JPH09222482A - 蛍光ガラス線量計測定装置 - Google Patents

蛍光ガラス線量計測定装置

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JPH09222482A
JPH09222482A JP5406596A JP5406596A JPH09222482A JP H09222482 A JPH09222482 A JP H09222482A JP 5406596 A JP5406596 A JP 5406596A JP 5406596 A JP5406596 A JP 5406596A JP H09222482 A JPH09222482 A JP H09222482A
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JP
Japan
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high voltage
fluorescent glass
photomultiplier tube
control circuit
measuring device
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Application number
JP5406596A
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English (en)
Inventor
Tatsuyo Ishidoya
達世 石戸谷
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AGC Techno Glass Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Glass Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高電圧設定値の安定化を図り、測定精度の安
定性を向上させた蛍光ガラス線量計測定装置を提供す
る。 【解決手段】 光電子増倍管10には高電圧制御回路3
0が接続され、光電子増倍管10に印加する電圧を各測
定レンジ毎に予め設定されている高電圧値に制御するよ
うに構成されている。また、この高電圧制御回路30
は、高電圧出力を電圧により制御することができる高圧
電源31と、ディジタル数値の入力をアナログ電圧に変
換するD/A変換器32とを備えている。一方、演算処
理回路33は、調節時に各測定レンジ毎に最適な高電圧
値を求め、その電圧に対応するディジタル設定値を記憶
し、そのディジタル設定値を高圧設定数値信号として高
電圧制御回路30に出力するように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蛍光ガラス線量計
測定装置に係り、特に、測定精度の安定性の向上を図る
べく改良を施した蛍光ガラス線量計測定装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】レーザなどによる紫外線を放射線被曝蛍
光ガラスに照射すると、その被曝線量に相当する赤橙色
の蛍光(ラジオ・フォト・ルミネッセンス;以下、RP
Lと記す)が励起発光することが知られており、このR
PLを検出して上記蛍光ガラスの被曝線量を測定する装
置あるいは測定方法が種々提案されている。
【0003】ところで、紫外線により励起されたガラス
から発せられる蛍光には、そのガラス固有の蛍光(プレ
ドーズ)が多く含まれている。すなわち、放射線被曝を
受けていない蛍光ガラスにおいても、紫外線を照射する
と、そのガラス固有の蛍光を発する。このため、真の放
射線被曝によるRPLだけを測定するには、光電子増倍
管によって検出されるガラスの蛍光成分から、上記プレ
ドーズの成分を差引くことが必要である。
【0004】本発明者等は、この様な観点から鋭意検討
を重ねた結果、上記プレドーズとRPLとの減衰時定数
が大きく異なることを見出だし、特公平4−77274
号公報(特許第1787959号)に示された様に、R
PLだけを効率良く測定する方法および測定装置を提案
した。
【0005】また、本発明者等は、特願平6−2757
21号において、広い範囲にわたって高い測定精度を維
持しながら、通常測定されることの多い低被曝線量系の
測定に要する時間を短縮し、測定処理能力を向上させた
蛍光ガラス線量計測定装置を提案した。
【0006】図3は、上記特願平6−275721号に
示した蛍光ガラス線量計測定装置の構成を示したもので
ある。すなわち、トリガ回路1の信号を受けて窒素ガス
レーザ装置2から出たレーザ光は、紫外線透過フィルタ
3を介して散乱光等の迷光が除去された後、石英ガラス
などからなる半透鏡4によって分光され、標準蛍光ガラ
ス5と線量計ガラス6に照射され、それぞれを励起す
る。その結果、前記線量計ガラス6は被曝蛍光パルスを
発生し、また、標準蛍光ガラス5は標準蛍光パルスを発
生する。
【0007】なお、前記標準蛍光ガラス5としては、例
えば、あらかじめ一定量の放射線を被曝させた銀活性線
量計ガラスが用いられる。
【0008】この様にして、標準蛍光ガラス5および線
量計ガラス6から発生した蛍光は、それぞれ紫外線カッ
トフィルタ7,8を通過した後、それぞれフォトダイオ
ード9および光電子増倍管10によって別個に検出され
る。そして、検出されたパルス信号は、前置増幅器1
1,12、積分回路13およびA/D変換回路14を介
して、演算処理回路21で被曝量として読み取られ、そ
の測定結果は表示器17に表示される。
【0009】なお、前記フォトダイオード9および光電
子増倍管10の受光面にそれぞれ設けられた紫外線カッ
トフィルタ7,8は、前記励起用の紫外線レーザ光がフ
ォトダイオード9および光電子増倍管10へ入力するの
を阻止するために配設されている。
【0010】また、前記演算処理回路21は、低被曝線
量計を測定するためのレンジ切替えに要する時間を短縮
するために、1回の測定で所定の範囲の判断を行い、適
切な測定レンジを判断して、高電圧制御回路20に高圧
設定信号を送るように構成されている。
【0011】さらに、前記光電子増倍管10に接続され
た高電圧制御回路20は、広い範囲にわたって精度の高
い測定を行うことができるようにするため、測定を複数
のレンジに分け、前記演算処理回路21より送られる高
圧設定信号に基づいて、光電子増倍管10のダイノード
に対して、測定線量によって異なる電圧を印加すること
ができるように構成されている。
【0012】なお、前記高電圧制御回路20は、図4に
示したように構成されている。すなわち、デコーダ22
にはフォトFET23を介して高圧電源24が接続され
ている。また、前記フォトFET23には、各レンジ毎
に電圧設定用の抵抗が設けられている。そして、演算処
理回路21から高電圧制御回路20内のデコーダ22に
送られる高圧設定信号に基づいて、前記電圧設定用の抵
抗を切り替えることにより、測定レンジを切り替えてい
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような構成を有する従来の蛍光ガラス線量計測定装置
には、以下に述べる様な問題点があった。すなわち、光
電子増倍管10の検出感度は、ダイノード印加電圧の約
106に比例して敏感に変化するので、前記電圧設定用
の抵抗には粗調整用と微調整用の可変抵抗が併用され、
精度の高い微調整が行えるように構成されている。
【0014】しかし、前記可変抵抗は振動等によってそ
の抵抗設定値が変化するため、光電子増倍管10の検出
感度が大幅に変化し、正確な測定を行うことができなか
った。また、可変抵抗や可変抵抗の切替え制御回路は部
品点数が多く、コストがかかるだけでなく、保守・点検
作業も繁雑なものとなっていた。
【0015】本発明は、上述したような従来技術の問題
点を解消するために提案されたもので、その目的は、高
電圧設定値の安定化を図り、測定精度の安定性を向上さ
せた蛍光ガラス線量計測定装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、励起紫外線パルスを発生する窒素ガス
レーザと、前記励起紫外線パルスの一部を放射線被曝蛍
光ガラスに照射すると共に、前記励起紫外線パルスの一
部を標準蛍光ガラスに照射する光学系と、前記励起紫外
線パルスの照射により前記放射線被曝蛍光ガラスに励起
された蛍光パルスを検出する光電子増倍管と、前記励起
紫外線パルスの照射により前記標準蛍光ガラスに励起さ
れた蛍光パルスを検出するフォトダイオードと、前記光
電子増倍管に印加するダイノード電圧を、複数のレンジ
に分けて制御する高電圧制御回路と、前記フォトダイオ
ード及び光電子倍増管により検出された前記各ガラスの
励起蛍光パルス成分から、適切なレンジを選択し、その
設定信号を前記高電圧制御回路に送ると共に、前記放射
線被曝蛍光ガラスの被曝線量を求める演算処理回路とを
具備した蛍光ガラス線量計測定装置において、前記光電
子増倍管に印加するダイノード電圧を発生する高圧電源
の電圧設定を、ディジタル・アナログ変換器(以下、D
/A変換器と記す)を用いて行うことを特徴とするもの
である。
【0017】このように構成することにより、従来必要
であった可変抵抗および切替え制御回路が不要となるた
めコストの低減が可能となり、繁雑な保守・点検作業も
不要となる。また、D/A変換器の出力により直接高電
圧発生回路の制御が可能になるので、高電圧の安定性が
大幅に向上する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の蛍光ガラス線量計
測定装置の一実施形態を、図1及び図2を参照して説明
する。なお、図3及び図4に示した従来型と同一の部材
には同一の符号を付して、説明は省略する。
【0019】本実施形態においては、図1に示した様
に、光電子増倍管10には高電圧制御回路30が接続さ
れ、この高電圧制御回路30が、前記光電子増倍管10
に印加する電圧を各測定レンジ毎に予め設定されている
高電圧値に制御するように構成されている。
【0020】一方、演算処理回路33は、調節時に各測
定レンジ毎に最適な高電圧値を求め、その電圧に対応す
るディジタル設定値を記憶している。そして、実際の測
定時には、各測定レンジに対して予め設定されている高
電圧値に対応するディジタル設定値を、高圧設定数値信
号として前記高電圧制御回路30に出力し、高電圧制御
回路30によって光電子増倍管10に所定の電圧を印加
することができるように構成されている。
【0021】また、前記高電圧制御回路30は、図2に
示した様に構成されている。すなわち、高電圧制御回路
30は、高電圧出力を電圧により制御することができる
高圧電源31と、ディジタル数値の入力をアナログ電圧
に変換するD/A変換器32とを備えている。
【0022】このような構成を有する本実施形態の蛍光
ガラス線量計測定装置は、以下に述べるように作用す
る。すなわち、演算処理回路33において適切な測定レ
ンジが判断されると、その測定レンジに最適な高電圧値
を印加すべく、その電圧に対応するディジタル設定値が
高圧設定数値信号として前記高電圧制御回路30のD/
A変換器32に出力される。そして、このD/A変換器
32において、ディジタル数値の入力信号がアナログ電
圧に変換され、その電圧値に基づいて高圧電源31の出
力電圧が制御される。
【0023】このように、本実施形態の蛍光ガラス線量
計測定装置によれば、可変抵抗およびその切替え制御回
路が不要となるためコストの低減が可能となり、繁雑な
保守・点検作業も不要となる。また、出力高電圧に対応
するディジタル設定値をD/A変換器32に出力するこ
とにより、直接高電圧発生回路の制御が可能になるの
で、高電圧の安定性が大幅に向上する。
【0024】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、例えば、D/A変換器を内蔵した高圧電
源を使用しても同様の作用・効果を得ることができる。
また、その他、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種
々変形することが可能である。
【0025】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、D
/A変換器を使用してディジタル設定値により高電圧を
制御する方式にしたことにより、高電圧制御回路がシン
プルになり、振動等による高電圧値の変化による感度変
化がなくなるので、高電圧の安定性が向上し、コスト低
減が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の蛍光ガラス線量計測定装置の一実施例
の概略構成図
【図2】図1に示した高電圧制御回路の回路構成の一例
を示す図
【図3】従来の蛍光ガラス線量計測定装置の概略構成図
【図4】図3に示した高電圧制御回路の回路構成の一例
を示す図
【符号の説明】
1…トリガ回路 2…窒素ガスレーザ 3…紫外線透過フィルタ 4…半透鏡 5…標準蛍光ガラス 6…線量計ガラス 7,8…紫外線カットフィルタ 9…フォトダイオード 10…光電子増倍管 11,12…前置増幅器 13…積分回路 14…A/D変換回路 17…表示器 20…高電圧制御回路 21…演算処理回路 30…高電圧制御回路 31…高圧電源 32…D/A変換器 33…演算処理回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 励起紫外線パルスを発生する窒素ガスレ
    ーザと、前記励起紫外線パルスの一部を放射線被曝蛍光
    ガラスに照射すると共に、前記励起紫外線パルスの一部
    を標準蛍光ガラスに照射する光学系と、前記励起紫外線
    パルスの照射により前記放射線被曝蛍光ガラスに励起さ
    れた蛍光パルスを検出する光電子増倍管と、前記励起紫
    外線パルスの照射により前記標準蛍光ガラスに励起され
    た蛍光パルスを検出するフォトダイオードと、前記光電
    子増倍管に印加するダイノード電圧を複数のレンジに分
    けて制御する高電圧制御回路と、前記フォトダイオード
    及び光電子倍増管により検出された前記各ガラスの励起
    蛍光パルス成分から適切なレンジを選択し、その設定信
    号を前記高電圧制御回路に送ると共に、前記放射線被曝
    蛍光ガラスの被曝線量を求める演算処理回路とを具備し
    た蛍光ガラス線量計測定装置において、 前記光電子増倍管に印加するダイノード電圧を発生する
    高圧電源の電圧設定を、ディジタル・アナログ変換器を
    用いて行うことを特徴とする蛍光ガラス線量計測定装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106979941A (zh) * 2017-05-11 2017-07-25 陕西金士盾警用装备有限公司 一种荧光爆炸物探测仪的荧光信号检测装置及其检测方法
KR20190013337A (ko) * 2017-08-01 2019-02-11 한밭대학교 산학협력단 GM Tube 및 NaI(Tl) 검출기를 사용한 광역 방사선 측정 시스템

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106979941A (zh) * 2017-05-11 2017-07-25 陕西金士盾警用装备有限公司 一种荧光爆炸物探测仪的荧光信号检测装置及其检测方法
CN106979941B (zh) * 2017-05-11 2023-03-14 陕西金士盾防务技术有限公司 一种荧光爆炸物探测仪的荧光信号检测装置及其检测方法
KR20190013337A (ko) * 2017-08-01 2019-02-11 한밭대학교 산학협력단 GM Tube 및 NaI(Tl) 검출기를 사용한 광역 방사선 측정 시스템

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