JPH06138236A - ガラス線量測定装置 - Google Patents

ガラス線量測定装置

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JPH06138236A
JPH06138236A JP28878792A JP28878792A JPH06138236A JP H06138236 A JPH06138236 A JP H06138236A JP 28878792 A JP28878792 A JP 28878792A JP 28878792 A JP28878792 A JP 28878792A JP H06138236 A JPH06138236 A JP H06138236A
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JP
Japan
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temperature
glass
fluorescence
radiation
fluorescent glass
Prior art date
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Pending
Application number
JP28878792A
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English (en)
Inventor
Hiromichi Iwao
広通 岩尾
Tatsuyo Ishidoya
達世 石戸谷
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AGC Techno Glass Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Glass Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH06138236A publication Critical patent/JPH06138236A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】測定環境の温度変化が生じても、安定した被曝
線量の測定値が得られるガラス線量測定装置を得ること
にある。 【構成】放射線被曝蛍光ガラス14に、レーザ装置11
により励起紫外線を照射して被曝蛍光を光電子増倍管1
6により検出すると共に、該励起紫外線の一部を標準蛍
光ガラス15に照射して標準蛍光を第2の光電子増倍管
18により放射線被曝蛍光ガラス14の被曝線量を演算
回路25により求めるガラス線量測定装置において、少
なくとも光電子増倍管16の出力側に設けられ、電流出
力を電圧出力に変換する前置増幅器17に、負の温度係
数を有するサーミスタ2と可変抵抗器3で構成され、光
電子増倍管16,18の温度特性の差異に起因する測定
誤差を補償する測定誤差補償手段を備えたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、放射線被曝線量を測定
するガラス線量測定装置に係り、特に蛍光検出部の温度
変化に対して安定した測定値が得られるようにしたガラ
ス線量測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種ガラス線量測定装置の一例
として、特開昭59ー190681号公報に示すものが
あり、図2はこの概略構成を示すブロック図である。窒
素ガスレーザ11から発生した励起紫外線パルスを、フ
ィルタ12と半透鏡13を介して一部を放射線被曝蛍光
ガラス14に照射して被曝蛍光パルスを得る第1の光学
系とを備えている。また、窒素ガスレーザ11から発生
した励起紫外線パルスの他の一部を標準蛍光ガラス15
に照射して標準蛍光パルスを得る第2の光学系とを備え
ている。
【0003】さらに、放射線被曝蛍光ガラス14から得
られた被曝蛍光パルスを第1の光電子増倍管16により
増倍し、この電流出力を電圧信号に変換する第1の前置
増幅器17とを備えている。放射線被曝蛍光ガラス15
から得られた標準蛍光パルスを第2の光電子増倍管18
により増倍し、この電流出力を電圧信号に変換する第2
の前置増幅器19とを備えている。
【0004】そして、標準蛍光パルスを検出して第1の
サンプリング時点およびこの第1のサンプリング時点よ
り所定の時間遅れの第2のサンプリング時点をそれぞれ
設定するタイミング設定回路20,21とを備えてい
る。
【0005】また、第1のサンプリング時点に被曝蛍光
パルスを所定の一定時間サンプリングしてその積分値を
求める第1の積分器22と、第1のサンプリング時点に
標準蛍光パルスを所定の一定時間サンプリングしてその
積分値を求める第2の積分器23と、第2のサンプリン
グ時点に被曝蛍光パルスを所定の一定時間サンプリング
してその積分値を求める第3の積分器24とを備えてい
る。
【0006】さらに、第1の積分器22による積分値と
第3の積分器24による積分値との差分に対する第2の
積分器23による積分値の比を放射線被曝蛍光ガラスの
被曝線量として求める演算回路25とを備えている。
【0007】このような構成のものにおいて、蛍光強度
は、励起する紫外線強度に依存しているため、標準蛍光
ガラス15の蛍光量も放射線被曝蛍光ガラス14の蛍光
量と同時に求め、紫外線強度の変動を補正し、かつ放射
線被曝蛍光ガラス14と標準蛍光ガラス15とに同一の
温度係数を有するものを用いて、−0.5%/°C程度
ある蛍光ガラスの温度係数による誤差を打ち消してい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしがら、放射線量
測定において、周囲の温度変動による特性の変化は、蛍
光ガラスだけでなく、光電子増倍管16等の蛍光検出部
にもあり、周囲の温度変化によって測定誤差が生じてい
た。
【0009】例えば、図2の被曝蛍光ガラス14側に光
電子増倍管16を使用し、標準蛍光ガラス15側にフォ
トダイオードを用いた場合、光電子増倍管16の温度係
数が−0.5〜−2.0%/°Cであるのに対して、フ
ォトダイオードの温度係数は0.1%/°C以下である
ことから、光電子増倍管16の温度変化による出力変動
が、そのまま測定値の誤差となっていた。本発明は、測
定環境の温度変化が生じても、安定した被曝線量の測定
値が得られるガラス線量測定装置を提供することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に対応する発明は、放射線被曝蛍光ガラス
に、励起紫外線を照射して被曝蛍光を第1の蛍光検出部
により検出すると共に、該励起紫外線の一部を標準蛍光
ガラスに照射して標準蛍光を第2の蛍光検出部により前
記放射線被曝蛍光ガラスの被曝線量を演算回路により求
めるガラス線量測定装置において、前記第1および第2
の蛍光検出部の温度特性の差異に起因する測定誤差を補
償する測定誤差補償手段を備えたものである。
【0011】前記目的を達成するため、請求項2に対応
する発明は、請求項1記載の測定誤差補償手段は、少な
くとも前記第1の蛍光検出部の出力側に設けられ、電流
出力を電圧出力に変換する前置増幅器に、負の温度係数
を有する抵抗部材と可変抵抗器で構成したものである。
【0012】前記目的を達成するため、請求項3に対応
する発明は、請求項1記載の測定誤差補償手段は、少な
くとも前記第1の蛍光検出部の外周部側に近接して設け
られ、周囲温度を検出する温度検出器と、この温度検出
器の検出温度と基準温度の温度差により前記第1の蛍光
検出部の温度係数から補償量を求める演算手段で構成し
たものである。
【0013】
【作用】請求項1に対応する発明によれば、測定環境の
温度変化が生じた場合、測定誤差補償手段により被曝線
量の測定値誤差が補償されるので、周囲の温度変化があ
っても安定した被曝線量の測定値が得られる。
【0014】請求項2,3に対応する発明によれば、光
電子増倍管の負の温度係数による出力変動に対して、正
の温度補償が行われ、周囲の温度変化に対して安定した
被曝線量の測定値が得られる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
して説明する。図1は本発明の第1の実施例の概略構成
を示す図であり、本実施例は、図2に示すガラス線量測
定装置において、蛍光検出部である光電子増倍管16の
温度特性の差異に起因する測定誤差を補償して蛍光検出
部の温度変化に対して安定した計測値が得られるように
したものである。
【0016】すなわち、図1に示すように、演算増幅器
(図2の前置増幅器17に有する)1と、サーミスタ2
と、可変抵抗器3と、抵抗器4,5からなり、演算増幅
器1の出力端子と接地電位の間に、抵抗値R2 の抵抗器
4と抵抗値VR の可変抵抗器3の直列回路を接続し、可
変抵抗器3と並列にサーミスタ2を接続し、演算増幅器
1の正の入力端子を接地し、演算増幅器1の負の入力端
子と抵抗器4と可変抵抗器3の接続点に抵抗値R1 の抵
抗器5を接続したものである。つまり、本実施例は、図
2の光電子増倍管16の電流出力を電圧信号に変換する
前置増幅器17に、負の温度係数を有するサーミスタ2
と可変抵抗器3を追加して温度補償を行なうようにした
ものである。サーミスタ2は、光電子増倍管16の温度
を代表する位置に配置しておく。
【0017】このような構成のものにおいて、光電子増
倍管の出力電流をI、可変抵抗器3とサーミスタ2の合
成抵抗をR3 とし、R1 の抵抗値がR2 ,R3 に比べて
十分大きれば、電圧出力Vout は、 Vout =[1+(R2 /R3 )]×R1 ×I である。
【0018】また、サーミスタ2は、負の温度係数をも
っていることから、光電子増倍管(図2の16参照)の
出力に対して、正の温度補償が行われ、周囲の温度変化
による光電子増倍管16の出力の変動を抑えることがで
きる。この場合の温度補償量は、可変抵抗器3の抵抗値
VR の設定により調整する。
【0019】以上述べた第1の実施例によれば、光電子
増倍管の負の温度係数による出力変動に対して、正の温
度補償を行うことにより、周囲の温度変化に対して安定
した被曝線量の測定値が得られる。
【0020】本発明は、以上述べた実施例に限定され
ず、光電子増倍管等の蛍光検出部の温度特性による測定
誤差を補正した測定値が得られる手段であればなんでも
よい。例えば、少なくとも、光電子増倍管16等の第1
の蛍光検出部の外周部側に近接して放射温度計を設け、
これにより光電子増倍管16等の第1の蛍光検出部の温
度を測定し、この測定温度と、図示しない基準温度設定
器で設定した基準温度の温度差により、第1の蛍光検出
部の温度係数から補償量を求め、これを温度測定値を演
算する際にソフトウェア上で構成するようにしてもよ
い。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、測定環境の温度変化が
生じても、安定した被曝線量の測定値が得られるガラス
線量測定装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるガラス線量測定装置の第1の実施
例の要部のみを示す回路図。
【図2】従来のガラス線量測定装置の一例の概略構成を
示すブロック図。
【符号の説明】
1…演算増幅器、2…サーミスタ、3…可変抵抗器、
4,5…抵抗器、11…窒素ガスレーザ装置、14…放
射線被曝蛍光ガラス、15…標準蛍光ガラス、16,1
8…光電子増倍管、17,19…前置増幅器、20,2
1…サンプリング設定回路、22,23,24…積分
器、25…演算回路。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線被曝蛍光ガラスに、励起紫外線を
    照射して被曝蛍光を第1の蛍光検出部により検出すると
    共に、該励起紫外線の一部を標準蛍光ガラスに照射して
    標準蛍光を第2の蛍光検出部により前記放射線被曝蛍光
    ガラスの被曝線量を演算回路により求めるガラス線量測
    定装置において、 前記第1および第2の蛍光検出部の温度特性の差異に起
    因する測定誤差を補償する測定誤差補償手段を備えたガ
    ラス線量測定装置。
  2. 【請求項2】測定誤差補償手段は、少なくとも前記第1
    の蛍光検出部の出力側に設けられ、電流出力を電圧出力
    に変換する前置増幅器に、負の温度係数を有する抵抗部
    材と可変抵抗器で構成したことを特徴とする請求項1記
    載のガラス線量測定装置。
  3. 【請求項3】測定誤差補償手段は、少なくとも前記第1
    の蛍光検出部の外周部側に近接して設けられ、周囲温度
    を検出する温度検出器と、 この温度検出器の検出温度と基準温度の温度差により前
    記第1の蛍光検出部の温度係数から補償量を求める演算
    手段で構成したことを特徴とするする請求項1記載のガ
    ラス線量測定装置。
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Cited By (1)

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