JPH065659Y2 - シンチレ−シヨン放射線測定装置 - Google Patents

シンチレ−シヨン放射線測定装置

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JPH065659Y2
JPH065659Y2 JP1985199340U JP19934085U JPH065659Y2 JP H065659 Y2 JPH065659 Y2 JP H065659Y2 JP 1985199340 U JP1985199340 U JP 1985199340U JP 19934085 U JP19934085 U JP 19934085U JP H065659 Y2 JPH065659 Y2 JP H065659Y2
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signal
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temperature
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直樹 立石
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Aloka Co Ltd
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案はシンチレーション放射線測定装置、特にエネル
ギ特性による誤差をなくしてシンチレータに入射する放
射線の線量率を正確に測定するシンチレーション放射線
測定装置に関する。
[従来の技術] 放射線による螢光体の発光現象を利用したシンチレーシ
ョン放射線測定装置が周知であり、シンチレータによる
放射線の吸収エネルギに比例した電気パルスをカウント
することにより高感度の放射線検出が可能である。
しかし、シンチレーション放射線測定装置では、線量
率、つまり照射線量あるいは吸収線量に対するエネルギ
依存性が高く、正確な線量率を求めるためにはエネルギ
特性を十分に考慮しなければならない。
すなわち、第3図に示されるように、NaIシンチレー
タのエネルギに対する線量率の応答特性は、エネルギが
低いときに大きく、エネルギが高くなればなるほど応答
特性が小さくなる。これは、シンチレータ及び光電管な
どの特性によってシンチレーション放射線測定装置で得
られる電気パルスの発生においてエネルギが高くなると
追従性が悪くなり、空間電離量に対応する電気パルスを
得ることができないからである。
このようなエネルギ依存性によって生じる応答性の変化
を改善するため、従来では波高弁別器バイアス変調(D
BM)が行われている。このDBM方式は、波高弁別器
のディスクリレベルをエネルギ特性に応じて変動させる
ものであり、比較的大面積を有するシンチレータを用い
て放射線パルスを計数し、エネルギレベルの低いものに
ついてはパルスを数え落とすことによって線量率に対す
る応答性の平坦化を図っている。このことは、パルスの
計数率分布にエネルギ特性を考慮した重み付けを掛ける
ことを意味しており、平坦化された計数率値に基づいて
正確な放射線の線量率を求めることができる。
[考案が解決しようとする問題点] 従来技術の問題点 しかしながら、前述した波高弁別器バイアス変調に基づ
いた線量率測定では、大面積のシンチレータを使用して
おり、装置が大型化するとともに電力消費量も大きいと
いう問題があり、携帯用の放射線検出器として用いるに
は不便である。
また、波高弁別器バイアス変調方式において大きなシン
チレータを用いなければならないのは、エネルギレベル
の低い場合のパルスの数え落としにより生じる測定精度
の低下を防止するためであり、小面積のシンチレータを
用いて同程度の精度を保つためには、パルス数を数え落
すことなく全部のパルス検出を行うことが好ましい。
考案の目的 本考案は前記問題点に鑑みなされたものであり、その目
的は、小面積のシンチレータを用いて高精度の測定を行
うとともに、できるだけ簡単な構造から成りかつ小型軽
量化された放射線測定装置を提供することにある。
また、シンチレータの温度が変化した場合に生じる放射
線の線量率の変化に対して、補償を行うことによって、
測定精度の低下を防ぐことを目的とする。
[問題点を解決するための手段] 前記目的を達成するために、本考案は、シンチレータを
含み、入射放射線パルスのエネルギレベルに応じた信号
を出力する放射線検出器と、前記放射線検出器からの信
号の波高値をデジタル信号に変換する放射線検出信号用
A/D変換器と、前記シンチレータの温度を検出する温
度センサと、前記温度検出器からの信号をデジタル信号
に変換するセンサ信号用A/D変換器と、エネルギレベ
ル補償及び温度補償のための荷重関数に基づき、前記放
射線検出器からの信号に対して、前記エネルギレベルと
シンチレータ温度とに応じて重み付けを行う荷重演算器
と、前記荷重演算器からの出力をアナログ信号に変換す
るD/A変換器と、前記D/A変換器からの出力を積分
して線量率を求める積分器と、を備えたことを特徴とす
る。
[作用] 以上の構成により、放射線パルスがシンチレータに入射
し、入射した放射線のエネルギレベルに応じた波高値の
放射線検出信号が出力され、この信号がデジタル信号に
変換される。前記シンチレータには温度センサが設けら
れており、ここで検出された温度信号がデジタル信号に
変換される。
前記放射線検出信号は、個々にエネルギレベルに応じ
て、荷重演算器により荷重関数に基づいて重み付けされ
る。前記温度信号は、温度の変化に応じて荷重関数に基
づいて荷重演算器により重み付けされ、前記波高値のデ
ジタル信号の温度変化による特性の変動を補償する。こ
の補償された信号は、アナログ信号に戻され、積分器に
よって積分される。このため、エネルギ特性と温度によ
る特性の変動分とを補償した線量率を得ることできる。
[実施例] 以下、図面に基づいて本考案の好適な実施例を説明す
る。
第1図には、シンチレーション放射線測定装置の回路ブ
ロック図が示されており、放射線を検出するシンチプロ
ーブ10には増幅器12が接続されている。本考案にお
けるシンチプローブ10のシンチレータは、小面積のシ
ンチレータが用いられており、1cmφの面積から成るN
aI(T∠)シンチレータが取り付けられている。
本考案において特徴的なことは、シンチプローブ10で
検出された放射線パルスを数え落すことなく検出し、入
射パルスの波高値にエネルギ特性を考慮した重み付けを
することであり、前記増幅器12にはA/D変換器1
4,ROM16が順に接続され、更にこのROM16に
はD/A変換器18,積分器20が接続されている。な
お、積分器20の出力はメータ22に供給されている。
実施例は以上の構成から成り、増幅器12から出力され
た放射線パルスはA/D変換器14に供給され、全ての
パルスの波高値がデジタル信号に変換される。そして、
A/D変換器14の出力はROM16に供給されエネル
ギレベルに応じた重み付けが与えられる。
すなわち、ROM16には、第3図に示されるようなエ
ネルギ特性に対応する荷重関数G(E)が記憶されてお
り、入力されるパルス波高値の大きさで決定される重み
付けが掛けられた値が読み出される。従って、ROM1
6の出力は放射線エネルギの相違によって生じる応答性
の低下を補償したパルス列の信号となり、シンチプロー
ブ10に入射した放射線パルスを数え落すことなく検出
された信号となる。従って、このROM16の出力は従
来の波高弁別器の出力に対応するものとなる。
このようにして、エネルギ特性による応答性のバラツキ
を改善したROM16の出力は、簡単に読み取ることが
できるように、アナログ的に積分した出力としてメータ
に表示する。すなわち、放射線パルス列の波高値を表わ
すデジタル信号は、D/A変換器18に入力され、アナ
ログ信号に変換される。そして、このアナログ信号は積
分器20にて積分され、得られた線量率はメータ22に
表示される。前記積分器22に時定数が10secのも
のが使用され、測定放射線の線量率が正確に測定され
る。
このように、本考案は従来の波高弁別器バイアス変調方
式における装置のように複雑な回路構成によることな
く、簡単な回路にて正確な測定値を得ることができ、ま
たエネルギ補正がされた計数率値を更にアナログ信号に
変換して積分するようにしたので、線量率をメータによ
って容易に読み取り可能となる。更に、このようなシン
プルな回路にて構成されるので、消費電力が少なくな
り、装置を低コスト、小型化とすることができる。
次に、シンチプローブ10内のシンチレータの温度によ
って生じる計数率の誤差を同時に補償する第2実施例を
第2図に基づいて説明する。
一般に、シンチレーション放射線測定装置では、シチレ
ータの温度によって変化する計数率の変化を補償してお
り、このような温度補償は従来ではプリアンプのゲイン
を可変したり、光電子増倍管に供給するHVを可変した
りすることが行われているが、本考案では、前記ROM
16の荷重関数に対して温度補償を記憶させることによ
り行っている。
すなわち、A/D変換器14のビット数より多少大きい
ビット数のROM16を用いることにより、荷重関数の
データに対して温度データを組み込んでそれぞれの温度
に対応する荷重関数として前記ROMに記憶させる。従
って、第2図においては、シンチプローブ10内に設け
られた温度センサ24にて得られた温度信号は増幅器2
6を介してA/D変換器26に供給されており、このA
/D変換器28にて実施例では6ビットの信号に変換す
ることにより、ROM16内のシンチレータの温度に対
応する荷重関数を読み出すことができる。
[考案の効果] 以上説明したとおり、本考案によれば、放射線パルスが
シンチレータに入射し、入射した放射線のエネルギレベ
ルに応じた波高値の放射線検出信号と、前記放射線が入
射したときのシンチレータの温度センサで検出された温
度信号と、をデジタル信号に変換して、エネルギレベル
と温度の変化に応じた重み付けを与え、これをアナログ
信号に変換して積分器にてアナログ的に線量率を表示す
るようにしたので、シンチレーション放射線測定装置に
おけるエネルギレベルと温度の変化によって生じる特性
の変動を改善して精度の良い測定値を得ることができ
る。
また、本考案は小面積のシンチレータを用いるとともに
A/D変換器及び積分器等の簡略化された回路から構成
するので、装置の小型軽量化を図って取扱い容易かつ安
価な放射線測定装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るシンチレーション放射線測定装置
の好適な第1実施例を示すブロック図、第2図は本考案
の第2実施例を示すブロック図、第3図は放射線エネル
ギに対するシンチレータの応答特性を示すグラフ図であ
る。 10……シンチプローブ 14……A/D変換器 16……荷重演算器としてのROM 18……D/A変換器 20……積分器 24……温度センサ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】放射線パルスを計数して線量率を測定する
    シンチレーション放射線測定装置において、 シンチレータを含み、入射放射線パルスのエネルギレベ
    ルに応じた信号を出力する放射線検出器と、 前記放射線検出器からの信号の波高値をデジタル信号に
    変換する放射線検出信号用A/D変換器と、 前記シンチレータの温度を検出する温度センサと、 前記温度センサからの信号をデジタル信号に変換するセ
    ンサ信号用A/D変換器と、 エネルギレベル補償及び温度補償のための荷重関数に基
    づき、前記放射線検出器からの信号に対して、前記エネ
    ルギレベルとシンチレータ温度とに応じて重み付けを行
    う荷重演算器と、 前記荷重演算器からの出力をアナログ信号に変換するD
    /A変換器と、 前記D/A変換器からの出力を積分して線量率を求める
    積分器と、 を備えたことを特徴とするシンチレーション放射線測定
    装置。
JP1985199340U 1985-12-26 1985-12-26 シンチレ−シヨン放射線測定装置 Expired - Lifetime JPH065659Y2 (ja)

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WO2011081892A3 (en) * 2009-12-15 2011-10-06 Saint-Gobain Ceramics & Plastics, Inc. Radiation detection system and method of analyzing an electrical pulse output by a radiation detector

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