JP2826870B2 - 静電荷像用液体現像剤 - Google Patents
静電荷像用液体現像剤Info
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- JP2826870B2 JP2826870B2 JP1342242A JP34224289A JP2826870B2 JP 2826870 B2 JP2826870 B2 JP 2826870B2 JP 1342242 A JP1342242 A JP 1342242A JP 34224289 A JP34224289 A JP 34224289A JP 2826870 B2 JP2826870 B2 JP 2826870B2
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- resin
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Description
本発明は、電子写真、静電記録、静電印刷等に用いら
れる熱ロール定着用の液体現像剤に関する。
れる熱ロール定着用の液体現像剤に関する。
熱ロール定着ロール用の液体現像剤として、特開昭63
−301966〜301969号公報、同64−50062〜50067号,同64
−52167号,同64−142560〜142561号公報などがある。
これらは脂肪族炭化水素が主成分の担体液のため、その
脂肪族炭化水素のガスが複写機外に排出される、定着ロ
ールに塗布するためのシリコンオイルを供給しなければ
ならず、そのために複写機が複雑になったり、消耗品点
数が増すなどの問題があった。
−301966〜301969号公報、同64−50062〜50067号,同64
−52167号,同64−142560〜142561号公報などがある。
これらは脂肪族炭化水素が主成分の担体液のため、その
脂肪族炭化水素のガスが複写機外に排出される、定着ロ
ールに塗布するためのシリコンオイルを供給しなければ
ならず、そのために複写機が複雑になったり、消耗品点
数が増すなどの問題があった。
複写機から発生する炭化水素系の溶剤ガスの低減を目
的とする。 液体現像剤を使用した熱ロール定着装置において、定
着ロールへのオイル塗布装置の除去を可能とし、またオ
イル供給の手間を省く。 不燃性の液剤をある割合で混入させることにより引火
などの危険を少なくする。
的とする。 液体現像剤を使用した熱ロール定着装置において、定
着ロールへのオイル塗布装置の除去を可能とし、またオ
イル供給の手間を省く。 不燃性の液剤をある割合で混入させることにより引火
などの危険を少なくする。
近年、熱効率が高く高速定着が可能な液体現像剤の定
着方法として、熱ロール定着が提案されている。担体液
に炭化水素系の溶剤を使用し、この定着方法採用する
と、従来より使用されている雰囲気定着に比べ、若干単
位枚数あたりの溶剤ガス排出量が減少するが、高速で多
数枚複写をしたときには大量の溶剤ガスが発生する。ま
た、トナー層と定着ロールとの離型性を上げるためシリ
コンオイルの塗布が必要であった。本発明は、担体液と
してシリコーン系溶剤を用い、上記欠点を改良するとと
もに、トナーの凝集力を上げ、いわゆる“ホットオフセ
ット”を防止する点にある。 本発明に使用されるシリコーン系の溶剤としては、KF
96(信越シリコン)、SH200、SH344(東レシリコン)、
TSF451(東芝シリコン)などが挙げられ、その他デカメ
チルテトラシロキサン、オクタメチルトリシロキサン等
を使用してもよい。また、脂肪族炭化水素溶液としてシ
クロヘキサン、n−ヘキサン、n−ヘプタン、n−オク
タン、n−ノナン、イソオクタン、イソドデカン、リグ
ロイン及びそれらの混合物などの石油系炭化水素(市販
品としてエクソンケミカル社製アイソパーE,G,H,L,K,V
やシェル石油社製シェルゾール71、ソルッベッソ150、
等がある)が挙げられこれらを適宜混合して使用する。
転写用剤を低減するために、担体液は10cst以下、好ま
しくは3cst以下がよい。 本発明においてはトナーの凝集力を上げる手段として
エルカ酸アミド化合物を添加使用するものである。 本発明の静電写真用液体現像剤は着色剤及び結着樹脂
から構成されるトナー粒子をシリコーン系溶剤を主成分
とする担体液中に分散させてなる現像液中にエルカ酸ア
ミド化合物を添加含有せしめたものであり、必要に応じ
極性制御剤などが更に添加して構成されている。 エルカ酸アミド化合物は下記式 を有するものであり、液体現像剤100重量部に対し0.01
〜10重量部好ましくは0.1〜5重量部の範囲で添加され
る。 電子写真用液体現像剤にエルカ酸アミド化合物が添加
されていると、エリカ酸アミド化合物がトナー粒子に吸
着されたり分散溶媒(担体液)に溶解したりして、金属
製加熱定着ローラに対し剥離剤、耐ブロッキング特性と
して作用するようになり、その結果、トナーが定着ロー
ラに付着しにくくなる。また、エルカ酸アミド化合物は
現像・転写特性をも向上させる効果が認められる。 本発明に使用する着色材としては、プリンテックス
V、プリンテックスU、プリンテックスG、スペシャル
ブラック15、スペシャルブラック4、スペシャルブラッ
ク4−B(以上デグサ社製)、三菱#44、#30、MR−1
1、MA−100(以上三菱化成社製)、ラーベン1035、ラー
ベン1252、ニュースペクトII(以上コロンビアカーボン
社製)、リーガル400、660、ブラックパール900、110
0、1300、モーガルL(以上キャボット社製)などの無
機顔料およびフタロシアニンブルー、フタロシアニング
リーン、スカイブルー、ローダミンレーキ、マラカイト
グリーンレーキ、メチルバイオレットレーキ、ピーコッ
クブルーレーキ、ナフトールグリーンB,ナフトールグリ
ーンY、ナフトールイエローS、ナフトールレッド、リ
ソールファーストイエロー2G、パーマネントレッド4R、
ブリリアントファーストスカーレット、ハンザイエロ
ー、ベンジジンイエロー、リソールレッド、レーキレッ
ドC、レーキレッドD、ブリリアントカーミン6B、パー
マネントレッドF5R、ピグメントスカーレット3Bインジ
ゴ、チオインジゴオイルピンクおよびボルド−10Bなど
の有機顔料があげられる。 本発明においては、これら顔料を予じめ樹脂等で被覆
処理をして用いてもよい。被覆樹脂として、液体現像剤
の製造で従来より使用されていた樹脂の全てが適用し得
る。代表的なものとしては、ポリオレフィン、アクリル
樹脂、ロジン変性樹脂、スチレンブタジエン樹脂、天然
樹脂、オレフイン−アクリル共重合体、パラフィンワッ
クスなどがあげられる。これらは単独でも2種以上が併
覆されてもよく、更には、これらの樹脂に他の樹脂類を
混合することもできる。 例えばパラフィンワックス、ポリオレフィンでは次の
ようなものをあげることができる。 被覆処理としては特に、顔料を一次粒子にまで分散
し、階調性、解像力、画像濃度などを一層向上せしめる
ためにフラッシング法が有効である。 フラッシング法とは、顔料又は顔料の含水ペーストを
樹脂溶液又は樹脂とともにフラッシャーと呼ばれるニー
ダーに入れよく混合し(この過程で顔料の囲りに存在す
る水が樹脂溶液又は樹脂により置換される。)、これを
ニーダーより取出し水相を捨て、樹脂溶液又は樹脂中に
顔料が加熱又は常温で混練分散されたものを乾燥し溶剤
を除去した後、得られた塊状物を粉砕するというもので
ある。このものを本発明においては「フラッシング顔
料」と称することにする。なお、ニーダーで混練しなが
ら減圧により水、溶剤を除去するような手当てが採られ
てもかまわない。フラッシング処理にあたっては、顔料
のみならず染料も水とともに泥状に練り使用することで
顔料とほぼ同等の結果が得られることから、本発明では
フラッシング処理される染料もトナー成分として採用す
ることが可能である。フラッシングする際の染顔料と樹
脂との割合は樹脂100重量部に対して染顔料10〜60重量
部が適当である。また、フラッシング処理はフミン酸、
フミン酸塩(Na塩、NH4塩など)又はフミン酸誘導体の
存在下に行なうのがとくに有利である。これら添加され
るフミン酸類の量は染顔料含水液の0.1〜30重量%程度
が適当である。 フラッシングするのに用いられる樹脂としては、従来
から湿式トナー用結着樹脂とされてきたものがいずれも
適用しうるが、特に、本発明では、これにエルカ酸アミ
ド化合物を加えてフラッシング法により製造されたもの
が好適である。この場合、エルカ酸アミド化合物の使用
量は、最終的に液体現像剤が調整された際、その液体現
像剤100重量部に対して0.01〜10重量部の範囲であるこ
とはいうまでもない。 このフラッシング処理された着色剤の製造例を幾つか
あげれば次のとおりである。 着色剤製造例−1 ガロンニーダに水200g、フミン酸アンモニウム塩20g
をよく溶解した中にカーボン(三菱#44)250gを入れ、
ニーダー中でよく混合分散した。次に、エポレンE−15
(コダック社製)750g及びエルカ酸アミド500gを入れ、
約100℃に加温混合し、水を分離した。 更に約120℃で4時間混練後、真空乾燥し、冷却、粉
砕してフラッシング着色剤を得た。 着色剤製造例−2 ガロンニーダに水200g、フミン酸ナトリウム塩10gを
よく溶解した中にカーボン(モーガルA、コロンビアカ
ーボン社製)250gをいれ、ニーダー中でよく混合分散し
た。次に、サンワックス151P600g及びエルカ酸アミド10
0gを入れ、約150℃に加温混練した。更に120℃で2時間
混練後、真空乾燥し、冷却、粉砕してフラッシング着色
剤を製造した。 前記着色剤製造例−1の手順に従って以下着色剤製造
例−3〜10のフラッシング着色剤を製造した。 着色剤製造例−3 プリンテックスV 300重量部 PED521 500重量部 エルカ酸アミド 80重量部 フミン酸アンモニウム 25重量部 水 150重量部 着色剤製造例−4 プリンテックスV 300重量部 サンワックス250P 300重量部 エルカ酸アミド 100重量部 フミン酸アンモニウム 25重量部 水 150重量部 着色剤製造例−5 リーガル400 300重量部 みつろう 500重量部 エルカ酸アミド 500重量部 フミン酸アンモニウム 25重量部 水 250重量部 着色剤製造例−6 リーガル400 300重量部 パラフィンワックス(64℃) 400重量部 エルカ酸アミド 80重量部 フミン酸 50重量部 水 250重量部 着色剤製造例−7 フタロシアニンブルー 250重量部 ロジン変性マレイン酸樹脂 400重量部 エルカ酸アミド 100重量部 フミン酸 50重量部 水 100重量部 着色剤製造例−8 フタロシアニングリーン 250重量部 サンワックス 171P 280重量部 エルカ酸アミド 300重量部 フミン酸 50重量部 水 100重量部 着色剤製造例−9 チオインジゴイド 300重量部 環化ゴム 300重量部 エルカ酸アミド 100重量部 水 100重量部 着色剤製造例−10 プリンテックスG 250重量部 アルカリブルー 50重量部 アクリル樹脂 800重量部 エルカ酸アミド 100重量部 フミン酸カルシウム 5重量部 水 100重量部 本発明に使用することが好ましい分散用樹脂としては 一般式 (R1はHまたはCH3を、nは6〜20の整数を表わす。) であらわされるビニルモノマーAと 一般式 で表わされるビニルモノマー及びビニルピリジン、ビニ
ルピロリドン、エチレングリコールジメタクリレート、
スチレン、ジビニルベンゼン、ビニルトルエンより選ば
れるモノマーBの各一種づつもしくは、数種の共重合
体、グラフト共重合体があげられる。 またシリコン溶剤への分散性を上げるためにアクロイ
ル基を有するシリコン材料、信越シリコン社製のLS4080
などを共重合させても良いし、同様に東亜合成化学社製
のAK−5、チッソ社製のTM0701、FM0711、FM0721、FM07
25を使用しても良い。 これらの着色材、樹脂、担体液をボールミル、キティ
ーミル、ディスクミル、ピンミルなどの分散機に投入、
分散、混練を行い濃縮トナーを調製し、これを本発明の
担持液中に分散させることにより現像液を得ることがで
きる。
着方法として、熱ロール定着が提案されている。担体液
に炭化水素系の溶剤を使用し、この定着方法採用する
と、従来より使用されている雰囲気定着に比べ、若干単
位枚数あたりの溶剤ガス排出量が減少するが、高速で多
数枚複写をしたときには大量の溶剤ガスが発生する。ま
た、トナー層と定着ロールとの離型性を上げるためシリ
コンオイルの塗布が必要であった。本発明は、担体液と
してシリコーン系溶剤を用い、上記欠点を改良するとと
もに、トナーの凝集力を上げ、いわゆる“ホットオフセ
ット”を防止する点にある。 本発明に使用されるシリコーン系の溶剤としては、KF
96(信越シリコン)、SH200、SH344(東レシリコン)、
TSF451(東芝シリコン)などが挙げられ、その他デカメ
チルテトラシロキサン、オクタメチルトリシロキサン等
を使用してもよい。また、脂肪族炭化水素溶液としてシ
クロヘキサン、n−ヘキサン、n−ヘプタン、n−オク
タン、n−ノナン、イソオクタン、イソドデカン、リグ
ロイン及びそれらの混合物などの石油系炭化水素(市販
品としてエクソンケミカル社製アイソパーE,G,H,L,K,V
やシェル石油社製シェルゾール71、ソルッベッソ150、
等がある)が挙げられこれらを適宜混合して使用する。
転写用剤を低減するために、担体液は10cst以下、好ま
しくは3cst以下がよい。 本発明においてはトナーの凝集力を上げる手段として
エルカ酸アミド化合物を添加使用するものである。 本発明の静電写真用液体現像剤は着色剤及び結着樹脂
から構成されるトナー粒子をシリコーン系溶剤を主成分
とする担体液中に分散させてなる現像液中にエルカ酸ア
ミド化合物を添加含有せしめたものであり、必要に応じ
極性制御剤などが更に添加して構成されている。 エルカ酸アミド化合物は下記式 を有するものであり、液体現像剤100重量部に対し0.01
〜10重量部好ましくは0.1〜5重量部の範囲で添加され
る。 電子写真用液体現像剤にエルカ酸アミド化合物が添加
されていると、エリカ酸アミド化合物がトナー粒子に吸
着されたり分散溶媒(担体液)に溶解したりして、金属
製加熱定着ローラに対し剥離剤、耐ブロッキング特性と
して作用するようになり、その結果、トナーが定着ロー
ラに付着しにくくなる。また、エルカ酸アミド化合物は
現像・転写特性をも向上させる効果が認められる。 本発明に使用する着色材としては、プリンテックス
V、プリンテックスU、プリンテックスG、スペシャル
ブラック15、スペシャルブラック4、スペシャルブラッ
ク4−B(以上デグサ社製)、三菱#44、#30、MR−1
1、MA−100(以上三菱化成社製)、ラーベン1035、ラー
ベン1252、ニュースペクトII(以上コロンビアカーボン
社製)、リーガル400、660、ブラックパール900、110
0、1300、モーガルL(以上キャボット社製)などの無
機顔料およびフタロシアニンブルー、フタロシアニング
リーン、スカイブルー、ローダミンレーキ、マラカイト
グリーンレーキ、メチルバイオレットレーキ、ピーコッ
クブルーレーキ、ナフトールグリーンB,ナフトールグリ
ーンY、ナフトールイエローS、ナフトールレッド、リ
ソールファーストイエロー2G、パーマネントレッド4R、
ブリリアントファーストスカーレット、ハンザイエロ
ー、ベンジジンイエロー、リソールレッド、レーキレッ
ドC、レーキレッドD、ブリリアントカーミン6B、パー
マネントレッドF5R、ピグメントスカーレット3Bインジ
ゴ、チオインジゴオイルピンクおよびボルド−10Bなど
の有機顔料があげられる。 本発明においては、これら顔料を予じめ樹脂等で被覆
処理をして用いてもよい。被覆樹脂として、液体現像剤
の製造で従来より使用されていた樹脂の全てが適用し得
る。代表的なものとしては、ポリオレフィン、アクリル
樹脂、ロジン変性樹脂、スチレンブタジエン樹脂、天然
樹脂、オレフイン−アクリル共重合体、パラフィンワッ
クスなどがあげられる。これらは単独でも2種以上が併
覆されてもよく、更には、これらの樹脂に他の樹脂類を
混合することもできる。 例えばパラフィンワックス、ポリオレフィンでは次の
ようなものをあげることができる。 被覆処理としては特に、顔料を一次粒子にまで分散
し、階調性、解像力、画像濃度などを一層向上せしめる
ためにフラッシング法が有効である。 フラッシング法とは、顔料又は顔料の含水ペーストを
樹脂溶液又は樹脂とともにフラッシャーと呼ばれるニー
ダーに入れよく混合し(この過程で顔料の囲りに存在す
る水が樹脂溶液又は樹脂により置換される。)、これを
ニーダーより取出し水相を捨て、樹脂溶液又は樹脂中に
顔料が加熱又は常温で混練分散されたものを乾燥し溶剤
を除去した後、得られた塊状物を粉砕するというもので
ある。このものを本発明においては「フラッシング顔
料」と称することにする。なお、ニーダーで混練しなが
ら減圧により水、溶剤を除去するような手当てが採られ
てもかまわない。フラッシング処理にあたっては、顔料
のみならず染料も水とともに泥状に練り使用することで
顔料とほぼ同等の結果が得られることから、本発明では
フラッシング処理される染料もトナー成分として採用す
ることが可能である。フラッシングする際の染顔料と樹
脂との割合は樹脂100重量部に対して染顔料10〜60重量
部が適当である。また、フラッシング処理はフミン酸、
フミン酸塩(Na塩、NH4塩など)又はフミン酸誘導体の
存在下に行なうのがとくに有利である。これら添加され
るフミン酸類の量は染顔料含水液の0.1〜30重量%程度
が適当である。 フラッシングするのに用いられる樹脂としては、従来
から湿式トナー用結着樹脂とされてきたものがいずれも
適用しうるが、特に、本発明では、これにエルカ酸アミ
ド化合物を加えてフラッシング法により製造されたもの
が好適である。この場合、エルカ酸アミド化合物の使用
量は、最終的に液体現像剤が調整された際、その液体現
像剤100重量部に対して0.01〜10重量部の範囲であるこ
とはいうまでもない。 このフラッシング処理された着色剤の製造例を幾つか
あげれば次のとおりである。 着色剤製造例−1 ガロンニーダに水200g、フミン酸アンモニウム塩20g
をよく溶解した中にカーボン(三菱#44)250gを入れ、
ニーダー中でよく混合分散した。次に、エポレンE−15
(コダック社製)750g及びエルカ酸アミド500gを入れ、
約100℃に加温混合し、水を分離した。 更に約120℃で4時間混練後、真空乾燥し、冷却、粉
砕してフラッシング着色剤を得た。 着色剤製造例−2 ガロンニーダに水200g、フミン酸ナトリウム塩10gを
よく溶解した中にカーボン(モーガルA、コロンビアカ
ーボン社製)250gをいれ、ニーダー中でよく混合分散し
た。次に、サンワックス151P600g及びエルカ酸アミド10
0gを入れ、約150℃に加温混練した。更に120℃で2時間
混練後、真空乾燥し、冷却、粉砕してフラッシング着色
剤を製造した。 前記着色剤製造例−1の手順に従って以下着色剤製造
例−3〜10のフラッシング着色剤を製造した。 着色剤製造例−3 プリンテックスV 300重量部 PED521 500重量部 エルカ酸アミド 80重量部 フミン酸アンモニウム 25重量部 水 150重量部 着色剤製造例−4 プリンテックスV 300重量部 サンワックス250P 300重量部 エルカ酸アミド 100重量部 フミン酸アンモニウム 25重量部 水 150重量部 着色剤製造例−5 リーガル400 300重量部 みつろう 500重量部 エルカ酸アミド 500重量部 フミン酸アンモニウム 25重量部 水 250重量部 着色剤製造例−6 リーガル400 300重量部 パラフィンワックス(64℃) 400重量部 エルカ酸アミド 80重量部 フミン酸 50重量部 水 250重量部 着色剤製造例−7 フタロシアニンブルー 250重量部 ロジン変性マレイン酸樹脂 400重量部 エルカ酸アミド 100重量部 フミン酸 50重量部 水 100重量部 着色剤製造例−8 フタロシアニングリーン 250重量部 サンワックス 171P 280重量部 エルカ酸アミド 300重量部 フミン酸 50重量部 水 100重量部 着色剤製造例−9 チオインジゴイド 300重量部 環化ゴム 300重量部 エルカ酸アミド 100重量部 水 100重量部 着色剤製造例−10 プリンテックスG 250重量部 アルカリブルー 50重量部 アクリル樹脂 800重量部 エルカ酸アミド 100重量部 フミン酸カルシウム 5重量部 水 100重量部 本発明に使用することが好ましい分散用樹脂としては 一般式 (R1はHまたはCH3を、nは6〜20の整数を表わす。) であらわされるビニルモノマーAと 一般式 で表わされるビニルモノマー及びビニルピリジン、ビニ
ルピロリドン、エチレングリコールジメタクリレート、
スチレン、ジビニルベンゼン、ビニルトルエンより選ば
れるモノマーBの各一種づつもしくは、数種の共重合
体、グラフト共重合体があげられる。 またシリコン溶剤への分散性を上げるためにアクロイ
ル基を有するシリコン材料、信越シリコン社製のLS4080
などを共重合させても良いし、同様に東亜合成化学社製
のAK−5、チッソ社製のTM0701、FM0711、FM0721、FM07
25を使用しても良い。 これらの着色材、樹脂、担体液をボールミル、キティ
ーミル、ディスクミル、ピンミルなどの分散機に投入、
分散、混練を行い濃縮トナーを調製し、これを本発明の
担持液中に分散させることにより現像液を得ることがで
きる。
以下の実施例中「部」は全て「重量部」を表わす。 実施例1 着色剤(製造例−1) 50部 ラウリルメタアクリレート/メチルメタアクリルレー
ト/メタクリル酸/グリシジルメタアクリレート(80/1
0/5/5)共重合体のアイソパーH20%溶液 100部 アイソパーH(EXXSON社商品名) 200部 をボールミルに入れて24時間分散後、さらにアイソパー
Hを300部加え、1時間分散し、これを濃縮トナーとし
た。これを200g取り、KF96(信越シリコン製、粘度3cs
t)1中に希釈し、現像剤とした。 実施例2 着色剤(製造例−2) 60部 ステアリルメタクリレート/メチルメタクリレート/
メタクリル酸/ヒドロキシメチルメタクリレート(85/7
/4/4)共重合体のアイソパーH10%溶液 200部 アイソパーH 100部 これを実施例1と同様にして現像剤を得た。 実施例3 着色剤として、製造例−3のものに代えた他は実施例
1と同様にして現像剤を調製した。 実施例4 スペシャルブラック−4 30部 ラウリルメタクリレート〜アクリル酸(85/15)共重
合体 80部 アイソパーL 200部 エルカ酸アミド 50部 をアトライターに入れて24時間分散後、さらにアイソパ
ーHを300部加え、1時間分散し、これを濃縮トナーと
した。これを200g取り、KF96(信越シリコン製、粘度3c
st)1中に希釈し、現像剤とした。 比較例 実施例1〜3において希釈剤をアイソパーHとした以
外は同様にして、それぞれ比較現像剤1〜3を得た。 リコー製CT5085の定着部を熱ロール定着に改良した試
験機でオイルレスで定着試験を行った。その結果は次表
の通りであった。 以上の結果より明らかなとおり、本発明現像剤により
オフセット現象を示さない熱ローラ定着可能な範囲の温
度巾が得られ、熱ローラ定着が可能であることがわか
る。 また密閉された室内で、試験複写機を用い連続コピー
を行い、溶剤ガス濃度を測定したところ、比較現像剤を
用いた場合はいずれも300〜360ppmに対し、本発明現像
剤ではいずれも80〜150ppmと半減していた。
ト/メタクリル酸/グリシジルメタアクリレート(80/1
0/5/5)共重合体のアイソパーH20%溶液 100部 アイソパーH(EXXSON社商品名) 200部 をボールミルに入れて24時間分散後、さらにアイソパー
Hを300部加え、1時間分散し、これを濃縮トナーとし
た。これを200g取り、KF96(信越シリコン製、粘度3cs
t)1中に希釈し、現像剤とした。 実施例2 着色剤(製造例−2) 60部 ステアリルメタクリレート/メチルメタクリレート/
メタクリル酸/ヒドロキシメチルメタクリレート(85/7
/4/4)共重合体のアイソパーH10%溶液 200部 アイソパーH 100部 これを実施例1と同様にして現像剤を得た。 実施例3 着色剤として、製造例−3のものに代えた他は実施例
1と同様にして現像剤を調製した。 実施例4 スペシャルブラック−4 30部 ラウリルメタクリレート〜アクリル酸(85/15)共重
合体 80部 アイソパーL 200部 エルカ酸アミド 50部 をアトライターに入れて24時間分散後、さらにアイソパ
ーHを300部加え、1時間分散し、これを濃縮トナーと
した。これを200g取り、KF96(信越シリコン製、粘度3c
st)1中に希釈し、現像剤とした。 比較例 実施例1〜3において希釈剤をアイソパーHとした以
外は同様にして、それぞれ比較現像剤1〜3を得た。 リコー製CT5085の定着部を熱ロール定着に改良した試
験機でオイルレスで定着試験を行った。その結果は次表
の通りであった。 以上の結果より明らかなとおり、本発明現像剤により
オフセット現象を示さない熱ローラ定着可能な範囲の温
度巾が得られ、熱ローラ定着が可能であることがわか
る。 また密閉された室内で、試験複写機を用い連続コピー
を行い、溶剤ガス濃度を測定したところ、比較現像剤を
用いた場合はいずれも300〜360ppmに対し、本発明現像
剤ではいずれも80〜150ppmと半減していた。
本発明現像剤を用いることにより、定着ロールにオイ
ル塗布を行わなくても、オフセット現象を起こすことな
く、熱ロール定着が可能となり、コンパクトな複写機で
高速、かつ低エネルギー定着が可能となった。また、複
写機より発生する炭化水素系ガス量も低減した。
ル塗布を行わなくても、オフセット現象を起こすことな
く、熱ロール定着が可能となり、コンパクトな複写機で
高速、かつ低エネルギー定着が可能となった。また、複
写機より発生する炭化水素系ガス量も低減した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 植松 ひでみ 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 平1−142560(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 9/12
Claims (1)
- 【請求項1】シリコン系溶剤を主成分とする高抵抗低誘
電率の担体液中に、着色剤と樹脂とからなるトナー粒子
を分散してなる静電写真用液体現像剤において、エルカ
酸アミド化合物を添加含有せしめてなることを特徴とす
る静電荷像用液体現像剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1342242A JP2826870B2 (ja) | 1989-12-28 | 1989-12-28 | 静電荷像用液体現像剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1342242A JP2826870B2 (ja) | 1989-12-28 | 1989-12-28 | 静電荷像用液体現像剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03200263A JPH03200263A (ja) | 1991-09-02 |
JP2826870B2 true JP2826870B2 (ja) | 1998-11-18 |
Family
ID=18352210
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1342242A Expired - Fee Related JP2826870B2 (ja) | 1989-12-28 | 1989-12-28 | 静電荷像用液体現像剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2826870B2 (ja) |
-
1989
- 1989-12-28 JP JP1342242A patent/JP2826870B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03200263A (ja) | 1991-09-02 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |