JPH0735348Y2 - 配線付きネジ部品の締付工具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【産業上の利用分野】 本考案は配線付きネジ部品の締付工具に関する。

【従来の技術】

例えば、第３図斜視図に示すように、ねじ込み構造のネ
ジ部品本体01に複数のハーネス線02が接続され、その先
端にコネクター03が突設されている比較的短い配線付き
ネジ部品04のネジ部品本体01のねじ部を関係部品のねじ
孔にねじ込む際、スパナーを使用することもできるが、
スパナーを使うと締めるたびにスパナーをネジ部品本体
01の６角面に挿脱しなければならないので時間がかか
る。 そこで、省力的に配線付きネジ部品をねじ込むために、
第４図斜視図に示すように、前端に軸方向スリット06が
形成されたスリット入りソケット07が突設されるととも
に後端にエアツールへの嵌合用ソケット08が突設された
アタッチメントシャフト１を使ってエアツール00で締め
込むのである。

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、このような手段ではネジ部品本体01の回
転のために、ハーネス線02及びコネクター03が振り回わ
されるので、ハーネス線02が断線したり、コネクター03
が周辺の他物に当たって、相手部材を破損したり、コネ
クター03自身を損傷する。 本考案はこのような事情に鑑みて提案されたもので、ハ
ーネス線02,コネクター03周辺の部材を損傷することな
くネジ部品本体01を締め込むことのできる省力的な配線
付きネジ部品の締付工具を提供することを目的とする。

【課題を解決するための手段】

そのために本考案は、後端に回転ツールの回転軸に嵌着
されるツール嵌着接手を有するとともに、同回転軸線上
に延びる前端に軸方向スリットが切欠かれた、配線付き
ネジ部品のネジ部品本体を挿入するソケットが突設され
たアタッチメントシャフトにおいて、同アタッチメント
シャフトの軸方向の央部に突設され上記配線付きネジ部
品の配線先端部に設けられたコネクターが緩く挿入さ
れ、同コネクターを保持せしめる孔を有する保持部材
と、同保持部材と上記ツール嵌着接手との間のシャフト
部に同シャフト部の周面外方へ突設され前記保持部材と
対向する面を有する板形状をなすカバー部材とを具えた
ことを特徴とする。

【作用】

このような構造によれば、ネジ部品本体01はアタッチメ
ントシャフト１の前端のスリット入りソケット07に挿入
され、コネクター03は保持部材の孔（保持用環２）に挿
入されるので、エアツール00が速く回転してもハーネス
線02及びコネクター03が振り回わされることがなく、従
ってハーネス線02,コネクター03及び周辺の部材を損傷
する惧れもない。

【実施例】

本考案の一実施例を図面について説明すると、第１図は
その全体斜視図、第２図は第１図のアタッチメントシャ
フトを示す斜視図である。 上図において、第３〜４図と同一の符番はそれぞれ第３
〜４図と同一の部材を示し、１は本考案にかかるアタッ
チメントシャフトで、その前後端にはそれぞれスリット
入りソケット07,ツール嵌合接手であるエアツール嵌合
ソケット08が突設され、央部の前端寄りには配線付きネ
ジ部品04のコネクター03（第３図）が挿入され同コネク
ター03を保持する孔を有する保持部材である保持用環２
が突設されるとともに、その後端寄りにはコネクター03
をカバーする円盤状の板形状でなるカバー部材である安
全カバー３が突設されている。 このような構造のアタッチメントシャフト１を使用して
配線付きネジ部品04のねじ込み作業を行うには、第２図
に示すように配線付きネジ部品のネジ部品本体01をスリ
ット入りソケット07に挿入し、スリット06を通してハー
ネス線02を外部へ出し、コネクター03を保持用環２に挿
入することにより、配線付きネジ部品04をアタッチメン
ト１に支持する。 このようなアタッチメントシャフト１を介して配線付き
ネジ部品04のネジ部品本体01をエアツール00で駆動する
と、コネクター03は保持用環２に内挿されて収まってい
るから、従前のように振り回わされることはない。 また、コネクター03は大径の安全カバー３の外径内にあ
るので、他物に当たることもなく、安全迅速に所定の力
で相手ねじ孔に締め込まれる。

【考案の効果】

要するに本考案によれば、後端に回転ツールの回転軸に
嵌着されるツール嵌着接手を有するとともに、同回転軸
線上に延びる前端に軸方向スリットが切欠かれた、配線
付きネジ部品のネジ部品本体を挿入するソケットが突設
されたアタッチメントシャフトにおいて、同アタッチメ
ントシャフトの軸方向の央部に突設され上記配線付きネ
ジ部品の配線先端部に設けられたコネクターが緩く挿入
され、同コネクターを保持せしめる孔を有する保持部材
と、同保持部材と上記ツール嵌着接手との間のシャフト
部に同シャフト部の周面外方へ突設され前記保持部材と
対向する面を有する板形状をなすカバー部材とを具えた
ことにより、ハーネス線，コネクター周辺の部材を損傷
することなくネジ部品本体を締め込むことのできる省力
的な配線付きネジ部品の締付工具を得るから、本考案は
産業上極めて有益なものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す斜視図、第２図は第１
図のアタッチメントシャフトを示す側面図である。 第３図は公知の配線付きネジ部品を示す斜視図、第４図
は公知のエアツール用のアタッチメントシャフトを示す
斜視図である。 １……アタッチメントシャフト,2……保持用環,3……安
全カバー,00……エアツール,01……ネジ部品本体,02…
…ハーネス線,03……コネクター,06……スリット,07…
…スリット入りソケット,08……エアツール嵌合ソケッ
ト

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】後端に回転ツールの回転軸に嵌着されるツ
   ール嵌着接手を有するとともに、同回転軸線上に延びる
   前端に軸方向スリットが切欠かれた、配線付きネジ部品
   のネジ部品本体を挿入するソケットが突設されたアタッ
   チメントシャフトにおいて、同アタッチメントシャフト
   の軸方向の央部に突設され上記配線付きネジ部品の配線
   先端部に設けられたコネクターが緩く挿入され、同コネ
   クターを保持せしめる孔を有する保持部材と、同保持部
   材と上記ツール嵌着接手との間のシャフト部に同シャフ
   ト部の周面外方へ突設され前記保持部材と対向する面を
   有する板形状をなすカバー部材とを具えたことを特徴と
   する配線付きネジ部品の締付工具。