメチルフェニルシ
リコンを用い、この担体液100重量部中に、前記樹脂
溶液20重量部と、顔料としてカーボンブラック(カラ
ー用カーボン)、β型銅フタロシアニンブルー(P.
B.15.3)、ジメチルキナクリドン(P.R.12
2)、不溶性ジスアゾ系アセト酢酸アリリド(P.Y.
13)のロジン被覆顔料(ロジン顔料5%)の6重量部
と、電荷調整剤としてアビエチン酸カルシウム2重量部
とを添加し、それぞれブラック、シアン、マゼンタ、イ
エローの4色の液体現像液を製造した。これらの液体現
像剤について、実施例1と同様に電荷量を測定した結
果、何れもその電荷量は10〜13μCの範囲内であ
り、また、これら4色の液体現像剤を用いて行った現像
試験で良好なカラー画像が得られた。
【0024】実施例3 担体液としてジメチルシリコンを用い、この担体液10
0重量部中に、上記実施例1で製造した樹脂溶液30重
量部と、顔料としてカーボンブラック(カラー用カーボ
ン)、β型銅フタロシアニンブルー(P.B.15.
3)、ジメチルキナクリドン(P.R.122)、不溶
性ジスアゾ系アセト酢酸アリリド(P.Y.13)の1
2重量部と、電荷調整剤としてイソプロピルトリイソス
テアロイルチタネート2重量部とを添加し、それぞれブ
ラック、シアン、マゼンタ、イエローの4色の液体現像
液を製造した。これらの液体現像剤について、実施例1
と同様に電荷量を測定した結果、何れもその電荷量は3
0〜50μCの範囲内であり、また、これら4色の液体
現像剤を用いて行った現像試験で良好なカラー画像が得
られた。
【0025】実施例4 溶媒としてジメチルシリコン100重量部に、メタクリ
ル酸変性ジメチルシリコン20重量部と酢酸ビニル80
重量部とを加え、更に開始剤としてAIBNの1.0重
量部を添加し、窒素雰囲気下で80℃に保持して5時間
重合を行い、樹脂分50%のアイソパー溶液(樹脂溶
液)を調製した。次に、担体液としてジメチルシリコン
を用い、この担体液100重量部中に、前記樹脂溶液3
0重量部と、顔料としてカーボンブラック(カラー用カ
ーボン)、β型銅フタロシアニンブルー、ジメチルキナ
クリドン、不溶性ジスアゾ系アセト酢酸アリリドの16
重量部と、電荷調整剤としてイソプロピルトリイソステ
アロイルチタネート2重量部とを添加し、それぞれブラ
ック、シアン、マゼンタ、イエローの4色の液体現像液
を製造した。このようにして得られたブラック、シア
ン、マゼンタ及びイエローの液体現像剤について、実施
例1と同様に、その電荷量を測定した結果、何れもその
電荷量は40〜70μCの範囲内であり、また、これら
4色の液体現像剤を用いて行った現像試験で良好なカラ
ー画像が得られた。
【0026】比較例1 溶媒としてアイソパーE100重量部に、2ーエチルヘ
キシルメタクリレート20重量部と酢酸ビニル80重量
部とを加え、更に開始剤としてAIBN0.8重量部を
添加し、窒素雰囲気下で80℃に保持して3時間重合を
行い、樹脂分50%のアイソパー溶液(樹脂溶液)を調
製した。次に、担体液としてジメチルシリコンを用い、
この担体液100重量部中に、前記樹脂溶液20重量部
と、顔料としてカーボンブラック(カラー用カーボ
ン)、β型銅フタロシアニンブルー(P.B.15.
3)、ジメチルキナクリドン(P.R.122)、不溶
性ジスアゾ系アセト酢酸アリリド(P.Y.13)の6
重量部と、電荷調整剤としてアビエチン酸カルシウム2
重量部とを添加し、それぞれブラック、シアン、マゼン
タ、イエローの4色の液体現像液を調製した。得られた
液体現像剤は、その何れも分散性が不十分であって現像
剤として機能せず、現像試験でも画像は得られなかっ
た。
【0027】比較例2 溶媒としてアイソパーE100重量部に、メタクリル酸
変性ジメチルシリコン20重量部と酢酸ビニル80重量
部とを加え、更に開始剤としてAIBN0.8重量部を
添加し、窒素雰囲気下で80℃に保持して3時間重合を
行い、樹脂分50%のアイソパー溶液(樹脂溶液)を調
製した。次に、担体液としてジメチルシリコンを用い、
この担体液100重量部中に、前記樹脂溶液1.3重量
部と、顔料としてカーボンブラック(カラー用カーボ
ン)、β型銅フタロシアニンブルー(P.B.15.
3)、ジメチルキナクリドン(P.R.122)、不溶
性ジスアゾ系アセト酢酸アリリド(P.Y.13)の
0.4重量部と、電荷調整剤としてイソプロピルトリイ
ソステアロイルチタネート0.2重量部とを添加し、そ
れぞれブラック、シアン、マゼンタ、イエローの4色の
液体現像液を製造した。これらの液体現像剤について、
実施例1と同様に電荷量を測定した結果、何れもその電
荷量は4〜7μCの範囲内であり、また、これら4色の
液体現像剤を用いて行った現像試験でも良好なカラー画
像は得られなかった。
【0028】
【発明の効果】本発明の液体現像液によれば、シリコン
を主成分とする担体液を用いているので空気汚染が発生
せず、また、このシリコンを主成分とする担体液中でも
充分な電荷保持機能を有し、静電潜像に現像された画像
が担体液の存在下でも安定に保持され、この結果、画像
のカブリや尾引きが全く発生せず、かつ、色重ね性の良
好なカラー画像を得ることができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコンを主成分とする高絶縁性担体液
    に着色剤と樹脂とを主成分とするトナーを分散してなる
    電子写真用液体現像剤において、樹脂が前記担体液に可
    溶性の樹脂と前記担体液に不溶性の樹脂との組合せから
    なり、着色剤が顔料及び染料から選択された一種以上の
    ものからなり、かつ、電荷調整剤として2〜4価の何れ
    かの金属を含む有機化合物を含有し、前記担体液中の不
    溶性の樹脂と着色剤とからなる固形分濃度が10〜35
    重量%であることを特徴とする電子写真用液体現像剤。
  2. 【請求項2】 高絶縁性担体液に不溶性の樹脂が、粒径
    0.1μm以下の粒子を30体積%以上含有する樹脂粒
    子からなる請求項1記載の電子写真用液体現像剤。
  3. 【請求項3】 着色剤が、顔料及び染料から選ばれた一
    種以上を担体液に不溶性の樹脂で被覆してなる着色剤粒
    子である請求項1記載の電子写真用液体現像剤。
  4. 【請求項4】 電荷調整剤が、前記担体液に可溶性の2
    〜4価の何れかの金属を含む有機化合物である請求項1
    記載の電子写真用液体現像剤。
  5. 【請求項5】 シングルパス方式の現像に使用される請
    求項1記載の電子写真用液体現像剤。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998029783A1 (fr) * 1996-12-26 1998-07-09 Ticona Gmbh Toner pour developpement d'image electrostatique, contenant de la resine a base de polyolefine a structure cyclique
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