JPH0430416Y2 - - Google Patents

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JPH0430416Y2
JPH0430416Y2 JP1987110561U JP11056187U JPH0430416Y2 JP H0430416 Y2 JPH0430416 Y2 JP H0430416Y2 JP 1987110561 U JP1987110561 U JP 1987110561U JP 11056187 U JP11056187 U JP 11056187U JP H0430416 Y2 JPH0430416 Y2 JP H0430416Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [技術分野] 本考案は種々の基材に埋め込まれてビス、ボル
ト等の接合に用いられる埋込ナツトに関するもの
である。
[背景技術] 従来の埋込ナツトは、外周面に凹凸を有する円
筒体を鋳造し、その内面にねじを切つて製造して
いたが、鋳造品であるためコストが高くなるとい
う問題があつた。そこで本考案者は金属板を円筒
状に曲成してナツト本体の内面にねじ山列を打ち
出し形成し、ナツト本体に少なくとも一部がナツ
ト本体の内側に突出する切り起こし片を形成し、
切り起こし片にナツト本体の外周方向に向けて食
い込み部を突設して埋込ナツトを形成することを
考え、すでに実願昭60−187626号として出願して
いる。しかしながら、上記のものにあつては、切
り起こし片が突出先端側程巾狭の三角形状をして
いて、この三角形状の頂点部分が食い込み部とな
つているにすぎないので、筒状の埋込ナツトの周
方向において切り起こし片の先端のみが点状に孔
の壁面に食い込むこととなり、埋込ナツトの切り
起こし片以外の部分での孔の壁面への固着力が不
足し、全体として強固な埋設ができなかつた。
[考案の目的] 本考案は上記の従来の問題点に鑑みて考案した
ものであつて、その目的とするところは基材の孔
の壁面に後部片と切り起こし片とにそれぞれ設け
た食い込み部を食い込ませることができて、筒状
の埋込ナツトの周方向にわたつて孔の壁面に食い
込ませて強固に取付けることができる埋込ナツト
を提供するにある。
[考案の開示] 本考案の埋込ナツトは、金属板を円筒状に曲成
してナツト本体1を形成し、ナツト本体1の内面
にねじ山2列を設け、円筒状のナツト本体1の後
端から切り込み3を入れて切り込み3間に後部片
4とナツト本体1の内側に突出する切り起こし片
5とを交互に形成し、後部片4と切り起こし片5
とに外方に向けて突出する食い込み部6を設け、
後部片の後端よりも切り起こし片の前端を前方に
位置させて成るものであつて、このような構成を
採用することで上記した本考案の目的を達成した
ものである。すなわち本考案にあつては、後部片
4にも切り起こし片5にも共に食い込み部6を設
けることで円筒状のナツト本体1を周方向におい
て基材11の孔9の壁面に食い込ませて固着でき
るようになつたものであり、この場合円筒状のナ
ツト本体1の後端から切り込み3を形成すること
で切り起こし片5はもとより後部片4も後端が自
由に内方に折り曲げ可能な自由端となり、切り起
こし片5及び後部片4とに外方に向けて食い込み
部6を形成したといえども埋込ナツトを基材11
の孔9に挿入する際に切り起こし片5のみでなく
後部片4も内方へ折曲して食い込み部6を内方に
移動させて孔9内に挿入できるようになつたもの
である。
以下本考案を実施例により詳述する。第1図は
本考案の埋込ナツトの一実施例を示したものであ
る。金属板を円筒状に曲成して成るナツト本体1
は、側端部に外方に折曲形成されたのこ歯状片7
を有し、円周上の複数箇所において円筒状ナツト
本体1の内面にねじ山2列が打ち出し形成されて
いる。ナツト本体1の外面のねじ山2列に対応す
る部分を凹凸8としてある。ナツト本体1の後端
から前方に向けて複数個の切り込み3を形成して
あつて、この切り込み3によりナツト本体1の後
部に周方向に後部片4と切り起こし片5とを交互
に形成してある。そして前述のねじ山2列は切り
起こし片5には設けてなくて後部片4部分に設け
てある。後部片4の後端縁部の全長及び切り起こ
し片5の後端縁部の全長には外方に向けて食い込
み部6が設けてある。この食い込み部6は第6図
のように三角形状凸部6aが連続するような形状
であつてもよい。切り起こし片5は内方に向かつ
て鈍角に折曲され、また後部片4も内方に向つて
鈍角に折曲されるものであり、ここで後部片4よ
りも切り起こし片5の方をより内方に折曲してあ
り、このことにより、周方向に交互に存在する後
部片4及び切り起こし片5をいずれも内方に向か
つて鈍角に折曲して円筒状に曲成したナツト本体
1の後部の径を小さくするに当たつて、隣合う後
部片4と切り起こし片5とが互いに折り曲げの邪
魔になることなく確実にナツト本体1の後部の径
を小さくできるものである。このように後部片4
及び切り起こし片5を内方に鈍角に折り曲げるの
は後部片4及び切り起こし片5の各後端に外方に
向けて突出した食い込み部6がナツト本体1の外
表面よりも若干内側に位置させて、基材11に穿
孔した孔9に筒状のナツト本体1を嵌め込んだ
り、打ち込んだりする際に食い込み部6が邪魔と
ならないようにするためである。ここで切り込み
3の巾を後端側程広くしておくと、後部片4及び
切り起こし片5を内方に鈍角に折曲する際、隣合
う後部片4の側縁と切り起こし片5の側縁とがぶ
つかりあうことなく折り曲げることができるもの
である。また第4図に示すように切り起こし片5
の後端を後部片4の後端より前方に位置させてあ
り、後部片4の後端部を内方に鈍角に折り曲げる
際に切り起こし片5が邪魔とならないものであ
る。
しかして使用に当たつては、まず被取付材であ
る基材11に穿設した孔9にナツト本体1を嵌め
込むか又は打ち込み(第3図参照)。次にナツト
本体1にビスやボルトのようなねじ具10を螺合
していくと、内方に鈍角に折曲形成された切り起
こし片5及び後部片がねじ具10先端に押されて
外方へ圧され、第4図に示すように孔9の壁面に
切り起こし片5及び後部片4に設けた食い込み部
6が食い込むのである。この場合第4図のように
切り起こし片5の食い込み部6と後部片4の食い
込み部6とを前後方向にずらしてあるので、孔9
の壁面の前後方向にずれた位置で食い込ませるこ
とができ、ナツト本体1を引き抜きに対してより
強固にインサートできるものである。ところで、
ねじ具10を螺合する場合、ねじ山2列に対応す
るナツト本体1の外面に凹凸8が形成されるの
で、この凹凸8の存在によりナツト本体1の外面
が粗面となつて、ねじ具10の螺合にともないこ
の粗面である凹凸8が孔9の壁面に圧接すること
となつて、凹凸8に孔9の壁面が食い込んでナツ
ト本体1のすべり止め、すなわちねじ具10螺合
時におけるナツト本体1の回転止めをするもので
ある。なお実施例のようにのこ歯状片7を設けて
おくと、こののこ歯状片7も孔9の壁面に食い込
んで、ナツト本体1の回転止めを一層確実なもの
とすることができる。このようにしてねじ具10
により基材11に取付材13を取付けるものであ
る。被取付材である基材11は、コンクリート、
発泡コンクリート、アルミニウム、木質材、硬質
合成樹脂、軟質合成樹脂、パーチクルボード等
種々のものがある。なお、基材11の材質が硬い
場合ねじ具10を締め付けると食い込み部6が孔
9の壁面に食い込まず潰れることがあるが、この
場合でもナツト本体の外面側に食い込み部6が突
出して潰れるため、潰れた部分が抵抗となつてぬ
け止めがなされることとなる。なお第5図のよう
に金属板を曲げて円筒状に形成したナツト本体1
の前端縁に鍔片12を外方に向けて突出しておく
と、ナツト本体1を孔9に嵌め込んだり、打ち込
んだりする際に鍔片12がストツパーとなつて孔
9の縁の基材11表面に当たつてナツト本体1が
孔9内に正確な位置に打ち込まれることとなる。
[考案の効果] 本考案にあつては、叙述のように金属板を円筒
状に曲成してナツト本体を形成してあるので、金
属板のプレスにより簡単に形成でき、コストも安
く製造できるものであり、また円筒状のナツト本
体の後端から切り込みを入れて切り込み間に後部
片とナツト本体の内側に突出する切り起こし片と
を交互に形成し、後部片と切り起こし片とに外方
に向けて突出する食い込み部を設けてあるので、
円筒状のナツト本体を切り起こし片の食い込み部
及び後部片の食い込み部の食い込みによつて周方
向にわたつて基材の孔の壁面に食いこませること
ができてナツト本体を強固に埋設できると共に、
後部片の後端よりも切り起こし片の前端を前方に
位置させてあるので、孔の壁面の前後方向にずれ
た位置で食い込ませることができ、ナツト本体を
引き抜きに対してより強固にインサートできるも
のである。つまり、ナツト本体の周方向に食い込
み部を食い込ませると共に食い込み部を前後方向
においてはずらして食い込ませることでナツト本
体を引き抜きに対してきわめて強固に埋設できる
ものである。更にナツト本体の後端より切り込み
片を入れるので、切り起こし片はもとより後部片
も後端が内方に折り曲げ可能な自由端となり、切
り起こし片及び後部片とに外方に向けて食い込み
部を形成したといえども埋込ナツトを基材の孔に
挿入する際に切り起こし片のみでなく後部片も内
方へ折曲して食い込み部を内方に移動させて孔内
にスムーズに入れることができるものであり、ま
た、後部片の後端よりも切り起こし片の前端を前
方に位置させてあるので、ねじが完全に螺合され
ずにねじの後端がナツト本体の後端まで螺合され
ていない場合(つまり、ねじの後端がナツト本体
の後端まで至つていない場合)でも切り起こし片
を押し広げて切り起こし片の食い込み部を孔の壁
面に食い込ませることができるものである。ま
た、後部片の後端よりも切り起こし片の前端を前
方に位置させてあるので、後部片の後端部を内方
に鈍角に折り曲げる際に切り起こし片が邪魔とな
らないものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は考案の一実施例の背方から見た斜視
図、第2図は同上の展開図、第3図は同上の埋込
ナツト本体を基材の孔に入れた状態の断面図、第
4図は同上のねじ具を螺合した状態の断面図、第
5図は本考案の他の実施例の背方から見た斜視
図、第6図は同上の食い込み部の他の実施例の斜
視図であつて、1はナツト本体、2はねじ山、3
は切り込み、4は後部片、5は切り起こし片、6
食い込み部である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 金属板を円筒状に曲成してナツト本体を形成
    し、ナツト本体の内面にねじ山列を設け、円筒
    状のナツト本体の後端から切り込みを入れて切
    り込み間に後部片とナツト本体の内側に突出す
    る切り起こし片とを交互に形成し、後部片と切
    り起こし片とに外方に向けて突出する食い込み
    部を設け、後部片の後端よりも切り起こし片の
    前端を前方に位置させて成る埋込ナツト。 (2) 切り込みの巾を後端側程広くして成る実用新
    案登録請求の範囲第1項記載の埋込ナツト。
JP1987110561U 1987-07-17 1987-07-17 Expired JPH0430416Y2 (ja)

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