JPH06130618A - 感光材料処理装置 - Google Patents

感光材料処理装置

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JPH06130618A
JPH06130618A JP30618792A JP30618792A JPH06130618A JP H06130618 A JPH06130618 A JP H06130618A JP 30618792 A JP30618792 A JP 30618792A JP 30618792 A JP30618792 A JP 30618792A JP H06130618 A JPH06130618 A JP H06130618A
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JP
Japan
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processing
photosensitive material
energization
amount
processing liquid
Prior art date
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Application number
JP30618792A
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English (en)
Inventor
Takeshi Nakamura
武 中村
Hirohisa Ogawa
裕久 小川
Takashi Nakamura
敬 中村
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】処理液の処理能力を通電により回復する手段を
備えた感光材料処理装置で、感光材料の露光状態にかか
わりなく処理液を一定の状態まで回復させる。 【構成】露光後の感光材料を測定して得た測定信号から
黒化率と全面積を算出し、算出結果に基づき現像液や定
着液等の現像処理液に通電して処理能力を回復するよう
に構成した。感光材料をレーザーによりスキャニング露
光する際に、レーザー変調信号に基づき感光材料の黒化
率や全面積を算出し、算出結果に基づき現像液や定着液
等の現像処理液に通電して処理能力を回復するように構
成した。 【効果】感光材料の画像の黒化率が変動しても、感光材
料処理後に通電により回復した処理液の能力が一定にな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、露光後の感光材料を所
定の処理液中に順次浸漬して現像処理する感光材料処理
装置に関し、更に詳しくはハロゲン化銀感光材料を現像
処理する際の現像処理液、例えば現像液、漂白液、定着
液等の処理機能を所望レベルに回復するように構成した
感光材料処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】感光材料処理装置には、露光後の感光材
料を現像液や漂白液や定着液に順次浸漬して現像処理す
るように構成したものがある。各処理液の処理能力は、
感光材料を処理することにより徐々に低下して行き、ま
た現像液や定着液は空気酸化によっても処理能力が低下
する。低下した処理液の機能を回復させるためには、一
般に適正に調整された補充液を補充するようにしてい
る。しかし、補充液を補充した場合、補充した量とほぼ
等しい量の廃液が生ずるので、補充液による機能回復は
環境保護の観点から好ましくない。また、現像補充液に
含まれる現像主薬も高価であるので、コスト面でも不利
である。
【0003】そこで本願出願人は、新規な機能回復方法
として、特開平3−273237号公報に開示されてい
るように、現像液や定着液に通電して化学反応により現
像力を回復させる写真処理方法及び処理装置を提案し
た。この方法によれば、現像液や定着液の処理能力を回
復するための補充液量を大幅に低減することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記通電方法では、感
光材料の処理開始信号を受けて通電を開始し、処理の終
了信号を受けて通電を停止する、基本的に感光材料の処
理量に応じた通電を行っている。ところが、一般の撮影
用感光材料の処理に対しては、上記のような処理量に応
じた通電により処理液の機能を良好に回復させて一定に
することができるが、印刷製版用感光材料のような文
字、図形、絵が露光される感光材料の処理に対しては、
処理量に応じた通電では処理液の機能を一定レベルに維
持することができなかった。これは、印刷製版用感光材
料のような感光材料では、画像内容の種類により黒化率
が5%〜95%もの範囲で大幅に変化するからである。
したがって、特に印刷製版用感光材料のように、多種の
画像を含むことがあり黒化率の変動幅が大きい場合に、
黒化率を一定に想定した上記のような処理量に応じた通
電制御で処理液の機能を回復させても、処理能力を一定
に維持することができない。
【0005】本発明の目的は、上記問題を解消すること
にあり、印刷製版用感光材料のような黒化率が大幅に変
動し得る感光材料の処理であっても、処理液に通電する
ことにより処理液機能を良好かつ一定に回復させること
のできる感光材料処理装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る上記目的
は、下記(1)〜(3)により達成される。 (1)露光後の感光材料を所定の処理液中に順次浸漬し
て処理する感光材料処理装置であって、前記処理液に通
電して処理機能を回復させる通電手段を備えた装置にお
いて、処理後の前記感光材料の黒化面積を測定する手段
と、黒化面積の測定値に基づき前記処理液への通電量を
増減制御する通電制御手段とを備え、黒化面積の変動に
応じて通電量を制御して前記処理液の処理能力を回復す
るように構成したことを特徴とする感光材料処理装置。
【0007】(2)感光材料を走査型光源による露光後
に所定の処理液中に順次浸漬して処理する感光材料処理
装置であって、前記処理液に通電して処理機能を回復さ
せる通電手段を備えた装置において、感光材料を露光す
る前記光源の駆動時間を積算する演算手段と、該駆動時
間の積算値を保持する記憶手段と、前記積算値に基づき
前記処理液への通電量を制御する通電制御手段とを備
え、光源駆動時間に応じて通電量を制御して前記処理液
の処理能力を回復するように構成したことを特徴とする
感光材料処理装置。
【0008】(3)上記(1)又は(2)に記載の処理
装置において、経時時間を計測するタイマを更に備え、
通電条件に経時時間を加味して通電量を制御して前記処
理液の処理能力を回復するように構成したことを特徴と
する感光材料処理装置。
【0009】
【作用】すなわち、上記(1)の構成によれば、黒化面
積を測定し黒化面積の状態に応じて通電量を制御するの
で、処理液の疲労状態を概ね認識してから通電量を設定
することになる。処理した感光材料の黒化面積がわかれ
ば、その感光材料の処理時に消費した現像主薬や、漂白
剤、定着剤等の量を算出することができる。したがっ
て、消費された成分を再生するための適正な通電量も算
出することができる。また上記(2)の構成によれば、
画像読取センサのような手段を特に備えなくても、露光
装置の光源部での光源駆動状態を認識すれば黒化面積を
得ることができ、処理液機能を一定レベルに回復させる
ことができる。
【0010】本発明において、黒化面積と通電量との間
に所定の関係を設定しておくことが好ましく、所定黒化
面積に対する適正な通電量を設定しておくことが好まし
い。この場合、感光材料の種類や、処理液の種類、使用
頻度、環境温度等の条件をも考慮して通電量を設定する
と更に好ましい。処理液へ通電するのは、感光材料を処
理した直後が好ましい。処理液は感光材料を処理するこ
とによって成分が消費されて機能が劣化するので、感光
材料処理後にこの機能の劣化分を補うように通電すれば
よい。このように通電すると、次の感光材料を処理する
際には機能は正常レベルに戻っている。しかも、処理し
た感光材料の黒化面積に基づいて通電量を制御すれば、
処理により消費された成分を正確に再生することができ
るので、機能レベルを一定に保持することができる。
【0011】例えばネガ黒白感光材料の場合、現像液は
感光材料の黒化部分を処理するので、黒化面積が高い感
光材料を処理するほど現像液は機能低下程度が大きい。
また、定着液は感光材料の黒化部分以外を処理するの
で、黒化面積が低い感光材料を処理するほど機能低下程
度が大きい。そのため、現像液への通電量は黒化面積に
対して概ね比例させ、逆に定着液への通電量は黒化面積
に対して概ね反比例させればよい。また、ポジ黒白感光
材料の通電制御はネガ感光材料とは逆の制御になる。す
なわち、ポジ感光材料の場合、現像液は感光材料の黒化
部分以外を処理するので、黒化面積が低い感光材料を処
理するほど現像液は機能低下程度が大きい。また、定着
液が感光材料の黒化部分を処理するので、黒化面積が高
い感光材料を処理するほど機能低下程度が大きい。その
ため、現像液への通電量は黒化面積に対して概ね反比例
させ、逆に定着液への通電量は黒化面積に対して概ね比
例させればよい。このように感光材料がネガ・ポジのど
ちらであるかを認識して、各処理液の機能を回復させる
通電条件を設定しておけば、黒化面積に応じて通電量を
制御するだけで、処理液機能を適正な一定状態に回復さ
せることができる。
【0012】黒化面積を測定する手段については公知で
あり、例えば特開昭58−72943号、特開平1−2
44457号公報に記載の手段を用いることができる。
また、光源の駆動時間を積算する手段についても公知で
あり、特開平3−53245号公報に記載の手段を用い
ることができる。なお、これらの公報に記載の方法は、
いずれも補充液の補充量を算出するものであるが、本発
明のように処理液機能を回復するために通電を行うこと
はなく、処理液の機能回復方式がまったく異なってい
る。
【0013】本発明において黒化面積の測定は、例えば
光源駆動時間により算出するが、これは画像情報に基づ
いて光源を駆動し、変調された光により感光材料を露光
する方式に好適である。しかし、現像の反射光や透過光
をそのまま感光材料に導いて感光材料をアナログ露光す
る方式においても、黒化面積に応じて通電制御する思想
は適用できる。例えば、原稿の黒化面積を画像読取セン
サで測定し、測定した黒化面積に応じて現像液や定着液
への通電量を制御すればよい。本発明により処理される
感光材料は特に限定されないが、特に印刷製版用感光材
料のような黒化面積の変動が大きい感光材料に好適であ
る。本発明による効果は、黒化面積の変動が大きい感光
材料の処理ほど顕著であり、感光材料の種類を挙げれば
印刷製版用フィルム、マイクロフィルム、Xレイフィル
ム、一般用撮影フィルムの順に、その処理に対する効果
が顕著に現れる。
【0014】また、上記通電制御により再生する処理液
も特に限定されず、本発明により再生することができる
処理液は、上記のような現像液、定着液の他に、漂白
液、漂白定着液、リンス液、水洗水にも適用可能であ
る。この場合、カラー感光材料だけを処理する漂白液や
漂白定着液への通電制御は、黒化面積と同様の概念であ
る画像率に基づいて通電量を制御すればよい。
【0015】
【実施態様】以下、添付図面を参照しながら本発明の第
1の実施態様を詳細に説明する。なお、本発明は、本実
施態様に限定されるものではないことは言うまでもな
い。図1は本発明を適用した感光材料処理装置の模式的
構成図、図2は通電制御を説明するフローチャート、図
3及び図4は回路動作を説明するための波形図、図5は
露光部におけるスキャナーの概略構成図、図6は他の通
電制御を説明するフローチャートである。
【0016】感光材料は特に限定されるものではない
が、本実施態様はハロゲン化銀感光材料である印刷製版
用黒白感光材料の現像処理に関連して説明する。感光材
料処理装置1(以下、単に処理装置と略称する)は、現
像液を満たした現像槽2、定着液を満たした定着槽3、
電解室溶液を満たした電解液槽4、水洗水を満たした2
つの水洗槽5、6、乾燥部7により構成されている。な
お、現像槽2と電解液槽4、定着槽3と電解液槽4とを
それぞれ仕切る隔壁4aは、陰イオン交換膜により構成
されている。そして、感光材料の現像処理にあたって
は、感光材料を現像槽2から水洗槽6に向けて搬送しな
がら順次浸漬し、現像、定着、水洗の一連の処理を行っ
た後、乾燥部7で乾燥処理を行う。現像液及び定着液と
しては、前記各公報に開示され、また当業者間で知られ
た公知のものを適用することができる。隔壁4aは電解
質溶液と現像液、定着液とを混合させず、しかも後述す
る電極間での通電を行い得るようになっている。
【0017】次に、通電制御部11について説明する。
通電制御部11は、現像処理に伴う現像液や定着液の劣
化を回復するためのものであり、本実施態様は通電制御
をディジタル的に行う回路構成を示している。センサ1
2は現像処理後の感光材料について黒化面積を測定する
ためのものであり、A/D変換器13はセンサ12から
得られる測定信号V1をディジタル信号に変換するため
のものである。制御回路14は演算処理を行うものであ
り、演算処理は黒化面積の測定信号V1と記憶回路15
に格納されているデータとに基づいて行われる。即ち、
記憶回路15には、黒化面積の絶対値又はパーセンテー
ジに対応して処理液の処理能力を回復するための通電量
等のデータが予め格納され、制御回路14は測定信号V
1に基づいて通電制御を行うための演算を行う。なお、
通電制御は通電時間の制御と電流制御があり、いずれを
適用してもよく、また両者を組み合わせてもよい。
【0018】制御回路14から得られる制御信号V2、
V3はディジタル信号であり、D/A変換器16、17
はディジタル信号をアナログ信号に変換するためのもの
である。駆動回路18は、定着槽3内に設けた陰極21
と電解液槽4内に設けた陽極22との間に通電するため
のものであり、駆動回路19は現像槽2内に設けた陰極
23と電解液槽4内に設けた陽極24との間に通電する
ためのものである。なお、陰極21と陽極22、更に陰
極23と陽極24とを個別に設けた理由は、黒化面積に
対する現像液と定着液との影響が相反することに起因す
る。即ち、現像液の処理能力の低下は黒化面積にほぼ比
例するが、定着液の処理能力低下は黒化面積に反比例す
る。従って、現像液と定着液の処理能力の回復を個別に
行う必要があり、図示のように電極を個別に設けた。
【0019】次に、図2を参照して通電制御動作につい
て説明する。現像液への通電について説明すると、まず
ステップS1で感光材料Sの黒化面積Aを測定する。黒
化面積Aは感光材料Sがセンサ12を矢印X方向に通過
することにより測定される。センサ12からの黒化部測
定信号V1はディジタル化されて制御回路14に供給さ
れ、制御回路14は、測定信号V1と感光材料Sの搬送
速度とから、黒化面積Aを算出する。次に、制御回路1
4はステップS2で電極23、24への通電量を記憶回
路15から読出し、ステップS3で制御信号V3をD/
A変換器17に出力する。
【0020】定着液への通電について説明すると、ステ
ップS1で黒化面積Aを検出した後、ステップ4で感光
材料Sの全面積Bを測定する。感光材料Sの全面積は黒
化面積Aと同様にセンサ12と制御回路14とにより算
出してもよく、また感光材料装填部にサイズ識別センサ
を設けて該センサから制御回路14にサイズ信号を自動
的に供給してもよく、操作パネル等からのマニュアル操
作により制御回路14にサイズ信号を供給してもよい。
すなわち、全面積Bの算出に際しては、発光ダイオード
やマイクロスイッチ等の光学的または機械的センサを用
いて感光材料Sの種類を検出したり、サイズを実測した
りして求めればよい。次に、ステップ5で黒化面積Aと
全面積Bとから非黒化面積(B−A)を算出し、ステッ
プS6で電極21、22への通電量を記憶回路15から
読出し、ステップS7で制御信号V2をD/A変換器1
6に出力する。
【0021】駆動回路18、19は、制御信号V2、V
3に基づいて電極21〜24に通電するのであるが、通
電の態様は図3に示すように通電時間taを制御しても
よく、図4に示すように電圧レベルVaを制御してもよ
い。また電圧レベルVaは図4のようなステップ状に限
定されず、アナログ的に変化させてもよい。因みに、黒
化面積が高レベルの場合は電極23、24への通電量は
高レベルまたは長期間になり、電極21、22への通電
量は低レベルまたは短期間に制御される。このように通
電量を制御することにより、現像槽2においては電極2
3の電極面で現像主薬や保恒剤等が還元される反応が起
こり、現像力が回復する。更に、定着槽3においては定
着剤や保恒剤等が電極21の電極面で還元される反応が
起こり、定着力が回復する。
【0022】次に、本発明の第2の実施態様を説明す
る。本実施態様の特徴は、感光材料Sをレーザーを用い
てスキャニング露光するスキャナー31により露光する
とともに、電極21〜24への通電量をレーザー変調信
号値に基づいて制御するように構成したことにある。ス
キャナー31は図1に示すように、現像槽2に隣接して
設けられる。
【0023】スキャナー31は、図5に示すように記録
用レーザー光Lを出力する半導体レーザー素子32と、
該レーザー素子32を駆動するLD駆動部33、更にL
D駆動部33を画像信号VDにより制御する出力制御部
34とを備えている。レーザー素子32から出力した記
録用レーザー光Lは、コリメータレンズ41及びミラー
42を介してガルバノメータミラー43に導かれる。ガ
ルバノメータミラー43は、ミラーを高速度で往復回動
させて記録用レーザー光を反射偏向するものであり、該
ガルバノメータミラー43によって反射偏向されたレー
ザー光は、fθレンズからなる走査レンズ44を介して
画像記録部51に導かれる。この場合、記録用レーザー
光Lは光軸を含む面内で走査レンズ44に入射し、走査
レンズ44の中央部を介して画像記録部51に導かれ
る。
【0024】画像記録部51は、感光材料Sを矢印Y方
向に副走査搬送するドラム52と、感光材料Sを介して
ドラム52に押圧されるニップローラ53a、53bを
備えている。そして、走査レンズ44を介して画像記録
部51に導かれた記録用レーザー光Lは、ニップローラ
53a、53b間の隙間を矢印Z方向に主走査すること
により、画像の記録を行う。このように画像記録を行う
場合、制御回路14に対し出力制御部34から電極21
〜24への通電量を制御するための制御信号VCが供給
される。
【0025】次に、通電量の制御動作を説明する。現像
液の機能を回復させるための電極23、24への通電量
の制御は、図6(a)のステップS11に示すように感
光材料Sをレーザー露光し、ステップS12に示すよう
にレーザー露光時間を積算する。この積算の一例を述べ
ると、レーザー露光に際しては画像信号VDが出力制御
部34に供給されるのであるから、画像信号VDの供給
に対応した制御信号VCを制御回路14に供給し、制御
回路14において画像信号VDの供給時間の積算、即ち
演算を行えばよい。この積算値は、半導体レーザーのよ
うな直接変調方式の場合は、発光時間又は発光量に対応
するものである。
【0026】次に、制御回路14において、ステップS
13に示すように積算値から感光材料Sの露光面積A、
換言すれば黒化面積を算出するのであるが、この算出に
際してはレーザービーム径、スキャニング速度等の因子
が考慮される。なお、黒化面積の算出は、記憶回路15
にレーザー露光時間の積算値と露光面積との関係式を予
め格納しておき、算出に際して読み出して演算する演算
方式、更に積算値と露光面積とのテーブル値を予め格納
しておき、そのテーブルから読み出す方式にしてもよ
い。
【0027】次にステップS14に示すように電極2
3、24の通電量、または前記のように通電時間を読み
出すのであるが、通電時間の算出にあたって露光面積は
もとより、現像液の組成や塗布銀量等の感光材料Sの種
類等によって決定される因子を考慮し、更に前記因子と
は独立に感光材料Sに付着したり含浸して現像槽2外に
持ち出される現像液の量、蒸発量等を考慮して通電量を
算出することが好ましい。このような因子は、記憶回路
15に予め格納しておき、必要に応じて読み出す方式が
好適である。このようにして電極23、24への通電量
を読み出した後、ステップS15に示すように制御信号
V3を出力し、第1実施態様の場合と同様に電極23、
24への通電量を制御する。
【0028】次に、図6(b)を参照して定着液を回復
するための電極21、22への通電量制御を説明する。
この場合、ステップS21〜S23の動作はステップS
11〜S13で説明したように行われる。そして、ステ
ップS24においては、ステップS23で算出済の露光
面積AとステップS25に示すように予め算出して格納
していた感光材料Sの全面積Bとから未露光面積(B−
A)を算出する。全面積Bの算出に際しては、前記と同
様である。
【0029】次にステップS26に示すように電極2
1、22の通電量を読み出すのであるが、通電量の算出
に際しては定着液の組成や感光材料Sの種類等により決
定される因子、更に経時疲労や感光材料Sへの含浸量等
の因子を考慮することが好ましい。このようにして算出
した通電量を読み出し、読み出した通電量に基づいてス
テップS27に示すように制御信号V2を出力し、電極
21、22の通電量を制御する。
【0030】以上に本発明の実施態様を説明したが、本
発明は前記に限定されるものではなく、種々の変形が可
能である。例えば、空気酸化による現像液や定着液の疲
労回復のため、現像液や定着液が空気と接している時間
を積算し、一定時間毎に電極21〜24に通電する構成
も有効である。また、処理装置を放置してある時間や稼
働時間を計測して、これらの経時情報を上記制御に加味
して通電量を制御してもよい。
【0031】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明に係る感
光材料処理装置は、処理後の感光材料を測定して得た測
定信号から黒化面積と全面積を算出し、算出結果に基づ
き現像液や定着液等の現像処理液に通電して処理能力を
回復するように構成した。また、本発明に係る感光材料
処理装置は、感光材料を走査型光源により走査露光した
際の、光源駆動時間に基づき感光材料の黒化面積や全面
積を算出し、算出結果に基づき現像液や定着液等の処理
液に通電して処理能力を回復するように構成した。
【0032】従って、露光状態の異なる種々の感光材料
を処理したことによって処理液の能力が低下しても、低
下した分の能力を適正に回復させることができ、回復後
の処理能力が一定になる。しかも処理液の補充等の面倒
な作業を低減することができ、更に処理液の使用量及び
廃液量を削減する等の種々の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1の実施態様である感光材料
処理装置の構成を示す模式的構成図である。
【図2】図2は現像処理液への通電制御を示すフローチ
ャートである。
【図3】図3は通電制御を示す波形図である。
【図4】図4は通電制御を示す波形図である。
【図5】図5はスキャナーの概略構成図である。
【図6】図6(a)は現像液への通電制御を示すフロー
チャートであり、(b)は定着液への通電制御を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1 感光材料処理装置 2 現像槽 3 定着槽 4 電解液槽 5、6 水洗槽 7 乾燥部 11 通電制御部 12 センサ 13 A/D変換器 14 制御回路 15 記憶回路 16、17 D/A変換器 18、19 駆動回路 21〜24 電極 31 スキャナー L レーザー V1 測定信号 V2、V3、VC 制御信号 VD 画像信号
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年12月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】例えばネガ黒白感光材料の場合、現像液は
感光材料の黒化部分を処理するので、黒化面積が高い感
光材料を処理するほど現像液は機能低下程度が大きい。
また、定着液は感光材料の黒化部分以外を処理するの
で、黒化面積が低い感光材料を処理するほど機能低下程
度が大きい。そのため、現像液への通電量は黒化面積に
対して概ね比例させ、逆に定着液への通電量は黒化面積
に対して概ね反比例させればよい
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】本発明において黒化面積の測定は、例えば
光源駆動時間により算出するが、これは画像情報に基づ
いて光源を駆動し、変調された光により感光材料を露光
する方式に好適である。しかし、原稿の反射光や透過光
をそのまま感光材料に導いて感光材料をアナログ露光す
る方式においても、黒化面積に応じて通電制御する思想
は適用できる。例えば、原稿の黒化面積を画像読取セン
サで測定し、測定した黒化面積に応じて現像液や定着液
への通電量を制御すればよい。本発明により処理される
感光材料は特に限定されないが、特に印刷製版用感光材
料のような黒化面積の変動が大きい感光材料に好適であ
る。本発明による効果は、黒化面積の変動が大きい感光
材料の処理ほど顕著であり、感光材料の種類を挙げれば
印刷製版用フィルム、マイクロフィルム、Xレイフィル
ム、一般用撮影フィルムの順に、その処理に対する効果
が顕著に現れる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】駆動回路18、19は、制御信号V2、V
3に基づいて電極21〜24に通電するのであるが、通
電の態様は図3に示すように通電時間taを制御しても
よく、図4に示すように電流Aaを制御してもよい。ま
電流Aaは図4のようなステップ状に限定されず、ア
ナログ的に変化させてもよい。因みに、黒化面積が高レ
ベルの場合は電極23、24への通電量は高レベルまた
は長期間になり、電極21、22への通電量は低レベル
または短期間に制御される。このように通電量を制御す
ることにより、現像槽2においては電極23の電極面で
現像主薬や保恒剤等が還元される反応が起こり、現像力
が回復する。更に、定着槽3においては定着剤や保恒剤
等が電極21の電極面で還元される反応が起こり、定着
力が回復する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露光後の感光材料を所定の処理液中に順
    次浸漬して処理する感光材料処理装置であって、前記処
    理液に通電して処理機能を回復させる通電手段を備えた
    装置において、 処理後の前記感光材料の黒化面積を測定する手段と、黒
    化面積の測定値に基づき前記処理液への通電量を増減制
    御する通電制御手段とを備え、黒化面積の変動に応じて
    通電量を制御して前記処理液の処理能力を回復するよう
    に構成したことを特徴とする感光材料処理装置。
  2. 【請求項2】 感光材料を走査型光源による露光後に所
    定の処理液中に順次浸漬して処理する感光材料処理装置
    であって、前記処理液に通電して処理機能を回復させる
    通電手段を備えた装置において、 感光材料を露光する前記光源の駆動時間を積算する演算
    手段と、該駆動時間の積算値を保持する記憶手段と、前
    記積算値に基づき前記処理液への通電量を制御する通電
    制御手段とを備え、光源駆動時間に応じて通電量を制御
    して前記処理液の処理能力を回復するように構成したこ
    とを特徴とする感光材料処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の処理装置におい
    て、経時時間を計測するタイマを更に備え、通電条件に
    経時時間を加味して通電量を制御して前記処理液の処理
    能力を回復するように構成したことを特徴とする感光材
    料処理装置。
JP30618792A 1992-10-20 1992-10-20 感光材料処理装置 Pending JPH06130618A (ja)

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