JPH061362U - テープ先端を非接着面にする装置付きテープカッター - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】本考案は、接着テープのカッターであって、テ
ープ切断時にテープ先端を重合して非接着面Ｌを形成す
るテープカッターを目的とする。 【構成】移動カッター１と連動するテープ支持板２とテ
ープ後端を接着固定する接着板３とからなり、移動カッ
ター１でテープを切断すると、移動カッター１に接着し
たテープの先端と接着板に固定されたテープの後部とに
より弾性体である移動カッターが戻るとき、テープはテ
ープ支持板の介在によって上方に折れ返って重合して非
接着部Ｌを形成する。

Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】

本考案は、切断時のテープ先端を重合して非接着面とするテープカッ ターに関する。

【従来の技術】

本来接着テープは、物と物を接続又は固定するために使用するもので あるが、使用後は取り外す目的で使用されるものである。 従って接着テープは、使用後は時間と共に劣化し永久使用には適さな い接着材である。しかしながら従来のテープカッターは、テープを切断 するだけの機能のみで非接着面ができないため、テープ全面が接着し、 一度貼り付けると相手を損なわずに剥すことは困難であり破いたり切り 裂いたりして再利用可能な包装材や箱類等を屑として捨てさる現状は資源の 無駄使いである。またこの接着テープを用いて壁面に貼られた紙類を剥す際には テープの半分が壁面に残るなどして汚いものであった。 最近はテープに別途シール等を貼り付けて非接着面として使用するものも見受 けられるが、複雑な手間と高価につくためか実用化されていない。

【考案が解決しようとする課題】

以上の問題点を解決するには安価に簡単にかつ迅速に非接着面を作れば問 題は解決するはずである。 本考案は、この問題点を一掃し、安価でしかもシール等の別途材料を使用する ことなく、簡単な装置で非接着面を形成して資源の再利用に役だつテープカッタ ーを提供するものである。

【課題を解決するための手段】

本考案のテープカッターは、テープを切断する応力で移動カッターと、こ の移動カッターと一定間隔を保ちながら連動するテープ支持板が共にテープを誘 導し、誘導したテープの後端を接着固定する接着板からなるものである。

【作用】

したがって、移動カッターでテープを切断すると、移動カッターに接着し たテープの前端と接着板に固定されたテープの後部とにより弾性体である移動カ ッターが戻り始めると、テープは上下どちらかに折れようとする。このときテー プ支持板の介在によってテープは下方に折れることなく上方に折れ返り、最終的 に移動カッターが接着板まで戻ると折り返されたテープは接着面が２重に接着し て非接着面を形成するものである。

【実施例】

添付図面により本考案のテープカッターを説明すると、図１はテープ（５ ）切断寸前の状態の全体を示す斜視図であり、図２はテープ（５）切断後移動カ ッター（１）が元位置まで戻った状態の全体を示す斜視図である。また図３はテ ープ（５）切断寸前の構成を示す切断部の詳細図であり、図４はテープ（５）切 断後移動カッター（１）が元位置まで戻った状態の構成を示す切断部の詳細図で ある。図５は切断部の詳細断面図である。以上図１〜５は机上等において使用す るテープホルダーを示し、図６はハンデータイプのテープ（５）に用いるカッタ ーを示すものである。 図において、符号（１）は移動カッターであって、金属板等の弾性体よりなり 上面に切断歯が形成されている。（２）はテープ支持板であって上面は例えば荒 い鋸歯状の非接着面として形成されている。（３）はテープ接着板であり、切断 によって引き出されたテープの終端を固定するものである。また（４）は係止用 のフックであって、移動カッター（１）を固定するものであって非接着部Ｌを作 らず通常のようにテープ（５）を切断するときに使用するものである。（６）は テープ装着環であり、（７）はテープ取付台を示している。 また、図６において符号（８）はテープカッター支持具であって、テープに移 動できるように装着されている。（９）はテープの芯を示す。そして図示してい ないがこのハンデータイプのカッターにあっても係止め用のフックを設けて非接 着部Ｌの形成は必要に応じて形成できるようになっている。 図によって、本考案の操作を説明すると、図３、図５および図６を参照して、 テープ切断に当ってテープ（５）を仮想線のように引出すと、この反動によって 弾性板である移動カッター（１）が矢印のように移動し、これに伴なってテープ 支持板（２）も移動する。そしてテープ（５）の先端を下方に引いてテープ（５ ）を切断すると、切断されたテープ（５）は先端に非接着部分Ｌをつけたまま切 断される。また移動カッター（１）はテープ（５）切断の反動で元位置に戻る。 （図２、図４参照）この際に移動カッター（１）と接着板（３）間のテープ（５ ）に弛みができて上向きに折れるか下向きに折れるかどちらかであるが、本考案 にあっては非接着面を有するテープ支持板（２）が存在しているため下方に折れ 曲ることなく必ず上方に折れ曲って立上り非接着部Ｌを形成する。

【考案の効果】

以上のように構成された本考案は、従来のワンタッチで簡単にテープ を切断し、同時に非接着部Ｌを自動的に作ることができる。 なお図においてはセロハンテープ用のテープカッターについて説明したが、巾 広のガムテープにも同様に使用できることは勿論である。

【図面の簡単な説明】

【図１】テープ切断寸前の状態の全体を示す斜視図。

【図２】テープ切断後移動カッターが元位置まで戻った
状態の全体を示す斜視図。

【図３】テープ切断寸前の構成を示す詳細図。

【図４】テープ切断後カッターが元位置まで戻った状態
の詳細図。

【図５】切断部の詳細断面図。

【図６】ハンデータイプのテープカッターの斜視図。

【符号の説明】

（１）…移動カッター （２）…テープ支持板 （３）…テープ接着板 （４）…係止フック （５）…テープ （８）…カッター支持具 （９）…テープ芯

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】金属板等の弾性体よりなり、上面に切断歯
   を形成した移動カッター（１）と、同様の弾性体よりな
   り、上面を非接着面としたテープ支持板（２）を前記移
   動カッター（１）と連動する如く重ね合せ、両者の基部
   をスリット溝（５）に挿入して固定し、前記テープ支持
   板（２）の後方にテープ接着板（３）を該テープ支持板
   （２）に接するように配したことを特徴としたテープ先
   端を非接着面にする装置付きテープカッター。
2. 【請求項２】移動カッター（１）の上側辺に係止フック
   （４）を設ける請求項１に記載のテープ先端を非接着面
   にする装置付きテープカッター。