JP2857296B2 - ガラス線量測定装置 - Google Patents
ガラス線量測定装置Info
- Publication number
- JP2857296B2 JP2857296B2 JP1256693A JP1256693A JP2857296B2 JP 2857296 B2 JP2857296 B2 JP 2857296B2 JP 1256693 A JP1256693 A JP 1256693A JP 1256693 A JP1256693 A JP 1256693A JP 2857296 B2 JP2857296 B2 JP 2857296B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- glass
- radiation
- fluorescent glass
- exposed
- temperature
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Measurement Of Radiation (AREA)
Description
スの被曝線量測定に際し、温度変化に対して安定した測
定値が得られるようにしたガラス線量測定装置に関す
る。
酸塩ガラスや銀活性硼酸塩ガラス等が知られている。こ
の種の線量計ガラス素子、例えば上記銀活性燐酸塩ガラ
スは、放射線被曝によって生起した電子と正孔とをその
内部のAg+ にて捕獲し、Ag0 またはAg2+とするも
のである。
スペクトルを有することから、これを紫外線を用いて励
起すると上記ガラスは600mm にピークを有する蛍光を発
する。この蛍光の強度が前記放射線被曝量に比例するこ
とから、これを利用して前記線量計ガラス素子の紫外線
励起による蛍光を検出して被曝線量の測定が行われてい
る。
置としては、例えば特開昭59−190681号公報に
示されるように励起紫外線パルスの一部を放射線被曝蛍
光ガラスに照射して被曝蛍光パルスを得ると共に、前記
励起紫外線パルスの他の一部を標準蛍光ガラスに照射し
て標準蛍光パルスを得、これら被曝蛍光パルス及び標準
蛍光パルスをそれぞれ積分し、その積分値の比を放射線
被曝蛍光ガラスの被曝線量として求めるようにしたもの
である。
線強度に依存しているため、紫外線強度の変動を補正す
ると共に、放射線被曝蛍光ガラスと標準蛍光ガラスとに
同一の温度係数を有するものを用いて−0.5%/℃程
度ある蛍光ガラスの温度係数による誤差を打消してい
る。
ラス線量測定装置においては、標準蛍光ガラスが測定装
置内に内臓されており、装置内部の温度、即ち標準蛍光
ガラスの温度と装置の周囲温度、即ち測定時のみ装置内
に挿入される放射線被曝蛍光ガラスの温度とが異なる場
合があるため、前述した放射線被曝蛍光ガラスと標準蛍
光ガラスの温度係数が同一であっても温度による蛍光強
度変化量を相殺することができなくなり、測定誤差とな
る問題がある。
れたもので、標準蛍光ガラスの温度と放射線被曝ガラス
の温度による差を補償して安定した測定値を得ることが
できるガラス線量測定装置を提供することを目的とす
る。
成するため、放射線被曝蛍光ガラスに紫外線パルスの照
射により励起して被曝蛍光を得ると共に、前記紫外線パ
ルスの一部を標準蛍光ガラスに照射して標準蛍光を得て
放射線被曝蛍光ガラスの被曝線量を求めるガラス線量測
定装置において、前記放射線被曝蛍光ガラスの温度を計
測する第1の温度計と、前記標準蛍光ガラスの温度を計
測する第2の温度計と、前記第1及び第2の温度計の計
測値に基づいて前記放射線被曝蛍光ガラスの放射線被曝
測定値を補償する演算手段とを具備している。
は、第1の温度計及び第2の温度計により個々に検出さ
れた放射線被曝蛍光ガラスの温度及び標準蛍光ガラスの
温度との差に応じて放射線被曝量の補償が行われるの
で、放射線被曝蛍光ガラスと標準蛍光ガラスとの温度差
による放射線被曝量の誤差がなくなり、常に安定した測
定値を得ることができる。
する。
構成例を示すブロック図である。図1において、1は窒
素ガスレーザ装置であり、トリガ回路2より瞬間的に与
えられる高電圧によってパルス発振し、紫外線レーザ光
を発振するものである。3は半透明鏡で、この半透明鏡
3は窒素ガスレーザ装置1より出力される紫外線レーザ
光の一部を透過して放射線被曝蛍光ガラス4に照射する
と共に、他の一部を反射して標準蛍光ガラス5に照射す
る。放射線被曝蛍光ガラス4は紫外線パルスを受けると
被爆蛍光パルスを発生し、また標準蛍光ガラス5は紫外
線パルスを受けると標準パルスを発生する。
る被爆蛍光パルスは光電子増倍管6に、標準蛍光ガラス
5から発生する標準パルスは光電子増倍管7にそれぞれ
入力される。光電子増倍管6で検出された被曝蛍光パル
スは前置増幅器8を介して第1の積分器9に入力され、
光電子増倍管7で検出された標準パルスは前置増幅器1
0を介して第2の積分器11に入力される。第1の積分
器9は被曝蛍光パルスを積分して演算回路12に与え、
また第2の積分器11は標準パルスを積分して演算回路
12に与える。
度T1 を計測する第1の温度計、14は標準蛍光ガラス
5の温度T2 を計測する第2の温度計で、これら第1温
度計及び第2の温度計13、14としては例えば非接触
型放射温度計が用いられる。
でそれぞれ検出された温度測定値T1 及びT2 は、演算
回路12に入力される。この演算回路2は前述した第1
の積分器9で積分された被曝蛍光パルスの積分値と第2
の積分器11で積分された標準パルスの積分値に基づい
て放射線被曝量を求め、さらに第1の温度計13及び第
2の温度計14で検出された温度計測値の比から放射線
被曝量の放射線被曝蛍光ガラス4と標準蛍光ガラス5の
温度差による誤差分の補償を行うもので、この温度補償
された放射線被曝量は表示器15に表示されるようにな
っている。
装置の作用について述べる。
が窒素ガスレーザ装置1に印加されると、窒素ガスレー
ザ装置1より紫外線レーザ光が発振し、この紫外線レー
ザ光の一部は半透明鏡3を透過して放射線被曝蛍光ガラ
ス4に照射され、また紫外線レーザ光の他の一部は半透
明鏡3により反射されて標準蛍光ガラス5に照射され
る。すると、放射線被曝蛍光ガラス4から発生する放射
線蛍光パルスが光電子増倍管6により検出され、また標
準蛍光ガラス5から発生する標準パルスが光電子増倍管
7により検出され、これらは前置増幅器8、10により
適宜増幅されて第1の積分器9及び第2の積分器11に
それぞれ入力される。そして、第1及び第2の積分器9
及び11で積分された放射線蛍光パルス及び標準パルス
の積分値が演算回路12に取込まれると、これらの積分
値に基づいて放射線被曝蛍光ガラス4の被曝線量が求め
られる。このとき演算回路12には第1の温度計13で
検出された放射線被曝蛍光ガラスの温度計測値と第2の
温度計14で検出された標準蛍光ガラス5の温度計測値
とが入力されると、この演算回路12では放射線被曝蛍
光ガラス4の被曝線量に対して両ガラスの温度差による
誤差分を次式に基づいて補償する。
2 −Ta )}/{1+K2 (T1 −Ta )} となる。但し、Ta は基準温度で、例えば25℃であ
る。
場合には、近似的に [放射線被曝量計算値]×{1+K(T2 −T1 )} となる。そして、演算回路12で上記演算で求められた
結果は、表示器15に表示される。
ガラス4の温度及び標準蛍光ガラス5の温度を計測し、
その温度測定値を演算回路12に与えてその温度との差
に応じて放射線被曝量の補償を行うようにしたので、両
ガラスの温度差による放射線被曝量の誤差がなくなり、
常に安定した測定値を得ることができる。
のではなく、例えば非接触型放射温度計に代えてサーミ
スタ温度計による接触式温度計等を用いてもよく、その
要旨を変更しない範囲内で種々変形して実施できるもの
である。
蛍光ガラスの温度と放射線被曝ガラスの温度差による放
射線被曝量の誤差分を補償して安定した測定値を得るこ
とができるガラス線量測定装置を提供できる。
示すブロック図である。
明鏡、4…放射線被曝蛍光ガラス、5…標準蛍光ガラ
ス、6,7…光電子増倍管、8,10…前置増幅器、9
…第1の積分器、11…第2の積分器、12…演算回
路、13…第1の温度計、14…第2の温度計、15…
表示器。
Claims (1)
- 【請求項1】 放射線被曝蛍光ガラスに紫外線パルスの
照射により励起して被曝蛍光を得ると共に、前記紫外線
パルスの一部を標準蛍光ガラスに照射して標準蛍光を得
て放射線被曝蛍光ガラスの被曝線量を求めるガラス線量
測定装置において、前記放射線被曝蛍光ガラスの温度を
計測する第1の温度計と、前記標準蛍光ガラスの温度を
計測する第2の温度計と、前記第1及び第2の温度計の
測定値の差に基づいて前記放射線被曝蛍光ガラスの放射
線被曝測定値を補償する演算手段とを具備したことを特
徴とするガラス線量測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1256693A JP2857296B2 (ja) | 1993-01-28 | 1993-01-28 | ガラス線量測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1256693A JP2857296B2 (ja) | 1993-01-28 | 1993-01-28 | ガラス線量測定装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06222146A JPH06222146A (ja) | 1994-08-12 |
JP2857296B2 true JP2857296B2 (ja) | 1999-02-17 |
Family
ID=11808910
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1256693A Expired - Fee Related JP2857296B2 (ja) | 1993-01-28 | 1993-01-28 | ガラス線量測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2857296B2 (ja) |
-
1993
- 1993-01-28 JP JP1256693A patent/JP2857296B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06222146A (ja) | 1994-08-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7256892B2 (en) | Measuring instrument and fluorometric method | |
JPS6061634A (ja) | 温度測定装置 | |
JP2857296B2 (ja) | ガラス線量測定装置 | |
US5059806A (en) | Gas dosimeter reading method and apparatus | |
JPS60164227A (ja) | 温度検知方法 | |
JPS58137723A (ja) | 温度測定装置 | |
JP2949131B2 (ja) | 蛍光ガラス線量計読取装置 | |
JPS59190681A (ja) | ガラス線量測定方法とその測定装置 | |
JP2971756B2 (ja) | 蛍光ガラス線量計測定装置 | |
JP3029899B2 (ja) | ガラス線量測定装置 | |
JPS58180922A (ja) | 温度測定装置 | |
US3680960A (en) | Atomic absorption photometer | |
JPS61292582A (ja) | ガラス線量測定方法とその測定装置 | |
JP2002350232A (ja) | 光スペクトル検出方法、及び、それを用いた光スペクトル検出プログラム、光スペクトル検出装置、分光装置、レーザ装置 | |
JPS62118227A (ja) | 光フアイバ温度センサ | |
JPS6035230A (ja) | 温度測定装置 | |
JPH09222482A (ja) | 蛍光ガラス線量計測定装置 | |
JPH0627816B2 (ja) | ガラス線量測定方法およびその測定装置 | |
JP2971772B2 (ja) | 蛍光ガラス線量計測定装置 | |
JPH06138236A (ja) | ガラス線量測定装置 | |
JPH0410574B2 (ja) | ||
JP4615147B2 (ja) | 光スペクトル検出装置及びそれを用いた分光装置とレーザ装置 | |
JPS58211631A (ja) | レ−ザ励起螢光測定方法及び装置 | |
SU1732189A1 (ru) | Способ определени температуры | |
JPS60102517A (ja) | 積分形測定法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 10 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081127 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081127 Year of fee payment: 10 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 10 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081127 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091127 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101127 Year of fee payment: 12 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |