JPS58943Y2 - 圧着端子 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は圧着端子に関するものである。

更に詳述すれば圧着端子をターミナルブロック等に固定
するねじが、圧着端子より脱落するのを防止する係止手
段を有する圧着端子に関するものである。

本考案の目的は簡単な構成により、ターミナルブロック
等にねじを用いて圧着端子を脱着する際に、圧着端子よ
りねじの脱落しない圧着端子を提供するにある。

以下図面により本考案を説明する。

第１図は本考案の一実施例の構成説明図で、Ａは平面図
、Ｂは側断面図で、圧着端子に、ターミナルブロック等
に圧着端子を固定するためのねじが、係止された状態を
示す。

図において、１は圧着端子で、１１はリード線がその内
筒に挿入され圧着される円筒状の胴部、１２はその内径
１３にねじ２が挿入される円環状の固定部である。

１４は固定部に一端が一体的に接続された一対の片状の
係止部で、ねじ２が圧着端子１がら図示のＸ方向に脱落
するのを係止している。

而して、ねじ２はターミナルブロック等に圧着端子を固
定するためのもので゛ある。

以上の構成において、本考案のものは次の如くして組み
立てられる。

第２図に示すように、固定部１２と係止部１４が一体的
に、たとえば、プレス加工で形成されたものを、第３図
に示す如く、係止部１４を固定部１２と直角になるよう
に折り曲げる。

次に第４図の如く、ねじ２を固定部１２の内径１３に挿
入する。

而して、第５図のように係止部１４の先端部分をねじ２
の頭部に沿うように更に折り曲げる。

但し、ねじ２が係止部１４内でねじの軸に対して自由に
回転できる程度に折り曲げる。

この結果、ねじ２は圧着端子１より脱落することがなく
、圧着端子１をターミナルブロック等に着脱する際に、
（特に取付は面が垂直をなす場合において、）圧着端子
１とねじ２を脱落しないように個々に保持する必要がな
くなる。

また、圧着端子１とねじ２とは一体的に係止されている
ので、ターミナルブロック等の対応する雌ねじの位置に
圧着端子のねし取付は穴をあらかじめ合致させておき、
圧着端子をその位置からずれないように保持しつつねじ
をさし込まなければならない必要はなく、ねじを対応す
る雌ねじにねじ先端部よりねじ込めばよい利点を有する
。

また、係止手段は圧着端子側に設けられているので、ね
じは市販の一般のものを使用することができ、安価にす
ることができる。

また、ねじが損傷した場合（ねじと圧着端子の損傷の可
能性は、ねじの方がはるかに高い）、市販のねじと容易
に交換することができ、保守性にすぐれている。

第６図は本考案の他の許施例の構成説明図で、Ａは正面
図、Ｂは側断面図である。

本実施例において、１′は従来より一般に用いられてい
る圧着端子、３は第７図に示すように、環状の座金３１
と座金３１に一端が一体的に固定された一対の片状の係
止部３２を有するプレートである。

本実施例においては、一般市販の圧着端子が使用できる
利点を有する。

なお、上述の実施例においては、係止部は一対の片状の
ものと説明したがこれにかぎることはなく、要するに、
ねじ２が圧着端子１より第１図示のＸ方向に抜は出ない
ようなものであればよい。

以上説明したように、本考案によれば、簡単な構成によ
り、圧着端子より、ねじの脱落することのない圧着端子
を実現することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の構成説明図で、Ａは正面図
、Ｂは側断面図、第２〜５図は第１図の組立て説明図で
、Ａは正面図、Ｂは側断面図、第６図は本考案の他の実
施例の構成説明図で、Ａは正面図、Ｂは側断面図、第７
図は第６図の要部構成説明図でＡは正面図、Ｂは側断面
図である。 １・・・・・・圧着端子、１１・・・・・・胴部、１２
・・・・・・固定部、１４・・・・・・係止部、２・・
・・・・ねじ、３・・・・・・プレート、３１・・・・
・・座金、３２・・・・・・係止部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 胴部にリード線が固定され円環状の固定部の内径に固定
   ねじが挿入される圧着端子において、該圧着端子から前
   記固定ねじが軸方向に脱落するのを係止する係止片が該
   圧着端子の固定部あるいは該圧着端子の固定部を前記ね
   じと挟持する座金に設けられたことを特徴とする圧着端
   子。