JPH06136303A - 電着塗料組成物 - Google Patents

電着塗料組成物

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JPH06136303A
JPH06136303A JP30956692A JP30956692A JPH06136303A JP H06136303 A JPH06136303 A JP H06136303A JP 30956692 A JP30956692 A JP 30956692A JP 30956692 A JP30956692 A JP 30956692A JP H06136303 A JPH06136303 A JP H06136303A
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production example
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acid
resin
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JP30956692A
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Taketoshi Minohara
雄敏 蓑原
Nobuhiro Ito
信広 伊藤
Takeshi Kawakami
毅 河上
Norihide Fujiki
法秀 藤基
Masaaki Nakashio
雅昭 中塩
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Shinto Paint Co Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Shinto Paint Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 基本的に被塗物の化成処理を必要とせずに、
鉛、クロムの如き有害な重金属を含有せず、防錆性能の
すぐれたカチオン型電着塗料組成物を提供することにあ
る。 【構成】 エポキシ樹脂と、P−OH基又はS−H基又
は3,4,5−トリヒドロキシフェニル基を少なくとも
1個有する化合物とを反応させて得られる予備重合物A
に、エポキシ基と反応性を有するアミノ基を含む化合物
を反応させて得られる樹脂組成物Bと、ハイドロタルサ
イトを含有するカチオン型電着塗料組成物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属とキレート化合物
を形成し得る後述する樹脂組成物Bと、塩素イオンをは
じめ、金属の腐食に関係するアニオンを固定化し得るハ
イドロタルサイトを含有することで、金属の防錆に優
れ、特に薄膜での防錆能力に優れたカチオン型電着塗料
組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、カチオン型電着塗料は、金属の防
錆力が良好なため、自動車、家電、鋼製家具、建設用鋼
剤等に広く用いられている。
【0003】しかし、塗膜厚が薄い場合や、鋼板切断部
端面のように塗装後の焼付硬化時に、流動により膜厚が
薄くなったり、溶接部近傍や合せ目部の様に原理上充分
な膜厚が得られない部分等での防錆は満足のいくもので
はない。
【0004】また、通常電着塗装の前にリン酸亜鉛によ
る化成処理が行なわれているが、化成被膜の厚さは極く
薄いものであるため、被塗物全体に均一な塗装処理を施
すために、スプレー処理よりもディップ処理が好まし
い。
【0005】しかし、ディップ処理では、大きなスペー
スが必要で、液管理が煩雑かつ厳しいといった問題があ
り、多少化成処理が不充分でも優れた防錆性能を発揮す
る電着塗料が望まれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明者等は、
基本的には被塗物の化成処理を必要とせず、さらに鉛や
クロムの如き有毒な重金属を含有しないで、従来品以上
の防錆性能を有するカチオン型電着塗料の研究を鋭意行
なった結果、金属とキレート化合物を形成し得る後述す
る樹脂組成物Bを含有させることで達成できることを見
出し、特許出願中であるが、本発明ではさらにハイドロ
タルサイトを加えることにより、薄膜(5〜10μm)
での防錆力も優れたものにできることを見出した。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、エポ
キシ樹脂と、P−OH基又はS−H基又は3,4,5−
トリヒドロキシフェニル基を少なくとも1個有する化合
物とを反応させて得られる予備重合物Aに、エポキシ基
と反応性を有するアミノ基を含む化合物を反応させて得
られる樹脂組成物Bと、ハイドロタルサイトとを含有す
るカチオン型電着塗料組成物である。
【0008】本発明において使用するエポキシ樹脂とし
ては、グリシジルエーテル基を分子内に1個より多く有
するもの、好ましくは2個有するものであれば、種々の
ものを用いる事ができる。エポキシ当量は特に制限はな
いが、180〜2000程度のものが好ましい。
【0009】本発明において使用するP−OH基を少な
くとも1個有する化合物としては、リンの酸とそのエス
テル又は塩が挙げられる。
【0010】リンの酸としては、例えばオルトリン酸、
メタリン酸、ピロリン酸、亜リン酸、ポリリン酸、ホス
ホン酸、ホスフィン酸等が挙げられ、特にオルトリン酸
が好ましい。
【0011】また、リンの酸のエステルとしては、上記
のリンの酸のエステル、好ましくは炭素原子数8程度ま
でのアルキルエステル(水酸基を1個以上有するもの)
及びヒドロキシアルキルエステル、例えば、エチル、n
−ブチル、2−エチルヘキシル、ヒドロキシエチル、ヒ
ドロキシブチル、ヒドロキシプロピル、ヒドロキシペン
チル等の基を持つものが挙げられ、特にn−ブチル又は
2−エチルヘキシルのモノ又はジ−リン酸エステルが好
ましい。
【0012】また、リンの酸の塩としては、上記のリン
の酸の塩、例えばカリウム、ナトリウム、リチウム、カ
ルシウム、亜鉛、アルミニウム、スズ、バリウム等の塩
が挙げられる。
【0013】本発明において使用する少なくとも1個以
上のS−H基を有する化合物としてはチオール類が挙げ
られ、例えばメルカプトプロピオン酸又はこれとネオペ
ンチルグリコール、トリメチロールプロパン、グリセリ
ン、ペンタエリスリトール等のポリオールとのジ又はト
リ又はテトラエステル等が挙げられる。
【0014】本発明において使用する少なくとも1個の
3,4,5−トリヒドロキシフェニル基を有する化合物
としては、没食子酸、タンニン酸及びこれらのアルキル
エステル類、ピロガロールが挙げられる。
【0015】本発明による前記予備重合物Aを製造する
に当っては、上記エポキシ樹脂中のエポキシ基1当量当
り、P−OH基又はS−H基又はC−OH基が0.05
〜0.9当量、好ましくは0.05〜0.4当量となる
ような割合で反応を行なうのが良く、生成した変性エポ
キシ樹脂(予備重合物A)のエポキシ当量は3000以
下、特に800〜2000が好ましい。
【0016】これらの予備重合物Aは通常溶剤の存在下
又は非存在下50〜150℃程度の温度で反応させて得
ることができる。
【0017】本発明で使用する樹脂組成物Bは上記予備
重合物Aとアミノ基を含む化合物例えば1級アミン又は
2級アミン又は3級アミンと有機酸とのアンモニウム塩
と反応させて得ることができる。
【0018】1級アミンとしては、モノメチルアミン、
モノエチルアミン、モノブチルアミンの如きモノアルキ
ルアミン;モノメタノールアミン、モノエタノールアミ
ン、モノプロパノールアミンの如きモノアルカノールア
ミン;ジメチルアミノエチルアミン、ジメチルアミノプ
ロピルアミン、ジエチルアミノプロピルアミンの如き
N,N−ジアルキルアミノアルキルアミンが挙げられ
る。
【0019】2級アミンとしては、ジメチルアミン、ジ
エチルアミン、ジブチルアミン、ジアミルアミンの如き
ジアルキルアミン;ジエタノールアミン、ジイソプロパ
ノールアミン、メチルエタノールアミンの如きアルカノ
ールアミン;ジエチレントリアミンのメチルイソブチル
ケトンによるジケチミン化物、メチルアミノプロピルア
ミンのメチルイソブチルケトンによるモノケチミン化物
等が挙げられる。
【0020】3級アミンと有機酸とのアンモニウム塩と
しては、トリエチルアミン、トリブチルアミンの如きト
リアルキルアミン;トリエタノールアミン、トリプロパ
ノールアミンの如きトリアルカノールアミン;ジメチル
エタノールアミン、ジエチルエタノールアミンの如きジ
アルキルアルカノールアミン等の3級アミンとギ酸、酢
酸、乳酸等の有機酸とのアンモニウム塩がある。
【0021】予備重合物Aとアミノ基含有化合物との反
応割合は、前者が有しているエポキシ基に対して、後者
のエポキシ基と反応性を有する基の割合が、1〜0.7
特に1〜0.9となるようにするのが好ましい。この時
の反応は、無触媒で60〜130℃の温度で行なうこと
ができる。又、必要に応じて溶剤を加えても良い。
【0022】本発明において使用するハイドロタルサイ
トとは、マグネシウムとアルミニウムの含水塩基性炭酸
塩鉱物の微粉砕物であり、通常の顔料と同様な方法で塗
料中に分散させて用いる。
【0023】本発明の塗料組成物において、ハイドロタ
ルサイトは、前述した樹脂組成物B100重量部に対し
て、0.5〜30重量部を使用するのが好ましい。0.
5重量部未満であると薄い塗膜での充分な防錆効果が得
られず、又30重量部を越えると塗面の仕上り状態が不
良になる傾向があり好ましくない。
【0024】本発明の電着塗料に適用する樹脂組成物は
酸で中和して水分散型又は水可溶性にして電着塗料とし
て使用される。使用し得る酸は無機酸又は有機酸のいず
れであってもよく、例えば硝酸、塩酸、リン酸、硫酸、
乳酸、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸等が挙げられ
る。
【0025】本発明の電着塗料は水を主とする樹脂及び
顔料の分散溶液であるが、水の外に他の溶剤、例えば炭
化水素、アルコール、エステル、エーテル及びケトン類
を添加してもよい。これらの溶剤の量は重要ではないが
樹脂固形分に対し、0.1〜40重量%、好ましくは
0.5〜25重量%である。
【0026】本発明の電着塗料組成物は、必要に応じて
電着塗料に用いられる公知の硬化剤、例えば尿素/ホル
ムアルデヒド樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹
脂のようなアミノプラスト樹脂、ブロックされたイソシ
アナート架橋剤、例えばヨーロッパ特許040867号
によるβ−ヒドロキシアルキルエステル架橋剤、同10
2501号によるカルボアルコキシメチルエステル架橋
剤のような、1分子当り平均して少なくとも2個の活性
エステル基を有する、エステルアミノリシス及び/又は
エステル化により硬化する架橋剤、西独特許出願公開3
311514号公報に記載されているような尿素縮合生
成物等を15〜40重量%併用するのが好ましく、本発
明の樹脂組成物を酸で中和し水に分散する前にブレンド
して用いるのが好ましい。
【0027】本発明の電着塗料組成物は更に他の添加
剤、例えば顔料、助剤、溶媒、硬化触媒などを含有する
ことができる。
【0028】電着塗装のためには、塗装浴中の固形分は
5〜45重量%、特に10〜30重量%に調整する、析
出は慣例の通り15〜40℃の温度で30〜360秒間
行なう。浴のpH値は4.5〜9.0、特に5.0〜
8.0に調整する。析出電圧は50〜500ボルトが好
ましい。塗装されるべき対象物は陰極として設定する。
塗膜は硬化剤の種類に応じて80〜220℃で3〜40
分間焼付けする。
【0029】
【実施例】以下本発明を実施例により更に詳しく説明す
る。例中の部及び%は重量である。
【0030】製造例 1(樹脂組成物B−Iの製造例) ビスフェノールAのジグリシジルエーテル(エポキシ当
量475)950部と、リン酸モノエチル63部と、キ
シレン477部を混合して、90℃で4時間反応させ、
得られた予備重合物を〔A−I〕とする。このもののエ
ポキシ当量は1030であった。
【0031】予備重合物〔A−I〕(固形分=68%)
1516部に対してジエタノールアミン105部を加
え、80℃で2時間反応させて樹脂組成物B−I(固形
分=70.0%)を得た。
【0032】製造例 2(樹脂組成物B−IIの製造例) ビスフェノールAのジグリシジルエーテル(エポキシ当
量475)950部と、ペンタエリスリトールのテトラ
メルカプトプロピオン酸エステル163部と、1,2−
メトキシプロパノール519部を60℃で2時間反応さ
せて予備重合物〔A−II〕(固形分=68.2%)を得
た。このもののエポキシ当量は1100であった。
【0033】予備重合物〔A−II〕1614部に対し
て、ジエタノールアミン100部を加え、90℃で2時
間反応させて樹脂組成物B−II(固形分=70%)を得
た。
【0034】製造例 3(樹脂組成物B−III の製造
例) ビスフェノールAのジグリシジルエーテル(エポキシ当
量475)950部にピロガロール63部と1,2−メ
トキシプロパノール477部を加え、120℃で3時間
反応させて予備重合物〔A−III 〕(固形分=68%、
エポキシ当量1060)を得た。
【0035】この予備重合物〔A−III 〕1550部
に、ジエタノールアミン50部とメチルエタノールアミ
ン36部を加え、85℃で2時間反応させて樹脂組成物
B−III (固形分=70%)を得た。
【0036】製造例 4(カチオン性樹脂Cの製造例) ビスフェノールAのジグリシジルエーテル(エポキシ当
量950)1900部に、ジエタノールアミン100部
と1,2−メトキシプロパノール857部を加え、90
℃で2時間反応させてカチオン性樹脂C(固形分=70
%)を得た。
【0037】製造例 5(カチオン性樹脂Dの製造例) ポリプロピレングリコールのジグリシジルエーテル(エ
ポキシ当量300)1800部に、ジエチルアミノプロ
ピルアミン130部、ヘキサメチレンジアミン1モルと
カージュラE−10(シェル化学社製モノエポキシ樹
脂)2モルの反応物616部、ジエタノールアミン10
0部を加え、80℃で4時間反応させてカチオン性樹脂
Dを得た。
【0038】製造例 6(顔料分散液P−1の製造例) 製造例5のカチオン性樹脂D50部、酢酸3部、サーフ
ィノール No.104(AIR PRODUCT 社製、アセチレンア
ルコール系添加剤)1部、ブトキシエタノール32部、
脱イオン水300部、酸化チタン100部、カーボンブ
ラック2部、カオリン30部、ハイドロタルサイト70
部、リンモリブデン酸アルミニウム20部、ジブチル錫
オキサイド3部を混合した後、サンドミルにて、ツブゲ
ージで10μm以下になるまで分散を行ない、顔料分散
液P−1(固形分=45%)を得た。
【0039】製造例 7(比較のための顔料分散液P−
2の製造例) 製造例6のハイドロタルサイトの代りにカオリンを70
部を用い、他は全て製造例6と同様にして顔料分散液P
−2(固形分=45%)を得た。
【0040】製造例 8(比較のための顔料分散液P−
3の製造例) 製造例6におけるハイドロタルサイトの代りにカオリン
を70部、リンモリブデン酸アルミニウムの代りに塩基
性ケイ酸鉛を20部を用い、他は同様にして顔料分散液
P−3(固形分=45%)を得た。
【0041】製造例 9(硬化剤樹脂の製造例) 4,4−ジフェニルメタンジイソシアネート750部、
トリメチロールプロパン107部、ε−カプロラクタム
203部、ブチルカルビトールアセテート684部を6
0℃で3時間反応させた後、ブチルセロソルブ211部
を30分間にわたって滴下し、さらに90℃で2時間反
応させて、ブロックイソシアネート型硬化剤樹脂(固形
分=65%)を得た。
【0042】製造例 10(樹脂組成物の水中分散液R
−1の製造例) 製造例1の樹脂組成物B−I893部と、製造例9の硬
化剤樹脂462部、酢酸15部を混合した後、攪拌下で
脱イオン水3769部を徐々に加え、樹脂組成物の水中
分散液R−1(固形分=18%)を得た。
【0043】製造例 11(樹脂組成物の水中分散液R
−2の製造例) 製造例2の樹脂組成物B−II893部を、上記製造例1
0の樹脂組成物B−Iの代りに用い、他は全て同様にし
て樹脂組成物の水中分散液R−2(固形分=18%)を
得た。
【0044】製造例 12(樹脂組成物の水中分散液R
−3の製造例) 製造例3の樹脂組成物B−III 893部を、上記製造例
10の樹脂組成物B−Iの代りに用い、他は全て同様に
して樹脂組成物の水中分散液R−3(固形分=18%)
を得た。
【0045】製造例 13(比較のための樹脂組成物の
水中分散液R−4の製造例) 製造例4のカチオン性樹脂C893部を、上記製造例1
0の樹脂組成物B−Iの代りに用い、他は全て同様にし
て樹脂組成物の水中分散液R−4(固形分=18%)を
得た。
【0046】前記製造例で製造した樹脂組成物の水中分
散液と顔料分散液とを以下に示す実施例1〜3、比較例
1〜5の配合で混合し、カチオン型電着塗料組成物を作
成し、液温を28℃に調整後、攪拌下で、横70mm、
縦150mm、厚さ0.8mmのステンレス板を陽極と
して、又同じ寸法の冷延鋼板(被塗物)を陰極として、
20cmの間隔で対向させて浸漬し、200Vの電圧を
印加して、被塗物側に塗膜を析出させた。これを170
℃で20分間焼付けし、試験板とする。
【0047】実施例 1 R−1 2570部 P−1 459部 脱イオン水 315部 合計 3344部
【0048】実施例 2 R−2 2570部 P−1 459部 脱イオン水 315部 合計 3344部
【0049】実施例 3 R−3 2570部 P−1 459部 脱イオン水 315部 合計 3344部
【0050】比較例 1 R−4 2570部 P−1 459部 脱イオン水 315部 合計 3344部
【0051】比較例 2 R−1 2570部 P−2 459部 脱イオン水 315部 合計 3344部
【0052】比較例 3 R−2 2570部 P−2 459部 脱イオン水 315部 合計 3344部
【0053】比較例 4 R−3 2570部 P−2 459部 脱イオン水 315部 合計 3344部
【0054】比較例 5 R−4 2570部 P−3 459部 脱イオン水 315部 合計 3344部
【0055】それぞれに得られた試験板の性能評価結果
を下表1に示す。本発明のカチオン型電着塗料組成物は
特に防錆力において優れた性能を示した。
【0056】
【表1】
【0057】註(1) 溶剤ラビング:メチルイソブチルケ
トンラビングテスト(20往復)、◎:異常なし。 註(2) 耐衝撃性:DuPont式 1/2インチ1kg。 註(3) ソルトスプレー:冷延鋼板上所定膜厚の塗膜にク
ロスカットを入れ、JIS-K-5400-9-1に準じて960時間
テスト後、セロテープ剥離した時の、カット部からの錆
及び剥離の片幅で判定、◎:3mm未満、○:3mm以
上6mm未満、△:6mm以上9mm未満、×:9mm
以上。 註(4) ソルトスプレー試験においては被塗物を化成処理
した場合と、しない場合の両方について試験した。
【0058】
【発明の効果】本発明の塗料組成物によれば塗膜中のP
−OH基又はS−H基又は3,4,5−トリヒドロキシ
フェニル基により、金属表面への接着力が増大する上
に、ハイドロタルサイトが塗膜中に浸透してくる腐食性
物質である塩素イオンを捕捉するため、優れた防錆力が
得られる。特に鋼板端面部の様な塗膜厚の薄い部分での
防錆力が良好である。又、本発明に従えば、鉛やクロム
といった有毒な重金属を防錆顔料として含まなくても、
良好な防錆性能が付与されるため、低毒性、低公害なカ
チオン型電着塗料組成物が得られる。
フロントページの続き (72)発明者 河上 毅 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 藤基 法秀 兵庫県尼崎市南塚口町6丁目10番73号 神 東塗料株式会社内 (72)発明者 中塩 雅昭 兵庫県尼崎市南塚口町6丁目10番73号 神 東塗料株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エポキシ樹脂と、P−OH基又はS−H
    基又は3,4,5−トリヒドロキシフェニル基を少なく
    とも1個有する化合物とを反応させて得られる予備重合
    物Aに、エポキシ基と反応性を有するアミノ基を含む化
    合物を反応させて得られる樹脂組成物B、及びハイドロ
    タルサイトを含有することを特徴とするカチオン型電着
    塗料組成物。
JP30956692A 1992-10-23 1992-10-23 電着塗料組成物 Pending JPH06136303A (ja)

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