JPH06135136A - 感熱記録体 - Google Patents

感熱記録体

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JPH06135136A
JPH06135136A JP4287352A JP28735292A JPH06135136A JP H06135136 A JPH06135136 A JP H06135136A JP 4287352 A JP4287352 A JP 4287352A JP 28735292 A JP28735292 A JP 28735292A JP H06135136 A JPH06135136 A JP H06135136A
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recording layer
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JP4287352A
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Inventor
Kiyomi Okada
きよみ 岡田
Tadashi Tanimoto
忠 谷本
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New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
New Oji Paper Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】発色濃度が高く、耐熱性や耐湿性に優れてお
り、しかも記録感度の特性を自由にコントロールできる
感熱記録体を提供する。 【構成】塩基性染料と呈色剤を含有する記録層を支持体
上に2層以上設けた感熱記録体において、各記録層に含
まれる塩基性染料と呈色剤の少なくとも一方の平均粒子
径が、他の層に含まれるものと異なっている感熱記録
体。および、塩基性染料と呈色剤を含有する記録層を支
持体上に単層で設けた感熱記録体において、塩基性染料
と呈色剤の少なくとも一方が粒子径分布のピーク値を2
つ以上有している感熱記録体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感熱記録体に関し、特に
発色濃度が高く、耐熱性や耐湿性に優れており、しかも
記録感度の特性を自由にコントロールできる感熱記録体
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、無色ないしは淡色の塩基性染料と
有機ないしは無機の呈色剤との呈色反応を利用し、熱に
より両発色物質を接触させて記録像を得るようにした感
熱記録体はよく知られている。このような記録体は、使
用される記録機器の進歩や最近のニーズの多様化に伴
い、様々な特性を備える必要がでており、例えば、低エ
ネルギー領域での記録においてある程度の発色濃度を持
ち、さらに高エネルギー領域の記録でより高度の発色濃
度を備える特性などが強く要請されている。そして、低
エネルギー領域の発色濃度を高めるためには、記録層中
に記録感度向上剤を配合するのが一般的であり、最高発
色濃度を高めるためには、染料や呈色剤の配合比率を増
加させる方法が採られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、記録感度向上
剤の配合や、染料と呈色剤の配合比率を調整する方法で
は、改良に伴う欠点も付随するため、得られる感熱記録
体の特性を市場のニーズに的確に合わせて調整するのが
難しく、簡便な手法で上記の如き要請に応え得る感熱記
録体の開発が強く望まれている。
【0004】かかる現状に鑑み本発明者等は、最高発色
濃度が高く、しかも記録感度特性を自由にコントロール
できる感熱記録体の開発について、特に記録層に配合す
る染料と呈色剤の粒子径に着目して鋭意研究をした。そ
の結果、染料と呈色剤を含有する記録層を支持体上に2
層以上設け、各記録層に含まれる染料と呈色剤の平均粒
子径を、他の層に含まれるものと異なったものにする
か、あるいは染料と呈色剤の粒子径分布のピーク値が2
つ以上ある単層の記録層を支持体上に形成することによ
って、上記要請に応え得る記録体が得られることを見出
し、本発明を完成するに至った。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、塩基性染料と
呈色剤を含有する記録層を支持体上に2層以上設けた感
熱記録体において、各記録層に含まれる塩基性染料と呈
色剤の少なくとも一方の平均粒子径が、他の層に含まれ
るものと異なっていることを特徴とする感熱記録体であ
り、且つ、塩基性染料と呈色剤を含有する記録層を支持
体上に単層で設けた感熱記録体において、該染料と呈色
剤の少なくとも一方が粒子径分布のピーク値を2つ以上
有していることを特徴とする感熱記録体である。
【0006】
【作用】本発明の感熱記録体は、上記の如き構成を採用
することにより、最高発色濃度が高く、しかも記録感度
特性を自由にコントロールできる特性を備えているが、
特に記録層を支持体上に2層以上設ける場合には、各記
録層に含まれる塩基性染料と呈色剤の少なくとも一方の
平均粒子径を、他の層に含まれるものより0.4μm以
上差のあるものとし、且つ少なくともその一つが1.0
μm以下となるように調節すると、記録感度特性の自由
なコントロールが一層容易となる。また、記録層を支持
体上に単層で設ける場合には、記録層を構成する染料や
呈色剤の粒子径分布の2つ以上のピーク値を0.4μm
以上異なるものとし、且つ少なくともその一つが1.0
μm以下となるように調節すると、記録感度特性の自由
なコントロールが一層容易となる。
【0007】このような効果の得られる原因について
は、必ずしも明らかではないが、感熱記録ヘッドからの
熱伝導を考慮すると、小さな粒子ほど溶解するエネルギ
ーが少なくてすみ早く溶解するため、粒子径の異なった
染料や呈色剤の粒子を、所望する記録感度特性に応じて
適宜組み合わせることによって、感度特性が自由にコン
トロールできるものと推定される。
【0008】因みに、小さな平均粒子径を有する染料や
呈色剤を配合した感熱塗液を支持体上に塗布・乾燥して
第1の記録層を形成し、その上に大きな平均粒子径を有
する染料や呈色剤を配合した感熱塗液を塗布・乾燥して
第2の記録層を形成した感熱記録体と、反対に、大きな
平均粒子径を有する染料や呈色剤を配合した感熱塗液を
塗布・乾燥して第1の記録層を形成し、その上に小さな
平均粒子径を有する染料や呈色剤を配合した感熱塗液を
支持体上に塗布・乾燥して第2の記録層を形成した感熱
記録体とでは、記録層全体の塗布量が同じであっても、
感度特性は全く異なっており、前者に比較して後者の記
録体では、中エネルギー領域での記録感度が著しく高く
なる。
【0009】そのため、支持体上に2層以上の記録層を
形成する場合には、各記録層の塗布量やその記録層に配
合される染料や呈色剤の平均粒子径、さらには配合割合
などを、所望する感度特性などに応じて適宜調節すれば
よい。
【0010】なお、感度特性をコントロールすることの
容易さという点では、粒子径分布のピーク値を2つ以上
有する塩基性染料や呈色剤を含有する記録層を支持体上
に単層で設ける方法よりも、他の層と平均粒子径の異な
る染料や呈色剤を含有する記録層を支持体上に2層以上
設ける方が有利である。しかし、2層以上の多層構造と
するためには、製造工程増に伴うコストアップが避けら
れない。そのため、通常の感熱記録体に本発明を適用す
る場合には、多層にするケースでも2層構造程度に止め
るのが望ましい。
【0011】しかし、多色に発色させる感熱記録体のよ
うな特殊な記録体では、2層以上の多層構造が普通であ
り、このような記録体に本発明を適用すると、各層に配
合される染料や呈色剤の粒子径を、本発明に従って変化
させることにより、感度特性の微妙なコントロールが可
能となり、結果的に、極めて鮮やかな色調を有する多色
発色の記録体が得られるものである。
【0012】また、本発明の感熱記録体において、塩基
性染料と呈色剤を含有する記録層を支持体上に単層で設
ける場合には、記録層を構成する染料と呈色剤の少なく
とも一方が粒子径分布のピーク値を2つ以上有している
必要がある。なお、染料の微粒化処理の条件を連続的に
変化させ、得られた粒子径の異なる多種類の染料を混合
して使用した感熱記録体が、特開平4−107183号
公報に開示されているが、この記録体では、記録層に含
まれる染料の粒子径分布の幅は広くなっているが、全体
的には染料粒子の分布が正規分布を示しており、本発明
のように2つ以上のピーク値は有していない。そのた
め、得られる記録体の記録像の階調性は改善されるが、
本発明のように感度特性の微妙なコントロールは不可能
である。
【0013】なお、記録層に含まれる染料と呈色剤の粒
子径分布のピークが1つの場合、記録層への記録感度向
上剤の配合をやめれば、最高発色濃度を高めることが可
能となる。しかし、染料と呈色剤の平均粒子径が大きい
場合には、中間エネルギー領域での発色濃度を高めるの
が難しくなり、逆に、平均粒子径が小さい場合には、中
間エネルギー領域での発色濃度は高くなるが、耐熱性や
耐湿性が著しく低下して、カブリ現象を発生する等の難
点が付随する。
【0014】本発明において、染料や呈色剤などの平均
粒子径は、粒度分布測定装置(株式会社堀場製作所製,
LA−700)で測定される累積体積分布50%のとき
の粒子径(メジアン径)で定義される。また粒子径分布
のピーク値は、同様に測定して得られる粒度分布グラフ
に示されるピークの値で表されるものであり、本発明の
単層の記録層を有する感熱記録体では、記録層を構成す
る染料や呈色剤の少なくとも一方が、このピーク値を2
つ以上有するものである。
【0015】而して本発明の感熱記録体において、記録
層を構成する無色ないしは淡色の塩基性染料としては各
種のものが公知であり、例えば下記が例示される。 3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジ
メチルアミノフタリド、3,3−ビス(p−ジメチルア
ミノフェニル)フタリド、3−(p−ジメチルアミノフ
ェニル)−3−(1,2−ジメチルインドール−3−イ
ル)フタリド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−
3−(2−メチルインドール−3−イル)フタリド、
3,3−ビス(1,2−ジメチルインドール−3−イ
ル)−5−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス
(1,2−ジメチルインドール−3−イル)−6−ジメ
チルアミノフタリド、3,3−ビス(9−エチルカルバ
ゾール−3−イル)−6−ジメチルアミノフタリド、
3,3−ビス(2−フェニルインドール−3−イル)−
6−ジメチルアミノフタリド、3−p−ジメチルアミノ
フェニル−3−(1−メチルピロール−3−イル)−6
−ジメチルアミノフタリド等のトリアリールメタン系染
料、4,4′−ビス−ジメチルアミノベンズヒドリルベ
ンジルエーテル、N−ハロフェニル−ロイコオーラミ
ン、N−2,4,5−トリクロロフェニルロイコオーラ
ミン等のジフェニルメタン系染料、ベンゾイルロイコメ
チレンブルー、p−ニトロベンゾイルロイコメチレンブ
ルー等のチアジン系染料、3−メチル−スピロ−ジナフ
トピラン、3−エチル−スピロ−ジナフトピラン、3−
フェニル−スピロ−ジナフトピラン、3−ベンジル−ス
ピロ−ジナフトピラン、3−メチル−ナフト(6′−メ
トキシベンゾ)スピロピラン、3−プロピル−スピロ−
ジベンゾピラン等のスピロ系染料、ローダミン−B−ア
ニリノラクタム、ローダミン(p−ニトロアニリノ)ラ
クタム、ローダミン(o−クロロアニリノ)ラクタム等
のラクタム系染料、3−ジメチルアミノ−7−メトキシ
フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メトキシフルオ
ラン、3−ジエチルアミノ−7−メトキシフルオラン、
3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、3−ジエ
チルアミノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、3−
ジエチルアミノ−6,7−ジメチルフルオラン、3−
(N−エチル−p−トルイジノ)−7−メチルフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−7−N−アセチル−N−メチ
ルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−N−メ
チルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−ジベ
ンジルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−N
−メチル−N−ベンジルアミノフルオラン、3−ジエチ
ルアミノ−7−N−クロロエチル−N−メチルアミノフ
ルオラン、3−ジエチルアミノ−7−N−ジエチルアミ
ノフルオラン、3−(N−エチル−p−トルイジノ)−
6−メチル−7−フェニルアミノフルオラン、3−(N
−エチル−p−トルイジノ)−6−メチル−7−(p−
トルイジノ)フルオラン、3−ジメチルアミノ−6−メ
チル−7−フェニルアミノフルオラン、3−ジエチルア
ミノ−6−メチル−7−フェニルアミノフルオラン、3
−ジ−n−ブチルアミノ−6−メチル−7−フェニルア
ミノフルオラン、3−ジ−n−ペンチルアミノ−6−メ
チル−7−フェニルアミノフルオラン、3−ジエチルア
ミノ−7−(2−カルボメトキシ−フェニルアミノ)フ
ルオラン、3−(N−シクロヘキシル−N−メチルアミ
ノ)−6−メチル−7−フェニルアミノフルオラン、3
−ピロリジノ−6−メチル−7−フェニルアミノフルオ
ラン、3−ピペリジノ−6−メチル−7−フェニルアミ
ノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−
キシリジノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(o
−クロロフェニルアミノ)フルオラン、3−ジ−n−ブ
チルアミノ−7−(o−クロロフェニルアミノ)フルオ
ラン、3−ピロリジノ−6−メチル−7−p−ブチルフ
ェニルアミノフルオラン、3−(N−メチル−N−n−
アミル)アミノ−6−メチル−7−フェニルアミノフル
オラン、3−(N−エチル−N−n−アミル)アミノ−
6−メチル−7−フェニルアミノフルオラン、3−(N
−エチル−N−イソアミル)アミノ−6−メチル−7−
フェニルアミノフルオラン、3−(N−メチル−N−n
−ヘキシル)アミノ−6−メチル−7−フェニルアミノ
フルオラン、3−(N−エチル−N−n−ヘキシル)ア
ミノ−6−メチル−7−フェニルアミノフルオラン、3
−(N−エチル−N−β−エチルヘキシル)アミノ−6
−メチル−7−フェニルアミノフルオラン、3−(N−
エチル−N−テトラヒドロフルフリル)アミノ−6−メ
チル−7−フェニルアミノフルオラン、3−(N−エチ
ル−N−シクロペンチル)アミノ−6−メチル−7−フ
ェニルアミノフルオラン、2,2−ビス{4−〔6′−
(N−シクロヘキシル−N−メチルアミノ)−3′−メ
チルスピロ〔フタリド−3,9′−キサンテン〕−2′
−イルアミノ〕フェニル}プロパン等のフルオラン系染
料等。勿論、これらの染料に限定されるものではなく、
二種以上の染料の併用も可能である。
【0016】上記塩基性染料と組合せて使用される呈色
剤についても、各種の化合物が知られており、例えば下
記が例示される。 4−tert−ブチルフェノール、α−ナフトール、β−ナ
フトール、4−アセチルフェノール、4−tert−オクチ
ルフェノール、4,4′−sec −ブチリデンジフェノー
ル、4−フェニルフェノール、4,4′−ジヒドロキシ
−ジフェニルメタン、4,4′−イソプロピリデンジフ
ェノール、ハイドロキノン、4,4′−シクロヘキシリ
デンジフェノール、4,4′−(1,3−ジメチルブチ
リデン)ビスフェノール、2,2−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)−4−メチルペンタン、4,4′−ジヒド
ロキシジフェニルサルファイド、4,4′−チオビス
(6−tert−ブチル−3−メチルフェノール)、4,
4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン、2,4′−ジ
ヒドロキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4′
−メチルジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4′−
メトキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4′−
イソプロポキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−
3′,4′−トリメチレンジフェニルスルホン、4−ヒ
ドロキシ−3′,4′−テトラメチレンジフェニルスル
ホン、3,4−ジヒドロキシ−4′−メチルジフェニル
スルホン、ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニ
ル)スルホン、1,3−ジ〔2−(4−ヒドロキシフェ
ニル)−2−プロピル〕ベンゼン、ヒドロキノンモノベ
ンジルエーテル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸
ブチルエステル、4−ヒドロキシベンゾフェノン、2,
4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,4,4′−トリ
ヒドロキシベンゾフェノン、2,2′,4,4′−テト
ラヒドロキシベンゾフェノン、4−ヒドロキシフタル酸
ジメチル、4−ヒドロキシ安息香酸メチル、4−ヒドロ
キシ安息香酸エチル、4−ヒドロキシ安息香酸プロピ
ル、4−ヒドロキシ安息香酸−sec −ブチル、4−ヒド
ロキシ安息香酸ペンチル、4−ヒドロキシ安息香酸フェ
ニル、4−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、4−ヒドロキ
シ安息香酸トリル、4−ヒドロキシ安息香酸クロロフェ
ニル、4−ヒドロキシ安息香酸フェニルプロピル、4−
ヒドロキシ安息香酸フェネチル、4−ヒドロキシ安息香
酸−p−クロロベンジル、4−ヒドロキシ安息香酸−p
−メトキシベンジル、ノボラック型フェノール樹脂、フ
ェノール重合体等のフェノール性化合物、安息香酸、p
−tert−ブチル安息香酸、トリクロル安息香酸、テレフ
タル酸、3−sec −ブチル−4−ヒドロキシ安息香酸、
3−シクロヘキシル−4−ヒドロキシ安息香酸、3,5
−ジメチル−4−ヒドロキシ安息香酸、サリチル酸、3
−イソプロピルサリチル酸、3−tert−ブチルサリチル
酸、3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸、3−ベンジ
ルサリチル酸、3−(α−メチルベンジル)サリチル
酸、3−クロル−5−(α−メチルベンジル)サリチル
酸、3−フェニル−5−(α,α−ジメチルベンジル)
サリチル酸、3,5−ジ−α−メチルベンジルサリチル
酸等の芳香族カルボン酸、およびこれらフェノール性化
合物、芳香族カルボン酸と例えば亜鉛、マグネシウム、
アルミニウム、カルシウム、チタン、マンガン、スズ、
ニッケル等の多価金属との塩等の有機酸性物質等。上記
の呈色剤も、勿論必要に応じて2種以上を併用すること
ができる。
【0017】塩基性染料と呈色剤の使用比率は、用いる
塩基性染料や呈色剤の種類、さらには粒子径などに応じ
て適宜選択されるもので、特に限定するものではない
が、一般に塩基性染料100重量部に対して100〜7
00重量部、好ましくは150〜400重量部程度の呈
色剤が使用される。
【0018】これらの塩基性染料や呈色剤は、一般に水
を分散媒体とし、適当な水溶性高分子バインダー等と一
緒にボールミル、アトライター、サンドミル等の攪拌・
粉砕機により、所望の平均粒子径を有するように処理さ
れる。そして、感熱塗液として調製されるが、水溶性高
分子バインダーとしては、例えばデンプン類、ヒドロキ
シエチルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメ
チルセルロース、ゼラチン、カゼイン、アラビアガム、
ポリビニルアルコール、スチレン・無水マレイン酸共重
合体塩、スチレン・アクリル酸共重合体塩などが挙げら
れる。また、塗液中には、スチレン・ブタジエン共重合
体エマルジョン等の水性系のバインダーを配合してもよ
く、感熱塗液中の全てのバインダーの量は、通常全固形
分の10〜40重量%、好ましくは15〜30重量%程
度の範囲で調節される。
【0019】塗液中には、さらに各種の助剤を添加する
ことができ、例えばジオクチルスルフォコハク酸ナトリ
ウム塩、ドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウム塩、
ラウリルアルコール硫酸エステル・ナトリウム塩、脂肪
酸金属塩等の分散剤、その他消泡剤、螢光染料、着色染
料等が挙げられる。また、記録ヘッドへのカス付着を改
善するためにカオリン、クレー、タルク、炭酸カルシウ
ム、焼成クレー、酸化チタン、珪藻土、微粒子状シリ
カ、活性白土等の無機顔料、スチレンマイクロボール、
ナイロンパウダー、ポリエチレンパウダー、尿素・ホル
マリン樹脂フィラー、生澱粉粒子等の有機顔料を添加す
ることもできる。
【0020】これらの顔料のうち、特にその平均粒子径
が、記録層を構成する塩基性染料や呈色剤の平均粒子径
の3倍より大きな顔料を添加すると、記録層の熱伝導性
が阻害され、記録感度のコントロールが難しくなる。そ
のため、記録層を構成する塩基性染料や呈色剤の平均粒
子径の3倍より小さな顔料を選択的に使用するのが、望
ましい。
【0021】塗液中には、記録機器や記録ヘッドとの接
触によってスティッキングを生じないように、ステアリ
ン酸、ポリエチレン、カルナバロウ、パラフィンワック
ス、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、エス
テルワックス等の分散液やエマルジョン等を添加するこ
ともできる。
【0022】さらに、本発明の所望の効果を阻害しない
範囲で、例えばステアリン酸アミド、ステアリン酸メチ
レンビスアミド、オレイン酸アミド、パルミチン酸アミ
ド、ヤシ脂肪酸アミド等の脂肪酸アミド類、2,2′−
メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノー
ル)、4,4′−ブチリデンビス(6−tert−ブチル−
3−メチルフェノール)、1,1,3−トリス(2−メ
チル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブ
タン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキ
シ−5−シクロヘキシルフェニル)ブタン等のヒンダー
ドフェノール類、p−ベンジルビフェニル、p−(4−
トリルオキシ)ビフェニル、1,5−ビス(4−メトキ
シフェノキシ)−3−オキサ−ペンタン、1,2−ビス
(フェノキシ)エタン、1,2−ビス(4−メチルフェ
ノキシ)エタン、1,2−ビス(3−メチルフェノキ
シ)エタン、1−(2−メチルフェノキシ)−2−(4
−メトキシフェノキシ)エタン、2−ナフトールベンジ
ルエーテル等のエーテル類、ジベンジルテレフタレー
ト、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸フェニルエステ
ル、シュウ酸ジベンジルエステル、シュウ酸ジ(4−メ
チルベンジル)エステル、シュウ酸ジ(4−クロロベン
ジル)エステル等のエステル類、2−(2′−ヒドロキ
シ−5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−
ヒドロキシ−4−ベンジルオキシベンゾフェノン等の紫
外線吸収剤、および各種の熱可融性物質を記録感度向上
剤として併用することができる。
【0023】これらの熱可融性物質の使用量について
は、特に限定するものではないが、塩基性染料100重
量部に対して、一般に10〜500重量部、好ましくは
10〜250重量部程度の範囲で用いるのが望ましい。
なお、本発明の感熱記録体では、前記の如く特定の粒子
径分布を有する染料や呈色剤が使用されているため、記
録感度の特性を自由にコントロールすることができる。
そのため、記録感度向上剤を全く使用しなくても、充分
な記録感度を得ることが可能であり、記録層として、染
料や呈色剤の配合比率を高めた層を形成することができ
る。そして、このような配合では、記録層の塗布量を過
度に増加させる必要がなく、製造コストの面のみなら
ず、得られる記録体の風合いなどにおいても優れてお
り、このような態様もまた本発明の好ましい実施態様の
一つである。
【0024】本発明の記録体において、支持体について
は特に限定されず、例えば紙、プラスチックフィルム、
合成紙、プラスチックフィルムや合成紙をコート紙や上
質紙等に貼合せたシート、紙にプラスチックをラミネー
トしたシートなどが適宜選択して使用される。なお、本
発明の作用効果は、平滑性の高い支持体ほど顕著なた
め、プラスチックフィルムや合成紙の選択的な使用は、
本発明の好ましい実施態様の一つである。
【0025】プラスチックフィルムとしては、例えばポ
リエチレン、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリ塩化
ビニル、ポリスチレン、ナイロン等のフィルムが挙げら
れ、合成紙としては、例えばフィルム法やファイバー法
で製造される各種の合成紙が挙げられる。フィルム法と
しては、合成樹脂と充填剤及び添加剤を溶融混練後、押
出して成膜化する内部紙化方式、顔料塗工層を設ける表
面塗工方式、および表面処理方式等があり、ファイバー
法合成紙には、合成パルプ紙、スパンボンド紙等があ
る。なお、支持体としてプラスチックフィルムを使用す
る場合には、表面にコロナ放電、電子線照射等の処理を
施すことで、塗布効率を高めることもできる。
【0026】支持体上への記録層の形成方法については
特に限定されず、例えばエアーナイフコーター、ブレー
ドコーター、バーコーター、グラビアコーター、カーテ
ンコーター、ショートドウェルコーター等の適当な塗布
装置により、記録層塗液を塗布・乾燥する等の方法で形
成される。また、塗液の塗布量についても特に限定され
ず、一般に全記録層の乾燥重量が2〜20g/m2
度、好ましくは3〜15g/m2 程度の範囲となるよう
に調節される。
【0027】かくして得られる本発明の感熱記録体は、
前記特定の粒子径分布を有する染料や呈色剤の特殊な使
用法によって、記録感度の特性が極めて容易にコントロ
ールできる利点を有している。しかも、最高発色濃度の
高い感熱記録体が容易に得られる効果も有している。
【0028】即ち、最高発色濃度の高い感熱記録体を得
るためには、通常、染料や呈色剤の配合比率を多くする
か、感熱塗液の塗布量を多くする方法が採られている
が、前述のように、通常用途の感熱記録体に本発明を適
用する場合には、特に記録感度向上剤を添加しなくて
も、本発明の所望の効果が得られるため、それだけ染料
や呈色剤の配合比率を増やすことができ、結果的に感熱
塗液の塗布量を過度に増やす必要がなく、製造コストの
面のみならず、得られる記録体の風合い感にも優れた記
録体が得られるものである。
【0029】さらに、本発明の感熱記録体は、ある程度
の透明性を必要とする、例えば製図用、製版用、X線用
などの透明や半透明感熱記録体の分野において、際立っ
た作用効果を発揮する。即ち、上記の如く、感熱塗液の
塗布量を過度に増やすことなく、最高発色濃度の高い感
熱記録体が得られるため、記録体の透明性を落とすこと
なく、所望の記録体が得られるためである。しかも、こ
のようにして得られた記録体は記録像の透過濃度におい
て特に優れているため、とりわけこの分野の用途に適用
した場合に顕著な効果を発揮するものである。
【0030】なお、非常に高い透明性を要求される記録
体用途に適用する場合には、記録層を構成する塩基性染
料や呈色剤の平均粒子径より小さな顔料を配合するのが
好ましく、発色前後の透過濃度に大きな差が要求される
記録体用途の場合には、ある程度の隠蔽性や吸油性があ
る顔料を配合するのが望ましい。
【0031】また、本発明の感熱記録体では、記録層上
に保護層を設けることにより、白紙部のカブリ現象や褪
色性などの保存性を改良することができる。一般に、保
護層は、接着剤、滑剤、顔料等から構成されるが、接着
剤としては、通常の水溶性高分子が使用でき、例えば、
各種鹸化度のポリビニルアルコール、そのアセトアセチ
ル基変性物、カルボキシ変性物、シリコン変性物などの
変性ポリビニルアルコール、アクリル系樹脂、ポリオレ
フィン系樹脂などが挙げられる。
【0032】通常、これらの接着剤は、保護層の全固型
分量に対して10〜95重量%、好ましくは30〜90
重量%程度の範囲で調整される。また、保護層の塗布量
は、乾燥重量で0.5〜12g/m2 程度、好ましくは
1〜10g/m2 程度の範囲で調節される。さらに、強
光沢の保護層を形成するために、電子線硬化型や紫外線
硬化型の樹脂層を形成することも可能であり、支持体の
裏面に保護層を設けたり、支持体に下塗り層を設けるな
ど感熱記録体製造分野における各種の公知技術を付加す
ることができ、支持体裏面に粘着剤加工を施して、所謂
タック紙として仕上げることも勿論可能である。
【0033】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明をより具体的に
説明するが、勿論これらに限定されるものではない。ま
た特に断らない限り例中の部および%はそれぞれ重量部
および重量%を示す。
【0034】実施例1 〔A液調製〕 ・3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 20部 ・メチルセルロース5%水溶液 5部 ・水 55部 この組成物をサンドミルで平均粒子径1.3μmまで粉砕した。 〔B液調製〕A液と同様の組成物をサンドミルで平均粒
子径0.7μmまで粉砕した。 〔C液調製〕 ・4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホン 20部 ・メチルセルロース5%水溶液 5部 ・水 55部 この組成物をサンドミルで平均粒子径1.3μmまで粉砕した。 〔D液調製〕C液と同様の組成物をサンドミルで平均粒
子径0.7μmまで粉砕した。 〔E液調製〕C液と同様の組成物をサンドミルで平均粒
子径1.0μmまで粉砕した。
【0035】〔記録層の形成〕 (第1層)A液40部、C液70部、シリカ(平均粒子
径1.5μm)15部、45%スチレン−ブタジエン共
重合体ラテックス20部、水20部を混合・撹拌して調
製し塗液を、60g/m2 の合成紙(商品名:ユポFP
G−80,王子油化社製)に、乾燥重量が3.5g/m
2 となるように塗布乾燥して第1層を形成した。 (第2層)B液40部、D液70部、シリカ(平均粒子
径1.5μm)15部、45%スチレン−ブタジエン共
重合体ラテックス20部、水20部を混合・撹拌して調
製した塗液を、上記の第1層上に乾燥重量が3.5g/
2 となるように塗布乾燥して記録層を形成した。
【0036】 〔保護層の形成〕 ・シリコン変性ポリビニルアルコール10%水溶液 80部 ・カオリン 5部 ・ステアリン酸亜鉛30%エマルジョン 5部 ・水 30部 この組成物を混合・撹拌して調製した塗液を、上記の感
熱記録層上に乾燥重量が4g/m2 となるように塗布・
乾燥して保護層を有する感熱記録体を得た。
【0037】実施例2 実施例1の記録層の形成において、第1層と第2層を上
下逆に塗布した以外は実施例1と同様にして感熱記録体
を得た。
【0038】実施例3 実施例1の記録層の形成において、第1層の配合で、A
液の代わりにB液を用いた以外は、実施例1と同様にし
て感熱記録体を得た。
【0039】実施例4 実施例1の記録層の形成において、第1層の配合で、C
液の代わりにD液を用いた以外は、実施例1と同様にし
て感熱記録体を得た。
【0040】実施例5 実施例1の記録層の形成において、第2層の配合で、B
液の代わりにA液を用いた以外は、実施例1と同様にし
て感熱記録体を得た。
【0041】実施例6 実施例1の記録層の形成において、第2層の配合で、D
液の代わりにC液を用いた以外は、実施例1と同様にし
て感熱記録体を得た。
【0042】実施例7 実施例6の記録層の形成において、第2層の配合で、D
液の代わりにE液を用いた以外は、実施例6と同様にし
て感熱記録体を得た。
【0043】実施例8 〔F液調製〕 ・3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 20部 ・メチルセルロース5%水溶液 5部 ・水 55部 この組成物2種を粉砕条件を変えてサンドミルで粉砕し
た後混合し、1.3μmと0.7μmに粒子径分布のピ
ークを有する塩基性染料分散液を調節した。 〔G液調製〕 ・4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホン 20部 ・メチルセルロース5%水溶液 5部 ・水 55部 この組成物2種を粉砕条件を変えてサンドミルで粉砕し
た後混合し、1.3μmと0.7μmに粒子径分布のピ
ークを有する呈色剤分散液を調節した。
【0044】〔記録層の形成〕F液40部、G液70
部、シリカ(平均粒子径1.5μm)15部、45%ス
チレン−ブタジエン共重合体ラテックス20部、水20
部を混合・撹拌して調製した塗液を、60g/m2 の合
成紙(商品名:ユポFPG−80,王子油化社製)に、
乾燥重量が7g/m2 となるように塗布乾燥して感熱記
録層を形成した。次に、得られた感熱記録層上に実施例
1と同様にして、保護層を設け保護層を有する感熱記録
体を得た。
【0045】実施例9 〔H液調製〕 ・3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 20部 ・メチルセルロース5%水溶液 5部 ・水 55部 この組成物をサンドミルで粉砕し、粒子径分布のピーク
が1.3μmの塩基性染料分散液を調節した。 〔記録層の形成〕実施例8の記録層の形成において、F
液の代わりにH液を用いた以外は、実施例8と同様にし
て感熱記録体を得た。
【0046】実施例10 〔I液調製〕 ・4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホン 20部 ・メチルセルロース5%水溶液 5部 ・水 55部 この組成物をサンドミルで粉砕し、粒子径分布のピーク
が1.3μmの呈色剤分散液を調節した。 〔記録層の形成〕実施例8の記録層の形成において、G
液の代わりにI液を用いた以外は、実施例8と同様にし
て感熱記録体を得た。
【0047】実施例11 〔J液調製〕 ・3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 20部 ・メチルセルロース5%水溶液 5部 ・水 55部 この組成物2種を粉砕条件を変えてサンドミルで粉砕し
た後混合し、1.3μmと1.0μmに粒子径分布のピ
ークを有する塩基性染料分散液を調節した。 〔記録層の形成〕実施例8の記録層の形成において、F
液の代わりにJ液を用いた以外は、実施例8と同様にし
て感熱記録体を得た。
【0048】実施例12 〔K液調製〕 ・1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタン 20部 ・メチルセルロース5%水溶液 5部 ・水 55部 この組成物をサンドミルで平均粒子径1.3μmまで粉
砕した。 〔記録層の形成〕実施例1の記録層の形成において、第
1層の配合に、さらにK液40部を加えた以外は、実施
例1と同様にして感熱記録体を得た。
【0049】実施例13 実施例1において、基材を合成紙の代わりに60g/m
2 の上質紙に代えた以外は、実施例1と同様にして感熱
記録体を得た。
【0050】実施例14 実施例1の記録層の形成において、第1層及び第2層の
配合に添加するシリカ(平均粒子径1.5μm)を微粒
子状シリカ(平均粒子径0.03μm)に代えた以外
は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
【0051】比較例1 実施例8の記録層の形成において、F液の代わりにA液
を使用し、G液の代わりにC液を使用した以外は、実施
例8と同様にして感熱記録体を得た。
【0052】比較例2 実施例8の記録層の形成において、F液の代わりにB液
を使用し、G液の代わりにD液を使用した以外は、実施
例8と同様にして感熱記録体を得た。
【0053】比較例3 比較例1の記録層の形成において、記録層の配合に、さ
らにK液40部を加えた以外は、比較例1と同様にして
感熱記録体を得た。
【0054】かくして得られた17種類の感熱記録体に
ついて、低エネルギー領域(0.10mj/dot)、
中エネルギー領域(0.35mj/dot)、高エネル
ギー領域(0.60mj/dot)での記録像の発色濃
度、および耐熱カブリと耐湿カブリの発生状況をそれぞ
れ測定し、その結果を表1に記載した。
【0055】なお、記録像は感熱シュミレータ(大倉電
機社製,TH−PMD型)を使用して発色させ、その発
色濃度はそれぞれマクベス反射濃度測定器(マクベス社
製,RD−914型)を用いて測定した。また、耐熱カ
ブリは感熱記録体を50℃,10%の雰囲気下に48時
間放置後の白紙部の状況を下記の判定基準で目視判定
し、耐湿カブリは感熱記録体を40℃,90%の雰囲気
下に48時間放置後の白紙部の状況を同じ判定基準で目
視判定した。 (目視判定基準) ○:カブリの発生が認められない。 ×:カブリの発生傾向にある。
【0056】
【表1】
【0057】
【発明の効果】表1の結果から明らかなように、本発明
の感熱記録体は、いずれも発色濃度が高く、低エネルギ
ー領域から中・高エネルギー領域に至る感度曲線を自由
にコントロールでき、しかも、耐熱カブリや耐湿カブリ
の発生しない優れた記録体であった。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年11月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0056
【補正方法】変更
【補正内容】
【0056】
【表1】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塩基性染料と呈色剤を含有する記録層を支
    持体上に2層以上設けた感熱記録体において、各記録層
    に含まれる塩基性染料と呈色剤の少なくとも一方の平均
    粒子径が、他の層に含まれるものと異なっていることを
    特徴とする感熱記録体。
  2. 【請求項2】各記録層に含まれる塩基性染料と呈色剤の
    少なくとも一方の平均粒子径が、他の層に含まれるもの
    より0.4μm以上異なっており、しかも、少なくとも
    その一つが1.0μm以下である請求項1記載の感熱記
    録体。
  3. 【請求項3】塩基性染料と呈色剤を含有する記録層を支
    持体上に単層で設けた感熱記録体において、該染料と呈
    色剤の少なくとも一方が粒子径分布のピーク値を2つ以
    上有していることを特徴とする感熱記録体。
  4. 【請求項4】粒子径分布のピーク値が0.4μm以上異
    なっており、しかも、少なくともその一つが1.0μm
    以下である請求項3記載の感熱記録体。
  5. 【請求項5】支持体がプラスチックフィルムか合成紙で
    ある請求項1〜4記載の感熱記録体。
  6. 【請求項6】記録層が記録感度向上剤を含有していない
    記録層である請求項1〜5記載の感熱記録体。
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