JPH06136980A - 立体駐車場の屋根床版 - Google Patents

立体駐車場の屋根床版

Info

Publication number
JPH06136980A
JPH06136980A JP31150792A JP31150792A JPH06136980A JP H06136980 A JPH06136980 A JP H06136980A JP 31150792 A JP31150792 A JP 31150792A JP 31150792 A JP31150792 A JP 31150792A JP H06136980 A JPH06136980 A JP H06136980A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
rainwater
floor panel
gutter
shaped
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP31150792A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0796853B2 (ja
Inventor
Nobuharu Iwami
宜春 岩見
Motoichi Iwami
源市 岩見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Naigai Technica Co Ltd
Original Assignee
Naigai Technica Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Naigai Technica Co Ltd filed Critical Naigai Technica Co Ltd
Priority to JP31150792A priority Critical patent/JPH0796853B2/ja
Priority to TW083103680A priority patent/TW301690B/zh
Publication of JPH06136980A publication Critical patent/JPH06136980A/ja
Publication of JPH0796853B2 publication Critical patent/JPH0796853B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Floor Finish (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 立体駐車場の下の階に雨水が漏らないように
すると共に、雨水を効率よく排水すること。 【構成】 プレート6,7の上面に降った雨水は、プレ
ート6の傾斜片を介して流れる。傾斜片を介して流れた
雨水は、平坦部の穴に落下して横棧4に受け止められ
る。さらに、プレート6の平坦部と、隣接するプレート
6の傾斜片の下端面との隙間を介してプレート6の樋状
部21に雨水が流れる。樋状部21に流れ込んだ雨水
は、樋状部21の細長状の穴を介して下方の横棧4に落
下して流れる。更に、樋状部21に流れ込んだ雨水は、
側板3の排水溝11に流れ込む。更に、雨水は、縦枠2
の排水溝8へと排水される。また、横棧4から排水溝8
へ雨水が流れる。それ以降の雨水は排水溝8からH型鋼
の下方に設けた樋体に流れ、この樋体から縦樋を介して
地面上や、排水用の溝に流れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自走式の立体駐車場の
屋根床版に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【0003】所謂、自走式の立体駐車場は、地面より複
数の柱が立設され、この柱の上部間にH型鋼が縦方向及
び横方向に配設され、これら縦方向及び横方向のH型鋼
の上面を介して床パネル本体がそれぞれ敷設して構成さ
れている。
【0004】図25は従来の床パネル本体71の一部を
切り欠いた斜視図を示し、左右の縦枠72と、この縦枠
72の両端間に架橋される横枠73と、縦枠72の途中
に該縦枠72間に架橋される3つの横棧74と、この横
棧74の上に配設され、横枠73間に架橋される3つの
縦棧75とで枠本体が構成されている。このようにして
構成された鋼材からなる枠本体の上面に鋼材製の網体7
7が敷設されるようになっている。尚、枠本体の内部に
は複数のブレス76が対角線状に張設されており、この
ブレス76により枠本体の剛性を確保している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来例における
床パネル本体71においては、その上面には網体77が
覆設されているだけである。これは、立体駐車場は、そ
の性質上、自動車が駐車されるものであるため、自動車
自体に雨水がかかっても別に不都合がなく、その上、網
体77であるために、床パネル本体71が軽量化され、
同時にコスト安になるという理由からであった。
【0006】ところが、立体駐車場の下の階、例えば、
1階に駐車する人にとっては、自動車の乗り降りの際
に、雨水がかかり、利用者に不快感を与えるという問題
があった。
【0007】本発明は上述の点に鑑みて提供したもので
あって、立体駐車場の下の階に雨水が漏らないようにす
ると共に、雨水を効率よく排水することを目的とした立
体駐車場の屋根床版を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、地面より複数
の柱を立設し、この柱の上部間に縦方向及び横方向にH
型鋼をそれぞれ架橋し、これらH型鋼の間に形成される
水平面上の空間部に床パネル本体を配設するようにした
立体駐車場において、左右の縦枠、この縦枠の両端間を
架橋する前後の側板及び上記縦枠の途中に左右の縦枠間
に架橋される横棧とで構成される枠本体と、この枠本体
の縦枠と並設して縦枠及び上記横棧の上に敷設される複
数の板状のプレートとで床パネル本体を構成し、上記プ
レートの幅方向の断面を略コ字型に形成し、このプレー
トの幅方向の一端側に平坦部を側方に向けて一体に形成
すると共に、該平坦部より下方へ雨水を排水する樋状部
を一体に形成し、敷設したプレートの平坦部の上に隣接
するプレートの他端を載置して複数のプレートを枠本体
に敷設し、隣接するプレートの端部と平坦部との隙間を
介して樋状部に流れ込んだ雨水を受ける排水溝を上記側
板の内側に形成し、この床パネル本体の側板の排水溝か
ら排水される雨水を受ける第1の排水手段をH型鋼の下
面側に配設し、この第1の排水手段から排水される雨水
を受けて地面上等に排出する第2の排水手段を設けたも
のである。
【0009】また、請求項2では、上記第1の排水手段
は、上面が開口した樋体としたものである。
【0010】更に、請求項3においては、床パネル本体
を構成する左右の縦枠の下部内側に排水溝を一体にそれ
ぞれ形成し、この縦枠の排水溝の上方に位置する横棧を
上面を開口した形状として該横棧の端部を縦枠の排水溝
側に開口し、上記側板の排水溝の両側の開口部を縦枠の
排水溝の上方に開口し、上記横棧の上方に位置したプレ
ートの上面、平坦部及び樋状部の部分に排水用の穴を穿
設し、床パネル本体の縦枠の排水溝より第1の排水手段
に雨水を排出するようにしている。
【0011】また、請求項4においては、プレートに穿
設した穴の下部周縁は、バーリング加工によりプレート
の板厚より厚く形成している。
【0012】請求項5では、プレートの両側は下方に傾
斜する傾斜片とし、一方の傾斜片より平坦部を介して該
平坦部より下方に位置し、断面を略U字状の樋状部を形
成したものである。
【0013】更に、請求項6においては、プレートの樋
状部を嵌め込む切欠部を横棧の上端に形成している。
【0014】また、請求項7では、各プレート間、各プ
レートと縦枠及び横棧との接触は点接触ないし線接触と
し、各部材を溶接にて固定した床パネル本体全体をメッ
キ処理したものである。
【0015】請求項8においては、請求項4のプレート
を、枠本体の左右の縦枠側から樋状部を内側にして敷設
し、敷設される両側からのプレートの向かい合う樋状部
を形成している平坦部の上面に断面を略コ字型とした第
2のプレートを敷設したものである。
【0016】また、請求項9では、床パネル本体をH型
鋼の内側空間部に配設すると共に、床パネル本体のプレ
ートの上面とH型鋼の上面とを略面一に敷設したもので
ある。
【0017】さらに、請求項10においては、第1の排
水手段として、H型鋼に排水溝を一体に形成したもので
ある。
【0018】請求項11では、第2の排水手段として、
柱の側面に沿って取り付けた縦樋としている。
【0019】また、請求項12においては、第2の排水
手段として、柱の側面に沿って設けた弾力性、可撓性を
有するホースとしている。
【0020】さらに、請求項13では、第2の排水手段
として、筒状の柱の内部としたものである。
【0021】さらに、請求項14においては、プレート
の上面に略八の字状に突起を長手方向全長にわたって所
定の間隔でもって形成したものである。
【0022】また、請求項15では、プレートの上面は
略中央部から両側に下降する傾斜面としている。
【0023】
【作用】本発明によれば、立体駐車場の上の階の床パネ
ル本体に降った雨水は、各プレートの端部と平坦部との
間の隙間を介して各プレートの樋状部に流れ落ち、この
樋状部に流れ落ちた雨水は樋状部を伝って床パネル本体
の側板の排水溝に流れ、更に、側板の排水溝から出た雨
水は第1の排水手段に排出され、更に、第1の排水手段
から第2の排水手段を介して地面上や、地面に形成され
ている排水溝等へ流れるものであり、床パネル本体の上
面に降った雨水を効率よく排水することができる。その
ため、床パネル本体を敷設した階より下の階へは雨水は
漏れないものである。従って、下の階に自動車を駐車し
て乗り降りする人には雨水がかからず、不快感を与える
こともない。更に、床パネル本体は複数の板状のプレー
トにより、床面は閉塞される形となり、下から上の階を
覗くことができる従来の網体で構成される床パネル本体
とは異なり、下から上の階を見ることができず、特に、
女性にとって、安心感を与えることができる。
【0024】また、請求項2では、上記第1の排水手段
は、上面が開口した樋体としたものであるから、床パネ
ル本体から排水される雨水を全て受けることができて、
雨水を漏らすことがなく、しかも、樋体の構造も上面が
開口した構造であるから、樋体を簡単に製作することが
できる。
【0025】更に、請求項3においては、床パネル本体
を構成する左右の縦枠の下部内側に排水溝を一体にそれ
ぞれ形成し、この縦枠の排水溝の上方に位置する横棧を
上面を開口した形状として該横棧の端部を縦枠の排水溝
側に開口し、上記側板の排水溝の両側の開口部を縦枠の
排水溝の上方に開口し、上記横棧の上方に位置したプレ
ートの上面、平坦部及び樋状部の部分に排水用の穴を穿
設し、床パネル本体の縦枠の排水溝より第1の排水手段
に雨水を排出するようにしていることで、床パネル本体
の各プレートの上面に降った雨水は、プレートの上面の
穴、平坦部の穴を介して横棧に落下し、また、それ以外
の雨水はプレートの端部と平坦部との隙間を介して樋状
部に流れ落ち、樋状部に流れ落ちた雨水は樋状部に穿設
した穴を介して横棧に落下する。さらに、それ以外の雨
水は樋状部を流れて該樋状部の端部から側板の排水溝に
流れ落ちる。そして、横棧と側板の排水溝に流れ落ちた
雨水は、すべて床パネル本体の縦枠の排水溝に流れるこ
とになり、この排水溝から第1の排水手段に排水される
ために、第1の排水手段では、床パネル本体から排水さ
れる雨水を受けやすくなり、雨水を漏らすことなく受け
ることができる。しかも、床パネル本体自体をH型鋼間
に敷設することで、床パネル本体の他に、別途、後から
排水装置を配設する必要がなく、結果として、施工を迅
速且つ容易に行うことができ、更には、コスト的にも安
価に提供することができる。
【0026】また、請求項4においては、プレートに穿
設した穴の下部周縁は、バーリング加工によりプレート
の板厚より厚く形成していることで、雨水のしずくをプ
レートの下面に伝わらすことなく、下方の横棧にうまく
落下させることができ、雨水が下の階へ落下させること
がない。また、穴のバーリング加工により、床パネル本
体を配設する場合に、クレーンからのフックを穴に引っ
かけて吊設して配設するが、この場合、バーリング加工
にて穴の周縁の厚みがプレートの板厚より厚みが増し
て、強度が上がり、フックにより引っかけて吊設して
も、フックによる変形が少ないものである。
【0027】請求項5では、プレートの両側は下方に傾
斜する傾斜片とし、一方の傾斜片より平坦部を介して該
平坦部より下方に位置し、断面を略U字状の樋状部を形
成したものであるから、プレート自体が樋状部により排
水装置を兼ねることができ、しかも、プレートへの荷重
は、プレートの両側に形成した傾斜片により受ける構造
であるために、プレートの強度を向上させることができ
る。
【0028】更に、請求項6においては、プレートの樋
状部を嵌め込む切欠部を横棧の上端に形成していること
により、プレートの樋状部を横棧の切欠部に嵌め込むだ
けで良いために、プレートの位置決めができて、枠本体
へのプレートの敷設が非常に容易となり、施工が迅速化
される。また、プレート間同士を溶接等で固着する場合
にも、溶接時にプレート自体が位置決め規制されて動か
ないため、溶接における作業を確実で迅速に行うことが
できる。
【0029】また、請求項7では、各プレート間、各プ
レートと縦枠及び横棧との接触は点接触ないし線接触と
し、各部材を溶接にて固定した床パネル本体全体をメッ
キ処理したものであるから、部材間を面接触させて溶接
して構成した床パネル本体全体をメッキ処理する場合と
比べて、各部材は、点接触ないし線接触としているため
に、不メッキを防止することができ、不メッキによる変
色や、錆の発生により、外観を損ねたり、商品価値の低
下や、施工後の補修といったことがない。また、容易に
後から洗浄等もできる。
【0030】請求項8においては、請求項4のプレート
を、枠本体の左右の縦枠側から樋状部を内側にして敷設
し、敷設される両側からのプレートの向かい合う樋状部
を形成している平坦部の上面に断面を略コ字型とした第
2のプレートを敷設したものであるから、プレートの一
方に樋状部を形成していても、樋状部を内側にして両側
の縦枠側からプレートを敷設していき、最後に中央に位
置し、樋状部が向かい合ったプレート間に断面を略コ字
型とした第2のプレートを敷設するだけで、床パネル本
体のプレートを敷設することができる。しかも、樋状部
を備えたプレートと、第2のプレートの2種類だけで良
いため、部材管理も容易で、しかも、施工の場合にも、
間違ってプレートを敷設することもない。
【0031】また、請求項9では、床パネル本体をH型
鋼の内側空間部に配設すると共に、床パネル本体のプレ
ートの上面とH型鋼の上面とを略面一に敷設したもので
あるから、床パネル本体のプレートの上面と同様にH型
鋼の上面も床面として利用しているものであり、所謂パ
ワーフローの場合と比べて、H型鋼の配設間隔が同じな
らば、床パネル本体の面積を小さくすることができ、床
パネル本体の軽量化を図ることができる。そのため、床
パネル本体のコストも安価にすることができる。
【0032】さらに、請求項10においては、第1の排
水手段として、H型鋼に排水溝を一体に形成したもので
あるから、床パネル本体からの雨水を受ける樋体を別途
付設する必要がなく、施工が簡略化され、また、コスト
も低く抑えることができる。
【0033】請求項11では、第2の排水手段として、
柱の側面に沿って取り付けた縦樋としていることで、縦
樋は一般的な縦樋を用いることができ、縦樋を安価に構
成でき、しかも、外観を損なうこともない。
【0034】また、請求項12においては、第2の排水
手段として、柱の側面に沿って設けた弾力性、可撓性を
有するホースとしていることにより、ホースの排水口を
柱の任意の側面に配設することができ、施工現場に応じ
て臨機応変に対応することができる。また、コストも安
価にでき、施工も容易となる。
【0035】さらに、請求項13では、第2の排水手段
として、筒状の柱の内部としたものであるから、柱の外
側面には排水装置が付設されないため、排水装置が邪魔
になって、駐車場内の空間を狭めることもなく、自動車
の出し入れに際しても楽になる。また、柱の外面に排水
装置を配設した場合と比べ、排水装置により外観を損ね
ることもない。
【0036】さらに、請求項14においては、プレート
の上面に略八の字状に突起を長手方向全長にわたって所
定の間隔でもって形成したものであるから、複数のプレ
ートを敷設した場合には、突起が連続的なジグザグ模様
となり、自動車のタイヤのスリップの防止を、より完全
に行うことができる上に、突起によりプレート自体の強
度をも上げることができる。しかも、プレートの上面に
突設した突起により、自動車の走行時に雨水を跳ねるこ
とも少なくなり、また、人が歩いた場合にも雨水を跳ね
ることが少なくなる。更に、勢い良く降った雨水は、突
起がガイドとなって、雨水をスムーズに排水することが
できる。
【0037】また、請求項15では、プレートの上面は
略中央部から両側に下降する傾斜面としていることで、
プレートの上面に降った雨水は、傾斜面を介してスムー
ズに排水することができ、床パネル本体の上面に雨水を
滞留させることもなく、駐車場の利用者に雨水の滞留に
よる不快感を与えることがない。
【0038】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。いわゆる自走式の立体駐車場は、地面より柱が複
数立設され、この柱の上部間に縦方向(X方向)と横方
向(Y方向)にH型鋼が架設されるようになっている。
立体駐車場の全体の構成については後述するが、上記H
型鋼の間の空間に図1に示すような床パネル本体1が配
設されるようになっている。この床パネル本体1は、左
右の一対の長尺物の縦枠2と、前後の一対の側板3と、
3つの横棧4と、複数のプレート6と、中央に敷設され
るプレート7とで構成されている。
【0039】上記縦枠2、側板3、横棧4とで床パネル
本体1の枠本体5を構成している。鋼材で形成されてい
る縦枠2は、断面が略コ字型に形成されており、図1、
図11及び図12に示すように、縦枠2の下部が断面を
略コ字型にした雨水排水用の排水溝8を略全長にわたっ
て形成している。つまり、縦枠2の内側より垂直片13
を立設し、この垂直片13により、その内側の部分を排
水溝8としている。また、上記縦枠2の上部は端に敷設
されるプレート6の端部を受ける載置片9が形成されて
いる。
【0040】図4は床パネル本体1の側板3の斜視図を
示しており、側板3の下部は内側に略L型に折曲形成し
たL型片10が一体に略全長にわたって形成されてい
る。そして、このL型片10の内側を雨水を排水する排
水溝11としている。また、側板3の両側の上部にはそ
れぞれ切欠部12が形成されていて、この切欠部12
は、床パネル本体1のメッキ処理時におけるエアー抜
き、或いはメッキ溶剤の抜け用としている。側板3のL
型片10の両側の端部は、側板3の端縁まで形成されて
おらず、図7に示すように、L型片10の端部は縦枠2
の垂直片13の上端面に載置すると共に、L型片10の
開口端部が排水溝8の上部に位置して、雨水を側板3の
排水溝11から縦枠2の排水溝8に排水するようになっ
ている。
【0041】床パネル本体1を構成する横棧4は、図3
に示すように断面を上面開口の略コ字型とした鋼材で形
成されている。横棧4の両側の側片の上部は所定の間隔
でもって略半円形の受け部14が形成してある。この横
棧4の受け部14は後述するプレート6の敷設枚数に応
じて形成されているものであり、また、プレート6の樋
状部21を上記受け部14に嵌め込んで敷設すること
で、プレート6の位置決めを容易にしているものであ
る。また、この断面を略コ字型とした横棧4を排水溝と
して利用しているものである。
【0042】上記縦枠2と側板3とは溶接で組立結合さ
れるものであり、両側の側板3間に、本実施例において
は、図1に示すように、例えば3つの横棧4を架設する
ことで枠本体5を形成している。この横棧4の側板3へ
の溶接固定は以下のようにしてなされている。すなわ
ち、図7及び図12に示すように、縦枠2の内側面の上
部に固定片15が溶接により横方向に固着され、また、
縦枠2の垂直片13の上端面には固定片16が溶接によ
り縦方向に固着される。
【0043】そして、横棧4の両側の側片の上部と固定
片15とがそれぞれ溶接され、また、下側の固定片16
の上に横棧4の端部が載置されて、両者を溶接にて固着
するようになっている。この時、横棧4の開口端部は、
縦枠2の排水溝8の上方に位置して、横棧4内に流れる
雨水を縦枠2の排水溝8に流すようになっている。ま
た、横棧4の下面と垂直片13の上端面との間には、上
記固定片16が位置しているために、横棧4の下面を伝
って流れる雨水を1階の駐車場に落下するのを防止して
いる。つまり、横棧4の下面を伝って流れた雨水は固定
片16の内側面を伝って縦枠2の排水溝8に流れるもの
である。
【0044】また、横棧4は、縦枠2の内側に固着され
た固定片15に溶接にて固定されているが、縦枠2の垂
直片13の上部に固着した固定片16の上端部で横棧4
を溶接にて固定することで、横棧4を固定片16にて受
けることになる。従って、固定片16は、雨水を下の階
に流れ落ちるのを防止すると共に、横棧4の補強を兼ね
ているものである。
【0045】次に、上記のようにして構成される枠本体
5の上面に敷設されるプレート6,7について説明す
る。H型鋼の間の空間部の大きさにより上記枠本体5の
大きさが決定されるものであり、その枠本体5の大きさ
に応じてプレート6,7の幅寸法、長さ寸法が適宜に設
定されたのを用いるようになっている。もちろん、枚数
も適宜それに応じて変更して用いる。本実施例では、例
えば、図1、図2、図6及び図7に示すように、6枚の
プレート6と、1枚のプレート7を用いた場合を説明す
る。尚、上述したように、枠本体5の大きさに応じて各
種寸法、あるいはプレート6の枚数が適宜に用意される
ようになっている。
【0046】枠本体5の中央以外に敷設されるプレート
6は、図5〜図8、及び図10に示すように、鋼材から
なり例えば押し出し成形にて形成される。プレート6
は、中央に平坦状に形成されている中央片17と、この
中央片17の両側に一体に斜め下方に形成された傾斜片
18,19と、一方の傾斜片19より側方に一体に形成
された平坦部20と、この平坦部20より一体に形成さ
れた樋状部21とで構成されている。
【0047】枠本体5の横棧4の上方に対応した各プレ
ート6の部分には図5、図7、図9及び図10に示すよ
うに、穴がそれぞれ穿設されている。すなわち、プレー
ト6の中央片17の略中央には円形の穴22が穿孔さ
れ、平坦部20の略中央には細長状の穴23が穿孔され
ている。更に、プレート6の樋状部21は断面を略U字
状に形成されていて、この樋状部21の底部に細長状の
穴24が開けられている。また、枠本体5の中央に配設
されるプレート7は断面が略コ字型に形成されており、
その横棧4に対応した中央の部分には穴25が穿設され
ている。このプレート7の両側の側片26は、拡開する
形で折曲形成してある。
【0048】ところで、プレート6,7に穿設した穴2
2〜25は、バーリング加工を行っていて、穴22〜2
5の下部周縁は下方に突設した形となり、プレート7の
厚みより厚く形成されている。従って、穴22〜25の
下部周縁のバーリング加工により穴22〜25から下方
に落下する雨水のしずくを真下方向に落下させることが
できる。つまり、穴22〜25の下部周縁にバーリング
加工を行っていない場合には、穴22〜25から落下す
る雨水のしずくが、下方に落下せずに、穴22〜25か
らプレート6,7の下面を伝って流れ、横棧4に落下せ
ず、下の階に落下してしまう。
【0049】しかし、本実施例では、穴22〜25の下
部周縁にバーリング加工を行っていることで、穴22〜
25からの雨水をプレート6,7の下面に伝わることな
く、横棧4にうまく落下させることができる。従って、
床パネル本体1から雨水を落下させることはない。ま
た、床パネル本体1をH型鋼35間に配設する場合、例
えば、床パネル本体1をクレーン等で吊設して配設する
が、この時、クレーンからのフックをプレート6,7の
穴22,25等に引っかけて配設する。かかる場合、穴
22,25の周縁の厚みがバーリング加工によりプレー
ト6,7の板厚より厚くなっているために、強度が向上
している。そのため、フックによる吊設時において床パ
ネル本体1の重量による穴22,25の周縁部の変形等
は生じないものである。
【0050】図6は、両側にプレート6をそれぞれ3
枚、中央に上記プレート7を敷設した状態を示し、各プ
レート6,7の各穴22,25は横方向に一直線状に配
設された形となり、その下方には、図7に示すように横
棧4が配設されて雨水を受けるようになっている。尚、
図6〜図8は、左側のプレート6の部分が分かり易いよ
うに透視図として描いている。また、プレート6,7の
各穴22,25は円形とし、穴23,24は細長形状と
しているが、穴22,25を細長形状としたり、穴2
3,24を円形としたり、また、穴自体の大きさを図示
する場合よりも大きく形成するようにしても良い。
【0051】ここで、プレート6を敷設する場合には、
図8、図10、図12及び図15に示すように、枠本体
5の両側に敷設するプレート6の樋状部21を内側に向
けて、該プレート6の傾斜片18を縦枠2の載置片9の
上にそれぞれ載置する。そして、上記のようにして敷設
したプレート6の平坦部20の上に敷設しようとするプ
レート6の傾斜片18を載置し、順次これを繰り返して
敷設する。そして、枠本体5の中央は、図5に示すよう
に、両プレート6の樋状部21が対向する形となり、両
プレート6の平坦部20にプレート7の両側の側片26
を載置して敷設することで、枠本体5にプレート6,7
が敷設されることになる。そして、これにより床パネル
本体1が形成される。
【0052】図15はプレート6,7を敷設した状態の
床パネル本体1の断面図を示し、各プレート6を敷設す
る場合、プレート6の樋状部21が枠本体5の横棧4の
受け部14に嵌まり込んで、プレート6を受ける形とな
る。同時に、プレート6の樋状部21が横棧4の受け部
14に嵌まり込むことで、プレート6は位置決めされ
て、プレート6の敷設が非常に容易且つ簡易となる。ま
た、プレート6は幅方向の動きが規制されることにな
り、プレート6同士を溶接する場合にも、プレート6の
位置ズレが生じず、溶接作業が容易となり、床パネル本
体1の組立作業性が向上するものである。
【0053】次に、上記床パネル本体1を配設する立体
駐車場の骨組みについて説明する。まず、図17に示す
ように、柱が立設される地面内に独立基礎31を形成
し、各独立基礎31間に布基礎32を形成する。また、
上記独立基礎31にはアンカーボルト(図示せず)が設
けてある。上記独立基礎31の柱33(図18参照)を
立設してアンカーボルトにより柱33を固定する。
【0054】そして、図18に示すように、立設された
柱33の上部の4つの各面に断面を略コ字型とした保持
部材34をボルトで固定する。柱33間の上記保持部材
34の上に縦方向、及び横方向にそれぞれH型鋼35が
架設される。ここで、縦あるいは横方向のH型鋼35の
端面には連結部材36が溶接等で固着されており、この
連結部材36を介して横あるいは縦方向のH型鋼35が
連結固定されることになる。H型鋼35はそれぞれ保持
部材34とボルト等で固定されると共に、連結部材36
にてもH型鋼35が固定され、H型鋼35を柱33間の
上に確実に配設固定するようになっている。
【0055】図19及び図20は上記のようにしてH型
鋼35を柱33間に組み立てる途中の図面を示し、図2
1は立体駐車場の完成状態の図を示している。図19〜
図21においては、H型鋼35間に配設される床パネル
本体1を透視図的に描いている。また、図21に示すよ
うに、立体駐車場の2階となる部分の周囲には柵37が
設けられており、2階へ自動車が出入りするスロープ3
8が形成してある。更に、立体駐車場の端部には2階に
人が出入りする階段39が形成してある。
【0056】次に、床パネル本体1とH型鋼35との連
結固定の構造について説明する。図12及び図15に示
すように、床パネル本体1がボルトで連結固定されるH
型鋼35の部分には、略コ字型に形成した連結金具41
が配置されるようになっている。すなわち、図12及び
図18に示すように、H型鋼35の左右の開口面がわの
部分に上記連結金具41が配置され、つまり、この連結
金具41がH型鋼35の上下片の間の開口面側に位置さ
れる。
【0057】そして、床パネル本体1の縦枠2の側面に
穿設した上下2個の挿通孔42(図1参照)と、連結金
具41の上下2個の挿通孔43(図18参照)、及びH
型鋼35の上下2個の挿通孔44(図18参照)にボル
ト45をそれぞれ挿通し、図12に示すように、該ボル
ト45とナット46とで床パネル本体1の縦枠2を連結
固定する。丁度、H型鋼35間の床パネル本体1を敷設
する場合には、上記ボルト45等で床パネル本体1の縦
枠2をH型鋼35に固定するが、H型鋼35の間に複数
の床パネル本体1を敷設する場合には、以下のようにし
て行う。
【0058】すなわち、図18に示すように、H型鋼3
5の内側面に連結部材40が溶接等で固着されており、
この連結部材40を間に挟む形で床パネル本体1の縦枠
2を図13に示すように配設する。そして、ボルト47
及びナット48で、連結部材40を介して両側の床パネ
ル本体1の縦枠2を連結固定する。図14は上記のよう
にしてH型鋼35に連結固定された床パネル本体1を示
している。特に、図14(a)の左側の部分は、平面図
を示し、中央部分は、プレート6の樋状部21の部分を
示している。また、図14(b)は、床パネル本体1の
側面図を示している。
【0059】次に、立体駐車場の2階に降った雨水の排
水について詳述する。まず、図7〜図10に示すよう
に、プレート6,7の中央の穴6,25からも雨水は落
下するが、雨水の大部分は、プレート6の傾斜片19を
介して流れる。プレート6の傾斜片19を介して流れた
雨水は、平坦部20に流れ落ち、平坦部20の穴23に
落下して横棧4に受け止められる。さらに、プレート6
の平坦部20と、この平坦部20の上に載置するプレー
ト6の傾斜片18の下端面との隙間を介してプレート6
の樋状部21に雨水が流れることになる。
【0060】プレート6の樋状部21に流れ込んだ雨水
は、樋状部21の細長状の穴24を介して下方の横棧4
に落下して流れる。更に、樋状部21に流れ込んだ雨水
は、樋状部21を縦方向に流れる。この樋状部21を流
れた雨水は、図7に示すように、側板3の内側へ排水さ
れて、側板3の排水溝11に流れ込む。更に、側板3の
排水溝11に流れ込んだ雨水は、縦枠2の排水溝8へと
排水される。また、各プレート6,7の穴22〜25を
介して横棧4に落下した雨水は、横棧4を横方向に流れ
て、縦枠2の排水溝8へと流れて排水されることにな
る。
【0061】尚、樋状部21の断面形状は、図示するよ
うな略U字状に限らず、略V字型、コ字型でも良い。ま
た、プレート6,7の端面に長手方向に沿って所定の間
隔でもって切欠を形成し、この切欠を介して雨水を樋状
部21に流れ込むようにしても良い。
【0062】このようにして床パネル本体1に降った雨
水は、床パネル本体1自体の最終的な排水は、床パネル
本体1の両側の排水溝8にそれぞれ流れるようになって
いる。そして、それ以降の雨水は図16に示すような排
水手段により排水されるものである。
【0063】すなわち、床パネル本体1の上面に降った
雨水は、上記のように縦枠2の両側の端部から外部へ排
水されることになる。このことは、床パネル本体1の側
板3側のH型鋼35の内側に雨水が排水される。そのた
め、図16に示すように、H型鋼35の下方で、且つ柱
33間に断面を略コ字型とした樋体51を架橋してい
る。この樋体51は、中央部から両側に下降するように
傾斜して形成されており、雨水の排水を、よりスムーズ
に行わしめている。また、樋体51は雨水を排水させる
だけであるから、金属製の場合には薄く形成して、軽く
なるようにしている。また、プラスチック等でこの樋体
51を形成しても良いのはもちろんである。
【0064】上記樋体51の幅は、H型鋼35の幅より
も大きくしてH型鋼35から落下する雨水をすべて受け
るようにしてある。樋体51の両端には排水孔52が穿
孔されていて、この排水孔52から排水される雨水を受
ける縦樋53が柱33の側面に沿わせて設けてある。従
って、床パネル本体1からの雨水は全て樋体51にて受
けられて、樋体51の排水孔52から雨水が排水され、
更に、縦樋53を介して地面、或いは、立体駐車場の1
階に設けた排水用の溝に流すようになっている。
【0065】尚、上記縦樋53は、一般的な縦樋で形成
しても良く、また、ゴムホースにより樋体51からの雨
水を排水するようにしても良い。ゴムホースとした場合
には、縦樋53とは異なって弾力性、可撓性があるため
に、ゴムホースの下部の雨水の流し口の位置を柱33の
任意の側面に設定することができる。
【0066】更に、樋体51の端部に位置する柱33の
側面の箇所に孔を開けておき、その孔を介して樋体51
にて排水される雨水を柱33に流し込むようにしても良
い。この場合、柱33は角筒状であり、柱33の下部の
側面には排水孔を穿設しておく。また、柱33の内面及
び外面の全体にわたって、例えば、溶融亜鉛メッキを施
しておくことで、雨水による柱33の錆は防止できる。
【0067】更に、上記樋体51の形状としては、断面
がコ字型に限らず、断面が略U字状、略半円形、略V字
型等でも良い。要は、床パネル本体1から排水される雨
水を受けることができれば、どのような形状でも良い。
【0068】また、図16に示すような樋体51を用い
ずに、雨水を排水する手段として、図22に示すような
H型鋼35を用いても良い。すなわち、H型鋼35の下
片55の横幅を上片よりも幅広に形成し、下片55の端
部を全長にわたって上方に折曲した折曲片56を形成
し、この折曲片56と下片55とで排水溝57を形成し
たものである。この実施例においては、床パネル本体1
から排水される雨水をH型鋼35の排水溝57に受け
て、柱33へ雨水を流すようにしたものであり、H型鋼
35の端部では、柱33の内部に直接雨水を流し込むよ
うにする。また、H型鋼35の端部で縦樋やゴムホース
等と連結して、雨水を流すようにしても良いものであ
る。
【0069】ところで、図12に示すように、床パネル
本体1の端のプレート6の傾斜片18ないし縦枠2との
部分と、H型鋼35との間の雨水の浸入を防止するため
に、コーキング材、あるいはパッキンを敷設して、雨水
の浸入を完全に防止するようにしている。また、床パネ
ル本体1同士を直接連結固定する場合にも、床パネル本
体1間には上記と同様にコーキング材、あるいはパッキ
ンを敷設して、雨水の浸入を完全に防止している。
【0070】上述のように床パネル本体1は、左右の縦
枠2、前後の側板3及び途中に縦枠2に架橋される3つ
の横棧4とで枠本体5と形成し、この枠本体5の上面に
複数のプレート6,7とを覆設して構成されている。床
パネル本体1の上記各部材は鋼材からなり、各部材は溶
接等で固着され、溶接後に、例えば溶融亜鉛メッキによ
りメッキ処理されるようになっている。これは、メッキ
処理されるH型鋼35も同様であるが、床パネル本体1
は立体駐車場の2階の床パネルとして使用されるもので
あり、雨水等により腐食して、外観を損ねたり、自動車
の荷重に対する強度の劣化を防止するためである。
【0071】つまり、先ず、左右の縦枠2と前後の側板
3とで四角枠状に溶接にて固着し、次いで、上述のよう
に横棧4が固定片15,16を介して縦枠2に溶接にて
固着される。そして、本実施例では、6枚のプレート6
と1枚のプレート7が縦枠2及び横棧4の上に敷設され
る。そして、プレート6の傾斜片18と隣接するプレー
ト6の平坦部20との間に、所定間隔ごとに溶接を行っ
て、隣接するプレート6を固着していく。このようにし
て形成された床パネル本体1をメッキ漕内に浸漬して、
床パネル本体1全体を溶融亜鉛メッキの処理を行う。
【0072】メッキ処理の前工程において、メッキ処理
を完全に行うために、部材に付着している脂分を除去し
たり、硫酸等による余剰の錆をとるための洗浄を行う。
つまり、メッキ処理の前工程においては、いわゆる脱脂
工程、酸洗工程等が行われる。ところで、例えば、床パ
ネル本体を構成するのに、図23に示すように、プレー
トとして平板(鉄板)58を用い、この平板58を枠を
構成する棧59の上に面接触させて、溶接を行った後
に、メッキ処理を行った場合には、所謂不メッキとなっ
て外観を損ね、商品価値を低下させ、更には、施工後に
は補修を常に行う必要が生じてくる。
【0073】つまり、棧59の上面と平板58の下面と
を面接触させて溶接し、メッキ処理を行った場合、酸洗
工程における硫酸や、大気中の水分等が、棧59と平板
58との間に毛細管現象等にて入り込む。そして、メッ
キ処理後に、棧59と平板58との間に入っていた酸系
の水が出てきて、表面を変色させたり、腐食させたりす
ることになる。
【0074】そこで、本実施例では、枠本体5とプレー
ト6,7とは面接触させずに、点接触、あるいは線接触
させた状態で溶接を行い、溶接後のメッキ処理におい
て、接触面で酸等が滞留しないようにし、あるいは容易
に水等で洗浄できる構造としている。すなわち、床パネ
ル本体1の両側のプレート6と縦枠2との接触は、図1
2に示すように、プレート6の傾斜片18の端縁と、縦
枠2の載置片9の上面との長手方向における線接触とし
ている。また、各プレート6と横棧4とは、図11及び
図15に示すように、プレート6の樋状部21の下面
と、横棧4の受け部14の上縁との点ないし線接触とし
ている。更には、プレート6,7自体を平板状には形成
せずに、断面を略コ字型に形成し、両側の傾斜片18,
19、側片26により強度も向上させているものであ
る。従って、床パネル本体1をこのような構造とするこ
とで、メッキ処理後にも各部材間で不メッキとなること
もなく、また、プレート6,7の強度も向上させてい
る。
【0075】ところで、立体駐車場の2階の床パネルの
敷設方法として、所謂パワーフローと言われる方法があ
る。図24はこのパワーフローと言われる敷設方法を示
し、床パネルとしてH型鋼35間に敷設するプレート6
0は断面を略コ字型とし、プレート60の一端側は、L
型の接続片61と、他端側はコ字型の接続片62として
いる。この敷設方法は、プレート60の一端側の接続片
61をH型鋼35の上面の半分がわに載置し、隣接する
プレート60の接続片61をコ字型の接続片62内に載
置して、順次、敷設していくものである。また、各プレ
ート60の端部はH型鋼35の上面に載置され、各プレ
ート60はH型鋼35とボルトにより固定されるように
なっている。
【0076】このパワーフローと言われる敷設方法で
は、H型鋼35の上面にプレート60の接続片61を載
置するために、H型鋼35の上面は床面としては利用さ
れず、同じ間隔で敷設されているH型鋼35では、プレ
ート60の大きさが大きくなってしまうという問題があ
る。また、プレート60とH型鋼35とは多数のボルト
で固定しているために、ボルトが緩んでプレート60と
H型鋼35との間に隙間が生じた場合、自動車の走行の
度に音は発生し、特に夜間の場合には、付近の住民に騒
音を与えるという問題がある。
【0077】そこで、本実施例では、H型鋼35の上面
に床パネル本体1を敷設する方法はとらず、H型鋼35
の側方に床パネル本体1を配設し、床パネル本体1の上
面とH型鋼35の上面とを面一にした敷設方法としてい
る。すなわち、図12、図14及び図15に示すよう
に、床パネル本体1をボルト45等によりH型鋼35の
側面がわに連結固定し、床パネル本体1のプレート6,
7の上面とH型鋼35の上面とを面一にしている。これ
により、H型鋼35の上面も床面として利用することが
でき、パワーフローの場合と比べてH型鋼35が同じ間
隔であれば、床パネル本体1の面積自体を小さくするこ
とができる。従って、床パネル本体1自体の重量を軽く
できると共に、コストの面でも立体駐車場を安価にでき
るものである。
【0078】更に、本実施例では、図12に示すよう
に、床パネル本体1とH型鋼35との連結固定は、連結
金具41を介装してボルト45にて受け、床パネル本体
1の荷重をボルト45を介して連結金具41の上下の端
面にて受けている。従って、床パネル本体1の荷重を連
結金具41にて受けることができ、ボルト45の数を少
なく構成できる。そのため、ボルト45の緩みの発生率
が少なくなり、自動車の走行による騒音の発生を少なく
することができる。つまり、音の発生がしにくい構造で
ある。
【0079】ところで、鉄板の上面に自動車のタイヤの
スリップ防止策として凹凸を形成されているものは既に
提供されている。ところが、これら鉄板の上面に形成さ
れている凹凸は、単にタイヤのスリップ防止のために形
成されているものであり、例えば、連続した波形の凹凸
がある。かかる場合、凹凸はスリップ防止のためにのみ
形成されており、本発明のように、立体駐車場の2階の
床パネルと使用し、且つ雨水の排水を考慮した凹凸形状
とはなっていない。
【0080】すなわち、図1及び図2に示すように、床
パネル本体1の各プレート6,7の上面には模様、つま
り凹凸が形成されており、この凹凸の部分を拡大したの
が図11である。図11において、プレート6の中央片
17の上面には略八の字状に細長いリブ状の突起63が
突設されており、この突起63の両側に位置する形で略
円形の凸部64が突設してある。これらの2つの突起6
3及び4つの凸部64がプレート6の長手方向の全長に
わたって連続的に形成してある。尚、床パネル本体1の
中央に敷設されるプレート7の上面も同様に、突起63
及び凸部64が形成されている。また、一対の突起63
を互いに逆向きに交互にプレート6,7の長手方向に形
成するようにしても良い。また、凸部64は、略円形と
したが、楕円形に形成したり、細長形状に形成しても良
い。
【0081】上記プレート6に形成した突起63及び凸
部64は、例えば、2つの金型による上下からのプレス
加工により形成している。形成方法としては、例えば、
絞り出し加工や、ひも出し加工等があり、これら絞り出
し加工やひも出し加工により上記突起63等を形成す
る。上記突起63の形状は、図示するように絞り出し加
工による断面形状を略コ字型としたり、あるいはひも出
し加工により断面を略円弧状に形成しても良い。尚、絞
り出し加工の場合には、突起63の突出寸法を例えば、
プレート6の厚みの半分程度にしている。複数のプレー
ト6を敷設した場合には、略八の字状の突起63は、隣
接するプレート6の突起63と一体的となって、全体と
してジグザク状の凹凸となり、自動車のタイヤのスリッ
プの防止機能をより高めている。更には、細長いリブ状
の突起63により、プレート6の強度をも高めている。
【0082】また、突起63及び凸部64は、連続した
波形状の凹凸ではなく、それぞれが別個に形成されてい
るために、雨水の排水を邪魔することなく、例えば勢い
良く降った雨水は、細長い突起63がガイドとなって、
プレート6の平坦部20や樋状部21へスムーズに案内
する役目を有している。また、突起63及び凸部64に
より、雨水がプレート6の上面にあっても、タイヤによ
り水が跳ねにくく、また、歩いた場合でも、靴が突起6
3及び凸部64に載って水を跳ねることもない。
【0083】上記の場合においては、プレート6,7の
上面が平面状の場合について説明したが、プレート6,
7の幅方向の中央から全長にわたって両側に下降する傾
斜面とすることで、つまり、プレート6,7の幅方向の
上面の断面を略く字型に形成することで、プレート6の
上面に降った雨水を上面に滞留させることなく、よりス
ムーズに排水することができるものである。プレート
6,7の傾斜面の傾斜角度は、単に雨水を流すだけであ
るから、利用者が傾斜していないと感じない程度にして
いる。これにより、プレート6,7の上面が傾斜してい
るという不安感を利用者に与えることはない。また、こ
の場合、細長いリブ状の突起63は、ガイドとなって、
雨水を平坦部20や樋状部21へスムーズに導くことが
できる。
【0084】尚、上記した事柄は、2階建ての立体駐車
場の場合について説明したが、2階建ての立体駐車場の
場合に限らず、3階建て以上の立体駐車場にも本発明を
適用できるものである。また、自走式の立体駐車場に限
らず、あるゆるタイプの立体駐車場にも本発明を適用で
きることは言うまでもない。
【0085】
【発明の効果】本発明によれば、立体駐車場の上の階の
床パネル本体に降った雨水は、各プレートの端部と平坦
部との間の隙間を介して各プレートの樋状部に流れ落
ち、この樋状部に流れ落ちた雨水は樋状部を伝って床パ
ネル本体の側板の排水溝に流れ、更に、側板の排水溝か
ら出た雨水は第1の排水手段に排出され、更に、第1の
排水手段から第2の排水手段を介して地面上や、地面に
形成されている排水溝等へ流れるものであり、床パネル
本体の上面に降った雨水を効率よく排水することができ
る。そのため、床パネル本体を敷設した階より下の階へ
は雨水は漏れないものである。従って、下の階に自動車
を駐車して乗り降りする人には雨水がかからず、不快感
を与えることもない。更に、床パネル本体は複数の板状
のプレートにより、床面は閉塞される形となり、下から
上の階を覗くことができる従来の網体で構成される床パ
ネル本体とは異なり、下から上の階を見ることができ
ず、特に、女性にとって、安心感を与えることができ
る。
【0086】また、請求項2では、上記第1の排水手段
は、上面が開口した樋体としたものであるから、床パネ
ル本体から排水される雨水を全て受けることができて、
雨水を漏らすことがなく、しかも、樋体の構造も上面が
開口した構造であるから、樋体を簡単に製作することが
できる。
【0087】更に、請求項3においては、床パネル本体
を構成する左右の縦枠の下部内側に排水溝を一体にそれ
ぞれ形成し、この縦枠の排水溝の上方に位置する横棧を
上面を開口した形状として該横棧の端部を縦枠の排水溝
側に開口し、上記側板の排水溝の両側の開口部を縦枠の
排水溝の上方に開口し、上記横棧の上方に位置したプレ
ートの上面、平坦部及び樋状部の部分に排水用の穴を穿
設し、床パネル本体の縦枠の排水溝より第1の排水手段
に雨水を排出するようにしていることで、床パネル本体
の各プレートの上面に降った雨水は、プレートの上面の
穴、平坦部の穴を介して横棧に落下し、また、それ以外
の雨水はプレートの端部と平坦部との隙間を介して樋状
部に流れ落ち、樋状部に流れ落ちた雨水は樋状部に穿設
した穴を介して横棧に落下する。さらに、それ以外の雨
水は樋状部を流れて該樋状部の端部から側板の排水溝に
流れ落ちる。そして、横棧と側板の排水溝に流れ落ちた
雨水は、すべて床パネル本体の縦枠の排水溝に流れるこ
とになり、この排水溝から第1の排水手段に排水される
ために、第1の排水手段では、床パネル本体から排水さ
れる雨水を受けやすくなり、雨水を漏らすことなく受け
ることができる。しかも、床パネル本体自体をH型鋼間
に敷設することで、床パネル本体の他に、別途、後から
排水装置を配設する必要がなく、結果として、施工を迅
速且つ容易に行うことができ、更には、コスト的にも安
価に提供することができる。
【0088】また、請求項4においては、プレートに穿
設した穴の下部周縁は、バーリング加工によりプレート
の板厚より厚く形成していることで、雨水のしずくをプ
レートの下面に伝わらすことなく、下方の横棧にうまく
落下させることができ、雨水が下の階へ落下させること
がない。また、穴のバーリング加工により、床パネル本
体を配設する場合に、クレーンからのフックを穴に引っ
かけて吊設して配設するが、この場合、バーリング加工
にて穴の周縁の厚みがプレートの板厚より厚みが増し
て、強度が上がり、フックにより引っかけて吊設して
も、フックによる変形が少ないものである。
【0089】請求項5では、プレートの両側は下方に傾
斜する傾斜片とし、一方の傾斜片より平坦部を介して該
平坦部より下方に位置し、断面を略U字状の樋状部を形
成したものであるから、プレート自体が樋状部により排
水装置を兼ねることができ、しかも、プレートへの荷重
は、プレートの両側に形成した傾斜片により受ける構造
であるために、プレートの強度を向上させることができ
る。
【0090】更に、請求項6においては、プレートの樋
状部を嵌め込む切欠部を横棧の上端に形成していること
により、プレートの樋状部を横棧の切欠部に嵌め込むだ
けで良いために、プレートの位置決めができて、枠本体
へのプレートの敷設が非常に容易となり、施工が迅速化
される。また、プレート間同士を溶接等で固着する場合
にも、溶接時にプレート自体が位置決め規制されて動か
ないため、溶接における作業を確実で迅速に行うことが
できる。
【0091】また、請求項7では、各プレート間、各プ
レートと縦枠及び横棧との接触は点接触ないし線接触と
し、各部材を溶接にて固定した床パネル本体全体をメッ
キ処理したものであるから、部材間を面接触させて溶接
して構成した床パネル本体全体をメッキ処理する場合と
比べて、各部材は、点接触ないし線接触としているため
に、不メッキを防止することができ、不メッキによる変
色や、錆の発生により、外観を損ねたり、商品価値の低
下や、施工後の補修といったことがない。また、容易に
後から洗浄等もできる。
【0092】請求項8においては、請求項4のプレート
を、枠本体の左右の縦枠側から樋状部を内側にして敷設
し、敷設される両側からのプレートの向かい合う樋状部
を形成している平坦部の上面に断面を略コ字型とした第
2のプレートを敷設したものであるから、プレートの一
方に樋状部を形成していても、樋状部を内側にして両側
の縦枠側からプレートを敷設していき、最後に中央に位
置し、樋状部が向かい合ったプレート間に断面を略コ字
型とした第2のプレートを敷設するだけで、床パネル本
体のプレートを敷設することができる。しかも、樋状部
を備えたプレートと、第2のプレートの2種類だけで良
いため、部材管理も容易で、しかも、施工の場合にも、
間違ってプレートを敷設することもない。
【0093】また、請求項9では、床パネル本体をH型
鋼の内側空間部に配設すると共に、床パネル本体のプレ
ートの上面とH型鋼の上面とを略面一に敷設したもので
あるから、床パネル本体のプレートの上面と同様にH型
鋼の上面も床面として利用しているものであり、所謂パ
ワーフローの場合と比べて、H型鋼の配設間隔が同じな
らば、床パネル本体の面積を小さくすることができ、床
パネル本体の軽量化を図ることができる。そのため、床
パネル本体のコストも安価にすることができる。
【0094】さらに、請求項10においては、第1の排
水手段として、H型鋼に排水溝を一体に形成したもので
あるから、床パネル本体からの雨水を受ける樋体を別途
付設する必要がなく、施工が簡略化され、また、コスト
も低く抑えることができる。
【0095】請求項11では、第2の排水手段として、
柱の側面に沿って取り付けた縦樋としていることで、縦
樋は一般的な縦樋を用いることができ、縦樋を安価に構
成でき、しかも、外観を損なうこともない。
【0096】また、請求項12においては、第2の排水
手段として、柱の側面に沿って設けた弾力性、可撓性を
有するホースとしていることにより、ホースの排水口を
柱の任意の側面に配設することができ、施工現場に応じ
て臨機応変に対応することができる。また、コストも安
価にでき、施工も容易となる。
【0097】さらに、請求項13では、第2の排水手段
として、筒状の柱の内部としたものであるから、柱の外
側面には排水装置が付設されないため、排水装置が邪魔
になって、駐車場内の空間を狭めることもなく、自動車
の出し入れに際しても楽になる。また、柱の外面に排水
装置を配設した場合と比べ、排水装置により外観を損ね
ることもない。
【0098】さらに、請求項14においては、プレート
の上面に略八の字状に突起を長手方向全長にわたって所
定の間隔でもって形成したものであるから、複数のプレ
ートを敷設した場合には、突起が連続的なジグザグ模様
となり、自動車のタイヤのスリップの防止を、より完全
に行うことができる上に、突起によりプレート自体の強
度をも上げることができる。しかも、プレートの上面に
突設した突起により、自動車の走行時に雨水を跳ねるこ
とも少なくなり、また、人が歩いた場合にも雨水を跳ね
ることが少なくなる。更に、勢い良く降った雨水は、突
起がガイドとなって、雨水をスムーズに排水することが
できる。
【0099】また、請求項15では、プレートの上面は
略中央部から両側に下降する傾斜面としていることで、
プレートの上面に降った雨水は、傾斜面を介してスムー
ズに排水することができ、床パネル本体の上面に雨水を
滞留させることもなく、駐車場の利用者に雨水の滞留に
よる不快感を与えることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のプレートの一部を切り欠いた
床パネル本体の破断斜視図である。
【図2】(a)は本発明の実施例のプレートの一部を切
り欠いた床パネル本体の平面図である。(b)は本発明
の実施例の床パネル本体の側面図である。
【図3】本発明の実施例の床パネル本体を構成する横棧
の斜視図である。
【図4】本発明の実施例の床パネル本体を構成する側板
の斜視図である。
【図5】本発明の実施例のプレートと中央に配設するプ
レートとの敷設状態を示す要部斜視図である。
【図6】本発明の実施例の一部を透視図としたプレート
の敷設状態を示す要部斜視図である。
【図7】本発明の実施例の一部を透視図としたプレート
の敷設状態を示す要部破断斜視図である。
【図8】本発明の実施例の一部を透視図としたプレート
の敷設状態を示す要部破断斜視図である。
【図9】本発明の実施例のプレートを敷設した状態を示
す要部平面図である。
【図10】本発明の実施例のプレートを敷設した状態を
示す断面図である。
【図11】本発明の実施例のプレート、横棧等の敷設状
態を示す破断斜視図である。
【図12】本発明の実施例の床パネル本体とH型鋼との
連結状態を示す要部断面図である。
【図13】本発明の実施例の床パネル本体と床パネル本
体との連結状態を示す要部断面図である。
【図14】(a)は本発明の実施例の床パネル本体をH
型鋼に敷設した状態を示す要部平面図である。(b)は
本発明の実施例の床パネル本体をH型鋼に敷設した状態
を示す断面図である。
【図15】本発明の実施例の床パネル本体をH型鋼に敷
設した状態を示す断面図である。
【図16】本発明の実施例の床パネル本体からの雨水を
排水するための樋体を設けた場合の要部斜視図である。
【図17】本発明の実施例の立体駐車場を建設する場合
の施工状態を示す図である。
【図18】本発明の実施例の立体駐車場を建設する場合
の柱とH型鋼との連結状態を示す一部を切り欠いた要部
斜視図である。
【図19】本発明の実施例の立体駐車場を建設する場合
の施工状態を示す図である。
【図20】本発明の実施例の立体駐車場を建設する場合
の施工状態を示す図である。
【図21】本発明の実施例の立体駐車場の完成した状態
を示す図である。
【図22】本発明の実施例におけるH型鋼の他の実施例
を示す要部斜視図である。
【図23】本発明において不メッキとなる場合の説明図
である。
【図24】本発明において床パネルをパワーフローの敷
設方法を示す説明図である。
【図25】従来例の床パネル本体の一部を切り欠いた斜
視図である。
【符号の説明】 1 床パネル本体 2 縦枠 3 側板 4 横棧 5 枠本体 6 プレート 7 プレート 8 排水溝 11 排水溝 14 受け部 17 中央片 18 傾斜片 19 傾斜片 20 平坦部 21 樋状部 22 穴 23 穴 24 穴 25 穴 33 柱 35 H型鋼 51 樋体 53 縦樋 57 排水溝 63 突起 64 凸部

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地面より複数の柱を立設し、この柱の上
    部間に縦方向及び横方向にH型鋼をそれぞれ架橋し、こ
    れらH型鋼の間に形成される水平面上の空間部に床パネ
    ル本体を配設するようにした立体駐車場において、左右
    の縦枠、この縦枠の両端間を架橋する前後の側板及び上
    記縦枠の途中に左右の縦枠間に架橋される横棧とで構成
    される枠本体と、この枠本体の縦枠と並設して縦枠及び
    上記横棧の上に敷設される複数の板状のプレートとで床
    パネル本体を構成し、上記プレートの幅方向の断面を略
    コ字型に形成し、このプレートの幅方向の一端側に平坦
    部を側方に向けて一体に形成すると共に、該平坦部より
    下方へ雨水を排水する樋状部を一体に形成し、敷設した
    プレートの平坦部の上に隣接するプレートの他端を載置
    して複数のプレートを枠本体に敷設し、隣接するプレー
    トの端部と平坦部との隙間を介して樋状部に流れ込んだ
    雨水を受ける排水溝を上記側板の内側に形成し、この床
    パネル本体の側板の排水溝から排水される雨水を受ける
    第1の排水手段をH型鋼の下面側に配設し、この第1の
    排水手段から排水される雨水を受けて地面上等に排出す
    る第2の排水手段を設けたことを特徴とする立体駐車場
    の屋根床版。
  2. 【請求項2】 上記第1の排水手段は、上面が開口した
    樋体としたことを特徴とする請求項1記載の立体駐車場
    の屋根床版。
  3. 【請求項3】 床パネル本体を構成する左右の縦枠の下
    部内側に排水溝を一体にそれぞれ形成し、この縦枠の排
    水溝の上方に位置する横棧を上面を開口した形状として
    該横棧の端部を縦枠の排水溝側に開口し、上記側板の排
    水溝の両側の開口部を縦枠の排水溝の上方に開口し、上
    記横棧の上方に位置したプレートの上面、平坦部及び樋
    状部の部分に排水用の穴を穿設し、床パネル本体の縦枠
    の排水溝より第1の排水手段に雨水を排出するようにし
    たことを特徴とする請求項1記載の立体駐車場の屋根床
    版。
  4. 【請求項4】 プレートに穿設した穴の下部周縁は、バ
    ーリング加工によりプレートの板厚より厚く形成したこ
    とを特徴とする請求項1、3記載の立体駐車場の屋根床
    版。
  5. 【請求項5】 プレートの両側は下方に傾斜する傾斜片
    とし、一方の傾斜片より平坦部を介して該平坦部より下
    方に位置し、断面を略U字状の樋状部を形成したことを
    特徴とする請求項1、3記載の立体駐車場の屋根床版。
  6. 【請求項6】 プレートの樋状部を嵌め込む切欠部を横
    棧の上端に形成したことを特徴とする請求項1、4記載
    の立体駐車場の屋根床版。
  7. 【請求項7】 各プレート間、各プレートと縦枠及び横
    棧との接触は点接触ないし線接触とし、各部材を溶接に
    て固定した床パネル本体全体をメッキ処理したことを特
    徴とする請求項1記載の立体駐車場の屋根床版。
  8. 【請求項8】 請求項4のプレートを、枠本体の左右の
    縦枠側から樋状部を内側にして敷設し、敷設される両側
    からのプレートの向かい合う樋状部を形成している平坦
    部の上面に断面を略コ字型とした第2のプレートを敷設
    したことを特徴とする請求項1、3、5記載の立体駐車
    場の屋根床版。
  9. 【請求項9】 床パネル本体をH型鋼の内側空間部に配
    設すると共に、床パネル本体のプレートの上面とH型鋼
    の上面とを略面一に敷設したことを特徴とする請求項
    1、3及び8記載の立体駐車場の屋根床版。
  10. 【請求項10】 第1の排水手段として、H型鋼に排水
    溝を一体に形成したことを特徴とする請求項1記載の立
    体駐車場の屋根床版。
  11. 【請求項11】 第2の排水手段として、柱の側面に沿
    って取り付けた縦樋としたことを特徴とする請求項1記
    載の立体駐車場の屋根床版。
  12. 【請求項12】 第2の排水手段として、柱の側面に沿
    って設けた弾力性、可撓性を有するホースとしたことを
    特徴とする請求項1記載の立体駐車場の屋根床版。
  13. 【請求項13】 第2の排水手段として、筒状の柱の内
    部としたことを特徴とする請求項1記載の立体駐車場の
    屋根床版。
  14. 【請求項14】 プレートの上面に略八の字状に突起を
    長手方向全長にわたって所定の間隔でもって形成したこ
    とを特徴とする請求項1、5及び8記載の立体駐車場の
    屋根床版。
  15. 【請求項15】 プレートの上面は略中央部から両側に
    下降する傾斜面としたことを特徴とする請求項1、14
    記載の立体駐車場の屋根床版。
JP31150792A 1992-10-26 1992-10-26 立体駐車場の屋根床版 Expired - Lifetime JPH0796853B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31150792A JPH0796853B2 (ja) 1992-10-26 1992-10-26 立体駐車場の屋根床版
TW083103680A TW301690B (en) 1992-10-26 1994-04-25 The 3D parking lot

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31150792A JPH0796853B2 (ja) 1992-10-26 1992-10-26 立体駐車場の屋根床版

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06136980A true JPH06136980A (ja) 1994-05-17
JPH0796853B2 JPH0796853B2 (ja) 1995-10-18

Family

ID=18018072

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31150792A Expired - Lifetime JPH0796853B2 (ja) 1992-10-26 1992-10-26 立体駐車場の屋根床版

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0796853B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20080120925A1 (en) * 2006-11-29 2008-05-29 Stefano Paolucci Demountable modular structure for high-efficiency raised deck parking lots with herringbone parking stalls
GB2495993A (en) * 2011-10-28 2013-05-01 Bourne Construction Engineering Ltd A floor for a building with built in drainage
JP2013151820A (ja) * 2012-01-25 2013-08-08 Tokyo Engineering Systems Corp パレット、立体駐車装置、及びパレットの製造方法
WO2023125711A1 (zh) * 2021-12-30 2023-07-06 奥动新能源汽车科技有限公司 换电站顶部防护装置及换电站

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6233615B2 (ja) * 2016-01-29 2017-11-22 株式会社ノーム ルーフデッキガーデニングプレート及びルーフデッキプレート及び動くガーデンシステム。

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20080120925A1 (en) * 2006-11-29 2008-05-29 Stefano Paolucci Demountable modular structure for high-efficiency raised deck parking lots with herringbone parking stalls
US8434277B2 (en) * 2006-11-29 2013-05-07 Stefano Paolucci Demountable modular structure for high-efficiency raised deck parking lots with herringbone parking stalls
GB2495993A (en) * 2011-10-28 2013-05-01 Bourne Construction Engineering Ltd A floor for a building with built in drainage
EP2586923A2 (en) 2011-10-28 2013-05-01 Bourne Engineering Limited A building with built-in drainage
GB2495993B (en) * 2011-10-28 2013-12-04 Bourne Construction Engineering Ltd A building with built-in drainage
JP2013151820A (ja) * 2012-01-25 2013-08-08 Tokyo Engineering Systems Corp パレット、立体駐車装置、及びパレットの製造方法
WO2023125711A1 (zh) * 2021-12-30 2023-07-06 奥动新能源汽车科技有限公司 换电站顶部防护装置及换电站

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0796853B2 (ja) 1995-10-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8490349B2 (en) In-floor track assembly for sliding panels with built-in drainage system
JP7119165B2 (ja) 屋根構造体
JPH06136980A (ja) 立体駐車場の屋根床版
JPH07122345B2 (ja) 立体駐車場のパネル型屋根床版
US10752152B2 (en) Trailer house
JP2019148156A (ja) 排水溝ユニット及びその施工方法
JP2941100B2 (ja) パネルの構造とこのパネルを床板に用いた構造物
KR100265163B1 (ko) 입체주차장
JPH07331915A (ja) 床構造
JPS5820726Y2 (ja) バルコニ−用梁
JPS637663Y2 (ja)
JP3198283B2 (ja) はりの支持構造及びその施工方法
JP3354205B2 (ja)
JPH0723157U (ja) 立体駐車場用床板
JP3953354B2 (ja) ユニット式建物およびユニット式建物の施工方法
JPH05321346A (ja) バルコニー付住宅
JPH05179741A (ja) 床構造
JPH0738580Y2 (ja) 自走式立体駐車場における床パネル
JPS6328724Y2 (ja)
JPH083201B2 (ja) 建物の外廊下の構造
JP2585497Y2 (ja) 水回りユニットの取り付け構造
JP3308922B2 (ja) タワークレーン
JPH07331914A (ja) 床構造
JP3010404U (ja) 靴拭いを備えたユニットハウス
JP3011572U (ja) 引戸用下レール

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19960409