JP2001242553A - 露光装置およびそのセットアップ方法 - Google Patents

露光装置およびそのセットアップ方法

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JP2001242553A
JP2001242553A JP2000057917A JP2000057917A JP2001242553A JP 2001242553 A JP2001242553 A JP 2001242553A JP 2000057917 A JP2000057917 A JP 2000057917A JP 2000057917 A JP2000057917 A JP 2000057917A JP 2001242553 A JP2001242553 A JP 2001242553A
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light
temperature
exposure apparatus
lcd
light source
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JP2000057917A
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Hidetoshi Nishikawa
英利 西川
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Original Assignee
Noritsu Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光源からの光を感光材料に照射して感光材料
を露光する露光装置における新規な種類のセットアップ
手段を提供する。 【解決手段】 ディジタル面露光を行う露光装置におい
て、3つのLED13a、13b、13cの近傍にヒー
タ16aおよびペルチェ素子16bを配置するととも
に、LCD14aの近傍にヒータ17aおよびペルチェ
素子17bを配置する。そして、使用される印画紙6の
種類が必要光量の大きなものから小さなものに変更され
た場合には、ヒータ16a、17aおよび/またはペル
チェ素子16b、17bを駆動し、LED13a、13
b、13cおよびLCD14aの温度を印画紙6の種類
に応じたものに調節するというセットアップを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光材料に対して
露光処理を施すための露光装置およびそのセットアップ
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】印画紙などの感光材料に対して露光、現
像、漂白などの処理を自動的に施すことが可能な写真処
理装置が知られている。かかる写真処理装置によって感
光材料を露光する際には、一定品質のプリント画像が得
られるように、用いる印画紙の種類や現像液の状態、装
置内の素子(例えば液晶素子)の経時変化などといった
プリント画像の品質への影響要因に応じて事前にセット
アップ作業を行う必要がある。例えば、感光材料はその
種類によって必要光量が異なるので、用いる感光材料の
種類を変えた際には、光源と感光材料との間に適当なフ
ィルタを配置するなどして感光材料に照射される光量を
感光材料の種類に応じた量に調整するというセットアッ
プ作業を行う必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した写真処理装置
のような露光装置においては、プリント画像の品質への
影響要因に柔軟に対応して良好なプリント画像を容易に
得ることができるようにするため、できるだけ多くの種
類のセットアップ手段を有していることが好ましい。
【0004】かかる事情に鑑みて、本発明の主な目的
は、光源からの光を感光材料に照射して感光材料を露光
する露光装置における新規な種類のセットアップ手段を
備えた露光装置およびそのセットアップ方法を提供する
ことである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の露光装置は、
光源からの光を感光材料に照射して感光材料を露光する
露光装置において、前記露光装置内の環境条件を調節す
ることが可能な環境条件調節機構を利用してセットアッ
プを行うことが可能に構成されていることを特徴とする
ものである。また、請求項6の露光装置のセットアップ
方法は、光源からの光を感光材料に照射して感光材料を
露光する露光装置のセットアップ方法において、前記露
光装置内の環境条件を調節することによってセットアッ
プを行うことを特徴とするものである。
【0006】つまり、請求項1の露光装置および請求項
6のセットアップ方法では、プリント画像の品質への影
響要因が変更された場合に、一定の品質をもつプリント
画像が得られるように環境条件調節機構を用いて露光装
置内の環境条件を変更するというセットアップを行う。
ここで、露光装置内の環境条件とは、温度、湿度、磁界
の強さなどの1または複数の物理的な変数の関数として
与えられるものであり、これらの内の1個だけを調節す
るようにしてもよいし、2個以上を同時に調節するよう
にしてもよい。例えば、使用される感光材料の種類が必
要光量の大きなものから小さなものに変更された場合に
は、フィルタなどの外的な部材を用いるのではなく、環
境条件の変化に応じて感光材料への露光光量を変えるこ
とのできる部材(例えば光源)の環境条件を調節すると
いうセットアップ作業を行うことにより、一定の品質を
もつプリント画像を得ようとするものである。
【0007】また、請求項2の露光装置は、前記環境条
件調節機構を用いた環境条件の調節によって、前記光源
からの出射光量の制御が可能であることを特徴とするも
のであり、請求項7のセットアップ方法は、前記環境条
件の調節によって、前記光源からの出射光量の制御を行
うことを特徴とするものである。
【0008】請求項2、7は、環境条件の調節によって
光源からの出射光量の制御が可能である場合に、環境条
件調節機構を用いて光源の環境条件を調節して光源から
の出射光量を調整するというセットアップを行うもので
ある。環境条件に応じて出射光量を制御可能な光源とし
ては、例えば発光ダイオード(LED)があり、LED
は周辺の温度や磁界の強さによって発光量(輝度)を変
える。
【0009】また、請求項3の露光装置は、前記環境条
件調節機構を用いた環境条件の調節によって、前記光源
と感光材料との間に配設された光制御素子を通過する光
量の制御が可能であることを特徴とするものであり、請
求項8のセットアップ方法は、前記環境条件の調節によ
って、前記光源と感光材料との間に配設された光制御素
子を通過する光量の制御を行うことを特徴とするもので
ある。
【0010】請求項3、8は、環境条件の調節によって
光制御素子を通過する光量の制御が可能である場合に、
環境条件調節機構を用いて光制御素子の環境条件を調節
して通過する光量を調整するというセットアップを行う
ものである。環境条件に応じて通過光量を制御可能な光
制御素子としては、例えば2次元的に通過光量を制御す
る空間光変調器である液晶ディスプレイ(LCD)や1
次元的に通過光量を制御する液晶シャッタ(LCS)が
あり、これらは駆動電圧によってだけではなく周辺の温
度や磁界の強さによって通過光量を変える。
【0011】また、光制御素子を備えた露光装置におけ
るセットアップの別の手段として、光制御素子を通過す
る光量を光制御素子の駆動電圧レベルとして記憶させて
おくという手段があるが、これによるとセットアップに
必要な記憶ビット数によってプリント画像の階調表現を
行うために必要な記憶ビット数が侵食されてしまい、プ
リント画像の画質が劣化してしまうという問題がある。
請求項3、8によると、光制御素子の環境条件を調節す
るので、プリント画像の階調表現を行うために必要な記
憶ビット数が侵食されてしまうことがなく、プリント画
像の画質を劣化させることがないという利点がある。
【0012】また、請求項4の露光装置は、前記環境条
件調節機構が温度調節のための機構を含んでいることを
特徴とするものであり、請求項9のセットアップ方法
は、前記環境条件が温度を含むものであることを特徴と
するものである。
【0013】請求項4、9のように、環境条件として温
度を調節することにより、セットアップによる調整範囲
を比較的広くとることができるとともに、比較的容易な
制御が可能となる。
【0014】また、請求項5の露光装置は、前記環境条
件調節機構によって、感光材料の温度制御が可能である
ことを特徴とするものであり、請求項10のセットアッ
プ方法は、感光材料の温度制御を行うことを特徴とする
ものである。
【0015】請求項5、10のように、感光材料を温度
制御することで、光源や光制御素子での光量調節ができ
ないアナログ露光を行う場合にも、本発明を適用するこ
とが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、図面を参照しつつ説明する。
【0017】図1は、本発明の第1の実施の形態にかか
るディジタル面露光装置が組み込まれた写真処理装置の
概略構成を示す図である。図1に示す写真処理装置1
は、プリンタ部(露光装置)2と、プロセッサ部3と、
仕上げ処理部4とから構成されている。印画紙6は、図
1において1点鎖線で示した搬送経路7に沿って、プリ
ンタ部2からプロセッサ部3を経て仕上げ処理部4へと
搬送される。プリンタ部2では、主に、感光材料である
印画紙6に対してディジタルデータに基づく画像の露光
プリント処理が行われる。プロセッサ部3では、それぞ
れ異なる液剤が蓄えられた液槽(図示せず)を露光され
た印画紙6が順次通過することによって、現像、漂白、
安定化などの処理が印画紙6に施される。仕上げ処理部
4では、プロセッサ部3で処理された印画紙6に乾燥処
理が施され、さらに乾燥して排出口5から排出された印
画紙6がオーダーごとに仕分けられる。
【0018】プリンタ部2の上部には、巻回された長尺
の印画紙6を収納するペーパーマガジン11、12が配
置されている。ペーパーマガジン11、12から引き出
された所定幅を有する印画紙6は、プリンタ部において
後述のように露光され、図示しないカッタによって所定
長さに切断され(切断は露光の前後どちらでもよい)、
図示しないローラ対によって搬送経路7を通ってプロセ
ッサ部3へと搬送される。
【0019】プリンタ部2は、印画紙6にディジタル面
露光を行うために、印画紙6の搬送経路に向けて光を出
射する光源13と、光源13から出射された光の透過率
を制御する光制御素子14と、印画紙6へのプリント倍
率を変更するための露光レンズ15とを有している。光
源13および光制御素子14周辺の拡大図である図2に
示すように、光源13は、互いに近接配置されたR
(赤)、G(緑)、B(青)の各色を発光する3つのL
ED13a、13b、13cから構成されていてよい。
LED13a、13b、13cは、温度に応じて出射光
量(輝度)が変化する素子であり、温度が高くなるほど
最大輝度が小さくなる。
【0020】また、光制御素子14は、図2に示すよう
に、多数の画素がマトリックス状に配列されたドットマ
トリックスディスプレイであるノーマリホワイトのTN
型LCD14aであってよい。LCD14aの各画素は
そこに印加された駆動電圧が大きくなるにつれて透過率
が低下する。従って、画像信号に応じた駆動電圧を各画
素に印加することで、LCD14aは画像信号に応じた
光透過画像を表示する。駆動電圧は、画像濃度に応じて
例えば256段階(8ビット)に変更することが可能で
あってよい。
【0021】LCD14aは、これを通過する光量が温
度に依存する素子である。つまり、高温では比較的多く
の光がLCD14aを通過し、低温では比較的少ない光
がLCD14aを通過する。この点について、図3を参
照して説明する。図3は、LCD14aの駆動電圧を最
大値からゼロに変更した瞬間からの経過時間と光の透過
率との関係を表すコントラスト曲線を示したグラフであ
り、図3(a)は低温時(例えば20℃)、図3(b)
は高温時(例えば45℃)におけるものをそれぞれ示し
ている。図3(a)、(b)から理解できるように、低
温時におけるコントラスト曲線の立ち上がり角度は高温
時よりも小さく、その結果としてコントラスト曲線の下
部面積で決定される一定時間内の通過光量は、低温時よ
りも高温時の方が大きくなっている。このように、LC
D14aは、温度によって応答速度が相違するために通
過光量も温度によって相違するものとなっている。
【0022】なお、図3(a)、(b)と同様の特性は
LED13a、13b、13cにも当てはまる。つま
り、高温時よりも低温時のほうが立ち上がり角度が大き
くその温度での最大輝度に早く到達することになる。従
って、LED13a、13b、13cに関しては、温度
を変化させることによって、最大輝度を調節するという
観点だけではなく、応答速度を調節するという観点から
も出射光量が調整されることになる。
【0023】また、図1に示すように、光源13の近傍
には、光源13の温度を調節するための温度調節部16
が設けられている。同様に、光制御素子14の近傍に
は、光制御素子14の温度を調節するための温度調節部
17が設けられている。温度調節部16は、図2に示す
ように、3つのLED13a、13b、13cに近接配
置された、加熱用の電気ヒータ16aと冷却用のペルチ
ェ素子16bとの組であってよい。同様に、温度調節部
17は、図2に示すように、LCD14aに近接配置さ
れた、加熱用のヒータ17aと冷却用のペルチェ素子1
7bとの組であってよい。
【0024】さらに、プリンタ部2は、写真処理装置1
全体の動作を制御する制御ユニット19と、プリント枚
数やプリント時の色、濃度の補正値などを入力するため
のキーボード(入力手段)20と、写真処理装置1に関
する様々な情報を表示して操作者に告知するとともに必
要に応じて操作者にキーボード20からの入力を促すた
めのモニタ21と、印画紙6に露光すべき画像データを
取り込むためのデータ取り込み部22とを有している。
【0025】データ取り込み部22は、フィルムの各コ
マに記録された露光すべき画像データを取り込んで制御
ユニット19に供給可能なものであればどのようなもの
でもよい。例えば、フィルムの各コマに記録された画像
を読み取ることができるCCD撮像素子を備えたスキャ
ナなどの画像読み取り装置であってもよいし、フロッピ
ー(登録商標)ディスクやMOなどのデータ記録媒体に
記録された画像データを読み取ることが可能なデータ読
み取り装置であってもよいし、或いは、外部の画像読み
取り装置或いはデータ読み取り装置などとの接続インタ
ーフェイスであってもよい。
【0026】図4は、図1に示された写真処理装置1の
制御系のブロック図である。図3に示すように、制御ユ
ニット19は、CPU31とROM32とRAM33と
入出力インターフェイス34とを有している。入出力イ
ンターフェイス34には、キーボード20と、モニタ2
1と、データ取り込み部22と、LCD14aを駆動す
るLCDドライバ36と、LED13a、13b、13
cを駆動するLEDドライバ37と、ヒータ16a、1
7aを駆動するヒータドライバ38と、ペルチェ素子1
6b、17bを駆動するペルチェ素子ドライバ39とが
接続されている。なお、図3において、本発明と関連の
少ない制御要素の図示を省略している。
【0027】CPU(制御手段)31は、写真処理装置
1の各部の動作を制御する信号を生成するために種々の
演算を実行し、演算結果に応じて写真処理装置1の各部
に動作命令を出力する。CPU31で生成された信号
は、入出力インターフェース34を介して、これに接続
されたモニタ21やドライバ36〜39などに供給され
る。ROM(記憶手段)32は、CPU31で行われる
演算のプログラムやそれに必要なデータなどを記憶して
いる。また、RAM(記憶手段)33は、キーボード2
0やデータ取り込み部22などから与えられたデータや
CPU41での演算結果などを一時的に記憶する。
【0028】本実施の形態の写真処理装置1において、
RAM33には、露光すべきコマに関する画像データを
ビットマップとして記憶する画像メモリ領域が設けられ
ていてよい。また、RAM33には、後述するセットア
ップ作業によって決定されたLED13a、13b、1
3cおよびLCD14aのそれぞれの設定温度が記憶さ
れる。なお、LED13a、13b、13cの設定温度
とLCD14aの設定温度は同じでもよいし、別であっ
てもよい。
【0029】本実施の形態において、CPU41は、印
画紙6の種類が変更されることなどなく写真処理装置1
が一定条件で動作している間、LED13a、13b、
13cおよびLCD14aがRAM43に記憶された各
設定温度に維持されるように、ヒータドライバ38およ
びペルチェ素子ドライバ39を介してヒータ16a、1
7aおよび/またはペルチェ素子16b、17bを駆動
する。これによって、LED13a、13b、13cお
よびLCD14aは写真処理装置1の動作期間中は常に
一定の設定温度に保たれる。
【0030】次に、写真処理装置1のうち本実施の形態
の露光装置であるプリンタ部2に関連したセットアップ
動作について、図5のフローチャートをさらに参照して
説明する。
【0031】本実施の形態で説明するようなセットアッ
プ作業は、例えば1日の作業開始時や使用する印画紙6
を感度の異なるものに交換する際などに行われる。本実
施の形態のセットアップ作業を行うには、まず、ステッ
プS1において、ペーパーマガジン11、12に収納さ
れる、使用する印画紙6を選定する。印画紙6には様々
な種類のものがあり、光に対する感度の高いものから低
いものまで様々である。選定された印画紙6の種類は例
えばキーボード20から入力されてよい。
【0032】次に、ステップS2において、ステップS
1で選定された印画紙6の種類に応じて、それぞれ何種
類かの試験露光温度がLED13a、13b、13cお
よびLCD14aについて決定される。例えば、印画紙
6として光に対する感度の高いものが選定された場合に
は、LED13a、13b、13cの試験露光温度とし
ては比較的高い温度のもの(つまり、LEDの出射光量
を比較的小さくするもの)が数種類選ばれ、LCD14
aの試験露光温度としては比較的低い温度のもの(つま
り、LCDの通過光量を比較的小さくするもの)が数種
類選ばれる。逆に、印画紙6として光に対する感度の低
いものが選定された場合には、LED13a、13b、
13cの試験露光温度としては比較的低い温度のものが
数種類選ばれ、LCD14aの試験露光温度としては比
較的高い温度のものが数種類選ばれる。なお、LED1
3a、13b、13cおよびLCD14aのどちらか一
方の試験露光温度を固定しておき、他方の試験露光温度
だけを数種類選ぶようにしてもよい。
【0033】次に、ステップS3において、ヒータ16
a、17aおよび/またはペルチェ素子16b、17b
を駆動することによってLED13a、13b、13c
およびLCD14aの温度をステップS2で決定した各
数種類の試験露光温度のなかのいずれかに保った状態
で、所定パターン(好ましくは所定濃度のグレーパター
ン、イエロー、マゼンタ、シアンの各濃度パターン、所
定の階調パターンを含むもの)を有する試験画像を印画
紙6に露光する。露光された印画紙6は、プロセッサ部
3および仕上げ処理部4を経て排出口5から排出され
る。そして、試験露光温度の組み合わせを順次変更して
印画紙6を露光するという動作を繰り返す。
【0034】次に、ステップS4において、所定パター
ンの試験画像が形成されて排出口5から排出された現像
済のすべての印画紙6の濃度を測定する。このとき、各
印画紙6の濃度は、濃度計(写真処理装置1内に組み込
まれていてよい)を用いて測定してもよいし、目視によ
って測定してもよい。
【0035】次に、ステップS5において、現像済のす
べての印画紙6の中から最も試験画像の濃度パターンに
近いものをステップS4で測定された濃度に基づいて選
択し、当該印画紙6についてのLED13a、13b、
13cおよびLCD14aの試験露光温度をそれぞれL
ED13a、13b、13cおよびLCD14aの設定
温度として決定する。なお、試験画像の濃度パターンに
近い印画紙6を2つ以上選択し、それらを用いて補間演
算をすることによって最も試験画像の濃度パターンを忠
実に再現できると考えられる温度をLED13a、13
b、13cおよびLCD14aの設定温度として決定し
てもよい。濃度計が写真処理装置1内に組み込まれてい
る場合には、設定温度の決定が装置1内でCPU31で
の演算処理により自動的に行われてもよい。
【0036】次に、ステップS6において、ステップS
5で決定されたLED13a、13b、13cおよびL
CD14aの設定温度をキーボード20を用いて写真処
理装置1に入力し、RAM33の所定領域に記憶させる
(濃度計が写真処理装置1内に組み込まれている場合に
は、設定温度が自動的にRAM33に記憶される)。そ
して、写真処理装置1の通常運転時には、ヒータ16
a、17aおよび/またはペルチェ素子16b、17b
を駆動することによってLED13a、13b、13c
およびLCD14aの温度を上述のようにして決定され
た設定温度に維持した状態で印画紙6を露光する。これ
により、常に一定品質のプリント画像を得ることができ
る。
【0037】このように、本実施の形態によると、光源
13および光制御素子14の温度を調節するという新規
な種類のセットアップ手段を用いているので、プリント
画像の品質への影響要因に柔軟に対応して良好なプリン
ト画像を容易に得ることができるようになる。また、本
実施の形態のセットアップ方法は、今までに用いられて
いたセットアップ手段と組み合わせて用いることもでき
る。
【0038】また、本実施の形態では、LCD14aの
温度を調節してこれを通過する光量を制御することに基
づいてセットアップを行っているので、LCD14aを
通過する光量をLCD14aの駆動電圧レベルとして記
憶させておくようなセットアップを行う場合のように、
セットアップに必要な記憶ビット数によってプリント画
像の階調表現を行うために必要な記憶ビット数が侵食さ
れてしまうことがない。そのため、本実施の形態による
と、プリント画像の画質劣化を防止できるという利点が
ある。
【0039】本実施の形態では、光源13としてLED
13a、13b、13cを用いたが、光源13としては
LEDの代わりに、温度に対して出射光量が変化するも
の(好ましくは光量変化が比較的大きなもの)を用いる
ことができる。また、光制御素子14としては、LCD
14aの代わりに、温度に対して透過率が変化するもの
(好ましくは透過率変化が比較的大きなもの)を用いる
ことができる。なお、光源13として温度変化に対する
出射光量変化の大きなもの用いれば光制御素子14とし
て温度変化に対する透過率変化のない或いは透過率変化
の小さなものを用いてもよく、逆に、光制御素子14と
して温度変化に対する透過率変化の大きなものを用いれ
ば光源13として温度変化に対する出射光量変化のない
或いは出射光量変化の小さなものを用いてもよい。要す
るに、光源13および光制御素子14のいずれか一方だ
けが温度変化に対して特性が変化するもの(好ましくは
特性変化率の大きなもの)であればよい。ただし、両方
を温度変化に対する特性変化率の大きなものとしておく
ことにより、大きな設定範囲でセットアップを行うこと
ができるという利点がある。
【0040】また、本実施の形態において、温度調節部
16に変えて、湿度、磁界の強さを調整する機構が設け
られていてもよく、或いは、温度、湿度、磁界の強さの
いずれか2つ以上を同時に制御するようにされていても
よい。例えば、LEDやLCDは温度以外に湿度や磁界
の強さによっても出射光量や透過率などの特性が変化す
るので、温度と湿度と磁界の強さとの3つの環境条件を
調節してセットアップを行ってもよい。また、本実施の
形態では、LED13a、13b、13cおよびLCD
14aの両方に温度調節部を設けたが、これらのうちい
ずれか一方にだけ温度調節部を設けるようにしてもよ
い。ただし、運転期間中の温度変動により画像品質が変
化するのを防止するために、両方に温度調節部が設けら
れていることが好ましい。
【0041】次に、本発明の第2の実施の形態につい
て、図6をさらに参照して説明する。図6は、本実施の
形態の露光装置が組み込まれた写真処理装置における露
光装置要部の概略図である。図6は第1の実施の形態に
おける図2に対応するものであり、本実施の形態の露光
装置を備えた写真処理装置は、露光装置の要部を図2の
ものから図6のものに置き換えた以外は、第1の実施の
形態と類似の構造を有している。
【0042】図6に示されているように、本実施の形態
の露光装置は、ディジタルライン露光を行うことができ
るように、それぞれライン状に伸延配置されたR
(赤)、G(緑)、B(青)の各色を発光する3つのL
EDアレイ63a、63b、63cと、これらLEDア
レイからの出射光がそれぞれ通過する位置にライン状に
配置された光制御素子としての3つのノーマリホワイト
のSTN型液晶シャッタ(LCS)64a、64b、6
4cと、LCSを通過した光を印画紙6上に結像させる
結像素子であるライン状に配置されたセルフォックレン
ズアレイ(SLA)65a、65b、65cとを具備し
ている。SLA65a、65b、65cは、等倍の正像
を得るという機能を有している。なお、本実施の形態で
は、制御ユニット19内のRAM43には、露光すべき
コマに関する画像データのRGBの各色ごとの1ライン
分の画像データおよび必要に応じて出力される他の編集
情報を一時記憶するラインバッファが形成されてよい。
【0043】そして、各LEDアレイ63a、63b、
63cには、ヒータ66aおよびペルチェ素子66bが
それぞれ近接配置されている。同様に、各LCS64
a、64b、64cには、ヒータ67aおよびペルチェ
素子67bがそれぞれ近接配置されている。これらヒー
タ66a、67aおよびペルチェ素子66b、67b
は、制御ユニット19からの制御によってLEDアレイ
63a、63b、63cおよびLCS64a、64b、
64cを運転時およびセットアップ時に任意の温度に維
持するために用いられる。
【0044】このように構成された本実施の形態の写真
処理装置においても、第1の実施の形態と類似の制御系
が形成されており(本実施の形態ではLCDの代わりに
3つのLCSがLCDドライバの代わりに設けられたL
CSドライバに接続される)、第1の実施の形態と同様
にしてセットアップ作業を行うことができる。それによ
り、LEDアレイ63a、63b、63cおよびLCS
64a、64b、64cの設定温度を決定して、写真処
理装置の通常運転時には、ヒータ66a、67aおよび
/またはペルチェ素子66b、67bを駆動することに
よってLED63a、63b、63cおよびLCS64
a、64b、64cの温度を設定温度に維持した状態で
印画紙6を露光する。これにより、例えば感度の異なる
印画紙を用いた場合であっても常に一定品質のプリント
画像を得ることができる。
【0045】次に、本発明の第3の実施の形態につい
て、図7をさらに参照して説明する。図7は、本実施の
形態の露光装置が組み込まれた写真処理装置における露
光装置要部の概略図である。図7は第1の実施の形態に
おける図2に対応するものであり、本実施の形態の露光
装置を備えた写真処理装置は、露光装置の要部を図2の
ものから図6のものに置き換え、データ取り込み部22
の代わりにフィルムの搬送機構(図示せず)を設けた以
外は、第1の実施の形態と類似の構造を有している。
【0046】図7に示されているように、本実施の形態
の露光装置は、アナログ面露光を行うことができるよう
に、光源としてのハロゲンランプ73と、ハロゲンラン
プ73から出射された光を印画紙6上に所定倍率で結像
する露光レンズ71と、印画紙6を露光位置に載置する
載置台74とを有している。露光時には、ハロゲンラン
プ73と露光レンズ71との間に撮影および現像済みの
ネガフィルム72が図示しないフィルム搬送機構によっ
て配置され、ネガフィルムに記録された各コマの画像が
印画紙6上に結像される。
【0047】また、載置台74の裏側には、ヒータ76
aおよびペルチェ素子76bが配置されている。これら
ヒータ76aおよびペルチェ素子76bは、制御ユニッ
ト19からの制御によって印画紙6を運転時およびセッ
トアップ時に任意の温度に維持するために用いられる。
なお、ヒータ76aおよびペルチェ素子76bに加えて
或いはこれらに代えて、温度調節されたエアを印画紙6
に吹き付けることによって印画紙6の温度が調節できる
ようになっていてもよい。
【0048】このように構成された本実施の形態の写真
処理装置においても、第1の実施の形態と類似の制御系
が形成されており(本実施の形態ではデータ取り込み部
やLEDおよびLCD関連の部材が存在していない)、
第1の実施の形態と同様にしてセットアップ作業を行う
ことができる。それにより、印画紙6の設定温度を決定
して、写真処理装置の通常運転時には、ヒータ76aお
よび/またはペルチェ素子76bを駆動することによっ
て印画紙6の温度を設定温度に維持した状態で印画紙6
を露光する。これにより、例えば感度の異なる印画紙を
用いた場合であっても常に一定品質のプリント画像を得
ることができる。
【0049】以上、本発明の好適な実施の形態について
説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるもの
ではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々
な設計変更が可能なものである。例えば、感光材料とし
ては印画紙に限られるものではなく、電子複写機器に用
いられる感光ドラムなどであってもよい。また、環境条
件は、用いる部材に応じて温度のほかに適宜選択するこ
とが可能である。また、ヒータやペルチェ素子の配置位
置は、LEDやLCDの温度を調節することが可能であ
れば必ずしもこれらに近接した位置でなくてもよい。ま
た、温度調節機構としては、ヒータやペルチェ素子以外
の装置を具備したものであってもよい。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
光源からの光を感光材料に照射して感光材料を露光する
露光装置における新規な種類のセットアップ手段が提供
される。これにより、プリント画像の品質への影響要因
に柔軟に対応して良好なプリント画像を容易に得ること
ができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかるディジタル
面露光装置が組み込まれた写真処理装置の概略構成を示
す図である。
【図2】図1において光源および光制御素子周辺の拡大
図である。
【図3】LCDのコントラスト曲線を示したグラフであ
る。
【図4】図1に示された写真処理装置の制御系のブロッ
ク図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態の露光装置に関連し
た動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施の形態の露光装置要部の概
略図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態の露光装置要部の概
略図である。
【符号の説明】
1 写真処理装置 2 プリンタ部 3 プロセッサ部 4 仕上げ処理部 6 印画紙 13 光源 13a、13b、13c LED 14 光制御素子 14a LCD 16 温度調節部 16a、17a ヒータ 16b、17b ペルチェ素子

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源からの光を感光材料に照射して感光
    材料を露光する露光装置において、 前記露光装置内の環境条件を調節することが可能な環境
    条件調節機構を利用してセットアップを行うことが可能
    に構成されていることを特徴とする露光装置。
  2. 【請求項2】 前記環境条件調節機構を用いた環境条件
    の調節によって、前記光源からの出射光量の制御が可能
    であることを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
  3. 【請求項3】 前記環境条件調節機構を用いた環境条件
    の調節によって、前記光源と感光材料との間に配設され
    た光制御素子を通過する光量の制御が可能であることを
    特徴とする請求項1または2に記載の露光装置。
  4. 【請求項4】 前記環境条件調節機構が温度調節のため
    の機構を含んでいることを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれか1項に記載の露光装置。
  5. 【請求項5】 前記環境条件調節機構によって、感光材
    料の温度制御が可能であることを特徴とする請求項4に
    記載の露光装置。
  6. 【請求項6】 光源からの光を感光材料に照射して感光
    材料を露光する露光装置のセットアップ方法において、 前記露光装置内の環境条件を調節することによってセッ
    トアップを行うことを特徴とする露光装置におけるセッ
    トアップ方法。
  7. 【請求項7】 前記環境条件の調節によって、前記光源
    からの出射光量の制御を行うことを特徴とする請求項6
    に記載の露光装置におけるセットアップ方法。
  8. 【請求項8】 前記環境条件の調節によって、前記光源
    と感光材料との間に配設された光制御素子を通過する光
    量の制御を行うことを特徴とする請求項6または7に記
    載の露光装置におけるセットアップ方法。
  9. 【請求項9】 前記環境条件が温度を含むものであるこ
    とを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載の露
    光装置におけるセットアップ方法。
  10. 【請求項10】 感光材料の温度制御を行うことを特徴
    とする請求項9に記載の露光装置におけるセットアップ
    方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7136582B2 (en) 2003-08-28 2006-11-14 Tdk Corporation Lighting apparatus
CN1333303C (zh) * 2003-02-13 2007-08-22 诺日士钢机株式会社 Led光源的温度调节装置

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