JPH06135175A - 平版印刷版用アルミニウム支持体の製造方法 - Google Patents

平版印刷版用アルミニウム支持体の製造方法

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JPH06135175A
JPH06135175A JP29052792A JP29052792A JPH06135175A JP H06135175 A JPH06135175 A JP H06135175A JP 29052792 A JP29052792 A JP 29052792A JP 29052792 A JP29052792 A JP 29052792A JP H06135175 A JPH06135175 A JP H06135175A
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    • B41NPRINTING PLATES OR FOILS; MATERIALS FOR SURFACES USED IN PRINTING MACHINES FOR PRINTING, INKING, DAMPING, OR THE LIKE; PREPARING SUCH SURFACES FOR USE AND CONSERVING THEM
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 アルミニウム板の表面を、互いに毛径の異な
る少なくとも2種類のブラシで粗面化するブラシグレイ
ニング工程を含むことを特徴とする平版印刷版用アルミ
ニウム支持体の製造方法。 【効果】 印刷機上で、地汚れやシャドー部のつぶれが
発生しにくいため、非熟練者にも印刷しやすく、かつ従
来のものより高品質で安定した印刷物が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、平版印刷版用アルミニ
ウム支持体の製造方法に関するものであり、特にブラシ
グレイニング工程に特徴を有する平版印刷版用アルミニ
ウム支持体の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】平版印刷法とは、水と油が本質的に混じ
り合わないことを利用した印刷方式であって、これに使
用される平版印刷版の印刷版面には水を受容して油性イ
ンキを反撥する領域(以下、この領域を「非画像部」と
いう。)と、水を反撥して油性インキを受容する領域
(以下、この領域を「画像部」という。)が形成され
る。平版印刷版に使用されるアルミニウム支持体は、そ
の表面が非画像部を担うように使用されるため、親水
性、保水性が優れていること、更にはその上に設けられ
る感光層との密着性が優れていること等といった相反す
る種々の性能が要求される。支持体の親水性が低い場
合、印刷時非画像部にインキが付着するようになり、い
わゆる地汚れが発生する。支持体の保水性が低い場合、
印刷時湿し水を多くしないとシャドー部のつまりが発生
する。したがって、いわゆる水幅が狭くなる。
【0003】これらの性能の良好なアルミニウム支持体
を得るためには、アルミニウム板の表面を砂目立てして
微細な凹凸を付与するのが通例である。この砂目立てに
は、ボールグレイニング、ブラシグレイニング、ワイヤ
ーグレイニング、ブラストグレイニングなどの機械的粗
面化方法、塩酸及び/又は硝酸を含む電解液中でアルミ
ニウム板を電解エッチングする電解粗面化方法および米
国特許第4,476,006 号明細書に記載されている機械的粗
面化方法と電解粗面化方法を組み合わせた複合粗面化方
法などが知られている。これらの砂目立て方法の中で
は、平版印刷版用支持体としての性能に優れ、かつまた
大量生産性に優れるという点からブラシグレイニングに
よる砂目立て方法およびブラシグレイニングと電解粗面
化方法とを組み合わせた砂目立て方法が有利であるが、
ブラシグレイニング工程で使用されるブラシは複数本の
ブラシを使用する場合であっても毛の材質、毛径(直
径)、毛の断面形状などは、ある決まった一種類のもの
を使用するのが通例であった。
【0004】しかし乍ら、一種類のブラシを使用するブ
ラシグレイニングにより砂目立てしたアルミニウム支持
体又はこのようなブラシグレイニングと電解粗面化方法
とを組み合わせたマルチグレニング方法により砂目立て
したアルミニウム支持体は、依然として親水性、保水
性、密着性が十分でない。すなわち、親水性を好ましい
程度に向上させるには、粗面の凹凸をある程度浅く滑ら
かにする必要があるが、そうすると支持体の保水量が低
下するし感光層との密着も悪くなる。逆に粗面の凹凸を
深くすると、保水性すなわち水幅は広くなり、さらに感
光層との密着性は向上するが、地汚れが発生する。近
年、平版印刷業界は、高速化と自動化が急速に進んでお
り、さらに熟練作業者が不足している現状において、非
熟練者にも印刷し易くかつ今以上の高品質で安定した平
版印刷版、すなわち水幅が広くかつ汚れにくい平版印刷
版が待ち望まれていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明の目
的は、保水性が高いため湿し水を少なくしてもシャドー
部がつぶれることなく、汚れが発生しにくく、さらに感
光層との密着性がよい感光性平版印刷版用支持体を提供
することにある。
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成すべく鋭意検討を重ねた結果、アルミニウム板の表
面を毛径が異なる少なくとも2種類のブラシを用いて、
粗面化する新規な機械的粗面化方法により、上記の目的
が達成されることを見い出し本発明をなすに至ったもの
である。本発明は、アルミニウム板の表面を、互いに毛
径の異なる少なくとも2種類のブラシで粗面化するブラ
シグレイニング工程を含むことを特徴とする平版印刷版
用アルミニウム支持体の製造方法である。
【0006】以下に本発明の平版印刷版用アルミニウム
支持体の製造方法について詳しく述べる。本発明に使用
されるアルミニウム板は、純アルミニウム板、アルミニ
ウムを主成分とし、微量の異元素を含む合金板又はアル
ミニウムがラミネートもしくは蒸着されたプラスチック
フィルムの中から選ばれる。該アルミニウム合金に含ま
れる異元素には、ケイ素、鉄、マンガン、銅、マグネシ
ウム、クロム、亜鉛、ビスマス、ニッケル、チタンなど
がある。合金中の異元素の含有量は10重量%以下であ
る。本発明に好適なアルミニウムは、純アルミニウムで
あるが、完全に純粋なアルミニウムは精錬技術上製造が
困難であるので、僅かに異元素を含有するものでもよ
い。このように本発明に適用されるアルミニウム板は、
その組成が特定されるものではなく、従来より公知公用
の素材のもの、例えば JIS A 1050 、JIS A 1100、JIS
A 3103、JIS A 3005などを適宜利用することが出来る。
本発明に用いられるアルミニウム板の厚みは、およそ0.
1mm〜0.6mm程度である。
【0007】まず、アルミニウム板をブラシグレイニン
グするに先立ち、所望により、表面の圧延油を除去する
ための脱脂処理、例えば界面活性剤、有機溶剤またはア
ルカリ性水溶液などによる脱脂処理が行なわれる。但
し、脱脂処理は省略してもよい。引き続いて、毛径が異
なる少なくとも2種類のブラシを用いて、研磨スラリー
液をアルミニウム板表面に供給しながら、ブラシグレイ
ニングを行う。該ブラシグレイニングにおいて初めに用
いるブラシを第1ブラシと呼び最終に用いるブラシを第
2ブラシと呼ぶ。該グレイン時、図1に示すように、ア
ルミニウム板1をはさんでロール状ブラシ2及び4と、
それぞれ二本の支持ロール5、6及び7、8を配置す
る。二本の支持ロール5、6及び7、8は互の外面の最
短距離がロール状ブラシ2及び4の外径よりそれぞれ小
なるように配置され、アルミニウム板1がロール状ブラ
シ2及び4により加圧され、2本の支持ロール5、6及
び7、8の間に押し入れられる様な状態でアルミニウム
板を一定速度で搬送し且つ研磨フラリー液3をアルミニ
ウム板上に供給してロール状ブラシを回転させることに
より表面を研磨することが好ましい。
【0008】本発明に用いられるブラシは、ロール状の
台部にナイロン、ポリプロピレン、動物毛、あるいは、
スチールワイヤ等のブラシ材を均一な毛長及び植毛分布
をもって植え込んだもの、台部に小穴を開けブラシ毛束
を植込んだもの、又、チャンネルロール型のものなどが
好ましく用いられる。その中でも好ましい材料はナイロ
ンであり、好ましい植毛後の毛長は10〜200mmであ
る。なおブラシロールに植え込む際の植毛密度は1cm2
当り30〜1000本が好ましく、さらに好ましくは5
0〜300本である。該ブラシの好ましい毛径は第1ブ
ラシが0.57mm以上1.20mm以下、さらに好ましくは0.
64mm以上1.00mm以下であり、第2ブラシが0.10mm
以上0.34mm以下さらに好ましくは0.20mm以上0.30mm
以下である。前者が0.57mm未満では印刷時に湿し水を
少なくした時のシャドー部のつぶれを防ぐのに充分な保
水性が得られない。後者の毛径0.34mm以下の細いブラ
シの役割は毛径0.57mm以上の太いブラシにより形成し
た砂目の鋭利な凸部をなめらかにし、地汚れの発生を防
止することである。毛径が0.34mmより大きい場合は十
分な汚れ防止効果が得られない。
【0009】なお、本発明において用いられる第1ブラ
シの数は1本以上何本でもよいが、好ましくは1本以上
10本以下であり、さらに好ましくは1本以上6本以下
である。第2ブラシの数は1本以上何本でもよいが好ま
しくは1本以上3本以下でありさらに好ましくは1本又
は2本である。なお該支持体の各処理工程を連続で行う
一貫製造システムにおいては、できるだけ各処理工程を
短時間で行うことが必要とされるが、ブラシグレインに
要する時間を短かくするほど上記ブラシ、特に第1ブラ
シの本数を多くすることが望ましい。次にブラシロール
の回転は好ましくは200rpm から2000rpm で任意
に選ばれる。支持ロールはゴムあるいは金属面を有し真
直度のよく保たれたものが用いられる。ブラシロールの
回転方向は図1に示すようにアルミニウム板の搬送方向
に順転に行うのが好ましいがブラシロールが多数本の場
合は一部のブラシロールを逆転としてもよい。
【0010】本発明の特徴は、上記太いブラシで粗面化
した後、細いブラシで処理することにより、親水性、保
水性及び密着性のすべてをかねそなえた支持体が得られ
ることである。よって、本発明の効果は、湿し水が少な
い場合のシャドー部のつぶれがないため水幅が広く、地
汚れが発生しにくく、さらに感光層との密着劣化がない
ことである。しかも本発明においては、そのメカニズム
は明確ではないが印刷時のドットゲインの減少効果も見
られた。本発明に用いられる研磨スラリー液は、珪砂、
アルミナ粉、火山灰、カーボランダム、金剛砂等の平均
粒径15〜35μの研磨剤を、好ましくは10重量%か
ら70重量%の範囲で水に分散させたものが好ましい。
なお、本発明の方法により得られる支持体の中心線平均
粗さ(Ra)は0.5〜1.0μ(触針10μR)となる様に
処理されることが好ましい。
【0011】このようにアルミニウム板をブラシグレイ
ニングした後、次いで、アルミニウム板の表面を化学的
にエッチングしておくことが好ましい。この化学的エッ
チング処理は、ブラシグレイニング処理されたアルミニ
ウム板の表面に食い込んだ研磨剤、アルミニウム屑など
を取り除く作用を有し、その後に施される電気化学的な
粗面化をより均一に、しかも効果的に達成させることが
できる。かかる化学的エッチング方法の詳細は、米国特
許第3,834,998 号明細書に記されている。より具体的に
説明すると、アルミニウムを溶解し得る溶液、より具体
的には酸または塩基の水溶液へ浸漬する方法である。上
記の酸としては、例えば硫酸、過硫酸、弗酸、燐酸、硝
酸、塩酸などが含まれ、上記の塩基としては、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、第三燐酸ナトリウム、第三
燐酸カリウム、アルミン酸ナトリウム、メタ珪酸ナトリ
ウム、炭酸ナトリウムなどが含まれる。これらの内でも
特に後者の塩基の水溶液を使用する方がエッチング速度
が早いので好ましい。化学的エッチングは、これ等の酸
またはアルカリの0.05〜40重量%水溶液を用い40
℃〜100℃の液温において5〜300秒処理するのが
一般的である。上記化学的エッチングを、塩基の水溶液
を用いて行なった場合には、一般にアルミニウムの表面
にスマットが生成するので、この場合には、燐酸、硝
酸、硫酸、クロム酸またはこれらの内の2以上の酸を含
む混酸で処理する、所謂デスマット処理を施すことが好
ましい。
【0012】引き続き所望により、アルミニウム表面を
電気化学的に粗面化処理する。電気化学的な粗面化法と
しては塩酸または硝酸電解液中で交流または直流により
行う方法がある。また、特開昭54−63902号公報
に開示されているように両者を組み合わせた方法も利用
することが出来る。塩酸、または硝酸の濃度は0.01〜
3重量%の範囲で使用することが好ましく、0.05〜2.
5重量%であれば更に好ましい。また、この電解液には
必要に応じて硝酸塩、塩化物、モノアミン類、ジアミン
類、アルデヒド類、リン酸、クロム酸、ホウ酸、シュウ
酸アルミニウム塩等の腐食抑制剤(または安定化剤)、
砂目の均一化剤などを加えることが出来る。また電解液
中には、適当量(1〜10g/l)のアルミニウムイオ
ンを含んでいてもよい。電解液の温度は通常10〜60
℃で処理される。この際に使用される交流電流は、正負
の極性が交互に交換されたものであれば、矩形波、台形
波、正弦波いずれのものも用いることができ、通常の商
用交流の単相及び三相交流電流を用いることができる。
また電流密度は、5〜100A/dm2 で、10〜300
秒間処理することが望ましい。このように粗面化された
アルミニウム板は、必要に応じて10〜50%の熱硫酸
(40〜60℃)や希薄なアルカリ(水酸化ナトリウム
等)により表面に付着したスマットが除去されるのが好
ましい。アルカリで除去した場合は、引き続いて洗浄の
ため酸(硝酸または硫酸)に浸漬して中和する。
【0013】さらに所望により表面の保水性や耐摩耗性
を高めるために陽極酸化処理が施される。アルミニウム
板の陽極酸化処理に用いられる電解質としては多孔質酸
化皮膜を形成するものならばいかなるものでも使用する
ことができ、一般には硫酸、リン酸、蓚酸、クロム酸あ
るいはそれらの混酸が用いられる。それらの電解質の濃
度は電解質の種類によって適宜決められる。陽極酸化の
処理条件は用いる電解質により種々変わるので一概に特
定し得ないが、一般的には電解質の濃度が1〜80重量
%溶液、液温は5〜70℃、電流密度1〜60A/d
m2 、電圧1〜100V、電解時間10秒〜5分の範囲
にあれば適当である。硫酸法は通常直流電流で処理が行
われるが、交流を用いることも可能である。硫酸の濃度
は5〜30%で使用され、20〜60℃の温度範囲で5
〜250秒間電解処理される。この電解液には、アルミ
ニウムイオンが含まれている方が好ましい。さらにこの
ときの電流密度は1〜20A/dm2 が好ましい。リン酸
法の場合には、5〜50%の濃度、30〜60℃の温度
で、10〜300秒間、1〜15A/dm2 の電流密度で
処理される。陽極酸化皮膜の量は1.0g/m2以上が好適
であるが、より好ましくは2.0〜6.0g/m2の範囲であ
る。陽極酸化皮膜が1.0g/m2より少ないと耐刷性が不
十分であったり、平版印刷版の非画像部に傷が付き易く
なって、印刷時に傷の部分にインキが付着するいわゆる
「傷汚れ」が生じ易くなる。
【0014】陽極酸化処理を施された後、アルミニウム
表面は必要により親水化処理が施される。本発明に使用
される親水化処理としては、米国特許第2,714,066 号、
第3,181,461 号、第3,280,734 号および第3,902,734 号
に開示されているようなアルカリ金属シリケート(例え
ばケイ酸ナトリウム水溶液)法がある。この方法に於い
ては、支持体がケイ酸ナトリウム水溶液中で浸漬処理さ
れるかまたは電解処理される。他に、特公昭36−22
063号公報に開示されている弗化ジルコン酸カリウム
および米国特許第3,276,868 号、第4,153,461 号および
第4,689,272 号に開示されているようなポリビニルホス
ホン酸で処理する方法などが用いられる。また、砂目立
て処理及び陽極酸化後、封孔処理を施したものも好まし
い。かかる封孔処理は熱水及び無機塩または有機塩を含
む熱水溶液への浸漬ならびに水蒸気浴などによって行わ
れる。
【0015】アルミニウム板は、感光層を塗設する前に
必要に応じて有機下塗層が設けられる。この有機下塗層
に用いられる有機化合物としては例えば、カルボキシメ
チルセルロース、デキストリン、アラビアガム、2−ア
ミノエチルホスホン酸などのアミノ基を有するホスホン
酸類、置換基を有してもよいフェニルホスホン酸、ナフ
チルホスホン酸、アルキルホスホン酸、グリセロホスホ
ン酸、メチレンジホスホン酸およびエチレンジホスホン
酸などの有機ホスホン酸、置換基を有してもよいフェニ
ルリン酸、ナフチルリン酸、アルキルリン酸およびグリ
セロリン酸などの有機リン酸、置換基を有してもよいフ
ェニルホスフィン酸、ナフチルホスフィン酸、アルキル
ホスフィン酸およびグリセロホスフィン酸などの有機ホ
スフィン酸、グリシンやβ−アラニンなどのアミノ酸
類、およびトリエタノールアミンの塩酸塩などのヒドロ
キシル基を有するアミンの塩酸塩などから選ばれるが、
二種以上混合して用いてもよい。
【0016】この有機下塗層は次のような方法で設ける
ことが出来る。即ち、水またはメタノール、エタノー
ル、メチルエチルケトンなどの有機溶剤もしくはそれら
の混合溶剤に上記の有機化合物を溶解させた溶液をアル
ミニウム板上に塗布、乾燥して設ける方法と、水または
メタノール、エタノール、メチルエチルケトンなどの有
機溶剤もしくはそれらの混合溶剤に上記の有機化合物を
溶解させた溶液に、アルミニウム板を浸漬して上記有機
化合物を吸着させ、しかる後、水などによって洗浄、乾
燥して有機下塗層を設ける方法である。前者の方法で
は、上記の有機化合物の0.005〜10重量%の濃度の
溶液を種々の方法で塗布できる。例えば、バーコーター
塗布、回転塗布、スプレー塗布、カーテン塗布などいず
れの方法を用いてもよい。また、後者の方法では、溶液
の濃度は0.01〜20重量%、好ましくは0.05〜5重
量%であり、浸漬温度は20〜90℃、好ましくは25
〜50℃であり、浸漬時間は0.1秒〜20分、好ましく
は2秒〜1分である。これに用いる溶液は、アンモニ
ア、トリエチルアミン、水酸化カリウムなどの塩基性物
質や、塩酸、リン酸などの酸性物質によりpHを調節し、
pH1〜12の範囲で使用することもできる。また、感光
性平版印刷版の調子再現性改良のために黄色染料を添加
することもできる。有機下塗層の乾燥後の被覆量は、2
〜200mg/m2が適当であり、好ましくは5〜100mg
/m2である。上記の被覆量が2mg/m2より少ないと十分
な耐刷性能が得られない。また、200mg/m2より大き
くても同様である。
【0017】本発明により得られた支持体を用いた感光
性平版印刷版(PS版)の支持体の裏面には重ねた場合
の感光層の傷付きを防ぐための有機高分子化合物からな
る被覆層(以後この被覆層をバックコート層と称す。)
が必要に応じて設けられる。このバックコート層の主成
分としては、ガラス転移点20℃以上の、飽和共重合ポ
リエステル樹脂、フェノキシ樹脂、ポリビニルアセター
ル樹脂および塩化ビニリデン共重合樹脂の群から選ばれ
る少なくとも一種の樹脂が用いられる。飽和共重合ポリ
エステル樹脂は、ジカルボン酸ユニットとジオールユニ
ットからなる。本発明に用いられるポリエステルのジカ
ルボン酸ユニットとしてはフタル酸、テレフタル酸、イ
ソフタル酸、テトラブロムフタル酸、テトラクロルフタ
ル酸などの芳香族ジカルボン酸;アジピン酸、アゼライ
ン酸、コハク酸、蓚酸、スベリン酸、セバチン酸、マロ
ン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸などの飽和
脂肪族ジカルボン酸などが挙げられる。
【0018】バックコート層には更に、着色のための染
料や顔料、アルミニウム支持体との密着性向上のための
シランカップリング剤、ジアゾニウム塩からなるジアゾ
樹脂、有機ホスホン酸、有機リン酸およびカチオン性ポ
リマー等、更には滑り剤として通常用いられるワック
ス、高級脂肪酸、高級脂肪酸アミド、ジメチルシロキサ
ンよりなるシリコーン化合物、変性ジメチルシロキサ
ン、ポリエチレン粉末等が適宜加えられる。バックコー
ト層の厚さは基本的には合紙がなくとも感光層を傷付け
にくい厚みがあれば良く、0.01〜8μmの範囲が好ま
しい。厚さ0.01μm以下ではPS版を重ねて取り扱っ
た場合の感光層の擦れ傷を防ぐことができない。厚さが
8μmを越えると印刷中、印刷版周辺で用いられる薬品
によってバックコート層が膨潤して厚みが変動し、印圧
が変化して印刷特性を劣化させることがある。バックコ
ート層をアルミニウム支持体の裏面に被覆するには種々
の方法が適用できる。例えば適当な溶媒に溶液にして、
または乳化分散液にして塗布、乾燥する方法、例えば予
めフィルム状に成形したものを接着剤や熱でアルミニウ
ム支持体に貼り合わせる方法および溶融押し出し機で溶
融皮膜を形成し、支持体に貼り合わせる方法等が挙げら
れるが、上記の塗布量を確保する上で最も好ましいのは
溶液にして塗布、乾燥する方法である。ここで使用され
る溶媒としては、特開昭62−251739号公報に記
載されているような有機溶剤が単独あるいは混合して用
いられる。
【0019】このようにして得られた親水性表面を有す
るアルミニウム板上に、公知の感光性組成物よりなる感
光層を設けて、感光性平版印刷版を得る。感光性組成物
としては、o−キノンジアジド化合物を主成分とするポ
ジ型のもの、ジアゾニウム塩、アルカリ可溶性ジアゾニ
ウム塩、不飽和二重結合含有モノマーを主成分とする光
重合性化合物および桂皮酸やジメチルマレイミド基を含
む光架橋性化合物などを感光物とするネガ型のものが用
いられる。また特公昭37−17172号、同38−6
961号、特開昭56−107246号、同60−25
4142号、特公昭59−36259号、同59−25
217号、特開昭56−146145号、同62−19
4257号、同57−147656号、同58−100
862号、同57−161863号等に記載の電子写真
感光層も使用することができる。上記感光物のうち不飽
和二重結合含有モノマーを主成分とする光重合性化合物
としては例えば米国特許第2,760,863 号、同第3,060,02
3 号明細書および特開昭59−53836号公報に記載
の2個またはそれ以上の末端エチレン基を有する付加重
合性不飽和化合物と光重合開始剤よりなる組成物が使用
できる。またジメチルマレイミド基を含む光架橋性化合
物を含むネガ型感光物としては例えば特開昭52−98
8号、欧州特許0410654号、特開平3−2888
53号および特開平4−25845号各公報に記載の感
光物をあげることができる。
【0020】このうちポジ型の感光性組成物として用い
られるo−ナフトキノンジアジド化合物としては、特公
昭43−28403号公報に記載されている1,2−ジ
アゾナフトキノンスルホン酸とピロガロール・アセトン
樹脂とのエステルが好ましい。その他の好適なオルトキ
ノンジアジド化合物としては例えば、米国特許第3,046,
120 号および同第3,188,210 号明細書に記載されている
1,2−ジアゾナフトキノン−5−スルホン酸とフェノ
ール−ホルムアルデヒド樹脂とのエステルがあり、特開
平2−96163号公報、特開平2−96165号公報
および特開平2−96761号公報に記載されている
1,2−ジアゾナフトキノン−1−スルホン酸とフェノ
ール−ホルムアルデヒド樹脂とのエステルがある。その
他の有用なo−ナフトキノンジアジド化合物としては、
数多くの特許等で公知のものが挙げられる。例えば、特
開昭47−5303号、同48−63802号、同48
−63803号、同48−96575号、同49−38
701号、同48−13854号、特公昭37−180
15号、同41−11222号、同45−9610号、
同49−17481号公報、米国特許第2,797,213 号、
同第3,453,400 号、同第3,544,323 号、同第3,573,917
号、同第3,674,495 号、同第3,785,825 号、英国特許第
1,227,602 号、同第1,251,345 号、同第1,267,005 号、
同1,329,888 号、同第1,330,932 号、ドイツ特許第854,
890 号などの各明細書中に記載されているものを挙げる
ことができる。
【0021】特に好ましい、o−ナフトキノンジアジド
化合物は、分子量1,000以下のポリヒドロキシ化合
物と1,2−ジアゾナフトキノンスルホン酸との反応に
より得られる化合物である。このような化合物の具体例
は、特開昭51−139402号、同58−15094
8号、同58−203434号、同59−165053
号、同60−121445号、同60−134235
号、同60−163043号、同61−118744
号、同62−10645号、同62−10646号、同
62−153950号、同62−178562号、同6
4−76047号、米国特許第3,102,809 号、同第3,12
6,281 号、同第3,130,047 号、同第3,148,983 号、同第
3,184,310 号、同第3,188,210 号、同第4,639,406 号な
どの各公報または明細書に記載されているものを挙げる
ことができる。これらのo−ナフトキノンジアシド化合
物を合成する際に、ポリヒドロキシ化合物のヒドロキシ
ル基に対して1,2−ジアゾナフトキノンスルホン酸ク
ロリドを0.2〜1.2当量反応させることが好ましく、0.
3〜1.0当量反応させることが更に好ましい。1,2−
シアゾナフトキノンスルホン酸クロリドとしては、1,
2−ジアゾナフトキノン−5−スルホン酸クロリドまた
は、1,2−ジアゾナフトキノン−4−スルホン酸クロ
リドを用いることができる。また、得られるo−ナフト
キノンジアジド化合物は、1,2−ジアゾナフトキノン
スルホン酸エステル基の位置および導入量の種々異なる
ものの混合物となるが、ヒドロキシル基の全てが1,2
−ジアゾナフトキノンスルホン酸エステル化された化合
物が、この混合物中に占める割合(完全にエステル化さ
れた化合物の含有率)は5モル%以上であることが好ま
しく、更に好ましくは20〜99モル%である。感光性
組成物中に占めるこれらのポジ型に作用する感光性化合
物(上記のような組合せを含む)の量は10〜50重量
%で適当であり、より好ましくは15〜40重量%であ
る。
【0022】o−キノンジアジド化合物は単独でも感光
層を構成することができるが、アルカリ水に可溶な樹脂
を結合剤(バインダー)として併用することが好まし
い。この様なアルカリ水に可溶な樹脂としては、ノボラ
ック型の樹脂があり、例えばフェノールホルムアルデヒ
ド樹脂、o−、m−およびp−クレゾールホルムアルデ
ヒド樹脂、m/p−混合クレゾールホルムアルデヒド樹
脂、フェノール/クレゾール(o−、m−、p−、m/
p−およびo/m−混合のいずれでもよい)混合ホルム
アルデヒド樹脂などが挙げられる。また、フェノール変
性キシレン樹脂、ポリヒドロキシスチレン、ポリハロゲ
ン化ヒドロキシスチレン、特開昭51−34711号公
報に開示されているようなフェノール性水酸基を含有す
るアクリル系樹脂も用いることができる。その他の好適
なバインダーとして以下(1)〜(13)に示すモノマ
ーをその構成単位とする通常1万〜20万の分子量を持
つ共重合体を挙げることができる。 (1)芳香族水酸基を有するアクリルアミド類、メタク
リルアミド類、アクリル酸エステル類、メタクリル酸エ
ステル類およびヒドロキシスチレン類、例えばN−(4
−ヒドロキシフェニル)アクリルアミドまたはN−(4
−ヒドロキシフェニル)メタクリルアミド、o−、m−
およびp−ヒドロキシスチレン、o−、m−およびp−
ヒドロキシフェニルアクリレートまたはメタクリレー
ト、(2)脂肪族水酸基を有するアクリル酸エステル類
およびメタクリル酸エステル類、例えば、2−ヒドロキ
シエチルアクリレートまたは2−ヒドロキシエチルメタ
クリレート、(3)アクリル酸、メタクリル酸、無水マ
レイン酸、メタコン酸などの不飽和カルボン酸、
【0023】(4)アクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、アクリル
酸アミル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸シクロヘキ
シル、アクリル酸オクチル、アクリル酸フェニル、アク
リル酸ベンジル、アクリル酸−2−クロロエチル、アク
リル酸4−ヒドロキシブチル、グリシジルアクリレー
ト、N−ジメチルアミノエチルアクリレートなどの(置
換)アクリル酸エステル、(5)メタクリル酸メチル、
メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリ
ル酸ブチル、メタクリル酸アミル、メタクリル酸ヘキシ
ル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸オクチ
ル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ベンジル、メ
タクリル酸−2−クロロエチル、メタクリル酸4−ヒド
ロキシブチル、グリシジルメタクリレート、N−ジメチ
ルアミノエチルメタクリレートなどの(置換)メタクリ
ル酸エステル、(6)アクリルアミド、メタクリルアミ
ド、N−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメ
タクリルアミド、N−エチルアクリルアミド、N−エチ
ルメタクリルアミド、N−ヘキシルアクリルアミド、N
−ヘキシルメタクリルアミド、N−シクロヘキシルアク
リルアミド、N−シクロヘキシルメタクリルアミド、N
−ヒドロキシエチルアクリルアミド、N−ヒドロキシエ
チルアクリルアミド、N−フェニルアクリルアミド、N
−フェニルメタクリルアミド、N−ベンジルアクリルア
ミド、N−ベンジルメタクリルアミド、N−ニトロフェ
ニルアクリルアミド、N−ニトロフェニルメタクリルア
ミド、N−エチル−N−フェニルアクリルアミドおよび
N−エチル−N−フェニルメタクリルアミドなどのアク
リルアミドもしくはメタクリルアミド、
【0024】(7)エチルビニルエーテル、2−クロロ
エチルビニルエーテル、ヒドロキシエチルビニルエーテ
ル、プロピルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、
オクチルビニルエーテル、フェニルビニルエーテルなど
のビニルエーテル類、(8)ビニルアセテート、ビニル
クロロアセテート、ビニルブチレート、安息香酸ビニル
などのビニルエステル類、(9)スチレン、メチルスチ
レン、クロロメチルスチレンなどのスチレン類、(1
0)メチルビニルケトン、エチルビニルケトン、プロピ
ルビニルケトン、フェニルビニルケトンなどのビニルケ
トン類、(11)エチレン、プロピレン、イソブチレ
ン、ブタジエン、イソプレンなどのオレフィン類、(1
2)N−ビニルピロリドン、N−ビニルカルバゾール、
4−ビニルピリジン、アクリロニトリル、メタクリロニ
トリルなど、(13)N−(o−アミノスルホニルフェ
ニル)アクリルアミド、N−(m−アミノスルホニルフ
ェニル)アクリルアミド、N−(p−アミノスルホニル
フェニル)アクリルアミド、N−〔1−(3−アミノス
ルホニル)ナフチル〕アクリルアミド、N−(2−アミ
ノスルホニルエチル)アクリルアミドなどのアクリルア
ミド類、N−(o−アミノスルホニルフェニル)メタク
リルアミド、N−(m−アミノスルホニルフェニル)メ
タクリルアミド、N−(p−アミノスルホニルフェニ
ル)メタクリルアミド、N−〔1−(3−アミノスルホ
ニル)ナフチル〕メタクリルアミド、N−(2−アミノ
スルホニルエチル)メタクリルアミドなどのメタクリル
アミド類、また、o−アミノスルホニルフェニルアクリ
レート、m−アミノスルホニルフェニルアクリレート、
p−アミノスルホニルフェニルアクリレート、1−(3
−アミノスルホニルフェニルナフチル)アクリレートな
どのアクリル酸エステル類などの不飽和スルホンアミ
ド、o−アミノスルホニルフェニルメタクリレート、m
−アミノスルホニルフェニルメタクリレート、p−アミ
ノスルホニルフェニルメタクリレート、1−(3−アミ
ノスルホニルフェニルナフチル)メタクリレートなどの
メタクリル酸エステル類などの不飽和スルホンアミド。
【0025】更に、上記モノマーと共重合し得るモノマ
ーを共重合させてもよい。また、上記モノマーの共重合
によって得られる共重合体を例えば、グリシジルアクリ
レート、グリシジルメタクリレートなどによって修飾し
たものも含まれるがこれらに限られるものではない。上
記共重合体には(3)に掲げた不飽和カルボン酸を含有
することが好ましく、その共重合体の好ましい酸価は0
〜10 meq/g、より好ましくは0.2〜5.0meq/gで
ある。上記共重合体の好ましい分子量は1万〜10万で
ある。また、上記共重合体には必要に応じて、ポリビニ
ルブチラール樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂
およびエポキシ樹脂を添加してもよい。このようなアル
カリ可溶性の高分子化合物は1種類あるいは2種類以上
組み合わせることができ、全感光性組成物の80重量%
以下の添加量で用いられる。更に、米国特許第4,123,27
9 号明細書に記載されているように、t−ブチルフェノ
ールホルムアルデヒド樹脂、オクチルフェノールホルム
アルデヒド樹脂のような炭素数3〜8のアルキル基を置
換基として有するフェノールとホルムアルデヒドとの縮
合物を併用することは画像の感脂性を向上させる上で好
ましい。本発明における感光性組成物中には、感度を高
めるために環状酸無水物類、フェノール類、有機酸類を
添加することが好ましい。
【0026】環状酸無水物としては米国特許第4,115,12
8 号明細書に記載されている無水フタル酸、テトラヒド
ロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、3,6−
エンドオキシ−Δ4 −テトラヒドロ無水フタル酸、テト
ラクロル無水フタル酸、無水マレイン酸、クロル無水マ
レイン酸、α−フェニル無水マレイン酸、無水コハク
酸、無水ピロメリット酸などが使用できる。フェノール
類としては、ビスフェノールA、p−ニトロフェノー
ル、p−エトキシフェノール、2,4,4′−トリヒド
ロキシベンゾフェノン、2,3,4−トリヒドロキシベ
ンゾフェノン、4−ヒドロキシベンゾフェノン、4,
4′,4″−トリヒドロキシ−トリフェニルメタン、
4,4′,3″,4″−テトラヒドロキシ−3,5,
3′,5′−テトラメチルトリフェニルメタンなどが挙
げられる。更に、有機酸類としては、特開昭60−88
942号、特開平2−96755号公報などに記載され
ている、スルホン酸類、スルフィン酸類、アルキル硫酸
類、ホスホン酸類、リン酸エステル類およびカルボン酸
類などがあり、具体的には、p−トルエンスルホン酸、
ドデシルベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルフィン
酸、エチル硫酸、フェニルホスホン酸、フェニルホスフ
ィン酸、リン酸フェニル、リン酸ジフェニル、安息香
酸、イソフタル酸、アジピン酸、p−トルイル酸、3,
4−ジメトキシ安息香酸、フタル酸、テレフタル酸、
1,4−シクロヘキセン−2,2−ジカルボン酸、エル
カ酸、ラウリン酸、n−ウンデカン酸、アスコルビン酸
などが挙げられる。上記の環状酸無水物類、フェノール
類および有機酸類の感光性組成物中に占める割合は、0.
05〜15重量%が好ましく、より好ましくは0.1〜5
重量%である。
【0027】また、本発明における感光性組成物中に
は、現像条件に対する処理の安定性(いわゆる現像ラチ
チュード)を広げるため、特開昭62−251740号
公報に記載されているような非イオン界面活性剤、特開
昭59−121044号公報、特開平4−13149号
公報に記載されているような両性界面活性剤を添加する
ことができる。非イオン界面活性剤の具体例としては、
ソルビタントリステアレート、ソルビタンモノパルミテ
ート、ソルビタントリオレート、ステアリン酸モノグリ
セリド、ポリオキシエチレンゾルビタンモノオレート、
ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルなどが挙げ
られる。両性界面活性剤の具体例としては、アルキルジ
(アミノエチル)グリシン、アルキルポリアミノエチル
グリシン塩酸塩、2−アルキル−N−カルボキシエチル
−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインやN
−テトラデシル−N,N−ベタイン型(例えば、商品名
アモーゲンK、第一工業(株)製)およびアルキルイミ
ダゾリン系(例えば、商品名レボン15、三洋化成
(株)製)などが挙げられる。上記非イオン界面活性剤
および両性界面活性剤の感光性組成物中に占める割合
は、0.05〜15重量%が好ましく、より好ましくは0.
1〜5重量%である。
【0028】本発明における感光性組成物中には、露光
後直ちに可視像を得るための焼き出し剤や、画像着色剤
としての染料や顔料を加えることができる。焼き出し剤
としては、露光によって酸を放出する化合物(光酸放出
剤)と塩を形成し得る有機染料の組合せを代表として挙
げることができる。具体的には、特開昭50−3620
9号、同53−8128号の各公報に記載されているo
−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸ハロゲニドと
塩形成性有機染料の組合せや、特開昭53−36223
号、同54−74728号、同60−3626号、同6
1−143748号、同61−151644号および同
63−58440号の各公報に記載されているトリハロ
メチル化合物と塩形成性有機染料の組合せを挙げること
ができる。かかるトリハロメチル化合物としては、オキ
サゾール系化合物とトリアジン系化合物とがあり、どち
らも経時安定性に優れ、明瞭な焼き出し画像を与える。
【0029】画像の着色剤としては、前述の塩形成性有
機染料以外に他の染料を用いることができる。塩形成性
有機染料も含めて、好適な染料として油溶性染料と塩基
性染料を挙げることができる。具体的には、オイルイエ
ロー#101、オイルイエロー#103、オイルピンク
#312、オイルグリーンBG、オイルブルーBOS、
オイルブルー#603、オイルブラックBY、オイルブ
ラックBS、オイルブラックT−505(以上、オリエ
ント化学工業(株)製)、ビクトリアピュアブルー、ク
リスタルバイオレット(CI42555)、メチルバイ
オレット(CI42535)、エチルバイオレット、ロ
ーダミンB(CI145170B)、マラカイトグリー
ン(CI42000)、メチレンブルー(CI5201
5)などを挙げることができる。また、特開昭62−2
93247号公報に記載されている染料は特に好まし
い。
【0030】感光性組成物は、上記各成分を溶解する溶
媒に溶かして支持体のアルミニウム板上に塗布される。
ここで使用される溶媒としては、特開昭62−2517
39号公報に記載されているような有機溶剤が単独ある
いは混合して用いられる。感光性組成物は、2〜50重
量%の固形分濃度で溶解、分散され、支持体上に塗布・
乾燥される。支持体上に塗設される感光性組成物の層
(感光層)の塗布量は用途により異なるが、一般的に
は、乾燥後の重量にして0.3〜4.0g/m2が好ましい。
塗布量が小さくなるにつれて画像を得るための露光量は
小さくて済むが、膜強度は低下する。塗布量が大きくな
るにつれ、露光量を必要とするが感光膜は強くなり、例
えば、印刷版として用いた場合、印刷可能枚数の高い
(高耐刷の)印刷版が得られる。感光性組成物中には、
塗布面質を向上するための界面活性剤、例えば、特開昭
62−170950号公報に記載されているようなフッ
素系界面活性剤を添加することができる。好ましい添加
量は、全感光性組成物の0.001〜1.0重量%であり、
更に好ましくは0.005〜0.5重量%である。
【0031】次にネガ型のPS版の感光性組成物として
は、感光性ジアゾ化合物を含む感光層、光重合性感光
層、光架橋性感光層などを有するものが挙げられるが、
このうち感光性ジアゾ化合物からなる光硬化性感光性複
写材料について例を挙げて詳しく説明する。感光性ジア
ゾ化合物としては、芳香族ジアゾニウム塩と反応性カル
ボニル基含有有機縮合剤、特にホルムアルデヒド、アセ
トアルデヒドなどのアルデヒド類またはアセタール類と
を酸性媒体中で縮合したジアゾ樹脂が好適に用いられ
る。その最も代表的なものにP−ジアゾジフェニルアミ
ンとホルムアルデヒドとの縮合物がある。これらのジア
ゾ樹脂の合成法は、例えば、米国特許第2,678,498 号、
同第3,050,502 号、同第3,311,605 号および同第3,277,
074 号の明細書に記載されている。更に、感光性ジアゾ
化合物としては、特公昭49−48,001号公報記載の
芳香族ジアゾニウム塩とジアゾニウム基を含まない置換
芳香族化合物との共縮合ジアゾ化合物が好適に用いら
れ、中でもカルボキシル基や水酸基のようなアルカリ可
溶基で置換された芳香族化合物との共縮合ジアゾ化合物
が好ましい。更には、特開平4−18559号公報、特
開平4−190361号および特開平4−172353
号公報記載のアルカリ可溶性基を持つ反応性カルボニル
化合物で芳香族ジアゾニウム塩を縮合した感光性ジアゾ
化合物も好適に用いられる。これらのジアゾニウム塩の
対アニオンとして塩酸、臭化水素酸、硫酸およびリン酸
などの鉱酸または塩化亜鉛との複塩などの無機アニオン
を用いたジアゾ樹脂があるが、実質的に水不溶性で有機
溶剤可溶性のジアゾ樹脂の方が特に好ましい。かかる好
ましいジアゾ樹脂は特公昭47−1167号、米国特許
第3,300,309号公報に詳しく記載されている。
【0032】更には特開昭54−98613号、同56
−121031号公報に記載されているようなテトラフ
ルオロホウ酸、ヘキサフルオロリン酸などのハロゲン化
ルイス酸および過塩素酸、過ヨウ素酸などの過ハロゲン
酸を対アニオンとしたジアゾ樹脂が好適に用いられる。
また、特開昭58−209733号、同62−1757
31号、同63−262643号公報に記載されている
長鎖のアルキル基を有するスルホン酸を対アニオンとし
たジアゾ樹脂も好適に用いられる。感光性ジアゾ化合物
は感光層中に5〜50重量%、好ましくは8〜20重量
%の範囲で含有させられる。感光性ジアゾ化合物は、ア
ルカリ水に可溶性もしくは膨潤性の親油性高分子化合物
を結合剤(バインダー)として併用することが好まし
い。この様な親油性高分子化合物としては、先に述べた
ポジ型感光性組成物で用いたのと同様の前記(1)〜
(13)に示すモノマーをその構成単位とする通常1万
〜20万の分子量を持つ共重合体を挙げることができる
が、更に以下(14)、(15)に示したモノマーを構
成単位として共重合した高分子化合物も使用できる。
(14)マレイミド、N−アクリロイルアクリルアミ
ド、N−アセチルアクリルアミド、N−プロピオニルア
クリルアミド、N−(p−クロロベンゾイル)アクリル
アミド、N−アセチルアクリルアミド、N−アクリロイ
ルメタクリルアミド、N−アセチルメタクリルアミド、
N−プロピオニルメタクリルアミド、N−(p−クロロ
ベンゾイル)メタクリルアミドなどの不飽和イミド、
(15)N−〔2−(アクリロイルオキシ)−エチル〕
−2,3−ジメチルマレイミド、N−〔6−(メタクリ
ロイルオキシ)−ヘキシル〕−2,3−ジメチルマレイ
ミド、ビニルシンナメートなどの側鎖に架橋性基を有す
る不飽和モノマー。
【0033】更に、上記モノマーと共重合し得るモノマ
ーを共重合させてもよい。また、上記モノマーの共重合
によって得られる共重合体を例えば、グリシジルアクリ
レート、グリシジルメタクリレートなどによって修飾し
たものも含まれるがこれらに限られるものではない。上
記共重合体には(3)に掲げた不飽和カルボン酸を含有
することが好ましく、その共重合体の好ましい酸価は0
〜10 meq/g、より好ましくは0.2〜5.0meq/gで
ある。上記共重合体の好ましい分子量は1万〜10万で
ある。また、上記共重合体には必要に応じて、ポリビニ
ルブチラール樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂
およびエポキシ樹脂を添加してもよい。また、ノボラッ
ク型の樹脂、フェノール変性キシレン樹脂、ポリヒドロ
キシスチレン、ポリハロゲン化ヒドロキシスチレン、特
開昭51−43711号公報に開示されているようなフ
ェノール性水酸基を含有するアルカリ可溶性樹脂も用い
ることができる。このようなアルカリ可溶性の高分子化
合物は1種類あるいは2種類以上組み合わせることがで
き、全感光性組成物の固形分中に通常40〜95重量%
の範囲で含有させられる。
【0034】感光性組成物中には、画像の感脂性を向上
させるための感脂化剤(例えば、特開昭55−527号
公報記載のスチレン−無水マレイン酸共重合体のアルコ
ールによるハーフエステル化物、ノボラック樹脂、p−
ヒドロキシスチレンの50%脂肪酸エステルなど)が加
えられる。更には、塗膜の柔軟性、耐摩耗性を付与する
ための可塑剤が加えられる。例えば、ブチルフタリル、
ポリエチレングリコール、クエン酸トリブチル、フタル
酸ジエチル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジヘキシル、
フタル酸ジオクチル、リン酸トリクレジル、リン酸トリ
ブチル、リン酸トリオクチル、オレイン酸テトラヒドロ
フルフリル、アクリル酸またはメタクリル酸のオリゴマ
ーおよびポリマーが挙げられ、この中で特にリン酸トリ
クレジルが好ましい。また、感光性組成物中には、経時
の安定性を広げるため、例えば、リン酸、亜リン酸、ク
エン酸、蓚酸、ジピコリン酸、ベンゼンスルホン酸、ナ
フタレンスルホン酸、スルホサリチル酸、4−メトキシ
−2−ヒドロキシベンゾフェノン−5−スルホン酸、酒
石酸などが加えられる。
【0035】また、感光性組成物中には、露光後直ちに
可視像を得るための焼き出し剤や、画像着色剤としての
染料や顔料などの色素を加えることができる。該色素と
しては、フリーラジカルまたは酸と反応して色調を変え
るものが好ましく用いられる。例えば、ビクトリアピュ
アブルーBOH(保土谷化学製)、オイルイエロー#1
01、オイルイエロー#103、オイルピンク#31
2、オイルレッド、オイルグリーンBG、オイルブルー
BOS、オイルブルー#603、オイルブラックBY、
オイルブラックBS、オイルブラックT−505(以
上、オリエント化学工業(株)製)、パテントピュアブ
ルー(住友三国化学社製)、クリスタルバイオレット
(CI42555)、メチルバイオレット(CI425
35)、エチルバイオレット、ローダミンB(CI14
5170B)、マラカイトグリーン(CI4200
0)、メチレンブルー(CI52015)、ブリリアン
トブルー、メチルグリーン、エリスリシンB、ベーシッ
クフクシン、m−クレゾールパープル、オーラミン、4
−p−ジエチルアミノフェニルイミナフトキノン、シア
ノ−p−ジエチルアミノフェニルアセトアニリドなどに
代表されるトリフェニルメタン系、ジフェニルメタン
系、オキサジン系、キサンテン系、イミノナフトキノン
系、アゾメチン系またはアントラキノン系の色素が有色
から無色あるいは異なる有色の色調へ変化する例として
挙げられる。
【0036】一方、無色から有色に変化する変色剤とし
ては、ロイコ色素および、例えば、トリフェニルアミ
ン、ジフェニルアミン、o−クロロアニリン、1,2,
3−トリフェニルグアニジン、ナフチルアミン、ジアミ
ノジフェニルメタン、p,p′−ビス−ジメチルアミノ
ジフェニルアミン、1,2−ジアニリノエチレン、p,
p′,p″−トリス−ジメチルアミノトリフェニルメタ
ン、p,p′−ビス−ジメチルアミノジフェニルメチル
イミン、p,p′,p″−トリアミノ−o−メチルトリ
フェニルメタン、p,p′−ビス−ジメチルアミノジフ
ェニル−4−アニリノナフチルメタン、p,p′,p″
−トリアミノトリフェニルメタンに代表される第1級ま
たは第2級アリールアミン系色素が挙げられる。特に好
ましくはトリフェニルメタン系、ジフェニルメタン系色
素であり、更に好ましくはトリフェニルメタン系色素で
あり、特にビクトリアピュアブルーBOHである。上記
色素は、感光製組成物中に通常約0.5〜10重量%、よ
り好ましくは約1〜5重量%含有される。
【0037】感光性組成物中には、現像性を高めるため
に環状酸無水物類、フェノール類、有機酸類および高級
アルコールを添加することができる。感光性組成物は、
上記各成分を溶解する溶媒に溶かして支持体のアルミニ
ウム板上に塗布される。ここで使用される溶媒として
は、特開昭62−251739号公報に記載されている
ような有機溶剤が単独あるいは混合して用いられる。感
光性組成物は、2〜50重量%の固形分濃度で溶解、分
散され、支持体上に塗布・乾燥される。支持体上に塗設
される感光性組成物の層(感光層)の塗布量は用途によ
り異なるが、一般的には、乾燥後の重量にして0.3〜4.
0g/m2が好ましい。塗布量が小さくなるにつれて画像
を得るための露光量は小さくて済むが、膜強度は低下す
る。塗布量が大きくなるにつれ、露光量を必要とするが
感光膜は強くなり、例えば、印刷版として用いた場合、
印刷可能枚数の高い(高耐刷の)印刷版が得られる。感
光性組成物中には、先に示したポジ型感光性組成物と同
様に、塗布面質を向上するための界面活性剤を添加する
ことができる。感光性平版印刷版の製造に当たっては裏
面のバックコート層と表面の感光性組成物層のどちらが
先に支持体上に塗布されても良く、また両者が同時に塗
布されても良い。
【0038】上記のようにして設けられた感光層の表面
には、真空焼き枠を用いた密着露光の際の真空引きの時
間を短縮し、且つ焼きボケを防ぐため、マット層が設け
られる。具体的には、特開昭50−125805号、特
公昭57−6582号、同61−28986号の各公報
に記載されているようなマット層を設ける方法、特公昭
62−62337号公報に記載されているような固体粉
末を熱融着させる方法などが挙げられる。本発明に用い
られるマット層の平均径は100μm以下が好ましく、
これよりも平均径が大きくなるとPS版を重ねて保存す
る場合、感光層とバックコート層との接触面積が増大
し、滑り性が低下、感光層およびバックコート層双方の
表面に擦れ傷を生じ易い。マット層の平均高さは10μ
m以下が好ましく、より好ましくは2〜8μmである。
この範囲より平均高さが高いと細線が付き難く、ハイラ
イトドットも点減りし、調子再現上好ましくない。平均
高さが2μm以下では真空密着性が不十分で焼きボケを
生じる。マット層の塗布量は5〜200mg/m2が好まし
く、更に好ましくは20〜150mg/m2である。塗布量
がこの範囲よりも大きいと感光層とバックコート層との
接触面積が増大し擦れ傷の原因となり、これよりも小さ
いと真空密着性が不十分となる。
【0039】かくして得られたPS版は透明原画を通し
てカーボンアーク灯、水銀灯、メタルハライドランプ、
キセノンランプ、タングステンランプなどを光源とする
活性光線により露光された後、現像処理される。かかる
PS版の現像液および補充液としては従来より知られて
いるアルカリ水溶液が使用できる。例えば、ケイ酸ナト
リウム、同カリウム、第3リン酸ナトリウム、同カリウ
ム、同アンモニウム、第二リン酸ナトリウム、同カリウ
ム、同アンモニウム、炭酸ナトリウム、同カリウム、同
アンモニウム、炭酸水素ナトリウム、同カリウム、同ア
ンモニウム、ほう酸ナトリウム、同カリウム、同アンモ
ニウム、水酸化ナトリウム、同アンモニウム、同カリウ
ムおよび同リチウムなどの無機アルカリ剤が挙げられ
る。また、モノメチルアミン、ジメチルアミン、トリメ
チルアミン、モノエチルアミン、ジエチルアミン、トリ
エチルアミン、モノイソプロピルアミン、ジイソプロピ
ルアミン、トリイソプロピルアミン、n−ブチルアミ
ン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリ
エタノールアミン、モノイソプロパノールアミン、ジイ
ソプロパノールアミン、エチレンイミン、エチレンジア
ミン、ピリジンなどの有機アルカリ剤も用いられる。
【0040】これらのアルカリ剤は単独もしくは二種以
上を組み合わせて用いられる。これらのアルカリ剤の中
で特にポジ型PS版用現像液として好ましいのはケイ酸
ナトリウム、ケイ酸カリウム等のケイ酸塩水溶液であ
る。その理由はケイ酸塩の成分である酸化ケイ素SiO2
アルカリ金属酸化物M2O の比率(一般に〔SiO2〕/〔M2
O 〕のモル比で表す)と濃度によって現像性の調節が可
能とされるためであり、例えば、特開昭54−6200
4号公報に開示されているような、SiO2/Na2Oのモル比
が1.0〜1.5(即ち〔SiO2〕/〔Na2O〕が1.0〜1.5)
であって、SiO2の含有量が1〜4重量%のケイ酸ナトリ
ウムの水溶液や、特公昭57−7427号公報に記載さ
れているような、〔SiO2〕/〔M〕が0.5〜0.75(即
ち〔SiO2〕/〔M2O 〕が1.0〜1.5)であって、SiO2
濃度が1〜4重量%であり、かつその中に存在する全ア
ルカリ金属のグラム原子を基準にして少なくとも20%
のカリウムを含有している、アルカリ金属ケイ酸塩の水
溶液が好適に用いられる。
【0041】更に、自動現像機を用いて、該PS版を現
像する場合に、現像液よりもアルカリ強度の高い水溶液
(補充液)を現像液に加えることによって、長時間現像
タンク中の現像液を交換する事なく、多量のPS版を処
理することができることが知られている。本発明におい
てもこの補充方式が好ましく適用される。例えば、特開
昭54−62004号公報に開示されているような現像
液のSiO2/Na2Oのモル比が1.0〜1.5(即ち〔SiO2〕/
〔Na2O〕が1.0〜1.5)であって、SiO2の含有量が1〜
4重量%のケイ酸ナトリウムの水溶液を使用し、しかも
ポジ型感光性平版印刷版の処理量に応じて連続的または
断続的にSiO2/Na2Oのモル比が0.5〜1.5(即ち〔Si
O2〕/〔Na2O〕が0.5〜1.5)のケイ酸ナトリウム水溶
液(補充液)を現像液に加える方法、更には、特公昭5
7−7427号公報に開示されている、〔SiO2〕/
〔M〕が0.5〜0.75(即ち、〔SiO2〕/〔M2O 〕が1.
0〜1.5)であって、SiO2の濃度が1〜4重量%である
アルカリ金属ケイ酸塩の現像液を用い、補充液として用
いるアルカリ金属ケイ酸塩の〔SiO2〕/〔M〕が0.25
〜0.75(即ち〔SiO2〕/〔M2O 〕が0.5〜1.5)であ
り、かつ該現像液および該補充液のいずれもがその中に
存在する全アルカリ金属のグラム原子を基準にして少な
くとも20%のカリウムを含有していることからなる現
像方法が好適に用いられる。
【0042】このような補充液としてアルカリ金属ケイ
酸塩を用いる場合、そのモル比〔SiO2〕/〔M2O 〕を小
さくすることにより、補充液は高活性となり、補充量は
削減できるので、ランニングコストや廃液量が低減し好
ましい。しかしながら、高活性化にともないPS版の支
持体アルミニウムが溶解し、現像液中に不溶物を生じる
ことが知られている。このような、活性度の高い現像液
としては、SiO2/M2Oのモル比が0.7〜1.5であって、S
iO2の濃度が1.0〜4.0重量%のアルカリ金属ケイ酸塩
の水溶液からなり、また、補充液がSiO2/M2O のモル比
が0.3〜1.0であって、SiO2の濃度が0.5〜4.0重量%
のアルカリ金属ケイ酸塩の水溶液であるような系が好適
に用いられる。ポジおよびネガ型PS版の現像に用いら
れる現像液および補充液には、現像性の促進や抑制、現
像カスの分散および印刷版画像部の親インキ性を高める
目的で必要に応じて種々界面活性剤や有機溶剤を添加で
きる。好ましい界面活性剤としては、アニオン系、カチ
オン系、ノニオン系および両性界面活性剤が挙げられ
る。
【0043】界面活性剤の好ましい例としては、ポリオ
キシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレン
アルキルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレンポリ
スチリルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレンポリ
オキシプロピレンアルキルエーテル類、グリセリン脂肪
酸部分エステル類、ソルビタン脂肪酸部分エステル類、
ペンタエリスリトール脂肪酸部分エステル類、プロピレ
ングリコールモノ脂肪酸エステル類、しょ糖脂肪酸部分
エステル類、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸部分
エステル類、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸部
分エステル類、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル
類、ポリグリセリン脂肪酸部分エステル類、ポリオキシ
エチレン化ひまし油類、ポリオキシエチレングリセリン
脂肪酸部分エステル類、脂肪酸ジエタノールアミド類、
N,N−ビス−2−ヒドロキシアルキルアミン類、ポリ
オキシエチレンアルキルアミン、トリエタノールアミン
脂肪酸エステル、トリアルキルアミンオキシドなどの非
イオン性界面活性剤、脂肪酸塩類、アビエチン酸塩類、
ヒドロキシアルカンスルホン酸塩類、アルカンスルホン
酸塩類、ジアルキルスルホ琥珀酸エステル塩類、直鎖ア
ルキルベンゼンスルホン酸塩類、分岐鎖アルキルベンゼ
ンスルホン酸塩類、アルキルナフタレンスルホン酸塩
類、アルキルフェノキシポリオキシエチレンプロピルス
ルホン酸塩類、ポリオキシエチレンアルキルスルホフェ
ニルエーテル塩類、N−メチル−N−オレイルタウリン
ナトリウム塩、N−アルキルスルホ琥珀酸モノアミド二
ナトリウム塩、石油スルホン酸塩類、硫酸化牛脂油、脂
肪酸アルキルエステルの硫酸エステル塩類、アルキル硫
酸エステル塩類、
【0044】ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸
エステル塩類、脂肪酸モノグリセリド硫酸エステル塩
類、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸
エステル塩類、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエ
ーテル硫酸エチレン塩類、アルキルリン酸エステル塩
類、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステ
ル塩類、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル
リン酸エステル塩類、スチレン/無水マレイン酸共重合
物の部分鹸化物類、オレフィン/無水マレイン酸共重合
物の部分鹸化物類、ナフタレンスチレン酸塩ホルマリン
縮合物類などのアニオン界面活性剤、アルキルアミン塩
類、第四級アンモニウム塩類、ポリオキシエチレンアル
キルアミン塩類、ポリエチレンポリアミン誘導体などの
カチオン性界面活性剤、カルボキシベタイン類、アミノ
カルボン酸類、スルホベタイン類、アミノ硫酸エステル
類、イミダゾリン類などの両性界面活性剤が挙げられ
る。以上挙げた界面活性剤の中でポリオキシエチレンと
あるものは、ポリオキシメチレン、ポリオキシプロピレ
ン、ポリオキシブチレンなどのポリオキシアルキレンに
読み替えることもでき、それらの界面活性剤もまた包含
される。
【0045】更に好ましい界面活性剤は分子内にパーフ
ルオロアルキル基を含有するフッ素系の界面活性剤であ
る。かかるフッ素系界面活性剤としては、パーフルオロ
アルキルカルボン酸塩、パーフルオロアルキルスルホン
酸塩、パーフルオロアルキルリン酸エステルなどのアニ
オン型、パーフルオロアルキルベタインなどの両性型、
パーフルオロアルキルトリメチルアンモニウム塩などの
カチオン型およびパーフルオロアルキルアミンオキサイ
ド、パーフルオロアルキルエチレンオキシド付加物、パ
ーフルオロアルキル基および親水性基含有オリゴマー、
パーフルオロアルキル基および親油性基含有オリゴマ
ー、パーフルオロアルキル基、親水性基および親油性基
含有オリゴマー、パーフルオロアルキル基および親油性
基含有ウレタンなどの非イオン型が挙げられる。上記の
界面活性剤は、単独もしくは2種以上を組み合わせて使
用することができ、現像液中に0.001〜10重量%、
より好ましくは0.01〜5重量%の範囲で添加される。
【0046】好ましい有機溶剤としては、水に対する溶
解度が約10重量%以下のものが適しており、好ましく
は5重量%以下のものから選ばれる。例えば、1−フェ
ニルエタノール、2−フェニルエタノール、3−フェニ
ル−1−プロパノール、4−フェニル−1−ブタノー
ル、4−フェニル−2−ブタノール、2−フェニル−1
−ブタノール、2−フェノキシエタノール、2−ベンジ
ルオキシエタノール、o−メトキシベンジルアルコー
ル、m−メトキシベンジルアルコール、p−メトキシベ
ンジルアルコール、ベンジルアルコール、シクロヘキサ
ノール、2−メチルシクロヘキサノール、3−メチルシ
クロヘキサノールおよび4−メチルシクロヘキサノー
ル、N−フェニルエタノールアミンおよびN−フェニル
ジエタノールアミンなどが挙げることができる。有機溶
剤の含有量は使用液の総重量に対して0.1〜5重量%で
ある。その使用量は界面活性剤の使用量と密接な関係が
あり、有機溶剤の量が増すにつれ、界面活性剤の量は増
加させることが好ましい。これは界面活性剤の量が少な
く、有機溶剤の量を多く用いると有機溶剤が完全に溶解
せず、従って、良好な現像性の確保が期待できなくなる
からである。
【0047】PS版の現像に用いられる現像液および補
充液には更に還元剤を加えることができる。これは印刷
版の汚れを防止するものであり、特に感光性ジアゾニウ
ム塩化合物を含むネガ型PS版を現像する際に有効であ
る。好ましい有機還元剤としては、チオサリチル酸、ハ
イドロキノン、メトール、メトキシキノン、レゾルシ
ン、2−メチルレゾルシンなどのフェノール化合物、フ
ェニレンジアミン、フェニルヒドラジンなどのアミン化
合物が挙げられる。更に好ましい無機の還元剤として
は、亜硫酸、亜硫酸水素酸、亜リン酸、亜リン酸水素
酸、亜リン酸二水素酸、チオ硫酸および亜ジチオン酸な
どの無機酸のナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム
塩などを挙げることができる。これらの還元剤のうち汚
れ防止効果が特に優れているのは亜硫酸塩である。これ
らの還元剤は使用時の現像液に対して好ましくは、0.0
5〜5重量%の範囲で含有される。
【0048】現像液および補充液には更に有機カルボン
酸を加えることもできる。好ましい有機カルボン酸は炭
素原子数6〜20の脂肪族カルボン酸および芳香族カル
ボン酸である。脂肪族カルボン酸の具体的な例として
は、カプロン酸、エナンチル酸、カプリル酸、ラウリル
酸、ミリスチン酸、パルミチン酸およびステアリン酸な
どがあり、特に好ましいのは炭素数8〜12のアルカン
酸である。また炭素鎖中に二重結合を有する不飽和脂肪
酸でも、枝分かれした炭素鎖のものでもよい。芳香族カ
ルボン酸としてはベンゼン環、ナフタレン環、アントラ
セン環などにカルボキシル基が置換された化合物で、具
体的には、o−クロロ安息香酸、p−クロロ安息香酸、
o−ヒドロキシ安息香酸、p−ヒドロキシ安息香酸、o
−アミノ安息香酸、p−アミノ安息香酸、2,4−ジヒ
ドロキシ安息香酸、2,5−ジヒドロキシ安息香酸、
2,6−ジヒドロキシ安息香酸、2,3−ジヒドロキシ
安息香酸、3,5−ジヒドロキシ安息香酸、没食子酸、
1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、3−ヒドロキシ−2
−ナフトエ酸、2−ヒドロキシ−1−ナフトエ酸、1−
ナフトエ酸、2−ナフトエ酸などがあるがヒドロキシナ
フトエ酸は特に有効である。上記脂肪族および芳香族カ
ルボン酸は水溶性を高めるためにナトリウム塩やカリウ
ム塩またはアンモニウム塩として用いるのが好ましい。
本発明で用いる現像液の有機カルボン酸の含有量は格別
な制限はないが、0.1重量%より低いと効果が十分でな
く、また10重量%以上ではそれ以上の効果の改善が計
れないばかりか、別の添加剤を併用する時に溶解を妨げ
ることがある。従って、好ましい添加量は使用時の現像
液に対して0.1〜10重量%であり、より好ましくは0.
5〜4重量%である。
【0049】現像液および補充液には、更に必要に応じ
て、消泡剤、硬水軟化剤および特公平1−57895号
公報記載の有機ホウ素化合物等の従来より知られている
化合物も含有させることができる。硬水軟化剤としては
例えば、ポリリン酸およびそのナトリウム塩、カリウム
塩およびアンモニウム塩、エチレンジアミンテトラ酢
酸、ジエチレントリアミンペンタ酢酸、トリエチレンテ
トラミンヘキサ酢酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミ
ントリ酢酸、ニトリロトリ酢酸、1,2−ジアミノシク
ロヘキサンテトラ酢酸および1,3−ジアミノ−2−プ
ロパノールテトラ酢酸などのアミノポリカルボン酸およ
びそれらのナトリウム塩、カリウム塩およびアンモニウ
ム塩、アミノトリ(メチレンホスホン塩)、エチレンジ
アミンテトラ(メチレンホスホン酸)、ジエチレントリ
アミンペンタ(メチレンホスホン酸)、トリエチレンテ
トラミンヘキサ(メチレンホスホン酸)、ヒドロキシエ
チルエチレンジアミントリ(メチレンホスホン酸)およ
び1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸やそれ
らのナトリウム塩、カリウム塩およびアンモニウム塩を
挙げることができる。
【0050】このような硬水軟化剤はそのキレート化力
と使用される硬水の硬度および硬水の量によって最適値
が変化するが、一般的な使用量を示せば、使用時の現像
液に対して0.01〜5重量%、より好ましくは0.01〜
0.5重量%の範囲である。この範囲より少ない添加量で
は所期の目的が十分に達成されず、添加量がこの範囲よ
り多い場合は、色抜けなど、画像部への悪影響がでてく
る。現像液および補充液の残余の成分は水であるが、更
に必要に応じて当業界で知られた種々の添加剤を含有さ
せることができる。現像液および補充液は使用時よりも
水の含有量を少なくした濃縮液としておき、使用時に水
で希釈するようにしておくことが運搬上有利である。こ
の場合の濃縮度は各成分が分離や析出を起こさない程度
が適当である。
【0051】このようにして現像処理されたPS版は水
洗水、界面活性剤等を含有するリンス液、アラビアガム
や澱粉誘導体等を含む不感脂化液で後処理される。本発
明のPS版の後処理にはこれらの処理を種々組み合わせ
て用いることができる。近年、製版・印刷業界では製版
作業の合理化および標準化のため、PS版用の自動現像
機が広く用いられている。この自動現像機は、一般に現
像部と後処理部からなり、PS版を搬送する装置と、各
処理液槽およびスプレー装置からなり、露光済みのPS
版を水平に搬送しながら、ポンプで汲み上げた各処理液
をスプレーノズルから吹き付けて現像処理するものであ
る。また、最近は処理液が満たされた処理液槽中に液中
ガイドロールなどによってPS版を浸漬搬送させて処理
する方法も知られている。このような自動処理において
は、各処理液に処理量や稼働時間等に応じて補充液を補
充しながら処理することができる。
【0052】実施例1 厚さ0.24mmのJIS A 1050アルミニウム板を、平均粒径
約21μのパミストンと水の懸濁液をアルミニウム表面
に供給しながら、以下に示す回転ナイロンブラシによ
り、ブラシグレイニング処理した。第1ブラシは毛長1
00mm、毛径0.95mm、植毛密度70本/cm2 であり、
第2ブラシは毛長80mm、毛径0.295mm、植毛密度6
70本/cm2 であった。ブラシロールの回転はいずれも
250rpmであった。ブラシグレイニングにひき続きよ
く水洗した後、10%水酸化ナトリウムに60℃で25
秒間浸漬してエッチングし、さらに流水で水洗後20%
硝酸で中和洗浄、水洗した。これらを、VA =12.7V
の条件下で正弦波の交番波形電流を用いて、1%硝酸
水、溶液中で160クーロン/dm2 の陽極時電気量で電
解粗面化処理を行った。その表面粗さを測定したとこ
ろ、0.79μ(Ra 表示)であった。引き続いて、1%
水酸化ナトリウム水溶液に40℃、30秒間浸漬後、3
0%の硫酸水溶液中に浸漬し、60℃で40秒間デスマ
ット処理した後、20%硫酸水溶液中、電流密度2A/
dm2 において1.6g/m2の酸化皮膜重量になるように直
流で陽極酸化し、基板を作製した。
【0053】このように処理された基板の表面に下記組
成の下塗り液を塗布し80℃、30秒間乾燥した。乾燥
後の被覆量は30mg/m2であった。 下塗り液 アミノエチルホスホン酸 0.10g フェニルホスホン酸 0.15g β−アラニン 0.10g メタノール 40g 純 水 60g このようにして基板を作製した。次にこの基板上に次の
感光液を塗布し、110℃で1分間乾燥してポジ型感光
性平版印刷版を得た。乾燥後の塗布量は1.7g/m2であ
った。
【0054】 〔感光液〕 1,2−ジアゾナフトキノン−5−スルホニルクロリドと ピロガロール−アセトン樹脂とのエステル化物(米国特 許第3,635,709 号明細書の実施例1に記載されているもの) 0.45g クレゾール−ホルムアルデヒドノボラック樹脂(メタ, パラ比;6対4、重量平均分子量3,000 、数平均分子量 1,100 、未反応のクレゾールを0.7%含有) 1.1g m−クレゾール−ホルムアルデヒドノボラック樹脂(重量 平均分子量1,700 、数平均分子量600 、未反応のクレゾ ールを1%含有) 0.3g ポリ〔N−(P−アミノスルホニルフェニル)アクリルア ミド−コ−ノルマルブチルアクリレート−コ−ジエチレ ングリコールモノメチルエーテルメタクリレート〕(特 願平3−311241号に記載されているもので、各モノマー のモル比は順に40:40:20、重量平均分子量40,000、 数平均分子量20,000) 0.2g
【0055】 P−ノルマルオクチルフェノール−ホルムアルデヒド樹脂 (米国特許第4,123,279 号明細書に記載されているもの) 0.02g ナフトキノン−1,2−ジアジド−4−スルホン酸 クロライド 0.01g テトラヒドロ無水フタル酸 0.1g 安息香酸 0.02g 4−〔p−N,N−ビス(エトキシカルボニルメチル)アミ ノフェニル〕−2,6−ビス(トリクロロメチル)−S− トリアジン 0.01g 4−〔P−N−(P−ヒドロキシベンゾイル)アミノフェニル〕 −2,6−ビス(トリクロロメチル)−S−トリアジン 0.02g 2−トリクロロメチル−5−(4−ヒドロキシスチリル)− 1,3,4−オキサジアゾール 0.01g ビクトリアピュアブルーBOHの対アニオンを1−ナフタレ ンスルホン酸にした染料 0.02g
【0056】 モディパーF−200(日本油脂(株)製フッ素系界面活性剤、 30重量%のメチルエチルケトンとメチルイソブチルケトン 混合溶剤溶液) 0.06g メガファックF177(大日本インキ化学工業(株)製 フッ素系界面活性剤、20重量%のメチルイソブチル ケトン溶液) 0.02g メチルエチルケトン 15g 1−メトキシ−2−プロパノール 10g
【0057】この様にして塗布された感光層の上に特公
昭61−28986号公報実施例1に記載の方法にもと
ずいて、(メチルメタクリレート/エチルアクリレート
/アクリル酸ソーダ=68/20/12)の共重合体水
溶液を静電スプレーすることによりマット層を設けた。
このようにして作られた感光性平版印刷版を、真空焼枠
中で、透明ポジテイブフィルムを通して1mの距離から
3kwのメタルハライドランプにより、50秒間露光を行
なったのち、現像液としてSiO2/Na2Oのモル比が1.74
の珪酸ナトリウムの5.26%水溶液(pH=12.7)を、
リンス液として富士写真フィルム(株)製FR−3
(1:7)を仕込んだ富士写真フィルム(株)製自動現
像機スタブロン900Dに通して処理した。この平版印
刷版を1日放置後、印刷評価した。印刷機はハイデルベ
ルグ社製KOR−Dを、湿し水は富士写真フィルム
(株)製EU−3(1:100)を、インキは東洋イン
キ(株)製マークファイブニュー墨を用いた。
【0058】印刷機上で湿し水をしぼって非画像部のイ
ンキの汚れ方を目視で観察して、A・・・ 優 B・・・ 良
C・・・ やや不良 D・・・ 不良で評価した。シャドー部の
つまりに関しては、湿し水をしぼった時2%の網点が開
いているかどうかで判断した。なおつまりの程度は以下
の表示で示す。 A・・・ 完全に開いている B・・・ ほぼ開いている
C・・・ ややつまっている D・・・ つぶれている なお汚れ、シャドー部のつまり共、好ましい印刷物が得
られるのはB以上のレベルである。その結果、本発明の
製造方法により作られた支持体を使用した平版印刷版は
地汚れが発生しにくくかつ、湿し水を少なくしてもシャ
ドー部のつまりが発生しなかった。なお10万枚印刷し
ても良好な印刷物が得られた。結果をまとめて表1に示
す。 実施例2〜6 毛径の太い第1ブラシ3種類(毛径0.95mm、0.72mm
および0.57mm)と細い第2ブラシ2種類(毛径0.29
5mmおよび0.21mm)をそれぞれ表1に示す組合せでブ
ラシグレイニングに用いた。第1ブラシはいずれも毛長
100mm、植毛密度はそれぞれ、70、120および2
00本/cm2 、第2ブラシはいずれも毛長80mm、植毛
密度はそれぞれ、670および1000本/cm2 であっ
た。その他は実施例1と同様に処理した。結果を表1に
示す。 比較例1〜5 毛径の異ならないブラシを用いてブラシグレイニングを
行った他は、実施例1と同様に処理した。ブラシの組合
せ及び結果を表1に示す。
【0059】
【表1】 表 1 ────────────────────────────────── ブラシの組合わせ 表面粗さ 地汚 シャド ────────────────── ー部の 第1ブラシ 第2ブラシ Ra(μ) れ性 つまり ────────────────── 毛径(mm) 0.95 0.72 0.57 0.295 0.21 ────────────────────────────────── 実施例1 * * 0.79 B A 2 * * 0.78 B A 3 * * 0.74 B A 4 * * 0.71 B A 5 * * 0.69 A A 6 * * 0.63 A A ────────────────────────────────── 比較例1 * 0.82 D A 2 * 0.76 C A 3 * 0.70 C A 4 * 0.43 A C 5 * 0.35 A D ────────────────────────────────── *印:使用したブラシを示す。
【0060】尚、表1において、表面粗さRa について
は、表面粗さ計サーフコム300B(東京精密(株);
触針10μR)にて測定した値である。 実施例7〜9、比較例6、7 第1ブラシ又は第2ブラシの本数を2本以上としてブラ
シグレイニングを行った。その他は実施例1と同様に処
理した。ブラシの組合せ及び結果を表2に示す。
【0061】
【表2】 表 2 ────────────────────────────────── ブラシの組合わせ及び本数 表面粗さ 地汚 シャド ────────────────── ー部の 第1ブラシ 第2ブラシ Ra(μ) れ性 つまり ────────────────── 毛径(mm) 0.72 0.57 0.295 ────────────────────────────────── 実施例5 − 1 1 0.69 A A 7 − 2 1 0.70 A A 8 − 5 1 0.71 A A 9 1 1 1 0.73 A A ────────────────────────────────── 比較例6 − 2 − 0.72 C A 7 − − 2 0.37 A C ────────────────────────────────── 表1及び表2に示すように本発明の実施例1〜8で示さ
れる支持体を用いた平版印刷版は比較例1〜5のものと
比べて地汚れしにくく、シャドー部のつまりが発生せ
ず、良好な性能を示した。
【発明の効果】本発明のブラシグレイニング処理したア
ルミニウム支持体を用いたPS版から作製された印刷版
は、印刷機上で、地汚れやシャドー部のつぶれが発生し
にくいため、非熟練者にも印刷しやすく、かつ従来のも
のより高品質で安定した印刷物が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法の一具体例を示す概略図である。
【符号の説明】
1・・・アルミニウム板、 2・・・第1ブラシロール、 3・・・研磨スラリー液供給装置、 4・・・第2ブラシロール、 5、6、7、8・・・支持ロール
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年11月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0061
【補正方法】変更
【補正内容】
【0061】
【表2】 表1及び表2に示すように本発明の実施例1〜で示さ
れる支持体を用いた平版印刷版は比較例1〜のものと
比べて地汚れしにくく、シャドー部のつまりが発生せ
ず、良好な性能を示した。
【手続補正書】
【提出日】平成4年12月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0058
【補正方法】変更
【補正内容】
【0058】印刷機上で湿し水をしぼって非画像部のイ
ンキの汚れ方を目視で観察して、A……優 B……良
C……やや不良 D……不良で評価した。シャドー部の
つまりに関しては、湿し水をしぼった時80%の網点
開いているかどうかで判断した。なおつまりの程度は以
下の表示で示す。 A……完全に開いている B……ほぼ開いている
C……ややつまっている D……つぶれている なお汚れ、シャドー部のつまり共、好ましい印刷物が得
られるのはB以上のレベルである。その結果、本発明の
製造方法により作られた支持体を使用した平版印刷版は
地汚れが発生しにくくかつ、湿し水を少なくしてもシャ
ドー部のつまりが発生しなかった。なお10万枚印刷し
ても良好な印刷物が得られた。結果をまとめて表1に示
す。 実施例2〜6 毛径の太い第1ブラシ3種類(毛径0.95mm、0.
72mmおよび0.57mm)と細い第2ブラシ2種類
(毛径0.295mmおよび0.21mm)をそれぞれ
表1に示す組合せでブラシグレイニングに用いた。第1
ブラシはいずれも毛長100mm、植毛密度はそれぞ
れ、70、120および200本/cm、第2ブラシ
はいずれも毛長80mm、植毛密度はそれぞれ、670
および1000本/cmであった。その他は実施例1
と同様に処理した。結果を表1に示す。 比較例1〜5 毛径の異ならないブラシを用いてブラシグレイニングを
行った他は、実施例1と同様に処理した。ブラシの組合
せ及び結果を表1に示す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム板の表面を、互いに毛径の
    異なる少なくとも2種類のブラシで粗面化するブラシグ
    レイニング工程を含むことを特徴とする平版印刷版用ア
    ルミニウム支持体の製造方法。
  2. 【請求項2】 該2種類のブラシは、毛径が0.57mm以
    上の第一ブラシと毛径が0.34mm以下の第二ブラシであ
    り、該ブラシグレイニング工程の最終のブラシが第二ブ
    ラシであることを特徴とする請求項1に記載の平版印刷
    版用アルミニウム支持体の製造方法。
  3. 【請求項3】 該ブラシグレイニング工程の後に、電解
    粗面化する工程および陽極酸化する工程を含むことを特
    徴とする請求項1に記載の平版印刷版用アルミニウム支
    持体の製造方法。
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