JPH0613434Y2 - 内燃機関のシリンダヘッド用ガスケット - Google Patents

内燃機関のシリンダヘッド用ガスケット

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JPH0613434Y2
JPH0613434Y2 JP1988143615U JP14361588U JPH0613434Y2 JP H0613434 Y2 JPH0613434 Y2 JP H0613434Y2 JP 1988143615 U JP1988143615 U JP 1988143615U JP 14361588 U JP14361588 U JP 14361588U JP H0613434 Y2 JPH0613434 Y2 JP H0613434Y2
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gasket
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昭典 岡本
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Daihatsu Motor Co Ltd
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Daihatsu Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、内燃機関におけるシリンダブロックの上面に
対してシリンダヘッドを締結する場合において、その間
に介挿される金属板積層型のガスケットに関するもので
ある。
〔従来の技術と考案が解決しようとする課題〕
一般に、内燃機関におけるシリンダブロックの上面に
は、当該シリンダブロックの鋳造に際してその内部に冷
却水ジャケットを形成するために複数個の鋳抜き孔が設
けられている。
この複数個の鋳抜き孔のうち吸気ポート側における鋳抜
き孔は、冷却水の流れのためでなく、シリンダブロック
の内部に冷却水ジャケットを形成することのみを目的と
するものであるから、従来の内燃機関においては、例え
ば、特公昭57−4833号公報等に記載されているよ
うに、シリンダブロックの上面に開口する複数個の鋳抜
き孔のうち、吸気ポート側に位置する鋳抜き孔は、シリ
ンダヘッドとシリンダヘッドとの間に介挿するシール用
のガスケットによって塞ぐように構成する一方、このよ
うにガスケットによって塞いだ吸気ポート側の鋳抜き孔
内に空気が溜ることによって、冷却性が阻害されること
を防止するために、ガスケットには、当該ガスケットに
よって塞いだ吸気ポート側鋳抜き孔とシリンダヘッドに
おける冷却水ジャケットとを連通する空気抜き孔を穿設
して、前記ガスケットにて吸気ポート側鋳抜き孔内に空
気が溜ることがないようにしている。
一方、最近の内燃機関では、圧縮比が高くなったことに
関連して、及びガスケットの耐久性を向上すること等の
ために、シリンダヘッド用ガスケットとして、例えば、
実開昭59−35666号公報等に記載されているよう
に、複数枚の金属板を積層することによって構成して成
るいわゆる金属板積層型のガスケットが使用されてい
る。
そして、この金属板積層型のガスケットに、前記空気抜
き孔を設けるには、金属板積層型ガスケットを構成する
各金属板の各々に、当該各金属板を素材板からプレスに
よって打抜くに際して、同時に、前記空気抜き孔をパン
チによって打抜くようにしている。
しかし、前記空気抜き孔は、ガスケットによって塞いだ
鋳抜き孔内に空気が溜ることを防止するための目的であ
るから、当該空気抜き孔の内径は出来るだけ小径にすべ
きであるが、前記金属板積層型のガスケットにおいて、
その各薄金属板の各々に対して空気抜き孔をパンチによ
って打ち抜く場合、この空気抜き孔の内径を小さくする
ことには、当該空気抜き孔を打ち抜くためのパンチに欠
け損が発生する等の関係より一定の限界が存在し、通常
は内径を3mm未満にすることができないから、この空気
抜き孔を介してシリンダヘッドにおける冷却水ジャケッ
トに短絡する冷却水量が多くなり、従って、シリンダヘ
ッドおける冷却水ジャケットへの冷却水流入箇所のう
ち、本来、冷却水の流入量を多くしなければならない箇
所からの冷却水の流入量が、前記空気抜き孔から短絡す
る分だけ減少することになるから、シリンダヘッドにお
ける温度分布が、不均一になると言う問題があった。
本考案は、シリンダヘッド用ガスケットとして、金属板
積層型のガスケットを使用した場合における前記の問題
を解消することを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
この目的を達成するために本考案は、シリンダブロック
とシリンダヘッドとの間に介挿するガスケットを、複数
枚の金属板の積層体に構成し、且つ、この複数枚の各金
属板の各々に、前記シリンダブロックの上面のうち吸気
ポート側に開口する鋳抜き孔をシリンダヘッドにおける
冷却水ジャケットに連通するための空気抜き孔を穿設し
て成るシリンダヘッド用ガスケットにおいて、前記ガス
ケットを構成する各金属板のうち少なくとも二枚の金属
板の各々における空気抜き孔を、当該各空気抜き孔の一
部のみが重合するように互いにずらせると言う構成にし
た。
〔考案の作用・効果〕
金属板積層型のガスケットを構成する各金属板の各々
に、シリンダブロックの上面に開口する吸気ポート側の
鋳抜き孔をシリンダヘッドにおける冷却水ジャケットに
連通するための空気抜き孔を穿設するに際して、この各
金属板のうち少なくとも二枚の金属板の各々における空
気抜き孔を、前記のように、当該各空気抜き孔の一部の
みが重合するように互いにずらせたことにより、シリン
ダブロックにおける吸気ポート側鋳抜き孔内の空気をシ
リンダヘッドにおける冷却水ジャケットに逃がすための
空気抜き通路の断面積は、前記両空気抜き孔が一部のみ
が重合する部分における断面積になるから、前記空気抜
き通路の断面積を、各空気抜き孔の内径を小さくするこ
となく充分に縮小することができ、換言すると、各金属
板に穿設する空気抜き孔の内径を大きくしたままで、シ
リンダブロックにおける吸気ポート側の鋳抜き孔内の空
気をシリンダヘッドにおける冷却水ジャケットに逃がす
ための空気抜き通路の断面積を、充分に小さくすること
ができるのである。
従って、本考案によると、金属板積層型ガスケットに空
気抜き孔を穿設することによって、シリンダヘッドにお
ける温度分布が不均一になることを、前記ガスケットを
構成する各金属板に空気抜き孔を打ち抜く場合の加工
性、延いては、各金属板の打抜きプレス加工の生産性を
損なうことなく、確実に防止できる効果を有する。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面について説明すると、図に
おいて符号1は、三つのシリンダボア2を有するシリン
ダブロック、符号3は、吸気ポート4と排気ポート5と
を備えたシリンダヘッドを各々示し、該シリンダヘッド
3は、前記シリンダブロック1の上面にシール用のガス
ケット6を挟んで締結されている。
前記シリンダブロック1の内部には、冷却水ポンプから
の冷却水入口7aを備えた冷却水ジャケット7が、前記
各シリンダボア2の周囲を囲うように形成され、且つ、
このシリンダブロック1の上面には、前記吸気ポート4
側の部位、及び前記排気ポート5側の部位、並びに各シ
リンダボア2間の部位に、前記冷却水ジャケット7を形
成するための鋳抜き孔8,9,10が各々開口してい
る。
また、前記シリンダヘッド3の内部には、冷却水出口
(図示せず)を備えた冷却水ジャケット11が形成され
ている。
前記ガスケット6は、三枚の薄い金属板6a,6b,6
cを積層したものに構成され、このガスケット6には、
前記シリンダブロック1における各鋳抜き孔8,9,1
0のうち、排気ポート5側における各鋳抜き孔9、及び
各シリンダボア2間における各鋳抜き孔10の箇所に、
これら各鋳抜き孔9,10と前記シリンダヘッド3にお
ける冷却水ジャケット11とを連通する冷却水通孔1
2,13を各々穿設して、シリンダブロック1の冷却水
ジャケット7内に流入した冷却水を、前記各鋳抜き孔
9,10からガスケット6に穿設した前記冷却水通孔1
2,13を通り、排気ポート5側からシリンダヘッド3
における冷却水ジャケット11内に流出するように構成
する。
一方、前記ガスケット6には、前記シリンダブロック1
における各鋳抜き孔8,9,10のうち前記吸気ポート
4側における各鋳抜き孔8の箇所に、該鋳抜き孔8内に
溜る空気をシリンダヘッド3における冷却水ジャケット
11に流出するための空気抜き通路14を設ける。
そして、この空気抜き通路14を、前記ガスケット6に
おける各金属板6a,6b,6cの各々に穿設した空気
抜き孔14a,14b,14cを互いに連通することに
よって構成する一方、前記三枚の金属板6a,6b,6
cのうち中央の金属板6bにおける空気抜き孔14b
を、他の金属板6a,6cにおける空気抜き孔14a,
14cに対して一部だけ重合するようにずらせた位置に
設ける構成にする。
このように、ガスケット6に設ける空気抜き通路14
を、前記ガスケット6における金属板6a,6b,6c
の各々に穿設した空気抜き孔14a,14b,14cを
互いに連通することによって構成し、中央の金属板6b
における空気抜き孔14bを、他の金属板6a,6cに
おける空気抜き孔14a,14cに対して一部だけ重合
するようにずらせた位置に設けると、前記空気抜き通路
14における通路断面積は、中央の金属板6bにおける
空気抜き孔14bと他の金属板6a,6cにおける空気
抜き孔14a,14cとが一部だけ重合する部分の断面
積になるから、前記空気抜き通路14における通路断面
積を、各金属板6a,6b,6cに穿設する空気抜き孔
14a,14b,14cの内径を小さくすることなく、
換言すると、各空気抜き孔14a,14b,14cの内
径を大きくしても、確実に小さくすることができるので
ある。
なお、前記実施例は、三枚の金属板6a,6b,6cの
うち中央の金属板6bにおける空気抜き孔14bを、他
の二枚の金属板6a,6cにおける空気抜き孔14a,
14cに対してずらせる場合を示したが、上面の金属板
6aにおける空気抜き孔14aと中央の金属板6bにお
ける空気抜き孔14bとを同じ位置にして、下面の金属
板6cにおける空気抜き孔14cをずらせるか、或い
は、中央の金属板6bにおける空気抜き孔14aと下面
の金属板6cにおける空気抜き孔14cとを同じ位置に
して、上面の金属板6aにおける空気抜き孔14aをず
らせるように構成しても良いのであり、また、本考案
は、ガスケット6を三枚の金属板によって構成した場合
に限らず、二枚の金属板、又は四枚以上の金属板によっ
て構成した場合にも適用できることは云うまでもない。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示し、第1図は内燃機関の要部
における縦断正面図、第2図は第1図のII−II視平断面
図、第3図は第1図のIII−III視平断面図、第4図は第
3図のIV−IV視拡大断面図、第5図は第4図の平面図で
ある。 1……シリンダブロック、2……シリンダボア、3……
シリンダヘッド、4……吸気ポート、5……排気ポー
ト、6……ガスケット、6a,6b,6c……金属板、
7……シリンダブロックの冷却水ジャケット、8,9,
10……鋳抜き孔、11……シリンダヘッドの冷却水ジ
ャケット、12,13……ガスケットの冷却水通孔、1
4……空気抜き通路、14a,14b,14c……空気
抜き孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダブロックとシリンダヘッドとの間
    に介挿するガスケットを、複数枚の金属板の積層体に構
    成し、且つ、この複数枚の各金属板の各々に、前記シリ
    ンダブロックの上面のうち吸気ポート側に開口する鋳抜
    き孔をシリンダヘッドにおける冷却水ジャケットに連通
    するための空気抜き孔を穿設して成るシリンダヘッド用
    ガスケットにおいて、前記ガスケットを構成する各金属
    板のうち少なくとも二枚の金属板の各々における空気抜
    き孔を、当該各空気抜き孔の一部のみが重合するように
    互いにずらせたことを特徴とする内燃機関のシリンダヘ
    ッド用ガスケット。
JP1988143615U 1988-11-02 1988-11-02 内燃機関のシリンダヘッド用ガスケット Expired - Lifetime JPH0613434Y2 (ja)

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