JPS6016089Y2 - アンテナ用フイ−ダ線取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、特にポータプルテレビジョン受像機のよう
に受像機筐体にロッドアンテナを取付けているこのロッ
ドアンテナと接続されるフィーダ線の取付装置に関する
もので、一端を筐体内においてロッドアンテナと接続し
、他端を筐体に設けた開口孔より外部に引出し、筐体に
設けたフィーダ線接続用端子にこのフィーダ線の他端を
接続する形式のものにおいて、このフィーダ線の他端を
上記のフィーダ線接続用端子より取外して、このフィー
ダ線接続用端子に別の外部アンテナのフィーダ線を取付
けて使用するような場合、その取外したロッドアンテナ
用フィーダ線の他端が、上記の開口孔から抜けて筐体内
に入り込んでしまうことのないようにすることなど′を
目的とするものである。

このように、ロッドアンテナの代わりに外部アンテナを
利用する場合は、ロッドアンテナに接続されているフィ
ーダ線は、その他端をフィーダ線接続用端子から取外し
、遊ばせた状態になるから、このフィーダ線の他端が筐
体に設けた開口孔から抜けて筐体内に入り込むことがあ
り、このようになることは、筐体内の電気部品などとフ
ィーダ線が接触して電気的な障害発生の原因となる危険
性があると共に、再度ロッドアンテナに切換え使用する
場合、接続不能になるなどの問題がある。

従来、このような問題を解決するための手段としては、
第１図および第２図に示すように、リアカバー等の筐体
１にフィーダ線２を内方より引出すための開口孔３を設
けると共に、この筐体１の内側に溶着用小ボス４（第１
図）またはネジ取付用ボス５（第２図）を設け、上記の
開口孔３にフィーダ線２を挿通させた後、ファイバー等
の絶縁板６でフィーダ線２を押えつけ固定状態になるよ
うに、この絶縁板６を溶着用小ボス４に貫通させて溶着
（溶着部７参照）させたり、あるいはネジ８によってネ
ジ取付用ボス５にネジ止めさせたりして絶縁板６を固定
させていた。

しかし、このような従来のものは、絶縁板を別に必要と
し、また、この絶縁板を筐体に固定するための溶着部ま
たはネジ取付部が２カ所になるため、作業能率が悪く、
かつ、コスト的にも高価になる不利があり、さらに、溶
着、ネジ止めなどの取付けが不完全の場合、フィーダ線
が開口孔から抜は出るなどの欠点があった。

この考案は、このような欠点を除去したもので、以下、
第３図および第４図に示す実施例によつて説明する。

なお、第３図ａはフィーダ線を取付ける前のこの装置の
正面図で、同図すはその側断面図である。

また、第４図ａはフィーダ線を取付けた状態の正面図で
、同図すはその側断面図を表わしたものである。

これらの図において、１０はテレビジョン受像機のリア
カバー等の筐体で、１１はこの筐体１０に設けたフィー
ダ線１２を挿通させるための開口孔である。

１３は筐体１０の内側にこれと一体に形成し、開口孔１
１に近接させて突出させたＬ字形リブで、このＬ字形リ
ブ１３の先端折曲部１３′は上記の開口孔１１にほぼ対
向させである。

１４は同様筐体１０の内側にこれと一体に形成し、Ｌ字
形リブ１３とは反対側の開口孔１１に近接させてＬ字形
リブ１３と対向して突出させたネジ１５を締付けるため
のボスである。

このＬ字形リブ１３の先端折曲部１３′とボス１４との
間は、フィーダ線１２が挿入できる間隙１６を存在させ
る。

このように構成することによって、フィーダ線１２は前
記の間隙１６より開口孔１１に挿入され、開口孔１１を
通ってフィーダ線１２の他端は筐体１０の外方に出され
ることになるが、さらに、このフィーダ線１２は、ボス
１４の頂部に当てられ、ネジ１５を貫通させてボス１４
に締付は固定され、フィーダ線１２の取付けを完了する
。

このフィーダ線１２は上記のようにネジ１５によりボス
１４に確実に固定されており、また、このボス１４と対
向し、かつ、開口孔１１と対向するＬ字形リブ１３によ
り、前方のフィーダ線１２を屈折状態に保持するから、
開口孔１１より外方に出ているフィーダ線１２の先端が
容易には内方へ入り込んで開口孔１１から抜は出ること
がない効果がある。

この考案は、以上のように、テレビジョン受像機のリア
カバー等の筐体に設けた開口孔と、この筐体と一体にこ
の筐体の内側に形成した上記開口孔に近接するＬ字形リ
ブと、このＬ字形リブと所定の間隙をおいて対向突出す
るよう前記筐体と一体にこの筐体の内側に形成したネジ
を締付けるボスとよりなるアンテナ用フィーダ線取付装
置を構成することによって、ロンドアンテナのフィーダ
線を取外した状態にした場合でも、そのフィーダ線の先
端部が容易に筐体の開口孔から内方へ抜は出たりするよ
うなことがなくなり、その構造も簡単で、ネジ１本を用
いるのみでよいから、作業能率も向上し、コスト的にも
安価になるなどの特長がある。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は従来のアンテナ用フィーダ線取付
装置の各側を示す斜視図、第３図ａ、 ｂはこの考案に
なるアンテナ用フィーダ線取付装置の実施例を示す正面
図および側断面図、第４図ａ、ｂはそのフィーダ線取付
状態を示す正面図および側断面図である。 １０・・・・・・筐体、１１・・・・・・開口孔、１２
・・・・・・フィーダ線、１３・・・・・・Ｌ字形リブ
、１４・・・・・・ボス、１５・・・・・・ネジ、１６
・・・・・・間隙。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. テレビジョン受像機のリアカバー等の８に設けた開口孔
   と、この筐体と一体にこの筐体の内側に形式した上記開
   口孔に近接するＬ字形リブと、このＬ字形リブと所定の
   間隙をおいて対向突出するよう前記筐体と一体にこの筐
   体の内側に形式したネジを締付けるボスとよりなるアン
   テナ用フィーダ線取付装置。