JPH10245712A - ヘルメット - Google Patents

ヘルメット

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JPH10245712A
JPH10245712A JP6183397A JP6183397A JPH10245712A JP H10245712 A JPH10245712 A JP H10245712A JP 6183397 A JP6183397 A JP 6183397A JP 6183397 A JP6183397 A JP 6183397A JP H10245712 A JPH10245712 A JP H10245712A
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helmet
exhaust
air supply
air flow
cap body
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Masayuki Shida
眞之 志田
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Shoei Kako Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】一つの観点によれば、シールド板4の上端
附近を始端とする第1の排気用通路と、前頭部附近に対
向する領域でかつ上記始端よりも上方の位置を終端とす
る給気用通路と、後頭部附近に対向する領域でかつ上記
終端よりも後方の位置を始端とする第2の排気用通路と
を上記帽体2にそれぞれ開閉自在に設けた。また、別の
観点によれば、排気用通路の一部を構成する排気口を設
けた排気口形成部材98と、上記排気口を開閉するシャ
ッタ部材97と、上記排気用通路の終端附近の空気流を
この終端から遠ざける空気流偏向用の曲面を有する空気
流偏向部材96とを帽体2に取付け、上記排気口形成部
材98を上記空気流偏向部材96により位置決め保持し
た。 【効果】一つの観点によれば、温度や湿度に応じた最適
なシールド板4の曇り止め作用および帽体2内の換気作
用が得られる。また、別の観点によれば、簡単な構成に
より帽体2内の換気をきわめて効果的に行うことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動二輪車のライ
ダなどが頭部の保護などのために頭部に装着する頭部保
護体(本文においては、単に「帽体」という)を備え、
この帽体内の換気などを行うための通風機構、すなわ
ち、ベンチレータを上記帽体に設けたヘルメットに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】上述のように帽体内の換気やシールド板
の内側面の曇り止めを行うために、帽体にベンチレータ
を設けたフルフェイス型ヘルメットとして、例えば、特
公平6−63125号公報に記載されたものが従来から
知られている。
【0003】この特公平6−63125号公報に記載さ
れたフルフェイス型ヘルメット(以下、単に「従来のヘ
ルメット」という)は、自動二輪車のライダなどのヘル
メット装着者(以下、単に「ライダなど」という)の頭
部に装着するフルフェイス型帽体にライダなどの顔面に
対向するように設けられた窓孔の上方および下方に前頭
部ベンチレータおよび顎部ベンチレータをそれぞれ備え
ている。そして、これらの前頭部ベンチレータおよび顎
部ベンチレータは前頭部給気用通路および顎部給気用通
路をそれぞれ有し、これらの前頭部および顎部給気用通
路は前頭部シャッタ部材および顎部シャッタ部材により
それぞれ開閉し得るようになっている。
【0004】したがって、この従来のヘルメットにおい
ては、前頭部給気用通路を開放状態とすることにより帽
体の内部(すなわち、帽体の内部組織および/または帽
体の頭部挿入用内部空間)に外気を導入して帽体内の換
気を行うことができる。また、顎部給気用通路を開放状
態とすることによりシールド板の内側面の下端付近にお
いて帽体内に外気を導入することによって、この導入し
た外気をシールド板の内側面に沿って上昇させてシール
ド板の曇り止めを行うことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のように
構成された従来のヘルメットにおいては、前頭部給気用
通路を通して帽体の内部に導入された外気は帽体内に広
範囲に自然拡散するだけであるから、帽体内の換気など
のための通風を効果的に行うことができない。また、顎
部給気用通路を通してシールド板の内側面の下端付近に
おいて帽体内に導入された外気はシールド板の内側面に
沿って上昇するだけでなく、この外気のかなりの部分が
帽体内に広範囲に自然拡散してしまうから、シールド板
の曇り止めを良好に行うことができない。
【0006】したがって、従来のヘルメットでは、雨が
降っていて湿度が非常に高いときには、帽体内の換気や
シールド板の曇り止めを効果的に行うことができなかっ
た。
【0007】本発明は、従来のヘルメットの上述のよう
な欠点をきわめて簡単な構成によりきわめて効果的に是
正し得るようにしたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、一つの観点に
よれば、帽体と、ライダなどの顔面に対向する部分を覆
うためにこの帽体に取付けられたシールド板とを備えた
ヘルメットにおいて、上記シールド板の内側面の上端付
近を始端とする第1の排気用通路と、上記帽体における
ヘルメット装着者の額部および前頭部にそれぞれ対向す
る領域およびその近傍のうちの一部分でかつ上記始端よ
りも上方の位置を終端とする給気用通路と、上記帽体に
おけるヘルメット装着者の頭頂部および後頭部にそれぞ
れ対向する領域およびその近傍のうちの一部分でかつ上
記給気用通路の上記終端よりも後方の位置を始端とする
第2の排気用通路とを上記帽体にそれぞれ設け、上記第
1および第2の排気用通路ならびに上記給気用通路をシ
ャッタによりそれぞれ開閉し得るように構成したもので
ある。
【0009】また、本発明は、別の一つの観点によれ
ば、帽体におけるヘルメット装着者の頂頭部および後頭
部にそれぞれ対向する領域およびその近傍のうちの少く
とも一部分を始端とする排気用通路を上記帽体に設けた
ヘルメットにおいて、排気口形成部材、シャッタ部材お
よび空気流偏向部材を上記帽体にそれぞれ取付け、上記
排気用通路の一部を構成する排気口を上記排気口形成部
材に設け、上記排気口を開閉するために上記シャッタ部
材を上記排気口形成部材に対して移動可能に構成し、上
記排気用通路の終端附近の空気流をこの終端から遠ざけ
る空気流偏向用の曲面を上記空気流偏向部材に設け、上
記排気口形成部材を上記空気流偏向部材により位置決め
保持したものである。
【0010】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明をフルフェイス型
ヘルメットに適用した一実施例を図1〜図16を参照し
て説明する。
【0011】フルフェイス型ヘルメット1は、図1に示
すように、自動二輪車のライダなどの頭部に装着される
フルフェイス型の帽体2と、ライダなどの額部と顎部と
の間(すなわち、顔面)に対向するように帽体2の前面
に形成した窓孔3を開閉し得るシールド板4と、帽体2
の内側にそれぞれ取付けた左右一対の顎掛け用バンド
(図1においては帽体2の内部に納まっているために図
示されていないが、従来から周知のものであってよい)
とから成っている。そして、帽体2におけるライダなど
の額部および前頭部にそれぞれ対向する領域およびその
近傍のうちの少くとも一部分には、前頭部ベンチレータ
9が設けられ、顎部に対向する領域およびその近傍のう
ちの少くとも一部分には、顎部ベンチレータ10が設け
られ、頭頂部の後方部分および後頭部の上方部分にそれ
ぞれ対向する領域およびその近傍のうちの少くとも一部
分には、後頭部ベンチレータ8が設けられている。な
お、帽体2は、これらの前頭部、顎部および後頭部ベン
チレータ9、10、8に関連する部分を除いて、従来か
ら周知の構成であってよい。
【0012】したがって、帽体2は、図1、図3、図
5、図7、図8、図11、図15などに示すように、こ
の帽体2の外周壁を構成しているフルフェイス形の外側
シェル5と、この外側シェル5の下端の全周囲にわたっ
て接着などにより取付けた断面ほゞU字状の下端用縁部
材6と、外側シェル5の窓孔13の全周囲にわたって接
着などにより取付けた断面ほゞE字状の窓孔用縁部材7
と、ライダなどの前頭部、頭頂部、左右両側頭部および
後頭部にそれぞれ対向する領域における外側シェル5の
内周面に当接させて接着などにより取付けた頭部用裏当
て部材14と、ライダなどの顎部および頬部に対向する
領域における外側シェル5の内周面に当接させて接着な
どにより取付けた顎・頬部用裏当て部材15とから成っ
ていてよい。そして、外側シェル5は、FRP、その他
の硬質合成樹脂などから成る強度の大きいシェル本体の
内周面に不織布などの柔軟性シートを裏張りした複合材
料から成っていてよく、また、下端用縁部材6は、発泡
塩化ビニル、合成ゴム、その他の軟質合成樹脂などから
成っていてよく、さらに窓孔用縁部材7は、合成ゴム、
その他の可撓性に富んだ弾性材料から成っていてよい。
【0013】下端用縁部材6の後方部分には、図3およ
び図5に明示するように、外方に突出した三日月状の突
片部6aが一体形成され、外側シェル5の外周面に沿っ
てライダなどの首筋に向って下降しようとする空気流が
この突片部6aにより遮蔽されるようになっている。ま
た、窓孔用縁部材7の下側縁部には、図12に明示する
いように、そのほゞ全長にわたって外方に突出した突片
部7aが一体成形され、シールド板4を閉じた状態にお
いては、このシールド板4の下端がこの突片部7aに接
触するようになっていてよい。
【0014】頭部用裏当て部材14は、図8に示すよう
に、頭部用衝撃吸収ライナ11と、ライダなどの左右両
側頭部にそれぞれ対向する領域を除く領域における衝撃
吸収ライナ11の内周面をほゞ覆うように接着、テープ
止めなどにより取付けた通気性の頭部用裏当てカバー1
7とから成っていてよい。なお、図8においては、頭部
用裏当てカバー17のみは裏面図で示されている。そし
て、顎・頬部用裏当て部材15は、図8に示すように、
顎・頬部用衝撃吸収ライナ12と、ライダなどの左右両
頬部に対向する領域における顎・頬部用衝撃吸収ライナ
12の内周面にそれぞれ当接させて接着などにより取付
けた左右一対のブロック状内装パッド18a、18bと
から成っていてよい。
【0015】頭部用衝撃吸収ライナ11および顎・頬部
用衝撃吸収ライナ12の本体部分は、それぞれ、発泡ポ
リスチレン、その他の合成樹脂などの適度な剛性と適度
な塑性とを備えた材料から成っていてよく、上記頭部用
裏当てカバー17の本体部分は、頭部用衝撃吸収ライナ
11に対向する側の面にウレタンフォーム、その他の合
成樹脂などの柔軟性に富んだ弾性材料から成る層をラミ
ネートした多孔性不織布から成っていてよく、上記一対
のブロック状内装パッド18a、18bの本体部分は、
それぞれ、ウレタンフォーム、その他の合成樹脂などの
柔軟性に富んだ弾性材料から成っていてよい。
【0016】シールド板4は、従来から周知のように、
左右一対の取付けねじ16により帽体2に回動自在に取
付けられている。そして、このシールド板4は、その復
回動位置においては窓孔3を閉塞し、この復回動位置か
ら上方へ回動した往回動位置においては窓孔3を開放
し、これら両者の中間の位置においては窓孔3を部分的
に開放し得るように構成されている。なお、シールド板
4は、ポリカーボネート、その他の合成樹脂などの透明
または半透明の硬質材料から成っていてよい。
【0017】前頭部ベンチレータ9は、図2および図6
に明示するように、カバー部材21、シャッタ部材22
および給排気口形成部材23から成る3種類の前頭部ベ
ンチレータ構成部材を備えている。なお、これら3種類
のベンチレータ構成部材は、ポリカーボネート、ポリア
セタール、ABS、ナイロン、その他の合成樹脂などの
適当な弾性と適当な剛性とをそれぞれ有する材料から成
っていてよい。例えば、これら3種類の前頭部ベンチレ
ータ構成部材の材料はそれぞれポリカーボネートであっ
てよく、また、これら3種類の前頭部ベンチレータ構成
部材の材料を複数種類に異ならせてカバー部材21をポ
リカーボネートとしシャッタ部材22および給排気口形
成部材23をポリアセタール、ABSまたはナイロンと
してもよい。
【0018】カバー部材21の背面には、図2および図
6に示すように、複数本、例えば4本の取付けピン24
a、24b、24c、24dがそれぞれ一体成形され、
その中央部には、例えばほゞ横長のスリット形状である
空気取入れ口25が形成され、その上部には、つまみ挿
通用開口26が形成されている。また、カバー部材21
の背面には、空気取入れ口25の上端縁にほゞ沿って遮
蔽壁部29が一体成形され、この背面の外周囲(たゞ
し、左右一対の途切れ部27a、27bを除く)には、
上下一対の接合面28a、28bがそれぞれ突設されて
いる。なお、この遮蔽壁部29は、空気取入れ口25か
ら取入れられた外気が上方へ移動するのを阻止する機能
を有している。
【0019】シャッタ部材22の前面には、図2および
図6に示すように、カバー部材21のつまみ挿通口26
に対応して操作つまみ部31が一体成形され、この操作
つまみ部31のほゞ左右両側には、弾性を有する一対の
クリック用突起部32a、32bが一体成形されてい
る。また、シャッタ部材22の中央部には、カバー部材
21の空気取入れ口25にほゞ対応して例えばほゞ横長
の楕円形である給気口33が形成されている。そして、
シャッタ部材22の下部中央には、左右一対の摺動部3
4a、34bを形成するために例えば長方形の切込み3
5が設けられている。また、シャッタ部材22には、こ
の切込み35のほゞ左右両側にそれぞれ位置するように
一対の遮蔽腕部36a、36bが一体成形され、これら
一対の遮蔽腕部36a、36bの下部には、カバー部材
21の下端部に設けられた左右一対の取付けピン部24
c、24dにそれぞれ対応して例えばほゞ半円形の逃げ
用凹部37a、37bが形成されている。そして、これ
ら一対の遮蔽腕部36a、36bの上端部には、左右一
対の排気用切欠き38a、38bがそれぞれ形成されて
いる。
【0020】給排気口形成部材23の上部には、図2お
よび図6に示すように、シャッタ部材22のクリック用
突起部32a、32bをガイドするための断面が例えば
ほゞL字形状である左右一対のチャネル状ガイド部41
a、41bがほゞ上下方向に延びるように一体成形され
ている。そして、給排気口形成部材23には、これらの
ガイド部41a、41bに沿って例えば上側、中間およ
び下側のクリック用凹部42a、42b、42cがそれ
ぞれ左右一対ずつ設けられている。また、給排気口形成
部材23の中央部には、シャッタ部材22の給気口33
にほゞ対応してこの給気口33とほゞ同形の給気口43
が設けられ、この給気口43の外周囲において、給排気
口形成部材23には、その背面側に突出した管状の突壁
部49が一体成形されている。そして、給排気口形成部
材23におけるこの給気口43の左右両側の近傍には、
係合孔44をそれぞれ有する左右一対の係合腕部45
a、45bがカバー部材21の中央部に設けられた左右
一対の取付けピン部24a、24bにそれぞれ対応して
一体成形されている。
【0021】給排気口形成部材23の下部には、図2お
よび図6に示すように、シャッタ部材22の左右一対の
摺動部34a、34bにほゞ対応して断面が例えばL字
形状である左右一対のチャネル状ガイド部46a、46
bがほゞ上下方向に延びるように一体成形され、この給
排気口形成部材23には、これら一対のガイド部46
a、46bの左右両側にそれぞれ位置するように左右一
対の腕部47a、47bが一体成形されている。そし
て、これら一対の腕部47a、47bには、シャッタ部
材22の左右一対の排気用切欠き38a、38bにほゞ
対応して左右一対の排気口48a、48bがそれぞれ形
成され、これらの一対の排気口48a、48bの外周囲
において、給排気口形成部材23には、その背面側に突
出した左右一対の突壁部50a、50bがそれぞれ一体
成形されている。
【0022】顎部ベンチレータ10は、図2および図7
に明示するように、シャッタ部材71および給気口形成
部材兼用のカバー部材72から成る2種類の顎部ベンチ
レータ構成部材を備えている。なお、これら2種類の顎
部ベンチレータ構成部材は、前頭部ベンチレータ構成部
材とほゞ同様に、ポリカーボネート、ポリアセタール、
ABS、ナイロン、その他の合成樹脂などの適当な弾性
と適当な剛性とをそれぞれ有する材料から成っていてよ
い。したがって、シャッタ部材71およびカバー部材7
2の材料はそれぞれポリカーボネートであってもよく、
シャッタ部材71をポリアセタール、ABSまたはナイ
ロンとしカバー部材72をポリカーボネートとしてもよ
い。
【0023】シャッタ部材71は、図2および図7に示
すように、例えば横長の縦板状に構成された基体部65
と、この基体部65の内側面から内方へ向って一体に突
設された多数の櫛歯部66と、上記基体部65の外側面
に一体に形成された操作つまみ部73とを備えている。
そして、これら多数の櫛歯部66の間に多数の給気用切
込み76が形成されている。また、基体部65の内側面
には、左右一対のクリック用凹部74a、74bが形成
されている。
【0024】カバー部材72は、図2および図7に示す
ように、例えばほゞ横長のカップ状に構成された基体部
67と、この基体部67の内側面に一体に突設された左
右一対のねじ込み用筒軸部68a、68bと、シャッタ
部材71を左右方向に摺動を案内するための摺動案内部
69とを備えている。そして、上記基体部67の下側面
には、シャッタ部材71の多数の櫛歯部66にそれぞれ
対応して給気口として機能する多数の給気用切込み70
が形成されているので、これら多数の切込み70の間に
多数の櫛歯部75が形成されている。また、基体部67
の外側面の中央下部には、シャッタ部材71の操作つま
み部73にほゞ対応してつまみ挿通用開口85が設けら
れている。さらに、摺動案内部69の外側面には、シャ
ッタ部材71のクリック用凹部74a、74bに選択的
に係合するクリック用突起部(図示せず)が一体成形さ
れている。
【0025】後頭部ベンチレータ8は、図3および図1
6に明示するように、取付け部材兼用の空気流偏向部材
96、シャッタ部材97および排気口形成部材98から
成る3種類の後頭部ベンチレータ構成部材を備えてい
る。なお、これら3種類のベンチレータ構成部材は、前
頭部ベンチレータ構成部材および顎部ベンチレータ構成
部材とほゞ同様に、ポリカーボネート、ポリアセター
ル、ABS、ナイロン、その他の合成樹脂などの適当な
弾性と適当な剛性とをそれぞれ有する材料から成ってい
てよい。例えば、これら3種類の後頭部ベンチレータ構
成部材の材料はそれぞれポリカーボネートであってよ
く、また、これら3種類の後頭部ベンチエータ構成部材
の材料を複数種類に異ならせて空気流偏向部材96をポ
リカーボネートとしシャッタ部材97および排気口形成
部材98をポリアセタール、ABSまたはナイロンとし
てもよい。
【0026】帽体2の後壁部の上方部分の近傍における
空気流を安定化させるための空気流偏向部材96は、図
3、図15および図16に示すように、ほゞ三角形状の
左右一対の翼部101a、101bと、これら一対の翼
部101a、101bをその後端部分で一体に連結して
いる細長い連結部102とを備えている。そして、空気
流偏向部材96の中央部には、連結部102に隣接しか
つこの連結部102とは反対側(すなわち、前端側)に
開口しているほゞ長方形状の切込み103が設けられて
いる。また、連結部102の内側面の後端のほゞ全長に
沿って突片部106が一体成形され、このために、連結
部102の後端部分102aは上方にそり返った形状を
有していて空気流偏向用の曲面102aを構成してい
る。また、一対の翼部101a、101bの後端部分に
おける連結部102に隣接する左右一対の隣接部分は斜
め上方および斜め側方にそり返ってた形状をそれぞれ有
していて空気流偏向用の曲面104a、104bを構成
している。さらに、空気流偏向部材96の内側面には、
比較的径の大きい複数、例えば一対の取付けピン部10
5a、105bが一体成形されている。そして、この空
気流偏向部材96の内側面における切込み103の近傍
には、比較的径の小さい複数、例えば3本の取付けピン
部107a、107b、107cが一体成形されてい
る。
【0027】シャッタ部材97は、図3、図15および
図16に示すように、例えばほゞ長方形の板状に構成さ
れ、その外側面の後端のほゞ全長に沿って一体成形され
て延びる突条部は外方にそり返った形状を有していて空
気流偏向用の曲面111を構成している。この突条部1
11はシャッタ部材97の把手と空気流偏向手段とを兼
用している。また、シャッタ部材97の内側面には、複
数、例えば3本のガイド用突起部112a、112b、
112cが一体成形され、中央のガイド用突起部112
bの後端には、断面がほゞ逆T字状の抜け止め部113
が一体成形されている。さらに、シャッタ部材97の内
側面には、左右一対のクリック用突起部114a、11
4bが一体成形されている。
【0028】排気口形成部材98には、図3、図15お
よび図16に示すように、例えばほゞ横長の楕円形であ
る左右一対の排気口121a、121bが設けられ、こ
れらの排気口121a、121bの外周囲において、排
気口形成部材98の内側面には、内方に突出した管状の
突壁部122が一体成形されている。そして、排気口形
成部材98には、シャッタ部材97のガイド用突起部1
12a、112b、112cにそれぞれ対応して3本の
ガイド用スリット123a、123b、123cが設け
られ、中央のガイド用スリット123bの後端には、シ
ャッタ部材97の抜け止め部113に対応して挿入用開
口124が連設されている。また、排気口形成部材98
には、空気流偏向部材96の取付けピン部107a〜1
07cにそれぞれ対応して係合孔125a、125b、
125cが設けられている。さらに、排気口形成部材9
8の外側面には、シャッタ部材97のクリック用突起部
114a、114bにそれぞれほゞ対応して前後二本ず
つのクリック用凹部115a、115b、116a、1
16bが左右一対設けられている。
【0029】外側シェル5におけるライダなどの額部お
よび前頭部にそれぞれ対向する領域およびその近傍のう
ちの一部分には、図2に明示するように、給排気口形成
部材23の給気口43および左右一対の排気口48a、
48bにそれぞれほゞ対応して給気口51および左右一
対の排気口52a、52bが形成され、カバー部材21
の取付けピン部24a〜24dにそれぞれほゞ対応して
取付け孔53a、53b、53c、53dが形成されて
いる。また、外側シェル5におけるライダなどの顎部に
対向する領域およびその近傍のうちの一部分には、図2
および図7に明示するように、カバー部材72にほゞ対
応して例えばほゞ横長でスリット状の給気口81が形成
され、この給気口81を包囲するように、外側シェル5
には、へこみ部86が形成されている。さらに、外側シ
ェル5におけるライダなどの頭頂部の後方部分および後
頭部の上方部分にそれぞれ対向する領域およびその近傍
のうちの一部分には、図3に明示するように、排気口形
成部材98の左右一対の排気口121a、121bにほ
ゞ対応して左右一対の排気口131a、131bが形成
され、空気流偏向部材96の左右一対の取付けピン部1
05a、105bにほゞ対応して左右一対の取付け孔1
32a、132bが形成されている。
【0030】頭部用衝撃吸収ライナ11の本体部分にお
けるライダなどの額部および前頭部にそれぞれ対向する
領域およびその近傍のうちの一部分には、図8に明示す
るように、外側シェル5の給気口51にほゞ対応して給
気口54が形成され、吸気口52a、52bにそれぞれ
ほゞ対応して排気用縦溝55a、55bがその外周面に
開口するように形成されている。そして、頭部用衝撃吸
収ライナ11の本体部分の側面(すなわち、この外周面
と内周面との間に存在する細幅の面)には、これらの排
気用縦溝55a、55bとそれぞれ連通している横溝5
6が形成されている。また、頭部用衝撃吸収ライナ11
の本体部分におけるライダなどの頭頂部の後方部分およ
び後頭部の上方部分にそれぞれ対向する領域およびその
近傍のうちの一部分には、外側シェル5の排気口131
a、131bにほゞ対応して左右一対の排気口57a、
57bが形成されている。さらに、頭部用衝撃吸収ライ
ナの後端中央部には、左右一対の排気用凹条部153
a、135bが形成され、これらの凹条部135a、1
35bはライナ11の内周面から後部側面(この内周面
と外周面との間に存在する細幅の面)の外周端まで延び
ている。
【0031】顎部用衝撃吸収ライナ12の本体部分の中
央上部には、図7および図8に明示するように、上方に
開口したほゞ横長の給気用凹部82が外側シェル5のへ
こみ部86にほゞ対応して形成され、この給気用凹部8
2には、例えばほゞ横長で皿状の空気ガイド板83が前
方に向くようにライナ12に取付けられている。そし
て、顎部用衝撃吸収ライナ12の左右両側には、左右一
対の顎掛け用バンド(図示せず)の基端部をそれぞれ取
付けるための一対の取付孔84a、84bが設けられて
いる。
【0032】頭部用裏当てカバー17の前端部および後
端部には、図8に明示するように、係止部材141、1
42がそれぞれ取付けられ、頭部用衝撃吸収ライナ11
の前端部および後端部には、これらの係止部材141、
142にそれぞれほゞ対応して係止部材143、144
が取付けられている。そして、頭部用裏当てカバー17
側の係止部材141、142に設けた一対の係止ピン1
45a、145b、146a、146bを頭部用衝撃吸
収ライナ11側の係止部材143、144に設けた一対
の係止孔147a、147b、148a、148bにそ
れぞれ嵌合固定することにより、カバー7をライナ11
に取付けている。
【0033】頭部用裏当てカバー17におけるライダな
どの額部および前頭部にそれぞれ対向する領域およびそ
の近傍のうちの一部分には、図8に明示するように、頭
部用衝撃吸収ライナ11の給気口54にほゞ対応して給
気口149が設けられ、この給気口149の周囲には、
複数、例えば4つの開口150が設けられている。ま
た、頭部用裏当てカバー17におけるライダなどの頭頂
部の後方部分および後頭部の上方部分にそれぞれ対向す
る領域およびその近傍のうちの一部分には、図8に明示
するように、頭部用衝撃吸収ライナ11の排気口57
a、57bにそれぞれほゞ対応して左右一対の排気口1
51a、151bが設けられている。さらに、係止部材
141には、頭部用衝撃吸収ライナ11の排気用縦溝5
5a、55bの下端にそれぞれほゞ対応して3つの排気
口152a、152b、152cが設けられ、係止部材
143にも、これらの排気口152a、152b、15
2cにほゞ対応して3つの排気口161a、161b、
161cが設けられている。また、係止部材144に
も、ライナ11の排気用凹条部135a、135bにほ
ゞ対応して左右一対の排気口162a、162bが設け
られている。
【0034】保持部材144のうちの頭部用衝撃吸収ラ
イナ11の側端面(すなわち、ライナ11の内周面と外
周面との間に存在する細幅の面)は、通気性を良好にす
るためにネット状に構成されている。また、下端用縁部
材6の三日月状突片部6aの下面には、ライナ11の排
気用凹条部135a、135bにそれぞれほゞ対応して
排気用凹条部163a、163bが形成されている。し
たがって、帽体2の内部の空気は、外側シェル5の外周
面に沿って下降しようとする空気流が三日月状突片部6
aにより遮蔽されることも手伝って、排気用凹条部13
5a、135bおよび排気用凹条部163a、163b
をそれぞれ通って外部に効果的に排出される。
【0035】ブロック状内装パッド18a、18bの外
側面には、図8に明示するように、係止部材153がそ
れぞれ取付けられ、顎・頬部用衝撃吸収ライナ12の内
側面には、上記係止部材153にほゞ対応して係止部材
154が取付けられている。そして、内装パッド18
a、18b側の係止部材153にそれぞれ設けた一対の
係止ピン155をライナ12側の係止部材154にそれ
ぞれ設けた一対の係止孔156に嵌合固定することによ
り、内装パッド18a、18bをライナ12にそれぞれ
取付けるようにしている。さらに、内装パッド18a、
18bの下端部には、被挾持部材157がそれぞれ取付
けられ、ライナ12の下端部には、折返し構造を有する
左右一対の挾持部材158がそれぞれ取付けられてい
る。そして、挾持部材157がこの折返し構造を有する
挾持部材158に挾み込まれて支持されている。
【0036】3種類の前頭部ベンチレータ構成部材(す
なわち、カバー部材21、シャッタ部材22および給排
気口形成部材23)を帽体2に取付けて図11に示す状
態にする工程は、次の項〜項に記載の順序であって
よい。 シャッタ部材22の細幅でほゞ長方形状の上部(す
なわち、操作つまみ部31およびクリック用突起部32
a、32bがそれぞれ形成されているほゞ長方形状の部
分)を給排気口形成部材23のチャネル状ガイド部41
a、41bにこれらのガイド部41a、41bの下端か
ら挿入して、クリック用突起部32a、32bが左右一
対の上側クリック用凹部42aにそれぞれ嵌合するまで
上方に摺動させる。ついで、シャッタ部材22を左右方
向に多少傾けてからこのシャッタ部材22の左右一対の
摺動部34a、34bのうちの一方の摺動部を給排気口
形成部材23の一対のチャネル状ガイド部46a、46
bのうちのこれとほゞ対応する一方のガイド部に嵌合さ
せ、ついで、シャッタ部材22を多少弾性変形させて他
方の摺動部を他方のガイド部に嵌合させる。これによっ
て、シャッタ部材22を給排気口形成部材23にほゞ上
下方向に摺動し得るように取付けることができる。 ついで、給排気口形成部材23の左右一対の係合腕
部45a、45bにそれぞれ形成した左右一対の係合孔
44にカバー部材21の取付けピン部24a、24bを
ぞれぞれ嵌合させる。これによって、給排気口形成部材
23、ひいては、シャッタ部材22をカバー部材21に
取付けることができる。この場合、シャッタ部材22の
操作つまみ部31は、カバー部材21のつまみ挿通用開
口26からこのカバー部材21の外側面に臨む状態とな
る。また、シャッタ部材22を下降させて一対のクリッ
ク用突起部32a、32bを左右一対の下側クリック用
凹部42cにそれぞれ嵌合させると、カバー部材21の
左右一対の取付けピン部24c、24dがこのシャッタ
部材22の左右一対の逃げ用凹部37a、37bにそれ
ぞれ入り込む。 ついで、カバー部材21の上下一対の接合面28
a、28bに接着剤を塗布するか両面接着テープを貼着
した後に、カバー部材21の取付けピン部24a〜24
dを外側シェル5の取付け孔53a〜53dにそれぞれ
嵌合させると共に、給排気口形成部材23の突壁部4
9、50a、50bを外側シェル5の給気口51および
排気口52a、52bにそれぞれ嵌合させて、接合面2
8a、28bを外側シェル5の外周面におけるライダな
どの額部に対向する領域に密着させて接着する。この場
合、給排気口形成部材23の突壁部49、50a、50
bの先端部は、図8に示すように、頭部用衝撃吸収ライ
ナ11の給気口54および排気用縦溝55a、55bに
もそれぞれ挿入される。これによって、カバー部材2
1、ひいては、シャッタ部材22および給排気口形成部
材23を外側シェル5に取付けることができる。したが
って、カバー部材21は、給排気口形成部材23を帽体
2に取付けるための取付け部材または位置決め部材を兼
用している。この場合、外側シェル5の取付け孔53a
〜53dにそれぞれ嵌合させたカバー部材21の取付け
ピン部24a〜24dの先端部に係止環(図示せず)を
それぞれ係止させることによって、カバー部材21を外
側シェル5に強固に結合させることができ、このため
に、接着剤または両面接着テープによる両者の接着を必
要に応じて省略することもできる。また、給排気口形成
部材23の内側面を必要に応じて外側シェル5に接着剤
または両面接着テープにより直接に接着してもよい。
【0037】上述のように構成された前頭部ベンチレー
タ9においては、図11(a)に明示するように、外部
(外気)→カバー部材21の空気取入れ口25→シャッ
タ部材22の給気口33→給排気口形成部材23の給気
口43および突壁部49→外側シェル5の給気口51→
頭部用衝撃吸収ライナ11の給気口54→頭部用裏当て
カバー17の給気口149から成る給気用通路(以下、
「前頭部給気用通路」という)61が形成される。そし
て、この前頭部吸気用通路61は、図11(a)に示す
ように、その始端(すなわち、カバー部材21の空気取
入れ口25の外側端)において外部(外気)に連通し、
その終端(すなわち、カバー17の給気口149の内側
端)の近傍において帽体2の内部に連通している。そし
て、この前頭部吸気用通路61を通してその終端まで導
入された外気は、帽体2の内部を前方から後方へと移動
する。
【0038】前頭部給気用通路61の始端である空気取
入れ口25の外側端は、図11(a)の二点鎖線Cで示
すように、一般的に見た外気の相対的な移動方向である
矢印D方向側に向いて開口しその反対方向側に向いては
開口していない(すなわち、後方側ではなくて前方側に
向いて開口している)ので、この通路61は給気用とし
て構成されている。なお、上記二点鎖線Cは、空気取入
れ口25の上側端と下側端とを結ぶ直線である。そし
て、この前頭部給気用通路61は、シャッタ部材22の
左右一対の遮蔽腕部36a、36bにより給排気口形成
部材23の給気口43を閉塞することによって、閉塞状
態とすることができる。
【0039】前頭部ベンチレータ9においては、図11
(b)に明示するように、頭部用裏当てカバー17の排
気口152a、152b、152c→係止部材143の
排気口161a、161b、161c→頭部用衝撃吸収
ライナ11の横溝56および排気用縦溝55a、55b
→給排気口形成部材23の突壁部50a、50bおよび
排気口48a、48b→シャッタ部材22の排気用切欠
き38a、38b→カバー部材21の内側面と給排気口
形成部材23の外側面または外側シェル5の外周面との
間隙58→カバー部材21の途切れ部(カバー部材21
の背面側の外周囲において接合面28a、28bが途切
れて存在しない箇所)27a、27bと外側シェル5の
外周面との間に形成された空気取出し口59→外部(外
気)から成る排気用通路(以下、「前頭部排気用通路」
という)62も形成される。なお、この空気取出し口5
9は、前頭部給気用通路61の空気取入れ口25とは充
分離れている。また、上記排出口152a、152b、
152cは、同上の給気口149よりも充分下方に位置
している。そして、この前頭部排気用通路62は、図1
1(b)に示すように、その始端(すなわち、頭部用裏
当てカバー17の排気口152a、152bの下側端)
においてシールド板4の内周面の上部近傍に連通し、そ
の終端(すなわち、空気取出し口59の外側端)におい
て外部(外気)に連通している。
【0040】前頭部排気用通路62の終端である空気取
出し口59の外側端は、図11(b)の二点鎖線Eで示
すように、一般的に見た外気の相対的な移動方向である
矢印D方向側に向いては開口しておらず、その反対方向
側に向いて開口している(すなわち、前方側ではなくて
後方側に向いて開口している)ので、この通路62は排
気用として構成されている。なお、上記二点鎖線Eは、
カバー部材21の途切れ部27a、27bの先端から外
側シェル5の外周面に下した垂線である。そして、この
前頭部排気用通路62は、シャッタ部材22の中央部に
より給排気口形成部材23の排気口48a、48bを閉
塞することによって、開塞状態とすることができる。な
お、空気取出し口59の外側端の傾斜角度(すなわち、
矢印D方向に対する二点鎖線Eの傾き)は、図示の場合
には約15°であるが、実用性の観点から見て一般的
に、5°〜40°であるのが好ましく、10°〜30°
であるのがさらに好ましい。
【0041】上述のように構成された前頭部ベンチレー
タ9においては、操作つまみ部31を指でつまんでシャ
ッタ部材22を上下に摺動させて下降位置、中間位置お
よび上昇位置に選択的に移動させると、このシャッタ部
材22のクリック用突起部32a、32bが給排気口形
成部材23の上側、中間および下側のクリック用凹部4
2a、42b、42cに選択的に係合するので、図14
に示すように、シャッタ部材22を3つのポジションに
位置保持することができる。すなわち、クリック用突起
部32a、32bを左右一対の下側クリック用凹部42
cに係合させた第1のポジション(すなわち、図11お
よび図14(a)の状態)においては、シャッタ部材2
2は、給排気口形成部材23の給気口43および排気口
48a、48bをいずれも開放しているので、前頭部給
気用通路61および前頭部排気用通路62はいずれも開
放状態となっている。また、クリック用突起部32a、
32bを左右一.の中間のクリック用凹部42bに係合
させた第2のポジション(すなわち、図14(b)の状
態)においては、シャッタ部材22は給排気口形成部材
23の給気口43を閉塞しているが、排気口48a、4
8bを開放しているので、前頭部給気用通路61は閉塞
状態となっているが、前頭部排気用通路62は開放状態
となっている。さらに、クリック用突起部32a、32
bを左右一対の上側クリック用凹部42cに係合させた
第3のポジション(すなわち、図14(c)の状態)に
おいては、シャッタ部材22は、給排気口形成部材23
の給気口43および排気口48a、48bをいずれも閉
塞しているので、前頭部給気用通路61および前頭部排
気用通路62はいずれも閉塞状態となっている。
【0042】2種類の顎部ベンチレータ構成部材(すな
わち、シャッタ部材71および給気口形成部材兼用のカ
バー部材72)を帽体2に取付けて図12に示す状態に
する工程は、次の項および項の順序であってよい。 カバー部材72の櫛歯部75を外方に聞いた状態に
してから、シャッタ部材71をカバー部材72の下壁部
(すなわち、櫛歯部75)の内側面に沿ってこのカバー
部材72の背面側から挿入することによって、シャッタ
部材71の基体部65をカバー部材72の摺動案内部6
9に摺動案内可能に挿入すると共に、シャッタ部材71
の操作つまみ部73をカバー部材72のつまみ挿通用開
口85に挿入させて外側前方に突出させる。 ついで、空気ガイド板83および外側シェル5のね
じ挿通孔にそれぞれ挿通した一対のねじ164a、16
4bをカバー部材72の一対のねじ込み孔68a、68
bにねじ込んで、カバー部材72の背面側の外周囲を外
側シェル5のへこみ部86の外側面に密着させることに
よって、カバー部材72、ひいては、シャッタ部材71
を外側シェル5に取付ける。
【0043】上述のように構成された顎部ベンチレータ
10においては、図12に明示するように、外部(外
気)→外側シェル5のへこみ部86の傾斜した外側面と
カバー部材72の下壁部と間の例えばほゞ横長の凹部8
8→カバー部材72の給気用切込み70→シャッタ部材
71の給気用切込み76→カバー部材72の内部空間→
外側シェル5の給気口81→空気ガイド板83の内部空
間から成る給気用通路(以下、「顎部給気用通路」とい
う)87が形成されている。そして、この顎部給気用通
路87は、図12に示すように、その始端(すなわち、
外側シェル5のへこみ部86の傾斜した外側面とカバー
部材72の下壁部との間のほゞ横長の凹部88の外側
端)において、外部(外気)に連通し、その終端(すな
わち、空気ガイド板83の内部空間の上端付近)におい
て、シールド板4の内側面の下部近傍に連通している。
【0044】顎部給気用通路87の始端である凹部88
の外側端は、図12の二点鎖線Fで示すように、一般的
に見て外気の相対的な移動方向である矢印D方向側に向
いて開口しその反対方向側に向いては開口していない
(すなわち、後方側ではなくて前方側に向いて開口)し
ているので、この通路87は給気用として構成されてい
る。なお、上記二点鎖線Fは、カバー部材72の下壁部
の前端から外側シェル5の外周面(具体的には、へこみ
部86の外側面)に下した垂線である。そして、この顎
部給気用通路87は、シャッタ部材71の櫛歯部66に
より給気口形成部材72の給気口70を閉塞することに
よって、開塞状態とすることができる。
【0045】上述のように構成された顎部ベンチレータ
10においては、操作つまみ部73を指でつまんでシャ
ッタ部材71を左右に摺動させることによりこのシャッ
タ部材71のクリック用凹部74a、74bにカバー部
材72のクリック用突起部(図示せず)を選択的に係合
させることによって、シャッタ部材71を2つのポジシ
ョンに位置保持することができる。すなわち、上記クリ
ック用突起部を一方のクリック用凹部74bに係合させ
た第1のポジション(すなわち、図12の状態)におい
ては、シャッタ部材71の給気用切込み76が給気口形
成部材兼用のカバー部材72の給気用切込み70と合致
してこの給気用切込み70を開放するので、顎部給気用
通路87は開放状態となっている。また、上記クリック
用突起部を他方のクリック用凹部74aに係合させた第
2のポジションにおいては、シャッタ部材71の櫛歯部
66がカバー部材72の給気用切込み70を閉塞するの
で、顎部給気用通路87は閉塞状態となっている。
【0046】3種類の後頭部ベンチレータ構成部材(す
なわち、空気流偏向部材96、シャッタ部材97および
排気口形成部材98)を帽体2に取付けて図15に示す
状態にする工程は、次の項〜項に記載の順序であっ
てよい。 シャッタ部材97の抜け止め部113を排気口成形
部材98の挿入用開口124にこの部材98の外側面か
ら挿入してから、シャッタ部材97を排気口形成部材9
8に対して前進させると共に、シャッタ部材97の3本
のガイド用突起部112a、112b、112cを排気
口成形部材98の3本のガイド用スリット123a、1
23b、123cにそれぞれ嵌合させる。これによっ
て、シャッタ部材97を排気口形成部材98にほゞ前後
方向に摺動し得るように取付けることができる。 ついで、排気口形成部材98に形成した3つの係合
孔125a、125b、125cに空気流偏向部材98
の3本の取付けピン部107a、107b、107cを
それぞれ嵌合させる。これによって、排気口形成部材9
8、ひいては、シャッタ部材97を空気流偏向部材96
に取付けることができる。この場合、排気口形成部材9
8は、その外周囲にほゞU字状に形成された肉薄の取付
け部98a(この取付け部98aに3つの係合孔125
a、125b、125cが設けられている)を除いて、
空気流偏向部材96の切込み103にほゞ嵌合した状態
となり、また、シャッタ部材97は、その閉位置にある
ときは、図16(a)に示すように、上記 切込み10
3上に位置している。 ついで、空気流偏向部材96の一対の翼部101
a、101bの内側面および突片部106の下端面に接
着剤を塗布するか両面接着テープを貼着した後に、排気
口形成部材98の一対の排気口121a、121bの外
周囲の突壁部122を外側シェル5の排気口131a、
131bにそれぞれ嵌合させると共に、空気流偏向部材
96の一対の取付けピン部105a、105bを外側シ
ェル5の一対の取付け孔132a、132bにそれぞれ
嵌合させて、空気流偏向部材96の内側面を外側シェル
5の外周面におけるライダなどの頭頂部の後方部分およ
び後頭部の上方部分にそれぞれ対向する領域およびその
近傍のうちの少くとも一部分に密着させて接着する。こ
れによって、空気流偏向部材96、ひいては、シャッタ
部材97および排気口形成部材98を外側シェル5に取
付けることができる。したがって、空気流偏向部材96
は、排気口形成部材98を帽体2に取付けるための取付
け部材または位置決め部材を兼用している。この場合、
外側シェル5の取付け孔132a、132bにそれぞれ
嵌合させた空気流偏向部材96の取付けピン部105
a、105bの先端部に係止環(図示せず)をそれぞれ
係止させることによって、空気流偏向部材96を外側シ
ェル5に強固に結合させることができ、このために、接
着剤または両面接着テープによる両者の接着を必要に応
じて省略することができる。また、排気口形成部材98
の内側面を必要に応じて外側シェル5に接着剤または両
面接着テープにより直接に接着してもよい。
【0047】上述のように構成された後頭部ベンチレー
タ8においては、図15(a)に明示するように、頭部
用裏当てカバー17の排気口151a、151b→頭部
用衝撃吸収ライナ11の排気口57a、57b→外側シ
ェル5の排気口131a、131b→排気口形成部材9
8の突壁部122→排気口形成部材98の排気口121
a、121b→シャッタ部材97の突条部111の先端
と排気口形成部材98の排気口121a、121bの後
端との間に形成された間隙→外部(外気)から成る排気
用通路(以下「後頭部排気用通路」という)99が形成
される。そして、この後頭部排気用通路99は、図15
(a)に示すように、その始端(すなわち、頭部用裏当
てカバー17の排気口151a、151bの下側端)に
おいて帽体2の内部におけるライダなどの頭頂部の後方
部分および後頭部の上方部分にそれぞれ対向する領域お
よびその近傍の一部分に連通し、その終端(すなわち、
シャッタ部材97の突条部111の先端と排気口形成部
材98の排気口121a、121bの後端との間に形成
された間隙)において外部(外気)に連通している。
【0048】上記後頭部排気用通路99の終端は、図1
5(a)の二点鎖線Gで示すように、一般的に見た外気
の相対的な移動方向である矢印D方向側に向いては開口
しておらず、その反対方向側に向いて開口している(す
なわち、前方側ではなくて後方側に向いて開口してい
る)ので、この通路99は排気用として構成されてい
る。なお、上記二点鎖線Gは、シャッタ部材97の突条
部111の先端から排気口形成部材98の排気口121
a、121bの後端に下した垂線である。そして、この
後頭部排気用通路99は、図15(a)に示すように、
シャッタ部材97により排気口形成部材98の排気口1
21a、121bを閉塞することによって、開塞状態と
することができる。
【0049】後頭部排気用通路99の終端および排気口
形成部材98の排気口121a、121bの周囲には、
図4、図5および図15に示すように、空気流を安定化
させるための手段が配されている。すなわち、シャッタ
部材97の突条部からなる空気流偏向用の曲面111
は、上記排気口121a、121bの上方空間に向って
前方から後方に流れようとする空気流を斜め上方に偏向
させる。そして、空気流偏向部材96の連結部102の
後端部分からなる空気流偏向用の曲面102aは上記排
出口121a、121bの上方空間の空気流を斜め上方
に偏向させる。また、空気流偏向部材96の翼部101
a、101bの隣接部分からなる空気流偏向用の曲面1
04a、104bは上記排気口121a、121bの左
右両側を通過しようとするの空気流を斜め上方および斜
め側方に偏向させる。したがって、上記排気口121
a、121bからの空気の排出はきわめて良好に行われ
る。また、上述のように空気流を斜め上方および斜め側
方に偏向させるようにしているから、帽体2の浮き上が
りを効果的に防止することができる。
【0050】以上のように構成された図1〜図16に示
すようにフルフェイス形ヘルメット1を自動二輪車のラ
イダなどが使用する場合には、以下に述べるようにすれ
ばよい。
【0051】すなわち、ライダなどが帽体2を頭部に装
着してシールド板4を復回動位置に保持することにより
窓孔3を閉塞した状態にすると、前頭部、顎部および後
頭部ベンチレータ9、10、8のシャッタ部材22、7
1、97のポジションに応じて次の表1に示す12通り
の状態I〜XII が得られる。
【0052】
【表1】
【0053】上記表1において、顎部給気用通路87
は、状態I、III 、V、VII 、IX、XIでは開放状態であ
り、状態 II 、IV、VI、VIII、X、XII では閉塞状態で
ある。したがって、上記状態I、III 、V、VII 、IX、
XIにおいては、顎部給気用通路87を通る空気流91が
図12において一点鎖線で示すように効果的に生じるの
で、シールド板4の内側面に下方から上方へと空気が良
好に流れるが、上記状態II 、IV、VI、VIII、X、XII
においては、このような空気流91は生じない。
【0054】上記表1において、前頭部給気用通路61
は、状態I〜IVでは開放状態であり、状態V〜XII では
閉塞状態である。したがって、上記状態I〜IVにおいて
は、前頭部給気用通路61を通る空気流92が図11
(a)において一点鎖線で示すように効果的に生じるの
で、帽体2内の換気作用が良好に行われるが、上記状態
V〜XII においては、このような空気流92は生じな
い。
【0055】上記表1において、前頭部排気用通路62
は、状態I〜VIIIでは開放状態であり、状態IX〜XII で
は閉塞状態である。したがって、上記状態I〜VIIIにお
いては、前頭部排気用通路62を通る空気流93が図1
1(b)において一点鎖線で示すように生じるので、シ
ールド板4の内側面を上昇して来た空気が外部に効果的
に排出されてこのシールド板4の内側面で空気が良好に
流れるが、上記状態IX〜XII においては、このような空
気流93は生じない。
【0056】上記表1において、後頭部排気用通路99
は、状態I、II、V、VI、IX、Xでは開放状態であり、
状態III 、IV、VII 、VIII、XI、XII では閉塞状態であ
る。したがって、上記状態I、II、V、VI、IX、Xにお
いては、後頭部排気用通路99を通る空気流94が図1
5(a)において一点鎖線で示すように生じるので、帽
体2内の換気作用が良好に行われるが、上記状態III 、
IV、VII 、VIII、XI、XII においては、このような空気
流94が生じない。
【0057】上述のとおりであるから、表1に示す12
通りの状態I〜XII について、シールド板4の曇り止め
作用および帽体2内の換気作用の強弱を最強、強、やゝ
強、中間、やゝ弱、弱および最弱の順序で示すと、次の
表2のとおりとなる。
【0058】
【表2】
【0059】したがって、状態Iは、夏場のように、温
度と湿度の両方が高いときに適し、状態XII は、冬場の
ように、温度と湿度の両方が低いときに適している。ま
た、状態II〜XIは、この2通りの場合の中間の状況のと
きに必要に応じて選択することができるが、状態VII
は、温度が低い冬場で雨が降っていたりして湿度が高い
ときに適している。
【0060】以上において、本発明の一実施例につき詳
細に説明したが、本発明は、この実施例に限定されるも
のではなく、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨に
基づいて各種の変更および修正が可能である。
【0061】例えば、上述の実施例においては、シャッ
タ部材22を第1〜第3のポジションに位置保持可能と
したが、第4のポジション(例えば、第2のポジション
と第3のポジションとの間のポジション)にも位置保持
可能とし、この第4のポジションにおいて、シャッタ部
材22が給排気口形成部材23の給気口43を開放する
と共に排気口48a、48bを閉塞して、前頭部給気用
通路61が開放状態で前頭部排気用通路62が閉塞状態
となるようにしてもよい。さらに、シャッタ部材22、
71、97が給排気口形成部材23の給気口43および
排気口48a、48b、給気口形成部材兼用のカバー部
材72の給気用切込み70ならびに排気口形成部材98
の排気口121a、121bを半開きにするポジション
にシャッタ部材22、71、97を位置保持し得るよう
にしてもよい。 また、給排気口形成部材23、排気口
形成部材98、シャッタ部材22、71、97、カバー
部材21、72、空気流偏向部材96などの形状は、図
示の実施例に限定されるものではなく、任意に変更が可
能である。特に、シャッタ部材22は、その移動により
給排気口形成部材23の給気口43および排気口48
a、48bを開閉し得る限り、吸気口33および/また
は排気用切欠き38a、38bを必要に応じて省略する
ことができる。
【0062】また、上述の実施例においては、排気用通
路62、99の終端をカバー部材21の途切れ部27
a、27bと帽体2の外周面と間に形成された間隙やシ
ャッタ部材97の突条部111の先端と排気口形成部材
98の排気口121a、121bの後端との間に形成さ
れた間隙により構成したが、カバー部材21や排気口係
止部材98に設けた排気口により構成してもよく、ま
た、カバー部材21や排気口形成部材98とさらに別の
部材との間に形成される間隙により構成してもよい。
【0063】また、上述の実施例においては、シャッタ
部材22をカバー部材21と給排気口形成部材23との
間に配したが、給排気口形成部材23とシャッタ部材2
2との位置を互いに入れ換えて給排気口形成部材23を
カバー部材21とシャッタ部材22との間に配するよう
にしてもよい。
【0064】さらに、上述の実施例においては、顎部ベ
ンチレータ10を設けたが、特にジェット型ヘルメット
の場合などには、このような顎部ベンチレータを省略し
てもよい。
【0065】
【発明の効果】請求項1〜5に記載した発明によれば、
シールド板の内側面の上端付近の空気を必要に応じて第
1の排気用通路により外部に積極的に排出することがで
き、また、帽体におけるライダなどの前頭部附近に対向
する第1の領域に必要に応じて外部の空気を給気用通路
により積極的に導入することができ、さらに、帽体にお
けるライダなどの後頭部附近に対向する第2の領域の空
気を必要に応じて第2の排気用通路により外部に積極的
に排出することができる。したがって、シールド板の内
側面に沿った空気流を必要に応じてきわめて効果的に生
じさせることができるから、シールド板の曇り止めをき
わめて簡単な構成により必要に応じてきわめて効果的に
行うことができると共に、帽体におけるライダなどの前
頭部附近に対向する第1の領域から後頭部附近に対向す
る第2の領域に沿った空気流を必要に応じてきわめて効
果的に生じさせることができ、このために、外部(外
気)の温度や湿度に応じた最適なシールド板の曇り止め
作用および帽体内の換気作用が得られる。
【0066】また、請求項6〜8に記載した発明によれ
ば、帽体におけるライダなどの後頭部附近に対向する領
域の空気を必要に応じて排気用通路により外部に積極的
に排出することができ、この際、上記排気用通路の終端
附近の空気流をこの終端から遠ざけることにより帽体内
の空気を効果的に排出することができ、また、排気口形
成部材を簡単な構成により確実に位置決め保持すること
ができる。したがって、帽体内の換気をきわめて簡単な
構成によりきわめて効果的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をフルフェイス型ヘルメットに適用した
一実施例におけるヘルメット全体の斜視図である。
【図2】3種類の前頭部ベンチレータ構成部材および2
種類の顎部ベンチレータ構成部材をそれぞれ分解した状
態における図1のヘルメットの前方から見た斜視図であ
る。
【図3】3種類の後頭部ベンチレータ構成部材をそれぞ
れ分解した状態における図1のヘルメットの後方から見
た斜視図である。
【図4】図1のヘルメットの空気流の偏向状態を示す平
面図である。
【図5】図1のヘルメットの空気流の偏向状態を示す右
側面図である。
【図6】図2に示す3種類の前頭部ベンチレータ構成部
材の分解背面図である。
【図7】図2に示す顎部ベンチレータ部分の背面側から
見た分解斜視図である。
【図8】図1のヘルメットの頭部用および顎部用裏当て
部材の分解斜視図である。
【図9】頭部用および顎部用衝撃吸収ライナに取付けら
れる各種の部材を省略した状態における図1のヘルメッ
トのほゞ中央部分での縦断面図である。
【図10】図9と同様の状態における図1のヘルメット
の中央部分よりもやゝ右側の部分での縦断面図である。
【図11】(a)は前頭部ベンチレータ部分の図9に示
す断面部分の拡大図である。(b)は前頭部ベンチレー
タ部分の図10に示す断面部分の拡大図である。
【図12】顎部ベンチレータ部分の図9および図10に
示す断面部分の拡大図である。
【図13】(a)は図11(a)のA−A線における断
面図である。(b)は図12のB−B線における断面図
である。
【図14】(a)はシャッタ部材が下降位置にあるとき
の図2に示す3種類の前頭部ベンチレータ構成部材の位
置関係を示す正面図である。(b)はシャッタ部材が中
間位置にあるときの(a)と同様の図である。(c)は
シャッタ部材が上昇位置にあるときの(a)と同様の図
である。
【図15】(a)はシャッタ部材が開位置にあるときの
後頭部ベンチレータ部分の図10に示す断面部分の拡大
図である。(b)はシャッタ部材が閉位置にあるときの
(a)と同様の図である。
【図16】(a)はシャッタ部材が開位置にあるときの
図3に示す3種類の後頭部ベンチレータ構成部材の位置
関係を示す正面図である。(b)はシャッタ部材が閉位
置にあるときの(a)と同様の図である。
【符号の説明】
1 フルフェイス型ヘルメット 2 帽体 4 シールド板 6 下端用縁部材 6a 突片部 22 シャッタ部材 61 額部給気用通路(第1の給気用通路) 62 額部排気用通路(第1の排気用通路) 71 シャッタ部材 87 顎部給気用通路(第2の給気用通路) 96 空気流偏向部材 97 シャッタ部材 98 排気口形成部材 99 後頭部排気用通路(第2の排気用通路) 102a 空気流偏向用曲面 104a 空気流偏向用曲面 104b 空気流偏向用曲面 121a 排気口 121b 排気口

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】帽体と、ヘルメット装着者の顔面に対向す
    る領域を覆うためにこの帽体に取付けられたシールド板
    とを備えたヘルメットにおいて、 上記シールド板の内側面の上端附近を始端とする第1の
    排気用通路と、 上記帽体におけるヘルメット装着者の額部および前頭部
    にそれぞれ対向する領域およびその近傍のうちの一部分
    でかつ上記始端よりも上方の位置を終端とする給気用通
    路と、 上記帽体におけるヘルメット装着者の頭頂部および後頭
    部にそれぞれ対向する領域およびその近傍のうちの一部
    分でかつ上記給気用通路の上記終端よりも後方の位置を
    始端とする第2の排気用通路とを上記帽体にそれぞれ設
    け、 上記第1および第2の排気用通路ならびに上記給気用通
    路をシャッタによりそれぞれ開閉し得るように構成した
    ことを特徴とするヘルメット。
  2. 【請求項2】共通のシャッタ部材により上記第1の排気
    用通路および上記給気用通路をそれぞれ開閉し得るよう
    に構成した請求項1に記載のヘルメット。
  3. 【請求項3】上記共通のシャッタ部材を少くとも3つの
    ポジションに位置保持し得るように構成し、 その第1のポジションでは、上記第1の排気用通路およ
    び上記給気用通路がいずれも開放状態となり、 その第2のポジションでは、上記第1の排気用通路は開
    放状態で上記給気用通路は閉塞状態となり、 その第3のポジションでは、上記第1の排気用通路およ
    び上記給気用通路がいずれも閉塞状態となるように構成
    した請求項2に記載のヘルメット。
  4. 【請求項4】上記帽体をフルフェイス型に構成し、 上記シールド板の内側面の下端付近を終端とする第2の
    給気用通路を上記帽体にさらに設け、 この第2の給気用通路をシャッタにより開閉し得るよう
    に構成した請求項1、2または3に記載のヘルメット。
  5. 【請求項5】上記帽体の下端用縁部材の後部における上
    方から下方への空気流を少くとも部分的に遮蔽するため
    の突片部を上記後部に設けたことを特徴とする請求項1
    〜4のいずれかに記載のヘルメット。
  6. 【請求項6】帽体におけるヘルメット装着者の頂頭部お
    よび後頭部にそれぞれ対向する領域およびその近傍のう
    ちの少くとも一部分を始端とする排気用通路を上記帽体
    に設けたヘルメットにおいて、 排気口形成部材、シャッタ部材および空気流偏向部材を
    上記帽体にそれぞれ取付け、 上記排気用通路の一部を構成する排気口を上記排気口形
    成部材に設け、 上記排気口を開閉するために上記シャッタ部材を上記排
    気口形成部材に対して移動可能に構成し、 上記排気用通路の終端附近の空気流をこの終端から遠ざ
    ける空気流偏向用の曲面を上記空気流偏向部材に設け、 上記排気口形成部材を上記空気流偏向部材により位置決
    め保持したことを特徴とするヘルメット。
  7. 【請求項7】上記排気用通路の終端附近の空気流をこの
    終端から遠ざける空気流偏向用の曲面を上記シャッタ部
    材に設けた請求項6に記載のヘルメット。
  8. 【請求項8】上記排気用通路の終端附近の空気流をこの
    終端から斜め上方でかつ斜め側方に遠ざけるように上記
    空気流偏向部材の上記空気流偏向用曲面を構成した請求
    項6または7に記載のヘルメット。
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