JPH0613372Y2 - 樹脂ナット - Google Patents

樹脂ナット

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JPH0613372Y2
JPH0613372Y2 JP1988094104U JP9410488U JPH0613372Y2 JP H0613372 Y2 JPH0613372 Y2 JP H0613372Y2 JP 1988094104 U JP1988094104 U JP 1988094104U JP 9410488 U JP9410488 U JP 9410488U JP H0613372 Y2 JPH0613372 Y2 JP H0613372Y2
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JP
Japan
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bolt
diameter
resin nut
screw
prepared hole
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JP1988094104U
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JPH0219922U (ja
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正英 佐藤
美則 加藤
直人 西尾
和文 寺床
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Togo Seisakusho Corp
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Togo Seisakusho Corp
Toyota Motor Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は樹脂ナットに関し、さらに詳しくは、自動車等
のボデーから突出した、ねじ込み式(いわゆるセルフタ
ップタイプ)のボルト、例えばプロジェクションボルト
やスタッドボルトを利用して、自動車用部品等をボデー
に取付けるために用いる樹脂ナットに関する。
(従来の技術) 従来、例えば実開昭61-20909号公報に記載された構造部
品(以下、樹脂ナットという。)がある。
第14図〜第16図に示すように、この樹脂ナット1
は、ボデーから突出したねじ込みボルト(図示省略)に
適合する径を有する下穴2と、ボデーに取付けられる部
品(図示省略)に対するフランジ状の留め部3とを備
え、前記下穴2の開口部にはねじ込みボルトより大径の
ボルト導入部4を設けてこのボルト導入部4にボルト被
膜切削用の突起5を形成したものである。
そして、塗料等が付着したねじ込みボルトに樹脂ナット
1をねじ込むに際し、ボルト導入部4の突起5により塗
料等を削り取って、樹脂ナット1のねじ込みボルトへの
食い付きを容易にしようとするものであった。
(考案が解決しようとする課題) しかし、上記従来の樹脂ナットでは、突起5におけるね
じ込みボルトへの当り部分である先端部6が略平坦面状
に形成されているため、ねじ込みボルトに付着した塗料
等の被膜を必ずしも効率的に切削することができなかっ
た。
又、突起5が、第16図のように、下穴2の径方向に沿
って、換言すればボルト導入部4の壁部から直角に突出
されているため、ボルト被膜の切削抵抗が強い場合に
は、ともすれば突起5が折れてしまう場合があった。
さらに、ボルト被膜を構成する塗料等の一部は、突起5
によっても切削されることなくねじ込みボルトの谷部に
残留する。このため、ねじ込みボルトの下穴2に対する
食い付き難さは依然として残る。又、ねじ込みボルトの
谷部に残留した塗料等が下穴2の壁部によってある程度
擦り取られるとしても、この擦り取られた塗料等の逃げ
場がないため、食い付き難さの解消に寄与しない。
(課題を解決するための手段) 上記の課題を解決するための手段は、ボデーから突出し
たねじ込みボルトに適合する径を有する下穴と、ボデー
に取付けられる部品に対する留め部とを備え、前記下穴
の開口部にはねじ込みボルトより大径のボルト導入部を
設けてこのボルト導入部にボルト被膜切削用の突起を形
成した樹脂ナットであって、前記下穴の径を、ねじ込み
ボルトに適合する範囲内において、開口部に近い部分で
は相対的に大きく、奥側の部分では相対的に小さく形成
するとともにこの下穴の内周部には縦溝を設け、一方、
前記ボルト被膜切削用の突起は下穴の径方向に対して所
定角度の傾きを有するように突出させるとともにその先
端が縦方向のナイフエッジ状となるように形成したこと
である。
上記の構成において、樹脂ナットにおける部品に対する
当接面を留め部としても良く、また、この部分に留め用
のフランジを設けても良い。
下穴の径に関し、「ねじ込みボルトに適合する径」と
は、ねじ込みボルトの山径以下で谷径以上の適宜な所定
の径をいう。このような径の範囲内において、下穴のう
ち開口部(ボルト導入部)に近い部分の径は相対的に大
きく(例えば、ねじ込みボルトの山径と同等か、それよ
りやや小さい程度)、下穴のうち奥側の部分の径は相対
的に小さく(例えば、ねじ込みボルトの谷径と同等か、
それよりやや大きい程度)に形成しても良い。
ボルト導入部に設けるボルト被膜切削用の突起はその先
端がねじ込みボルトの雄ねじの山頂と接触する程度の高
さに突出させる。
突起と縦溝との形成個数は限定しない。
(作用) 塗料が付着したねじ込みボルトに樹脂ナットをねじ込む
とき、ボルト導入部の削り用の突起が予め塗料を削り取
る。
突起は先端が縦方向のナイフエッジ状に尖っているの
で、塗料を効率的に切削する。またこの突起は下穴の径
方向に対して所定角度の傾き、即ち、樹脂ナットの回転
方向への所定の傾きをもって突出されているので、ボル
ト被膜の切削抵抗に耐え易い。
下穴のうちボルト導入部に近い部分の径を相対的に大き
く、奥側の部分の径を相対的に小さく形成しておくと、
ねじ込みボルトへの樹脂ナットの食い付きが更に容易に
なり、しかも両者が強固にかみ合う。
そして、ねじ込みボルトの谷部に残留し、下穴の壁部に
よって擦り取られた塗料を縦溝へ逃がすことができる。
(実施例) 次に本考案の第1実施例を第1図〜第8図に基づいて説
明する。
樹脂ナット7は六角形の外形を有するナット本体8の一
端部に留め用のフランジ9を設けたものである。
ナット本体8には、フランジ9を設けた側の端部から他
端部へ向けて下穴10が形成されている(第3図参
照)。
下穴10の開口部分はテーパ状に形成されたボルト導入
部11とされ、このボルト導入部11には周方向に等間
隔となるように位置する4個の切削用の突起12が突出
されている。これらの突起12は、第2図にその平面形
状を示すように、略三角形を示すように突出され、かつ
その中線αが下穴10の径方向の線βに対して螺回方向
への所定角度の傾きγを持つように形成されている。そ
してこれらの突起12の略尖状の頂部13はほぼ下穴1
0の軸方向に沿った縦向きのナイフエッジ状に形成され
ている。なお、テーパ状のボルト導入部11は、その奥
側の縮径した端部が後述するスタッドボルト14の山径
と略同一(ほぼ同一か、あるいは僅かに小さい程度)の
径Wとされていて、突起12のエッジ状の先端も径W
の円周線上に位置している。
下穴10におけるボルト導入部11より奥側の部分に
は、第3図のように、下穴大径部15、テーパ面部1
6、下穴小径部17が順次形成されている。下穴大径部
15は前記径Wに形成され、下穴小径部17は径W
より小さく、かつスタッドボルト14の谷径より僅かに
大きい程度の径Wに形成されている。
下穴10の奥側端部は閉止されている。
又、下穴10には、その下穴大径部15から下穴小径部
17に至る4条の縦溝18がほぼ等間隔に設けられてい
る。また、第2図に示すようにこれらの縦溝18は前記
4個の突起12とは周方向沿いに交互に位置するように
設けられている。
本実施例は以上のように構成されたものであり、次のよ
うに使用される。
即ち、第5図に示すように、自動車等のボデー19から
突出され、塗料20が付着したセルフタップタイプのス
タッドボルト14を利用して、部品21をボデー19に
取付けるにあたり、まず部品21の取付け孔22をスタ
ッドボルト14に外挿する。そして、取付け孔22を貫
通したスタッドボルト14に対し、下穴10を利用し
て、樹脂ナット7のねじ込みを行なう。
この際、塗料20の付着したスタッドボルト14の先端
部がまずボルト導入部11に挿入されると、レンチ等に
よって回転力を与えられた樹脂ナット7の突起12が、
その尖ったエッジ状先端部13の切削作用によって、塗
料20を削り取る(第6図参照)。突起12は径W
円周線上まで突出しているので、スタッドボルト14の
ねじ山より外周側に付着している塗料20はほぼ完全に
削り取られる。
このとき、突起12は先端が縦方向のナイフエッジ状に
尖っているので、塗料20を効率的に切削する。またこ
の突起12は下穴10の径方向に対して所定角度の傾
き、即ち樹脂ナット7の回転方向へ所定の傾きをもって
突出されているので、ボルト被膜の切削抵抗に耐え易
い。
こうして塗料20を削り取られたスタッドボルト14に
対し、樹脂ナット7が容易に食い付く。しかも、スタッ
ドボルト14はまず径Wの下穴大径部15にねじ込ま
れるため、大きな抵抗がなく、上記の食い付きが容易に
なる。
又、このように樹脂ナット7を食い付かせる際、前記突
起12によって切削されることなくスタッドボルト14
の谷部に残留している塗料20が下穴10の壁部によっ
て擦り取られる。そしてこのような塗料20を縦溝18
へ逃がすことができる(第8図参照)。従って、樹脂ナ
ット7の食い付きが更に容易になる。
このような樹脂ナット7の食い付きが完了した後、スタ
ッドボルト14はテーパ面部16を介して径Wの下穴
小径部17にねじ込まれる(第7図参照)。このとき、
下穴小径部17にはスタッドボルト14の雄ねじと深く
かみ合う雌ねじが切られる。従って、樹脂ナット7は、
前記のようにスタッドボルト14への食い付きが容易で
あるにも拘らず、大きな離脱荷重が得られる。
そして、第7図のように、留め用のフランジ9によって
部品21をボデー19に取付けるのである。
次に本考案の第2実施例を第9図〜第13図に基づいて
説明する。
本実施例の樹脂ナット23は、ボデーに取付けるための
部品であるパイプ保持具24と一体的に形成されてい
る。
即ち、第9図のように、公知のパイプ用クランプ部25
を備えたパイプ保持具24には取付け孔26が設けら
れ、この取付け孔26の開口部に臨む位置に、薄肉のつ
なぎ部27を介して、樹脂ナット23が仮付けされてい
る。
樹脂ナット23は角形頭部28、留め用のフランジ29
および軸部30を備えている。
樹脂ナット23は前記樹脂ナット7と同様に構成された
下穴31、ボルト導入部32、突起33および縦溝34
を備えている。
本実施例では、樹脂ナット23をパイプ保持具24と一
体的に取扱い得るという利点がある。本実施例の使用に
あたっては、パイプ保持具24の取付け孔26にボデー
35側のスタッドボルト36を挿入し、つなぎ部27を
切断しながら、第13図のように、樹脂ナット23をス
タッドボルト36に対してねじ込み、フランジ29の留
め作用でパイプ保持具24をボデー35に取付けるので
ある。
他の点の作用、効果は第1実施例と同様である。
又、本実施例において、樹脂ナット23と仮付け状態で
一体的に形成される部品がパイプ保持具24に限らない
点はいうまでもない。
(考案の効果) 本考案の樹脂ナットは、前記従来例に比し、塗料等が付
着したねじ込み式のボルトに対しても一層容易に食い付
かせることができる。従って、樹脂ナットを用いる部品
の取付けの作業性が更に向上する。
しかも、ボルト被膜切削用の突起が折損し難い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例の斜視図、第2図は第1図
の平面図、第3図は第2図のA−A断面図、第4図は第
2図のB−B断面図、第5図〜第7図は同実施例の使用
状態を示す図(縦溝18の図示を省略する。)、第8図
は第7図の状態における縦溝沿いの断面図、第9図は本
考案の第2実施例の斜視図、第10図は同実施例におけ
る樹脂ナットのみを切離して示す底面斜視図、第11図
は同樹脂ナットの底面図、第12図は第9図の縦断面
図、第13図は第2実施例の使用状態を示す縦断面図、
第14図は従来例の正面図、第15図は第14図の縦断
面図、第16図は第14図の平面図である。 7…樹脂ナット 9…フランジ 10…下穴 11…ボルト導入部 12…突起 14…スタッドボルト 15…下穴大径部 17…下穴小径部 18…縦溝 20…塗料 21…部品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 加藤 美則 愛知県愛知郡東郷町大字春木字蛭池1番地 株式会社東郷製作所内 (72)考案者 西尾 直人 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)考案者 寺床 和文 愛知県名古屋市昭和区白金2丁目7番11号 マルヤス工業株式会社内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ボデーから突出したねじ込みボルトに適合
    する径を有する下穴と、ボデーに取付けられる部品に対
    する留め部とを備え、前記下穴の開口部にはねじ込みボ
    ルトより大径のボルト導入部を設けてこのボルト導入部
    にボルト被膜切削用の突起を形成した樹脂ナットであっ
    て、 前記下穴の径を、ねじ込みボルトに適合する範囲内にお
    いて、開口部に近い部分では相対的に大きく、奥側の部
    分では相対的に小さく形成するとともにこの下穴の内周
    部には縦溝を設け、 一方、前記ボルト被膜切削用の突起は下穴の径方向に対
    して所定角度の傾きを有するように突出させるとともに
    その先端が縦方向のナイフエッジ状となるように形成し
    たことを特徴とする樹脂ナット。
JP1988094104U 1988-07-15 1988-07-15 樹脂ナット Expired - Lifetime JPH0613372Y2 (ja)

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JPH0219922U JPH0219922U (ja) 1990-02-09
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