JP2001133914A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001133914A
JP2001133914A JP31930899A JP31930899A JP2001133914A JP 2001133914 A JP2001133914 A JP 2001133914A JP 31930899 A JP31930899 A JP 31930899A JP 31930899 A JP31930899 A JP 31930899A JP 2001133914 A JP2001133914 A JP 2001133914A
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deterioration
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JP31930899A
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Iwao Nozaki
岩夫 野崎
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Noritsu Koki Co Ltd
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  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Photographic Processing Devices Using Wet Methods (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】現像処理のための処理液がある程度劣化しても
複写画像の調子に悪影響を与えない画像形成装置を提供
する。 【解決手段】原画像を表す画像データに画像処理を施し
て得られた露光階調値に基づいて生成されたプリントデ
ータによってデジタル露光ヘッドを駆動して感光材料を
露光し、露光された感光材料を現像処理することにより
所定の出力濃度を有する複写画像を形成したプリントを
作製する画像形成装置において、前記現像処理に用いら
れる処理液の劣化度を決定する劣化度決定手段61と、
前記露光階調値と前記出力濃度との関係の劣化度による
ずれを補償する補正量を有する劣化補正テーブル62
と、前記劣化度決定手段によって決定された劣化度に応
じて前記劣化補正テーブルから選択された補正量を用い
て前記露光階調値を補正する補正部60とが備えられて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原画像を表す画像
データに画像処理を施して得られた露光階調値に基づい
て生成されたプリントデータによってデジタル露光ヘッ
ドを駆動して感光材料を露光し、露光された感光材料を
現像処理することにより所定の出力濃度を有する複写画
像を形成したプリントを作製する画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】最近、写真プリント業界において、光源
から照射され写真フィルムを透過した透過光で原画像と
しての写真フィルムの原画像を印画紙に焼き付け、この
露光済みの印画紙を現像処理することで複写画像として
の写真プリントを作成する、従来の投影露光式と呼ばれ
る画像形成装置に代えて、フィルム画像を光電変換する
ことで取得したデジタル画像データやデジタルカメラで
直接取得されたデジタル画像データに適当な画像処理を
施してプリントデータを生成し、このプリントデータに
基づいてデジタル露光ヘッドが印画紙を露光する、いわ
ゆるデジタル露光式の画像形成装置が登場している。デ
ジタル露光ヘッドとしては、光変調されたレーザビーム
露光方式、液晶シャッター方式、CRT露光方式、さら
には蛍光ビーム露光方式など種々のものが採用されてい
る。いずれにしても、このようなデジタル露光部は、R
GB各色の照射強度をデジタル画像データを構成する各
ピクセルの各色の濃度値に合わせて調整し、印画紙を露
光することによりドット潜像を形成するものであり、露
光された印画紙は現像処理後に原画像の複写画像をもつ
仕上がりプリントとなる。
【0003】このようなデジタル露光式の画像形成装置
では、原画像を表すデジタル画像データを画像処理する
ことにより、デジタル露光ヘッドによる感光材料露光時
の露光条件、つまりカラープリントの場合R・G・Bの
露光階調値を自在に設定することができるので、逆光や
ストロボ撮影等に起因する画像の飛びやツブレの補正、
シャープネス・ぼかし処理、カラーフェリアの補正、ア
ンダー露光やオーバー露光の補正等を適切に行うなら
ば、従来の投影露光式では得られなかった高品質な複写
画像をもった仕上がりプリントを作製することができ
る。さらに、デジタル露光式の画像形成装置では、原画
像として、写真フィルムのコマ画像以外、デジタルカメ
ラの撮像データや、コンピュータグラフィックソフトで
作成されたCG画像データなども扱うことができ、従来
の投影露光式の印画紙露光装置に比べ、原画像の範囲が
大きく広がっており、複写画像に要求される色合いも様
々であり、しかも作り出される複写画像の色調、つまり
色濃度は高い精度で要求される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、高度な
画像処理技術を駆逐して、所望通りの露光階調値をもっ
たプリントデータを作り出し、同一種の感光材料に対し
て希望通りの露光を施したとしても、仕上がりプリント
において微妙な狂いが生じることがある。考えられる第
1の原因は、露光された感光材料を現像処理する際に使
用される処理液のわずかな劣化であると思われる。本発
明の課題は、上述した問題点を解決する画像形成装置を
提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、原画像を表す画像データに画像処理を施して得られ
た露光階調値に基づいて生成されたプリントデータによ
ってデジタル露光ヘッドを駆動して感光材料を露光し、
露光された感光材料を現像処理することにより所定の出
力濃度を有する複写画像を形成したプリントを作製する
本発明による画像形成装置では、前記現像処理に用いら
れる処理液の劣化度を決定する劣化度決定手段と、前記
露光階調値と前記出力濃度との関係の劣化度によるずれ
を補償する補正量を有する劣化補正テーブルと、前記劣
化度決定手段によって決定された劣化度に応じて前記劣
化補正テーブルから選択された補正量を用いて前記露光
階調値を補正する補正部とが備えられている。
【0006】この構成では、使用中の処理液の劣化度を
求め、その劣化度の処理液が作り出される複写画像の出
力濃度に及ぼす影響を考慮して予めプリントデータのた
めの露光階調値を補正しておくので、複写画像の出力濃
度に影響を及ぼすような処理液を使っても、最終的に得
られたプリントの複写画像は所望の色調から外れてしま
うことがない。
【0007】処理液劣化の原因としては、処理液自体が
空気中の酸素に触れるなどで生じる経時的な化学的活性
度の低下と、感光材料を処理するにしたがって減じる化
学的活性度の低下が考えられる。現像処理作業量が少な
い場合は経時的なレベルダウンが重要視されるので、前
記劣化度決定手段が処理液の交換時からの経過時間に基
づいて前記劣化度を決定するように構成すればよいし、
現像処理作業量が少ない場合は使用によるレベルダウン
が重要視されるので、前記劣化度決定手段が前記感光材
料の現像処理量に基づいて前記劣化度を決定するように
構成すればよい。最も好ましくは、両方の要因に基づく
処理液のレベルダウンを考慮することであるので、本発
明では、特に前記劣化度決定手段が処理液の交換時から
の経過時間と前記感光材料の現像処理量とに基づいて前
記劣化度を決定することを提案する。
【0008】処理液はある程度の劣化が進むと新しい処
理液と交換されるので、ここで問題とする処理液の劣化
度が複写画像に及ぼす影響は非常に微妙なもので、予め
露光階調値と前記出力濃度との関係のずれを補償する劣
化補正テーブルを作成しておいても、画像形成装置の周
囲環境等の影響により誤差を生じやすい。このため、本
発明による好適な実施形態の1つでは、所定の露光階調
値に基づいて生成されたテストプリントデータを用いて
露光・現像処理されることで得られたテストシートの測
定濃度値に基づいて前記劣化補正テーブルを修正する補
正テーブル管理部が備えられている。このようなテスト
プリントを用いた劣化補正テーブルの修正を定期的に行
うことにより、設備されている画像形成装置にのみ最適
な劣化補正テーブルが作り上げられる。
【0009】さらに、劣化補正テーブルの精度が満足す
べきものであっても、処理液の劣化度の決定に問題があ
ることを考慮するならば、所定の露光階調値に基づいて
生成されたテストプリントデータを用いて露光・現像処
理されて得られたテストシートの測定濃度値から前記劣
化補正テーブルを逆引きして求められた劣化度で前記劣
化度決定手段が決定した劣化度を修正することは、有意
義なことである。これにより、例えば、劣化度決定手段
が決定した劣化度と、劣化補正テーブルの逆引きにより
求められた劣化度にある相違値があった場合、以後に劣
化度決定手段が決定した劣化度にその相違値を加味した
ものを正しい劣化度として劣化補正テーブルを利用すれ
ば、より精度の高い出力濃度値が得られることになる。
本発明によるその他の特徴及び利点は、以下図面を用い
た実施例の説明により明らかになるだろう。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明による画像形成装置の一例
としての、銀塩写真デジタルプリンタについて、図を用
いて説明する。図1には、この銀塩写真デジタルプリン
タの概略ブロック図が示されている。この銀塩写真デジ
タルプリンタは、原画像としての写真フィルム1のコマ
画像をデジタル画像データとして取得するフィルムスキ
ャナー3と、取得されたデジタル画像データ(以後単に
画像データと称す)を処理してプリントデータを作成す
るコントローラ5と、このプリントデータに基づいて感
光材料としての印画紙2にコマ画像に対応する画像を露
光するデジタルプリント部4と、露光された印画紙2を
現像処理する現像処理部6とを備えている。現像処理部
6で現像された印画紙2は、乾燥工程を経て複写画像を
有する仕上がりプリントとして排出される。図番30は
フィルム1をフィルムスキャナー3に搬送するフィルム
搬送機構であり、図番8は印画紙2をペーパーマガジン
10から引き出して、デジタルプリント部4や現像処理
部6に送り込む印画紙搬送機構であり、両搬送機構とも
コントローラ5によって制御されている。
【0011】コントローラ5には、各種処理情報を表示
するモニター5aや各種処理命令を入力するための操作
卓5b、さらにはメモリーカードやMOやFDなどの画
像データ記録メディアから画像データを受け付けたり、
通信回線を介して伝送されてくるデジタル画像データを
受け付ける外部画像入力部5cが接続されている。この
外部画像入力部5cが設けられていることにより、この
銀塩写真デジタルプリントは、入力される原画像として
写真フィルムだけでなく、デジタルカメラによって撮像
された画像や、コンピュータグラフィックソフトなどで
作成されたCG画像をも取り扱うことができる。
【0012】フィルムスキャナ3は、発生させた光ビー
ムの色分布や強度分布を整えてフィルム1を照射する照
明光学系31と、フィルム1からの透過光ビームを光学
的に処理する撮像光学系32と、撮像光学系32によっ
て導かれた光ビームをスリット画像としての電荷画像に
光電変換する光電変換部33から構成されている。
【0013】光電変換部33は、それ自体公知の、CC
Dセンサユニット、サンプルホールド(S/H)回路、
A/D変換器、センサ駆動回路などから構成されてい
る。CCDセンサユニットは、3つのCCDセンサから
構成され、各CCDセンサは多数(例えば5000個)
のCCD素子が主走査方向、つまりフィルム1の幅方向
に配列されたラインセンサであり、センサ駆動回路によ
り主走査時に電荷蓄積動作や電荷蓄積時間の制御が行わ
れる。各CCDセンサの撮像面には、それぞれ光ビーム
の青色成分、赤色成分、緑色成分のみを通過させるカラ
ーフィルタが設けられており、それぞれ、青色成分、赤
色成分、緑色成分のみを光電変換する。サンプルホール
ド回路は、それぞれのCCDセンサから出力される各画
素信号をサンプルホールドして各画素信号が連続した画
像信号を生成するものであり、A/D変換器は、画像信
号を構成する各画素信号を所定のビット数(例えば12
ビット)のデジタル信号に変換するものである。このよ
うにして光電変換部33で取得されたR・G・B信号と
してのデジタル画像データはコントローラ5へ送られ
る。
【0014】印画紙2は、印画紙マガジン10にロール
状態で収納されており、ここでは図示されていないカッ
ターによってプリントサイズに応じて適正長さに切断さ
れて、露光ポイントに送られ、デジタルプリント部4で
露光される。なお、印画紙2の切断を、露光、現像処理
を終えてから行うタイプもある。印画紙マガジン10に
は収納されている印画紙2の種類を示す印画紙IDコー
ド10aが取り付けられており、印画紙マガジン10が
所定位置に装着された際に、この印画紙IDコード10
aがIDコードリーダ9に読み取られ、その読み取り信
号がコントローラ5に送られる。
【0015】デジタルプリント部4は、図2に示すよう
に、デジタル露光ヘッドとしてライン露光型光プリント
ヘッド40とこのプリントヘッド40を印画紙2の搬送
方向である副走査方向に移動させる副走査機構44から
構成されている。この光プリントヘッド40は、ここで
は蛍光体発光方式を用いており、グリッド電圧の調節に
より発光が制御される蛍光体にレンズとカラーフィルタ
を装着した蛍光体素子を主走査方向(印画紙の幅方向)
に並べてリニアアレイ化した赤色発光ブロック41(赤
色フィルタを装着したもの)と緑色発光ブロック42
(緑色フィルタを装着したもの)と青色発光ブロック4
3(青色フィルタを装着したもの)から構成されてい
る。光プリントヘッド40としては、蛍光体発光方式以
外に液晶シャッター方式、PLZTシャッター方式、F
OCRT方式、DMD(デジタルマイクロミラーデバイ
ス)方式などが知られており、設計時に露光仕様に応じ
て選択することができる。
【0016】往復移動機構44は、図2では部分的にし
か示されていない基台45に取り付けられており、その
基本的な構成要素は、蛍光プリントヘッド40の両側端
部に設けられたガイド部材44a、ガイド部材44aに
設けられたガイド孔に挿通されるガイドレール44b、
一方のガイド部材44aに設けらたワイヤー留め具44
c、端部をワイヤー留め具44cに固定されたワイヤー
44d、ワイヤー44dを掛け回しているとともに基台
45の両端に配置されているスプロケット44e、一方
のスプロケット44eをコントローラ5の制御に基づい
て回転させるパルスモータ44fである。パルスモータ
44fの回転は、ワイヤー44dの動きを通じて蛍光プ
リントヘッド40をガイドレール44bに沿って移動さ
せる。印画紙搬送機構8によって露光位置に搬送された
印画紙2に対して、蛍光プリントヘッド40と往復移動
機構44の連係した制御によって画像データに基づく画
像がカラー露光される。
【0017】現像処理部6は、種々の処理液を収容した
いくつかの処理槽6aから構成されており、収容されて
いる処理液の劣化が所定レベル以下に低下した場合、供
給弁6bと排出弁6cを使って、新しい処理液に入れ替
えられる。
【0018】コントローラ5は、CPU、ROM、RA
M、I/F回路などからなるマイクロコンピュータシス
テムを中核部材として構成され、この銀塩写真プリンタ
に必要な各種機能をハードウエア又はソフトウエア或い
はその両方で実現させている。本発明に関連する機能を
行うために、図3に示すように、このコントローラ5に
は、先に説明したフィルムスキャナ制御部51、印画紙
ID管理部52、印画紙搬送制御部53、現像処理量算
出部54、処理液経過時間計時部55、処理槽管理部5
6、画像処理部57、処理液の状態に応じて露光階調値
を補正する補正部60と、デジタルプリント制御部70
が構築されている。
【0019】フィルムスキャナ制御部51は、照明光学
系31、フィルムスキャナ3の撮像光学系32、光電変
換部33の各要素及びフィルム搬送機構30を制御し
て、写真フィルム1のコマ画像を画像データとしてコン
トローラ5内のワーキングメモリに送り込む。
【0020】印画紙ID管理部52は、IDコードリー
ダ9によって印画紙マガジン10の印画紙IDコード1
0aから読み取られた検出信号が送られると、この検出
信号から現在装填されている印画紙の種類を特定する内
部データに変換生成する。
【0021】現像処理量算出部54は、印画紙2が現像
処理部6に送り込まれる手前の領域に設けられた印画紙
2の検出センサ7からの信号と印画紙搬送制御部53か
らの印画紙搬送速度とから現像処理部6に送り込まれる
印画紙2の長さを求めるとともに、この長さと、印画紙
ID管理部52で生成された内部データから読み取られ
た現在装填されている印画紙2の幅とから現像処理部6
に送り込まれた印画紙2の面積を現像処理量として求め
る。もし、使用される印画紙幅は同じかほとんど無視で
きる場合、印画紙長さだけから現像処理量を求めても良
い。この現像処理量はリセットがかかるまで積算され
る。処理槽6aの処理液が新しい処理液に入れ替えられ
た時点でリセットがかかる。処理液経過時間計時部55
は、処理槽6aの処理液が新しい処理液に入れ替えられ
た時点でスタートするカウンタである。
【0022】処理槽管理部55は、印画紙現像長さ算出
部54で求められる積算印画紙現像長さや処理液経過時
間計時部55で求められる処理液交換からの経過時間を
報知し、オペレータが指令することで、供給弁6bと排
出弁6cを制御して処理液の入れ換えを行う。この処理
槽管理部55は、処理槽6a内での処理液の循環や、蒸
発等による処理液欠損の補給等も行う。
【0023】画像処理部57は、フィルムスキャナー3
の光電変換部33からコントローラ5内のワーキングメ
モリに送り込まれた画像データや、前述した外部画像入
力部5cから直接送り込まれたデジタルカメラによる撮
影画像データなどに対して、それ自体は公知である輪郭
強調補正、画像合成処理などの各種画像処理を行う。こ
のようなデジタル画像処理は、一般には、取得されたデ
ジタル画像データからプリント出力のシミュレート画像
をモニタ5aに表示し、オペレータが操作卓5bを用い
てマニュアルで所望の処理を指令することも、自動的に
行うことも可能である。
【0024】補正部60は、現像処理量算出部54によ
って求められた現像処理量と処理液経過時間計時部55
によって求められた処理液交換からの経過時間とから処
理液の劣化度を決定する劣化度決定手段61と、蛍光プ
リントヘッド40に与えられる露光階調値とこの露光階
調値をもって露光・現像されて得られた複写画像の出力
濃度の処理液劣化度によるずれを補償するための補正量
を有する劣化補正テーブル62を備え、補正部60は劣
化度決定手段61によって決定された劣化度に応じて劣
化補正テーブル62から選択された補正量で露光階調値
を補正する。さらにこの補正部60は、印画紙種類に応
じて異なる感光特性のために生じる露光階調値と出力濃
度のずれを補償する印画紙補正テーブル63も備えてい
る。
【0025】補正テーブル管理部64は、新しい印画紙
2を採用する際に印画紙補正テーブル63に新規の補正
テーブルを作成したり、後で詳しく説明するがテストプ
リントを通じて劣化補正テーブル62を修正したりす
る。
【0026】デジタルプリント制御部70は、補正部6
0での補正を終えた露光階調値を有する画像データをプ
リントデータに変換し、このプリントデータを蛍光プリ
ントヘッド40に送る。蛍光プリントヘッド40の各素
子はプリントデータにより調整された光ビームを照射
し、印画紙2に相応な濃度をもつドットを形成していく
ことで所望の複写画像を作り出す。
【0027】次に補正部60による補正及び劣化補正テ
ーブル62について詳しく説明する。ここで、説明を簡
単にするために、露光階調値と出力濃度がいずれも8ビ
ットで表され、基準となる処理液、つまり劣化なしの処
理液で現像した場合、露光階調値と出力濃度値が同一と
なるとする。そして、劣化度を表す処理液交換からの経
過時間:Tと現像処理量:Qがともに16段階(4ビッ
ト)に区分けする。このような劣化度のもとに、つまり
経過時間:T0 ・・・T15と現像処理量:Q0・・・Q1
5の下で、種々の露光階調値に基づいて印画紙2にテス
ト露光ドットを形成するためテストプリントデータを蛍
光プリントヘッド40に送り、これによって得られたテ
ストシートのテスト露光ドットの濃度を測定すること
で、図4に示すような測定結果が得られる。これらはテ
スト露光ドットは、光プリントヘッド40を構成する赤
色発光ブロック41と緑色発光ブロック42と青色発光
ブロック43のそれぞれで行われる。その際、もちろ
ん、全ての露光階調値を使って露光するのではなく、間
引いた値で露光し、欠けたところは補完処理で求めても
良い。
【0028】この測定結果から劣化度別のずれが算定さ
れる。例えば、劣化度として、例えば経過時間:T1 で
現像処理量:Q3 のとき、露光階調度が100で複写画
像の濃度が90、露光階調度が110で複写画像の濃度
が100であれば、この劣化度のときは露光階調度10
0を110に補正することにより、実際の複写画像の濃
度が100となる。つまり、この劣化度において、露光
階調度100の補正量は110とすればよい。このよう
にして、すべての補正量を求めることにより劣化補正テ
ーブル62を作成することができる。このような劣化補
正テーブルはR・G・Bそれぞれに対して作成される。
同様に、印画紙補正テーブル63も作成することができ
る。
【0029】このような劣化補正テーブル62を含む補
正部60の簡単な電子回路的な構成を図5に示す。ここ
で劣化補正テーブル62は入力が16ビットで出力が8
ビットのメモリであり、印画紙補正テーブル63は、入
力が12ビットで出力が8ビットのメモリである。劣化
補正テーブル62の入力上位8ビットには劣化度決定手
段61から送られてくる経過時間:Tに関する4ビット
と現像処理量:Qに関する4ビットが割り当てられる。
劣化補正テーブル62の入力下位8ビットには印画紙補
正テーブル63の8ビット出力が割り当てられる。印画
紙補正テーブル63の入力上位3ビットには印画紙ID
管理部52から送られる印画紙種類を表す4ビットコー
ドが入り、入力下位8ビットには補正部60で補正され
るべき画像データの露光階調値を表す8ビットデータが
入る。従って、印画紙補正テーブル63の出力8ビット
からは、印画紙種類で異なる感光特性を補償するべく補
正された露光階調値を有する画像データが出力される。
この出力データが、劣化補正テーブル62に入ること
で、前述した補正量で置き換えられた露光階調値を有す
る画像データが出力されることになり、この出力データ
がデジタルプリント制御部70に送られる。
【0030】なお、劣化度決定手段61は現像処理量算
出部54からの現像処理量データや処理液経過時間計時
部55からの経過時間データをそのままスルーで出力し
てもよいが、これらのデータに何らかの重みづけをして
出力してもよい。また、事情によってはどちらかのデー
タを無視するように設定してもよい。
【0031】劣化補正テーブル62は、書き換え可能な
メモリで構成されているので、補正テーブル管理部64
は、定期的に又はオペレータの判断で行われるテスト露
光により得られた測定データから、図4を用いて説明し
たような方法で補正量を算出し、該当する劣化補正テー
ブル62の補正量を書き換えることも可能である。この
目的のため、テスト露光で得られたテストシートの濃度
を自動的に取り込むようにフラットベットスキャナ80
等の濃度測定器をコントローラ5に接続しておくことも
有意義である。
【0032】また、補正テーブル管理部64は、テスト
プリントから得られた補正量を用いて、劣化補正テーブ
ル62を逆引きして、つまりその露光階調値と補正量か
ら経過時間:Tと現像処理量:Qの組み合わせである劣
化度を探知し、その劣化度を現状の劣化度とみなし、処
理液経過時間計時部55の経過時間と現像処理量算出部
54の現像処理量を書き換える機能も備えており、上述
の劣化補正テーブル62の書き換えと適宜使い分けるこ
とができる。
【0033】なお、上記実施形態の説明では、赤色発光
ブロック41と緑色発光ブロック42と青色発光ブロッ
ク43に所定の露光階調値を与えるテストプリントデー
タを用いてR・G・B別のテスト露光ドットをもつテス
トシートを作成し、このテスト露光ドットの濃度測定結
果から劣化度に応じた補正量を求めていたが、R・G・
Bの単色によって作り出されたテスト露光ドットだけで
はなく、赤色発光ブロック41と緑色発光ブロック42
と青色発光ブロック43を適当に組み合わせて作り出す
任意の色のためのテスト露光ドットの濃度測定も行い、
そのような任意の色の形成における劣化度との関係を見
出し、補正のための色マトリックスを作成して、補正す
るような技術も本発明の枠内に入るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像形成装置を採用した銀塩写真
デジタルプリンタのブロック図
【図2】蛍光プリントヘッドの概略斜視図
【図3】コントローラの機能を示すブロック図
【図4】テスト露光での露光階調値に対する出力濃度の
測定結果を示す表
【図5】補正部の電子回路的構成を示す概略図
【符号の説明】
2 印画紙(感光材料) 5 コントローラ 40 光プリントヘッド(蛍光プリントヘッド) 52 印画紙ID管理部 54 現像処理量算出部 55 処理液経過時間計時部 57 画像処理部 60 補正部 61 劣化度決定手段 62 劣化補正テーブル 63 印画紙補正テーブル 64 補正テーブル管理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H098 AA02 DA11 DA15 EA13 2H106 AA72 AB04 AB71 AB86 BA22 BA28 BA62 BA91 2H110 AA24 AB09 AC02 AC14 AC16 BA13 BA14 BA19 CB55 CB71 CB76 CC07 CD11 CE02 5C077 LL12 MP08 PP15 PP43 PP74 PP78 PQ23 TT02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原画像を表す画像データに画像処理を施し
    て得られた露光階調値に基づいて生成されたプリントデ
    ータによってデジタル露光ヘッドを駆動して感光材料を
    露光し、露光された感光材料を現像処理することにより
    所定の出力濃度を有する複写画像を形成したプリントを
    作製する画像形成装置において、 前記現像処理に用いられる処理液の前記劣化度を決定す
    る劣化度決定手段と、前記露光階調値と前記出力濃度と
    の関係の劣化度によるずれを補償する補正量を有する劣
    化補正テーブルと、前記劣化度決定手段によって決定さ
    れた劣化度に応じて前記劣化補正テーブルから選択され
    た補正量を用いて前記露光階調値を補正する補正部とが
    備えられていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】前記劣化度決定手段は処理液の交換時から
    の経過時間に基づいて前記劣化度を決定することを特徴
    とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】前記劣化度決定手段は前記感光材料の現像
    処理量に基づいて前記劣化度を決定することを特徴とす
    る請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】前記劣化度決定手段は処理液の交換時から
    の経過時間と前記感光材料の現像処理量とに基づいて前
    記劣化度を決定することを特徴とする請求項1に記載の
    画像形成装置。
  5. 【請求項5】所定の露光階調値に基づいて生成されたテ
    ストプリントデータを用いて露光・現像処理されること
    で得られたテストシートの測定濃度値に基づいて前記劣
    化補正テーブルを修正する補正テーブル管理部が備えら
    れていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記
    載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】所定の露光階調値に基づいて生成されたテ
    ストプリントデータを用いて露光・現像処理されて得ら
    れたテストシートの測定濃度値から前記劣化補正テーブ
    ルを逆引きして求められた劣化度で前記劣化度決定手段
    が決定した劣化度を修正することを特徴とする請求項1
    〜4のいずれかに記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006301079A (ja) * 2005-04-18 2006-11-02 Noritsu Koki Co Ltd プリント装置
JP2006334794A (ja) * 2005-05-31 2006-12-14 Fujifilm Holdings Corp 露光装置および露光装置における階調補正方法

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