JPH0613217Y2 - ヘルメット - Google Patents

ヘルメット

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JPH0613217Y2
JPH0613217Y2 JP1990080253U JP8025390U JPH0613217Y2 JP H0613217 Y2 JPH0613217 Y2 JP H0613217Y2 JP 1990080253 U JP1990080253 U JP 1990080253U JP 8025390 U JP8025390 U JP 8025390U JP H0613217 Y2 JPH0613217 Y2 JP H0613217Y2
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JP
Japan
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cushion member
pad
helmet
cushion
ceiling
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JP1990080253U
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JPH0437226U (ja
Inventor
栄太郎 鎌田
Original Assignee
昭栄化工株式会社
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【考案の詳細な説明】 A.考案の目的 (1)産業上の利用分野 本考案は、シェルと、該シェル内に嵌装される緩衝ライ
ナとで帽体が構成され、前記緩衝ライナの内面には前後
に延びるとともにその前端部および後端部が帽体の外部
に開放される通風溝が設けられ、前記緩衝ライナの内方
には、ヘルメット装着者の頭頂部への当接を可能にして
前記通風溝を覆う天井パッドと、ヘルメット装着者の頭
側部に当接する側部パッドとが配設されるヘルメットに
関する。
(2)従来の技術 従来、かかるヘルメットは、たとえば実開平2−104
31号公報等により公知である。
(3)考案が解決しようとする課題 ところで、天井パッドは、ヘルメット装着者の頭頂部を
弾性的に受ける機能を果たすものであるが、緩衝ライナ
の内面に設けられた通風溝を覆って配設されているの
で、帽体内の換気を充分に行なうためには天井パッドを
通しての通気溝への空気の流通が良好に行なわれること
が望ましい。一方、側部パッドは、ヘルメット装着者の
側部を弾性的に保持する機能を果たすものであり、ヘル
メット装着状態で形が崩れてしまうことに起因してヘル
メットの姿勢が不安定になることを回避するために、通
気性よりも形状保持に必要な強度を有することが必要で
ある。しかるに、上記従来のヘルメットでは、同一の弾
性材料を用いて天井パッドおよび側部パッドが構成され
ており、通気性および形状保持性のいずれか一方が不満
足となる。
本考案は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、天
井パッドの通気性および側部パッドの形状保持性をそれ
ぞれ果たさせるようにしたヘルメットを提供することを
目的とする。
B.考案の構成 (1)課題を解決するための手段 上記目的を達成するために、本考案によれば、天井パッ
ドは、通気性を有するとともにその通気抵抗が比較的小
さな弾性材料から成る第1クッション部材と、この第1
クッション部材の少なくとも内面側を覆う開口率の比較
的大きな第1表布とを備え、また側部パッドは、第一ク
ッション部材に比べて剛性の高い弾性材料から成る第2
クッション部材と、この第2クッション部材の少なくと
も内面側を覆う開口率の比較的小さな第2表布とを備え
る。
(2)作用 上記構成によれば、第1クッション部材の通気抵抗が比
較的小さく、第1表布の開口率が比較的大きいことによ
り、天井パッドの通気性を向上させることができ、また
第2クッション部材の剛性が比較的大きいことにより側
部パッドの形状保持性を向上させて、帽体の装着姿勢の
安定化を図ることができる。しかも第2表布は開口率が
比較的小さいので、ヘルメット装着者の頭側部への側部
パッドの当たりを柔らかくして優れた装着感を得ること
が可能である。
(3)実施例 以下、図面により本考案を自動二輪車用ヘルメットに適
用したときの一実施例について説明する。
第1図はヘルメットの正面図、第2図は第1図のII−II
線断面図、第3図は第2図のIII−III線断面図、第4図
は帽体から取外した状態での天井パッドおよび側部パッ
ドの斜視図、第5図は天井パッドの部分切欠き斜視図、
第6図は側部パッドの部分切欠き斜視図である。
先ず第1図ないし第3図において、このヘルメットの帽
体1は、前面の窓孔4直下にヘルメット装着者の顎部を
覆う顎覆い部1aを備えたフルフェイス型に形成される
ものであり、該帽体1には、窓孔4を開閉すべく透明な
シールド板5が昇降可能に軸支される。
帽体1は、外殻をなす硬質高強度樹脂製シェル2内に発
泡スチロール製の緩衝ライナ3が密合されて構成させ
る。しかもヘルメット装着者の頬に対応する部分で緩衝
ライナ3の内面には一対の頬当パッド6が密合して配設
される。
緩衝ライン3の内面には、その前端部から後端部までの
間にわたって前後方向に延びる一対の通風溝7が幅方向
中央寄りに凹設されている。それらの通風溝7の前端部
は、緩衝ライナ3に穿設された一対の通孔8にそれぞれ
連通される。窓孔4の直上でシェル2には前記各通孔8
に個別に連通する一対の導入口9が穿設されており、シ
ェル2の外面には、それらの導入口9を個別に開閉可能
な一対のスライド式開閉蓋10が取付けられる。また各
通風溝7の後端は、シェル2の後部に穿設された一対の
導出口11にそれぞれ連通される。而してヘルメットを
装着した状態での自動二輪車の走行時に導出口11に生
じる負圧により導入口9から導入された空気は、各通風
溝7を導出口11に向けて流通する。
帽体1内において、緩衝ライナ3の内方には、ヘルメッ
ト装着者の頭頂部への当接を可能にして前記各通風溝7
を覆う天井パッド12と、ヘルメット装着者の頭側部に
当接する側部パッド13とが配設される。
第4図ないし第6図を併せて参照して、天井パッド12
は、ヘルメット装着者の頭頂部から後部にかけて当接す
べく帯状に形成され、側部パッド13は、ヘルメット装
着者の頭部両側から前頭部にかけて当接すべく帯状に形
成され、天井パッド12の前端部は側部パッド13の長
手方向中央部に縫着され、天井パッド12の後端部は側
部パッド13の長手方向両端部に縫着される。而して天
井パッド12および側部パッド13は、一体的に構成さ
れることになり、天井パッド12の後端部および側部パ
ッド13で鉢巻き状部分が構成され、左、右両側を自由
端とした残余の天井パッド12が前記鉢巻き状部分の前
後をアーチ状に結ぶことになる。
天井パッド12は、第1クッション部材14の内面側を
第1表布15で覆って構成されるものである。第1クッ
ション部材14は帯状に形成されており、第1表布15
は第1クッション部材14の内面を覆うに必要な大きさ
を有して帯状に形成される。而して第1クッション部材
14の内面を覆った第1表布15の両側部を第1クッシ
ョン部材14の外面側に折り返した状態で、第1クッシ
ョン部材14および第1表布15が、相互に縫着される
ことにより天井パッド12が構成される。
側部パッド13は、複数の矩形片を相互に縫着して帯状
に形成されるものであり、各矩形片は、第2クッション
部材16の内面側を第2表布17で覆って構成される。
而して第2表布17は、その上部を第2クッション部材
16の上端部外面側に折り返すようにして第2クッショ
ン部材16に貼着されており、各ブロックにおける第2
表布17の側端部同士が相互に縫着されることにより側
部パッド13が形成される。
ところで、第1クッション部材14は通気抵抗の比較的
小さいな通気性を有する弾性材料から成るものであるの
に対し、第2クッション部材16は第1クッション部材
14に比べて剛性の高い弾性材料から成るものであり、
たとえば次に示す性状の材料によりそれぞれ形成され
る。
〔第1クッション部材14〕 原材料……………………軟質ウレタン 嵩密度……………………30(kg/m3) セル数……………………13(個/25mm) 圧縮型さ(25%圧縮)…25g/cm2 通気抵抗…………………1.9mmAq (流量0.56m2/分のとき) 〔第2クッション部材16〕 原材料……………………軟質ウレタン 嵩密度……………………28(kg/m3) セル数……………………40(個/25mm) 圧縮型さ(25%圧縮)…50g/cm2 通気抵抗…………………200mmAq (流量0.56m2/分のとき) また第1表布15は開口率の比較的大きな布から成るも
のであるのに対し、第2表布17は開口率の比較的小さ
な布から成るものであり、たとえば次に示す性状の材料
によりそれぞれ形成される。
〔第1表布15〕 原材料……………ポリエステル 重さ………………130g/m2 見かけの開口率…25% 〔第2表布17〕 原材料……………ポリエステル+ナイロン (混織) 重さ………………90g/m2 見かけの開口率…200% 上記側部パッド13の第2表布17において、窓孔4に
対応する前部を除く部分には緩衝ライナ3の下端面を覆
う延長部17aが延設されており、それらの延長部17
aの端部は緩衝ライナ3およびシェル2間に挟み込まれ
る。また窓孔4に対応する前部において、第2表布17
には、窓孔4の上縁に対応して緩衝ライナ3の下端面を
覆うべく横断面略L字状に形成された硬質合成樹脂製支
持板18が縫着されており、該支持板18がシェル2お
よび緩衝ライナ3間に挟み込まれる。このように、前記
延長部17aおよび支持板18をシェル2および緩衝ラ
イナ3間に挟み込むことにより、側部パッド13すなわ
ち天井パッド12が帽体1に固定的に支持されることに
なる。
しかも支持体18には、側部パッド13および緩衝ライ
ナ3間の間隙を介して通風溝7に通じる複数の透孔19
が穿設される。また窓孔4の下縁に対応する部分でシェ
ル2および緩衝ライナ3間には、複数の透孔20を有す
る導風部材21が挟持固定されており、顎覆い部1aの
中央部においてシェル2には前記透孔20に連通する導
入口22が穿設される。さらに顎覆い部1aの前面には
導入口22を開閉可能なスライド式開閉蓋23が取付け
られる。而して、導入口22を開放した状態で該導入口
22から透孔20を経て帽体1内に導入される空気は、
シールド板5の曇り止めを果たすべく該シールド板5の
内面に沿って上方に流通し、さらに透孔10から導風溝
7へと導かれる。
天井パッド12および側部パッド13を帽体1に取付け
た状態で、天井パッド12および緩衝ライナ3間には、
第2図で示すように、防臭剤あるいは吸湿剤を収納した
袋24がそれらの間で挟み込むようにして装入される。
次にこの実施例の作用について説明すると、第1クッシ
ョン部材14の通気抵抗が比較的小さく、第1表布15
の開口率が比較的大きいことにより、第1クッション部
材14を第1表布15で覆って成る天井パッド12の通
気性を向上させることができ、天井パッド12を通って
導風溝7に流れる空気量を比較的多くして、帽体1内の
換気を充分に行なうことができる。また第2クッション
部材16は剛性が比較的大きい弾性材料により形成され
るものであるので、第2クッション部材16を第2表布
17で覆って成る側部パッド13の形状保持性を向上す
ることができる。したがってヘルメット装着時に側部パ
ッド13の形が崩れることを防止し、帽体1のぐらつき
を回避して装着姿勢の安定化を図ることができる。
また第2表布17は開口率が比較的小さいので、ヘルメ
ット装着者の頭側部への側部パッド13の当たりを柔ら
かくすることができ、それにより優れた装着感を得るこ
とが可能である。
さらに側部パッド13および天井パッド12は一体化さ
れているので、側部パッド13を帽体1に固定するだけ
で天井パッド12の帽体1への組付けを行なうことがで
き、組付け性が向上する。しかも天井パッド12の両側
は自由端となっており、防臭剤や吸湿剤を収納した袋2
4の天井パッド12および緩衝ライナ3間への装入や、
取外しを容易に行なうことができ、防臭剤による防臭効
果あるいは吸湿剤による吸湿効果を容易に得ることがで
きる。
しかも天井パッド12の前後は側部パッド13に縫着さ
れており、ヘルメット装着時に天井パッド13が前後に
ずれることを防止することができる。
本考案は、上記実施例のようなフルフェイス型のヘルメ
ットだけでなく、各種ヘルメットに適用可能である。
C.考案の効果 以上のように本考案によれば、天井パッドにおける第1
クッション部材の通気抵抗を比較的小さくし、且つこれ
を覆う第1表布の開口率を比較的大きくしたことで、通
気溝による通気効果が有効に生かされて、天井パッドの
通気性を大いに向上させることができる。
またこのような天井パッドにおける第1クッション部材
及び第1表布の材質選定とは関係なく、側部パッドにつ
いては、その第2クッション部材の剛性を比較的大きく
したことで側部パッドの形状保持性を向上させて帽体の
装着姿勢の安定化を図ることができ、しかもその第2表
布の開口率を比較的小さくしたことによってヘルメット
装着者の頭側部への側部パッドの当たりを、比較的高剛
性の第2クッション部材の採用にも拘わらず柔らかくし
て、優れた装着感を得ることが可能であり、以上の結
果、天井パッド及び側部パッドの何れに対しても、その
各々に要求される最適の材質を同時に付与することがで
き、使用感の極めて良好なヘルメットが得られる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すものであり、第1図はヘ
ルメットの正面図、第2図は第1図のII−II線断面図、
第3図は第2図のIII−III線断面図、第4図は帽体から
取外した状態での天井パッドおよび側部パッドの斜視
図、第5図は天井パッドの部分切欠き斜視図、第6図は
側部パッドの部分切欠き斜視図である。 1…帽体、2…シェル、3…緩衝ライナ、7…通風溝、
12…天井パッド、13…側部パッド、14…第1クッ
ション部材、15…第1表布、16…第2クッション部
材、17…第2表布

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シェル(2)と、該シェル(2)内に嵌装
    される緩衝ライナ(3)とで帽体(1)が構成され、前
    記緩衝ライナ(3)の内面には前後に延びるとともにそ
    の前端部および後端部が帽体(1)の外部に開放される
    通風溝(7)が設けられ、前記緩衝ライナ(3)の内方
    には、ヘルメット装着者の頭頂部への当接を可能にして
    前記通風溝(7)を覆う天井パッド(12)と、ヘルメ
    ット装着者の頭側部に当接する側部パッド(13)とが
    配設されるヘルメットにおいて、天井パッド(12)
    は、通気性を有するとともにその通気抵抗が比較的小さ
    な弾性材料から成る第1クッション部材(14)と、こ
    の第1クッション部材(14)の少なくとも内面側を覆
    う開口率の比較的大きな第1表布(15)とを備え、ま
    た側部パッド(13)は、第1クッション部材(14)
    に比べて剛性の高い弾性材料から成る第2クッション部
    材(16)と、この第2クッション部材(16)の少な
    くとも内面側を覆う開口率の比較的小さな第2表布(1
    7)とを備えることを特徴とするヘルメット。
JP1990080253U 1990-07-27 1990-07-27 ヘルメット Expired - Lifetime JPH0613217Y2 (ja)

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JPH0437226U JPH0437226U (ja) 1992-03-30
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5281309U (ja) * 1975-12-10 1977-06-17
JPS53164313U (ja) * 1977-05-30 1978-12-22
JPS6269811A (ja) * 1985-09-24 1987-03-31 ヤマハ発動機株式会社 ヘルメツトの内張り構造

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